JP2002028564A - 凹凸面の塗膜構造 - Google Patents

凹凸面の塗膜構造

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JP2002028564A JP2000212080A JP2000212080A JP2002028564A JP 2002028564 A JP2002028564 A JP 2002028564A JP 2000212080 A JP2000212080 A JP 2000212080A JP 2000212080 A JP2000212080 A JP 2000212080A JP 2002028564 A JP2002028564 A JP 2002028564A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹凸面を利用し、多彩に仕上げることができ
る塗膜構造を提供する。 【解決手段】 凹凸部の高低差が0.5mm〜15mm
である凹凸面を有する被塗布物の表面に、塗料と、10
μm〜150μmの着色骨材を含有している塗料と、を
混合した塗料組成物により形成される塗膜を積層してい
るものであり、前記塗料がクリヤー塗料又はカラークリ
ヤー塗料であるものであり、10μm〜150μmの着
色骨材の含有量が塗料100重量部に対して10重量部
〜50重量部であるものである。さらに、前記凹凸部に
おいて、凸部又は凹部が他の部分とは色調が異なるよう
に着色を施すものであり、その着色は、着色骨材含有塗
料に着色されるものである。前記凹凸面を有する被塗布
物が金属板より構成されたものが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築物などの構
造物の壁面及び壁面を構成するサイディング板などの被
塗装物が凹凸面を有するものであって、その被塗装物の
凹凸面を利用して仕上げられた凹凸面の塗膜構造に関す
るものでる。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物などの構造物の壁面及び壁
面を構成するサイディング板などの被塗装物が凹凸面を
有するものを塗装する場合では、一般的にエナメル塗料
やマット塗料などの顔料を用いた塗料を用いる場合が多
い。この塗料は、薄膜により仕上げられるため被塗装面
の凹凸面を生かした仕上りとなる。
【0003】また、被塗装面の凹凸面を生かした仕上り
とはならないが、仕上げられた塗膜の多彩感より着色骨
材を含有した塗材により仕上げることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、被塗装面の
凹凸面をエナメル塗料やマット塗料により仕上げられた
場合、その塗料により形成された塗膜は、薄膜であるた
め被塗装面の凹凸面を生かすことができるが、色調が単
色であるためにその塗装面は、単調な仕上がりとなって
しまう。
【0005】また、被塗装面の凹凸面を一般的な着色骨
材を含有した塗材により仕上げられた場合、着色骨材を
含有した着色骨材含有塗材により形成された塗膜は、多
彩感があり、意匠感の優れたものである。しかし、着色
骨材含有塗材により形成された塗膜は、多彩感はある
が、比較的粗い骨材が用いられているため、その塗膜
は、2mm〜5mm程度の厚膜となり、被塗装面の凹凸
を十分生かした仕上がりとはならないことがある。
【0006】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、凹凸面を利用し、多彩に仕上げられる凹
凸面の塗膜構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の凹凸面の塗膜構造は、凹
凸部の高低差が0.5mm〜15mmである凹凸面を有
する被塗布物の表面に、塗料と10μm〜150μmの
着色骨材とを混合した、塗料組成物により形成される塗
膜を積層しているものである。
【0008】請求項2に記載の発明の凹凸面の塗膜構造
は、請求項1に記載の発明において、前記塗料がクリヤ
ー塗料又はカラークリヤー塗料であるものである。
【0009】請求項3に記載の発明の凹凸面の塗膜構造
は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記
10μm〜150μmの着色骨材の含有量が塗料100
重量部に対して10重量部〜50重量部であるものであ
る。
【0010】請求項4に記載の発明の凹凸面の塗膜構造
は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の発明に
おいて、前記凹凸部において、凸部又は凹部が他の部分
とは色調が異なるように着色を施すものである。
【0011】請求項5に記載の発明の凹凸面の塗膜構造
は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の発明に
おいて、前記凸部又は凹部の着色が着色骨材含有塗料に
着色されるものである。
【0012】請求項6に記載の発明の凹凸面の塗膜構造
