JPH0521917B2 - - Google Patents

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JPH0521917B2
JPH0521917B2 JP61313544A JP31354486A JPH0521917B2 JP H0521917 B2 JPH0521917 B2 JP H0521917B2 JP 61313544 A JP61313544 A JP 61313544A JP 31354486 A JP31354486 A JP 31354486A JP H0521917 B2 JPH0521917 B2 JP H0521917B2
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chloride
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Norihiro Kakimoto
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は有機ゲルマニウム化合物に関するもの
である。 炭素の同族体であるゲルマニウム(Ge)やシ
リコン(Si)は、ともに半導体効果を有するとい
う特殊性から、長年にわたつて物理学や無機化学
の分野での研究対象となつているものであるが、
近年になつてその有機誘導体に関する研究が活発
に行なわれ、その研究成果も発表されるようにな
つた。 中でも有機ゲルマニウム化合物に関する研究の
発展は著しく、例えばゲルマニウムプロピオン酸
誘導体を基本骨格とし、該基本骨格がそのゲルマ
ニウム原子と酸素原子とを交互に結合することに
より無数に連繋した巨大分子化合物であるカルボ
キシエチルゲルマニウムセスキオキサイドは、極
めて強力な血圧降下作用や抗腫瘍作用等を示す反
面、全く副作用がないことが明らかとなつて以
来、薬学会や医学会で広く注目されるに至つたこ
とに代表されるように、新しくしかも興味深い研
究分野を構成している。 上述したカルボキシエチルゲルマニウムセスキ
オキサイドをはじめとして、多くの有機ゲルマニ
ウム化合物に関し、本願の特許出願人や関連する
研究グループにより研究発表が行なわれている
が、このセスキオキサイドが示す生理活性のメカ
ニズムは現在に至るまでに明確に解明されている
訳ではなく、一部の研究家により当該活性は前記
化合物中に形成されているゲルマニウム−酸素結
合に由来するとの説が唱えられている状態であ
り、換言すれば、有機ゲルマニウム化合物の生理
活性は従来知られている構造−活性相関の概念で
は説明できない傾向にあると言うことができるの
で、未だ合成されていない有機ゲルマニウム化合
物の内には、従来公知のものと類似する構造であ
つても、優れた生理活性を示すものが存在すると
考えられる。 本発明は上述した事情に鑑み、従来公知の有機
ゲルマニウム化合物と同様優れた生理活性を有す
る新規構造の有機ゲルマニウム化合物を提供する
ことを目的としてなされたもので、本発明の有機
ゲルマニウム化合物は、一般式 (式中、R1乃至R3は水素原子又はメチル基
[但し、R1乃至R3の少なくとも一はメチル基であ
る]を示す)により表されることを特徴とするも
のである。 次に本発明有機ゲルマニウム化合物について詳
細に説明する。 本発明化合物は、上記式に包含される一連の化
合物のグループであり、ここでR1乃至R3は水素
原子又はメチル基を示しており、R1,R2は共に
ゲルマニウム原子のα位に結合し、R3はゲルマ
ニウム原子のβ位に結合している。又、本発明化
合物にあつては、上記R1乃至R3のうち少なくと
もいずれか一がメチル基であるから、このグルー
プには、例えば、 なる一連の化合物が含まれることになる。 これらの化合物の各種スペクトルデータを測定
してみると、元素分析値や核磁気共鳴吸収
(NMR)スペクトル、赤外線吸収(IR)スペク
トル等の分光スペクトル、示差熱分析による熱的
挙動等がすべての物理化学的データは、上記化合
