JPH05110893A - 同期信号分離形成装置 - Google Patents

同期信号分離形成装置

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JPH05110893A
JPH05110893A JP26744591A JP26744591A JPH05110893A JP H05110893 A JPH05110893 A JP H05110893A JP 26744591 A JP26744591 A JP 26744591A JP 26744591 A JP26744591 A JP 26744591A JP H05110893 A JPH05110893 A JP H05110893A
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signal
pulse
circuit
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pulse width
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JP26744591A
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Yonejiro Hiramatsu
米治郎 平松
Osamu Sakatsuji
修 阪辻
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 同期信号分離形成装置は、水平同期信号パル
ス幅の前半部および後半部にそれぞれ対応する第1パル
ス及び第2パルスを出力するパルス生成回路11を備え
ている。そして、水平同期信号波形積分回路14で、演
算検波された複合同期信号に対して、第2パルスの期間
に積分する一方、第1パルスの期間に反転して積分し、
タイミング補正信号として出力される。このタイミング
補正信号に基づいてタイミング補正回路15は所定のパ
ルス幅を有する水平同期信号を出力する構成である。 【効果】 水平同期信号パルス毎にその真の同期タイミ
ングを精度良く分離することができるので、周期誤差の
算出や液晶ディスプレイ等に応用した場合、高品位の画
像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTR(Video Tape R
ecorder )等の非標準の複合映像信号から同期信号を分
離形成する同期信号分離形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複合映像信号から水平同期信号お
よび垂直同期信号を以下のようにして分離していた。
【0003】即ち、図7に示すように、複合映像信号は
クランプ回路80に入力され、複合映像信号の直流レベ
ルは一定電位にクランプされる。一定電位にクランプさ
れた複合映像信号はスライス回路81に送られ、ここで
同期信号に対応する部分のみがスライスされた後、複合
同期信号として出力される。
【0004】複合同期信号は、積分回路82及び微分回
路84に送られる。積分回路82及び微分回路84は、
それぞれコンデンサ及び抵抗により構成されており、各
時定数を適当に設定することにより、波形整形回路83
を介して積分回路82からは垂直同期信号が出力される
一方、波形整形回路85を介して微分回路84からは水
平同期信号が出力されるようになっている。
【0005】又、上記以外に、PLL(Phase Locked L
oop)を使用して同期信号を形成することも従来から知
られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、複合映像信号を所定のレベルでスライス
して複合同期信号を得、スライスされた位相を同期タイ
ミングとしているので、タイミング誤差が生じやすい。
【0007】即ち、VTR等の再生映像信号において
は、隣接トラックからのクロストーク、漏洩したFMキ
ャリア、及びその他のノイズがビデオ信号に重畳されて
出力されるのが常である。又、テレビ放送受信等のよう
に弱電界で使用される場合、S/N劣化によるノイズが
生じる。したがって、これらノイズの影響により同期タ
イミングに誤差が生じてしまう。
【0008】又、回路の周波数特性の劣化等により、同
期信号に対応する部分のエッジ部がなだらかに変化す
