JP2705425B2 - コンクリートの表面処理方法及びその方法に使用される型枠 - Google Patents

コンクリートの表面処理方法及びその方法に使用される型枠

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JP2705425B2
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宣典 竹田
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Obayashi Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリート成形と
同時その表面に保護と着色及びテクスチャを付与したコ
ンクリートの表面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、打ち放しのコンクリートは表面
が型枠の面形状に応じて平滑であり、何等かの美的処理
を施す必要がある。そこで、表面のテクスチャを出すた
めに型枠内面を凹凸状に形成し、成形されたコンクリー
ト表面を全凹凸の反転形状に形成する方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして形成されたテクスチャを有するコンクリート製
品は、大気汚染による酸性化や海水中の塩分などと接触
することによりその表面から浸蝕されてテクスチャが破
壊されやすいという問題があった。
【0004】この発明は以上の欠点を解決するものであ
って、その目的は、耐久性あるテクスチャを有したコン
クリート製品が得られるコンクリートの表面処理方法及
びその方法に使用される型枠を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明は、所定パターンの凹凸が形成された硬質
シートをコンクリート打設用型枠の内面に貼着し、さら
にその内面に、予め非水硬性であってアルカリ反応型の
粒子成分を含む無機系塗膜を形成し、前記型枠の内部に
コンクリートを打設することにより、前記塗膜中の粒子
成分相互を化学反応させて硬化させるとともに、前記コ
ンクリート表面に一体に結合させ、前記型枠の内面に凹
凸状の被覆層を形成するものである。
【0006】また、他の発明は、コンクリート打設用の
型枠であって、所定パターンの凹凸が形成された硬質シ
ートを該型枠の内面に貼着し、さらにその内面に、予め
非水硬性であってアルカリ反応型の粒子成分を含む無機
系塗膜を形成してなるものである。
【0007】
【作用】型枠にコンクリートを打設すると、塗膜中の非
水硬性かつアルカリ反応型の粒子成分がコンクリートの
余剰水中に含まれるアルカリ成分の存在条件下で反応し
て硬化し、コンクリート表面にこれと一体で所望の凹凸
を有する緻密な被覆層を形成する。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を用いて詳細
に説明する。図1(a)〜(c)はこの発明方法による
成形手順を示すものである。図1(a)に示すように、
型枠1は、型枠本体1aの内面すなわちコンクリート打
設側に所定パタ―ンの凹凸2aを形成した厚さ0.1〜
4mmの硬質塩化ビニル製のシート2を貼着したものであ
る。
【0009】このシート2はコンクリートの打設圧力の
側圧0.6Kgf /cm2 程度に耐え得る材質であり、そ
の凹凸2aのパタ―ン形状は、例えば岩肌模様や煉瓦積
み形状,亀甲模様など得ようとする意匠形状に応じて適
宣設定される。
【0010】なお、この種の凹凸形成方法を形成する手
段としては前記シート2のほかに例えば凹凸を形成した
発泡スチロール,発泡ウレタン,合成ゴム,金型板など
を型枠本体1aの内面に配置する方法もあるが、前記塩
化ビニル製シート2が最も経済的であり、また厚みの割
りには強度も高く、成形の自由度が高い。
【0011】次いで、コンクリート打設に先立って、こ
のシート2の内面には非水硬性かつアルカリ反応型の無
機系塗膜3が所定厚みで塗布される。この塗膜3を構成
する成分としては、スラグ粉末に代表される潜在水硬性
物質と、フライアッシュ粉末,シリカフューム粉末に代
表されるポゾラン反応物質の単独或いは混合物からなる
非水硬性かつアルカリ反応型の粒子成分を、ポリビニル
アルコールなどの水溶性樹脂をバインダとしてこれらを
溶媒としての水に分散混合したものである。この実施例
では、塗膜3を構成する成分として非水硬性かつアルカ
リ反応型の粒子成分に対してさらにコンクリート用無機
顔料が3〜5重量%配合されている。
【0012】したがって、この無機系塗膜3は所定粘度
の液状をなし、塗料と同じように取扱うことができ、塗
布方法も塗装方法とほぼ同様である。なお、シート2の
