JPH05219409A - クランプ回路 - Google Patents

クランプ回路

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JPH05219409A
JPH05219409A JP4195625A JP19562592A JPH05219409A JP H05219409 A JPH05219409 A JP H05219409A JP 4195625 A JP4195625 A JP 4195625A JP 19562592 A JP19562592 A JP 19562592A JP H05219409 A JPH05219409 A JP H05219409A
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pulse
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sync
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米治郎 平松
Osamu Sakatsuji
修 阪辻
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/04Synchronising
    • H04N5/08Separation of synchronising signals from picture signals
    • H04N5/10Separation of line synchronising signal from frame synchronising signal or vice versa
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/16Circuitry for reinsertion of dc and slowly varying components of signal; Circuitry for preservation of black or white level
    • H04N5/18Circuitry for reinsertion of dc and slowly varying components of signal; Circuitry for preservation of black or white level by means of "clamp" circuit operated by switching circuit

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 VTRなどの再生映像信号に対して、ノイズ
などの影響を受けにくくし、映像信号のクランプ動作を
より正確に行なう。 【構成】 クランプ回路は、コンパレータ9、パルス信
号発生回路10、積分回路12および減算器17を含
む。コンパレータ9は、複合映像信号としきい電位とを
比較し複合同期信号を検出する。パルス信号発生回路1
0は、検出された複合同期信号と基準時間期間tとのい
ずれが大きいかを示すパルス信号S1,S2を発生す
る。積分回路12は、パルス信号S1,S2に応答して
複合映像信号中の水平同期信号のパルス幅が基準時間期
になるようにしきい電位を補正する。減算器17
は、複合映像信号からしきい電位を減算して複合映像信
号の直流レベルをある一定電位に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同期信号を含む映像信
号の直流レベルをある一定の電位クランプする回路の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】図18は、従来のテレビジョン受像機の
一例を示す概略ブロック図である。図19は複合映像信
号の波形図である。
【0003】図18に示すテレジビョン受像機は、表示
の簡単化のために、アンテナ、高周波回路等について
は、記載していない。図18を参照して、テレビジョン
受像機は、複合映像信号を入力する入力端子1、フィー
ドバック型のクランプ回路100、映像増幅回路10
1、映像出力回路102、CRT103、色信号回路1
04、同期偏向回路105、およびクランプパルス発生
回路106を備える。入力端子1に入力された複合映像
信号は、その直流レベルがクランプ回路100により一
定レベルにクランプされた後、映像増幅回路101に与
えられる。映像増幅回路101は色副搬送波および同期
信号を分離した後、色信号の増幅を行なう。色信号回路
104は、色副搬送波から色差信号を作る。映像出力回
路102は、輝度信号に色差信号を加えてCRT103
のRGBの3つの電極に与えるための信号を作る。同期
偏向回路105は同期信号を分離し、垂直・水平発振の
同期をとり画像を組み立てるための信号を発生する。ク
ランプパルス発生回路106は、同期偏向回路105に
より振幅分離された同期信号に応答して、複合映像信号
中のある直流レベル期間中にクランプパルスを発生す
る。このクランプパルスは一般に図19に示す複合映像
信号中のバックポーチに挿入される。
【0004】図20はこのようなクランプ回路の一例を
示すブロック図である。図20に示すクランプ回路は、
複合映像信号が入力される入力端子1と、複合映像信号
の直流レベルを一定電位にクランプするためのレベルシ
フト回路2と、レベルシフト回路2によりクランプされ
た複合映像信号が出力される出力端子3と、クランプパ
ルスが入力されるクランプパルス入力端子5と、一定の
直流電圧を発生する定電圧源6と、クランプパルスに応
答してレベルシフト回路2の出力と定電圧源6の電位と
を比較する比較器4と、比較器4により充放電制御され
るキャパシタ7とを備える。
【0005】動作において、複合映像信号は入力端子1
を通してレベルシフト回路2に与えられる。レベルシフ
ト回路2は、複合映像信号にある電位を加え、複合映像
信号のレベルをシフトする。このレベルシフトされた複
合映像信号は、出力端子3から出力される。複合映像信
号に加えられる電位は、変動する複合映像信号の直流レ
ベルを一定にするためのものである。前記加えられる電
位を発生する方法は、次のとおりである。すなわち、比
較器4は、クランプパルス入力端子5からのクランプパ
ルスに応答して、レベルシフト回路2からの複合映像信
号のレベルと比較器4に接続された定電圧源6の電位と
を比較し、複合映像信号中の直流レベルと定電圧源6の
電位との差に対応した誤差電流を発生する。ここでクラ
ンプパルスの入力される期間は、複合映像信号直流レベ
ルの期間であり、一般にバックポーチの期間である。前
記発生された誤差電流は、レベルシフト回路2に出力さ
れる。この誤差電流によりレベルシフト回路2と接地端
子との間に接続されたキャパシタ7が充放電され、次の
クランプパルスが入力されるまでキャパシタ7の両端の
電圧が保持される。このようにして得られるキャパシタ
7の両端の電圧によりレベルシフト回路2のレベルシフ
ト量が制御される。これらの動作により複合映像信号中
のある直流レベルが定電圧源6の電位と等しくなるよう
に補正される。
【0006】ところで、ごく最近においては、高品位テ
レビ(HDTV:High Definishon t
elevision system)が市場に提供され
ている。
【0007】図21は、HDTV映像信号のような3値
同期信号を含む映像信号の波形図である。図21におい
て、実線は送信側での原波形であり、破線はたとえばV
TR再生等の受信端(図21の入力端子1に対応する)
における波形であり、伝送路による伝送ロスのため、波
形が少しなまっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のような回路にお
いては、クランプ回路とは別にクランプパルス形成回路
が必要となり、回路規模が大きくなる。そして、VTR
等により再生される複合映像信号においては、隣接トラ
ックからのクロストーク、漏洩したFMキャリアおよび
その他のノイズがビデオ信号に重畳して出力されてく
る。また、テレビ放送受信などの弱電界時には、S/N
劣化も起こってくる。
【0009】このような入力される複合映像信号中のあ
る直流レベル部分に、たとえば、ノイズなどがある場合
には、レベル比較が正確に行なわれず、結果として正確
なクランプ動作が行なえない。また、同期信号の後のカ
ラーバースト信号をローパスフィルタにより除去して、
その部分にクランプパルスの位置を設定する方法もある
が、この方法ではカラーバーストを完全に除去しきれ
ず、レベル比較は正確に行なえないという問題が残る。
【0010】このような問題は、HDTV用映像信号に
対しても同様に発生する。また、特にHDTV映像信号
の場合には、映像信号中の直流レベルの期間は非常に短
く、このレベル検出の精度は十分に得られない。また、
3値同期信号部分を積分回路により積分して平均化した
後、その部分にクランプパルスの位置を設定するような
方法も考えれるが、この方法では、3値同期信号波形を
完全に除去しきれず、そのレベル比較は正確に行なわれ
ないという問題が残る。その他の方法として映像信号中
の負のピーク値(負極性の同期パルスのボトムレベル)
によるクランプの方法も知られているが、伝送路の条件
により振幅特性の劣化やノイズによる影響などから正確
なクランプ動作が得られないという問題がある。
【0011】この発明の1つの目的は、複合映像信号中
の直流レベルをある一定電位にクランプするクランプ回
路において、複合映像信号中のある直流レベル部分に、
ノイズがあっても正確なクランプ動作を行なうことを可
能にすることである。
【0012】この発明のもう1つの目的は、複合映像信
号の直流レベルをある一定電位にクランプするクランプ
回路において、3値同期信号を含む映像信号であっても
正確なクランプ動作を可能にすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係るクランプ
回路は、複合映像信号中の直流レベルをある一定電位に
クランプするクランプ回路であって、同期信号検出手
段、パルス信号発生手段、しきい電位発生手段、および
レベル固定手段を含む。
【0014】同期信号検出手段は、少なくとも2つの入
力ノードと1つの出力ノードを有し、一方の入力ノード
に与えられる複合映像信号と他方の入力ノードのしきい
電位とを比較して複合映像信号に含まれる同期信号を検
出する。
【0015】パルス信号発生手段は、一定の基準時間期
間が設定され、同期信号検出手段により検出された同期
信号のパルス幅が基準時間期間よりも大きいことを示す
第1のパルス信号および同期信号のパルス幅が基準時間
期間よりも小さいことを示す第2のパルス信号を発生す
る。
【0016】しきい電位発生手段は、パルス信号発生手
段により発生された第1および第2のパルス信号に応答
してしきい電位を発生し、発生したしきい電位を同期信
号検出手段の他方の入力ノードに帰還させる。
【0017】レベル固定手段は、複合映像信号およびし
きい電位を受け、複合映像信号の直流レベルをある一定
電位に固定する。
【0018】もう1つの発明に係るクランプ回路は、正
極性の同期信号および負極性の同期信号からなる3値同
期信号を含む複合映像信号の直流レベルをある一定電位
にクランプするクランプ回路であって、第1の同期検出
手段、負極側パルス信号発生手段、第1のしきい電位発
生手段、第2の同期信号検出手段、正極側パルス信号発
生手段、第2のしきい電位発生手段、およびレベル固定
手段を含む。
【0019】第1の同期信号検出手段は、少なくとも2
つの入力ノードと1つの出力ノードを有し、一方の入力
ノードに与えられる複合映像信号と他方の入力ノードの
しきい電位とを比較し、映像信号に含まれる負極性の同
期信号を検出する。
【0020】負極側パルス信号発生手段は、一定の基準
時間期間が設定され、第1の同期信号検出手段により検
出された負極性同期信号のパルス幅が基準時間期間より
も大きいことを示す第1のパルス信号および負極性同期
信号のパルス幅が前記基準時間期間よりも小さいことを
示す第2のパルス信号を発生する。
