JPH05217713A - 抵抗体 - Google Patents

抵抗体

Info

Publication number
JPH05217713A
JPH05217713A JP4056645A JP5664592A JPH05217713A JP H05217713 A JPH05217713 A JP H05217713A JP 4056645 A JP4056645 A JP 4056645A JP 5664592 A JP5664592 A JP 5664592A JP H05217713 A JPH05217713 A JP H05217713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistor
resistance
sintered body
ceramic
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4056645A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3245933B2 (ja
Inventor
Kazuyoshi Nakamura
和敬 中村
Keisuke Nagata
啓祐 永田
Yasunobu Yoneda
康信 米田
Koji Tani
広次 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP05664592A priority Critical patent/JP3245933B2/ja
Priority to US08/014,362 priority patent/US5355112A/en
Publication of JPH05217713A publication Critical patent/JPH05217713A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3245933B2 publication Critical patent/JP3245933B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Adjustable Resistors (AREA)
  • Thermistors And Varistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 抵抗値の変化による特性のばらつきを防止で
き、かつ湿度等に対する耐環境性を向上できるととも
に、電力容量を大きくできるようにした抵抗体を提供す
る。 【構成】 セラミクス焼結体3の内部に少なくとも1つ
の抵抗膜4を埋設して抵抗体1を構成し、かつ上記焼結
体3を、ZnOを主成分とし、これに副成分としてB
i,Pb,B,Siのうち1つ以上の元素を含有するセ
ラミクス材料で構成する。また、上記副成分の添加量を
0.5 〜20mol %とする。さらに、上記焼結体3を、複数
のセラミクスシート2をこれの間に上記抵抗膜4を介在
させて積層し、該積層体を抵抗膜4とともに一体焼結し
て形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特性のばらつきを防止
でき、かつ湿度等に対する耐環境性を向上できるととも
に、電力容量を大きくできるようにした抵抗体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、サーメット抵抗体は精度の優
れた抵抗素子として広く知られている。このような抵抗
体は、例えばアルミナ基板の表面に、Ru酸化物,又は
Ru化合物からなる抵抗ペーストを印刷して厚膜の抵抗
膜を形成し、これを800 〜900℃で焼き付ける。そして
上記アルミナ基板の抵抗膜の表面にガラスペーストを塗
布した後、焼き付けてガラス膜を形成し、これにより湿
度等に対する耐環境性を向上するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の抵抗体では、抵抗膜にガラス膜をコーティングする
ことから抵抗値が変化し易く、特性にばらつきが生じ易
いという問題がある。また上記ガラス膜にピンホールが
生じる場合があり、この結果湿度の高い雰囲気中では水
分等が侵入して抵抗特性を悪化させるという問題もあ
る。さらに上記従来の抵抗体では、アルミナ基板,抵抗
膜,及びガラス膜の熱膨張率がそれぞれ異なることか
ら、抵抗膜の基板への密着性が低く、その結果大きな電
力容量が得られず、100mW 程度が限度であった。
【0004】本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされ
たもので、抵抗値の変化を防止して特性のばらつきを回
避でき、かつ湿度に対する耐環境性を向上できるととも
に、大きな電力容量が得られる抵抗体を提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の発明
は、セラミクス焼結体の内部に少なくとも1つの抵抗膜
を埋設してなり、かつ上記焼結体がZnOを主成分と
し、これに副成分としてBi,Pb,B,Siのうち1
つ以上の元素を含んでいることを特徴としている。ま
た、請求項2の発明は、上記Bi,Pb,B,Siのう
ち1つ以上の元素を合計で0.5 〜20mol %含有したこと
を特徴とし、請求項3は、上記セラミクス焼結体が、複
数のセラミクスシートをこれの間に上記抵抗膜を介在さ
せて積層し、該積層体を抵抗膜とともに一体焼結したも
のであることを特徴としている。
【0006】ここで、副成分の添加量は0.5 〜20mol %
とするのが望ましい。これは、添加量を0.5 mol %未満
にすると焼結が進まず、抵抗素子として使用できなくな
る場合があり、また20mol %を越えるとセラミクス焼結
体と抵抗膜とが反応し易く、その結果抵抗値のばらつき
が大きくなったり,電力容量が低下する場合があるから
である。また、上記副成分には、通常のZnO系セラミ
クスに用いられるSb,Co,Mn,Ti,Fe,Ni
等が含まれていても良い。
【0007】
【作用】本発明に係る抵抗体によれば、焼結体の内部に
抵抗膜を埋設し、該抵抗膜の周囲をセラミクスで覆った
ので、従来のガラスコーティングを不要にでき、それだ
け抵抗値の変化による特性のばらつきを回避できる。ま
たピンホールの問題も解消できることから、湿度等に対
する耐環境性を改善でき、この点からも抵抗特性の悪化
を回避できる。さらに、ZnOを主成分とし、これに焼
結を低温化するBi,Pb,B,Siを所定量添加した
ので、これにより抵抗膜と焼結体との密着性を向上で
き、しかも抵抗膜の周囲は同一の焼結体で囲まれること
から、放熱性を向上でき、かつ熱膨張率の差による歪も
少なくでき、それだけ大きな電力容量を得ることができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図について説明す
る。図1及び図2は本発明の一実施例による抵抗体を説
明するための図である。図において、1は本実施例のサ
ーメット抵抗体である。この抵抗体1は略直方体状のセ
ラミクス焼結体3の内部にRu酸化物,又はその化合物
からなる抵抗膜4を埋設した構造のものである。上記抵
抗膜4の左, 右端面4a,4bは上記焼結体3の左, 右
側面3a,3bに露出しており、他の端面は焼結体3内
に封入されている。また、上記焼結体3の左, 右側面3
a,3bにはAg−Pdからなる外部電極5が被覆形成
されており、該外部電極5は上記抵抗膜4の各端面4
a,4bに接続されている。
【0009】また、上記焼結体3は、ZnOを主成分と
し、これに副成分としてBi,Pb,B,Siのうち1
つ以上の元素を0.5 〜20mol %添加してなる複数のセラ
ミクスシート2を積層して積層体を形成し、該積層体を
一体焼結して形成されたものである。そしてこの場合
