JPH10191101A - 映像信号用クランプ回路および複合映像信号合成回路 - Google Patents

映像信号用クランプ回路および複合映像信号合成回路

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JPH10191101A
JPH10191101A JP8345319A JP34531996A JPH10191101A JP H10191101 A JPH10191101 A JP H10191101A JP 8345319 A JP8345319 A JP 8345319A JP 34531996 A JP34531996 A JP 34531996A JP H10191101 A JPH10191101 A JP H10191101A
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circuit
potential
transistor
video signal
clamp
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JP8345319A
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Inventor
Tsutomu Kawano
努 川野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/16Circuitry for reinsertion of dc and slowly varying components of signal; Circuitry for preservation of black or white level
    • H04N5/18Circuitry for reinsertion of dc and slowly varying components of signal; Circuitry for preservation of black or white level by means of "clamp" circuit operated by switching circuit
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/44Receiver circuitry for the reception of television signals according to analogue transmission standards
    • H04N5/445Receiver circuitry for the reception of television signals according to analogue transmission standards for displaying additional information
    • H04N5/44504Circuit details of the additional information generator, e.g. details of the character or graphics signal generator, overlay mixing circuits

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランプパルスが抜け落ちた時でも複合映像
信号の信号レベルが大きく狂うことがない映像信号用ク
ランプ回路を提供する。 【解決手段】 パルス入力端子にクランプパルスを受け
ないときは、複合映像信号の水平同期信号の先端を第1
の基準電位にクランプし、複合映像信号を出力端子に出
力するシンクチップクランプ回路と、パルス入力端子に
クランプパルスを受けた時は、映像信号入力端子に受け
た複合映像信号のペデスタルDC電位を第2の基準電位
にクランプし、複合映像信号を出力端子に出力するペデ
スタルクランプ回路と、シンクチップクランプ回路から
の第1の基準電位の出力信号とペデスタルクランプ回路
からの第2の基準電位の出力信号に基づいて複合映像信
号のDC出力レベルを補正する直流電位補正回路とを有
するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、テレビ
ジョン信号(複合映像信号)とマイクロコンピュータか
らの信号(複合映像信号)とをスーパーポーズするため
のテレビジョン信号合成回路等に使用されるクランプ回
路に関するものであり、特に複合映像信号に対するクラ
ンプパルスの一部が抜け落ちる場合でも使用できるクラ
ンプ回路に関するものである。さらに、詳細に説明すれ
ば、クランプパルスが入力したときはペデスタルクラン
プ回路と同等の機能をもって動作し、クランプパルスが
入力しないとき(抜け落ちた場合を含む)はシンクチッ
プクランプ回路と同等の機能をもって動作するクランプ
回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複合映像信号(コンポジットビデオ信
号)を処理する際、複合映像信号はその情報、特に輝度
信号(明暗)によって平均電位が変わるので、クランプ
回路を用いて直流電位を一定にするクランプ処理が施さ
れる。このクランプ処理は、一般に2種類ある。一つ
は、シンクチップ(シンク部分の先端)レベルを一定の
直流電位(シンクチップ直流(DC)電位)に保つシン
クチップクランプ処理である。もう一方は、複合映像信
号のペデスタルレベルを一定の直流電位(ペデスタル直
流(DC)電位)に保つペデスタルクランプ処理であ
る。
【0003】まず、これら2種類のクランプ処理を説明
する前に、シンクチップDC電位、およびペデスタルD
C電位については図9を用いて説明する。図9は複合映
像信号とクランプパルスのタイミング関係を示す。図9
(a)は複合映像信号を示し、複合映像信号は、1水平
期間に、少なくとも水平同期パルス期間、ペデスタル期
間(カラーバーストを含む)、および映像信号期間(図
示、ギザギザにて示す部分)を有している。
【0004】複合映像信号の最低電位は、記号Aで示す
ように、水平同期パルスの部分すなわち、シンクと呼ば
れる部分であり、このシンクの部分がシンクチップレベ
ルであり、その直流電位をシンクチップDC電位とい
う。一方、記号Bで示す中央の直流レベルがペデスタル
レベルであリ、その直流電位をペデスタルDC電位とい
う。図9(b)はクランプパルスを示す図である。クラ
ンプパルスは複合映像信号をクランプする部分で発生さ
れ、一般に、ペデスタルDC電位を検出するために使用
される。
【0005】以下、シンクチップクランプ処理について
説明する。この処理は、一般にピークホールド回路を用
いてシンク先端を一定に保つような回路が用いられ、例
えば図10に示す回路で構成される。図10において2
7はNPNトランジスタ(Tr1)、28は直流(D
C)バイアス源(その電位はVsync)、29はホ−ルド
用コンデンサ(C1)、30はディスチャージ用抵抗
(R1)である。
【0006】このように構成されたシンクチップクラン
プ回路は次のように動作する。入力端に入力される複合
映像信号のシンクチップDC電位が、Vsync(DCバイ
アス源28からの直流電位)−Vbe(トランジスタ27
のベース・エミッタ間電圧であり、約0.7V)より低
い時、トランジスタ27は導通状態であり、急速にホ−
ルド用コンデンサ29を充電する。この充電は、複合映
像信号におけるシンクチップのタイミング、つまり水平
同期パルス期間において、出力端における複合映像信号
のシンクチップDC電位が[Vsync−Vbe]になり、ト
ランジスタ27が非導通状態になるまで続く。従って、
出力端からは、シンクチップDC電位が[Vsync−Vb
e]にされ、この電位を基準にした複合映像信号が出力
される。
【0007】一方、入力端に入力される複合映像信号の
シンクチップDC電位が、[Vsync−Vbe]より高い場
合、トランジスタ27は非導通状態であるので、コンデ
ンサ29の電荷は抵抗30によってシンクチップDC電
位が[Vsync−Vbe]になるまで放電される。従って、
出力端からは、シンクチップDC電位が[Vsync−Vb
e]にされ、この電位を基準にした複合映像信号が出力
される。このようにしてシンクチップDC電位は、一定
の電位[Vsync−Vbe]に収束され、この一定の電位
[Vsync−Vbe]を基準にした複合映像信号が出力端か
ら出力される。なお、トランジスタ27の代わりにダイ
オードを使用した回路を用いてもよい。
【0008】次に、ペデスタルクランプ処理について説
明する。この処理は、複合映像信号のペデスタル期間に
パルスが発生するクランプパルスを受け、このクランプ
パルスのパルス期間に複合映像信号の直流電位をモニタ
し、そのモニタした電位を一定に保つように処理するも
のであり、例えば、図11に示す回路にて構成される。
【0009】図11において、31は一対のPNPトラ
ンジスタによるカレントミラー回路、32は一対のNP
Nトランジスタによる差動対トランジスタ、33はクラ
ンプの基準電位Vpedを発生する基準電源、34は定電
流源である。上記したカレントミラー回路31、差動対
トランジスタ32および定電流源34で比較回路が構成
される。35は一対のPNPトランジスタによる差動対
トランジスタ、36は定電流源、37は一対のNPNト
ランジスタによるカレントミラーである。上記した差動
対トランジスタ35、定電流源36およびカレントミラ
ー37で差動増幅回路が構成される。38はDCバイア
ス源、39は抵抗、40はサンプルホールド用のコンデ
ンサ、41はNPNトランジスタによるエミッタフォロ
ワトランジスタである。
【0010】カレントミラー回路31、差動対トランジ
スタ32、定電流源34で構成される比較回路は、入力
端に入力され、エミッタフォロワトランジスタ41を介
して入力される複合映像信号のペデスタルDC電位と基
準電源33の基準電位Vpedとの電位差を検出する。こ
の比較回路はスイッチ16を有し、このスイッチ16の
オン/オフ動作により活性化/非活性化ガ制御される。