【0021】第1のしきい電位発生手段は、前記負極側
パルス信号発生手段により発生された第1および第2の
パルス信号に応答して第1のしきい電位を発生し、発生
した第1のしきい電位を第1の同期信号検出手段の他方
の入力ノードに帰還させる。
【0022】第2の同期信号検出手段は、少なくとも2
つの入力ノードと1つの出力ノードを有し、一方の入力
ノードに与えられる複合映像信号と他方の入力ノードの
しきい電位とを比較し、複合映像信号に含まれる正極性
の同期信号を検出する。
【0023】正極側パルス信号発生手段は、一定の基準
時間期間が設定され、第2の同期信号検出手段により検
出された正極性の同期信号のパルス幅が基準時間期間よ
りも大きいことを示す第1のパルス信号および正極性の
同期信号のパルス幅が前記基準時間期間よりも小さいこ
とを示す第2のパルス信号を発生する。
【0024】第2のしきい電位発生手段は、前記正極側
パルス信号発生手段により発生された第1および第2の
パルス信号に応答して第2のしきい電位を発生し、発生
した第2のしきい電位を前記第2の同期信号検出手段の
他方の入力ノードに帰還させる。
【0025】レベル固定手段は、複合映像信号および第
1および第2のしきい電位を受け、3値同期信号を含む
複合映像信号の直流レベルある一定の電位に固定する。
【0026】
【作用】この発明に係るクランプ回路では、映像信号中
から検出した同期信号のパルス幅が基準時間期間よりも
大きい場合には、そのことを示す第1のパルス信号が発
生される。逆に同期信号のパルス幅が基準時間期間より
も小さい場合には、そのことを示す第2のパルス信号が
発生される。しきい電位発生手段は、この発生された第
1および第2のパルス信号に応答してしきい電位を発生
する。発生したしきい電位は同期信号検出手段の他方の
入力ノードに帰還される。同期信号発生手段は、帰還さ
れたしきい電位と入力される複合映像信号のレベルとを
比較して同期信号を検出する。このようにして同期信号
が検出されるので、同期信号のパルス幅は、前記基準時
間期間となるように補正される。また、しきい電位は、
レベル固定手段にも与えられ、レベル固定手段は、しき
い電位により複合映像信号の直流レベルを一定の電位に
固定することができる。
【0027】もう1つの発明に係るクランプ回路では、
負極性同期信号に対応して、第1の同期信号検出手段、
負極側パルス信号発生手段および第1しきい電位発生手
段が設けられ、かつ正極性の同期信号に対応して第2の
同期信号検出手段、正極側パルス信号発生手段および、
第2のしきい電位発生手段が設けられる。第1の同期信
号検出手段,負極側パルス信号発生手段および第1のし
きい電位発生手段により、負極性の同期パルス信号のパ
ルス幅が基準時間期間となるように補正される。また、
第2の同期信号検出手段、正極側パルス信号発生手段お
よび第2のしきい電位発生手段により、正極性の同期信
号が基準時間期間となるように補正される。このように
して負極性の同期信号と正極性の同期パルス信号とを一
定のパルス幅にするように補正し、この補正に用いられ
る第1および第2のしきい電位をレベル固定手段に与え
ることにより、3値同期信号を含む映像信号の直流レベ
ルを一定にすることができる。
【0028】
【実施例】図1は、この発明の一実施例を示すブロック
図である。図1を参照して、このクランプ回路は、複合
映像信号が入力される入力端子8と、複合同期信号を検
出するコンパレータ9と、複合同期信号中の水平同期信
号のパルス幅と予め定められる基準時間期間tとの差に
対応するパルス信号S1,S2を発生するパルス信号発
生回路10と、スイッチング回路111および112
と、スイッチング回路111および112の出力を積分
する積分回路12と、積分回路12の出力とコンパレー
タ9の負の入力端子との間に接続されるスイッチング回
路13aと、複合同期信号の異常を検出する異常検出回
路14と、複合映像信号の負のピーク値(ボトムレベ
ル)を検出する負のピーク検出回路15と、負のピーク
検出回路15の出力とある正の一定電位Vpとを加算す
る加算器16と、加算器16の出力とコンパレータ9の
負の入力端との間に接続されるスイッチング回路13b
と、減算器17と、減算器17の出力に接続され出力端
子18とを含む。
【0029】コンパレータ9は、正の入力端子、負の入
力端子および出力端子を有する。正の入力端子は入力端
子8に接続され、負の入力端子はスイッチング回路13
aおよび13bの出力に接続され、出力端子はパルス信
号発生回路10および異常検出回路14に接続される。
【0030】パルス信号発生回路10は、基準時間期間
tが設定され、コンパレータ9からの複合同期信号中の
水平同期信号のパルス幅が基準時間期間tよりも小さい
場合には、パルス幅の差に対応したパルス信号S1を出
力し、複合同期信号中の水平同期信号のパルス幅が基準
時間期間tよりも大きい場合には、パルス幅の差に対応
したパルス信号S2を出力する。
【0031】スイッチング回路111は、その一端が正
の定電位+Vsと積分回路12の入力との間に接続さ
れ、パルス信号S1に応答してオン/オフする。
【0032】スイッチング回路112は、その一端がス
イッチング回路111とともに積分回路12の入力に接
続され、その他端が負の定電位−Vsに接続される。ス
イッチング回路112は、パルス信号S2に応答してオ
ン/オフする。
【0033】積分回路12は、スイッチング回路111
および112の出力を積分してしきい電位を発生する。
【0034】スイッチング回路13aは、積分回路12
の出力とコンパレータ9の負の入力端子との間に接続さ
れ、異常検出回路14の出力に応答してオン/オフす
る。
【0035】減算回路17は、2つの入力ノードと1つ
の出力ノードを有し、一方の入力ノードは積分回路12
により発生されるしきい電位を受けるように接続され、
他方の入力ノードは入力端子8に接続され、その出力ノ
ードは出力端子18に接続される。
【0036】次に、図1に示すクランプ回路の動作を説
明する。まず、入力端子8に同期信号を含んだ映像信号
(複合映像信号)が入力される。この信号は直流分を持
たない信号であるため、その直流レベルは平均映像レベ
ルによって変動する。コンパレータ9は正の入力端子か
ら複合映像信号を入力し負の入力端子にしきい電位を入
力することによって複合同期信号部分のみをコンパレー
トし、2値の複合同期信号をパルス信号発生回路10に
出力する。パルス信号発生回路10は、基準時間期間に
対して、コンパレートされた2値の複合同期信号の水平
同期信号のパルス幅が大きいか小さいかを判定し、同期
信号のパルス幅が基準時間期間よりも小さい場合には、
スイッチング回路111に負のパルス信号S1を与え
る。逆に同期信号のパルス幅が基準時間期間よりも大き
い場合には、スイッチング回路112に負のパルス信号
をS2を与える。スイッチング回路111および112
は、それぞれパルス信号S1が負のときにオンし、正の
定電位+Vsまたは負の定電位−Vsを出力する。それ
により、積分回路12の充放電が行なわれる。そして積
分回路12の積分動作によってしきい電位が得られ、こ
の得られたしきい電位はコンパレータ9および減算器1
7に与えられる。減算器17には、複合映像信号が入力
されており、しきい電位により複合映像信号をクランプ
することかできる。
【0037】スイッチング回路13a,13b、異常検
出回路14、負のピーク検出回路15、加算器16は、
複合同期信号が異常の場合に動作する回路であるので、
これらについては後述する。
【0038】図2は図1に示したパルス信号発生回路1
0の詳細を示すブロック図である。図2を参照して、パ
ルス信号発生回路10はコンパレータ9(図1)の出力
に接続される複合同期信号入力端子19と、遅延回路2
0、23および26と、インバータ21、24および2
7と、Dフリップフロップ22および25と、垂直帰線
消去期間検出回路28と、3入力ANDゲート291
と、2入力ANDゲート292と、NANDゲート30
1および302とを含む。
【0039】遅延回路20は、複合同期信号入力端子1
9に接続され、複合同期信号を時間t1遅延する。
【0040】遅延回路23は、遅延回路20により遅延
された複合同期信号をさらに微小時間t2遅延する。
【0041】遅延回路26は、Dフリップフロップ25
の反転出力/Qを微小時間t3遅延する。
【0042】ここで、基準場合幅tと遅延時間t1およ
びt2との関係は、t=t1+t2である。また、微小
遅延時間t2は、複合同期信号中の水平同期信号のパル
ス幅が基準時間期間よりも小さい場合には、パルス信号
S2の最大パルス幅に設定される。微小遅延時間t3
は、複合同期信号のパルス幅が基準時間期間よりも大き
い場合におけるパルス信号S1の最大パルス幅に設定さ
れる。
【0043】インバータ21は遅延回路20の出力を反
転させる。Dフリップフロップ22は、そのクロック端
子CLKがインバータ21の出力に接続され、そのクリ
ア端子Cが遅延回路26の出力に接続され、その出力端
子Qが3入力ANDゲート291の入力端子に接続さ
れ、そのデータ入力端子Dおよびプリセット端子Pは、
それぞれ電源端子Vccに接続される。
【0044】インバータ24は、遅延回路23の出力を
反転させる。Dフリップフロップ25は、そのクロック
端子CLKがインバータ24の出力に接続され、そのク
リア端子Cが遅延回路26の出力に接続される。また、
このDフリップフロップ25は、その反転出力端子/Q
が遅延回路26の入力および3入力ANDゲート291
の入力端子に接続され、かつその出力端子QがANDゲ
ート292の入力端子に接続され、そのデータ入力端子
Dおよびプリセット端子Pは、それぞれ電源電圧Vcc
に接続される。
【0045】垂直帰線消去期間検出回路28は、その入
力が複合同期信号を受けるように接続され、その出力が
NANDゲート301および302の入力端子に接続さ
れる。
【0046】3入力ANDゲート291は、第1ないし
第3の入力端子を有し、第1の入力端子は入力端子19
に接続され、第2の入力端子はDフリップフロップ22
の出力Qを受けるように接続され、第3の入力端子はD
フリップフロップ25の反転出力/Qを受けるように接
続される。ANDゲート291の出力はNANDゲート
301の一方の入力端子に接続される。
【0047】ANDゲート292は、その一方の入力端
子がDフリップフロップ25の出力Qを受けるように接
続され、その他方の入力端子はインバータ27を介して
入力端子19に接続され、その出力端子はNANDゲー
ト302の一方の入力端子に接続される。
【0048】NANDゲート301は、その出力端子が
スイッチング回路111(図1)に接続され、NAND
ゲート302は、その出力端子スイッチング回路112
(図1)に接続される。
【0049】次に図2に示したパルス信号発生回路10
の動作を説明する。まず、入力端子19にコンパレータ
9により2値化された複合同期信号が入力される。複合
同期信号は遅延回路20により時間t1遅延された後、
遅延回路23に与えられるとともに、インバータ21を
通してDフリップフロップ22のクロック端子CLKに
与えられる。遅延回路23は、遅延回路20により時間
t1遅延された複合同期信号をさらに微小時間t2遅延
し、インバータ24を通してDフリップフロップ25の
クロック端子CLKに与える。Dフリップフロップ25
はインバータ24の出力に応答してパルスを発生する。
Dフリップフロップ25の反転出力/Qは遅延回路26
に与えられ、遅延回路26は、入力されたパルスを時間
t3遅延してDフリップフロップ22および25のクリ
ア端子Cに与える。Dフリップフロップ22および25
は、クリア端子Cに入力される信号に応答して出力パル
スのレベルをリセットし、ANDゲート291および2
92の入力端子に与える。
【0050】ANDゲート291は、その3つの入力端
子に複合同期信号、Dフリップフロップ22の出力Qお
よびDフリップフロップ25の反転出力/Qがそれぞれ
入力される。したがって、ANDゲート291は水平同
期信号のパルス幅が基準時間期間より小さいときに、正
のパルスをNANDゲート301に与える。
【0051】一方、ANDゲート292には、インバー
