JPH07317314A - コンクリート表面に対する模様成形法 - Google Patents
コンクリート表面に対する模様成形法Info
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- JPH07317314A JPH07317314A JP10992794A JP10992794A JPH07317314A JP H07317314 A JPH07317314 A JP H07317314A JP 10992794 A JP10992794 A JP 10992794A JP 10992794 A JP10992794 A JP 10992794A JP H07317314 A JPH07317314 A JP H07317314A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自然石調の筋模様等を鮮やかにコンクリート
表面に転写形成しうる模様成形法を提供する。 【構成】 表面に凹凸模様転写面4が形成されこの凹凸
模様転写面4に着色砕石粒6で模様が形成された化粧マ
ット1を準備し、その表面を接触面にしてコンクリート
材料を打設し、養生硬化後、上記化粧マット1を剥離
し、上記着色砕石粒6を生成コンクリート表面に転写埋
設する方法であって、上記化粧マット1として、その表
面に、セメント粉末付着処理済の着色砕石粒6により筋
模様が形成されているものを用いるとともに、コンクリ
ート材料として着色のなされたものを用いている。
表面に転写形成しうる模様成形法を提供する。 【構成】 表面に凹凸模様転写面4が形成されこの凹凸
模様転写面4に着色砕石粒6で模様が形成された化粧マ
ット1を準備し、その表面を接触面にしてコンクリート
材料を打設し、養生硬化後、上記化粧マット1を剥離
し、上記着色砕石粒6を生成コンクリート表面に転写埋
設する方法であって、上記化粧マット1として、その表
面に、セメント粉末付着処理済の着色砕石粒6により筋
模様が形成されているものを用いるとともに、コンクリ
ート材料として着色のなされたものを用いている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリート表面に
対する模様成形法に関するものである。
対する模様成形法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート表面にカラー表現を
する場合、つぎのような方法が行われている。すなわ
ち、まず、図7に示すような硬質ウレタン製の化粧マッ
ト(化粧型枠)12を用意する。この化粧マット12
は、その表面が凹凸模様転写面13に形成され、裏面が
平坦面14に形成されている。そして、施工現場で上記
表面に離型剤が塗布され、ついで、図8に示すように、
型枠16に対して所定の間隔で配置される。つぎに、型
枠16とマット12との側方の開口(図示せず)と底部
の開口とが板材17等で塞がれ、上部開口からコンクリ
ート材料15が流し込まれる。ついで、上記コンクリー
ト材料15が養生硬化されてコンクリート板化する。そ
ののち、上記マット12を、図9に示すように、コンク
リート板18から剥離させる。このようにして得られた
コンクリート板18の表面には上記化粧マット12の凹
凸模様が転写されている。そして、この凹凸模様面に対
して吹付け等によって塗装がなされ、自然石調の凹凸模
様が完成する。
する場合、つぎのような方法が行われている。すなわ
ち、まず、図7に示すような硬質ウレタン製の化粧マッ
ト(化粧型枠)12を用意する。この化粧マット12
は、その表面が凹凸模様転写面13に形成され、裏面が
平坦面14に形成されている。そして、施工現場で上記
表面に離型剤が塗布され、ついで、図8に示すように、
型枠16に対して所定の間隔で配置される。つぎに、型
枠16とマット12との側方の開口(図示せず)と底部
の開口とが板材17等で塞がれ、上部開口からコンクリ
ート材料15が流し込まれる。ついで、上記コンクリー
ト材料15が養生硬化されてコンクリート板化する。そ
ののち、上記マット12を、図9に示すように、コンク
リート板18から剥離させる。このようにして得られた
コンクリート板18の表面には上記化粧マット12の凹