つまり、スイッチ16に入力されるクランプパルスがハ
イレベルのとき(パルス期間)のみスイッチ16がオン
し、比較回路が活性状態とされる。
【0011】クランプパルスによりスイッチ16がオン
されている時、比較回路は、入力される複合映像信号の
ペデスタルDC電位と基準電源33の基準電位Vped
とを比較し、その比較結果に基づいてコンデンサ40を
充放電し、コンデンサ40の電位を基準電位Vpedに
基づいた電位に保持する。一方、クランプパルスのパル
スが来ず、スイッチ16がオフの時は、比較回路が非活
性状態であり、すなわち動作しないので、コンデンサ4
0の電位はそれまでの値を保持する。
【0012】また、差動対トランジスタ35、定電流源
36およびカレントミラー37により構成された差動増
幅回路は、コンデンサ40に保持された電位により抵抗
39に流れる電流を制御し、出力端に現れる直流電位を
制御する。今、仮に、入力端およびエミッタフォロワト
ランジスタ41を介して入力された複合映像信号のペデ
スタルDC電位が基準電位Vpedに比べて高いと、コン
デンサ40は放電するため、コンデンサ40の電位が低
くなる。すると、このコンデンサ40の電位はDCバイ
アス源38の基準電位より低くなり、差動増幅回路のカ
レントミラー37は、抵抗39の方から電流を引き抜く
ように働く。その結果、出力端のペデスタルDC電位は
下がる。
【0013】一方、入力端およびエミッタフォロワトラ
ンジスタ41を介して入力された複合映像信号のペデス
タルDC電位が基準電位Vpedに比べて低いと、コンデ
ンサ40は充電され、差動増幅回路のカレントミラー3
7は、抵抗39へ電流を流すため、出力端のペデスタル
DC電位は上がる。このようなフィードバック動作の結
果、出力端における複合映像信号のペデスタルDC電位
は基準電位Vpedと一致するようになり、基準電位Vped
を基準にした複合映像信号が出力端から出力される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、シンクチッ
プクランプ処理では、クランプパルスを必要とせず、複
合映像信号を処理するシステムとして簡略化できるもの
の、複合映像信号がテレビジョン信号のように伝送され
てくるものであると、伝送状態の良否や種々の信号処理
回路によって、シンク縮みや伸び、つまり、入力される
複合映像信号のシンクチップDC電位とペデスタルDC
電位との間の電位差が小さくなったり大きくなったりす
ることがあり、ペデスタルDC電位が変化してしまう。
その結果、本来の明暗を表すペデスタルの位置などにエ
ラーが生じてしまう。
【0015】一方、ペデスタルクランプ処理では、ペデ
スタルDC電位をクランプするため、クランプパルスが
正確に出力されている以上、ペデスタルの位置などにエ
ラーが生じることはないが、クランプパルスを必ず必要
とするため、クランプバルスにぬけが生じた場合、精度
が落ちるとともに、複合映像信号を処理するシステムに
おいては、クランプパルスを発生させず複合映像信号を
処理するモードを有しているものには適用できない。
【0016】本発明は、上記した点に鑑みてなされたも
のであり、クランプパルスが正確に出力されている場合
は、ペデスタルクランプ処理を行い、精度の高いクラン
プ処理が行なえ、クランプパルスのパルスが抜けた場合
にはシンクチップクランプ処理を行い、ペデスタルクラ
ンプ処理の弱点を補うクランプ回路を得ることを目的と
するものである。
【0017】本発明の第2の目的は、クランプパルスが
出力されて複合映像信号を処理するモードおよびクラン
プパルスが出力されず複合映像信号を処理するモードを
有するシステムにおいても精度よくクランプ処理が行な
えるクランプ回路を得ることである。
【0018】本発明の第3の目的は、一つのサンプルホ
ールド用コンデンサにてペデスタルクランプ処理および
シンクチップクランプ処理を行なえ、半導体集積回路装
置に適したクランプ回路を得ることである。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明の映像信号用ク
ランプ回路は、水平同期信号、ペデスタルおよび映像信
号を含む複合映像信号が入力される映像信号入力端と、
クランプパルスが入力されるクランクパルス入力端と、
複合映像信号を出力する出力端と、映像信号入力端から
の映像信号および補正制御信号を受け、受けた補正映像
信号に基づいて受けた複合映像信号の直流電位を補正し
て上記出力端に補正された複合映像信号を出力する直流
電位補正回路と、この直流電位補正回路からの複合映像
信号と第1の基準電位とを受け、直流電位補正回路に対
する補正信号を出力するシンクチップクランプ処理を行
なうための第1の処理回路と、直流電位補正回路からの
複合映像信号と第2の基準電位とパルス入力端子からの
クランプパルスを受け、直流電位補正回路に対する補正
信号を出力するペデスタルクランプ処理を行なうための
第2の処理回路とを有するように構成される。
【0020】さらに、この発明の映像信号用クランプ回
路における直流電位補正回路は、映像信号入力端に接続
される非反転入力ノードと、サンフルホールドコンデン
サが接続されるサンプルホールド電位点に接続される反
転入力ノードとを有する差動増幅回路を備え、第1の処
理回路は、直流電位補正回路の出力ノードに接続される
第1の入力ノードと、第1の基準電位を受ける第2の入
力ノードとを有する比較回路を備え、出力ノードがサン
プルホールド電位点に接続され、第2の処理回路は、直
流電位補正回路の出力ノードに接続される第1の入力ノ
ードと、第2の基準電位を受ける第2の入力ノードとを
有し、クランプパルスに基づき活性/非活性状態が制御
される比較回路を備え、出力ノードがサンプルホールド
電位点に接続されるように構成される。
【0021】さらに、この発明の発明の映像信号用クラ
ンプ回路における直流電位補正回路は、ベース電極に複
合映像信号が入力される第1のトランジスタおよびベー
ス電極に第1および第2の処理回路の出力が入力される
第2のトランジスタを有する第1の差動対トランジス
タ、第2のトランジスタに対する負荷抵抗、並びに第2
のトランジスタの出力を得るエミッタフォロワトランジ
スタを備え、第1の処理回路は、エミッタフォロワトラ
ンジスタの出力がベース電極に入力される第3のトラン
ジスタおよび第1の基準電位がベース電極に入力される
第4のトランジスタを有する第2の差動対トランジス
タ、この第2の差動対トランジスタの共通エミッタ接続
点に接続される定電流源、第2の差動対トランジスタの
コレクタ電極にそれぞれコレクタ電極が接続される一対
のトランジスタを有する第1のカレントミラー回路、並
びにこの第1のカレントミラー回路の出力で動作するス
イッチを備え、このスイッチから第1の処理回路の出力
が得られ、第2の処理回路は、エミッタフォロワトラン
ジスタの出力がベース電極に入力される第5のトランジ
スタと第2の基準電位がベース電極に入力される第6の
トランジスタを有する第3の差動対トランジスタ、この
第3の差動対トランジスタの共通得ミッタ接続点に接続
され、クランプパルスに応じて導通/非導通が制御され
る第1のスイッチと、2つのトランジスタ対を有し、一
方のトランジスタ対の一方のトランジスタのコレクタ電
極が第3の差動対トランジスタの一方のトランジスタの
コレクタ電極に接続され、他方のトランジスタ対の一方
のトランジスタのコレクタ電極が第3の差動対トランジ
スタの他方のトランジスタのコレクタ電極に接続される
第2のカレントミラー回路、第2のカレントミラー回路
の2つのトランジスタ対の他方のトランジスタのコレク
タ電極それぞれにコレクタ電極ガ接続される1対のトラ
ンジスタを有する第3のカレントミラー回路を備え、こ
の第3のカレントミラー回路から第2の処理回路の出力
が得られるように構成される。
【0022】さらに、この発明の映像信号用クランプ回
路における直流電位補正回路における第1の基準電位
は、第2の基準電位から入力される複合映像信号の標準
シンク長を引いた電位よりも低い電位であるように構成
される。
【0023】さらに、この発明の映像信号用クランプ回
路は、補正制御信号に基づいて入力された複合映像信号
の直流電位を補正して補正された複合映像信号として出
力する直流電位補正回路と、クランプパルスの有無を検
出し、クランプバルス有無信号を出力するクランプパル
ス有無判別回路と、このクランプパルス有無判別回路か
らのクランプパルス有無信号を受け、受けたクランプパ
ルス有無信号が無しを意味すると活性状態とされ、上記
直流電位補正回路から出力された複合映像信号の最も低
い電位を検知し、この検知された電位を第1の基準電位
にクランプして補正制御信号として直流電位補正回路に
出力するシンクチップクランプ処理を行なうための第1
の処理回路と、クランプパルスを受け、入力された複合
映像信号におけるクランプパルスのパルス期間の電位を
検知し、この検知された電位を第2の基準電位にクラン
プして補正制御信号として直流電位補正回路に出力する
ペデスタルクランプ処理を行なうように構成される。
【0024】さらに、この発明の映像信号用クランプ回
路における直流電位補正回路は、映像信号入力端に接続
される非反転入力ノードと、サンフルホールドコンデン
サが接続されるサンプルホールド電位点に接続される反
転入力ノードとを有する差動増幅回路を備え、第1の処
理回路は、直流電位補正回路の出力ノードに接続される
第1の入力ノードと、第1の基準電位を受ける第2の入
力ノードとを有し、クランプパルス有無判別回路からの
クランプパルス有無信号に基づき活性/非活性状態が制
御される比較回路を備え、出力ノードがサンプルホール
ド電位点に接続され、第2の処理回路は、直流電位補正
回路の出力ノードに接続される第1の入力ノードと、第
2の基準電位を受ける第2の入力ノードとを有し、クラ
ンプパルスに基づき活性/非活性状態が制御される比較
回路を備え、出力ノードがサンプルホールド電位点に接
続されるように構成される。
【0025】さらに、この発明の映像信号用クランプ回
路における直流電位補正回路は、ベース電極に複合映像