タ27を介して反転した入力複合同期信号とDフリップ
フロップ25の出力Qが入力される。したがって、AN
Dゲート292は水平同期信号のパルス幅が基準時間期
間より大きいときに、正のパルスをNANDゲート30
2に与える。
【0052】NANDゲート301および302の一方
の入力端子には、垂直帰線消去期間検出回路28からの
信号(垂直帰線消去期間のみ低レベルとなる信号)が与
えられており、NANDゲート301は、ANDゲート
291からの正のパルスと垂直帰線消去期間検出回路2
8からの信号との論理積をとる。したがって、ANDゲ
ート291および292から出力される正のパルスは、
垂直帰線消去期間を除いて、負のパルス信号となる。こ
のようにしたのは、垂直帰線消去期間での複合同期信号
は、等価パルスや切り込みパルスといった通常の水平同
期パルス信号とはパルス幅や周期が違うパルスとなって
おり、この期間の動作を停止させるためである。
【0053】図3ないし図6は、図2に示したパルス信
号発生回路10の各回路のタイミングを示す図である。
これらの図の中のa〜mは、図2に示したa〜mで示さ
れる各回路の信号波形を示している。
【0054】図3は入力複合同期信号中の水平同期信号
のパルス幅がt+t3より大きいときのタイミング図で
あり、図4は入力複合同期信号の水平同期信号のパルス
幅がt−t2より小さいときのタイミング図である。水
平同期信号のパルス幅がt+t3より大きいときには、
図2に示すパルス信号発生回路10の各回路の波形は図
3のa〜mに示すようになり、ANDゲート292は、
図3に示す波形mのパルス信号(パルス幅t3)を出力
する。
【0055】一方、水平同期信号のパルス幅がt−t2
より小さい時には、図2の各回路の波形は、図4のa〜
mに示すようになり、ANDゲート291は、図4に示
す波形kのパルス信号(パルス幅t2)を出力する。
【0056】図5は入力複合同期信号中の水平同期信号
のパルス幅が基準時間期間より大きくかつt+t3より
小さいときのタイミング図である。図5に示すように波
形mの正のパルス幅は、遅延時間t3より狭くなってお
り、基準時間期間と水平同期信号のパルス幅との差にな
っている。
【0057】図6は水平同期信号のパルス幅が基準時間
期間より小さく、かつt−t2より大きいときのタイミ
ング図である。この場合には、図6に示す波形kのパル
ス幅は遅延時間t2よりも狭くなっており基準時間期間
と水平同期信号のパルス幅との差になっている。
【0058】図2に示すようなパルス信号発生回路を構
成することにより、基準時間期間と水平同期信号のパル
ス幅との差が小さいときにも、後段の積分回路の充放電
動作を細かく制御することができ、結果として精度のよ
いクランプ動作を行なわせることができる。
【0059】図7は、コンパレータ9を含むしきい電位
の補正ループの原理を説明する波形図である。VTRな
どの再生映像信号においては、周波数特性の劣化などか
ら同期信号のエッジ部分がなだらかである。したがっ
て、図7の上部に示されるような入力複合映像信号の波
形の場合、コンパレータ9の負の入力端子に入力される
しきい電位が(A)のときには、コンパレータ9の出力
は(C)となる。このしきい電位を(B)のように高く
すると、コンパレータ9の出力は(D)のようになり、
パルス幅が広がる。このように、コンパレータ9からの
複合同期信号中の水平同期信号のパルス幅を一定値tに
なるようにしきい電位を補正することにより、複合映像
信号の直流レベルに対し一定のレベルでコンパレートし
て、同期信号部分のみを取出すことができる。
【0060】次に、図1に示した異常検出回路14、ス
イッチング回路13b、負のピーク検出回路15および
加算器16の動作について説明する。異常検出回路14
は、コンパレータ9からの複合同期信号のパルスの内容
により異常を検出した場合には、積分回路12とコンパ
レータ9との間に設けたスイッチング回路13aをオフ
し、加算器16とコンパレータ9の負の入力端子の間に
設けるスイッチング回路13bをオンする。ここで複合
同期信号のパルス内容の異常とは、たとえばパルスの数
が複合映像信号の同期パルス信号の数より多い場合や同
期パルス信号を検知できない場合などである。
【0061】スイッチング回路13aをオフした後、負
のピーク検出回路15からの負のピーク電位とある一定
の正電位Vp(複合映像信号の同期信号パルス振幅以
下)とを加算器16により加算し、この加算した電位を
しきい電位としてスイッチング回路13bを通してコン
パレータ9に入力する。この方法により瞬時に異常状態
を抜け出し、その後異常が解消したら再びスイッチング
回路13bをオフし、スイッチング回路13aをオン
し、通常の補正ループに戻す。
【0062】このように、図1に示すクランプ回路は、
異常状態から瞬時に抜け出すことができるので、精度の
よいクランプ動作を行なうことができる。また、電源投
入時などの初期状態においても瞬時に初期状態を抜け出
し、補正ループに引き込むことができる。
【0063】次に減算器17は、複合映像信号から上述
のしきい電位を減算する。これにより複合映像信号の直
流レベルがある一定電位に固定(クランプ)された複合
映像信号が得られる。そして、このクランプされた複合
映像信号は、出力端子18により出力される。
【0064】図8はこの発明のもう1つの実施例を示す
ブロック図である。図8に示すクランプ回路は3値同期
信号を含む映像信号をクランプする。3値同期信号は、
図21に示したように負極性同期パルス信号と正極性同
期パルス信号を含んでいる。図8に示すクランプ回路と
図1に示すクランプ回路とが異なるところは、負極性同
期パルス信号のパルス幅を一定にするための回路と正極
性同期パルス信号のパルス幅を一定にするための回路と
が設けられていることである。また、図8に示すクラン
プ回路には、Hマド発生回路33および平均値算出回路
41が設けられている。負極性同期パルス信号を一定に
するための回路は、図1に示したクランプ回路と同様な
構成である。正極性の同期パルス信号を一定にするため
の回路は、コンパレータ32、インバータ34、パルス
信号発生回路35、スイッチング回路361および36
2、積分回路37、異常検出回路39、加算器40およ
びスイッチング回路38aおよび38bである。正極性
同期パルス信号のパルス幅を一定にするための各回路
は、取り扱う信号が正極性の同期パルス信号であること
を除いて負極性同期パルス信号を一定にするための各回
路と同様な構成でありかつ同様の動作を行なう。
【0065】次に図8に示したクランプ回路の動作を説
明する。入力端子8には、3値同期信号を含む映像信号
が入力される。この信号は直流分をもたない信号である
ため、その直流レベルは平均映像レベルによって変動す
る。この映像信号の負極性同期パルス信号部分のみを取
出すためのコンパレータ9は、正の入力端子から映像信
号を入力し、負の入力端子に後述の負極側しきい電位を
入力することによって負極性同期パルス信号部分のみを
コンパレートし、2値の負極性同期パルス信号を出力す
る。この負極側しきい電位の発生方法は、次のとおりで
ある。すなわち、コンパレータ9に接続されるパルス信
号発生回路10は、予め定めておいた基準時間期間に対
してコンパレートされた2値の負極性同期パルス信号の
パルス幅が大きいか小さいかを判定し負極性同期パルス
信号のパルス幅が基準時間期間よりも小さい場合には、
スイッチング回路111に負のパルス信号S1を与え
る。逆に同期パルス信号のパルス幅が基準時間期間より
も大きい場合には、スイッチング回路112のパルス信
号S2を与える。負のパルス信号S1,S2に応答し
て、スイッチング回路111および112は、オンし、
正の定電位+Vsまたは負の定電位−Vsの積分回路1
2に与える。積分回路12は、正の定電位+Vsおよび
負の定電位−Vsを積分して、負極側しきい電位を発生
する。この負極側しきい電位はコンパレータ9および平
均値算出回路41に与えられる。
【0066】同様に入力端子8から入力された3値同期
信号を含む映像信号は、正極性同期パルス信号部分のみ
を取出すためのコンパレータ32の正の入力端子に入力
され、正極側しきい電位は負の入力端子に入力される。
こうすることによってコンパレータ32は正極性同期パ
ルス信号部分のみをコンパレートし2値の正極性同期パ
ルス信号を出力する。
【0067】この正極側しきい電位の発生方法は、次の
とおりである。すなわち、コンパレータ32に接続され
るインバータ34により正極性同期パルス信号は極性反
転されパルス信号発生回路35に与えられる。パルス信
号発生回路35は、予め定めておいた基準時間期間に対
してコンパレートされた2値の正極性同期パルス信号の
パルス幅が大きいか小さいかを判定し、正極性同期パル
ス信号のパルス幅が基準時間期間よりも大きい場合には
スイッチング回路361に負のパルス信号S3を与え
る。逆に正極性同期パルス信号のパルス幅が基準時間期
間よりも小さい場合にはスイッチング回路362の負の
パルス信号S4を与える。スイッチング回路361およ
び362は、スイッチング回路111および112と同
様に正の定電位+Vsおよび負の定電位−Vsを出力す
る。積分回路37は、正の定電位+Vsおよび負の定電
位−Vsを積分することにより、正極側しきい電位を発
生し、発生したしきい電位をコンパレータ32の負の入
力端子および平均値算出回路41に与える。
【0068】平均値算出回路41により負極側しきい電
位と正極側しきい電位の平均値が算出され、算出された
平均値は次段に接続された減算器17に与えられる。減
算器17には、入力映像信号が与えられており、2つの
しきい電位の平均値を入力映像信号から減算することに
より、映像信号をクランプすることができる。
【0069】ここで伝送路を通った受信端やVTRなど
の負極性同期パルス信号および正極性同期パルス信号の
立上がりおよび立下がりのエッジにおける歪みは、同等
であると考えられる。したがって、負極側しきい電位と
正極側しきい電位の平均値は、コンパレータ9から出力
される負極性同期パルス信号とコンパレータ32から出
力される正極性同期パルス信号とのパルス幅が同じ値t
に制御されている場合には、入力映像信号のペデスタル
レベルに相当する(図21参照)。
【0070】図9は、図8に示したHマド発生回路33
の一例を示す回路図である。図9を参照して、Hマド発
生回路33は、1ショットマルチバイブレータ33aお
よび33bを含む。1ショットマルチバイブレータ33
aは、その入力端子Bがコンパレータ32の出力を受け
るように接続され、その反転入力端子/Aが接地端子に
接続され、その出力端子Qが1ショットマルチバイブレ
ータ33bの反転入力端子/Aに接続される。この1シ
ョットマルチバイブレータ33aは、電源端子Vccに
接続される抵抗およびキャパシタにより出力パルス幅が
設定される。
【0071】1ショットマルチバイブレータ33bは、
その入力端子Bが電源電位Vccに接続され、その反転
出力端子/Qはパルス信号発生回路に接続される。
【0072】図10は図9に示したHマド発生回路の各
回路の信号波形図である。図10のCoはコンパレータ
32は出力波形であり、F1は1ショットマルチバイブ
レータ33aの出力端子Qの出力波形であり、F2は、
1ショットマルチバイブレータ33bの反転出力端子/
Qの出力波形図である。
【0073】次に、図9に示したHマド発生回路の動作
を説明する。まず、コンパレータ32の出力Coが1シ
ョットマルチバイブレータ33aの入力端子Bに与えら
れ、1ショットマルチバイブレータ33aは、コンパレ
ータ32の出力Coの立上りに応答してパルス幅T1の
正のパルス信号F1を出力する。1ショットマルチバイ
ブレータ33bは、信号F1の立下がりに応答してパル
ス幅T2の負のパルス信号、信号F2を出力する。この
ようにして、Hマド発生回路33は、水平同期信号期間
のみ低レベルとなる信号F2を発生する。この信号F2
はパルス信号発生回路10および35に与えられる。
【0074】図11は、図9に示したパルス信号発生回
路10および35のブロック図である。図11に示すパ
ルス信号発生回路と図2に示すパルス信号発生回路とが