は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の発明に
おいて、前記凹凸面を有する被塗布物が金属板より構成
されたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の凹凸面の塗膜構造は、
凹凸部の高低差が0.5mm〜15mmである凹凸面を
有する被塗布物の表面に、塗料と10μm〜150μm
の着色骨材とを混合した、塗料組成物により形成される
塗膜を積層しているものである。
【0014】まず、10μm〜150μmの着色骨材を
含有している塗料は、凹凸面を利用し、多彩に仕上げる
ことができるものであり、塗料と10μm〜150μm
の着色骨材から成るものである。塗料は、顔料着色によ
るエナメル塗料やマット塗料、透明なクリヤー塗料又は
クリヤー塗料に顔料を添加したカラークリヤー塗料など
である。これらの塗料により形成される塗膜は、薄膜で
あり、凹凸面を生かすことができる。
【0015】透明なクリヤー塗料又はクリヤー塗料に顔
料を添加したカラークリヤー塗料は、合成樹脂とその他
の成分により構成される。この合成樹脂は、アクリル樹
脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、アル
キッド樹脂、塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂、酢酸ビ
ニル樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、フッ素樹
脂などの樹脂を単独又は共重合したもの、これら樹脂を
有機溶媒に溶解させたもの又は、エマルションとして水
に分散させたものが使用される。塗材の使いやすさ、製
造の容易さ、入手の容易さより合成樹脂エマルションが
好ましく用いられる。
【0016】合成樹脂エマルションは、乳化重合のよう
な常用の重合技術で製造することができる、一般的なも
のでよい。このうち、塗料適性、塗膜の物性、入手の容
易性などの点から、アクリル樹脂、スチレン樹脂より製
造されたアクリル系合成樹脂エマルション及びアクリル
スチレン系合成樹脂エマルションが好ましい。水性塗料
組成物の用途、性能に応じて適宜選択してもよい。
【0017】また、カラークリヤー塗料の場合には、着
色のために着色顔料を用いる。着色顔料は、公知のもの
で良く、無機系、有機系顔料及びその両方を加えること
が可能であり、それらは耐候性の良いものを用いること
が望ましい。
【0018】着色顔料の添加量は、塗料中の樹脂固形分
に対して、着色顔料の有効成分で0.0重量%より多く
15重量%以下であることが好ましい。まったく着色顔
料を添加しない場合は、クリヤー塗料である。その場合
には、十分に着色骨材の色調を生かすことができ、多彩
に仕上げることができる。また、15重量%より多い場
合には、隠蔽力が大きくなり、後述される着色骨材の色
調を生かすことができなく、多彩に仕上げることができ
ないことがある。
【0019】その他の成分として、低沸点アルコール、
高沸点溶剤、界面活性剤、増粘剤、pH調整剤、防腐剤
等のような一般に塗料製造に配合されている成分を使用
することができる。高沸点溶剤は造膜助剤、防凍剤とし
て用いられ、界面活性剤は消泡剤、分散剤、湿潤剤など
として用いられる。増粘剤は、粘度及び粘性調整のため
に用いられる。
【0020】前記塗料は、隠蔽力の少ないものが好まし
い。隠蔽力の少ないものは、塗料に含有された10μm
〜150μmの着色骨材の風合いや色調を十分に生かす
ことができる。さらに、被塗装物の表面の色調を生かす
ことができ、より多彩感のある仕上がりを得ることがで
きる。
【0021】この隠蔽力の少ないものは、乾燥塗膜が1
50μmの場合で、隠蔽率が0.00〜0.50の範囲
のものが好ましく、0.00〜0.30の範囲がより好
ましい。乾燥塗膜150μmの隠蔽力が0.00のもの
は、十分に被塗装物の表面の色調や着色骨材の色調を生
かすことができる。また、0.50より大きい場合に
は、塗膜の隠蔽により、後述される着色骨材の色調を生
かすことができなく、多彩に仕上げることができない場
合がある。
【0022】クリヤー塗料又はカラークリヤー塗料の固
形分が15重量%〜50重量%であるものであり、20
重量%〜45重量%の範囲のものが好ましい。クリヤー
塗料又はカラークリヤー塗料の固形分が15重量%より
少ない場合には、塗膜に十分な強度を与えることができ
ないことがある。また、50重量%より大きい場合に
は、塗装が困難となり、塗装面に斑が生じる場合があ
る。
【0023】10μm〜150μmの着色骨材は、クリ
ヤー塗料又はカラークリヤー塗料に含有させることによ
り、塗装を施した凹凸部の高低差が0.5mm〜15m
mである凹凸面を有する被塗装面により多彩感を与える
ことができる。この着色骨材は、色調を有する骨材のこ
とであり、透明感の高い骨材から隠蔽力の高い骨材、光
沢の有る骨材から光沢のない骨材等が挙げられる。全く
無色で透明な骨材は、色を有しないため、着色骨材では
なが、色の有する透明の着色骨材は着色骨材である。
【0024】この着色骨材は、有色天然石を粉砕したも