信号が入力される第1のトランジスタおよびベース電極
に第1および第2の処理回路の出力が入力される第2の
トランジスタを有する第1の差動対トランジスタ、第2
のトランジスタに対する負荷抵抗、並びに第2のトラン
ジスタの出力を得るエミッタフォロワトランジスタを備
え、第1の処理回路は、エミッタフォロワトランジスタ
の出力がベース電極に入力される第3のトランジスタお
よび第1の基準電位がベース電極に入力される第4のト
ランジスタを有する第2の差動対トランジスタ、この第
2の差動対トランジスタの共通エミッタ接続点に接続さ
れる定電流源、この定電流源と直列に接続され、クラン
プパルス有無判別回路からのクランプパルス有無信号に
基づき導通非導通状態が制御される第1のスイッチ、第
2の差動対トランジスタのコレクタ電極にそれぞれコレ
クタ電極が接続される一対のトランジスタを有する第1
のカレントミラー回路、並びにこの第1のカレントミラ
ー回路の出力で動作する第2のスイッチを備え、この第
2のスイッチから第1の処理回路の出力が得られ、第2
の処理回路は、エミッタフォロワトランジスタの出力が
ベース電極に入力される第5のトランジスタと第2の基
準電位がベース電極に入力される第6のトランジスタを
有する第3の差動対トランジスタ、この第3の差動対ト
ランジスタの共通得ミッタ接続点に接続され、クランプ
パルスに応じて導通/非導通が制御される第1のスイッ
チと、2つのトランジスタ対を有し、一方のトランジス
タ対の一方のトランジスタのコレクタ電極が第3の差動
対トランジスタの一方のトランジスタのコレクタ電極に
接続され、他方のトランジスタ対の一方のトランジスタ
のコレクタ電極が第3の差動対トランジスタの他方のト
ランジスタのコレクタ電極に接続される第2のカレント
ミラー回路、第2のカレントミラー回路の2つのトラン
ジスタ対の他方のトランジスタのコレクタ電極それぞれ
にコレクタ電極ガ接続される1対のトランジスタを有す
る第3のカレントミラー回路を備え、この第3のカレン
トミラー回路から第2の処理回路の出力が得られるよう
に構成される。
【0026】さらに、この発明の映像信号用クランプ回
路におけるクランプパルス有無判別回路は、ベース電極
にクランプパルスが入力されるトランジスタ、このトラ
ンジスタのコレクタ電極とエミッタ電極間に設けられた
コンデンサ、このコンデンサに接続された定電流源、コ
ンデンサの電圧がベース電極に入力される第7のトラン
ジスタと第3の基準電位がベース電極に入力される第8
のトランジスタを有する第4の差動対トランジスタ、こ
の差動対トランジスタの共通エミッタ接続点に接続され
る定電流源、並びに第8のトランジスタのコレクタ電極
に接続される出力ノードとを備えるように構成される。
【0027】さらに、この発明の映像信号用クランプ回
路における第1の基準電位は、第2の基準電位から入力
される複合映像信号の標準シンク長を引いた電位である
ように構成される。
【0028】さらに、この発明の発明の複合映像信号合
成回路は、主たる複合映像信号を受けるとともにクラン
クパルスを受け、クランプパルスの入力がない時、直流
電位が第1の基準電位を基準にした主たる複合映像信号
を出力し、クランクパルスのパルスを受けると直流電位
が第2の基準電位を基準にした主たる複合映像信号を出
力する第1のクランプ回路と、従たる複合映像信号を受
けるとともにクランクパルスを受け、クランクパルスの
パルスを受けると直流電位が第2の基準電位を基準にし
た従たる複合映像信号を出力する第2のクランプ回路
と、第1および第2のクランプ回路からの主および従た
る複合映像信号を受けるとともに切替信号を受け、切替
信号に基づいて受けた主および従たる複合映像信号を選
択的に出力する切替回路を備えるように構成される。
【0029】さらに、この発明の複合映像信号合成回路
における第1のクランプ回路および第2のクランプ回路
は、上記のいずれかの映像信号用クランプ回路によって
構成される。
【0030】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1のクランプ
回路を示す図である。図1において、100は非反転入
力ノードが複合映像信号が入力される入力端に接続さ
れ、反転入力端がサンプルホールド電位点に接続され、
出力ノードが出力端に接続される直流電位補正回路であ
り、反転入力ノードに入力される上記サンプルホールド
電位点の直流電位に基づいて非反転入力ノードに入力さ
れる複合映像信号の直流電位をクランプし、この直流電
位がクランプされた複合映像信号を出力ノードに出力す
るものであり、例えば差動増幅回路によって構成されて
いる。
【0031】200は第1の入力ノードが上記直流電位
補正回路100の出力ノードに接続され、第2の入力ノ
ードが第1の基準電源10に接続され、出力ノードが上
記サンプルホールド電位点に接続される第1の処理回路
である。この第1の処理回路は、第1の入力ノードに入
力される上記直流電位補正回路100からの出力と第2
の入力ノードに入力される第1の基準電源10からの第
1の基準電位(シンクチップクランプ用基準電位)Vsy
ncとを比較する。この比較結果に基づいた値からなる得
られる電位を上記サンプルホールド電位点に出力し、シ
ンクチップクランプ処理を行なう。この第1の処理回路
200は、例えば比較回路によって構成されている。な
お、第1の基準電源10は一般に知られている定電圧発
生回路によって構成され、第1の基準電源10からの第
1の基準電位Vsyncは、複合映像信号におけるシンクチ
ップDC電位に基づいて設定される。
【0032】300は第1の入力ノードが上記直流電位
補正回路100の出力ノードに接続され、第2の入力ノ
ードが第2の基準電源14に接続され、出力ノードがサ
ンプルホールド電位点に接続され、制御ノードがクラン
プパルスが入力されるクランプパルス入力端に接続され
る第2の処理回路である。第2の処理回路制御はノード
に入力されるクランプパルスのパルスを受けて活性状態
にされ、第1の入力ノードに入力される上記直流電位補
正回路100からの出力と第2の入力ノードに入力され
る第2の基準電源14からの第2の基準電位(ペデスタ
ルクランプ用基準電位)Vpedとを比較し、この比較結
果に基づいて得られる電位を上記サンプルホールド電位
点に出力し、ペデスタルクランプ処理を行なう。この第
2の処理回路は、例えばクランプパルスによって活性/
非活性状態が制御される比較回路によって構成される。
なお、第2の基準電源14は一般に知られている定電圧
発生回路によって構成され、第2の基準電源14の第1
の基準電位Vpedは、複合映像信号におけるペデスタル
DC電位に基づいて設定される。
【0033】また、これら直流電位補正回路100と第
1および第2の処理回路200、300は1つの半導体
集積回路装置に設けられる。さらに、第1および第2の
基準電源10、14も併せて半導体集積回路に設けても
良い。15は一方の電極がサンプルホールド電位点に接
続され、他方の電極が接地電位点に接続されるサンプル
ホールド用コンデンサで、上記直流電位補正回路100
と第1および第2の処理回路200、300が設けられ
る半導体集積回路装置とは別に外付けとして設けられ
る。
【0034】次に、このクランプ回路の動作を説明す
る。入力端から入力された複合映像信号を受けた直流電
位補正回路100は、反転入力ノードに入力されるサン
プルホールド電位点の直流電位に基づいて直流電位をク
ランプし、この直流電位がクランプされた複合映像信号
を出力ノードに出力し、複合映像信号の全体的なDCレ
ベルを補正する。直流電位補正回路100の出力信号は
第1の処理回路200および第2の処理回路300に入
力されると共に出力端に出力される。
【0035】第1の処理回路200に入力された直流電
位補正回路100の出力信号である複合映像信号は、第
1の基準電源10の第1の電位Vsyncと第1の処理回路
200にて比較される。その結果、第1の処理回路20
0は、サンプルホールド電位点のサンプルホールド用コ
ンデンサ15の直流電圧を制御し、複合映像信号のシン
クチップDC電位を第1の基準電源10の第1の基準電
位Vsyncに一致させるように動作する。一方、第2の処
理回路300においては、クランプパルスのパルスを受
けると、入力された直流電位補正回路100の出力信号
である複合映像信号と、第2の基準電源14の第2の基
準電位Vpedとを比較する。その結果、第2の処理回路
300は、サンプルホールド電位点のサンプルホールド
用コンデンサ15の直流電圧を制御し、複合映像信号の
ペデスタルDC電位を第2の基準電源14の第2の基準
電位Vpedに一致させるように動作する。なお、クラン
プパルスのパルスを受けない時は、第2の処理回路30
0は非活性状態であるため、サンプルホールド電位点に
何等影響を受けない。
【0036】従って、このように構成されたクランプ回
路にあっては、クランプパルス入力端にクランプパルス
のパルスが入力されると、第2の処理回路300は、直
流電位補正回路100の出力信号である複合映像信号の
ペデスタルDC電位が第2の基準電源14の第2の基準
電位Vpedに一致するようにサンプルホールド用コンデ
ンサ15をチャージ又はディスチャージさせ、サンプル
ホールド電位点に所定の電位を出力する。そして、この
サンプルホールド電位点に現れた電位に基づいて、直流
電位補正回路100が入力複合映像信号のペデスタルD
C電位をクランプして出力端に出力する。その結果、出
力端における複合映像信号のペデスタルDC電位は第2
の基準電位Vpedと一致するようになり、第2の基準電
位Vpedを基準にした複合映像信号が出力端から出力さ
れる。
【0037】一方、クランプパルスのパルスが入力しな
い時、第2の処理回路300は非活性状態であるため、
サンプルホールド電位点に何等影響を及ぼさない。この
ため、第1の処理回路200は、直流電位補正回路10
0の出力信号である複合映像信号のシンクチップDC電
位が第1の基準電源10の第1の基準電位Vsyncに一致
するようにサンプルホールド用コンデンサ15をチャー
ジ又はディスチャージし、サンプルホールド電位点を所