異なるところは、(1)垂直帰線消去期間検出回路28
が除かれ、(2)同期パルス信号入力端子19と遅延回
路20との間にORゲート43が設けられ、(3)3入
力ANDゲート291およびNANDゲート301に代
えてNANDゲート44が設けられ、(4)ANDゲー
ト292およびNANDゲート302に代えてNAND
ゲート45が設けられていることである。
【0075】その他の回路については、図2に示した回
路と同様な構成であり、同一符号を付す。
【0076】次に図11に示したパルス信号発生回路の
動作を説明する。まず、入力端子19にコンパレータ9
および32により2値化された同期パルス信号が入力さ
れる。また、入力端子42には、Hマド発生回路33か
ら水平同期信号期間のみ低レベルとなる信号F2が入力
される。ORゲート43は、同期パルス信号と信号F1
との論理和をとる。それにより、3値同期信号を含む複
合映像信号から映像信号部および垂直同期信号部などが
除かれ、水平同期信号部のみが取出される。取出された
水平同期信号は、遅延回路20により時間t1遅延され
た後、2方向に分岐される。分岐された一方の信号はイ
ンバータ21を通してDフリップフロップ22のクロッ
ク端子CLKに入力され、他方は遅延回路23に与えら
れる。遅延回路23は、遅延回路20からの信号を微小
時間t2遅延させ、インバータ24を通してDフリップ
フロップ25のクロック端子CLKに入力する。
【0077】ここで、基準時間期間と遅延時間t1およ
びt2との関係は、t=t1+t2で表わされる。この
関係は、図2に示したパルス信号発生回路と同様であ
る。ただし、それぞれの時間は同期パルス信号のパルス
幅によって異なる。
【0078】Dフリップフロップ25の反転出力端子/
Qから出力される信号は、遅延回路26により微小時間
t3遅延される。遅延された信号は、Dフリップフロッ
プ22および25のクリア端子Cに入力される。Dフリ
ップフロップ22および25のデータ入力端子Dおよび
プリセット端子Pは、電源電圧Vccに接続されてい
る。
【0079】NANDゲート44には、ORゲート43
からの同期パルス信号とDフリップフロップ22の出力
端子QおよびDフリップフロップ25の反転出力端子/
Qが接続されており、同期パルス信号のパルス幅が基準
時間期間より小さい場合には、出力端子46から負のパ
ルス信号S1(およびS3)が出力される。
【0080】一方、NANDゲート45の入力端子には
インバータ27を通してORゲート43からの同期パル
ス信号とDフリップフロップ25の出力信号が入力さ
れ、同期パルス信号のパルス幅が基準時間期間より大き
い場合には、出力端子47から負のパルス信号S2(お
よびS4)が出力される。
【0081】図12〜図15は図11に示したパルス信
号発生回路の各部のタイミング図である。これらの図中
のa〜m′は、図11中のa〜m′で示される部分の信
号波形を示している。図12は、同期パルス信号のパル
ス幅がt+t3より大きい場合のタイミング図であり、
図13は同期パルス信号のパルス幅がt−t2より小さ
い場合のタイミング図である。図12の場合、図11の
各部の波形は、図12のa〜m′に示すようになり、出
力端子47から図12の波形m′に示すようなパルス幅
t3の負のパルス信号S2(およびS4)を出力する。
図13の場合には、図11の各部の波形は、図13のa
〜m′に示すようになり、出力端子48からは図13の
波形k′に示すようなパルス幅t2の負のパルス信号S
1(およびS3)を出力する。
【0082】一方、図14は、同期パルス信号のパルス
幅が基準時間期間より大きくかつt+t3より小さいと
きのタイミング図である。図14に示すように、波形
m′の負のパルス信号S2(およびS4)の幅は、t3
より狭くなっており、基準時間期間と同期パルス信号の
パルス幅との時間差がその出力パルス信号S2(および
S4)のパルス幅となる。
【0083】同様に、図15は、同期パルス信号のパル
ス幅が基準時間期間より小さくかつt−t2より大きい
ときのタイミング図である。この場合においても、波形
k′で示される負のパルス信号S1(およびS3)のパ
ルス幅は、t2より狭くなっており基準時間期間と同期
パルス信号のパルス幅との時間差となる。
【0084】パルス信号発生回路10および35は、こ
のような回路構成をしているので、基準時間期間と同期
パルス信号のパルス幅との時間差が小さいときには、後
段の積分回路12および37への充放電動作を細かく制
御することができ、結果として精度よくクランプ動作を
行なうことができる。
【0085】上述のようにして発生されたパルス信号S
1〜S4は、スイッチング回路111、112および3
61、362に与えられる。スイッチング回路111お
よび112は、それぞれパルス信号S1およびS2が負
のときに閉じられ、積分回路12の充放電が行なわれ
る。そして、積分回路12によって得られた平均化され
た電位は、コンパレータ9の負極側しきい電位とされ
る。
【0086】同様に、スイッチング回路361および3
62は、それぞれパルス信号S3およびS4が負のとき
にオンする。それにより、積分回路37への充放電が行
なわれる。そして、積分回路37によって得られた平均
化された電位は、コンパレータ32の正極側しきい電位
とされる。
【0087】図16は、コンパレータ9を含む負極側し
きい電位の補正ループの原理を説明する波形図である。
伝送路を通った受信端での受信波形およびVTRなどに
より再生された映像信号においては、周波数特性や振幅
特性の劣化などから原波形に比べて歪んでおり、同期信
号のエッジ部分はなだらかとなる。したがって、図16
の上部に示されるような入力映像信号の波形の場合、コ
ンパレータ9の負の入力端子に入力される負極側しきい
電位が(A)の場合には、コンパレータ9の出力は
(C)となる。この負極側しきい電位を(B)のように
高くすると、コンパレータ9の出力は(D)のようにな
り、パルス幅が広がる。
【0088】図17は、コンパレータ32を含む正極側
しきい電位の補正ループの原理を説明する波形図であ
る。図17の上部に示されるような入力映像信号の波形
の場合、コンパレータ32の負の入力端子に入力される
正極側しきい電位が(E)の場合には、コンパレータ3
2の出力は(G)となる。この正極側しきい電位を
(F)のように低くするとコンパレータ32の出力は
(H)のようになり、パルス幅が広がる。
【0089】このように、コンパレータ9および32か
らの同期パルス信号の幅を一定値tになるようにしきい
電位を補正することにより、映像信号の直流レベルに対
して一定のレベルでコンパレートすることができ同期信
号部分のみを取出すことができる。
【0090】次に、図8の異常検出回路14および3
9、負のピーク検出回路15などの動作について説明す
る。異常検出回路14は、コンパレータ9からの負極性
同期パルス信号の内容により異常を認めた場合には、図
1の実施例で説明した場合と同様な動作を行なって、異
常状態を抜け出す。なお、この場合におけるしきい電位
は、負のピーク電位にある一定の電位+Vp1(映像信
号の負極性同期パルス信号のパルス振幅以下)を加算器
16により加算しその電位をスイッチング回路13bを
通してコンパレータ9の負の入力端子に入力する。
【0091】同様に、異常検出回路39は、コンパレー
タ32からの正極性同期パルス信号の内容により異常を
認めた場合には、積分回路37とコンパレータ32との
間に設けたスイッチング回路38aをオフし、映像信号
の負のピーク検出回路15からの負のピーク電位にある
一定の正電位+Vp2(映像信号の負極性同期パルス信
号のパルス振幅以上、負極性同期パルス信号のパルス振
幅と正極性同期パルス信号のパルス振幅の和以上)を加
算器40により加算しその電位をスイッチング回路38
bを通してコンパレータ32の負の入力端子に入力す
る。
【0092】このような方法により、図8に示すクラン
プ回路が、瞬時に異常状態を抜け出し、その後異常が解
消したら再びスイッチング回路13および38を切換
え、通常の補正ループに戻す。また、電源投入時などの
初期状態においても、瞬時に初期状態を抜け出し補正ル
ープに引き込むことができる。
【0093】次に、上述の正極側および負極側の2つの
しきい電位は、平均値算出回路41により平均値を求め
られ、次段の減算器17により入力映像信号から減算さ
れる。それにより映像信号の直流レベル(ペデスタルレ
ベル)がある一定電位にクランプされた映像信号を得る
ことができる。そして、このクランプされた映像信号は
出力端子18から出力される。
【0094】
【発明の効果】この発明に係るクランプ回路であれば、
VTRなどの再生複合映像信号に対してその直流レベル
をある一定電位にクランプする場合において、ノイズな
どの影響を受けにくくし、従来のクランプ回路に比べて
クランプ動作の精度を高めることができる。
【0095】また、もう1つの発明であれば、3値同期
信号を含む映像信号に対しても、ノイズなどの影響を受
けにくくし、従来のクランプ回路に比べてクランプ動作
の精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るクランプ回路の一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示すパルス信号発生回路のブロック図で
ある。
【図3】図2に示すパルス信号発生回路の各部の出力波
形図であり、同期信号のパルス幅がt+t3より大きい
場合を示す。
【図4】図2に示すパルス信号発生回路の各部の出力波
形図であり、同期信号のパルス幅がt−t2より小さい
場合を示す。
【図5】図2に示すパルス信号発生回路の各部の出力波
形図であり、同期信号の幅がtより大きくかつt+t3
より小さい場合を示す。
【図6】図2に示すパルス信号発生回路の各部の出力波
形図であり、同期信号のパルス幅がtより小さくかつt
−t2より大きい場合を示す。
【図7】複合映像信号としきい電位との関係を示す波形
図である。
【図8】この発明のもう1つの実施例を示すブロック図
である。
【図9】図8に示したHマド発生回路の一例を示す回路
図である。
【図10】図9に示したHマド発生回路の各部の波形と
3値同期信号を含む映像信号の関係を示す波形図であ
る。
【図11】図8に示したパルス信号発生回路のブロック
図である。
【図12】図11に示すパルス信号発生回路の各部の出
力波形図であり、同期信号のパルス幅がt+t3より大
きい場合を示す。
【図13】図11に示すパルス信号発生回路の各部の出
力波形図であり、同期信号のパルス幅がt−t2より小
さい場合を示す。
【図14】図11に示すパルス信号発生回路の各部の出
力波形図であり、同期信号のパルス幅がtより大きくか
つt+t3より小さい場合を示す。
【図15】図11に示すパルス信号発生回路の各部の出
力波形図であり、同期信号のパルス幅がtより小さくか
つt−t2より大きい場合を示す。
【図16】負極性同期パルス信号としきい電位との関係
を示す波形図である。
【図17】正極性同期パルス信号としきい電位との関係
を示す信号波形図である。
【図18】従来のテレビジョン受像機の一例を示す概略
ブロック図である。
【図19】VTRなどから入力される複合映像信号の波
形図である。
【図20】従来のフィードバック型クランプ回路のブロ
ック図である。
【図21】3値同期信号を含む映像信号の波形図であ
る。
【符号の説明】
9,32 コンパレータ 10,35 パルス信号発生回路 111,112,361,362,13a,13b,3
8a,38b スイッチング回路 12,37 積分回路 14,39 異常検出回路 15 負のピーク検出回路 16,40 加算器 33 Hマド発生回路 34 インバータ 41 平均値算出回路 17 減算器 20,23,26 遅延回路 22,25 Dフリップフロップ 291,292 ANDゲート 301,302,44,45 NANDゲート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 クランプ回路
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同期信号を含む映像信
