JP2540507Y2 - 天然石調化粧板 - Google Patents

天然石調化粧板

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JP2540507Y2
JP2540507Y2 JP2767391U JP2767391U JP2540507Y2 JP 2540507 Y2 JP2540507 Y2 JP 2540507Y2 JP 2767391 U JP2767391 U JP 2767391U JP 2767391 U JP2767391 U JP 2767391U JP 2540507 Y2 JP2540507 Y2 JP 2540507Y2
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JP
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natural stone
decorative board
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stone tone
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JP2767391U
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潤 青柳
健一 巽
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ワシ中越ボード株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は無機質系基板を用いてな
る天然石調化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築材料として用いられる無機質
系化粧板は概ねセメント、けい酸カルシウム、スラグ、
繊維などを原料として抄造法、押し出し法、注型法、プ
レス法などにより製板されるが、これらの化粧板は、表
面が粉っぽい事や色調はグレーから白色でそれ自体美し
いものではない。従って現状では高分子物質から成る塗
料で表面を覆い、色調も豊かなものになっている。一方
これら塗料層にボリューム感や天然石の破砕感を表現す
るために各種骨材を塗料中に混在させているが、塗布料
は1m2当り2kg〜5kgという多量の塗料が必要な場合も
ある。又、視感的に石材の外観を出すために、転写印刷
によって化粧層を構成する場合もあるが、この手法は表
面の破砕感はなく、むしろ研磨された石材の模造となっ
ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このように無機質系基
板の表面にできるだけ自然な感触をもたせるための加工
技術は、種々開発されており、前述のボリューム感や破
砕感を表現するためのものとして塗料を大量に使用する
方法があるが、これは何回も塗料を重ね塗りしなければ
ならないので、作業時間が長くかかる上、塗料費も嵩
み、これら塗装加工を工場内でライン化して行う場合
は、塗料自体の重量比が、基板の重量の10%から20
%に達する、通常の塗装では考えられないような場合も
生じ、化粧板としての重量自体も嵩むことになる。又、
持ち運びする際に自重により基板がしなり、塗膜にクラ
ックが発生するなど、この種の化粧板を工場生産する場
合には問題点が多く、一般的には現場にて施工する方法
に限られているものである。
【0004】本考案は、以上の欠点を解消し石材の破砕
面を有する化粧板を、工場内でライン生産を可能とする
ために、塗布量の軽減が図れ、クラックの発生を防げ、
より経済的に生産できる構成とするとともに、より天然
石に近い外観を保有する化粧板を提供せんとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、天然石の破砕
面のような状態を少なくとも一面にもつ無機質系基板の
面上に、砂粒あるいは粉砕した陶磁器類などを骨材とす
る合成樹脂塗料を1層もしくは2層以上形成し、かつそ
の上層に、マイカ、石英、アルミニウム、錫などの微小
片あるいは粒状物などの光反射材料を微量混在してなる
クリヤー樹脂層を形成して、天然石中に含有する光輝物
質の性状を具現化したものである。
【0006】又、上記化粧板に目地部を構成することに
より、より装飾的なものが得られ、使用範囲の拡大が図
れる。
【0007】
【作用】天然石の破砕面状を摸して成形された基板を利
用して骨材を含有する塗料で覆うことにより自然な様相
が具現され、又、混入された光反射材料の作用にて、天
然石に特有の光輝鉱物質があたかも散在しているかのよ
うな反射光が得られる。
【0008】
【実施例1】図1は本考案の化粧板の実施例の一部を断
面で示すものである。1は天然石を破砕したときに生ず
る粗い面状を摸した表面となるようにプレス成形された
無機質系基板であり、基板1の表面に、アクリル合成樹
脂エマルション16%、陶磁器質骨材78%、増粘剤、
造膜剤、水などを6%混合して得られる塗料を、基材1
の表面に一様に1kg/m2の割合で塗布し、乾燥しない状
態で、この塗料に対しコントラストの鮮明な同系統の塗
料を玉状に吹き付ける。このときの塗布量は300g/
m2であった。そして熱風雰囲気下で約10分間乾燥し、
指触乾燥させて化粧層2とする。更に水性のアクリルク
リヤー樹脂塗料に平均長さ1mmのマイカ微小片を重量比
で約1%添加混合し、200g/m2の割合で全面に一様
に塗布する。しかる後に熱風雰囲気下にて20分間乾燥
させてクリヤー層3とした。4はこのとき含まれていた
マイカ微小片で、このマイカ微小片4はクリヤー層の中
であたかも天然石に特有の光輝鉱物質が散在しているか
のように点在固着し、直射光に対して光を反射させて輝
いてみえる。本実施例では、光反射材としての微小片あ
るいは粒状物をクリヤー樹脂に混練して用いるが、化粧
層2の上に上記微小片を散布して、その上部にクリヤー
樹脂塗料を塗布するか、あるいはクリヤー樹脂塗料を塗
布後これら微小片を散布しても良い。
【0009】
【実施例2】図2に示すように、実施例1と同様な表面
状態の無機質基板1として巾455mm、長さ2790m
m、厚み16mmのものを選び、455mmの長さ毎に10m
m巾の溝を深さ4mmに加工して目地5とする。そして目
地5を着色する目的で全面をアクリル系樹脂塗料の黒色
で塗装して着色下地層6を形成する。次に目地5の上を
マスキングテープ7でマスキングし、その上層部を実施
例1の化粧層2を作る方法と同様の方法にて化粧層8を
形成する。更に塗料の流動性が止まったところでマスキ
ングテープ7を端部から持ち上げるように剥がして、そ
の上部に積層している部分の塗料を除去する。次いで熱
風雰囲気下にて10分間乾燥させ、実施例1と同様にマ
イカ微小片4を含むクリヤー樹脂塗料を塗布してクリヤ
ー層9を形成して図3に示す目地付天然石調化粧板を完
成させた。
【0010】
【考案の効果】本考案は以上のように構成されるので以
下の効果を奏する。天然石材の破砕面状態を摸して成形
した基板を用いたので、化粧層を構成する塗料の使用量
を大幅に節減でき材料費を下げることができる。又、化
粧層の厚さを薄くできるのでクラック発生の心配がな
い。更に、平均長さ1mm程度のマイカ微小片あるいは粒
状物等の光反射材料を混入したクリヤー層を設けたの
で、より天然石に近い外観が得られる。目地付の化粧板
においては、外観的に四角の石材をはめ込んだ状況とな
り、すこぶる美観のすぐれたものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1に記載した化粧板の一部断面
図。
【図2】本考案の実施例2に記載した工程途中の一部断
面図。
【図3】本考案の実施例2の完成品断面図。
【符号の説明】
1 無機質系基板 2 化粧層 3 クリヤー層 4 マイカ微小片 5 目地 6 着色下地層 7 マスキングテープ 8 化粧層 9 クリヤー層

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石材の破砕面のような状態を少なくとも
    一面にもつ無機質系基板の面上に、砂粒あるいは粉砕し
    た陶磁器類などを骨材とする合成樹脂塗料層を1層もし
    くは2層以上形成し、かつその上層に、マイカ、石英、
    アルミニウム、錫などの微小片あるいは粒状物などの光
    反射材料を微量混在してなるクリヤー樹脂層を形成し
    て、天然石中に含有する光輝物質の様相を具現化してな
    る天然石調化粧板。
  2. 【請求項2】 目地部を構成してなる請求項1の天然石
    調化粧板
JP2767391U 1991-03-28 1991-03-28 天然石調化粧板 Expired - Lifetime JP2540507Y2 (ja)

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