凸模様が転写されている。そして、この凹凸模様面に対
して吹付け等によって塗装がなされ、自然石調の凹凸模
様が完成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記塗装方
式では、自然石調の模様、特に自然石に特有の筋模様等
を表現することは困難であった。そこで、この出願人
は、コンクリート表面に自然石調に近い筋模様付の凹凸
模様を表現する方法として、つぎのような方法をすでに
提案している。この方法は、化粧マット21として、図
10に示すような、従来用いられていたマット12の凹
凸模様転写面13に粘着剤層23を設けるとともに、こ
の粘着剤層23上に、表面にカラー処理が施されたセラ
ミック粒子等の粒状物22を分布させているものを用い
たものであり、従来と同様に、上記化粧マット21の表
面を接触面にしてコンクリート材料を打設し(図11参
照)、養生硬化後に、図12に示すように、上記マット
12を剥離し、上記カラー処理が施され粒状物22を生
成コンクリート表面に転写埋設するようにしたものであ
る。しかしながら、この方法では、転写時に、粒状物2
2が少し拡散してコンクリート表面18aに埋設される
ため、得られたコンクリート板18の表面には、全体に
ぼやけた感じのする模様しか形成されないというのが実
情がある。例えば、化粧マット21の表面に、図13に
示すようなカラー模様が施されていた場合にもコンクリ
ート板18の表面18aには、図14に示すような模様
が形成され、全体にぼやけた感じとなる。
式では、自然石調の模様、特に自然石に特有の筋模様等
を表現することは困難であった。そこで、この出願人
は、コンクリート表面に自然石調に近い筋模様付の凹凸
模様を表現する方法として、つぎのような方法をすでに
提案している。この方法は、化粧マット21として、図
10に示すような、従来用いられていたマット12の凹
凸模様転写面13に粘着剤層23を設けるとともに、こ
の粘着剤層23上に、表面にカラー処理が施されたセラ
ミック粒子等の粒状物22を分布させているものを用い
たものであり、従来と同様に、上記化粧マット21の表
面を接触面にしてコンクリート材料を打設し(図11参
照)、養生硬化後に、図12に示すように、上記マット
12を剥離し、上記カラー処理が施され粒状物22を生
成コンクリート表面に転写埋設するようにしたものであ
る。しかしながら、この方法では、転写時に、粒状物2
2が少し拡散してコンクリート表面18aに埋設される
ため、得られたコンクリート板18の表面には、全体に
ぼやけた感じのする模様しか形成されないというのが実
情がある。例えば、化粧マット21の表面に、図13に
示すようなカラー模様が施されていた場合にもコンクリ
ート板18の表面18aには、図14に示すような模様
が形成され、全体にぼやけた感じとなる。
【0004】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、自然石調の筋模様や部分模様を鮮やかにコン
クリート表面に転写形成しうる模様成形法の提供をその
目的とする。
たもので、自然石調の筋模様や部分模様を鮮やかにコン
クリート表面に転写形成しうる模様成形法の提供をその
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明のコンクリート表面に対する模様成形法
は、表面に凹凸模様が形成されこの表面に着色粒状物で
模様が形成された化粧マットを準備し、その表面を接触
面にしてコンクリート材料を打設し、養生硬化後上記化
粧マットを剥離し、上記着色粒状物を生成コンクリート
表面に転写埋設する方法であって、上記化粧マットとし
て、その表面に、セメント粉末付着処理済の着色粒状物
により筋状の模様が形成されているものを用いるととも
に、コンクリート材料として着色のなされたものを用い
るという構成をとる。
め、この発明のコンクリート表面に対する模様成形法
は、表面に凹凸模様が形成されこの表面に着色粒状物で
模様が形成された化粧マットを準備し、その表面を接触
面にしてコンクリート材料を打設し、養生硬化後上記化
粧マットを剥離し、上記着色粒状物を生成コンクリート
表面に転写埋設する方法であって、上記化粧マットとし
て、その表面に、セメント粉末付着処理済の着色粒状物