に、厚さ方向中央に位置する1枚のセラミクスシート2
の上面に上記抵抗膜4をパターン形成し、この抵抗膜4
が形成されたセラミクスシート2に残りのセラミクスシ
ート2をサンドイッチ状に重ね合わせている。
【0010】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例の抵抗体1によれば、焼結体3内に抵抗膜
4を埋設したので、この抵抗膜4の周囲はセラミクスで
覆われていることから、従来のガラスコーティングを不
要にでき、それだけ抵抗値の変化による特性のばらつき
を回避できる。またピンホールの問題も解消できること
から、湿度等に対する耐環境性を改善でき、抵抗特性の
悪化を回避できる。
【0011】また、上記焼結体3に、ZnOを主成分と
し、これにBi,Pb,B,Siを0.5 〜20mol %添加
してなるセラミクス材料を採用したので、焼結温度を低
温化でき、これにより得られた抵抗膜4は焼結体3との
密着性が良く、しかも抵抗膜4の周囲は上記セラミクス
材料で囲まれていることから、放熱性を向上でき、かつ
熱膨張率の差による歪も少なくでき、それだけ電力容量
を向上できる。ちなみに、従来の抵抗素子では100mW 程
度であったのに対して、本実施例の抵抗体では、従来素
子の体積に比較して小型化を図りながら10倍以上の電力
容量が得られる。
【0012】さらに、本実施例では、従来のガラスペー
ストを塗布した後、焼き付ける工程を不要にできること
から、その分だけ製造コストを低減できる。さらにまた
抵抗膜の積層化が可能となることから、同一パターン,
同一工程で抵抗値の異なる各種の抵抗膜を自由に設定で
きる。
【0013】次に本実施例の抵抗体1の一製造方法につ
いて説明する。まず、ZnOを主成分とし、これにB
i,Pb,B,SiをそれぞれBi2 3 ,Pb
2 3 ,B2 3 ,SiO2 酸化物として、これらの添
加量が0.5 〜20mol %となるよう配合してセラミクス粉
末を形成する。この粉末に純水を加えてボールミルで粉
砕混合してスラリーを形成する。
【0014】次に、上記スラリーを蒸発乾燥させて、75
0 ℃で2時間仮焼成する。この仮焼成物を粗粉砕し、こ
れに純水を加えてボールミルで微粉砕してセラミクス原
料を形成する。次いで、この原料に、エチルアルコール
及びトルエンを6:4の割合で混合した溶媒を加えてボ
ールミルで混合してスラリーを形成する。
【0015】上記スラリーをドクタブレード法により、
厚さ70μm のグリーンシートを形成し、このグリーシー
トを乾燥させた後、所定の大きさにカットして矩形状の
セラミクスシート2を多数枚形成する。
【0016】次に、RuO2 :Ru2 Pb2 7 :Ru
2 Bi2 7 =6:2:2mol 比で配合してなる組成物
に、ビヒクルおよびガラスを加えて抵抗ペーストを形成
する。この抵抗ペーストを上記1枚のセラミクスシート
2の上面に印刷して抵抗膜4を形成する。次いで、上記
抵抗膜4が形成されたセラミクスシート2の上面,及び
下面に複数枚のセラミクスシート2を重ね合わせて積層
し、これに2t/cm2 の圧力を加えて圧着し、これにより
積層体を形成する。
【0017】次に、上記積層体を所定の大きさにカット
し、これを400 ℃に加熱してバインダーを飛散させた
後、930 ℃に昇温加熱して3時間焼成して焼結体3を形
成する。これにより得られた焼結体3をバレル研磨した
後、これの左, 右側面3a,3bにAg:Pd=7:3
wt比からなる電極ペーストを塗布し、これを850 ℃で10
分間焼き付けて外部電極5を形成し、該外部電極5と抵
抗膜4の左, 右端面4a,4bとを電気的に接続する。
これにより本実施例の抵抗体1が製造される。
【0018】
【表1】
【0019】次に本実施例の抵抗体1の効果を確認する
ために行った試験について説明する。この試験は、表1
に示すように、副成分の添加量を0.1 〜40mol %の範囲
で変化させて上記製造方法により多数の試料No. 1〜N
o. 55を作成し、この各試料の抵抗値(Ω),3CV
(3σ/平均×100 %σは標準偏差) ,及び電力容量
(mW) を測定して行った(表中、*印は本発明の請求範
囲外を示す)。
【0020】
【表2】
【0021】表2はその結果を示す。同表からも明らか
なように、副成分の添加量が0.5mol%未満の各試料No.
1,9,17,25,の場合は、セラミクスの焼結が進
んでおらず抵抗体として使用できない。また、上記添加
量が20mol %を越える各試料No. 7,8,15,16,
23,24,31,32,52〜55の場合は、抵抗値
にばらつきが生じ、しかも電力容量は96〜410mW と低
い。これに対して添加量を0.5 〜20mol %範囲内とした
各試料No. 2〜6,10〜14,18〜22,26〜3
0,33〜51の場合は、抵抗値のばらつきが小さく、
しかも電力容量は830 〜1830mWと大幅に向上しているこ
とがわかる。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明に係る抵抗体によれ
ば、焼結体の内部に抵抗膜を埋設し、かつ焼結体にZn
Oを主成分とし、これにBi,Pb,B,Siを1〜20
mol %添加してなるセラミクス材料を採用したので、抵
抗値の変化による特性のばらつきを回避でき、かつ湿度
等に対する耐環境性を向上できる効果があるとともに、
電力容量を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による抵抗体を説明するため
の断面図である。
【図2】上記実施例の抵抗体の製造方法を示す分解斜視
図である。
【符号の説明】 1 抵抗体 2 セラミクスシート 3 焼結体 4 抵抗膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 広次 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミクス焼結体の内部に少なくとも1
    つの抵抗膜を埋設してなり、かつ上記焼結体がZnOを
    主成分とし、これに副成分としてBi,Pb,B,Si
    のうち1つ以上の元素を含んでいることを特徴とする抵
    抗体。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記Bi,Pb,
    B,Siのうち1つ以上の元素を合わせて0.5 〜20mol
    %含有したことを特徴とする抵抗体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、上記セラミク
    ス焼結体が、複数のセラミクスシートをこれの間に上記
    抵抗膜を介在させて積層し、該積層体を抵抗膜とともに
    一体焼結したものであることを特徴とする抵抗体。
JP05664592A 1992-02-07 1992-02-07 抵抗体 Expired - Fee Related JP3245933B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05664592A JP3245933B2 (ja) 1992-02-07 1992-02-07 抵抗体
US08/014,362 US5355112A (en) 1992-02-07 1993-02-05 Fixed resistor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05664592A JP3245933B2 (ja) 1992-02-07 1992-02-07 抵抗体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05217713A true JPH05217713A (ja) 1993-08-27
JP3245933B2 JP3245933B2 (ja) 2002-01-15