る。このため、真の同期タイミングを得ることは非常に
難しい。
【0009】更に、ローパスフィルタ等のフィルタ特性
を利用した従来のPLL型同期信号形成回路では、タイ
ミングの精度が悪く、且つ応答時間が遅いという問題点
を有している。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の同期信号分離形
成装置は、上記の課題を解決するために、複合映像信号
の直流レベルを所定の電位にクランプするクランプ手段
と、上記クランプ手段によりクランプされた複合映像信
号から2値化された複合同期信号を分離するコンパレー
タ手段と、2値化された複合同期信号の水平同期信号パ
ルス幅の前半部のほぼ1/2パルス幅に対応する第1パ
ルス、および後半部のほぼ1/2パルス幅に対応する第
2パルスとを出力すると同時に、水平同期信号パルス幅
の中間時間を得るパルス信号生成手段と、上記クランプ
手段によりクランプされた複合映像信号の同期信号部分
のみを演算検波する演算検波手段と、第1パルスの期間
に演算検波手段の出力を積分する一方、第2パルスの期
間に演算検波手段の出力を反転して積分し、その積分結
果をタイミング補正信号として出力する積分手段と、タ
イミング補正信号に基づいて上記パルス信号生成手段で
得られた水平同期信号パルスの中間時間から所定時間後
に水平同期タイミングを生成し、このタイミングに同期
して所定のパルス幅を有する水平同期信号を出力するタ
イミング補正手段とを備えたことを特徴としている。
【0011】
【作用】上記の構成によれば、クランプ手段により複合
映像信号の直流レベルが所定の電位にクランプされて、
コンパレータ手段に送られる。コンパレータ手段では、
2値化された複合同期信号が分離される。
【0012】2値化された複合同期信号はパルス信号生
成手段に送られ、ここで、水平同期信号パルス幅の前半
部のほぼ1/2パルス幅に対応する第1パルスと、後半
部のほぼ1/2パルス幅に対応する第2パルスとが生成
される。この時、水平同期信号パルス幅の中間時間も検
出できる。
【0013】一方、上記クランプ手段によりクランプさ
れた複合映像信号のうち、同期信号部分のみが演算検波
手段により演算検波された後、積分手段に送られる。
【0014】積分手段では、第1パルス幅の期間に演算
検波された同期信号が積分される一方、第2パルス幅の
期間には演算検波された同期信号を反転したものが積分
されて、タイミング補正信号としてタイミング補正手段
に出力される。第1パルスと第2パルスとは略同じパル
ス幅を有し、且つ互いに逆極性として演算検波されてい
るので、上記のように積分することにより、演算検波さ
れた同期信号中の小さいノイズは相殺されて除去され
る。
【0015】タイミング補正手段では、タイミング補正
信号に基づいて水平同期タイミングが水平同期信号パル
ス幅の中間時間から所定時間後に生成される。そして、
この水平同期タイミングに同期して正確な水平同期信号
が出力される。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図6に
基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0017】本実施例に係る同期信号分離形成装置は、
図1に示すように、複合映像信号(同期信号を含む映像
信号)の直流レベルを所定の電位にクランプするクラン
プ回路2(クランプ手段)、及びクランプされた複合映
像信号から2値化された複合同期信号を分離するための
コンパレータ3(コンパレータ手段)を有している。
【0018】入力端子1を介して入力された複合映像信
号はクランプ回路2に送られる。クランプ回路2では、
例えばペデスタルレベルがグランド電位に固定された複
合映像信号が得られ、コンパレータ3及び演算検波回路
6(演算検波手段)にそれぞれ送られる。なお、複合映
像信号は直流分を持たない信号であるため、その直流レ
ベルはAPLによって変動する。
【0019】演算検波回路6では、クランプ回路2でク
ランプされた複合映像信号のうち、同期信号に対応した
部分のみが検波されて水平同期信号波形積分回路14
(積分手段)に送られる。一方、クランプ回路2でクラ
ンプされた複合映像信号はコンパレータ3の非反転入力
端子(図示しない)に送られる。コンパレータ3の反転
入力端子(図示しない)には、所定の閾電圧(例えばグ
ランドレベル)が印加されており、コンパレータ3から