の、石や陶磁器を粉砕したものに人工的に着色したもの
や工業的に生産されたものがある。有色天然石の粉砕物
には、花崗岩、蛇紋岩、黒曜石、蛍石、カナリヤ、白
玉、寒水、小桜、漆雪、美濃霞、蛇紋等の大理石粉砕
粒、珪砂、天然細砂利(金華、大磯、チェリーサンド)
などが挙げられる。
【0025】また、石を粉砕したものに人工的に着色し
たものには、有色天然石の粉砕物又は珪砂、寒水砂、陶
磁器砕粒に対し顔料、塗料又は釉薬を使って被覆する方
法がある。工業的に生産されたものには、ガラスを略球
状にしたガラスビーズや、アクリル樹脂などの合成樹脂
を略球状にしたプラスチックビーズなどがある。これら
は、骨材の製造過程において、内部から着色することも
可能である。
【0026】有色天然石を粉砕したものに比べ、人工的
に着色したものや工業的に生産されたものは、粒度、色
調ともに安定しており、塗料に含有させた時の色調も安
定しているため好ましい。特に、人工的に着色した珪砂
や寒水砂、陶磁器砕粒は、入手が容易であり、合成樹脂
との混和性に優れているため、より好ましく用いられ
る。
【0027】珪砂は、ニ酸化けい素を主成分とするもの
であり、川砂、海砂に代表される天然状態で粒状のもの
と、珪石を粉砕して粒度調整したものがあり、寒水砂
は、炭酸カルシウムを主成分とするものであり、寒水石
を粉砕して粒度調整したものである。陶磁器砕粒は、陶
磁器を粉砕して得られるものであり、粉砕した後に粒度
を調製されて用いられる。また、大理石、御影石などの
天然石を粉砕して粒度調整したものも用いることができ
る。ガラスビーズは、ガラスを略球状にしたものであ
り、プラスチックビーズは、アクリル樹脂などの樹脂を
略球状にしたものである。
【0028】この着色骨材の粒度は、10μm〜150
μmの範囲であり、45μm〜150μmの範囲が好ま
しい。10μmより小さい場合は、着色骨材の粒子径が
小さすぎるため、塗膜に多彩感を与えることが難しく、
また、塗料に含有させることが困難である。
【0029】150μmより大きい場合は、凹凸部の凹
部を埋めてしまい凹凸部を生かすことができないことが
ある。また、スプレーガンによる塗装では、そのスプレ
ーガンが詰まったり、塗装ローラーによる塗装では、1
50μmより大きい骨材が斑無く点在することが難しい
など塗装が困難となる場合がある。
【0030】前記10μm〜150μmの着色骨材の含
有量は、クリヤー塗料又はカラークリヤー塗料100重
量部に対して10重量部〜50重量部であり、15重量
部〜30重量部の範囲が好ましい。10重量部より少な
い場合には、多彩感を与えることができないことがあ
り、50重量部より多い場合には、塗膜が厚くなり、凹
凸面を生かすことができなく、塗装が困難なことがあ
る。
【0031】前記凹凸部において、凸部又は凹部が他の
部分とは色調が異なるように着色を施されていることが
好ましい。凹部又は凸部に着色が施されていることによ
り、10μm〜150μmの着色骨材を含有している塗
料により塗装された被塗布物の多彩感を増し、意匠感が
向上する。これは、10μm〜150μmの着色骨材を
含有している塗料により形成される塗膜の隠蔽力が少な
いため、凹凸部の凹部又は凸部が着色された被塗装物の
色調がほどよく透けるためである。
【0032】この着色は、顔料着色による塗料、着色骨
材に着色された着色骨材含有塗材など着色された任意に
選択された塗料又は塗材により行うことができる。好ま
しくは、着色骨材含有塗材により着色されることがより
好ましい。着色骨材含有塗材により着色されることによ
り、塗装された被塗布物の多彩感をより一層増し、意匠
感がより一層向上することになる。
【0033】着色骨材含有塗材に用いることができる着
色骨材は、前記10μm〜150μmの着色骨材を含有
している塗料に用いられる着色骨材と同じ粒径のものを
用いることができる。同じ粒径のものを用いることによ
り、入手が容易となり製造効率が向上する。
【0034】凹部又は凸部を着色する方法としては、塗
装ローラーやスプレーなどの一般的な塗装器具を用いて
行うことができる。まず、凹部を着色する方法は、凹凸
面全体に塗装を行った後、凸部のみ塗装された塗料又は
塗材をかき取ることやへらなどを用いて凹部に塗料又は
塗材を充填することにより着色することができる。ま
た、凸部を着色する方法は、塗装ローラーやロールコー
ターにより凸部のみに塗料又は塗材により着色すること
ができる。
【0035】凹凸部の高低差が0.5mm〜15mmで
ある凹凸面を有する被塗布物とは、被塗布物の塗装面の
形状のことであり、この形状を生かした仕上がりを得る
ものである。この凹凸面の凹凸部の高低差が0.5mm
〜15mmの範囲である。0.5mmより少ない場合に
は、クリヤー塗料又はカラークリヤー塗料に10μm〜
150μmの着色骨材を含有している塗料により塗装を
行っても凹凸面の凹部に着色骨材が埋まってしまい凹凸
面を生かすことができなく、15mmより大きい場合に
は、塗装を施すことが困難となる。また、1mm〜8m
mの範囲が好ましく、1mm〜5mmの範囲がより好ま
しいものである。この範囲のものは、凹凸を十分に生か