号の直流レベルをある一定の電位クランプする回路の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図18は、従来のテレビジョン受像機の
一例を示す概略ブロック図である。図19は複合映像信
号の波形図である。
【0003】図18に示すテレジビョン受像機は、表示
の簡単化のために、アンテナ、高周波回路等について
記載していない。図18を参照して、テレビジョン受像
機は、複合映像信号を入力する入力端子1、フィードバ
ック型のクランプ回路100、映像増幅回路101、映
像出力回路102、CRT103、色信号回路104、
同期偏向回路105、およびクランプパルス発生回路1
06を備える。入力端子1に入力された複合映像信号
は、その直流レベルがクランプ回路100により一定レ
ベルにクランプされた後、映像増幅回路101に与えら
れる。映像増幅回路101は色副搬送波および同期信号
を分離した後、色信号の増幅を行なう。色信号回路10
4は、色副搬送波から色差信号を作る。映像出力回路1
02は、輝度信号に色差信号を加えてCRT103のR
GBの3つの電極に与えるための信号を作る。同期偏向
回路105は同期信号を分離し、垂直・水平発振の同期
をとり画像を組み立てるための信号を発生する。クラン
プパルス発生回路106は、同期偏向回路105により
振幅分離された同期信号に応答して、複合映像信号中の
ある直流レベル期間中にクランプパルスを発生する。こ
のクランプパルスは一般に図19に示す複合映像信号中
のバックポーチに挿入される。
【0004】図20はこのようなクランプ回路の一例を
示すブロック図である。図20に示すクランプ回路は、
複合映像信号入力する入力端子1と、複合映像信号の
直流レベルを一定電位にクランプするためのレベルシフ
ト回路2と、レベルシフト回路2によりクランプされた
複合映像信号出力する出力端子3と、クランプパルス
が入力されるクランプパルス入力端子5と、一定の直流
電圧を発生する定電圧源6と、クランプパルスに応答し
てレベルシフト回路2の出力と定電圧源6の電位とを比
較する比較器4と、比較器4により充放電制御されるキ
ャパシタ7とを備える。
【0005】動作において、複合映像信号は入力端子1
を通してレベルシフト回路2に与えられる。レベルシフ
ト回路2は、複合映像信号にある電位を加え、複合映像
信号のレベルをシフトする。このレベルシフトされた複
合映像信号は、出力端子3から出力される。複合映像信
号に加えられる電位は、変動する複合映像信号の直流レ
ベルを一定にするためのものである。前記加えられる電
位を発生する方法は、次のとおりである。すなわち、比
較器4は、クランプパルス入力端子5からのクランプパ
ルスに応答して、レベルシフト回路2からの複合映像信
号のレベルと比較器4に接続された定電圧源6の電位と
を比較し、複合映像信号中の直流レベルと定電圧源6の
電位との差に対応した誤差電流を発生する。ここでクラ
ンプパルスの入力される期間は、複合映像信号中の直流
レベルの期間であり、一般にバックポーチの期間であ
る。前記発生された誤差電流は、レベルシフト回路2に
出力される。この誤差電流によりレベルシフト回路2と
接地端子との間に接続されたキャパシタ7が充放電さ
れ、次のクランプパルスが入力されるまでキャパシタ7
の両端の電圧が保持される。このようにして得られるキ
ャパシタ7の両端の電圧によりレベルシフト回路2のレ
ベルシフト量が制御される。これらの動作により複合映
像信号中のある直流レベルが定電圧源6の電位と等しく
なるように補正される。
【0006】ところで、ごく最近においては、高品位テ
レビ(HDTV:High Definishon t
elevision system)が市場に提供され
ている。
【0007】図21は、HDTV映像信号のような3値
同期信号を含む映像信号の波形図である。図21におい
て、実線は送信側での原波形であり、破線はたとえばV
TR再生等の受信端(図20の入力端子1に対応する)
における波形であり、伝送路による伝送ロスのため、波
形が少しなまっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のような回路にお
いては、クランプ回路とは別にクランプパルス形成回路
が必要となり、回路規模が大きくなる。そして、VTR
等により再生される複合映像信号においては、隣接トラ
ックからのクロストーク、漏洩したFMキャリアおよび
その他のノイズがビデオ信号に重畳して出力されてく
る。また、テレビ放送受信などの弱電界時には、S/N
劣化も起こってくる。
【0009】このような入力される複合映像信号中のあ
る直流レベル部分に、たとえば、ノイズなどがある場合
には、レベル比較が正確に行なわれず、結果として正確
なクランプ動作が行なえない。また、同期信号の後のカ
ラーバースト信号をローパスフィルタにより除去して、
その部分にクランプパルスの位置を設定する方法もある
が、この方法ではカラーバーストを完全に除去しきれ
ず、レベル比較は正確に行なえないという問題が残る。
【0010】このような問題は、HDTV映像信号に対
しても同様に発生する。また、特にHDTV映像信号の
場合には、映像信号中の直流レベルの期間は非常に短
く、このレベル検出の精度は十分に得られない。また、
3値同期信号部分を積分回路により積分して平均化した
後、その部分にクランプパルスの位置を設定するような
方法も考えれるが、この方法では、3値同期信号波形を
完全に除去しきれず、そのレベル比較は正確に行なわれ
ないという問題が残る。その他の方法として映像信号中
の負のピーク値(負極性の同期パルスのボトムレベル)
によるクランプの方法も知られているが、伝送路の条件
により振幅特性の劣化やノイズによる影響などから正確
なクランプ動作が得られないという問題がある。
【0011】この発明の1つの目的は、映像信号中の直
流レベルをある一定電位にクランプするクランプ回路に
おいて、複合映像信号中のある直流レベル部分に、ノイ
ズがあっても正確なクランプ動作を行なうことを可能に
することである。
【0012】この発明のもう1つの目的は、映像信号
直流レベルをある一定電位にクランプするクランプ回路
において、3値同期信号を含む映像信号であっても正確
なクランプ動作を可能にすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係るクランプ
回路は、複合映像信号中の直流レベルをある一定電位に
クランプするクランプ回路であって、同期信号検出手
段、パルス信号発生手段、しきい電位発生手段、および
レベル固定手段を含む。
【0014】同期信号検出手段は、少なくとも2つの入
力ノードと1つの出力ノードを有し、一方の入力ノード
に与えられる複合映像信号と他方の入力ノードのしきい
電位とを比較して複合映像信号に含まれる同期信号を検
出する。
【0015】パルス信号発生手段は、一定の基準時間期
間が設定され、同期信号検出手段により検出された同期
信号のパルス幅が基準時間期間よりも大きいことを示す
第1のパルス信号および同期信号のパルス幅が基準時間
期間よりも小さいことを示す第2のパルス信号を発生す
る。
【0016】しきい電位発生手段は、発生された第1お
よび第2のパルス信号に応答してしきい電位を発生し、
発生したしきい電位を同期信号検出手段の他方の入力ノ
ードに帰還させる。
【0017】レベル固定手段は、複合映像信号およびし
きい電位を受け、複合映像信号の直流レベルをある一定
電位に固定する。
【0018】もう1つの発明に係るクランプ回路は、正
極性の同期パルス信号および負極性の同期パルス信号
らなる3値同期信号を含む映像信号の直流レベルをある
一定電位にクランプするクランプ回路であって、第1の
同期信号検出手段、負極側パルス信号発生手段、第1の
しきい電位発生手段、第2の同期信号検出手段、正極側
パルス信号発生手段、第2のしきい電位発生手段、およ
びレベル固定手段を含む。
【0019】第1の同期信号検出手段は、少なくとも2
つの入力ノードと1つの出力ノードを有し、一方の入力
ノードに与えられる映像信号と他方の入力ノードのしき
い電位とを比較し、映像信号に含まれる負極性の同期パ
ルス信号を検出する。
【0020】負極側パルス信号発生手段は、一定の基準
時間期間が設定され、第1の同期信号検出手段により検
出された負極性の同期パルス信号のパルス幅が基準時間
期間よりも大きいことを示す第1のパルス信号および負
極性の同期パルス信号のパルス幅が基準時間期間よりも
小さいことを示す第2のパルス信号を発生する。
【0021】第1のしきい電位発生手段は、負極側パル
ス信号発生手段により発生された第1および第2のパル
ス信号に応答して第1のしきい電位を発生し、発生した
第1のしきい電位を第1の同期信号検出手段の他方の入
力ノードに帰還させる。
【0022】第2の同期信号検出手段は、少なくとも2
つの入力ノードと1つの出力ノードを有し、一方の入力
ノードに与えられる複合映像信号と他方の入力ノードの
しきい電位とを比較し、映像信号に含まれる正極性の同
期信号を検出する。
【0023】正極側パルス信号発生手段は、一定の基準
時間期間が設定され、第2の同期信号検出手段により検
出された正極性の同期パルス信号のパルス幅が基準時間
期間よりも大きいことを示す第1のパルス信号および正
極性の同期パルス信号のパルス幅が基準時間期間よりも
小さいことを示す第2のパルス信号を発生する。
【0024】第2のしきい電位発生手段は、正極側パル
ス信号発生手段により発生された第1および第2のパル
ス信号に応答して第2のしきい電位を発生し、発生した
第2のしきい電位を前記第2の同期信号検出手段の他方
の入力ノードに帰還させる。
【0025】レベル固定手段は、映像信号および第1お
よび第2のしきい電位を受け、3値同期信号を含む映像
信号の直流レベルある一定の電位に固定する。
【0026】
【作用】この発明に係るクランプ回路では、映像信号中
から検出した同期信号のパルス幅が基準時間期間よりも
大きい場合には、そのことを示す第1のパルス信号が発
生される。逆に同期信号のパルス幅が基準時間期間より
も小さい場合には、そのことを示す第2のパルス信号が
発生される。しきい電位発生手段は、この発生された第
1および第2のパルス信号に応答してしきい電位を発生
する。発生したしきい電位は同期信号検出手段の他方の
入力ノードに帰還される。同期信号発生手段は、帰還さ
れたしきい電位と入力される複合映像信号ある直流
レベルとを比較して同期信号を検出する。このようにし
て同期信号が検出されるので、同期信号のパルス幅は、
前記基準時間期間となるように補正される。また、しき
い電位は、レベル固定手段にも与えられ、レベル固定手
段は、しきい電位により複合映像信号の直流レベルを一
定の電位に固定することができる。
【0027】もう1つの発明に係るクランプ回路では、
負極性の同期パルス信号に対応して、第1の同期信号検
出手段、負極側パルス信号発生手段および第1しきい
電位発生手段が設けられ、かつ正極性の同期パルス信号
に対応して第2の同期信号検出手段、正極側パルス信号
発生手段および、第2のしきい電位発生手段が設けられ
る。第1の同期信号検出手段,負極側パルス信号発生手
段および第1のしきい電位発生手段により、負極性の同
期パルス信号のパルス幅が基準時間期間となるように補
正される。また、第2の同期信号検出手段、正極側パル
ス信号発生手段および第2のしきい電位発生手段によ
り、正極性の同期パルス信号のパルス幅が基準時間期間
となるように補正される。このようにして負極性の同期
パルス信号のパルス幅と正極性の同期パルス信号のパル
ス幅を一定にするように補正し、この補正に用いられる
第1および第2のしきい電位をレベル固定手段に与える
ことにより、3値同期信号を含む映像信号の直流レベル
を一定にすることができる。
【0028】
【実施例】図1は、この発明の一実施例を示すブロック
図である。図1を参照して、このクランプ回路は、複合
映像信号が入力される入力端子8と、複合同期信号を検
出するコンパレータ9と、複合同期信号中の水平同期信
号のパルス幅と予め定める基準時間期間tとの差に対応
するパルス信号S1,S2を発生するパルス信号発生回