物が式(−1)乃至(−4)で表わされるこ
とをよく支持し、従つてこのグループに属する本
発明化合物がゲルマニウム−酸素結合を有する巨
大分子化合物であることが確認されていて、その
一例を示せば、前記の化合物(−1)、即ち に関する元素分析の結果は、計算値がGe:
39.73,C:26.30,H:4.41,N:7.63に対し測
定値は、Ge:39.52,C:26.11,H:4.40,N:
7.53(各々重量%)であり、IRスペクトルに於て
は1655cm-1(C=0)、900cm-1及び800cm-1(Ge−
O)に吸収を示し、示差熱吸収分析(DTA)ス
ペクトルに於ては、246℃に吸熱ピーク、315℃に
発熱ピークを示す如くである。 次に、上述した本発明化合物の製造方法につい
て、下記工程に従い順次説明する。 即ち、アクリル酸誘導体をトリハロゲルミルプ
ロピオン酸に変換する第1工程は、アクリル酸誘
導体とトリハロゲルマンとの公知付加反応による
ものであり、これには種々の反応条件が当該アク
リル酸誘導体の構造や反応性により選択される
が、例えばアクリル酸誘導体を塩酸やエーテル等
の無機又は有機の溶媒に懸濁又は溶解し、室温又
は氷冷下にトリクロルゲルマンを滴下したり、あ
るいはトリクロルゲルマンを濃塩酸に溶解した
後、室温又は氷冷下に前記アクリル酸誘導体を滴
下する方法があり、溶媒中に析出する結晶を濾取
するか又は溶媒を留去することにより得、これを
n−ヘキサン等から再結晶すると、トリハロゲル
ミルプロピオン酸が約80〜90%の収率で得られる
のである。 次に、上記第1工程で得られたトリハロゲルミ
ルプロピオン酸をトリハロ塩化物に変換する第2
工程は、チオニルクロライド等の塩素化剤による
カルボン酸の水酸基の塩素化反応であり、この工
程もトリハロゲルミルプロピオン酸を適宜の溶媒
に溶解するか又は無溶媒で過剰量のチオニルクロ
ライドで扱い、反応終了後に過剰のチオニルクロ
ライドを留去してから残渣を減圧蒸留するといつ
た一般的手法により約55〜90%の収率で進めるこ
とができる。 尚、経済性を無視できれば、対応するアクリル
酸誘導体の酸クロライドを入手し、エチルエテー
ル等の有機溶媒中でトリクロルゲルマンを付加さ
せるようにしても良い。 更に、第3−a工程は、酸塩化物のアミドへの
置換反応とゲルマニウムに結合したハロゲンの加
水分解反応より成り、このうちの置換反応はトリ
ハロ塩化物を無水ベンゼン等の溶媒に溶解してこ
の溶媒に乾燥アンモニアを導入した後、乾燥塩化
水素ガスを吹き込んでゲルマニウム−ハロゲン結
合を確保することを内容とするもので、通常の後
処理により得られた化合物、即ちトリハロアミド
体の収率は約76〜92%である。次いで、このトリ
ハロアミド体を加水分解すると本発明化合物が得
られるのであり、この加水分解反応は前述した公
知化合物を合成する場合と同様、適宜液性の水に
前記トリハロアミド体を投入し、室温あるいは加
温下に適宜時間かくはんした後、析出する結晶を
濾取するようにすれば良い。 又、上記トリハロ塩化物は、対応するトリハロ
アミド体として単離してから加水分解するのでは
なく、直接的に本発明化合物の一としても良い。
即ち、第3−b工程のように、トリハロ塩化物を
無水ベンゼン等の溶媒に溶解した後、この溶液に
乾燥アンモニアを導入し、更に水を加えてかくは
ん後、水層から本発明化合物を得るのであり、こ
の場合の収率は約72〜96%である。 而して、上記の製造方法によれば、一般式
()で表わされる本発明化合物を、一般に極め
て高価であるか又は入手の困難は置換アクリル酸
の誘導体を用いることなく、比較的安価で且つ入
手の容易なアクリル酸誘導体を原料として得るこ
とができるので、特に本発明化合物を大規模に製
造する場合に寄与する経済性は量り知れない。 又、経済性のみならず、本発明製造方法は置換
アクリル酸のアミドを使用しないから、 −(X2GeC−C−CONH)−の重合物が生成す
ることもなく、トリハロ塩化物をアンモニアで扱
つた後、ハロゲン化水素を導入することにより、
高収率で高純度のトリハロアミド体を得ることが