により筋状の模様が形成されているものを用いるととも
に、コンクリート材料として着色のなされたものを用い
るという構成をとる。
【0006】
【作用】すなわち、この発明は、セメント粉末付着処理
済の着色粒状物が表面に設けられている化粧マットを用
い、そのマットの表面を接触面としてコンクリート材料
を打設する。したがって、コンクリート材料の打設時
に、マット表面に微細空気泡が残留しても、着色粒状物
に付着したセメント粉末が吸水して上記微細空気泡を破
壊消失させる。しかも、上記化粧マットとして、その表
面に、上記着色粒状物により筋状の模様が形成されてい
るものを用いるとともに、コンクリート材料として着色
のなされているものを用いているため、上記着色粒状物
が少し拡散して転写埋設された場合にも、得られたコン
クリート板の表面には、全面にカラー処理が施されてい
るとともに、部分的に着色粒状物で筋状の模様が鮮やか
に形成されるようになる。
済の着色粒状物が表面に設けられている化粧マットを用
い、そのマットの表面を接触面としてコンクリート材料
を打設する。したがって、コンクリート材料の打設時
に、マット表面に微細空気泡が残留しても、着色粒状物
に付着したセメント粉末が吸水して上記微細空気泡を破
壊消失させる。しかも、上記化粧マットとして、その表
面に、上記着色粒状物により筋状の模様が形成されてい
るものを用いるとともに、コンクリート材料として着色
のなされているものを用いているため、上記着色粒状物
が少し拡散して転写埋設された場合にも、得られたコン
クリート板の表面には、全面にカラー処理が施されてい
るとともに、部分的に着色粒状物で筋状の模様が鮮やか
に形成されるようになる。
【0007】つぎに、この発明をくわしく説明する。
【0008】この発明は、セメント粉末の付着処理およ
び必要に応じて着色材の付着処理のなされた着色粒状物
と、それが凹凸模様表面に筋状に形成されている化粧マ
ットと、着色のなされたコンクリート材料とを用い、コ
ンクリート表面に自然石調の凹凸模様を転写形成する。
び必要に応じて着色材の付着処理のなされた着色粒状物
と、それが凹凸模様表面に筋状に形成されている化粧マ
ットと、着色のなされたコンクリート材料とを用い、コ
ンクリート表面に自然石調の凹凸模様を転写形成する。
【0009】上記着色粒状物としては、天然石の砕石
粒,セラミックス粒子,ガラス粒子等が用いられる。特
に、好適なのは、天然石砕石粒のなかでも、各種の色が
ついた天然石の砕石粒を単独でもしくは組合わせて用い
ることである。この着色粒状物としては、例えば、粒径
(A)が5mm以下のものが好適に用いられる。この場
合、粒径の分布は0<A≦0.5mmのものが70〜3
0%(重量基準、以下同じ)に、0.5<A≦2.5m
mのものが30〜70%に、2.5<A≦5mmのもの
が0〜10%に設定するのが好適である。
粒,セラミックス粒子,ガラス粒子等が用いられる。特
に、好適なのは、天然石砕石粒のなかでも、各種の色が
ついた天然石の砕石粒を単独でもしくは組合わせて用い
ることである。この着色粒状物としては、例えば、粒径
(A)が5mm以下のものが好適に用いられる。この場
合、粒径の分布は0<A≦0.5mmのものが70〜3
0%(重量基準、以下同じ)に、0.5<A≦2.5m
mのものが30〜70%に、2.5<A≦5mmのもの
が0〜10%に設定するのが好適である。
【0010】上記着色粒状物に付着処理されるセメント
粉末としは、特に制限するものではなく、各種のセメン
ト粉末が用いられる。この場合、その平均粒径が0.5
mm以下、好適には1〜10μm、より好適には2〜5
μmのものを用いることが好ましい。上記セメント粉末
には、石膏等の他の吸水性無機物粉末が混入されていて
もよい。これらの他の無機物粉末が殆どをしめていても
差しつかえはない。本発明では、これらもセメント粉末
に含める趣旨である。
粉末としは、特に制限するものではなく、各種のセメン
ト粉末が用いられる。この場合、その平均粒径が0.5
mm以下、好適には1〜10μm、より好適には2〜5
μmのものを用いることが好ましい。上記セメント粉末
には、石膏等の他の吸水性無機物粉末が混入されていて
もよい。これらの他の無機物粉末が殆どをしめていても
差しつかえはない。本発明では、これらもセメント粉末