した仕上りとなり、さらに、被塗布物を塗装斑無く仕上
げることができる。
【0036】この場合の被塗布物は、建築物に代表され
る構築物の内外壁面であり、凹凸状に加工されたもので
あれば良い。この凹凸状に加工された壁面は、壁面にキ
ャスト状に吹き付け材を吹きつけられた状態、タイルを
貼り付けられた状態、凹凸状に成形された型枠により成
形された壁面などが挙げられる。また、合板、窯業用サ
イディング、金属サイディング、ALC版、押し出し成
型板、ケイ酸カルシウム板、GRC板、PC板などの板
状のものが挙げられれ、凹凸が施されているものであれ
ば良い。凹凸面を有する被塗布物が金属板より構成する
ものが好ましい。金属板は、プレスにより成形すること
ができ、凹凸をはっきりと表現することができ、意匠感
が優れたものとなり、製造効率も優れている。
【0037】金属板より構成するものの代表的なもの
は、金属サイディングが挙げられる。金属サイディング
とは、表面材としての金属板と、その金属板の裏面に設
けられる断熱材層と、裏面材により構成されものであ
る。金属板の厚みは、0.1〜5.0mmの程度のもの
であり、その金属板には、鉄、アルミニウム、銅、ステ
ンレス鋼、チタン、アルミニウム−亜鉛合金メッキ鋼
鈑、ホーロー鋼鈑、クラッド鋼鈑、塩ビ鋼鈑等のラミネ
ート鋼鈑、制振鋼鈑、ガルバリウム鋼鈑等のサンドイッ
チ鋼鈑などがあり、それらに防錆処理を施したものや塗
装を施したカラー鋼鈑などがある。
【0038】次に、前記のように構成された凹凸面の塗
膜構造を説明する。凹凸部の高低差が0.5mm〜15
mmである凹凸面を有する被塗布物を用意する。この場
合、金属板より構成されたものが好ましい。透明なクリ
ヤー塗料又はクリヤー塗料に顔料を添加したカラークリ
ヤー塗料に、珪砂、寒水砂、陶磁器砕粒、ガラス又はプ
ラスチックからなるビーズ、黒曜石、真珠岩、並びに、
寒水石、珪石、大理石、御影石を含む天然石を粉砕した
ものなどの骨材に着色を施し着色骨材を得た。その着色
骨材を定法により混合させ、着色骨材を含有している塗
料を得る。
【0039】前記被塗布物の表面に10μm〜150μ
mの塗膜となるように、着色骨材を含有している塗料を
塗布する。この塗布方法は、スプレーガンによるスプレ
ー塗装、塗装ローラーによる塗装、刷毛などを用いる方
法などが挙げられる。この塗装方法の中でもスプレーガ
ンによるスプレー塗装は、塗装効率が良く、塗装面に斑
が生じにくいなどの理由により好ましく用いられる。こ
のように塗装され、凹凸面に塗膜構造を形成することが
できる。
【0040】凹部又は凸部に着色が施されていることに
より、また、着色骨材を含有している塗料を塗布する前
に、凸部又は凹部が他の部分とは色調が異なるように着
色することにより、凹凸面の塗膜に多彩感を増し、意匠
感が向上する。凹部を着色する方法は、凹凸面全体に塗
装を行った後、凸部のみ塗装された塗料又は塗材をかき
取ることやへらなどを用いて凹部に塗料又は塗材を充填
することにより着色することができる。また、凸部を着
色する方法は、塗装ローラーやロールコーターにより凸
部のみに塗料又は塗材により着色することができる。
【0041】以上のように、この実施形態によれば次の
ような効果が発揮される。 ・ 凹凸部の高低差が0.5mm〜15mmである凹
凸面を有する被塗布物の表面に、塗料と10μm〜15
0μmの着色骨材とを混合した、塗料組成物により形成
される塗膜を積層しているものであることにより、凹凸
面を利用し、多彩に仕上げることができる。
【0042】・ 前記塗料クリヤー塗料又はカラークリ
ヤー塗料であるものであることにより、着色骨材の風合
いや色調をより一層生かすことができ、さらに、被塗装
物の表面の色調を生かすことができ、より多彩感のある
仕上がりを得ることができる。
【0043】・ 前記10μm〜150μmの着色骨材
の含有量が塗料100重量部に対して10重量部〜50
重量部であるものであることにより、塗膜に十分な強度
を与えることができ、塗装が容易で塗装面に斑が生じる
ことがないものである。
【0044】・ 前記凹凸部において、凸部又は凹部が
他の部分とは色調が異なるように着色を施すものである
ことにより、塗装された被塗布物が多彩感を増し、意匠
感が向上する。
【0045】・ 前記凸部又は凹部の着色が着色骨材含
有塗料に着色されるものであることにより、塗装された
被塗布物の多彩感をより一層増し、意匠感がより一層向
上することになる。
【0046】・ 前記凹凸面を有する被塗布物が金属板
より構成されたものであることにより、プレスにより成
形することができ、凹凸をはっきりと表現することがで
き、意匠感が優れたものとなり、製造効率も優れている
ものである。
【0047】・ 前記着色骨材を含まない状態における
塗料の隠蔽力がその塗料の乾燥塗膜が150μmの場合
で、隠蔽率が0.00〜0.50の範囲のものが好まし
く、0.00〜0.30の範囲がより好ましいものであ
ることにより、着色骨材の風合いや色調をより一層生か
すことができ、さらに、被塗装物の表面の色調を生かす
ことができ、より多彩感のある仕上がりを得るものであ
る。