定の電位にする。そして、このサンプルホールド電位点
に現れた電位に基づいて、直流電位補正回路100が入
力複合映像信号のシンクチップDC電位をクランプして
出力端に出力する。その結果、出力端における複合映像
信号のシンクチップDC電位は第1の基準電位Vsyncと
一致するようになり、第1の基準電位Vsyncを基準にし
た複合映像信号が出力端から出力される。
【0038】次に、図1に示したクランプ回路における
直流電位補正回路100、第1および第2の処理回路2
00、300の具体的一例を図2に基づいて説明する。
図2において、1は一対のNPNトランジスタTr1、
Tr2と抵抗R1、R2により構成される差動対トラン
ジスタである。NPNトランジスタTr1のベース電極
は直流電位補正回路100の非反転入力ノードに接続さ
れ、複合映像信号が入力される入力端に接続される。N
PNトランジスタTr1のコレクタ電極は電源電位ノー
ドVccに接続され、エミッタ電極は抵抗R1の一端に接
続される。NPNトランジスタTr2のベース電極は直
流電位補正回路100の反転入力ノードに接続され、サ
ンプルホールド用コンデンサ15の一方の電極が接続さ
れるサンプルホールド電位点に接続される。NPNトラ
ンジスタTr2のコレクタ電極は負荷抵抗2を介して電
源電位ノードVccに接続され、エミッタ電極は抵抗R2
の一端に接続される。抵抗R1、R2の他端同士は共通
接続され、定電流源I1を介して接地電位ノードに接続
される。これら差動対トランジスタ1、負荷抵抗2およ
び定電流源I1によって差動増幅回路が構成される。
【0039】3はこの差動増幅回路の出力を取り出すた
めのNPNトランジスタによるエミッタフォロワで、ベ
ース電極がNPNトランジスタTr2のコレクタ電極に
接続され、コレクタ電極が電源電位ノードVccに接続さ
れ、エミッタ電極が直流電位補正回路100の出力ノー
ドに接続されるとともに抵抗R3を介して接地電位ノー
ドに接続される。エミッタフォロア3と抵抗R3とによ
って出力バッフア回路を構成している。また、この出力
バッフア回路および上記差動増幅回路によって直流電位
補正回路100を構成している。
【0040】4は一対のPNPトランジスタTr3、T
r4による差動対トランジスタである。PNPトランジ
スタTr3のベース電極は第1の処理回路200の第1
の入力ノードに接続され、直流電位補正回路100の出
力ノードに接続される。PNPトランジスタTr4のベ
ース電極は第1の処理回路200の第2の入力ノードに
接続され、第1の基準電源10に接続される。PNPト
ランジスタTr3、Tr4のエミッタ電極は共通接続さ
れ、定電流源5を介して電源電位ノードVccに接続され
る。
【0041】6は一対のNPNトランジスタTr7、T
r8によって構成されるカレントミラー回路である。N
PNトランジスタTr7のコレクタ電極はPNPトラン
ジスタTr3のコレクタ電極に接続され、エミッタ電極
は接地電位ノードに接続される。NPNトランジスタT
r8のコレクタ電極はPNPトランジスタTr4のコレ
クタ電極に接続され、エミッタ電極は接地電位ノードに
接続され、ベース電極は自身のコレクタ電極に接続され
ると共にNPNトランジスタTr7のベース電極に接続
される。これら差動対トランジスタ4、定電流源5およ
びカレントミラー回路6によって比較回路を構成してい
る。
【0042】9は飽和スイッチとなるNPNトランジス
タである。NPNトランジスタ9のベース電極は比較回
路の出力ノード、つまり、PNPトランジスタTr3の
コレクタ電極に接続される。NPNトランジスタ9のコ
レクタ電極は定電流源7を介して一端が電源電位ノード
Vccに接続されるとともに、第1の処理回路200の出
力ノードに接続され、サンプルホールド電位点に接続さ
れる。NPNトランジスタ9のエミッタ電極は接地電位
ノードに接続される。これらNPNトランジスタ9およ
び定電流源7によって出力バッフア回路を構成してい
る。また、この出力バッフア回路および上記比較回路に
よってシンクチップクランプ処理を行なう第1の処理回
路200を構成している。
【0043】12は一対のNPNトランジスタTr5、
Tr6による差動対トランジスタである。NPNトラン
ジスタTr5のベース電極は第2の処理回路300の第
1の入力ノードに接続され、直流電位補正回路100の
出力ノードに接続される。NPNトランジスタTr6の
ベース電極は第2の処理回路300の第2の入力ノード
に接続され、第2の基準電源14に接続される。NPN
トランジスタTr5、Tr6のエミッタ電極は共通接続
され、スイッチ16および定電流源13の直列回路を介
して接地電位ノードに接続される。スイッチ16は、例
えば、NPNトランジスタによって構成され、ベース電
極がクランプパルス入力端に接続されてクランプパルス
によってオン/オフ制御される。
【0044】8は2対のPNPトランジスタTr9〜T
r12により構成されたカレントミラー回路である。P
NPトランジスタTr9〜Tr12のエミッタ電極は電
源電位ノードVccに接続される。PNPトランジスタT
r9のコレクタ電極とベース電極とは共通接続されてN
PNトランジスタTr5のコレクタ電極に接続される。
PNPトランジスタTr9はNPNトランジスタTr5
の負荷素子として機能する。PNPトランジスタTr1
0のコレクタ電極とベース電極とは共通接続されてNP
NトランジスタTr6のコレクタ電極に接続される。P
NPトランジスタTr10はNPNトランジスタTr6
の負荷素子として機能する。PNPトランジスタTr1
1のベース電極はPNPトランジスタTr9のベース電
極に接続される。PNPトランジスタTr9とPNPト
ランジスタTr11は一つのカレントミラーを構成す
る。PNPトランジスタTr11のコレクタ電極は第2
の処理回路300の出力ノードに接続され、サンプルホ
ールド電位点に接続される。PNPトランジスタTr1
2のベース電極はPNPトランジスタTr10のベース
電極に接続される。PNPトランジスタTr10とPN
PトランジスタTr12は一つのカレントミラーを構成
する。これら差動対トランジスタ12、スイッチ16、
定電流源13およびカレントミラー回路8のPNPトラ
ンジスタTr9、Tr10によって、クランプパルスに
よって活性/非活性状態を制御される比較回路を構成し
ている。
【0045】11は一対のNPNトランジスタTr1
3、Tr14によって構成されるカレントミラー回路で
ある。NPNトランジスタTr13、Tr14のエミッ
タ電極は接地電位ノードに接続される。NPNトランジ
スタTr13のコレクタ電極はPNPトランジスタTr
11のコレクタ電極に接続される。NPNトランジスタ
Tr14のコレクタ電極とベース電極とは共通接続され
てPNPトランジスタTr11のコレクタ電極に接続さ
れる。これらカレントミラー回路8のPNPトランジス
タTr11、Tr12およびカレントミラー回路11に
よって出力バッフア回路を構成している。また、この出
力バッフア回路および上記比較回路によってペデスタル
クランプ処理を行なう第2の処理回路300を構成して
いる。
【0046】次に上記のように構成されたクランプ回路
の動作について説明する。複合映像信号は、入力端およ
び入力ノードを介して直流電位補正回路100における
差動増幅回路のトランジスタTr1のベース電極に入力
される。通常、差動増幅回路の利得は”1”程度で用い
られ、この実施例において”1”程度に設定されてい
る。一方、差動増幅回路のトランジスタTr2のベース
電極に、第1および第2の処理回路100および200
からの出力信号(実際は、サンプルホールド用コンデン
サによって直流電位に変換される)がフィードバックさ
れ、このフィードバック信号により出力される複合映像
信号の直流電位が制御される。その様子を図3を用いて
説明する。
【0047】図3は差動増幅回路のトランスファカーブ
を示す図である。図3の横軸は差動入力波形、すなわ
ち、トランジスタTr1とトランジスタTr2の各ベー
ス電極間の差電圧を示す。トランジスタTr2のベース
電位は直流電圧であるので、実際には図3中に示すよう
にトランジスタTr1のベース電極に入力される複合映
像信号のバイアス電位のみが変化した波形である。図3
の縦軸は電流分配率、すなわち、エミッタフォロワ3か
ら出力される複合映像信号波形のバイアス電位の高低を
示す。
【0048】図3において、複合映像信号の直流電位
(トランジスタTr1のベース電極への入力)とサンプ
ルホールド電位点の直流電位(トランジスタTr2のベ
ース電極への入力)が変化すると、差動増幅回路のトラ
ンスファカーブが(i)、(ii)、(iii)のように移
動する。トランスファカーブ(ii)の状態は、入力され
る複合映像信号の直流電位(シンクチップ直流電位又は
ペデスタル直流電位)とサンプルホールド電位点の直流
電位電位(第1又は第2の処理回路200又は300の
出力に基づく直流電位)とほぼ等しい状態である。すな
わち、電流分配率で言えば50%となる。この図3より
分かるように、トランジスタTr2のベース電極に入力
される直流電位を変化させることによって、出力端から
出力されるの複合映像信号の直流電圧レベルを変化させ
ることができる。
【0049】このようなことを踏まえ、複合映像信号が
入力端に入力され、このクランプ回路にてクランプされ
て出力端から複合映像信号として出力される動作を説明
する。
【0050】まず、クランプパルス入力端にクランプパ
ルスのパルスが入力しない時について説明する。この
時、第2の処理回路300は非活性状態であり、サンプ
ルホールド電位点は何等影響を受けない。つまり、第2
の処理回路300の出力ノードは電気的にフローティン
グの状態であり、本クランプ回路はシンクチップクラン
プ処理を行なう。
【0051】すなわち、入力端から入力ノードを介して
差動増幅回路のトランジスタTr1のベース電極に入力
された複合映像信号の直流電位と、差動増幅回路のトラ
ンジスタTr2のベース電極に入力されたサンプルホー
ルド電位点に保持されている直流電位点との電圧差に応
じた電圧がエミッタフォロア3および抵抗R3からなる
出力バッファ回路から直流電位補正回路100の出力ノ