に含める趣旨である。
【0011】このようなセメント粉末の着色粒状物に対
する付着処理も特に制限するものではない。例えば、着
色粒状物に少し湿り気を与え、これをセメント粉末中に
入れて撹拌するようにしてもよいし、着色粒状物群に対
してセメント粉末をノズルから吹付ける等してもよい。
する付着処理も特に制限するものではない。例えば、着
色粒状物に少し湿り気を与え、これをセメント粉末中に
入れて撹拌するようにしてもよいし、着色粒状物群に対
してセメント粉末をノズルから吹付ける等してもよい。
【0012】上記着色粒状物には、上記セメント粉末以
外に、さらに自然石に類似した自然感を表現するために
必要に応じて着色材を適宜付着処理することができる。
外に、さらに自然石に類似した自然感を表現するために
必要に応じて着色材を適宜付着処理することができる。
【0013】上記着色材としては、変色,褪色,劣化等
の恐れがなく耐久性に優れた無機顔料を用いることが好
ましく、例えば、Fe2 O3 ,CrO3 等の金属酸化物
があげられる。上記着色材は、色むらをだし生成コンク
リート表面がより自然石に類似する自然感を表現できる
ように、3種類以上併せて用いることが好ましい。ま
た、上記着色材は平均粒径0.5〜1μmのものを用い
ることが好ましい。
の恐れがなく耐久性に優れた無機顔料を用いることが好
ましく、例えば、Fe2 O3 ,CrO3 等の金属酸化物
があげられる。上記着色材は、色むらをだし生成コンク
リート表面がより自然石に類似する自然感を表現できる
ように、3種類以上併せて用いることが好ましい。ま
た、上記着色材は平均粒径0.5〜1μmのものを用い
ることが好ましい。
【0014】上記着色材の着色粒状物に対する付着処理
も特に制限するものではない。例えば、高速回転混合に
より着色粒状物表面を摩擦帯電させ付着処理する方法等
があげられる。
も特に制限するものではない。例えば、高速回転混合に
より着色粒状物表面を摩擦帯電させ付着処理する方法等
があげられる。
【0015】上記着色粒状物が筋状に形成される化粧マ
ットは、硬質発泡ウレタン樹脂製のもの等が用いられ
る。例えば、上記マットとして、硬質のウレタン発泡体
で構成され、一方の面が、コンクリート材料に接触して
コンクリート表面に凹凸模様を転写する凹凸模様転写面
に、他方の面が平坦面に形成されているものが用いられ
る。このような化粧マットは、上記凹凸模様と逆の凸凹
模様を有する金型に、液状発泡ウレタン樹脂を注入し硬
化させることにより製造され、内部が発泡層に、金型凸
凹模様に接する表面が緻密なインテグラルスキン層に形
成されている。このインテグラルスキン層は、実質的に
気泡が存在せず高密度で緻密に形成され、表面平滑性に
富んでいる。このインテグラルスキン層の平滑な表面で
上記凹凸模様転写面が形成されている。
ットは、硬質発泡ウレタン樹脂製のもの等が用いられ
る。例えば、上記マットとして、硬質のウレタン発泡体
で構成され、一方の面が、コンクリート材料に接触して
コンクリート表面に凹凸模様を転写する凹凸模様転写面
に、他方の面が平坦面に形成されているものが用いられ
る。このような化粧マットは、上記凹凸模様と逆の凸凹
模様を有する金型に、液状発泡ウレタン樹脂を注入し硬
化させることにより製造され、内部が発泡層に、金型凸
凹模様に接する表面が緻密なインテグラルスキン層に形
成されている。このインテグラルスキン層は、実質的に
気泡が存在せず高密度で緻密に形成され、表面平滑性に
富んでいる。このインテグラルスキン層の平滑な表面で
上記凹凸模様転写面が形成されている。
【0016】上記コンクリート材料を着色するための顔
料としては、合成酸化鉄,ベンガラ,酸化クロム,カー
ボンブラック,コバルト化合物,ニッケル化合物,銅化
合物,チタン化合物,ウラニウム化合物(合成金属酸化
物とその塩類),天然砕石,合成着色セラミックス粒等
があげられる。上記顔料は、色むらをだし生成コンクリ
ート表面がより自然石に類似する自然感を表現できるよ
うに、3種類以上併せて用いることが好ましい。また、
上記顔料は平均粒径0.5〜1μmのものを用いること
が好ましい。
料としては、合成酸化鉄,ベンガラ,酸化クロム,カー
ボンブラック,コバルト化合物,ニッケル化合物,銅化