は2値化された複合同期信号が出力される。
【0020】コンパレータ3からの2値化された複合同
期信号は、水平同期信号パルス幅の中間時間(仮水平同
期タイミングと称する)に対応するパルス等を出力する
パルス生成回路11(パルス信号生成手段)に送られ
る。ここでは、水平同期信号パルス幅の前半部のほぼ1
/2パルス幅に対応する第1パルスと、後半部のほぼ1
/2パルス幅に対応する第2パルスとがそれぞれ生成さ
れて出力される。パルス生成回路11を図2を参照しな
がら、以下に説明する。
【0021】ここで開示するパルス生成回路11は、図
2に示すように、NOR回路32、NAND回路33a
・33b、スイッチ34a・34bからなるスイッチ回
路34、例えば抵抗およびコンデンサで構成された積分
回路35、例えば、電池E1 ・E2 及び可変抵抗器VR
で構成された定電圧発生回路36、加算器37およびワ
ンショットマルチバイブレータ38から主として構成さ
れている。なお、上記定電圧発生回路36の電池E1
2 は直列に接続されており、その中点が接地されてい
る。
【0022】図2に示すように、入力端子30を介して
入力されたコンパレータ3からの複合同期信号は、NO
R回路32の一方の入力端子に送られる。この複合同期
信号は、ワンショットマルチバイブレータ38の制御入
力端子Aにも送られる。
【0023】ワンショットマルチバイブレータ38は、
複合同期信号の水平同期信号パルス幅のほぼ1/2のパ
ルス幅を有するパルスが出力端子Q1 (正相出力端子)
から出力されるように、積分回路35の時定数、定電圧
発生回路36の可変抵抗器VRの抵抗値、及びワンショ
ットマルチバイブレータ38のパルス幅制御端子T1
2 間に接続される外付コンデンサの容量等が調整され
る。
【0024】パルス幅制御端子T2 には加算器37の出
力が印加される。そして、加算器37の出力に基づいて
ワンショットマルチバイブレータ38の出力のパルス幅
が制御されることによって、複合同期信号の水平同期信
号パルス幅の中間時間に対応するタイミングが生成され
る。なお、加算器37には、積分回路35の出力および
定電圧発生回路36の出力がそれぞれ印加され、両者を
加算したものが加算器37から出力される。
【0025】ワンショットマルチバイブレータ38の制
御入力端子Bには、電源電圧VCCが印加されている。
又、出力端子Q1 は、上記NOR回路32の他方の入力
端子およびNAND回路33bの一方の入力端子にそれ
ぞれ接続されると共に、反転出力端子Q2 からその立ち
上がりタイミングが生成され、水平同期信号パルス幅の
中間時間に対応する信号として出力端子39を介して出
力される。
【0026】複合同期信号に基づいて垂直帰線消去期間
検出回路31により検出された、垂直帰線消去期間だけ
ローレベルになる信号が、NAND回路33bの他方の
入力端子に送られると共に、NAND回路33aの一方
の入力端子に送られる。NAND回路33a・33bの
出力はスイッチ回路34にそれぞれ送られ、スイッチ3
4a・34bの開閉を制御するようになっている(NA
ND回路33a又は33bの出力がローレベルの時にス
イッチ34a又は34bが閉状態になる)。
【0027】NAND回路33bの出力は、水平同期信
号パルス幅(図3(a)参照)の前半部のほぼ1/2パ
ルス幅に対応する第1パルス(図3(b)参照)として
出力端子40を介して、垂直帰線消去期間を除く期間に
出力される。
【0028】つまり、複合映像信号の水平同期信号が立
ち下がると、ワンショットマルチバイブレータ38の出
力端子Q1 は立ち上がる。従って、NAND回路33b
の出力はローレベルになる。そして、所定の時間(水平
同期信号パルス幅のほぼ1/2に対応する時間)が経過
すると、出力端子Q1 はハイレベルからローレベルに立
ち下がる。これに伴って、NAND回路33bの出力は
ハイレベルになるので、スイッチ34bは開状態にな
る。
【0029】一方、NAND回路33aの出力は、水平
同期信号パルス幅の後半部のほぼ1/2パルス幅に対応
する第2パルス(図3(c)参照)として出力端子41
を介して、垂直帰線消去期間を除く期間に出力される。
【0030】つまり、水平同期信号が立ち下がると、ワ
ンショットマルチバイブレータ38の出力端子Q1 は立
ち上がる。従って、NOR回路32の出力はローレベル
であるので、NAND回路33aの出力はハイレベルで
ある。そして、上記所定の時間(バイブレータの時定