できるし、更には、前記トリハロ塩化物をアンモ
ニアで扱つた後に水を導入することにより、本発
明化合物を得ることができる等、不安定な中間体
(これはN−GeC−C−CONH2のような構造と
推定される)を単離することなしに、たくみに本
発明化合物の製造をなし得るものである。 一方、以上述べた製造方法により得られた本発
明化合物は、いずれも新規な有機ゲルマニウム化
合物であつて、本発明化合物は優れた生理活性を
示すと共に従来公知の化合物に比較して溶解度が
高く、体内利用率を向上させることができる。 次に本発明の実施例及び実験例について述べ
る。 実施例 1 1 トリハロ酸塩化物の合成 3−(トリクロルゲルミル)ブタン酸クロラ
イドの合成 3−(トリクロルゲルミル)ブタン酸(この化
合物の合成例は省略する)26.6g(0.1モル)に
100mlのチオニルクロライドを加え、10時間加熱
還流後、過剰のチオニルクロライドを減圧蒸留に
付し、3−(トリクロルゲルミル)ブタン酸クロ
ライドを沸点99〜100℃/6mmHgの無色透明留分
として24.7gを得た。収率は87%であつた。 元素分析 計算値Ge:25.52 C:16.89 H:2.12 Cl:49.85 実験値Ge:25.36 C:16.61 H:2.21 Cl:49.69 屈折率等 n20 D:1.5108 d20 20:1.6619 IR(KBr,cm-1)1790(C=0)、590(Ge−
C)、 430,400(Ge−Cl) NMR(CDCl3,δ)1.48(3H,d,−C 3) 2.72(1H,m,Ge−C) 3.28(2H,m,−C 2) MS(m/e)284(M+)、249(M−Cl)、 179(GeCl3)、105(M−GeCl3) 3−(トリクロルゲルミル)−2−メチル−プ
ロピオン酸クロライドの合成 2−メチル−3−(トリクロルゲルミル)プロ
ピオン酸26.6g(0.1モル)を前記と同様にチオ
ニルクロライドと扱つた後、減圧蒸留に付し、3
−(トリクロルゲルミル)−2−メチル−プロピオ
ン酸クロライドを沸点101〜101.5℃の無色透明留
分として25.1g得た。収率は88%であつた。 元素分析 計算値Ge:25.52 C:16.89 H:2.12 Cl:49.85 実験値Ge:25.41 C:16.87 H:2.15 Cl:49.82 屈折率等 n20 D:1.5074 d20 20:1.6622 IR(KBr,cm-1)1790(C=0)、950(C−
0)、 590(Ge−C) 425,405(Ge−Cl) NMR(CDCl3,δ)1.56(3H,d,−C 3) 2.83(2H,m,Ge−C 2) 3.38(1H,m,−C−CO) MS(m/e)284(M+)、249(M−Cl)、 105(M−GeCl3)、 179(GeCl3) 尚、上記化合物は、いずれも対応するアクリル
酸クロライドにトリクロルゲルマンを付加させる
ようにしても合成することができる。即ち、で
合成した3−(トリクロルゲルミル)ブタン酸ク
ロライドに関しては、クロトノイルクロライド
20.9g(0.2モル)を乾燥エチルエーテル200mlに
溶解し、氷冷下トリクロルゲルマン36.0g(0.2
モル)を加えて2時間かくはん後、エチルエーテ
ルを留去し残渣を減圧蒸留に付すのであり、又、
で合成した3−(トリクロルゲルミル)−2−メ
チル−プロピオン酸クロライドに関しては、メタ
クロイルクロライド20.9g(0.2モル)を同様に
トリクロルゲルマンと反応させた後に減圧蒸留に
付すのであり、この方法によつても上記方法で得
られた化合物と実質的に同一のものが、それぞれ
72%、54.3%の収率で得られたのである。 3−(トリクロルゲルミル)2−メチルブタ
ン酸クロライドの合成 3−(トリクロルゲルミル)2−メチルブタン
酸28.0g(0.1モル)を前記と同様にチオニル
クロライドと扱つた後、減圧蒸留に付し、3−
(トリクロルゲルミル)2−メチルブタン酸クロ
ライドを沸点99〜100℃/6mmHgの淡黄色留分と