ードに出力される。この直流電位補正回路100の出力
ノードから出力された直流電位、つまり、出力端から出
力される複合映像信号の直流電位は、第1の処理回路2
00の第1の入力ノードに入力される。
【0052】第1の処理回路200は次のように動作す
る。第1の入力ノードを介して比較回路のトランジスタ
Tr3のベース電極に、直流電位補正回路100の出力
ノードから出力された直流電位が入力され、第2の入力
ノードを介して比較回路のトランジスタTr4のベース
電極に、第1の基準電源10からの第1の基準電位Vsy
ncが入力される。従って、この比較回路は出力端から出
力される複合映像信号の直流電位と第1の基準電源10
からの第1の基準電位Vsyncとを比較し、その比較結果
を出力ノードを介してサンプルホールド電位点に出力す
る。
【0053】仮に、トランジスタTr3のベース電位
(出力端から出力される複合映像信号の直流電位)≧ト
ランジスタTr4のベース電位(第1の基準電源10か
らの第1の基準電位Vsync)であれば、トランジスタT
r3のコレクタ電流がトランジスタTr7のコレクタ電
流より小さいため、飽和スイッチ9のトランジスタのベ
ース電極にはには電流が流れず、飽和スイッチ9のトラ
ンジスタは非動通状態になる。従ってサンプルホールド
用コンデンサ15は、定電流源7によって徐々に充電さ
れ、サンプルホールド電位点の電位が上昇する。
【0054】サンプルホールド電位点の電位の上昇に伴
い、トランジスタTr2のベース電位が上昇し、トラン
ジスタTr2の導通度が上がり、エミッタフォロアトラ
ンジスタ3の導通度が下がるため、直流電位補正回路1
00の出力ノードの直流電位、つまり出力される複合映
像信号の直流電位が徐々に下がる。この動作が継続され
ると、トランジスタTr3のベース電極に入力される複
合映像信号のシンクの先端の電位(シンク直流電位)が
トランジスタTr4のベース電位より下がる。
【0055】すると、その瞬間、トランジスタTr3の
コレクタ電流がトランジスタTr7のコレクタ電流より
大きくなるため、飽和スイッチ9のトランジスタのベー
スに電流が流れ、飽和スイッチ9のトランジスタは導通
状態になり、サンプルホールド用コンデンサ15は急速
に放電され、サンプルホールド電位点の電位は再び下が
る。この結果、トランジスタTr2のベース電位は再び
下がり、直流電位補正回路100の出力ノードの直流電
位は再び上昇する。以上のような動作を繰り返した結
果、直流電位補正回路100の出力ノードの直流電位、
つまり、出力端から出力される複合映像信号のシンクチ
ップ直流電位は第1の基準電源10からの第1の基準電
位Vsyncと同電位になる。
【0056】ここで、複合映像信号のシンクチップ直流
電位がクランプされる条件を示す。複合映像信号のシン
ク以外の区間は、第1の処理回路200のトランジスタ
Tr3のベース電位は常にトランジスタTr4のベース
電位に比べて高い。従って、複合映像信号のシンク以外
の区間は、サンプルホールド用コンデンサ15が定電流
源7によって充電され続ける。
【0057】その充電された分を複合映像信号のシンク
チップの瞬間放電しなければならない。今、仮に、定電
流源7の定電流値=10μA、複合映像信号のシンク以
外の区間での充電時間=63.5μsec、複合映像信
号のシンクチップでの放電時間=5μsecとすると、
飽和スイッチ9のトランジスタの放電電流値の最小値は
127μA[=(63.5μsec/5μsec)×1
0μA]となる。
【0058】従って、定電流源7の定電流値を10μ
A、飽和スイッチ9のトランジスタの放電電流値を12
7μA以上に設定すれば、出力端から出力される複合映
像信号のシンクチップ直流電位は第1の基準電源10か
らの第1の基準電位Vsyncと同電位になる。また、この
ように、小電流により、サンプルホールドコンデンサ1
5を充放電できるため、サンプルコンデンサ15の容量
値を小さくでき、サンプルホールドコンデンサ15を外
付けすることなく、本クランプ回路とともに半導体集積
回路内に組み込むことも可能である。
【0059】次に、クランプパルス入力端にクランプパ
ルスのパルスが入力した時について説明する。この時、
第2の処理回路300は、クランプパルスのパルスによ
ってスイッチ16が導通状態にされるため、活性状態に
なる。従って、本クランプ回路はペデスタルクランプ処
理を行なう。
【0060】すなわち、入力端から入力ノードを介して
差動増幅回路のトランジスタTr1のベース電極に入力
された複合映像信号の直流電位と、差動増幅回路のトラ
ンジスタTr2のベース電極に入力されたサンプルホー
ルド電位点に保持されている直流電位点との電圧差に応
じた電圧がエミッタフォロア3および抵抗R3からなる
出力バッファ回路から直流電位補正回路100の出力ノ
ードに出力される。この直流電位補正回路100の出力
ノードから出力された直流電位、つまり、出力端から出
力される複合映像信号の直流電位は、第2の処理回路3
00の第1の入力ノードに入力される。
【0061】第2の処理回路300は次のように動作す
る。第1の入力ノードを介して比較回路のトランジスタ
Tr5のベース電極に、直流電位補正回路100の出力
ノードから出力された直流電位が入力され、第2の入力
ノードを介して比較回路のトランジスタTr6のベース
電極に、第2の基準電源14からの第2の基準電位Vpe
dが入力される。従って、この比較回路は出力端から出
力される複合映像信号の直流電位と第2の基準電源14
からの第2の基準電位Vpedとを比較し、その比較結果
を出力ノードを介してサンプルホールド電位点に出力す
る。
【0062】仮に、トランジスタTr5のベース電位
(出力端から出力される複合映像信号の直流電位)≧ト
ランジスタTr6のベース電位(第2の基準電源14か
らの第2の基準電位Vped)であれば、トランジスタT
r11のコレクタ電流(トランジスタTr9およびTr
5のコレクタ電流と同じ)がトランジスタTr13のコ
レクタ電流(トランジスタTr14、Tr12、Tr1
0およびTr6のコレクタ電流と同じ)より大きいた
め、サンプルホールド用コンデンサ15は、トランジス
タTr11によって充電され、サンプルホールド電位点
の電位が上昇する。
【0063】サンプルホールド電位点の電位の上昇に伴
い、トランジスタTr2のベース電位が上昇し、トラン
ジスタTr2の導通度が上がり、エミッタフォロアトラ
ンジスタ3の導通度が下がるため、直流電位補正回路1
00の出力ノードの直流電位、つまり出力される複合映
像信号の直流電位が下がる。
【0064】トランジスタTr5のベース電極に入力さ
れる複合映像信号のペデスタル直流電位がトランジスタ
Tr6のベース電位より低いと、トランジスタTr11
のコレクタ電流(トランジスタTr9およびTr5のコ
レクタ電流と同じ)がトランジスタTr13のコレクタ
電流(トランジスタTr14、Tr12、Tr10およ
びTr6のコレクタ電流と同じ)より小さいため、サン
プルホールド用コンデンサ15は、トランジスタTr1
3によって放電され、サンプルホールド電位点の電位が
下降する。
【0065】サンプルホールド電位点の電位の下降に伴
い、トランジスタTr2のベース電位が下降し、直流電
位補正回路100の出力ノードの直流電位、つまり出力
される複合映像信号の直流電位が上がる。従って、直流
電位補正回路100の出力ノードの直流電位、つまり、
出力端から出力される複合映像信号のペデスタル直流電
位は第2の基準電源14からの第2の基準電位Vpedと
同電位になる。
【0066】上記したように、本クランプ回路は、クラ
ンプパルス入力端にクランプパルスが入力されている時
は、ペデスタルクランプ処理を優先的に行い、クランプ
パルス入力端にクランプパルスを得られない時は、シン
クチップクランプ処理を行なうものである。
【0067】なお、クランプパルス入力端にクランプパ
ルスが入力されている時に、ペデスタルクランプ処理を
優先的に行なわせるには、次のようにすればよい。今、
入力端に入力される複合映像信号を2Vp−pとする
と、シンクチップ直流電位とペデスタル直流電位との電
位差、つまり、複合映像信号のシンク長は一般に約57
0mV(本クランプ回路で処理する標準シンク長)あ
る。従って、第1および第2の基準電位Vped,Vsync
の関係を、Vped−Vsync≧570mV+αに設定す
る。ここで、αは、クランプ回路がペデスタルクランプ
処理を行なう時に第1の処理回路200の比較回路が動
作しないためのマージンであり、たとえば、52mVで
ある。[570mV+α]は本クランプ回路で処理する
最大シンク長となる。
【0068】つまり、第2の処理回路300にて出力端
から出力される複合映像信号のペデスタル直流電位が第
2の基準電源14の第2の基準電位Vpedにクランプさ
れると、第1の処理回路200の比較回路を構成するト
ランジスタTr3のベース電位がトランジスタTr4の
ベース電位より必ず高いため、飽和スイッチ9を非導通
状態とし、定電流源7からサンプルホールド電位点に電
流が流し込まれる。
【0069】しかるに、第2の処理回路300における
クランプパルスのパルス期間における最小放電電流値I
を次の式から理解できるように、342.5μAにすれ
ばペデスタルクランプ処理が優先して行われるものであ
る。なお、第2の処理回路300におけるクランプパル
スのパルス期間における放電電流は、トランジスタTr
13のコレクタ電流とトランジスタTr11のコレクタ
電流との差電流に相当する。 I=(68.5μsec/2μsec)×10μA=3
42.5μA ここで、複合映像信号の1水平期間は68.5μse
c、クランプパルスの幅は2μsec、定電流源7の定
電流値は10μAとする。従って、第2の基準電源14
の第2の基準電位Vpedと第1の基準電源10の第1の
基準電圧Vsyncとの差を複合映像信号の標準シンク長を
越えた値とし、第1の処理回路200の定電流源7によ
る充電電流と第2の処理回路300による放電電流の関
係が、上記式を満足すれば、具体的には、第2の処理回
路300による放電電流が342.5μA以上に設定す