数)が経過すると、出力端子Q1 はハイレベルからロー
レベルに立ち下がる。これに伴って、NOR回路32の
出力はハイレベルになるので、NAND回路33aの出
力はローレベルになり、これは水平同期信号が再び立ち
上がるまで保持される。なお、垂直帰線消去期間は、N
AND回路33a・33bの出力はハイレベルに保持さ
れる。
【0031】なお、垂直帰線消去期間における複合同期
信号は、等価パルスや切り込みパルス等の通常の水平同
期信号パルスとはパルス幅や周期が異なるパルスである
ので、この期間については補正動作を行わない。
【0032】スイッチ34a・34bの一方の端子はそ
れぞれ接続されており、その接続点の電圧が積分回路3
5の入力に送られる。スイッチ34a・34bの他方に
は、それぞれ所定電位VS ・−VS が常時印加されてい
る。スイッチ34a・34bの開閉に伴って、積分回路
35が充放電される。
【0033】例えば、第1パルスのパルス幅の方が第2
パルスのパルス幅よりも大きい場合、スイッチ34bの
閉状態の時間が長くなる。従って、積分回路35は電位
−VS で充電される時間の方がVS で充電される時間よ
り長くなり、加算器37の出力は小さくなるので、出力
端子Q1 のハイレベルの期間が短くなり、第1パルスの
パルス幅が小さくなる。
【0034】一方、第1パルスのパルス幅の方が第2パ
ルスのパルス幅よりも小さい場合、スイッチ34bが閉
状態の時間が短くなる。従って、積分回路35は電位V
S で充電される時間の方が−VS で充電される時間より
長くなり、加算器37の出力は大きくなるので、出力端
子Q1 のハイレベルの期間が長くなり、第1パルスのパ
ルス幅が大きくなる。
【0035】以上のようにして、第1パルスと第2パル
スのパルス幅がほぼ等しくなるように制御されるので、
反転出力端子Q2 からその立ち上がりタイミングが水平
同期信号パルス幅の中間時間に対応する信号(仮水平同
期タイミング)として出力端子39を介して出力され
る。
【0036】クランプ回路2でグランドレベルにクラン
プされた複合映像信号は演算検波回路6に送られ、同期
信号に対応した部分のみが検波されて水平同期信号波形
積分回路14に送られるが、ここで、水平同期信号波形
積分回路14の例を図4を参照しながら、以下に説明す
る。
【0037】ここで開示する水平同期信号波形積分回路
14は、図4に示すように、非反転増幅回路46、反転
増幅回路47、スイッチ回路48、積分回路49から主
として構成されている。
【0038】入力端子42を介して入力された演算検波
回路6からの演算検波された信号は、非反転増幅回路4
6および反転増幅回路47にそれぞれ送られる。なお、
非反転増幅回路46と反転増幅回路47の増幅率(ゲイ
ン)は等しく設定されている。
【0039】又、非反転増幅回路46の出力はスイッチ
回路48内のスイッチ48aの一端に入力され、反転増
幅回路47の出力はスイッチ48bの一端に送られる。
スイッチ回路48は、更にスイッチ48cを有してお
り、その一端はグランドに接続され、他端は、スイッチ
48a・48bの他端の接続点に接続され、その接続点
の電圧が積分回路49に送られるようになっている。な
お、スイッチ48a〜48cは、何れか1つのスイッチ
のみが閉状態になり、同時に2つ以上のスイッチが閉状
態になることはない。
【0040】スイッチ48aは、第1パルスがローレベ
ルの時に閉状態になり、スイッチ48aを介して非反転
増幅回路46の出力が積分回路49に送られて積分され
る。
【0041】スイッチ48bは、第2パルスがローレベ
ルの時に閉状態になり、スイッチ48bを介して反転増
幅回路47の出力が積分回路49に送られて積分され
る。スイッチ48cは、入力端子45を介して入力され
たリセットパルス(後述)に基づいて閉状態になり、グ
ランドレベルが積分回路49に送られて積分される。そ
して、積分回路49からは、タイミング補正信号(図6
(f)参照)が後述するタイミング補正回路15(タイ
ミング補正手段)に出力される。なお、リセットパルス
は同期形成動作の終了時にローレベルになり、これによ
って次の同期形成動作に備えるようになっている。
【0042】つまり、複合同期信号波形が、その極性を
変えて略同じ期間、積分回路49で積分されるので、複
合同期信号中に含まれる細かいノイズは相殺される。し
たがって、積分回路49の出力はノイズを含まない。そ
して、同期形成動作が終了すると、スイッチ48cのみ