して27.0gを得た。収率90.4%であつた。 元素分析 計算値Ge:24.32 C:20.12 H:2.70 Cl:47.50 実験値Ge:24.41 C:20.03 H:2.84 Cl:47.41 屈折率等 n20 D:1.5105 d20 20:1.60795 IR(KBr,cm-1)1785(C=0)、920(C−
0)、 580(Ge−C) 480,400(Ge−Cl) NMR(δ,CDCl3)1.45(3H,d,Ge−CH2
−C 3) 1.58(3H,d,C 3−CH−CO) 2.70(1H,m,Ge−C−) 3.28(1H,m,−C−CO) MS(m/e)298(M+)、263(M−Cl)、 179(GeCl)、144(GeCl2) 119(M−GeCl3) 3−(トリクロルゲルミル)−3−メチルブタ
ン酸クロライドの合成 3−(トリクロルゲルミル)−3−メチルブタン
酸28.0g(0.1モル)を前記と同様にチオニル
クロライドと扱つた後、減圧蒸留に付し、3−
(トリクロルゲルミル)−3−メチルブタン酸クロ
ライドを沸点90℃/5mmHgの淡黄色留分として
25.5g得た。収率は85.5%であつた。 元素分析 計算値Ge:24.32 C:20.12 H:2.70 Cl:47.50 分析値Ge:24.53 C:19.95 H:2.68 Cl:47.26 屈折率等 n20 D:1.5144 d20 20:1.5968 IR(KBr,cm-1)1800(C=0)、595(Ge−
C)、 430,400(Ge−Cl) NMR(CDCl3,δ)1.50(3H,s,Ge−C−
3) 3.32(2H,s,−C 2−CO) MS(m/e)298(M+)、179(GeCl3)、119(M
−GeCl3)、 2 セスキオキサイド型化合物(−1)〜(
−4)の合成 化合物(−1)の合成 まず、3−(トリクロルゲルミル)−ブタン酸ク
ロライド5.69g(0.02モル)を無水ベンゼン150
mlに溶解し、氷冷下乾燥アンモニアを1時間導入
し更に乾燥塩化水素ガスを1時間導入した後、酢
酸メチルエステル100mlを加え、かくはんして濾
過し、濾液を留去後、残渣をアセトン−ベンゼン
(1:2)より再結晶して、次のような特徴を有
する化合物の無色針状結晶を5g(94.5%収率)
得る。 3−(トリクロルゲルミル)ブタン酸アミド 融 点 123〜124℃ 元素分析 計算値Ge:27.39 C:18.13 H:3.04 Cl:40.12 N:5.28 実験値Ge:27.60 C:18.13 H:3.08 Cl:40.08 N:5.25 IR(KBr,cm-1)3450,3350,3300, 3250(N−H) 1665(C=0)、600(Ge−C)、 420,380(Ge−Cl) MS(m/s)265(M+)、230(M−Cl) このようにして得られた化合物を5.70g(0.02
モル)用い、そのゲルマニウム塩素結合のみを常
法どおり加水分解することにより、以下のような
特徴を有する化合物(−1)を2.9g得た。収
率は79.8%であつた。 化合物(−1) 2−カルバモイルエチルゲルマニウムセスキオ
キサイド 元素分析 計算値Ge:39.73 C:26.30 H:4.41 N:7.67 実験値Ge:39.60 C:26.15 H:4.40 N:7.51 IR(KBr,cm-1)1665(C=0)、 900,800(Ge−O) DTA322.℃に吸熱ピーク 348,410℃に発熱ピーク 化合物(−2)の合成 まず、3−(トリクロルゲルミル)−2−メチル
プロピオン酸クロライド5.69g(0.02モル)を、
前記化合物(−1)の場合と同様にアンモニア
及び塩化水素ガスと反応させてから後処理して、
次のような特徴と有する化合物の無色針状結晶を
4.66g(88.0%収率)を得る。 3−(トリクロルゲルミル)−2−メチルプロピ
オン酸アミド 融 点 114〜115℃ 元素分析 計算値Ge:27.39 C:18.13 H:3.04 Cl:40.12 N:5.28 実験値Ge:27.71 C:18.23 H:3.07 Cl:40.06 N:5.20 IR(KBr,cm-1)3450,3350,3270,3230 (N−H)、1660(C=0)、 600(Ge−C)、415(Ge−Cl) NMR(dioxan−d6,δ)1.34(3H,
d,−C 3−) 2.20(2H,m,Ge−C 2−) 2.90(1H,m,C−CO) MS(m/e)265(M+)、230(M−Cl) 次いでこの化合物を5.70g(0,02モル)用
い、前記と同様常法どおり加水分解することによ
り、以下のような特性を有する化合物(−2)
を3.01g得た。収率は82%であつた。 化合物(−2) 2−カルバモイル−2−メチルエチルゲルマニ
ウムセスキオキサイド 元素分析 計算値Ge:39.73 C:26.30 H:4.41 N:7.67 実験値Ge:39.52 C:26.37 H:4.39 N:7.61 IR(KBr,cm-1)1660(C=0)、900,800 (Ge−0) DTA246℃に吸熱ピーク 315℃に発熱ピーク 化合物(−3)の合成 まず、2−メチル−3−(トリクロルゲルミル)
ブタン酸クロライド5.8g(0.02モル)を、前記
化合物(−1)の場合と同様にアンモニア及び
塩化水素ガスと反応させてから後処理をして、次
のような特徴を有する化合物の無色針状結晶を
4.1g(76.0%収率)得る。 2−メチル−3−(トリクロルゲルミル)ブタ
ン酸アミド 融 点 141〜142℃ 元素分析 計算値Ge:26.01 C:21.52 H:3.61 Cl:38.11 N:5.03 実験値Ge:25.93 C:21.49 H:3.63 Cl:37.96 N:4.98 IR(KBr,cm-1)3450,3270,3210(N−H)、 1655(C=0)、605(Ge−c)、 420、410(Ge−Cl) NMR(aceton−d6,δ) 1.30(3H,d,Ge−CH−C 3−)、 1.44(3H,d,C 3−CH−CO)、 2.52(1H,m,Ce−C)、 3.22(1H,m,−C−CO) MS(m/e) 279(M+)、244(M−Cl)、 179(GeCl3)、144(GeCl2) 次いで、この化合物を5.97g(0.02モル)用
い、前記と同様常法どおり加水分解することによ
り、以下のような特徴を有する化合物(−3)
を3.15g得た。収率は80%であつた。 化合物(−3) 1,2−ジメチル−2−カルバモイルエチルゲ
ルマニウムセスキオキサイド 元素分析 計算値Ge:36.90 C:30.53 H:5.12 N:7.12 実験値Ge:36.59 C:30.47 H:5.03 N:7.05 IR(KBr,cm-1)1660(C=0) 895,795(Ge−0) DTA62,432℃に吸熱ピーク 307℃に発熱ピーク NMR(D2O,δ)1.25(3H,d,−CH−C
)、 1.55(3H,d,C 3−CH−CO)、 2.90(2H,m,C−C)、 化合物(−4)の合成 まず、3−メチル−3−(トリクロルゲルミル)
ブタン酸クロライド5.97g(0.02モル)を、前記
化合物(−1)の場合と同様にアンモニア及び
塩化水素ガスと反応させてから後処理をして、次
のような特徴を有する化合物の無色プリズム状結
晶を5.0g(92.2%収率)得る。 3−メチル−3−(トリクロルゲルミル)ブタ
ン酸アミド 融 点 155〜156℃ 元素分析 計算値Ge:26.01 C:21.52 H:3.61 Cl:38.11 N:5.02 実験値Ge:26.06 C:21.41 H:3.58 Cl:37.97 N:4.95 NMR(acetone−d6,δ)1.38(6H,s,−C
3)、 2.80(2H,s,C 2) MS(m/e) 279(M+)、244(M−Cl)、 179(GeCl3)、144(GeCl2) 次いで、この化合物を5.97g(0.02モル)用
い、前記と同様常法どおり加水分解することによ
り、以下のような特徴を有する化合物(−4)
を2.99g得た。収率は76%であつた。 化合物(−4) 1,1−ジメチルエチルゲルマニウムセスキオ
キサイド 元素分析 計算値Ge:36.90 C:30.53 H:5.12 N:7.12 実験値Ge:36.49 C:30.43 H:5.12 N:7.00 IR(KBr,cm-1)1665(C=0),890(Ge−0) NMR(D2O)1.15(6H,s,C−(C 32)、 2.48(2H,s,C 2) DTA200,240,276℃に吸熱ピーク 325℃に発熱ピーク 実施例 2 トリハロ酸塩化物から直接合成する方法 3−トリクロルゲルミルブタン酸クロライド
5.70g(0.02モル)を無水ベンゼン150mlに溶
解し、氷冷下乾燥アンモニアを1時間導入後、
水500mlを加えてかくはんしてから水層を分離
してゲル濾過(セフアデツクス25[商品名])
し、濾液を蒸発乾固することにより、化合物
(−1)の無色無定型結晶を2.63g得た。収
率は72.4%であつた。 この反応を他のトリハロ酸塩化物についても
行い、それぞれから無色無定型結晶を得たが、
これらの化合物のデータはすべて前記化合物
(−1)〜(−4)のものと一致した。 又、上記トリハロ酸塩化物を14%NH4OH溶
液40mlに溶解して析出する結晶を濾取し、該結
晶をゲル濾過(セフアデツクス25[商品名])
後、濾液を蒸発乾固すると、全く同様に前記化
合物(−1)〜(−4)が得られた。 実験例 1 前記実施例2で得られたセスキオキサイド型化
合物の生体内での利用性を検討するため、25℃に
於ける水に対する溶解度を調べたところ、これら
の化合物は従来公知の類似化合物に比較して、下
表に示すとおりの良好な水溶性を有することがわ
かつた。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1乃至R3は水素原子又はメチル基
    [但し、R1乃至R3の少なくとも一はメチル基であ
    る]を示す) により表されることを特徴とする有機ゲルマニウ
    ム化合物。
JP61313544A 1986-12-25 1986-12-25 有機ゲルマニウム化合物 Granted JPS62174089A (ja)

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JP61313544A Granted JPS62174089A (ja) 1986-12-25 1986-12-25 有機ゲルマニウム化合物

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JP (1) JPS62174089A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54116100A (en) * 1978-03-01 1979-09-10 Sato Ryuichi Production of organic germanium polymer
JPS54160319A (en) * 1978-06-08 1979-12-19 Asai Germanium Res Inst Manufacture of organic germanium compound

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54116100A (en) * 1978-03-01 1979-09-10 Sato Ryuichi Production of organic germanium polymer
JPS54160319A (en) * 1978-06-08 1979-12-19 Asai Germanium Res Inst Manufacture of organic germanium compound

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Publication number Publication date
JPS62174089A (ja) 1987-07-30

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