れば、ペデスタルクランプ処理が優先して行われ、出力
端から出力される複合映像信号のペデスタル直流電位は
第2の基準電源14の第2の基準電位Vpedと同電位に
なる。また、この場合も、サンプルホールドコンデンサ
15に対する充放電電流が小さいため、サンプルホール
ドコンデンサ15を外付けすることなく、本クランプ回
路とともに半導体集積回路内に組み込んでも支障ないも
のである。
【0070】実施の形態2.図4は本発明の実施の形態
2のクランプ回路を示す図である。実施の形態2におい
ては、上記図1に示した実施の形態1に対してクランプ
パルス有無判別回路400を設け、このクランプパルス
有無判別回路400により、第1の処理回路200の活
性/非活性状態を制御するようにしたものである。すな
わち、クランプパルスが入力された時は第1の処理回路
200を非活性状態にし、クランプパルスが入力されな
い時は、第1の処理回路200を活性状態にして動作さ
せる。第1の処理回路200が非活性状態の時、第1の
処理回路200の出力ノードは電気的にフローティング
状態であるから、サンプルホールド電位点に第1の処理
回路200は何等影響を及ぼさない。第1の処理回路2
00の活性状態における動作は上記した実施の形態1と
同じである。
【0071】次に、このクランプ回路の動作を説明す
る。クランクパルス有無判別手段400がクランプパル
ス入力端からクランプパルスが入力されていないと判断
すると、クランクパルス有無判別手段400は第1の処
理回路200を活性状態にする制御信号を出力する。従
って、第1の処理回路200は活性状態になり、図1に
て示した実施の形態1と全く同じ動作をすることにな
る。すなわち、第2の処理回路300はクランプパルス
のパルスを受けないため非活性状態であり、サンプルホ
ールド電位点に何等影響を及ぼさず、第1の処理回路2
00が直流電位補正回路100の出力信号である複合映
像信号のシンクチップDC電位が第1の基準電源10の
第1の基準電位Vsyncに一致されるようにサンプルホー
ルド用コンデンサ15に対してチャージ又はディスチャ
ージをさせ、サンプルホールド電位点に所定の電位を現
わさせる。そして、このサンプルホールド電位点に現れ
た電位に基づいて、直流電位補正回路100が入力され
る複合映像信号のシンクチップDC電位をクランプして
出力端に出力させる。その結果、出力端における複合映
像信号のシンクチップDC電位は第1の基準電位Vsync
と一致するようになり、第1の基準電位Vsyncを基準に
した複合映像信号が出力端から出力される。
【0072】クランクパルス有無判別手段400がクラ
ンプパルス入力端からクランプパルスが入力されている
と判断すると、クランクパルス有無判別手段400は第
1の処理回路200を非活性状態にする制御信号を出力
する。従って、第1の処理回路200は非活性状態にな
り、第1の処理回路200の出力ノードは電気的にフロ
ーティング状態でなり、サンプルホールド電位点に第1
の処理回路200は何等影響を及ぼさない。
【0073】従って、本クランプ回路は、直流電位補正
回路100と第2の処理回路300とによるクランプ回
路と実質的に同じになり、図1に示した実施の形態1と
同様にペデスタルクランプ処理動作を行なうことにな
る。すなわち、クランプパルス入力端にクランプパルス
のパルスが入力されると、第2の処理回路300は直流
電位補正回路100の出力信号である複合映像信号のペ
デスタルDC電位が第2の基準電源14の第2の基準電
位Vpedに一致されるようにサンプルホールド用コンデ
ンサ15に対してチャージ又はディスチャージをさせ、
サンプルホールド電位点に所定の電位を現わさせる。そ
して、このサンプルホールド電位点に現れた電位に基づ
いて、直流電位補正回路100が入力される複合映像信
号のペデスタルDC電位をクランプして出力端に出力さ
せる。その結果、出力端における複合映像信号のペデス
タルDC電位は第2の基準電位Vpedと一致するように
なり、第2の基準電位Vpedを基準にした複合映像信号
が出力端から出力される。
【0074】次に、図4に示したクランプ回路における
直流電位補正回路100、第1および第2の処理回路2
00、300、クランプパルス有無判別回路400の具
体的一例を図5および図6に基づいて説明する。まず、
図5に基づいて説明する。図5は上記した実施の形態1
における図2に相当する回路図であり、上記した実施の
形態1とは、クランプパルス有無判別回路400を新た
に設けた点、および第1の処理回路200をクランプパ
ルス有無判別回路400からの制御信号に基づき活性/
非活性状態にされるようにした点を除いては、図2に示
した実施の形態1と全く同じであるので、相違点を中心
に以下説明する。なお、図5において、図2と同一符号
は同一又は相当部分を示している。
【0075】第1の処理回路200は、図2に示した実
施の形態1に対して、比較回路を構成する差動対トラン
ジスタTr3およびTr4のエミッタ共通接続点と電源
電位ノードVccとの間に定電流源5と直列に接続され
る、例えばNPNトランジスタからなるスイッチ17
と、出力バッファを構成する定電流源7と直列に出力ノ
ードと電源電位ノードVccとの間に定電流源5と直列に
接続される、例えばNPNトランジスタからなるスイッ
チ18とを設けたものである。
【0076】これらスイッチ17および18は、クラン
プパルス有無判別回路400からの制御信号が活性状態
を示す、つまり、クランプパルスの入力がないと判別す
ると、導通状態になり、制御が非活性状態を示す、つま
り、クランプパルスの入力があると判別すると、非導通
状態になる。スイッチ17が非導通状態になると第1の
処理回路200の比較回路は全く動作せず、また、スイ
ッチ18が非導通状態になると第1の処理回路200の
出力バッフア回路が全く動作せず、第1の処理回路20
0の出力ノードは電気的にフローティング状態となる。
【0077】クランプパルス有無判別回路400は、ク
ランプパルス入力端に入力ノードが接続され、クランプ
パルスの入力の有無に基づいた制御信号を、第1の処理
回路のスイッチ17、18に出力するものであり、具体
的には、図6のようになっている。
【0078】図6において、19は一端がクランプパル
ス入力端に接続される入力ノードに接続される電流制限
用抵抗、20はベース電極がこの電流制限用抵抗の他端
に接続され、エミッタ電極が接地電位ノードに接続され
るNPNトランジスタ、21はこのNPNトランジスタ
のコレクタ電極と電源電位ノードVccとの間に接続され
た定電流源、22はNPNトランジスタ20のコレクタ
電極と接地電位ノードとの間に接続されたコンデンサで
ある。これら電流制限用抵抗19、NPNトランジスタ
20、定電流源21、およびコンデンサ22によってク
ロックパルス検出回路を構成している。
【0079】25は一対のNPNトランジスタTr1
5、Tr16によって構成される差動対トランジスタで
ある。NPNトランジスタTr15のベース電極はクロ
ックパルス検出回路の出力ノード、つまりコンデンサ2
2の一方の電極に接続される。NPNトランジスタTr
15のコレクタ電極は電源電位ノードVccに接続され
る。NPNトランジスタTr15およびNPNトランジ
スタTr16のエミッタ電極は、共通接続されて、定電
流源23を介して接地電位ノードに接続される。NPN
トランジスタTr16のコレクタ電極は負荷抵抗24を
介して電源電位ノードVccに接続されるとともに、この
クロックパルス有無判別回路400の出力ノードに接続
される。NPNトランジスタTr16のベース電極は、
第3の基準電源26からの基準電圧Vrefを受ける。こ
れら差動対トランジスタ25、定電流源23、および負
荷抵抗24によって比較回路を構成している。
【0080】次に、このように構成されたクランプ回路
の動作について説明する。図2に示した実施の形態2と
クロックパルス有無判別回路400を設けた点で大きく
相違するのでこの点を中心して説明する。まず、クラン
プパルス入力端からクランプパルスが入力されている場
合のクランプ有無判別回路400の動作を説明する。
【0081】図7(a)に示すように、クランプパルス
が入力されると、NPNトランジスタ20は導通状態に
なり、コンデンサ22に蓄えられていた電荷はNPNト
ランジスタ20を介して放電される。クランプパルスの
次のパルスが来るまでは、NPNトランジスタ20は非
導通状態であるため、コンデンサ22は定電流源21を
介して充電され、クランプパルス検出回路の出力ノード
の電位は図7(b)に示すように徐々に上昇する。そし
て、クランプパルスの次のパルスがくると、再びNPN
トランジスタ20は導通状態になり、コンデンサ22に
蓄えられていた電荷はNPNトランジスタ20を介して
瞬時に放電され、クランプパルス検出回路の出力ノード
の電位は図7に示すように接地電位ノードになる。
【0082】従って、クランプパルスの入力がある限
り、クランプパルス検出回路の出力ノードの電位は所定
電位以上に上昇しない。この所定電位が第3の基準電源
26からの基準電圧Vref未満に設定されるので、比較
回路を構成するトランジスタTr15のベース電位は、
比較回路を構成するトランジスタTr16のベース電位
より低く、トランジスタTr7は導通状態になり、クラ
ンプ有無判別回路400の出力ノードは図7(c)に示
すようにロウレベルになっている。
【0083】一方、クランプパルス入力端からクランプ
パルスが入力されない場合は、NPNトランジスタ20
は常時非導通状態であるため、コンデンサ22は定電流
源21を介して充電され続け、クランプパルス検出回路
の出力ノードの電位は図7(b)に示すように徐々に上
昇する。このクランプパルス検出回路の出力ノードの電
位が第3の基準電源26からの基準電圧Vref以上にな
ると、比較回路を構成するトランジスタTr15のベー
ス電位は、比較回路を構成するトランジスタTr16の
ベース電位より高くなり、トランジスタTr7は非導通
状態になり、クランプ有無判別回路400の出力ノード
は図7(c)に示すようにハイレベルになる。
【0084】今、仮に、定電流源21の定電流値を0.