が閉状態になって積分回路はリセットされる。
【0043】ここで、上記タイミング補正回路15の例
を図5及び図6に基づいて、以下に説明する。
【0044】タイミング補正回路15は、水平同期信号
波形積分回路14からの複合同期信号波形をそのままの
波形形状で積分し、(複合同期信号の波形、つまり振幅
と時間)、上記の仮水平同期タイミングで極性を反転し
て更に積分した(つまり、充電、放電を複合同期信号の
水平同期信号パルス幅の中間の時間で切り替えて積分し
た)電位によってタイミング補正する回路である。これ
により、複合同期信号の水平同期信号の波形形状(振幅
情報と時間情報)をも考慮に入れた水平同期信号のタイ
ミングが精度よく生成できる。
【0045】ここに開示するタイミング補正回路15
は、図5に示すように、反転増幅回路52、非反転増幅
回路53、電池54・58、スイッチ回路55、演算積
分回路56、コンパレータ57、ノンリトリガのワンシ
ョットマルチバイブレータ62、ワンショットマルチバ
イブレータ63、Dフリップフロップ64・65とから
主として構成されている。
【0046】電池54のプラス端子は、反転増幅回路5
2および非反転増幅回路53の入力に接続されており、
マイナス端子はグランドに接続され、所定の直流電圧V
2 を反転増幅回路52および非反転増幅回路53にそれ
ぞれ印加するようになっている。
【0047】反転増幅回路52の出力はスイッチ回路5
5内のスイッチ55aの一端に接続され、非反転増幅回
路53の出力はスイッチ55bの一端に接続されてい
る。スイッチ回路55は更にスイッチ55cを有してお
り、その一端はグランドに接続され、他端は、スイッチ
55a・55bの他端にそれぞれ接続されている。この
接続点の電圧は、演算積分回路56に送られる。なお、
反転増幅回路52と非反転増幅回路53の増幅率は等し
くなるように設定されている。
【0048】スイッチ55aは第1パルスがローレベル
の期間に閉状態になり、スイッチ55bはDフリップフ
ロップ65の反転出力端子Q2 がローレベルの期間に閉
状態になる。又、スイッチ55cはDフリップフロップ
64の反転出力端子Q2 から出力される前記リセットパ
ルスがローレベルの期間に閉状態になる。なお、スイッ
チ55a〜55cは、何れか1つのスイッチのみが閉状
態になり、同時に2つ以上のスイッチが閉状態になるこ
とはない。
【0049】つまり、第1パルスがローレベルの期間に
は、電圧V2 が反転増幅回路52により所定の増幅率で
反転増幅された後、スイッチ55aを介して演算積分回
路56に送られる。一方、Dフリップフロップ65の反
転出力端子Q2 がローレベルの期間には、電圧V2 が非
反転増幅回路53により上記所定の増幅率で増幅された
後、スイッチ55bを介して演算積分回路56に送られ
る。演算積分回路56は、Dフリップフロップ64から
リセットパルスが出力されると、リセットされるように
なっている。
【0050】演算積分回路56の出力はコンパレータ5
7の非反転入力端子に送られる。一方、コンパレータ5
7の反転入力端子には、加算器59の出力が印加され
る。この加算器59には、電池58から電圧V1 が入力
されると共に、水平同期信号波形積分回路14から端子
60を介してタイミング補正信号が入力される。したが
って、タイミング補正信号の変化に応じて、コンパレー
タの反転入力端子に印加される電圧は変化することにな
る。
【0051】コンパレータ57の出力は、ノンリトリガ
のワンショットマルチバイブレータ62の制御入力端子
Bに送られる。ノンリトリガのワンショットマルチバイ
ブレータ62の他の制御入力端子Aはグランドに接続さ
れており、パルス幅制御端子T1 −T2 間には外付けの
コンデンサCX1が接続され、パルス幅制御端子T2 には
抵抗RX1を介して電源電圧VCCが印加されている。
【0052】これらCX1およびRX1により、出力端子Q
1 から出力されるパルス幅(水平同期信号の周期H0
1/2強に設定されている)を調節している。出力端子
はワンショットマルチバイブレータ63の制御入
力端子Bに送られ、これら2つのワンショットマルチバ
イブレータによりコンパレータ57の出力(水平同期信
号タイミングの出力)に含まれる等価パルスや切り込み
パルスが除去される。
【0053】なお、ワンショットマルチバイブレータ6
3の接続は、コンデンサCX2および抵抗RX2が異なる