凹凸2aに対して塗布されるのである程度の厚みむらが
生ずるが、塗り残しがないかぎり問題は生じない。
【0013】前記粒子成分の粒子は細かく、これを硬化
させた場合には緻密な層を形成するが、それ自体では水
や湿気と反応して硬化することはなく、アルカリと水の
存在下で始めて硬化反応を生ずるものである。そして、
塗布後の乾燥により水分が蒸発すると、図1(a)の一
部に拡大して示すように粒子成分3aは水溶性樹脂3b
により相互に結着され、また、顔料3cは粒子成分3a
の間に適宜均一に分散された状態で水溶性樹脂3bに結
着された状態であり、着色された多孔質の被膜となって
シート2の凹凸2aの表面に接着保持される。
【0014】以上の作業後に図1(b)に示すように型
枠1の内面にコンクリート4を打設する。このコンクリ
ート4中の余剰水中Wには水酸化石灰:Ca(OH)2
が多量に含まれており、コンクリート4の硬化に伴い余
剰水Wが表面から排出され、前記無機系塗膜3の内部に
滲出して水溶性樹脂3bを順次溶解すると同時に、図1
(b)の一部に拡大して示すようにこの余剰水Wは粒子
成分3a及び顔料3c間を通過しながらそれぞれに接触
する。
【0015】これにより、粒子成分3aは余剰水W中に
含まれる水酸化石灰:Ca(OH)2 の存在下で相互に
反応して不溶性の無機塩類を生成し、前記顔料3cを分
散した状態で緻密な層となって硬化すると同時に、前記
コンクリート4との界面に位置する粒子成分3aはコン
クリート4の表面に化学反応により一体化される。
【0016】したがって、コンクリート4の硬化後脱型
した状態では図1(c)に模式的に断面をして示すよう
に、その表面には前記凹凸2aの反転形状である凹凸5
が形成される。
【0017】そして、この凹凸5は硬化した粒子成分3
aの及びこれらの間に分散された顔料3cによる着色さ
れた緻密な被覆層からなっており、この被覆層によって
コンクリート4は酸性物質や塩害から保護され、しかも
一体化された凹凸5による堅牢なテクスチャを付与され
ることになるのである。
【0018】なお、この無機系塗膜3の塗膜厚みは硬化
後に必要とされる厚みや経済性などに応じて適宣に設定
できる。また、シート2の反転形状であるのでシート2
の凹凸2a表面の平滑度合いに応じてむらのない均一な
着色となる。
【0019】
【発明の効果】以上実施例によって詳細に説明したよう
に、この発明によるコンクリートの表面処理方法及びそ
の方法に使用される型枠にあっては、コンクリートの打
設と同時に塗膜中の非水硬性かつアルカリ反応型の粒子
成分がコンクリートの余剰水中に含まれるアルカリ成分
の存在条件下で反応して硬化し、コンクリート表面にこ
れと一体で緻密な被覆層を形成するので、耐久性が充分
なテクスチャを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は型枠に無機系塗膜を塗布した状態を示
す断面説明図である。(b)はコンクリート打設状態を
示す断面説明図である。(c)は脱型後のコンクリート
の表面部分を示す模式的断面説明図である。
【符号の説明】
1 型枠 1a 型枠本体 2 塩化ビニルシート 2a 凹凸 3 無機系塗膜 3a 粒子成分 3b 水溶性樹脂 3c 無機顔料 3 コンクリート

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定パターンの凹凸が形成された硬質シ
    ートをコンクリート打設用型枠の内面に貼着し、さらに
    その内面に、予め非水硬性であってアルカリ反応型の粒
    子成分を含む無機系塗膜を形成し、前記型枠の内部にコ
    ンクリートを打設することにより、前記塗膜中の粒子成
    分相互を化学反応させて硬化させるとともに、前記コン
    クリート表面に一体に結合させ、前記型枠の内面に凹凸
    状の被覆層を形成することを特徴とするコンクリートの
    表面処理方法。
  2. 【請求項2】 コンクリート打設用の型枠であって、所
    定パターンの凹凸が形成された硬質シートを該型枠の内
    面に貼着し、さらにその内面に、予め非水硬性であって
    アルカリ反応型の粒子成分を含む無機系塗膜を形成して
    なることを特徴とする型枠。
JP1664092A 1992-01-31 1992-01-31 コンクリートの表面処理方法及びその方法に使用される型枠 Expired - Lifetime JP2705425B2 (ja)

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JPH05214809A JPH05214809A (ja) 1993-08-24
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