路10と、スイッチング回路111および112と、ス
イッチング回路111および112の出力を積分する積
分回路12と、積分回路12の出力とコンパレータ9の
負の入力端子との間に接続されるスイッチング回路13
aと、複合同期信号の異常を検出する異常検出回路14
と、複合映像信号の負のピーク値(ボトムレベル)を検
出する負のピーク検出回路15と、負のピーク検出回路
15の出力とある正の定電位Vpとを加算する加算器1
6と、加算器16の出力とコンパレータ9の負の入力端
との間に接続されるスイッチング回路13bと、減算
器17と、減算器17の出力に接続され出力端子18
とを含む。
【0029】コンパレータ9は、正の入力端子、負の入
力端子および出力端子を有する。正の入力端子は入力端
子8に接続され、負の入力端子はスイッチング回路13
aおよび13bの出力に接続され、出力端子はパルス信
号発生回路10および異常検出回路14に接続される。
【0030】パルス信号発生回路10は、基準時間期
間tが設定され、コンパレータ9からの複合同期信号中
の水平同期信号のパルス幅が基準時間期間tよりも小さ
い場合には、パルス幅の差に対応したパルス信号S1を
出力し、複合同期信号中の水平同期信号のパルス幅が基
準時間期間tよりも大きい場合には、パルス幅の差に対
応したパルス信号S2を出力する。
【0031】スイッチング回路111は、その一端が正
の定電位+Vsと積分回路12の入力との間に接続さ
れ、パルス信号S1に応答してオン/オフする。
【0032】スイッチング回路112は、その一端がス
イッチング回路111とともに積分回路12の入力に接
続され、その他端が負の定電位−Vsに接続される。ス
イッチング回路112は、パルス信号S2に応答してオ
ン/オフする。
【0033】積分回路12は、スイッチング回路111
および112の出力を積分してしきい電位を発生する。
【0034】スイッチング回路13aは、積分回路12
の出力とコンパレータ9の負の入力端子との間に接続さ
れ、異常検出回路14の出力に応答してオン/オフす
る。
【0035】減算回路17は、2つの入力ノードと1つ
の出力ノードを有し、一方の入力ノードは積分回路12
により発生されるしきい電位を受けるように接続され、
他方の入力ノードは入力端子8に接続され、その出力ノ
ードは出力端子18に接続される。
【0036】次に、図1に示すクランプ回路の動作を説
明する。まず、入力端子8に同期信号を含んだ映像信号
(複合映像信号)が入力される。この信号は直流分を持
たない信号であるため、その直流レベルは平均映像レベ
ルによって変動する。コンパレータ9は正の入力端子か
ら複合映像信号を入力し負の入力端子にしきい電位を入
力することによって複合同期信号部分のみをコンパレー
トし、2値の複合同期信号をパルス信号発生回路10に
出力する。パルス信号発生回路10は、基準時間期間t
に対して、コンパレートされた複合同期信号中の水平同
期信号中のパルス幅が大きいか小さいかを判定し、水平
同期信号のパルス幅が基準時間期間tよりも小さい場合
には、スイッチング回路111に負のパルス信号S1を
与える。逆に水平同期信号のパルス幅が基準時間期間t
よりも大きい場合には、スイッチング回路112に負の
パルス信号S2を与える。スイッチング回路111およ
び112は、それぞれパルス信号S1,S2が負のとき
にオンし、正の定電位+Vsまたは負の定電位−Vsを
出力する。それにより、積分回路12の充放電が行なわ
れる。そして積分回路12の積分動作によってしきい電
位が得られ、この得られたしきい電位はコンパレータ9
および減算器17に与えられる。減算器17には、複合
映像信号が入力されており、しきい電位により複合映像
信号をクランプすることできる。
【0037】スイッチング回路13a,13b、異常検
出回路14、負のピーク検出回路15、加算器16は、
複合同期信号が異常の場合に動作する回路であるので、
これらについては後述する。
【0038】図2は図1に示したパルス信号発生回路1
0の詳細を示すブロック図である。図2を参照して、パ
ルス信号発生回路10はコンパレータ9(図1)の出力
に接続される複合同期信号入力端子19と、遅延回路2
0、23および26と、インバータ21、24および2
7と、Dフリップフロップ22および25と、垂直帰線
消去期間検出回路28と、3入力ANDゲート291
と、2入力ANDゲート292と、NANDゲート30
1および302とを含む。
【0039】遅延回路20は、複合同期信号入力端子1
9に接続され、複合同期信号を時間t1遅延する。
【0040】遅延回路23は、遅延回路20により遅延
された複合同期信号をさらに微小時間t2遅延する。
【0041】遅延回路26は、Dフリップフロップ25
の反転出力/Qを微小時間t3遅延する。
【0042】ここで、基準時間期間tと遅延時間t1お
よびt2との関係は、t=t1+t2である。また、微
小遅延時間t2は、複合同期信号中の水平同期信号のパ
ルス幅が基準時間期間tよりも小さい場合には、パルス
信号S2の最大パルス幅に設定される。微小遅延時間t
3は、複合同期信号中の水平同期信号のパルス幅が基準
時間期間tよりも大きい場合におけるパルス信号S2
最大パルス幅に設定される。
【0043】インバータ21は遅延回路20の出力を反
転させる。Dフリップフロップ22は、そのクロック端
子CLKがインバータ21の出力に接続され、そのクリ
ア端子Cが遅延回路26の出力に接続され、その出力端
子Qが3入力ANDゲート291の入力端子に接続さ
れ、そのデータ入力端子Dおよびプリセット端子Pは、
それぞれ電源電圧Vccに接続される。
【0044】インバータ24は、遅延回路23の出力を
反転させる。Dフリップフロップ25は、そのクロック
端子CLKがインバータ24の出力に接続され、そのク
リア端子Cが遅延回路26の出力に接続される。また、
このDフリップフロップ25は、その反転出力端子/Q
が遅延回路26の入力および3入力ANDゲート291
の入力端子に接続され、かつその出力端子QがANDゲ
ート292の入力端子に接続され、そのデータ入力端子
Dおよびプリセット端子Pは、それぞれ電源電圧Vcc
に接続される。
【0045】垂直帰線消去期間検出回路28は、その入
力が複合同期信号を受けるように接続され、その出力が
NANDゲート301および302の入力端子に接続さ
れる。
【0046】3入力ANDゲート291は、第1ないし
第3の入力端子を有し、第1の入力端子は入力端子19
に接続され、第2の入力端子はDフリップフロップ22
の出力Qを受けるように接続され、第3の入力端子はD
フリップフロップ25の反転出力/Qを受けるように接
続される。ANDゲート291の出力はNANDゲート
301の一方の入力端子に接続される。
【0047】ANDゲート292は、その一方の入力端
子がDフリップフロップ25の出力Qを受けるように接
続され、その他方の入力端子はインバータ27を介して
入力端子19に接続され、その出力端子はNANDゲー
ト302の一方の入力端子に接続される。
【0048】NANDゲート301は、その出力端子が
スイッチング回路111(図1)に接続され、NAND
ゲート302は、その出力端子スイッチング回路11
2(図1)に接続される。
【0049】次に図2に示したパルス信号発生回路10
の動作を説明する。まず、入力端子19にコンパレータ
9により2値化された複合同期信号が入力される。複合
同期信号は遅延回路20により時間t1遅延された後、
遅延回路23に与えられるとともに、インバータ21を
通してDフリップフロップ22のクロック端子CLKに
与えられる。遅延回路23は、遅延回路20により時間
t1遅延された複合同期信号をさらに微小時間t2遅延
し、インバータ24を通してDフリップフロップ25の
クロック端子CLKに与える。Dフリップフロップ25
はインバータ24の出力に応答してパルスを発生する。
Dフリップフロップ25の反転出力/Qは遅延回路26
に与えられ、遅延回路26は、入力されたパルスを時間
t3遅延してDフリップフロップ22および25のクリ
ア端子Cに与える。Dフリップフロップ22および25
は、クリア端子Cに入力される信号に応答して出力パル
スをリセットし、ANDゲート291および292の入
力端子に与える。
【0050】ANDゲート291は、その3つの入力端
子に複合同期信号、Dフリップフロップ22の出力Qお
よびDフリップフロップ25の反転出力/Qがそれぞれ
入力される。したがって、ANDゲート291は水平同
期信号のパルス幅が基準時間期間tより小さいときに、
正のパルスをNANDゲート301に与える。
【0051】一方、ANDゲート292には、インバー
タ27を介して反転した入力複合同期信号とDフリップ
フロップ25の出力Qが入力される。したがって、AN
Dゲート292は水平同期信号のパルス幅が基準時間期
間tより大きいときに、正のパルスをNANDゲート3
02に与える。
【0052】NANDゲート301および302の一方
の入力端子には、垂直帰線消去期間検出回路28からの
信号(垂直帰線消去期間のみ低レベルとなる信号)が与
えられており、NANDゲート301は、ANDゲート
291からの正のパルスと垂直帰線消去期間検出回路2
8からの信号との論理積をとる。したがって、ANDゲ
ート291および292から出力される正のパルスは、
垂直帰線消去期間を除いて、負のパルス信号となる。こ
のようにしたのは、垂直帰線消去期間での複合同期信号
が、等価パルスや切り込みパルスといった通常の水平同
期パルス信号とはパルス幅や周期が違うパルスとなって
おり、この期間の動作を停止させるためである。
【0053】図3ないし図6は、図2に示したパルス信
号発生回路10の各回路のタイミングを示す図である。
これらの図の中のa〜mは、図2に示したa〜mで示さ
れる各回路の信号波形を示している。
【0054】図3は入力複合同期信号中の水平同期信号
のパルス幅がt+t3より大きいときのタイミング図で
あり、図4は入力複合同期信号の水平同期信号のパルス
幅がt−t2より小さいときのタイミング図である。水
平同期信号のパルス幅がt+t3より大きいときには、
図2に示すパルス信号発生回路10の各回路の波形は図
3のa〜mに示すようになり、ANDゲート292は、
図3に示す波形mのパルス信号(パルス幅t3)を出力
する。
【0055】一方、水平同期信号のパルス幅がt−t2
より小さい時には、図2の各回路の波形は、図4のa〜
mに示すようになり、ANDゲート291は、図4に示
す波形kのパルス信号(パルス幅t2)を出力する。
【0056】図5は入力複合同期信号中の水平同期信号
のパルス幅が基準時間期間tより大きくかつt+t3よ
り小さいときのタイミング図である。図5に示すように
波形mの正のパルス幅は、遅延時間t3より狭くなって
おり、基準時間期間tと水平同期信号のパルス幅との差
になっている。
【0057】図6は水平同期信号のパルス幅が基準時間
期間tより小さくかつt−t2より大きいときのタイミ
ング図である。この場合には、図6に示す波形kの正の
パルス幅は遅延時間t2よりも狭くなっており、基準時
間期間tと水平同期信号のパルス幅との差になってい
る。
【0058】図2に示すようなパルス信号発生回路を構
成することにより、基準時間期間tと水平同期信号のパ
ルス幅との差が小さいときにも、後段の積分回路の充放
電動作を細かく制御することができ、結果として精度の
よいクランプ動作を行なわせることができる。
【0059】図7は、コンパレータ9を含むしきい電位
の補正ループの原理を説明する波形図である。VTRな
どの再生映像信号においては、周波数特性の劣化などか
ら同期信号のエッジ部分がなだらかである。したがっ
て、図7の上部に示されるような入力複合映像信号の波
形の場合、コンパレータ9の負の入力端子に入力される
しきい電位が(A)のときには、コンパレータ9の出力
は(C)となる。このしきい電位を(B)のように高く
すると、コンパレータ9の出力は(D)のようになり、
パルス幅が広がる。このように、コンパレータ9からの
複合同期信号中の水平同期信号のパルス幅を一定値tに
なるようにしきい電位を補正することにより、複合映像
信号の直流レベルに対し一定のレベルでコンパレートし