(時定数は基準の水平同期信号パルス幅に対応する時間
である)以外は、上記ノンリトリガのワンショットマル
チバイブレータ62と同様に接続されており、反転出力
端子Q2 から出力端子16を介して水平同期信号が出力
されるようになっている。
【0054】又、コンパレータ57の出力は、Dフリッ
プフロップ64のクロック入力端子CLKに送られる。
Dフリップフロップ64のデータ入力端子Dは電源電圧
CCに接続され、反転出力端子Q2 から出力端子66を
介して前記リセットパルスが出力される。又、クリア端
子は、Dフリップフロップ65のクロック端子CLKに
接続され、入力端子61よりの複合同期信号が入力され
る。
【0055】Dフリップフロップ65は、データ入力端
子が電源電圧VCCに接続され、クリア端子はDフリップ
フロップ64の反転出力端子Q2に接続されている。D
フリップフロップ65の反転出力端子Q2 からは、スイ
ッチ55bの開閉を制御する信号が出力される。
【0056】ここで、図6を参照しながらタイミング補
正回路15の動作説明を行うと以下のとおりである。な
お、図6の信号(a)〜(f)は、図5中の各部(a)
〜(f)の信号波形である。又、図6(f)は、コンパ
レータ57の反転入力端子及び非反転入力端子にそれぞ
れ印加される信号を同位相で描いた波形図である。
【0057】例えば、第1パルスがローレベルの期間
(図6(b)参照)には、V2 を反転増幅回路52によ
り反転増幅した電位がスイッチ55aを介して積分回路
56に印加されて積分されるので、図6(f)中の期間
aに示すように、積分回路56の出力は所定の時定数
で変化して負の電位になる(つまり、負の電荷が蓄積さ
れる)。
【0058】そして、第1パルスがハイレベルになる
と、演算積分回路56の出力は保持され(期間Tb
照)、これは水平同期信号パルス(図6(a)参照)が
ハイレベルになるまで継続される(図6(f)参照)。
【0059】その後、水平同期信号パルスがローレベル
からハイレベルに立ち上がると、この立ち上がりエッジ
でDフリップフロップ65の反転出力端子Q2 はハイレ
ベルからローレベルに変化する。この変化に伴って、ス
イッチ55bが閉状態になり、電圧V2 を非反転増幅回
路53により増幅した電位がスイッチ55bを介して演
算積分回路56に印加されて積分されるので、図6
(f)中の期間Tc に示すように、演算積分回路56の
出力は所定の時定数で放電される。
【0060】一方、加算器59の出力は、図6(f)の
ように変化し、期間Td で、演算積分回路56の出力と
加算器59の出力との大小関係が逆転する。これに伴っ
て、コンパレータ57はローレベルからハイレベルに立
ち上がり、図6(d)に示すように、期間Td だけハイ
レベルの信号を出力する。
【0061】コンパレータ57の立ち上がりに同期し
て、ノンリトリガのワンショットマルチバイブレータ6
2の出力端子Q1 から、CX1およびRX1で決まる時定数
(水平同期信号の周期H0 の1/2強に相当)だけハイ
レベルの信号が出力されるので、この間に等価パルスや
切り込みパルスが入力されても出力側へは何の影響も与
えない。
【0062】この時、ノンリトリガのワンショットマル
チバイブレータ62の出力端子Q1 の立ち上がりに同期
して、ワンショットマルチバイブレータ63の反転出力
端子Q2 からCX2およびRX2で決まる時定数(基準の水
平同期信号パルス幅に等しい)だけローレベルの信号が
水平同期信号(HSYNC)として出力端子16を介し
て出力される。
【0063】なお、複合同期信号の水平同期信号パルス
がローレベルの期間には、Dフリップフロップ64はク
リアされて、その反転出力端子Q2 はハイレベルにな
る。一方、Dフリップフロップ65は、その直前の状態
を保持する。その後、水平同期信号パルスがローレベル
からハイレベルに変化すると、Dフリップフロップ64
のクリア状態が解除される。そして、コンパレータ57
の出力がローレベルからハイレベルに立ち上がると、D
フリップフロップ64の反転出力端子Q2 はハイレベル
からローレベルに変化する(図6(e)参照)。この変
化に伴って、Dフリップフロップ65はクリアされるの
で、その反転出力端子Q2 はハイレベルになり(図6
(c)参照)、スイッチ55bは開状態になる。又、D
フリップフロップ64の反転出力端子Q2 はハイレベル
からローレベルに変化すると、スイッチ55cが閉状態
になるので、演算積分回路56はリセットされる(出力