合物,チタン化合物,ウラニウム化合物(合成金属酸化
物とその塩類),天然砕石,合成着色セラミックス粒等
があげられる。上記顔料は、色むらをだし生成コンクリ
ート表面がより自然石に類似する自然感を表現できるよ
うに、3種類以上併せて用いることが好ましい。また、
上記顔料は平均粒径0.5〜1μmのものを用いること
が好ましい。
【0017】このような化粧マットの表面の凹凸模様面
に、上記セメント粉末の付着処理がなされ、必要に応じ
て着色材の付着処理がなされた着色粒状物が筋状に形成
される。通常、上記着色粒状物は、粘着剤または接着剤
を介して筋状に形成される。この種の粘着剤,接着剤と
しては、コンクリート材料中の水分、アルカリ成分等に
より粘着力等が減少ないし消失するものを用いることが
好ましい。コンクリート材料中の水分と会って粘着力が
低下または消失する接着剤として、例えばメチルセルロ
ース接着剤,ポリビニルアルコール接着剤,水ガラス等
があげられる。コンクリート材料中のアルカリ成分と会
って粘着力等が低下または消失するものとして、例えば
二液型アクリル系粘着剤等があげられる。上記粘着剤等
を介して上記着色粒状物を化粧マット表面に筋状に形成
する方法としては、化粧マット表面に上記着色粒状物
を、所定の筋模様となるように配布し、つぎに上記粘着
剤の溶液をスプレー噴霧したり、化粧マット表面に予め
粘着剤層を形成しておき、この粘着剤層の上に上記着色
粒状物を所定の筋模様となるように配布し粘着剤の粘着
力を利用して固定したり、または加圧等して粘着剤層中
に部分埋設ないし完全埋設等することが行われる。な
お、上記粘着剤等に代えて、パラフィン,粘土,ゴム,
樹脂等を用い、これらを塗布したのち上記着色粒状物を
所定の筋模様となるように配布し、必要に応じて部分埋
設等するようにしてもよい。化粧マットの表面自体が粘
着性を有する場合には、上記粘着剤等は必ずしも必要で
はない。
に、上記セメント粉末の付着処理がなされ、必要に応じ
て着色材の付着処理がなされた着色粒状物が筋状に形成
される。通常、上記着色粒状物は、粘着剤または接着剤
を介して筋状に形成される。この種の粘着剤,接着剤と
しては、コンクリート材料中の水分、アルカリ成分等に
より粘着力等が減少ないし消失するものを用いることが
好ましい。コンクリート材料中の水分と会って粘着力が
低下または消失する接着剤として、例えばメチルセルロ
ース接着剤,ポリビニルアルコール接着剤,水ガラス等
があげられる。コンクリート材料中のアルカリ成分と会
って粘着力等が低下または消失するものとして、例えば
二液型アクリル系粘着剤等があげられる。上記粘着剤等
を介して上記着色粒状物を化粧マット表面に筋状に形成
する方法としては、化粧マット表面に上記着色粒状物
を、所定の筋模様となるように配布し、つぎに上記粘着
剤の溶液をスプレー噴霧したり、化粧マット表面に予め
粘着剤層を形成しておき、この粘着剤層の上に上記着色
粒状物を所定の筋模様となるように配布し粘着剤の粘着
力を利用して固定したり、または加圧等して粘着剤層中
に部分埋設ないし完全埋設等することが行われる。な
お、上記粘着剤等に代えて、パラフィン,粘土,ゴム,
樹脂等を用い、これらを塗布したのち上記着色粒状物を
所定の筋模様となるように配布し、必要に応じて部分埋
設等するようにしてもよい。化粧マットの表面自体が粘
着性を有する場合には、上記粘着剤等は必ずしも必要で
はない。
【0018】この発明は、上記の化粧マットを用い、つ
ぎのようにしてコンクリート表面に自然石調の凹凸模様
を形成する。すなわち、化粧マットの上記凹凸模様転写
面をコンクリート表面に対する接触面にして着色された
コンクリート材料を打設し、養生硬化させ、ついで化粧
マットを生成コンクリート表面から剥離する。この一連
の工程により、化粧マット上の着色粒状物がコンクリー
ト表面に移行埋設されるとともに、コンクリート表面が
化粧マット表面の凹凸模様面の転写により凹凸模様面に
形成される。この場合、着色粒状物の化粧マットに対す
る固定に、コンクリート材料中の水分等によって粘着力
が低下等するものを用いると、上記コンクリート材料の
養生硬化中において、コンクリート材料の水分等によ
り、上記着色粒状物を化粧マットに固定していた粘着層
の粘着力が弱まるかもしくは消失するため、コンクリー