Family

ID=13033087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05664592A Expired - Fee Related JP3245933B2 (ja) 1992-02-07 1992-02-07 抵抗体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3245933B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8149082B2 (en) 2007-06-29 2012-04-03 Koa Corporation Resistor device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8149082B2 (en) 2007-06-29 2012-04-03 Koa Corporation Resistor device

Also Published As

Publication number Publication date
JP3245933B2 (ja) 2002-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2267808B1 (en) Piezoelectric/electrostrictive element and manufacturing method thereof
JPH04283902A (ja) Ntcサーミスタ素子
JPH06124807A (ja) 積層型チップ部品
JP3064659B2 (ja) 積層型セラミック素子の製造方法
JP3245933B2 (ja) 抵抗体
JP3245946B2 (ja) 抵抗体
JP3189419B2 (ja) 抵抗体
JP3317246B2 (ja) 複合セラミック及び複合セラミック素子
JPH0214501A (ja) 電圧非直線抵抗器
JP2976250B2 (ja) 積層型バリスタの製造方法
US5430429A (en) Ceramic resistor wherein a resistance film is embedded
JP3528972B2 (ja) Ntcサーミスタ
JP2666605B2 (ja) 積層型バリスタ
JP3149564B2 (ja) 抵抗体
JPS622612A (ja) 積層型セラミツクコンデンサ素子
JP3632592B2 (ja) チップサーミスタおよびその製造方法
JPH07183155A (ja) セラミック積層電子部品及びその製造方法
JPH02276203A (ja) 積層型サーミスタの製造方法
JPH04280603A (ja) 積層バリスタ
JPH07326537A (ja) セラミック積層電子部品の製造方法
JP3316552B2 (ja) 抵抗体の製造方法
JPH0613206A (ja) 積層型バリスタ
JPH08222468A (ja) セラミック素子とその製造方法
JPH06310304A (ja) Ntcサーミスタ
JP2642390B2 (ja) 厚膜コンデンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20011002

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071102

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091102

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees