JP2854173B2 - 同期信号分離形成装置 - Google Patents

同期信号分離形成装置

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JP2854173B2
JP2854173B2 JP25653391A JP25653391A JP2854173B2 JP 2854173 B2 JP2854173 B2 JP 2854173B2 JP 25653391 A JP25653391 A JP 25653391A JP 25653391 A JP25653391 A JP 25653391A JP 2854173 B2 JP2854173 B2 JP 2854173B2
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米治郎 平松
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTR(Video Tape R
ecorder )等の非標準の複合映像信号から同期信号を分
離形成する同期信号分離形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複合映像信号から水平同期信号お
よび垂直同期信号を以下のようにして分離していた。
【0003】即ち、図1に示すように、複合映像信号
はクランプ回路80に入力され、複合映像信号の直流レ
ベルは一定電位にクランプされる。一定電位にクランプ
された複合映像信号はスライス回路81に送られ、ここ
で同期信号に対応する部分のみがスライスされた後、複
合同期信号として出力される。
【0004】複合同期信号は、積分回路82及び微分回
路84に送られる。積分回路82及び微分回路84は、
それぞれコンデンサ及び抵抗により構成されており、各
時定数を適当に設定することにより、波形整形回路83
を介して積分回路82からは垂直同期信号が出力される
一方、波形整形回路85を介して微分回路84からは水
平同期信号が出力されるようになっている。
【0005】又、上記以外に、PLL(Phase Locked L
oop )を使用して同期信号を形成することも従来から知
られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、複合映像信号を所定のレベルでスライス
して複合同期信号を得、スライスされた位相を同期タイ
ミングとしているので、タイミング誤差が生じやすい。
図16および図17にその一例の波形を示す。
【0007】即ち、VTR等の再生映像信号において
は、隣接トラックからのクロストーク、漏洩したFMキ
ャリア及びその他のノイズがビデオ信号に重畳されて出
力されるのが常である。又、テレビ放送受信等のように
弱電界で使用される場合、S/N劣化によるノイズが生
じる。したがって、これらノイズの影響により、図16
で示すように、同期タイミングに誤差が生じてしまう。
【0008】又、回路の周波数特性の劣化等により、同
期信号に対応する部分のエッジ部がなだらかに変化す
る。これによっても、図17で示すように、真の同期タ
イミングを得ることは非常に難しい。
【0009】更に、ローパスフィルタ等のフィルタ特性
を利用した従来のPLL型同期信号形成回路では、タイ
ミングの精度が悪く、且つ応答時間が遅いという問題点
を有している。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の同期信号分離形
成装置は、上記課題を解決するために、図13で示すよ
うに、閾電圧と複合映像信号との大小比較に基づいて、
複合映像信号から複合同期信号を分離するコンパレータ
手段と、上記コンパレータ手段から出力された複合同期
信号の水平同期信号パルスが所定パルス幅を有するよう
に変化する上記閾電圧を出力する閾電圧発生手段と、
記コンパレータ手段から出力された複合同期信号の水平
同期信号パルスにおけるパルス幅の中間時間を得て、
半部ほぼ1/2パルス幅に対応する第1パルス、およ
び後半部ほぼ1/2パルス幅に対応する第2パルスを
出力するパルス信号生成手段と、上記複合映像信号から
上記の閾電圧を減算して該複合映像信号をクランプする
クランプ手段と、上記クランプ手段でクランプされた複
合映像信号の同期信号部分のみを演算検波する演算検波
手段と、第1パルスの期間に演算検波手段の出力を積分
する一方、第2パルスの期間に演算検波手段の出力を反
転して積分し、その積分結果をタイミング補正信号とし
て出力する積分手段と、上記タイミング補正信号に基づ
いて上記パルス信号生成手段で得られた水平同期信号パ
ルスの中間時間を補正し、かつ該中間時間から所定時間
後に水平同期タイミングを生成し、このタイミングに同
期して所定のパルス幅を有する水平同期信号を出力する
タイミング補正手段とを備えたことを特徴としている。
【0011】
【作用】図13および上記に示す構成により、閾電圧
は、閾電圧発生手段によって、複合同期信号の水平同期
パルスが所定パルス幅を有するように制御されるので、
図14(a)で示すように、複合映像信号の直流レベル
に対して一定のレベルでコンパレータ手段により複合映
像信号と閾電圧とが大小比較される。この大小比較の結
果、複合映像信号から、14(b)で示すような複合同
期信号が分離される。
【0012】コンパレータ手段により分離された複合同
期信号がパルス信号生成手段に入力されると、ここで、
仮水平同期タイミングとなる水平同期信号のパルス幅の
中間時間が検出され、14(c)で示すような上記パル
スの前半部ほぼ1/2パルス幅に対応する第1パルス
と、14(d)で示すような後半部ほぼ1/2パルス
幅に対応する第2パルスとが生成される。
【0013】一方、入力された複合映像信号から閾電圧
が減算され、その結果直流レベルが一定値にクランプさ
れた複合映像信号が得られる。そして、そのクランプさ
れた複合映像信号について、14(e)で示すような水
同期信号部分のみが演算検波手段により演算検波され
る。演算検波された同期信号は積分手段に入力される。
【0014】積分手段では、第1パルスの期間に、上記
演算検波された同期信号が積分される一方、第2パルス
の期間には、上記演算検波された同期信号を反転したも
のが積分されて、タイミング補正信号としてタイミング
補正手段に出力される。第1パルスと第2パルスとは略
同じパルス幅を有し、且つ互いに逆極性として演算検波
された同期信号波形を積分することにより、演算検波さ
れた同期信号部分中の小さいノイズは相殺されて除去さ
れる。
【0015】タイミング補正手段では、タイミング補正
信号に基づいて水平同期タイミングが水平同期信号パル
ス幅の中間時間から所定時間後に生成される。そして、
この水平同期タイミングに同期して正確な水平同期信号
が出力される。
【0016】すなわち、ノイズや歪みを含む上記演算検
波された同期信号波形を利用し、パルス信号生成手段
で、該波形を単にスライスして得た水平同期信号の仮水
平同期タイミングに対して、同期信号波形の前半部の面
積積分値と、後半部の面積積分値とのどちらが大きいか
によって、上記仮水平同期タイミングを補正して、真の
水平同期タイミングを求める。したがって、外来ノイズ
や伝送路の歪みなどの影響を除去した正確な水平同期タ
イミングを得ることができる。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図12
に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0018】本実施例に係る同期信号分離形成装置は、
図1に示すように、複合映像信号から複合同期信号を分
離するためのコンパレータ2(コンパレータ手段)を有
している。入力端子1を介して入力された複合映像信号
コンパレータ2の非反転入力端子に送られる。コン
パレータ2の反転入力端子には、レベル変動する複合映
像信号の変化に応じて変化する閾電圧(後述する)が印
加されている。又、複合映像信号は減算器12にも送ら
れる。なお、複合映像信号は、同期信号を含む映像信号
を意味している。
【0019】上記閾電圧は、同期信号幅検出回路3、ス
イッチ4a・4bを含むスイッチ回路4、および積分回
路5から主として構成される閾電圧発生手段により出力
される。
【0020】コンパレータ2は、図14(a)で示すよ
うな上記複合映像信号を、上記閾電圧と比較し、図14
(b)で示すような複合同期信号を作成し、同期信号幅
検出回路3へ出力する。同期信号幅検出回路3は、複合
同期信号の水平同期信号のパルス幅が所定の基準パルス
幅tよりも大きいか小さいかを判定し、大きい場合には
スイッチ4bに負のパルスが制御信号として送られる一
方、小さい場合にはスイッチ4aに負のパルスが制御信
号として送られるようになっている。なお、制御信号を
受けたスイッチは閉状態になる。
【0021】スイッチ4aの一端には正の一定電位VS
が印加される一方、スイッチ4bの一端には負の一定電
位−VS が印加されている。スイッチ4a・4bの他端
は、互いに接続され、その接続点は積分回路5の入力に
接続されている。
【0022】例えば、複合同期信号の水平同期信号のパ
ルス幅が基準パルス幅tよりも大きい場合には、スイッ
チ4bを介して、積分回路5が一定電位−VS で充電さ
れる一方、水平同期信号のパルス幅が基準パルス幅tよ
りも小さい場合には、スイッチ4aを介して、積分回路
5が一定電位VS で充電される。
【0023】積分回路5の出力は、スイッチ回路10内
のスイッチ10aを介して上記コンパレータ2の反転入
力端子に送られるようになっている。なお、同期信号幅
検出回路3には、後述する垂直帰線消去期間検出回路7
から垂直帰線消去期間のみローレベルとなる信号が送ら
れる。
【0024】ここで、上記の同期信号幅検出回路3の例
を図2を参照しながら、以下に説明する。
【0025】同期信号幅検出回路3は、図2に示すよう
に、遅延回路18・21・24、Dフリップフロップ2
0・23、インバータ19・22・25、AND回路2
7a・27b及びNAND回路28a・28bから主と
して構成されている。
【0026】上記構成において、入力端子17を介して
コンパレータ2により分離され、2値化された複合同期
信号(図3(a)参照)は遅延回路18に送られる。遅
延回路18では、入力された複合同期信号に対して所定
時間(t1 )だけ遅延処理が行われる(図3(b)参
照)。
【0027】時間t1 だけ遅延された複合同期信号は、
インバータ19及び遅延回路21にそれぞれ送られる。
インバータ19で反転された複合同期信号(図3(c)
参照)は、Dフリップフロップ20のクロック端子(C
LK)に送られる。
【0028】一方、遅延回路21に入力された複合同期
信号は、更に所定時間(t2 )だけ遅延処理されて出力
される(図3(e)参照)。なお、上記の基準パルス幅
tは、t=t1 +t2 を満足するように設定される。遅
延回路21で時間t2 だけ更に遅延された複合同期信号
は、インバータ22を介してDフリップフロップ23の
クロック端子(CLK)に送られる(図3(f)参
照)。
【0029】Dフリップフロップ23の反転出力端子Q
2 は遅延回路24に接続されている。遅延回路24で
は、入力信号(図3(h)参照)に対して所定の時間
(t3 )だけ遅延処理され、その出力がDフリップフロ
ップ20・23のクリア入力端子(C)にそれぞれ送ら
れる(図3(i)参照)。なお、Dフリップフロップ2
0・23のデータ入力端子(D)およびプリセット入力
端子(P)には、それぞれ電源電圧VCCが印加されてい
る。
【0030】Dフリップフロップ20の出力端子Q
1 は、AND回路27a(3入力NAND回路)の入力
端子の1つに接続されている(図3(d)参照)。AN
D回路27aの他の2つの入力端子には、上記入力端子
17及びDフリップフロップ23の反転出力端子Q2
それぞれ接続されている。AND回路27aは、水平同
期信号幅が基準パルス幅tよりも小さいときに正のパル
スをNAND回路28aの一方の入力端子に送るように
なっている(図3(k)参照)。
【0031】Dフリップフロップ23の出力端子Q
1 は、AND回路27bの一方の入力端子に接続されて
いる(図3(g)参照)。AND回路27bの他方の入
力端子には、上記複合同期信号がインバータ25を介し
て印加される(図3(j)参照)。AND回路27bか
らは、水平同期信号幅が基準パルス幅tよりも大きいと
きに正のパルスがNAND回路28bの一方の端子に送
られるようになっている(図3(l)参照)。
【0032】垂直帰線消去期間検出回路7から出力され
る垂直帰線消去期間のみローレベルとなる信号が、入力
端子26を介して、NAND回路28a・28bの他方
の入力端子にそれぞれ送られ、垂直帰線消去期間以外の
時に負のパルスがNAND回路28a・28bから出力
されるようになっている。これは、垂直帰線消去期間に
おける複合同期信号は、等価パルスや切り込みパルス等
の通常の水平同期信号パルスとはパルス幅や周期が異な
るパルスであるので、この期間については補正動作を行
わない。
【0033】図3乃至図6は、同期信号幅検出回路3の
各部のタイミング波形図であり、各(a)〜(l)は、
同期信号幅検出回路3の対応する信号(a)〜(l)の
波形を示している。なお、図3及び図4は、複合同期信
号の水平同期信号幅が(t+t3 )より大きい場合、お
よび複合同期信号の水平同期信号幅が(t−t2 )より
小さい場合を示すそれぞれのタイミング波形図である。
【0034】図3(l)に示すように、AND回路27
bからはパルスの幅t3 の正のパルスが出力される。
又、図4(k)に示すように、AND回路27aからは
パルスの幅t2 の正のパルスが出力される。
【0035】一方、図5は、水平同期信号幅が基準パル
スtより大きく、且つ(t+t3 )より小さい場合のタ
イミング波形図である。図5(l)に示すように、AN
D回路27bから出力される正のパルス幅は、t3 より
狭くなっており、基準パルス幅tと水平同期信号幅との
差に等しくなっている。
【0036】又、図6は、水平同期信号幅が基準パルス
tより小さく、且つ(t−t2 )より大きい場合のタイ
ミング波形図である。図6(k)に示すように、AND
回路27aから出力される正のパルス幅は、t2 より狭
くなっており、基準パルス幅tと水平同期信号幅との差
に等しくなっている。
【0037】上記の回路構成により、基準パルス幅tと
水平同期信号幅との差が小さい時には、後段の積分回路
5の充電動作を細かく制御することができるので、精度
よくクランプ動作を行うことができる。そして、積分回
路5によって得られた平均化された出力電圧は、コンパ
レータ2の反転入力端子に補正された閾電圧として送ら
れる(補正ループが形成される)。
【0038】ここで、閾電圧の補正ループが必要な根拠
を図7を参照しながら以下に説明する。
【0039】図7は複合映像信号に対して、閾電圧が変
化した場合、コンパレータ2の出力がどのように変化す
るかを示している。即ち、図7(a)に示すように、V
TR等の再生映像信号は、周波数特性の劣化などから同
期信号のエッジ部がなだらかに変化する(エッジ部の立
ち上がり及び立ち下がりは急峻ではない)。
【0040】この場合、コンパレータ2の反転入力端子
に印加される閾電圧が図中の(A)で示すレベルである
とすると、コンパレータ2の出力は図7(b)に示すよ
うな負のパルスになる。一方、閾電圧が図中の(B)で
示すレベルに変化すると、コンパレータ2の出力は図7
(c)に示すように、図7(b)よりは幅の広い負のパ
ルスになる。このように、閾電圧が変動するのに伴っ
て、コンパレータ2の出力のパルス幅が変化してしま
う。
【0041】したがって、コンパレータ2からの複合同
期信号の水平同期信号幅が一定(t)になるように閾電
圧を補正することにより、複合映像信号がその直流レベ
ルに対して一定のレベルの閾電圧で大小比較されるの
で、複合同期信号に対応する部分のみを取り出すことが
できる。
【0042】ところで、本実施例においては、コンパレ
ータ2からの複合同期信号パルスに異常が認められた場
合には、積分回路5の出力が閾電圧としてコンパレータ
2の反転入力端子に送られなくなる(閾電圧のループが
切られる)。例えば、コンパレートして得られた複合同
期信号のパルスの数が通常の同期信号パルスの数より多
い場合や、複合同期信号パルスが全く検出できない場合
等に異常と判断される。この異常は、異常検出回路6に
よって検出、判断される(図1参照)。なお、これにつ
いて、図1を参照しながら、以下に説明する。
【0043】即ち、コンパレータ2の出力は、異常検出
回路6に送られて、取り出された複合同期信号に異常が
ないかどうかが判断される。判断の結果、異常が認めら
れた場合、制御信号がスイッチ回路10に送られて切り
替えられる。つまり、スイッチ10aが開状態になると
共に、スイッチ10bが閉状態になる。これに伴って、
積分回路5の出力は、コンパレータ2の反転入力端子に
は印加されなくなる。その代わりに、加算器9の出力
が、閾電圧としてコンパレータ2の反転入力端子に印加
される。
【0044】加算器9には、所定の正電圧VP (複合映
像信号の同期信号パルスの振幅以下の電圧)と、負のピ
ーク検出回路8からの複合映像信号の負のピーク電圧と
が入力されており、両者を加算したものが加算器9から
出力される。
【0045】これにより、異常が生じても、直ちに異常
状態を脱することができる。そして、異常状態が解除さ
れると、再び、前述のように、積分回路5から閾電圧が
コンパレータ2に供給される。したがって、異常検出に
よる補正ループ内設定電圧の発生手法は従来のピークク
ランプ電位発生手法を用いる。
【0046】なお、上記の複合同期信号パルスに異常が
認められなかった場合には、スイッチ10aが閉状態を
保持すると共に、スイッチ10bが開状態を保持するの
で、積分回路5の出力がコンパレータ2の反転入力端子
に印加される(閾電圧の補正ループが形成される)。
【0047】上記図14(b)で示すようなコンパレー
タ2からの複合同期信号は、水平同期信号パルス幅の中
間時間(仮水平同期タイミングと称する)に対応するパ
ルス等を出力するパルス生成回路11(パルス信号生成
手段)に送られる。ここでは、水平同期信号パルス幅の
前半部ほぼ1/2パルス幅に対応する図14(c)で
示すような第1パルスと、後半部ほぼ1/2パルス幅
に対応する図14(d)で示すような第2パルスとがそ
れぞれ生成されて出力される。パルス生成回路11を図
8を参照しながら、以下に説明する。
【0048】ここで開示するパルス生成回路11は、図
8に示すように、NOR回路32、NAND回路33a
・33b、スイッチ34a・34bからなるスイッチ回
路34、例えば抵抗およびコンデンサで構成された積分
回路35、例えば、電池E1・E2 及び可変抵抗器VR
で構成された定電圧発生回路36、加算器37およびワ
ンショットマルチバイブレータ38から主として構成さ
れている。なお、上記定電圧発生回路36の電池E1
2 は直列に接続されており、その中点が接地されてい
る。
【0049】図8に示すように、入力端子30を介して
入力されたコンパレータ2からの複合同期信号は、NO
R回路32の一方の入力端子に送られる。この複合同期
信号は、ワンショットマルチバイブレータ38の制御入
力端子Aにも送られる。
【0050】ワンショットマルチバイブレータ38は、
複合同期信号の水平同期信号パルス幅のほぼ1/2のパ
ルス幅を有するパルスが出力端子Q1 から出力されるよ
うに、積分回路35の時定数、定電圧発生回路36の可
変抵抗器VRの抵抗値、およびワンショットマルチバイ
ブレータ38のパルス幅制御端子T1 −T2 間に接続さ
れる外付コンデンサの容量等が調整される。
【0051】パルス幅制御端子T2 には加算器37の出
力が印加される。そして、加算器37の出力に基づいて
ワンショットマルチバイブレータ38の出力のパルス幅
が制御されることによって、複合同期信号の水平同期信
号パルス幅の中間時間に対応するタイミングが生成され
る。なお、加算器37には、積分回路35の出力および
定電圧発生回路36の出力がそれぞれ印加され、両者を
加算したものが加算器37から出力される。
【0052】ワンショットマルチバイブレータ38の制
御入力端子Bには、電源電圧VCCが印加されている。
又、出力端子Q1 は、上記NOR回路32の他方の入力
端子およびNAND回路33bの一方の入力端子にそれ
ぞれ接続されると共に、反転出力端子Q2 からその立ち
上がりタイミングが生成され、水平同期信号パルス幅の
中間時間に対応する信号として出力端子39を介して出
力される。
【0053】垂直帰線消去期間だけローレベルになる信
号が、垂直帰線消去期間検出回路7(図1参照)からN
AND回路33bの他方の入力端子に送られると共に、
NAND回路33aの一方の入力端子に送られる。NA
ND回路33a・33bの出力はスイッチ回路34にそ
れぞれ送られ、スイッチ34a・34bの開閉を制御す
るようになっている(NAND回路33a又は33bが
ローレベルの時にスイッチ34a又は34bが閉状態に
なる)。
【0054】NAND回路33bの出力は、水平同期信
号パルス(図9(a)参照)の前半部ほぼ1/2パル
ス幅に対応する第1パルス(上記図14(c)および
9(b)参照)として出力端子40を介して、垂直帰線
消去期間を除く期間に出力される。
【0055】つまり、複合映像信号の水平同期信号が立
ち下がると、ワンショットマルチバイブレータ38の出
力端子Q1 は立ち上がる。従って、NAND回路33b
の出力はローレベルになる。そして、所定の時間(水平
同期信号パルス幅のほぼ1/2に対応する時間)が経過
すると、出力端子Q1 はハイレベルからローレベルに立
ち下がる。これに伴って、NAND回路33bの出力は
ハイレベルになるので、スイッチ34bは開状態にな
る。
【0056】一方、NAND回路33aの出力は、水平
同期信号パルスの後半部ほぼ1/2パルス幅に対応す
る第2パルス(上記図14(d)および図9(c)参
照)として出力端子41を介して、垂直帰線消去期間を
除く期間に出力される。
【0057】つまり、水平同期信号が立ち下がると、ワ
ンショットマルチバイブレータ38の出力端子Q1 は立
ち上がる。従って、NOR回路32の出力はローレベル
であるので、NAND回路33aの出力はハイレベルで
ある。そして、上記所定の時間(バイブレータの時定
数)が経過すると、出力端子Q1 はハイレベルからロー
レベルに立ち下がる。これに伴って、NOR回路32の
出力はハイレベルになるので、NAND回路33aの出
力はローレベルになり、これは水平同期信号が再び立ち
上がるまで保持される。なお、垂直帰線消去期間は、N
AND回路33a・33bの出力はハイレベルに保持さ
れる。
【0058】なお、垂直帰線消去期間における複合同期
信号は、等価パルスや切り込みパルス等の通常の水平同
期信号パルスとはパルス幅や周期が異なるパルスである
ので、この期間については補正動作を行わない。
【0059】スイッチ34a・34bの一方の端子はそ
れぞれ接続されており、その接続点の電圧が積分回路3
5の入力に送られる。スイッチ34a・34bの他方に
は、それぞれ所定電位VS ・−VS が常時印加されてい
る。スイッチ34a・34bの開閉に伴って、積分回路
35が充放電される。
【0060】例えば、第1パルスのパルス幅の方が第2
パルスのパルス幅よりも大きい場合、スイッチ34bの
閉状態の時間が長くなる。従って、積分回路35は電位
−VS で充電される時間の方がVS で充電される時間よ
り長くなり、加算器37の出力は小さくなるので、出力
端子Q1 のハイレベルの期間が短くなり、第1パルスの
パルス幅が小さくなる。
【0061】一方、第1パルスのパルス幅の方が第2パ
ルスのパルス幅よりも小さい場合、スイッチ34bが閉
状態の時間が短くなる。従って、積分回路35は電位V
S で充電される時間の方が−VS で充電される時間より
長くなり、加算器37の出力は大きくなるので、出力端
子Q1 のハイレベルの期間が長くなり、第1パルスのパ
ルス幅が大きくなる。
【0062】以上のようにして、第1パルスと第2パル
スのパルス幅がほぼ等しくなるように制御されるので、
反転出力端子Q2 からその立ち上がりタイミングが水平
同期信号パルス幅の中間時間に対応する信号(仮水平同
期タイミング)として、出力端子39を介して出力され
る。
【0063】上記図14(a)で示す複合映像信号は、
図1に示すように、減算器12に送られ、減算器12で
複合映像信号から上記閾電圧が減算される。これによ
り、複合映像信号の直流レベルが一定電位に固定された
(クランプされた)複合映像信号が得られる。クランプ
された複合映像信号は演算検波回路13(演算検波手
段)に送られ、ここで、図14(e)で示すように、
期信号に対応した部分のみが演算検波されて水平同期
信号波形積分回路14(積分手段)に送られる。
【0064】水平同期信号波形積分回路14は、上記パ
ルス生成回路11で得られた第1パルスと第2パルスと
の期間において、演算検波回路13で得られた水平同期
信号波形をそれぞれ積分し、その大小比較によってタイ
ミング補正信号を得ようとするものであり、演算検波さ
れた水平同期信号波形に含まれる外来ノイズや伝送歪み
を、積分を行うことによって相殺して、上記パルス生成
回路11で得られた仮水平同期タイミングを補正して、
真の水平同期タイミングを得ようとするものである。
【0065】ここで、水平同期信号波形積分回路14の
例を図10を参照しながら、以下に説明する。
【0066】ここで開示する水平同期信号波形積分回路
14は、図10に示すように、非反転増幅回路46、反
転増幅回路47、スイッチ回路48、積分回路49から
主として構成されている。
【0067】入力端子42を介して入力された演算検波
回路13からの上記図14(e)で示すような演算検波
された信号は、非反転増幅回路46および反転増幅回路
47に送られて、それぞれ図14(f)および図14
(g)で示すように増幅される。なお、非反転増幅回路
46と反転増幅回路47の増幅率(ゲイン)は等しく設
定されている。
【0068】又、非反転増幅回路46の出力はスイッチ
回路48内のスイッチ48aの一端に入力され、反転増
幅回路47の出力はスイッチ48bの一端に送られる。
スイッチ回路48は、更にスイッチ48cを有してお
り、その一端はグランドに接続され、他端は、スイッチ
48a・48bの他端とともに接続され、その接続点の
電圧が積分回路49に送られるようになっている。な
お、スイッチ48a〜48cは、何れか1つのスイッチ
のみが閉状態になり、同時に2つ以上のスイッチが閉状
態になることはない。
【0069】スイッチ48aは、第1パルスがローレベ
ルの時に閉状態になり、スイッチ48aを介して非反転
増幅回路46の出力が、図14(h)で示すように積分
回路49に送られて、図14(i)で示すように積分さ
れる。スイッチ48bは、第2パルスがローレベルの時
に閉状態になり、スイッチ48bを介して反転増幅回路
47の出力が、図14(h)で示すように積分回路49
に送られて、図14(i)で示すように積分される。ス
イッチ48cは、入力端子45を介して入力されたリセ
ットパルス(後述)に基づいて閉状態になり、グランド
レベルが積分回路49に送られて積分される。そして、
積分回路49からは、タイミング補正信号(図12
(f)参照)が後述するタイミング補正回路15(タイ
ミング補正手段)に出力される。なお、リセットパルス
は、同期形成動作の終了時にローレベルになる。
【0070】これにより、複合同期信号波形が、その極
性を変えて略同じ期間、積分回路49で積分されるの
で、複合同期信号中に含まれる細かいノイズは相殺され
る。したがって、積分回路49の出力はノイズを含まな
い。そして、同期形成動作が終了すると、スイッチ48
cのみが閉状態になって積分回路はリセットされる。
【0071】すなわち、複合映像信号を単にスライスし
て得られる水平同期信号は、そのタイミングに上記外来
ノイズや伝送歪みによる影響を含んでいるのに対して、
上記のように、演算検波された信号を、まず積分を行う
ことによって、それらのノイズや歪みを直流成分に変換
し、さらに水平同期信号のパルス幅の前半部と後半部と
でそれらの積分値を比較し、仮水平同期タイミングを補
正することによって、上記外来ノイズや伝送歪みによる
影響を除去した、真の水平同期タイミングを得ることが
できる。
【0072】ここで、タイミング補正回路15の例を図
11及び図12に基づいて、以下に説明する。
【0073】タイミング補正回路15は、水平同期信号
波形積分回路14からの複合同期信号波形をそのままの
波形形状で積分し、(複合同期信号の波形、つまり振幅
と時間)、上記の仮水平同期タイミングで極性を反転し
て更に積分した(つまり、充電、放電を複合同期信号の
水平同期信号パルス幅の中間の時間で切り替えて積分し
た)電位によってタイミング補正する回路である。これ
により、複合同期信号の水平同期信号の波形形状(振幅
情報と時間情報)をも考慮に入れた水平同期信号のタイ
ミングが精度よく生成できる。
【0074】ここに開示するタイミング補正回路15
は、図11に示すように、反転増幅回路52、非反転増
幅回路53、電池54・58、スイッチ回路55、演算
積分回路56、コンパレータ57、ノンリトリガブルの
ワンショットマルチバイブレータ62、ワンショットマ
ルチバイブレータ63、Dフリップフロップ64・65
とから主として構成されている。
【0075】電池54のプラス端子は、反転増幅回路5
2および非反転増幅回路53の入力に接続されており、
マイナス端子はグランドに接続され、所定の直流電圧V
2 を反転増幅回路52および非反転増幅回路53にそれ
ぞれ印加するようになっている。
【0076】反転増幅回路52の出力はスイッチ回路5
5内のスイッチ55aの一端に接続され、非反転増幅回
路53の出力はスイッチ55bの一端に接続されてい
る。スイッチ回路55は更にスイッチ55cを有してお
り、その一端はグランドに接続され、他端は、スイッチ
55a・55bの他端にそれぞれ接続されている。この
接続点の電圧は、演算積分回路56に送られる。なお、
反転増幅回路52と非反転増幅回路53の増幅率は等し
くなるように設定されている。
【0077】スイッチ55aは第1パルスがローレベル
の期間に閉状態になり、スイッチ55bはDフリップフ
ロップ65の反転出力端子Q2 がローレベルの期間に閉
状態になる。又、スイッチ55cはDフリップフロップ
64の反転出力端子Q2 から出力される上記リセットパ
ルスがローレベルの期間に閉状態になる。なお、スイッ
チ55a〜55cは、何れか1つのスイッチのみが閉状
態になり、同時に2つ以上のスイッチが閉状態になるこ
とはない。
【0078】つまり、第1パルスがローレベルの期間に
は、電圧V2 が反転増幅回路52により所定の増幅率で
反転増幅された後、スイッチ55aを介して演算積分回
路56に送られる。一方、Dフリップフロップ65の反
転出力端子Q2 がローレベルの期間には、電圧V2 が非
反転増幅回路53により所定の増幅率で増幅された後、
スイッチ55bを介して演算積分回路56に送られる。
演算積分回路56は、Dフリップフロップ64からリセ
ットパルスが出力されると、リセットされるようになっ
ている。
【0079】演算積分回路56の出力はコンパレータ5
7の非反転入力端子に送られる。一方、コンパレータ5
7の反転入力端子には、加算器59の出力が印加され
る。この加算器59には、電池58のプラス端子から電
圧V1 が入力されると共に、水平同期信号波形積分回路
14からのタイミング補正信号が入力される。
【0080】したがって、タイミング補正信号の変化に
応じて、コンパレータの反転入力端子に印加される電圧
は変化することになる。なお、電池58のマイナス端子
はグランドに接続されている。
【0081】コンパレータ57の出力は、ノンリトリガ
ブルのワンショットマルチバイブレータ62の制御入力
端子Bに送られる。ノンリトリガブルのワンショットマ
ルチバイブレータ62の他の制御入力端子Aはグランド
に接続されており、パルス幅制御端子T1 −T2 間には
外付けのコンデンサCX1が接続され、パルス幅制御端子
2 には抵抗RX1を介して電源電圧VCCが印加されてい
る。
【0082】これらCX1およびRX1により出力端子Q1
から出力されるパルス幅(水平同期信号の周期H0 の1
/2強に設定されている)を調節している。出力端子Q
1 はワンショットマルチバイブレータ63の制御入力端
子Bに送られ、これら2つのワンショットマルチバイブ
レータによりコンパレータ57の出力(水平同期信号タ
イミングの出力)に含まれる等価パルスや切り込みパル
スが除去される。
【0083】すなわち、垂直同期期間の等価パルスや切
り込みパルスでは、通常の水平同期周期のほぼ1/2の
箇所にもパルスが有り、上記ワンショットマルチバイブ
レータ63が1水平同期周期に2度作動することがない
ように、前段のノンリトリガブルのワンショットマルチ
バイブレータ62が水平同期周期の1/2強のパルスを
作成し、後段のワンショットマルチバイブレータ63が
水平同期時にのみ作動するように構成されている。
【0084】なお、ワンショットマルチバイブレータ6
3の接続は、コンデンサCX2および抵抗RX2が異なる
(時定数は基準の水平同期信号パルス幅に対応する時間
である)以外は、上記ノンリトリガブルのワンショット
マルチバイブレータ62と同様に接続されており、反転
出力端子Q2 から出力端子16を介して水平同期信号が
出力されるようになっている。
【0085】又、コンパレータ57の出力は、Dフリッ
プフロップ64のクロック入力端子CLKに送られる。
Dフリップフロップ64のデータ入力端子Dは電源電圧
CCに接続され、反転出力端子Q2 から出力端子66を
介して上記リセットパルスが出力される。又、クリア端
子は、Dフリップフロップ65のクロック端子CLKに
接続され、入力端子61よりの複合同期信号が入力され
る。
【0086】Dフリップフロップ65は、データ入力端
子が電源電圧VCCに接続され、クリア端子はDフリップ
フロップ64の反転出力端子Q2 に接続されている。D
フリップフロップ65の反転出力端子Q2 からは、スイ
ッチ55bの開閉を制御する信号が出力される。
【0087】ここで、図12を参照しながらタイミング
補正回路15の動作説明を行うと以下のとおりである。
なお、図12の信号(a)〜()は、図11中の各部
(a)〜()の信号波形である。又、図12(f)
は、コンパレータ57の反転入力端子及び非反転入力端
子にそれぞれ印加される信号f2 及びf1 を同位相で描
いた波形図である。
【0088】例えば、第1パルスがローレベルの期間
(図12(b)参照)には、電圧V2を反転増幅回路5
2により反転増幅した電位が積分回路56に印加されて
積分されるので、図12(f)中の期間Ta に示すよう
に、積分回路56の出力f1 は所定の時定数で変化して
負の電位になる(負の電荷が蓄積される)。
【0089】そして、第1パルスがハイレベルになる
と、演算積分回路56の出力は保持され(期間Tb
照)、これは水平同期信号パルス(図12(a)参照)
がハイレベルになるまで継続される(図12(f)のf
1 参照)。
【0090】その後、水平同期信号パルスがローレベル
からハイレベルに立ち上がると、この立ち上がりエッジ
でDフリップフロップ65の反転出力端子Q2 はハイレ
ベルからローレベルに変化する。この変化に伴って、ス
イッチ55bが閉状態になり、電圧V2 を非反転増幅回
路53により増幅した電位が演算積分回路56に印加さ
れて積分されるので、図12(f)のf 1 の期間Tc
示すように、演算積分回路56の出力は所定の時定数で
放電される。
【0091】一方、加算器59の出力は、図12(f)
2 ように変化し、期間Td で、演算積分回路56
の出力と加算器59の出力との大小関係が逆転する。こ
れに伴って、コンパレータ57はローレベルからハイレ
ベルに立ち上がり、図12(d)に示すように、期間T
d だけハイレベルの信号を出力する。
【0092】コンパレータ57の立ち上がりに同期し
て、ノンリトリガブルのワンショットマルチバイブレー
タ62の出力端子Q1 から、CX1およびRX1で決まる時
定数(水平同期信号の周期H0 の1/2強に相当)だけ
ハイレベルの信号が出力されるので、この間に等価パル
スや切り込みパルスが入力されても出力側へは何の影響
も与えない。
【0093】この時、ノンリトリガブルのワンショット
マルチバイブレータ62の出力端子Q1 の立ち上がりに
同期して、ワンショットマルチバイブレータ63の反転
出力端子Q2 からCX2およびRX2で決まる時定数(基準
の水平同期信号パルス幅に等しい)だけローレベルの信
号が水平同期信号(HSYNC)として出力端子16を
介して出力される(図12(g)参照)
【0094】なお、複合同期信号の水平同期信号パルス
がローレベルの期間には、Dフリップフロップ64はク
リアされて、その反転出力端子Q2 はハイレベルにな
る。一方、Dフリップフロップ65は、その直前の状態
を保持する。その後、水平同期信号パルスがローレベル
からハイレベルに変化すると、Dフリップフロップ64
のクリア状態が解除される。そして、コンパレータ57
の出力がローレベルからハイレベルに立ち上がると、D
フリップフロップ64の反転出力端子Q2 はハイレベル
からローレベルに変化する(図12(e)参照)。この
変化に伴って、Dフリップフロップ65はクリアされる
ので、その反転出力端子Q2 はハイレベルになり(図1
2(c)参照)、スイッチ55bは開状態になる。又、
Dフリップフロップ64の反転出力端子Q2 はハイレベ
ルからローレベルに変化すると、スイッチ55cが閉状
態になるので、演算積分回路56はリセットされる(出
力がゼロ電位になる)。
【0095】以上のように、本実施例の構成によれば、
非標準信号の再生複合映像信号に対して水平同期信号を
分離形成する回路において、従来と比較して、外来ノイ
や伝送歪みの影響を受けにくくし、各同期パルス毎に
その真の水平同期タイミングを精度よく抽出することが
できる。
【0096】なお、垂直同期信号については、従来と同
様に、複合映像信号をスライスして得られた複合同期信
号を積分し、波形整形することによって得られる。これ
は、垂直同期信号が水平同期信号に比べてそれほどの精
度を必要としないことおよび積分によって上記外来ノイ
ズや伝送歪みの影響を除去することができるためであ
る。
【0097】
【発明の効果】本発明の同期信号分離形成装置は、以上
のように、閾電圧と複合映像信号との大小比較に基づい
て、複合映像信号から複合同期信号を分離するコンパレ
ータ手段と、上記コンパレータ手段から出力された複合
同期信号の水平同期信号パルスが所定パルス幅を有する
ように変化する上記閾電圧を出力する閾電圧発生手段
と、上記コンパレータ手段から出力された複合同期信号
水平同期信号パルスにおけるパルス幅の中間時間を得
て、前半部ほぼ1/2パルス幅に対応する第1パル
ス、および後半部ほぼ1/2パルス幅に対応する第2
パルスを出力するパルス信号生成手段と、上記複合映像
信号から上記の閾電圧を減算して該複合映像信号をクラ
ンプするクランプ手段と、上記クランプ手段でクランプ
された複合映像信号の同期信号部分のみを演算検波する
演算検波手段と、第1パルスの期間に演算検波手段の出
力を積分する一方、第2パルスの期間に演算検波手段の
出力を反転して積分し、その積分結果をタイミング補正
信号として出力する積分手段と、上記タイミング補正信
号に基づいて上記パルス信号生成手段で得られた水平同
期信号パルスの中間時間を補正し、かつ該中間時間から
所定時間後に水平同期タイミングを生成し、このタイミ
ングに同期して所定のパルス幅を有する水平同期信号を
出力するタイミング補正手段とを備えている構成であ
る。
【0098】それゆえ、隣接トラックからのクロストー
ク、漏洩したFMキャリアやその他のノイズが重畳され
なくなる。したがって、ジッタ周波数特性が高く、ジッ
タ幅の大きい広帯域非標準信号に対しても、水平同期信
号ごとに精度の高い同期タイミングが得られる。
【0099】又、水平同期パルス毎にその真の水平同期
タイミングを精度良く分離することができるので、周期
誤差の算出や液晶ディスプレイ等に応用した場合、高品
位の画像を得ることができるという効果を併せて奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成の要部を示すブロック図である。
【図2】図1の同期信号幅検出回路の構成例を示すブロ
ック図である。
【図3】複合同期信号の水平同期信号幅が(t+t3
より大きい場合の図2の各部のタイミング波形図であ
る。
【図4】複合同期信号の水平同期信号幅が(t−t2
より小さい場合の図2の各部のタイミング波形図であ
る。
【図5】水平同期信号幅が基準パルスtより大きく、且
つ(t+t3 )より小さい場合の図2の各部のタイミン
グ波形図である。
【図6】水平同期信号幅が基準パルスtより小さく、且
つ(t−t2 )より大きい場合の図2の各部のタイミン
グ波形図である。
【図7】複合映像信号に対して、閾電圧が変化した場
合、図1のコンパレータの出力がどのように変化するか
を示す説明図である。
【図8】図1のパルス生成回路の構成例を示すブロック
図である。
【図9】図8の複合同期信号と、第1パルスと、第2パ
ルスとの関係を示す説明図である。
【図10】図1の水平同期信号波形積分回路の構成例を
示すブロック図である。
【図11】図1のタイミング補正回路の構成例を示すブ
ロック図である。
【図12】図11の各部の波形を示す波形図である。
【図13】本発明の請求項に対応する構成を示すブロッ
ク図である。
【図14】本発明の請求項に対応する動作を説明するた
めの波形図である。
【図15】従来の同期信号分離装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図16】従来の同期信号分離装置の動作を説明するた
めの波形の一例を示す図である。
【図17】従来の同期信号分離装置の動作を説明するた
めの波形の他の例を示す図である。
【符号の説明】
2 コンパレータ(コンパレータ手段) 3 同期信号幅検出回路(閾電圧発生手段) 6 異常検出回路 11 パルス生成回路(パルス信号生成手段) 13 演算検波回路(演算検波手段) 14 水平同期信号波形積分回路(積分手段) 15 タイミング補正回路(タイミング補正手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】閾電圧と複合映像信号との大小比較に基づ
    いて、複合映像信号から複合同期信号を分離するコンパ
    レータ手段と、上記コンパレータ手段から出力された 複合同期信号の水
    平同期信号パルスが所定パルス幅を有するように変化す
    る上記閾電圧を出力する閾電圧発生手段と、上記コンパレータ手段から出力された複合同期信号の
    平同期信号パルスにおけるパルス幅の中間時間を得て、
    前半部ほぼ1/2パルス幅に対応する第1パルス、お
    よび後半部ほぼ1/2パルス幅に対応する第2パルス
    を出力するパルス信号生成手段と、上記 複合映像信号から上記の閾電圧を減算して該複合映
    像信号をクランプするクランプ手段と、上記クランプ手段で クランプされた複合映像信号の同期
    信号部分のみを演算検波する演算検波手段と、 第1パルスの期間に演算検波手段の出力を積分する一
    方、第2パルスの期間に演算検波手段の出力を反転して
    積分し、その積分結果をタイミング補正信号として出力
    する積分手段と、上記 タイミング補正信号に基づいて上記パルス信号生成
    手段で得られた水平同期信号パルスの中間時間を補正
    し、かつ該中間時間から所定時間後に水平同期タイミン
    グを生成し、このタイミングに同期して所定のパルス幅
    を有する水平同期信号を出力するタイミング補正手段と
    を備えたことを特徴とする同期信号分離形成装置。
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