ト表面からの化粧マットの剥離を容易に行うことがでる
ようになる。このようにして着色されたコンクリート表
面に着色粒状物が一部もしくは全部埋設され、転写され
た凹凸模様面の凹凸とあいまって、コンクリート表面に
筋模様が形成された自然石調になり、本物と極めて近似
したものとなる。しかも、コンクリート材料打設時に生
成するコンクリート表面の残留微細空気泡は、着色粒状
物に付着しているセメント粉末により除去され、残留微
細空気泡による微小凹部が形成されず、コンクリート表
面は良好な仕上がり状態となる。
ぎのようにしてコンクリート表面に自然石調の凹凸模様
を形成する。すなわち、化粧マットの上記凹凸模様転写
面をコンクリート表面に対する接触面にして着色された
コンクリート材料を打設し、養生硬化させ、ついで化粧
マットを生成コンクリート表面から剥離する。この一連
の工程により、化粧マット上の着色粒状物がコンクリー
ト表面に移行埋設されるとともに、コンクリート表面が
化粧マット表面の凹凸模様面の転写により凹凸模様面に
形成される。この場合、着色粒状物の化粧マットに対す
る固定に、コンクリート材料中の水分等によって粘着力
が低下等するものを用いると、上記コンクリート材料の
養生硬化中において、コンクリート材料の水分等によ
り、上記着色粒状物を化粧マットに固定していた粘着層
の粘着力が弱まるかもしくは消失するため、コンクリー
ト表面からの化粧マットの剥離を容易に行うことがでる
ようになる。このようにして着色されたコンクリート表
面に着色粒状物が一部もしくは全部埋設され、転写され
た凹凸模様面の凹凸とあいまって、コンクリート表面に
筋模様が形成された自然石調になり、本物と極めて近似
したものとなる。しかも、コンクリート材料打設時に生
成するコンクリート表面の残留微細空気泡は、着色粒状
物に付着しているセメント粉末により除去され、残留微
細空気泡による微小凹部が形成されず、コンクリート表
面は良好な仕上がり状態となる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、この発明のコンクリート
表面に対する模様成形法によれば、セメント粉末付着処
理済の着色粒状物が表面に設けられている化粧マットを
用い、そのマットの表面を接触面としてコンクリート材
料を打設しているため、コンクリート材料の打設時に、
マット表面に微細空気泡が残留しても、着色粒状物に付
着したセメント粉末が吸水して上記微細空気泡を破壊消
失させる。しかも、上記化粧マットとして、その表面
に、上記着色粒状物により筋状の模様が形成されている
ものを用いるとともに、コンクリート材料として着色の
なされているものを用いているため、上記着色粒状物が
少し拡散して転写埋設された場合にも、得られたコンク
リート板の表面には、全面にカラー処理が施されている
とともに、部分的に上記着色粒状物で筋状の模様が鮮や
かに形成されるようになる。
表面に対する模様成形法によれば、セメント粉末付着処
理済の着色粒状物が表面に設けられている化粧マットを
用い、そのマットの表面を接触面としてコンクリート材
料を打設しているため、コンクリート材料の打設時に、
マット表面に微細空気泡が残留しても、着色粒状物に付
着したセメント粉末が吸水して上記微細空気泡を破壊消
失させる。しかも、上記化粧マットとして、その表面
に、上記着色粒状物により筋状の模様が形成されている
ものを用いるとともに、コンクリート材料として着色の
なされているものを用いているため、上記着色粒状物が
少し拡散して転写埋設された場合にも、得られたコンク
リート板の表面には、全面にカラー処理が施されている
とともに、部分的に上記着色粒状物で筋状の模様が鮮や
かに形成されるようになる。
【0020】つぎに、実施例について説明する。
【0021】
【実施例1】図1は、この発明の化粧マットの一例を示
している。この化粧マット1は剛性発泡ウレタン樹脂で
構成され、従来公知の化粧マットと同様に、内部に発泡
層2を、表層部分にインテグラルスキン層3を備えてお
り、一方の面が平滑な凹凸模様転写面4に、他方の面が
平坦な背面7に形成されている。上記凹凸模様転写面4
には、水溶性のメチルセルロース接着剤が塗布され、厚
み0.1〜5mmの粘着層5が形成される。この粘着層