【0048】・ 前記クリヤー塗料又はカラークリヤー
塗料は、合成樹脂エマルションを主成分とするものであ
ることにより、製造や入手が容易であるものである。
【0049】・ 前記クリヤー塗料又はカラークリヤー
塗料の固形分が15重量%〜50重量%であるものであ
り、好ましくは20重量%〜45重量%の範囲のもので
あることにより、塗膜に十分な強度を与えることがで
き、塗装が容易なものである。
【0050】・ 前記着色骨材が人工的に着色したもの
又は工業的に生産されたものであることにより、粒度、
色調ともに安定しており、塗料に含有させた時の色調も
安定しているものである。
【0051】・ 前記着色骨材が人工的に着色した珪
砂、寒水砂又は陶磁器砕粒であることにより、入手が容
易であり、合成樹脂との混和性に優れたものである。
【0052】・ 前記着色骨材の含有量がクリヤー塗料
又はカラークリヤー塗料100重量部に対して10重量
部〜50重量部であり、15重量部〜30重量部の範囲
であることにより、より多彩感を与えることができ、凹
凸面を生かすことができ、塗装が容易なものである。
【0053】・ 前記凹凸部の凹部又は凸部が着色され
ていることにより、10μm〜150μmの着色骨材を
含有している塗料により塗装された被塗布物の多彩感を
増し、意匠感が向上するものである。
【0054】
【実施例】以下、前記実施形態を実施例に基づいて、さ
らに具体的に説明する。被塗布物には、凹凸の高低差が
1mmのエンボス状に加工された金属サイディングを用
いた。この金属サイディングの表面全体が茶色に塗装さ
れたものであった。実施例及び比較例で用いられる着色
骨材は、珪砂に青色に着色をしたものである。
【0055】実施例1では、アクリル系合成樹脂エマル
ションを主成分とする固形分が30重量%のクリヤー塗
料を用い、このクリヤー塗料に対して、20重量%の粒
径が45μm〜150μmの範囲の着色骨材を含有して
いる塗料を用いた。この塗料を前記金属サイディングに
スプレーを用いて塗装を行った。
【0056】実施例2では、実施例1で用いた着色骨材
を含有している塗料に赤色の着色顔料を加えたものを用
いた。実質的には、カラークリヤー塗料に着色骨材を含
有した塗料である。着色顔料の添加量は、クリヤー塗料
の固形分に対して、着色顔料の有効成分で3重量%添加
したものである。前記金属サイディングの凸部に白色の
エナメル塗料を塗装ローラーにより着色を行った後、こ
の着色骨材を含有した塗料をスプレーにより塗装を行っ
た。
【0057】比較例1では、実施例で用いたクリヤー塗
料に5μm〜10μmの範囲の着色骨材を含有させた。
含有量は、クリヤー塗料に対して、20重量%である。
この塗料を前記金属サイディングにスプレーを用いて塗
装を行った。
【0058】比較例2では、実施例で用いたクリヤー塗
料に150μm〜1000μmの範囲の着色骨材を含有
させた。含有量は、クリヤー塗料に対して、20重量%
である。この塗料を前記金属サイディングにスプレーを
用いて塗装を行った。
【0059】比較例3では、アクリル系合成樹脂エマル
ションを主成分とする固形分が40重量%の黒色のエナ
メル塗料を用い、この塗料に対して、20重量%の粒径
が45μm〜150μmの範囲の着色骨材を含有してい
るものである。この塗料を前記金属サイディングにスプ
レーを用いて塗装を行った。
【0060】実施例1の塗膜構造は、金属サイディング
のエンボスを十分に生かし、多彩感のある仕上がりとな
った。実施例2では、実施例1と同様に金属サイディン
グのエンボスを十分に生かしたものであった。さらに、
カラークリヤー塗料を用いたことや凸部に白色で着色を
施したことにより、一層多彩感のあるものであった。
【0061】比較例1では、金属サイディングのエンボ
スを十分に生かしたものではあったが、骨材の粒度が小
さいため、多彩感の欠けるものであった。逆に、比較例
2では、骨材の粒度が大きいために、多彩感はあるが、
エンボスの凹凸を生かしたものではなかった。
【0062】比較例3では、エナメル塗料を用いたた
め、凹凸面を生かすことができたが、着色骨材の色調を
生かした仕上がりとはならなかった。
【0063】次に、前記実施形態から把握できる技術的
思想について以下に記載する。 ・ 前記塗料の隠蔽力がその塗料の乾燥塗膜が150μ
mの場合で、隠蔽率が0.00〜0.50の範囲のもの
であることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいず
れかに記載の凹凸面の塗膜構造。このことにより、着色
骨材の風合いや色調をより一層生かすことができ、さら
に、被塗装物の表面の色調を生かすことができ、より多
彩感のある仕上がりを得るものである。
【0064】・ 前記クリヤー塗料又はカラークリヤー
塗料が合成樹脂エマルションを主成分とすることを特徴
とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の凹凸
面の塗膜構造。このことにより、製造や入手が容易であ
るものである。
【0065】・ 前記クリヤー塗料又はカラークリヤー
塗料の固形分が15重量%〜50重量%であることを特
徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の凹
凸面の塗膜構造。このことにより、塗膜に十分な強度を
与えることができ、塗装が容易なものである。
【0066】・ 前記着色骨材が人工的に着色した珪
砂、寒水砂又は陶磁器砕粒であることを特徴とする請求
項1ないし請求項6のいずれかに記載の凹凸面の塗膜構
造。このことにより、入手が容易であり、合成樹脂との
混和性に優れたものである。
【0067】・ 前記着色骨材の含有量がクリヤー塗料
又はカラークリヤー塗料100重量部に対して10重量
部〜50重量部であることを特徴とする請求項1ないし
請求項6のいずれかに記載の凹凸面の塗膜構造。このこ
とにより、より多彩感を与えることができ、凹凸面を生
かすことができ、塗装が容易なものである。
【0068】・ 前記凹凸部の凹部又は凸部が着色され
ていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいず
れかに記載の凹凸面の塗膜構造。このことにより、10
μm〜150μmの着色骨材を含有している塗料により
塗装された被塗布物の多彩感を増し、意匠感が向上する
ものである。
【0069】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明の凹凸面の塗膜構造によれば、凹凸面を利用し、多彩
に仕上げることができる。
【0070】請求項2に記載の発明の凹凸面の塗膜構造
によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、着色骨
材の風合いや色調をより一層生かすことができ、さら
に、被塗装物の表面の色調を生かすことができ、より多
彩感のある仕上がりを得ることができる。
【0071】請求項3に記載の発明の凹凸面の塗膜構造
によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に
加え、塗膜に十分な強度を与えることができ、塗装が容
易で塗装面に斑が生じることがないものである。
【0072】請求項4に記載の発明の凹凸面の塗膜構造
によれば、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の
発明の効果に加え、塗装された被塗布物が多彩感を増
し、意匠感が向上する。
【0073】請求項5に記載の発明の凹凸面の塗膜構造
によれば、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の
発明の効果に加え、塗装された被塗布物の多彩感をより
一層増し、意匠感がより一層向上することになる。
【0074】請求項6に記載の発明の凹凸面の塗膜構造
によれば、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の
発明の効果に加え、プレスにより成形することができ、
凹凸をはっきりと表現することができ、意匠感が優れた
ものとなり、製造効率も優れているものである。
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月12日(2001.6.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】透明なクリヤー塗料又はクリヤー塗料に顔
料を添加したカラークリヤー塗料は、合成樹脂とその他
の成分により構成される。この合成樹脂は、アクリル樹
脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、アル
キッド樹脂、塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂、酢酸ビ
ニル樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、フッ素樹
脂などの樹脂を単独又は共重合したもの、これら樹脂を
有機溶媒に溶解させたもの又は、エマルションとして水
に分散させたものが使用される。塗料の使いやすさ、製
造の容易さ、入手の容易さより合成樹脂エマルションが
好ましく用いられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】合成樹脂エマルションは、乳化重合のよう
な常用の重合技術で製造することができる、一般的なも
のでよい。このうち、塗料適性、塗膜の物性、入手の容
易性などの点から、アクリル樹脂、スチレン樹脂より製
造されたアクリル系合成樹脂エマルション及びアクリル
スチレン系合成樹脂エマルションが好ましい。塗料の用
途、性能に応じて適宜選択してもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】前記凹凸部において、凸部又は凹部が他の
部分とは色調が異なるように着色を施されていることが
好ましい。凹部又は凸部に着色が施されていることによ
り、10μm〜150μmの着色骨材を含有している
料組成物により塗装された被塗布物の多彩感を増し、意
匠感が向上する。これは、10μm〜150μmの着色