5μA、コンデンサ22のコンデンサ値を50pF、第
3の基準電源26からの基準電圧Vrefを3.0Vとす
ると、クランプ有無判別回路400がクランプパルスの
入力が無いと判別するまでの時間t、つまり、検知開始
からクランプ有無判別回路400の出力ノードの電位が
ハイレベルに変化するまでの時間は以下のようになる。 t=(C×V)/i=(50pF×3.0)/0.5μ
A= 300μsec すなわち、このクランプパルス有無判別回路400にお
いては、検知開始後、例えば電源投入後、又はクランプ
パルスの最後のパルスが入力された後、約300μse
c後にクランプパルスの次のパルスが来ないと、クラン
プパルスの入力が無いと判断できる。
【0085】このようにして、クランプパルス有無判別
回路400によって、クランプパルスの入力が無いと判
断されると、クランプパルス有無判別回路400からハ
イレベルの制御信号が第1の処理回路200のスイッチ
17および18に出力される。ハイレベルの制御信号を
受けたスイッチ17および18は導通状態になるため、
図2に示した実施の形態1と全く同じ回路構成になるた
め、上記実施の形態1で説明したと同様にシンクチップ
クランプ処理を行なう。
【0086】一方、クランプパルス有無判別回路400
によって、クランプパルスの入力が有りと判断される
と、クランプパルス有無判別回路400からロウレベル
の制御信号が第1の処理回路200のスイッチ17およ
び18に出力される。ロウレベルの制御信号を受けたス
イッチ17および18は非導通状態になるため、第1の
処理回路200は非活性状態になる。第1の処理回路2
00が非活性状態になると、第1の処理回路200の出
力ノードは電気的にフローティング状態になり、サンプ
ルホールド電位点に何等影響を及ぼさない。
【0087】その結果、本クランプ回路は、実質的に直
流電位補正回路100と第2の処理回路300とにより
クランプ処理される。この直流電位補正回路100と第
2の処理回路300とによりクランプ処理は、クランプ
パルスがある場合における図2に示した実施の形態1に
おける直流電位補正回路100と第2の処理回路300
のクランプ処理と同じになるため、上記実施の形態1で
説明したと同様にペデスタルクランプ処理を行なう。
【0088】従って、このように構成されたクランプ回
路にあっても、上記した実施の形態1と同様の効果を奏
する他、次のよう効果を併せ持つものである。すなわ
ち、クランプパルスが入力されているときは、クランプ
パルス有無判別回路400によって、第1の処理回路2
00は非活性状態にされ、第1の処理回路200による
サンプルホールド電位点への影響が全くないため、第1
および第2の基準電源10、14からの第1および第2
の基準電位Vped,Vsyncとの差を複合映像信号のシン
ク長、一般に約570mV(本クランプ回路で処理する
標準シンク長)にできる。その結果、出力端からシンク
チップクランプ処理が行われて出力される複合映像信号
のシンクチップDC電位と、ペデスタルクランプ処理が
行われて出力される複合映像信号のペデスタルDC電位
との電位差を少なくできる。
【0089】実施の形態3.図8はこの発明の実施の形
態3を示すテレビジョン信号合成回路を示す図である。
図8において、500はテレビ信号である主たる複合映
像信号が入力されるとともに、クランプパルス入力端か
らのクランプパルスを受ける第1のクランプ回路で、上
記した実施の形態1又は実施の形態2にて示したクラン
プ回路で構成されている。600は例えばマイコン等の
制御手段からの従たる複合映像信号(OSD信号)にお
ける色信号および輝度信号に基づき従たる複合映像信号
を生成するOSD(On Screen Display)信号生成回
路、700はこのOSD信号生成回路からの従たる複合
映像信号が入力されるとともに、クランプパルス入力端
からのクランプパルスを受ける第2のクランプ回路で、
上記した実施の形態1又は実施の形態2にて示したクラ
ンプ回路もしくは図11に示したクランプ回路で構成さ
れている。なお、クランプパルスは例えば上記マイコン
等の制御手段によって主たる複合映像信号の水平同期パ
ルスに同期をとられて生成され、出力される。
【0090】800はこれら第1および第2のクランプ
回路500、700からの主および従たる複合映像信号
を受けるとともに切替信号(OSD重畳パルス)を受け
る切替回路で、切替信号がロウレベルのとき(OSD重
畳パルスのパルス発生時以外の期間)に第1のクランプ
回路500からの主たる複合映像信号を出力し、切替信
号がハイレベルのとき(OSD重畳パルスのパルス発生
時)に第2のクランプ回路700からの従たる複合映像
信号を出力する。900テレビジョン信号合成回路であ
る。
【0091】次に、このように構成されたテレビジョン
信号合成回路900の動作について説明する。まず、テ
レビジョン信号にマイコン等の制御手段からのOSD信
号を重畳する場合について説明する。この時、マイコン
等の制御手段からはOSD信号における色信号および輝
度信号とクランプパルスが出力される。テレビジョン信
号合成回路900に入力されるテレビジョン信号はクラ
ンプ回路500に入力され、クランプパルス入力端から
入力されるクランプパルスを受けたクランプ回路500
によって、上記実施の形態1および2で述べたペデスタ
ルクランプ処理が施される。その結果、テレビジョン信
号のペデスタルDC電位が第2の基準電位Vpedと一致
され、クランプ回路500の出力端から第2の基準電位
Vpedを基準にしたテレビジョン信号が出力される。
【0092】また、テレビジョン信号合成回路900に
入力されるマイコン等の制御手段からのOSD信号の色
信号および輝度信号はOSD信号生成回路600によっ
て複合映像信号であるOSD信号に変換されてクランプ
回路700に入力される。このOSD信号は、クランプ
パルス入力端から入力されるクランプパルスを受けたク
ランプ回路700によって、上記実施の形態1および2
で述べたペデスタルクランプ処理もしくは図11で示し
たクランプ回路によるペデスタルクランプ処理が施され
る。その結果、OSD信号のペデスタルDC電位が第2
の基準電位Vpedと一致され、クランプ回路700の出
力端から第2の基準電位Vpedを基準にしたOSD信号
が出力される。
【0093】切替回路800は、切替信号がロウレベル
のとき(OSD重畳パルスのパルス発生時以外の期間)
に第1のクランプ回路500からのテレビジョン信号を
出力し、切替信号がハイレベルのとき(OSD重畳パル
スのパルス発生時)に第2のクランプ回路700からの
OSD信号を出力する。すなわち、切替回路800から
は、OSD重畳パルスのパルス発生時にOSD信号とな
るテレビジョン信号か出力されることになる。しかも、
テレビジョン信号とOSD信号ともに、第1、第2のク
ランプ回路500、700によって第2の基準電位Vpe
dを基準にした信号にされており、全く異和感のない合
成信号が得られる。
【0094】一方、マイコン等の制御手段からのOSD
信号が出力されない場合、OSD重畳パルスも出力され
ないため、テレビジョン信号合成回路900は、第1の
クランプ回路500にてクランプ処理したテレビジョン
信号を切替回路800を介して常時出力する。この時、
モードによっては、クランプパルスを出力する場合、又
はクランプパルスを出力しない場合の両者が要求される
場合がある。しかるに、この実施の形態3にあっては、
第1のクランプ回路500を上記実施の形態1および2
で述べたクランプ回路で構成しているため、クランプパ
ルスを出力するモードにおいては、上記実施の形態1お
よび2で述べたペデスタルクランプ処理が施され、第2
の基準電位Vpedを基準にしたテレビジョン信号が得ら
れ、クランプパルスを出力しないモードにおいては、上
記実施の形態1および2で述べたシンクチップクランプ
処理が施され、第1の基準電位Vsyncを基準にしたテレ
ビジョン信号が得らる。従って、種々モードのモードに
おいて、直流電位が特定された複合映像信号が得られ、
結果として画質の良い映像を提供できることになる。
【0095】
【発明の効果】この発明の第1の発明の映像信号用クラ
ンプ回路は、クランプパルスがあるときにはペデスタル
クランプ動作をさせ、クランプパルスを得られない時は
優先的にシンクチップクランプ動作を行わせるように動
作するので、クランプパルスが抜けた場合でもシンクチ
ップクランプ回路が自動的に動作するので複合映像信号
の信号レベルが大きく狂うことがない。
【0096】この発明の第2の発明の映像信号用クラン
プ回路は、クランプパルス有無判別回路を設け、クラン
プパルスがあるときにはペデスタルクランプ動作をさ
せ、クランプパルスを得られない時はシンクチップクラ
ンプ動作を行わせるように選択的に動作するので、クラ
ンプパルスが抜けた場合でもシンクチップクランプ回路
が不動作になる期間がなく、従って複合映像信号の信号
レベルが大きく狂うことがない。
【0097】本発明の第3の発明の複合映像信号合成回
路は、主複合映像信号が入力する第1のクランプ回路
と、副複合映像信号が入力する第2のクランプ回路と、
副複合映像信号が入力したときに、副複合映像信号を主
複合映像信号に重畳する重畳回路とを備え、第1および
第2のクランプ回路には第1の発明または第3の発明の
クランプ回路を用いるので、主複合映像信号と副複合映
像信号の間のレベルを常に合わせることができるので、
常に副複合映像信号を主複合映像信号に重畳することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1のクランプ回路の一例
を示す図である。
【図2】 図1の具体的な回路の一例を示す図である。
【図3】 本発明における直流電位補正回路のDC電圧
の入出力関係を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態2のクランプ回路の一例
を示す図である。
【図5】 図2の具体的な回路の一例を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態2のクランプパルス有無
判別回路を示す図である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態のクランプパルス
有無判別回路の動作説明図である。
【図8】 本発明のテレビジョン信号合成回路を示す図
である。
【図9】 映像信号とクランプパルスのタイミングを示
す図である。
【図10】 従来のシンクチップクランプを示す図であ
る。
【図11】 従来のペデスタルクランプ回路を示す図で
ある。
【符号の説明】
1・・・差動対トランジスタ、2・・・負荷抵抗、3・・・エミ
ッタフォロワ、4・・・差動対トランジスメ^、5・・・定電
流源、6・・・カレントミラー回路、7・・・定電流源、8・・
・カレントミラー回路、9・・・飽和スイッチ、10・・・定
電圧源(電圧はVsync)、11・・・カレントミラー回
路、12・・・差動対トランジスタ、13・・・定電流源、1
4・・・定電圧源(電圧はVped)、15・・・サンプルホー
ルド用コンデンサ、16・・・スイッチ、17、18・・・ス
イッチ、19・・・電流制限用抵抗、20・・・NPNトラン
ジスタ、21・・・定電流源、22・・・コンデンサ、23・・
・定電流源、24・・・負荷抵抗、25・・・差動対トランジ
スタ、26・・・基準電源(その基準電圧はVref)、10
0・・・直流電位補正回路、200・・・シンクチップクラン
プ回路、300・・・ペデスタルクランプ回路、400・・・
クランプパルス有無判別回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平同期信号、ペデスタルおよび映像信