て、同期信号部分のみを取出すことができる。
【0060】次に、図1に示した異常検出回路14、ス
イッチング回路13a,13b、負のピーク検出回路1
5および加算器16の動作について説明する。異常検出
回路14は、コンパレータ9からの複合同期信号のパル
スの内容により異常を検出した場合には、積分回路12
とコンパレータ9との間に設けたスイッチング回路13
aをオフし、加算器16とコンパレータ9の負の入力端
子の間に設けるスイッチング回路13bをオンする。こ
こで複合同期信号のパルス内容の異常とは、たとえばパ
ルスの数が複合映像信号の同期パルス信号の数より多い
場合や同期パルス信号を検知できない場合などである。
【0061】スイッチング回路13aをオフした後、負
のピーク検出回路15からの負のピーク電位とある一定
の正電位Vp(複合映像信号の同期信号パルス振幅以
下)とを加算器16により加算し、この加算した電位を
しきい電位としてスイッチング回路13bを通してコン
パレータ9に入力する。この方法により瞬時に異常状態
を抜け出し、その後異常が解消したら再びスイッチング
回路13bをオフし、スイッチング回路13aをオン
し、通常の補正ループに戻す。
【0062】このように、図1に示すクランプ回路は、
異常状態から瞬時に抜け出すことができるので、精度の
よいクランプ動作を行なうことができる。また、電源投
入時などの初期状態においても瞬時に初期状態を抜け出
し、補正ループに引き込むことができる。
【0063】次に減算器17は、複合映像信号から上述
のしきい電位を減算する。これにより複合映像信号の直
流レベルがある一定電位に固定(クランプ)された複合
映像信号が得られる。そして、このクランプされた複合
映像信号は、出力端子18により出力される。
【0064】図8はこの発明のもう1つの実施例を示す
ブロック図である。図8に示すクランプ回路は3値同期
信号を含む映像信号をクランプする。3値同期信号は、
図21に示したように負極性同期パルス信号と正極性同
期パルス信号を含んでいる。図8に示すクランプ回路と
図1に示すクランプ回路とが異なるところは、負極性同
期パルス信号のパルス幅を一定にするための回路と正極
性同期パルス信号のパルス幅を一定にするための回路と
が設けられていることである。また、図8に示すクラン
プ回路には、Hマド発生回路33および平均値算出回路
41が設けられている。負極性同期パルス信号を一定に
するための回路は、図1に示したクランプ回路と同様な
構成である。正極性の同期パルス信号を一定にするため
の回路は、コンパレータ32、インバータ34、パルス
信号発生回路35、スイッチング回路361および36
2、積分回路37、異常検出回路39、加算器40およ
びスイッチング回路38aおよび38bである。正極性
同期パルス信号のパルス幅を一定にするための各回路
は、取り扱う信号が正極性の同期パルス信号であること
を除いて負極性同期パルス信号を一定にするための各回
路と同様な構成でありかつ同様の動作を行なう。
【0065】次に図8に示したクランプ回路の動作を説
明する。入力端子8には、3値同期信号を含む映像信号
が入力される。この信号は直流分をもたない信号である
ため、その直流レベルは平均映像レベルによって変動す
る。この映像信号の負極性同期パルス信号部分のみを取
出すためのコンパレータ9は、正の入力端子から映像信
号を入力し、負の入力端子に後述の負極側しきい電位を
入力することによって負極性同期パルス信号部分のみを
コンパレートし、2値の負極性同期パルス信号を出力す
る。この負極側しきい電位の発生方法は、次のとおりで
ある。すなわち、コンパレータ9に接続されるパルス信
号発生回路10は、予め定めておいた基準時間期間t
対してコンパレートされた2値の負極性同期パルス信号
のパルス幅が大きいか小さいかを判定し、負極性同期パ
ルス信号のパルス幅が基準時間期間tよりも小さい場合
には、スイッチング回路111に負のパルス信号S1を
与える。逆に同期パルス信号のパルス幅が基準時間期間
よりも大きい場合には、スイッチング回路112のパ
ルス信号S2を与える。負のパルス信号S1,S2に応
答して、スイッチング回路111および112は、オン
し、正の定電位+Vsまたは負の定電位−Vsを積分回
路12に与える。積分回路12は、正の定電位+Vsお
よび負の定電位−Vsを積分して、負極側しきい電位を
発生する。この負極側しきい電位はコンパレータ9の負
の入力端子および平均値算出回路41に与えられる。
【0066】同様に入力端子8から入力された3値同期
信号を含む映像信号は、正極性同期パルス信号部分のみ
を取出すためのコンパレータ32の正の入力端子に入力
され、正極側しきい電位は負の入力端子に入力される。
こうすることによってコンパレータ32は正極性同期パ
ルス信号部分のみをコンパレートし2値の正極性同期パ
ルス信号を出力する。
【0067】この正極側しきい電位の発生方法は、次の
とおりである。すなわち、コンパレータ32に接続され
るインバータ34により正極性同期パルス信号は極性反
転されパルス信号発生回路35に与えられる。パルス信
号発生回路35は、予め定めておいた基準時間期間t
対してコンパレートされた2値の正極性同期パルス信号
のパルス幅が大きいか小さいかを判定し、正極性同期パ
ルス信号のパルス幅が基準時間期間tよりも大きい場合
にはスイッチング回路361に負のパルス信号S3を与
える。逆に正極性同期パルス信号のパルス幅が基準時間
期間tよりも小さい場合にはスイッチング回路362
負のパルス信号S4を与える。スイッチング回路361
および362は、スイッチング回路111および112
と同様に正の定電位+Vsおよび負の定電位−Vsを出
力する。積分回路37は、正の定電位+Vsおよび負の
定電位−Vsを積分することにより、正極側しきい電位
を発生し、発生したしきい電位をコンパレータ32の負
の入力端子および平均値算出回路41に与える。
【0068】平均値算出回路41により負極側しきい電
位と正極側しきい電位の平均値が算出され、算出された
平均値は次段に接続された減算器17に与えられる。減
算器17には、入力映像信号が与えられており、2つの
しきい電位の平均値を入力映像信号から減算することに
より、映像信号をクランプすることができる。
【0069】ここで伝送路を通った受信端やVTRなど
再生映像信号の負極性同期パルス信号および正極性同
期パルス信号の立上がりおよび立下がりのエッジにおけ
る歪みは、同等であると考えられる。したがって、負極
側しきい電位と正極側しきい電位の平均値は、コンパレ
ータ9から出力される負極性同期パルス信号とコンパレ
ータ32から出力される正極性同期パルス信号とのパル
ス幅が同じ値tに制御されている場合には、入力映像信
号のペデスタルレベルに相当する(図21参照)。
【0070】図9は、図8に示したHマド発生回路33
の一例を示す回路図である。図9を参照して、Hマド発
生回路33は、1ショットマルチバイブレータ33aお
よび33bを含む。1ショットマルチバイブレータ33
aは、その入力端子Bがコンパレータ32の出力を受け
るように接続され、その反転入力端子/Aが接地端子に
接続され、その出力端子Qが1ショットマルチバイブレ
ータ33bの反転入力端子/Aに接続される。この1シ
ョットマルチバイブレータ33aは、電源電圧Vccに
接続される抵抗およびキャパシタにより出力パルス
が設定される。
【0071】1ショットマルチバイブレータ33bは、
その入力端子Bが電源電圧Vccに接続され、その反転
出力端子/Qはパルス信号発生回路に接続される。
【0072】図10は図9に示したHマド発生回路の各
回路の信号波形図である。図10のCoはコンパレータ
32出力波形であり、F1は1ショットマルチバイブ
レータ33aの出力端子Qの出力波形であり、F2は、
1ショットマルチバイブレータ33bの反転出力端子/
Qの出力波形図である。
【0073】次に、図9に示したHマド発生回路の動作
を説明する。まず、コンパレータ32の出力Coが1シ
ョットマルチバイブレータ33aの入力端子Bに与えら
れ、1ショットマルチバイブレータ33aは、コンパレ
ータ32の出力Coの立上りに応答してパルス幅T1の
正のパルス信号F1を出力する。1ショットマルチバイ
ブレータ33bは、信号F1の立下がりに応答してパル
ス幅T2の負のパルス信号F2を出力する。このように
して、Hマド発生回路33は、水平同期信号期間のみ低
レベルとなる信号F2を発生する。この信号F2はパル
ス信号発生回路10および35に与えられる。
【0074】図11は、図9に示したパルス信号発生回
路10および35のブロック図である。図11に示すパ
ルス信号発生回路と図2に示すパルス信号発生回路とが
異なるところは、(1)垂直帰線消去期間検出回路28
が除かれ、(2)同期パルス信号入力端子19と遅延回
路20との間にORゲート43が設けられ、(3)3入
力ANDゲート291およびNANDゲート301に代
えてNANDゲート44が設けられ、(4)ANDゲー
ト292およびNANDゲート302に代えてNAND
ゲート45が設けられていることである。
【0075】その他の回路については、図2に示した回
路と同様な構成であり、同一符号を付す。
【0076】次に図11に示したパルス信号発生回路の
動作を説明する。まず、入力端子19にコンパレータ9
および32により2値化された同期パルス信号が入力さ
れる。また、入力端子42には、Hマド発生回路33か
ら水平同期信号期間のみ低レベルとなる信号F2が入力
される。ORゲート43は、同期パルス信号と信号F1
との論理和をとる。それにより、3値同期信号を含む
像信号から映像信号部および垂直同期信号部などが除か
れ、水平同期信号部のみが取出される。取出された水平
同期信号は、遅延回路20により時間t1遅延された
後、2方向に分岐される。分岐された一方の信号はイン
バータ21を通してDフリップフロップ22のクロック
端子CLKに入力され、他方は遅延回路23に与えられ
る。遅延回路23は、遅延回路20からの信号を微小時
間t2遅延させ、インバータ24を通してDフリップフ
ロップ25のクロック端子CLKに入力する。
【0077】ここで、基準時間期間tと遅延時間t1お
よびt2との関係は、t=t1+t2で表わされる。こ
の関係は、図2に示したパルス信号発生回路と同様であ
る。ただし、それぞれの時間は同期パルス信号のパルス
幅によって異なる。
【0078】Dフリップフロップ25の反転出力端子/
Qから出力される信号は、遅延回路26により微小時間
t3遅延される。遅延された信号は、Dフリップフロッ
プ22および25のクリア端子Cに入力される。Dフリ
ップフロップ22および25のデータ入力端子Dおよび
プリセット端子Pは、電源電圧Vccに接続されてい
る。
【0079】NANDゲート44には、ORゲート43
からの同期パルス信号とDフリップフロップ22の出力
端子QおよびDフリップフロップ25の反転出力端子/
Qが接続されており、同期パルス信号のパルス幅が基準
時間期間tより小さい場合には、出力端子46から負の
パルス信号S1(およびS3)が出力される。
【0080】一方、NANDゲート45の入力端子には
インバータ27を通してORゲート43からの同期パル
ス信号とDフリップフロップ25の出力端子Qが入力さ
れ、同期パルス信号のパルス幅が基準時間期間tより大
きい場合には、出力端子47から負のパルス信号S2
(およびS4)が出力される。
【0081】図12〜図15は図11に示したパルス信
号発生回路の各部のタイミング図である。これらの図中
のa〜m′は、図11中のa〜m′で示される部分の信
号波形を示している。図12は、同期パルス信号のパル
ス幅がt+t3より大きい場合のタイミング図であり、
図13は同期パルス信号のパルス幅がt−t2より小さ
い場合のタイミング図である。図12の場合、図11の
各部の波形は、図12のa〜m′に示すようになり、出
力端子47から図12の波形m′に示すようなパルス幅
t3の負のパルス信号S2(およびS4)を出力する。
図13の場合には、図11の各部の波形は、図13のa
〜m′に示すようになり、出力端子48からは図13の
波形k′に示すようなパルス幅t2の負のパルス信号S