骨材を含有している塗料組成物により形成される塗膜の
隠蔽力が少ないため、凹凸部の凹部又は凸部が着色され
た被塗装物の色調がほどよく透けるためである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】この着色は、顔料着色による塗料、着色骨
材に着色された着色骨材含有塗料など着色された任意に
選択された塗料により行うことができる。好ましくは、
着色骨材含有塗料により着色されることがより好まし
い。着色骨材含有塗料により着色されることにより、塗
装された被塗布物の多彩感をより一層増し、意匠感がよ
り一層向上することになる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】着色骨材含有塗料に用いることができる着
色骨材は、前記10μm〜150μmの着色骨材を含有
している塗料組成物に用いられる着色骨材と同じ粒径の
ものを用いることができる。同じ粒径のものを用いるこ
とにより、入手が容易となり製造効率が向上する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】凹部又は凸部を着色する方法としては、塗
装ローラーやスプレーなどの一般的な塗装器具を用いて
行うことができる。まず、凹部を着色する方法は、凹凸
面全体に塗装を行った後、凸部のみ塗装された塗料を
き取ることやへらなどを用いて凹部に塗料を充填するこ
とにより着色することができる。また、凸部を着色する
方法は、塗装ローラーやロールコーターにより凸部のみ
に塗料により着色することができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】次に、前記のように構成された凹凸面の塗
膜構造を説明する。凹凸部の高低差が0.5mm〜15
mmである凹凸面を有する被塗布物を用意する。この場
合、金属板より構成されたものが好ましい。透明なクリ
ヤー塗料又はクリヤー塗料に顔料を添加したカラークリ
ヤー塗料に、珪砂、寒水砂、陶磁器砕粒、ガラス又はプ
ラスチックからなるビーズ、黒曜石、真珠岩、並びに、
寒水石、珪石、大理石、御影石を含む天然石を粉砕した
ものなどの骨材に着色を施し着色骨材を得た。その着色
骨材を定法により混合させ、着色骨材を含有している
料組成物を得る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】前記被塗布物の表面に10μm〜150μ
mの塗膜となるように、着色骨材を含有している塗料組
成物を塗布する。この塗布方法は、スプレーガンによる
スプレー塗装、塗装ローラーによる塗装、刷毛などを用
いる方法などが挙げられる。この塗装方法の中でもスプ
レーガンによるスプレー塗装は、塗装効率が良く、塗装
面に斑が生じにくいなどの理由により好ましく用いられ
る。このように塗装され、凹凸面に塗膜構造を形成する
ことができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】凹部又は凸部に着色が施されていることに
より、また、着色骨材を含有している塗料組成物を塗布
する前に、凸部又は凹部が他の部分とは色調が異なるよ
うに着色することにより、凹凸面の塗膜に多彩感を増
し、意匠感が向上する。凹部を着色する方法は、凹凸面
全体に塗装を行った後、凸部のみ塗装された塗料をかき
取ることやへらなどを用いて凹部に塗料を充填すること
により着色することができる。また、凸部を着色する方
法は、塗装ローラーやロールコーターにより凸部のみに
塗料により着色することができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】・ 前記着色骨材の含有量がクリヤー塗料
又はカラークリヤー塗料100重量部に対して10重量
部〜50重量部であることにより、より多彩感を与える
ことができ、凹凸面を生かすことができ、塗装が容易な
ものである。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】・ 前記凹凸部の凹部又は凸部が着色され
ていることにより、10μm〜150μmの着色骨材を
含有している塗料組成物により塗装された被塗布物の多
彩感を増し、意匠感が向上するものである。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】実施例1では、アクリル系合成樹脂エマル
ションを主成分とする固形分が30重量%のクリヤー塗
料を用い、このクリヤー塗料に対して、20重量%の粒
径が45μm〜150μmの範囲の着色骨材を含有して
いる塗料組成物を用いた。この塗料組成物を前記金属サ
イディングにスプレーを用いて塗装を行った。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】実施例2では、実施例1で用いた着色骨材
を含有している塗料組成物に赤色の着色顔料を加えたも
のを用いた。実質的には、カラークリヤー塗料に着色骨
材を含有した塗料組成物である。着色顔料の添加量は、
クリヤー塗料の固形分に対して、着色顔料の有効成分で
3重量%添加したものである。前記金属サイディングの