    号を含む複合映像信号が入力される映像信号入力端と、 クランプパルスが入力されるクランクパルス入力端と、 複合映像信号を出力する出力端と、 前記映像信号入力端からの映像信号および補正制御信号
    を受け、受けた補正映像信号に基づいて受けた複合映像
    信号の直流電位を補正して上記出力端に補正された複合
    映像信号を出力する直流電位補正回路と、 この直流電位補正回路からの複合映像信号と第1の基準
    電位とを受け、直流電位補正回路に対する前記補正信号
    を出力するシンクチップクランプ処理を行なうための第
    1の処理回路と、 前記直流電位補正回路からの複合映像信号と第2の基準
    電位と前記パルス入力端子からのクランプパルスを受
    け、前記直流電位補正回路に対する前記補正信号を出力
    するペデスタルクランプ処理を行なうための第2の処理
    回路とを備えた映像信号用クランプ回路。
  2. 【請求項2】 前記直流電位補正回路は、前記映像信号
    入力端に接続される非反転入力ノードと、サンフルホー
    ルドコンデンサが接続されるサンプルホールド電位点に
    接続される反転入力ノードとを有する差動増幅回路を備
    え、 前記第1の処理回路は、前記直流電位補正回路の出力ノ
    ードに接続される第1の入力ノードと、前記第1の基準
    電位を受ける第2の入力ノードとを有する比較回路を備
    え、出力ノードが前記サンプルホールド電位点に接続さ
    れ、 前記第2の処理回路は、前記直流電位補正回路の出力ノ
    ードに接続される第1の入力ノードと、前記第2の基準
    電位を受ける第2の入力ノードとを有し、前記クランプ
    パルスに基づき活性/非活性状態が制御される比較回路
    を備え、出力ノードが前記サンプルホールド電位点に接
    続されていることを特徴とする請求項1記載の映像信号
    用クランプ回路。
  3. 【請求項3】 前記直流電位補正回路は、ベース電極に
    複合映像信号が入力される第1のトランジスタおよびベ
    ース電極に前記第1および第2の処理回路の出力が入力
    される第2のトランジスタを有する第1の差動対トラン
    ジスタ、前記第2のトランジスタに対する負荷抵抗、並
    びに前記第2のトランジスタの出力を得るエミッタフォ
    ロワトランジスタを備え、 前記第1の処理回路は、前記エミッタフォロワトランジ
    スタの出力がベース電極に入力される第3のトランジス
    タおよび第1の基準電位がベース電極に入力される第4
    のトランジスタを有する第2の差動対トランジスタ、こ
    の第2の差動対トランジスタの共通エミッタ接続点に接
    続される定電流源、前記第2の差動対トランジスタのコ
    レクタ電極にそれぞれコレクタ電極が接続される一対の
    トランジスタを有する第1のカレントミラー回路、並び
    にこの第1のカレントミラー回路の出力で動作するスイ
    ッチを備え、このスイッチから第1の処理回路の出力が
    得られ、 前記第2の処理回路は、前記エミッタフォロワトランジ
    スタの出力がベース電極に入力される第5のトランジス
    タと第2の基準電位がベース電極に入力される第6のト
    ランジスタを有する第3の差動対トランジスタ、この第
    3の差動対トランジスタの共通得ミッタ接続点に接続さ
    れ、クランプパルスに応じて導通/非導通が制御される
    第1のスイッチと、2つのトランジスタ対を有し、一方
    のトランジスタ対の一方のトランジスタのコレクタ電極
    が前記第3の差動対トランジスタの一方のトランジスタ
    のコレクタ電極に接続され、他方のトランジスタ対の一
    方のトランジスタのコレクタ電極が前記第3の差動対ト
    ランジスタの他方のトランジスタのコレクタ電極に接続
    される第2のカレントミラー回路、前記第2のカレント
    ミラー回路の2つのトランジスタ対の他方のトランジス
    タのコレクタ電極それぞれにコレクタ電極ガ接続される
    1対のトランジスタを有する第3のカレントミラー回路
    を備え、この第3のカレントミラー回路から第2の処理
    回路の出力が得られることを特徴とする請求項1記載の
    映像信号用クランプ回路。
  4. 【請求項4】 第1の基準電位は、第2の基準電位から
    入力される複合映像信号の標準シンク長を引いた電位よ
    りも低い電位であることを特徴とする請求項1ないし請
    求項3のいずれかに記載の映像信号用クランプ回路
  5. 【請求項5】 補正制御信号に基づいて入力された複合
    映像信号の直流電位を補正して補正された複合映像信号
    として出力する直流電位補正回路と、 クランプパルスの有無を検出し、クランプバルス有無信
    号を出力するクランプパルス有無判別回路と、 このクランプパルス有無判別回路からのクランプパルス
    有無信号を受け、受けたクランプパルス有無信号が無し
    を意味すると活性状態とされ、上記直流電位補正回路か
    ら出力された複合映像信号の最も低い電位を検知し、こ
    の検知された電位を第1の基準電位にクランプして補正
    制御信号として前記直流電位補正回路に出力するシンク
    チップクランプ処理を行なうための第1の処理回路と、 前記クランプパルスを受け、入力された複合映像信号に
    おけるクランプパルスのパルス期間の電位を検知し、こ
    の検知された電位を第2の基準電位にクランプして補正
    制御信号として前記直流電位補正回路に出力するペデス
    タルクランプ処理を行なうための第2の処理回路とを備
    えた映像信号用クランプ回路。
  6. 【請求項6】 前記直流電位補正回路は、前記映像信号
    入力端に接続される非反転入力ノードと、サンフルホー
    ルドコンデンサが接続されるサンプルホールド電位点に
    接続される反転入力ノードとを有する差動増幅回路を備
    え、 前記第1の処理回路は、前記直流電位補正回路の出力ノ
    ードに接続される第1の入力ノードと、前記第1の基準
    電位を受ける第2の入力ノードとを有し、前記クランプ
    パルス有無判別回路からのクランプパルス有無信号に基
    づき活性/非活性状態が制御される比較回路を備え、出
    力ノードが前記サンプルホールド電位点に接続され、 前記第2の処理回路は、前記直流電位補正回路の出力ノ
    ードに接続される第1の入力ノードと、前記第2の基準
    電位を受ける第2の入力ノードとを有し、前記クランプ
    パルスに基づき活性/非活性状態が制御される比較回路
    を備え、出力ノードが前記サンプルホールド電位点に接
    続されていることを特徴とする請求項5記載の映像信号
    用クランプ回路。
  7. 【請求項7】 前記直流電位補正回路は、ベース電極に
    複合映像信号が入力される第1のトランジスタおよびベ
    ース電極に前記第1および第2の処理回路の出力が入力
    される第2のトランジスタを有する第1の差動対トラン
    ジスタ、前記第2のトランジスタに対する負荷抵抗、並
    びに前記第2のトランジスタの出力を得るエミッタフォ
    ロワトランジスタを備え、 前記第1の処理回路は、前記エミッタフォロワトランジ
    スタの出力がベース電極に入力される第3のトランジス
    タおよび第1の基準電位がベース電極に入力される第4
    のトランジスタを有する第2の差動対トランジスタ、こ
    の第2の差動対トランジスタの共通エミッタ接続点に接
    続される定電流源、この定電流源と直列に接続され、前
    記クランプパルス有無判別回路からのクランプパルス有
    無信号に基づき導通非導通状態が制御される第1のスイ
    ッチ、前記第2の差動対トランジスタのコレクタ電極に
    それぞれコレクタ電極が接続される一対のトランジスタ
    を有する第1のカレントミラー回路、並びにこの第1の
    カレントミラー回路の出力で動作する第2のスイッチを
    備え、この第2のスイッチから第1の処理回路の出力が
    得られ、 前記第2の処理回路は、前記エミッタフォロワトランジ
    スタの出力がベース電極に入力される第5のトランジス
    タと第2の基準電位がベース電極に入力される第6のト
    ランジスタを有する第3の差動対トランジスタ、この第
    3の差動対トランジスタの共通得ミッタ接続点に接続さ
    れ、クランプパルスに応じて導通/非導通が制御される
    第1のスイッチと、2つのトランジスタ対を有し、一方
    のトランジスタ対の一方のトランジスタのコレクタ電極
    が前記第3の差動対トランジスタの一方のトランジスタ
    のコレクタ電極に接続され、他方のトランジスタ対の一
    方のトランジスタのコレクタ電極が前記第3の差動対ト
    ランジスタの他方のトランジスタのコレクタ電極に接続
    される第2のカレントミラー回路、前記第2のカレント
    ミラー回路の2つのトランジスタ対の他方のトランジス
    タのコレクタ電極それぞれにコレクタ電極ガ接続される
    1対のトランジスタを有する第3のカレントミラー回路
    を備え、この第3のカレントミラー回路から第2の処理
    回路の出力が得られることを特徴とする請求項5記載の
    映像信号用クランプ回路。
  8. 【請求項8】 前記クランプパルス有無判別回路は、ベ
    ース電極にクランプパルスが入力されるトランジスタ、
    このトランジスタのコレクタ電極とエミッタ電極間に設
    けられたコンデンサ、このコンデンサに接続された定電
    流源、前記コンデンサの電圧がベース電極に入力される
    第7のトランジスタと第3の基準電位がベース電極に入
    力される第8のトランジスタを有する第4の差動対トラ
    ンジスタ、この差動対トランジスタの共通エミッタ接続
    点に接続される定電流源、並びに第8のトランジスタの
    コレクタ電極に接続される出力ノードとを備えことを特
    徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の映像信号
    用クランプ回路。
  9. 【請求項9】 第1の基準電位は、第2の基準電位から
    入力される複合映像信号の標準シンク長を引いた電位で
    あることを特徴とする請求項5ないし請求項8のいずれ
    かに記載の映像信号用クランプ回路。
  10. 【請求項10】 主たる複合映像信号を受けると共にク
    ランクパルスを受け、前記クランプパルスの入力がない
    時、直流電位が第1の基準電位を基準にした主たる複合
    映像信号を出力し、前記クランクパルスのパルスを受け
    ると直流電位が第2の基準電位を基準にした主たる複合
    映像信号を出力する第1のクランプ回路と、 従たる複合映像信号を受けるとともに前記クランクパル
    スを受け、前記クランクパルスのパルスを受けると直流
    電位が第2の基準電位を基準にした従たる複合映像信号
    を出力する第2のクランプ回路と、 前記第1および第2のクランプ回路からの主および従た
    る複合映像信号を受けるとともに切替信号を受け、切替
    信号に基づいて受けた主および従たる複合映像信号を選
    択的に出力する切替回路を備えた複合映像信号合成回
    路。
  11. 【請求項11】 前記の第1のクランプ回路および前記
    の第2のクランプ回路は、請求項1ないし請求項9のい
    ずれかに記載の映像信号用クランプ回路によって構成さ
    れることを特徴とする請求項10記載の複合映像信号合
    成回路。
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