がゼロ電位になる)。
【0064】以上のように、本実施例の構成によれば、
非標準信号の再生複合映像信号に対して水平同期信号を
分離形成する回路において、従来と比較して、ノイズの
影響を受けにくくし、各同期パルス毎にその真の同期タ
イミングを精度よく抽出することができる。
【0065】
【発明の効果】本発明の同期信号分離形成装置は、以上
のように、複合映像信号の直流レベルを所定の電位にク
ランプするクランプ手段と、上記クランプ手段によりク
ランプされた複合映像信号から2値化された複合同期信
号を分離するコンパレータ手段と、2値化された複合同
期信号の水平同期信号パルス幅の前半部のほぼ1/2パ
ルス幅に対応する第1パルス、および後半部のほぼ1/
2パルス幅に対応する第2パルスとを出力すると同時
に、水平同期信号パルス幅の中間時間を得るパルス信号
生成手段と、上記クランプ手段によりクランプされた複
合映像信号の同期信号部分のみを演算検波する演算検波
手段と、第1パルスの期間に演算検波手段の出力を積分
する一方、第2パルスの期間に演算検波手段の出力を反
転して積分し、その演算結果をタイミング補正信号とし
て出力する積分手段と、タイミング補正信号に基づいて
上記パルス信号生成手段で得られた水平同期信号パルス
の中間時間から所定時間後に水平同期タイミングを生成
し、このタイミングに同期して所定のパルス幅を有する
水平同期信号を出力するタイミング補正手段とを備えた
構成である。
【0066】それゆえ、隣接トラックからのクロストー
ク、漏洩したFMキャリアやその他のノイズが重畳され
なくなる。したがって、ジッタ周波数特性が高く、ジッ
タ幅の大きい広帯域非標準信号に対しても、水平同期信
号ごとに精度の高い同期タイミングが得られる。
【0067】また、同期パルス毎にその真の同期タイミ
ングを精度良く分離することができるので、周期誤差の
算出や液晶ディスプレイ等に応用した場合、高品位の画
像を得ることができるという効果を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成の要部を示すブロック図である。
【図2】図1のパルス生成回路の構成例を示すブロック
図である。
【図3】図2の複合同期信号と、第1パルスと、第2パ
ルスとの関係を示す説明図である。
【図4】図1の水平同期信号波形積分回路の構成例を示
すブロック図である。
【図5】図1のタイミング補正回路の構成例を示すブロ
ック図である。
【図6】図6の各部の波形を示す波形図である。
【図7】従来の同期信号分離装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
2 クランプ回路(クランプ手段) 3 コンパレータ(コンパレータ手段) 6 演算検波回路(演算検波手段) 11 パルス生成回路(パルス信号生成手段) 14 水平同期信号波形積分回路(積分手段) 15 タイミング補正回路(タイミング補正手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複合映像信号の直流レベルを所定の電位に
    クランプするクランプ手段と、 上記クランプ手段によりクランプされた複合映像信号か
    ら2値化された複合同期信号を分離するコンパレータ手
    段と、 2値化された複合同期信号の水平同期信号パルス幅の前
    半部のほぼ1/2パルス幅に対応する第1パルス、およ
    び後半部のほぼ1/2パルス幅に対応する第2パルスと
    を出力すると同時に、水平同期信号パルス幅の中間時間
    を得るパルス信号生成手段と、 上記クランプ手段によりクランプされた複合映像信号の
    同期信号部分のみを演算検波する演算検波手段と、 第1パルスの期間に演算検波手段の出力を積分する一
    方、第2パルスの期間に演算検波手段の出力を反転して
    積分し、その積分結果をタイミング補正信号として出力
    する積分手段と、 タイミング補正信号に基づいて上記パルス信号生成手段
    で得られた水平同期信号パルスの中間時間から所定時間
    後に水平同期タイミングを生成し、このタイミングに同
    期して所定のパルス幅を有する水平同期信号を出力する
    タイミング補正手段とを備えたことを特徴とする同期信
    号分離形成装置。
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