1(およびS3)を出力する。
【0082】一方、図14は、同期パルス信号のパルス
幅が基準時間期間tより大きくかつt+t3より小さい
ときのタイミング図である。図14に示すように、波形
m′の負のパルス信号S2(およびS4)の幅は、t3
より狭くなっており、基準時間期間tと同期パルス信号
のパルス幅との時間差がその出力パルス信号S2(およ
びS4)のパルス幅となる。
【0083】同様に、図15は、同期パルス信号のパル
ス幅が基準時間期間tより小さくかつt−t2より大き
いときのタイミング図である。この場合においても、波
形k′で示される負のパルス信号S1(およびS3)の
パルス幅は、t2より狭くなっており、基準時間期間t
と同期パルス信号のパルス幅との時間差となる。
【0084】パルス信号発生回路10および35は、こ
のような回路構成をしているので、基準時間期間tと同
期パルス信号のパルス幅との時間差が小さいときには、
後段の積分回路12および37への充放電動作を細かく
制御することができ、結果として精度よくクランプ動作
を行なうことができる。
【0085】上述のようにして発生されたパルス信号S
1〜S4は、スイッチング回路111、112および3
61、362に与えられる。スイッチング回路111お
よび112は、それぞれパルス信号S1およびS2が負
のときに閉じられ、積分回路12の充放電が行なわれ
る。そして、積分回路12によって得られた平均化され
た電位は、コンパレータ9の負極側しきい電位とされ
る。
【0086】同様に、スイッチング回路361および3
62は、それぞれパルス信号S3およびS4が負のとき
にオンする。それにより、積分回路37への充放電が行
なわれる。そして、積分回路37によって得られた平均
化された電位は、コンパレータ32の正極側しきい電位
とされる。
【0087】図16は、コンパレータ9を含む負極側し
きい電位の補正ループの原理を説明する波形図である。
伝送路を通った受信端での受信波形およびVTRなどに
より再生された映像信号においては、周波数特性や振幅
特性の劣化などから原波形に比べて歪んでおり、同期信
号のエッジ部分はなだらかとなる。したがって、図16
の上部に示されるような入力映像信号の波形の場合、コ
ンパレータ9の負の入力端子に入力される負極側しきい
電位が(A)の場合には、コンパレータ9の出力は
(C)となる。この負極側しきい電位を(B)のように
高くすると、コンパレータ9の出力は(D)のようにな
り、パルス幅が広がる。
【0088】図17は、コンパレータ32を含む正極側
しきい電位の補正ループの原理を説明する波形図であ
る。図17の上部に示されるような入力映像信号の波形
の場合、コンパレータ32の負の入力端子に入力される
正極側しきい電位が(E)の場合には、コンパレータ3
2の出力は(G)となる。この正極側しきい電位を
(F)のように低くするとコンパレータ32の出力は
(H)のようになり、パルス幅が広がる。
【0089】このように、コンパレータ9および32か
らの同期パルス信号の幅を一定値tになるようにしきい
電位を補正することにより、映像信号の直流レベルに対
して一定のレベルでコンパレートすることができ同期
信号部分のみを取出すことができる。
【0090】次に、図8の異常検出回路14および3
9、負のピーク検出回路15などの動作について説明す
る。異常検出回路14は、コンパレータ9からの負極性
同期パルス信号の内容により異常を認めた場合には、図
1の実施例で説明した場合と同様な動作を行なって、異
常状態を抜け出す。なお、この場合におけるしきい電位
は、負のピーク電位に正の定電位+Vp1(映像信号の
負極性同期パルス信号のパルス振幅以下)を加算器16
により加算しその電位をスイッチング回路13bを通し
てコンパレータ9の負の入力端子に入力する。
【0091】同様に、異常検出回路39は、コンパレー
タ32からの正極性同期パルス信号の内容により異常を
認めた場合には、積分回路37とコンパレータ32との
間に設けたスイッチング回路38aをオフし、映像信号
の負のピーク検出回路15からの負のピーク電位にある
正の定電位+Vp2(映像信号の負極性同期パルス信号
のパルス振幅以上、負極性同期パルス信号のパルス振幅
と正極性同期パルス信号のパルス振幅の和以)を加算
器40により加算しその電位をスイッチング回路38b
を通してコンパレータ32の負の入力端子に入力する。
【0092】このような方法により、図8に示すクラン
プ回路が、瞬時に異常状態を抜け出し、その後異常が解
消したら再びスイッチング回路13および38を切換
え、通常の補正ループに戻す。また、電源投入時などの
初期状態においても、瞬時に初期状態を抜け出し補正ル
ープに引き込むことができる。
【0093】次に、上述の正極側および負極側の2つの
しきい電位は、平均値算出回路41により平均値を求め
られ、次段の減算器17により入力映像信号から減算さ
れる。それにより映像信号の直流レベル(ペデスタルレ
ベル)がある一定電位にクランプされた映像信号を得る
ことができる。そして、このクランプされた映像信号は
出力端子18から出力される。
【0094】
【発明の効果】この発明に係るクランプ回路であれば、
VTRなどの再生複合映像信号に対してその直流レベル
をある一定電位にクランプする場合において、ノイズな
どの影響を受けにくくし、従来のクランプ回路に比べて
クランプ動作の精度を高めることができる。
【0095】また、もう1つの発明であれば、3値同期
信号を含む映像信号に対しても、ノイズなどの影響を受
けにくくし、従来のクランプ回路に比べてクランプ動作
の精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るクランプ回路の一実施例を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示すパルス信号発生回路のブロック図で
ある。
【図3】図2に示すパルス信号発生回路の各部の出力波
形図であり、同期信号のパルス幅がt+t3より大きい
場合を示す。
【図4】図2に示すパルス信号発生回路の各部の出力波
形図であり、同期信号のパルス幅がt−t2より小さい
場合を示す。
【図5】図2に示すパルス信号発生回路の各部の出力波
形図であり、同期信号のパルス幅がtより大きくかつt
+t3より小さい場合を示す。
【図6】図2に示すパルス信号発生回路の各部の出力波
形図であり、同期信号のパルス幅がtより小さくかつt
−t2より大きい場合を示す。
【図7】複合映像信号としきい電位との関係を示す波形
図である。
【図8】この発明のもう1つの実施例を示すブロック図
である。
【図9】図8に示したHマド発生回路の一例を示す回路
図である。
【図10】図9に示したHマド発生回路の各部の波形と
3値同期信号を含む映像信号の関係を示す波形図であ
る。
【図11】図8に示したパルス信号発生回路のブロック
図である。
【図12】図11に示すパルス信号発生回路の各部の出
力波形図であり、同期信号のパルス幅がt+t3より大
きい場合を示す。
【図13】図11に示すパルス信号発生回路の各部の出
力波形図であり、同期信号のパルス幅がt−t2より小
さい場合を示す。
【図14】図11に示すパルス信号発生回路の各部の出
力波形図であり、同期信号のパルス幅がtより大きくか
つt+t3より小さい場合を示す。
【図15】図11に示すパルス信号発生回路の各部の出
力波形図であり、同期信号のパルス幅がtより小さくか
つt−t2より大きい場合を示す。
【図16】負極性同期パルス信号としきい電位との関係
を示す波形図である。
【図17】正極性同期パルス信号としきい電位との関係
を示す信号波形図である。
【図18】従来のテレビジョン受像機の一例を示す概略
ブロック図である。
【図19】VTRなどから出力される複合映像信号の波
形図である。
【図20】従来のフィードバック型クランプ回路のブロ
ック図である。
【図21】3値同期信号を含む映像信号の波形図であ
る。
【符号の説明】 9,32 コンパレータ 10,35 パルス信号発生回路 111,112,361,362,13a,13b,3
8a,38b スイッチング回路 12,37 積分回路 14,39 異常検出回路 15 負のピーク検出回路 16,40 加算器 33 Hマド発生回路 34 インバータ 41 平均値算出回路 17 減算器 20,23,26 遅延回路 22,25 Dフリップフロップ 291,292 ANDゲート 301,302,44,45 NANDゲート
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複合映像信号の直流レベルをある一定電
    位にクランプするクランプ回路であって、 少なくとも2つの入力ノードと1つの出力ノードを有
    し、一方の入力ノードに与えられる前記複合映像信号と
    他方の入力ノードのしきい電位とを比較して複合映像信
    号に含まれる同期信号を検出する同期信号検出手段と、 一定の基準時間期間が設定され、前記同期信号検出手段
    により検出された同期信号のパルス幅が前記基準時間期
    間よりも大きいことを示す第1のパルス信号、および前
    記同期信号のパルス幅が前記基準時間期間よりも小さい
    ことを示す第2のパルス信号を発生するパルス信号発生
    手段、 前記発生された第1または第2のパルス信号に応答して
    しきい電位を発生し、発生したしきい電位を前記同期信
    号検出手段の他方の入力ノードに帰還させるしきい電位
    発生手段、および前記複合映像信号および前記しきい電
    位を受け、複合映像信号の直流レベルをある一定の電位
    に固定するレベル固定手段を含むことを特徴とするクラ
    ンプ回路。
  2. 【請求項2】 正極性の同期信号および負極性の同期信
    号からなる3値同期信号を含む複合映像信号の直流レベ
    ルをある一定電位にクランプするクランプ回路であっ
    て、 少なくとも2つの入力ノードと1つの出入力ノードを有
    し、一方の入力ノードに与えられる前記複合映像信号と
    他方の入力ノードのしきい電位とを比較して複合映像信
    号に含まれる負極性の同期信号を検出する第1の同期信
    号検出手段、 一定の基準時間期間が設定され、前記第1の同期信号検
    出手段により検出された負極性の同期信号のパルス幅が
    前記基準時間期間よりも大きいことを示す第1のパルス
    信号および前記負極性の同期信号のパルス幅が前記基準
    時間期間よりも小さいことを示す第2のパルス信号を発
    生する負極側パルス信号発生手段、 前記負極側パルス信号発生手段により発生された第1お
    よび第2のパルス信号に応答して第1のしきい電位を発
    生し、発生した第1のしきい電位を前記第1の同期信号
    検出手段の他方の入力ノードに帰還させる第1のしきい
    電位発生手段、 少なくとも2つの入力ノードと1つの出力ノードを有
    し、一方の入力ノードに与えられる前記映像信号と他方
    の入力ノードのしきい電位とを比較して映像信号に含ま
    れる正極性の同期信号を検出する第2の同期信号検出手
    段、 一定の基準時間期間が設定され、前記第2の同期信号検
    出手段により検出された正極性の同期信号のパルス幅が
    前記基準時間期間よりも大きいことを示す第1のパルス
    信号および、前記正極性の同期信号のパルス幅が前記基
    準時間期間よりも小さいことを示す第2のパルス信号を
    発生する正極側パルス信号発生手段、 前記正極側パルス信号発生手段により発生された第1お
    よび第2のパルス信号に応答して第1のしきい電位を発
    生し発生した第2のしきい電位を前記第2の同期信号検
    出手段の他方の入力ノードに帰還させる第2のしきい電
    位発生手段、および前記映像信号および前記第1および
    第2しきい電位を受けて3値同期信号を含む映像信号の
    直流レベルをある一定の電位に固定するレベル固定手段
    を含むことを特徴とするクランプ回路。
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