5にセメント粉末の付着処理をした多数の天然石の着色
砕石粒6が圧力吹付けにより、例えば、図2に示すよう
な筋模様状に接着される。このような化粧マット1を用
いて、従来公知の方法で、図3に示すように、Fe2 O
3 (顔料)により全面着色されたコンクリート材料19
を打設し、養生,硬化させる。図3において、16は型
枠、17は開口部を塞ぐ板材である。つぎに、図4に示
すように、化粧マット1を生成コンクリート板20から
剥離する。この剥離時には、水溶性メチルセルロースか
らなる接着層5がコンクリート材料19中の水分に溶解
して消失していることから、化粧マット1の剥離が容易
に行われる。このようにして得られたコンクリート板2
0には、図5に示すように、その凹凸模様面8の全面に
地色(上記着色されたコンクリート材料19の地色)8
aが現れているとともに、上記天然石の着色砕石粒6に
よる筋模様が現れており、鮮やかな大理石風のカラー表
現がなされていた。
している。この化粧マット1は剛性発泡ウレタン樹脂で
構成され、従来公知の化粧マットと同様に、内部に発泡
層2を、表層部分にインテグラルスキン層3を備えてお
り、一方の面が平滑な凹凸模様転写面4に、他方の面が
平坦な背面7に形成されている。上記凹凸模様転写面4
には、水溶性のメチルセルロース接着剤が塗布され、厚
み0.1〜5mmの粘着層5が形成される。この粘着層
5にセメント粉末の付着処理をした多数の天然石の着色
砕石粒6が圧力吹付けにより、例えば、図2に示すよう
な筋模様状に接着される。このような化粧マット1を用
いて、従来公知の方法で、図3に示すように、Fe2 O
3 (顔料)により全面着色されたコンクリート材料19
を打設し、養生,硬化させる。図3において、16は型
枠、17は開口部を塞ぐ板材である。つぎに、図4に示
すように、化粧マット1を生成コンクリート板20から
剥離する。この剥離時には、水溶性メチルセルロースか
らなる接着層5がコンクリート材料19中の水分に溶解
して消失していることから、化粧マット1の剥離が容易
に行われる。このようにして得られたコンクリート板2
0には、図5に示すように、その凹凸模様面8の全面に
地色(上記着色されたコンクリート材料19の地色)8
aが現れているとともに、上記天然石の着色砕石粒6に
よる筋模様が現れており、鮮やかな大理石風のカラー表
現がなされていた。
【0022】
【実施例2】上記実施例1のメチルセルロース接着剤に
代えて、二液型アクリル系粘着剤を用いた。それ以外の
部分は上記実施例1と同様にして化粧マットを形成する
とともに、上記実施例1と同様にしてコンクリート板を
作製した。得られたコンクリート板には、その凹凸模様
面に天然石の着色砕石粒が筋模様状に分布した大理石風
のカラー表現がなされていた。
代えて、二液型アクリル系粘着剤を用いた。それ以外の
部分は上記実施例1と同様にして化粧マットを形成する
とともに、上記実施例1と同様にしてコンクリート板を
作製した。得られたコンクリート板には、その凹凸模様
面に天然石の着色砕石粒が筋模様状に分布した大理石風
のカラー表現がなされていた。
【0023】
【実施例3】図6に示すように、天然石の着色砕石9の
外周表面にセメント粉末10および着色材として平均粒
径0.8μmのFe2 O3 粉末11を付着処理したもの
を用いた。これを化粧マット表面に接着し筋模様状に分
布させた。それ以外は、上記実施例1と同様にして化粧
マットを形成するとともに、上記実施例1と同様にして
コンクリート板を作製した。得られたコンクリート板に
は、その凹凸模様面に天然石の着色砕石粒が分布した大
理石風の自然石と著しく類似したカラー表現がなされて
いた。
外周表面にセメント粉末10および着色材として平均粒
径0.8μmのFe2 O3 粉末11を付着処理したもの
を用いた。これを化粧マット表面に接着し筋模様状に分
布させた。それ以外は、上記実施例1と同様にして化粧
マットを形成するとともに、上記実施例1と同様にして
コンクリート板を作製した。得られたコンクリート板に
は、その凹凸模様面に天然石の着色砕石粒が分布した大
理石風の自然石と著しく類似したカラー表現がなされて
いた。
【図1】この発明に用いる化粧マットの一実施例を示す
説明図である。
説明図である。
【図2】上記化粧マットに施された筋模様の説明図であ