凸部に白色のエナメル塗料を塗装ローラーにより着色を
行った後、この着色骨材を含有した塗料組成物をスプレ
ーにより塗装を行った。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】比較例1では、実施例で用いたクリヤー塗
料に5μm〜10μmの範囲の着色骨材を含有させた。
含有量は、クリヤー塗料に対して、20重量%である。
この塗料組成物を前記金属サイディングにスプレーを用
いて塗装を行った。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】比較例2では、実施例で用いたクリヤー塗
料に150μm〜1000μmの範囲の着色骨材を含有
させた。含有量は、クリヤー塗料に対して、20重量%
である。この塗料組成物を前記金属サイディングにスプ
レーを用いて塗装を行った。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】比較例3では、アクリル系合成樹脂エマル
ションを主成分とする固形分が40重量%の黒色のエナ
メル塗料を用い、この塗料に対して、20重量%の粒径
が45μm〜150μmの範囲の着色骨材を含有してい
るものである。この塗料組成物を前記金属サイディング
にスプレーを用いて塗装を行った。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】・ 前記凹凸部の凹部又は凸部が着色され
ていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいず
れかに記載の凹凸面の塗膜構造。このことにより、10
μm〜150μmの着色骨材を含有している塗料組成物
により塗装された被塗布物の多彩感を増し、意匠感が向
上するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鬼頭 誠 岐阜県各務原市松本町2丁目457番地 菊 水化学工業株式会社内 Fターム(参考) 2E110 AA57 AB04 AB22 BA02 BA12 BB04 BB23 GA33X GA43W GB02X GB13W GB26W GB28W GB42W 4D075 AE03 CB02 DA06 DB02 DC02 EA02 EA05 EA43 EC13 EC54

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹凸部の高低差が0.5mm〜15mm
    である凹凸面を有する被塗布物の表面に、塗料と10μ
    m〜150μmの着色骨材とを混合した、塗料組成物に
    より形成される塗膜を積層していることを特徴とする凹
    凸面の塗膜構造。
  2. 【請求項2】 前記塗料がクリヤー塗料又はカラークリ
    ヤー塗料であることを特徴とする請求項1に記載の凹凸
    面の塗膜構造。
  3. 【請求項3】 前記10μm〜150μmの着色骨材の
    含有量が塗料100重量部に対して10重量部〜50重
    量部であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の凹凸面の塗膜構造。
  4. 【請求項4】 前記凹凸部において、凸部又は凹部が他
    の部分とは色調が異なるように着色を施すことを特徴と
    する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の凹凸面
    の塗膜構造。
  5. 【請求項5】 前記凸部又は凹部の着色が着色骨材含有
    塗料により着色されることを特徴とする請求項1ないし
    請求項4のいずれかに記載の凹凸面の塗膜構造。
  6. 【請求項6】 前記凹凸面を有する被塗布物が金属板よ
    り構成されたものであることを特徴とする請求項1ない
    し請求項5のいずれかに記載の凹凸面の塗膜構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007098335A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Sk Kaken Co Ltd 模様形成方法
JP2007175670A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd 化粧建築板及びその補修方法
JP2007175580A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Aica Kogyo Co Ltd 意匠性賦与方法及び意匠用塗料

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JP2007175580A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Aica Kogyo Co Ltd 意匠性賦与方法及び意匠用塗料
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