る。
る。
【図3】上記化粧マットを用いての模様成形法を示す説
明図である。
明図である。
【図4】上記化粧マットを用いての模様成形法を示す説
明図である。
明図である。
【図5】コンクリート板の表面に現れた模様の説明図で
ある。
ある。
【図6】この発明に用いる着色粒状物の変形例の説明図
である。
である。
【図7】従来例の化粧マットの一実施例を示す説明図で
ある。
ある。
【図8】上記従来例の化粧マットを用いての模様成形法
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図9】上記従来例の化粧マットを用いての模様成形法
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図10】他の従来例の化粧マットの一実施例を示す説
明図である。
明図である。
【図11】上記他の従来例の化粧マットを用いての模様
成形法を示す説明図である。
成形法を示す説明図である。
【図12】上記他の従来例の化粧マットを用いての模様
成形法を示す説明図である。
成形法を示す説明図である。
【図13】上記他の従来例の化粧マットに施された筋模
様の説明図である。
様の説明図である。
【図14】上記他の従来例のコンクリート板の表面に現
れた模様の説明図である。
れた模様の説明図である。
1 化粧マット 4 凹凸模様転写面 6 着色砕石粒
Claims (4)
- 【請求項1】 表面に凹凸模様が形成されこの表面に着
色粒状物で模様が形成された化粧マットを準備し、その
表面を接触面にしてコンクリート材料を打設し、養生硬
化後上記化粧マットを剥離し、上記着色粒状物を生成コ
ンクリート表面に転写埋設する方法であって、上記化粧
マットとして、その表面に、セメント粉末付着処理済の
着色粒状物により筋状の模様が形成されているものを用
いるとともに、コンクリート材料として着色のなされた
ものを用いることを特徴とするコンクリート表面に対す
る模様成形法。 - 【請求項2】 着色粒状物が、コンクリート材料中の水
分等によって粘着力が減少する粘着剤層を介して化粧マ
ットの表面に分布している請求項1記載のコンクリート
表面に対する模様成形法。 - 【請求項3】 着色粒状物が、粒径2.5mm以下の細
粒品である請求項1記載のコンクリート表面に対する模
様成形法。 - 【請求項4】 着色粒状物が、着色材の付着処理のなさ
れたものである請求項1記載のコンクリート表面に対す
る模様成形法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10992794A JPH07317314A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | コンクリート表面に対する模様成形法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10992794A JPH07317314A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | コンクリート表面に対する模様成形法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07317314A true JPH07317314A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=14522644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10992794A Pending JPH07317314A (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | コンクリート表面に対する模様成形法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07317314A (ja) |
-
1994
- 1994-05-24 JP JP10992794A patent/JPH07317314A/ja active Pending
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