JPH05215079A - 内接歯車ポンプ - Google Patents
内接歯車ポンプInfo
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- JPH05215079A JPH05215079A JP4591792A JP4591792A JPH05215079A JP H05215079 A JPH05215079 A JP H05215079A JP 4591792 A JP4591792 A JP 4591792A JP 4591792 A JP4591792 A JP 4591792A JP H05215079 A JPH05215079 A JP H05215079A
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- Japan
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- chamber
- gears
- liquid
- discharge
- suction
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2/00—Rotary-piston machines or pumps
- F04C2/08—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C2/082—Details specially related to intermeshing engagement type machines or pumps
- F04C2/088—Elements in the toothed wheels or the carter for relieving the pressure of fluid imprisoned in the zones of engagement
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2/00—Rotary-piston machines or pumps
- F04C2/08—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C2/10—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
- F04C2/102—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member the two members rotating simultaneously around their respective axes
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 内接噛合いする両歯車の高回転域でその回転
数上昇に伴う液体の吐出量増加を抑制する内接歯車ポン
プに関し、広範囲の用途において円滑なポンプ作動が得
られるようにする。 【構成】 両歯車５、６の回転に伴いその容積を減少す
る隣接の収縮室１４Ａ、１４Ｂ間および収縮室１４Ｂと
吐出室１２間を、両歯車５、６の噛合い歯５Ａ、６Ａの
一方を非対称歯形に設けて対向する歯５Ａ、６Ａ間に形
成した隙間Ｈで絞り連通し、これにより歯車の低回転域
では収縮室内に満たされる液体の一部を吐出ポート１３
側へ漸次放出し、収縮室内の液体の過剰な圧力上昇を防
止すると共に、高回転域では吸入流路２に設置の絞り１
１に起因して収縮室内の液体中に生じる気ほうを吐出ポ
ート１３側へ放出することなく、収縮室内においてその
容積減少によって滑らかに消去して吐出流路３にキャビ
テーションを生じなくしている。
数上昇に伴う液体の吐出量増加を抑制する内接歯車ポン
プに関し、広範囲の用途において円滑なポンプ作動が得
られるようにする。 【構成】 両歯車５、６の回転に伴いその容積を減少す
る隣接の収縮室１４Ａ、１４Ｂ間および収縮室１４Ｂと
吐出室１２間を、両歯車５、６の噛合い歯５Ａ、６Ａの
一方を非対称歯形に設けて対向する歯５Ａ、６Ａ間に形
成した隙間Ｈで絞り連通し、これにより歯車の低回転域
では収縮室内に満たされる液体の一部を吐出ポート１３
側へ漸次放出し、収縮室内の液体の過剰な圧力上昇を防
止すると共に、高回転域では吸入流路２に設置の絞り１
１に起因して収縮室内の液体中に生じる気ほうを吐出ポ
ート１３側へ放出することなく、収縮室内においてその
容積減少によって滑らかに消去して吐出流路３にキャビ
テーションを生じなくしている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、内接噛合いした外歯歯
車と内歯歯車の高回転域における回転数上昇に伴う液体
の吐出量増加を抑制するよう設けた内接歯車ポンプに関
し、特に車両用のポンプとして好適なものである。
車と内歯歯車の高回転域における回転数上昇に伴う液体
の吐出量増加を抑制するよう設けた内接歯車ポンプに関
し、特に車両用のポンプとして好適なものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の内接歯車ポンプとして特
開平３−１７５１８２号公報に記載されたものがある。
このものは、駆動軸により外歯歯車を回転駆動すると、
内接噛合する外歯歯車と内歯歯車とがともに同方向へ回
転し、吸入ポートの液体を両歯車間に形成の吸入室に吸
入して最大容積室、収縮室を経て吐出室に搬送し吐出ポ
ートより吐出するようにしている。
開平３−１７５１８２号公報に記載されたものがある。
このものは、駆動軸により外歯歯車を回転駆動すると、
内接噛合する外歯歯車と内歯歯車とがともに同方向へ回
転し、吸入ポートの液体を両歯車間に形成の吸入室に吸
入して最大容積室、収縮室を経て吐出室に搬送し吐出ポ
ートより吐出するようにしている。
【０００３】そして、吸入ポートより吸入室に吸入する
液体の吸入速度が遅くて吸入ポート側に設けた絞りの絞
り制御が機能しない回転数が約１５００ｒｐｍまでの低
回転域では、回転数の上昇に略比例して吸入量が増加
し、これに起因して吐出量が増加する。また、エンジン
潤滑やパワーステアリングなどの車両用のポンプでは需
要量が高回転域における液体の吐出量よりはるかに少な
くて良いため、吸入ポートより吸入室に吸入する液体の
吸入速度が速くて吸入ポート側の絞りで絞り制御される
回転数が前述の数値を上回る高回転域では、吸入ポート
側の絞り制御により回転数の上昇に伴う液体の吸入量の
増加を抑制し、これに起因して回転数の上昇に伴う吐出
量の増加を抑制するようにしている。
液体の吸入速度が遅くて吸入ポート側に設けた絞りの絞
り制御が機能しない回転数が約１５００ｒｐｍまでの低
回転域では、回転数の上昇に略比例して吸入量が増加
し、これに起因して吐出量が増加する。また、エンジン
潤滑やパワーステアリングなどの車両用のポンプでは需
要量が高回転域における液体の吐出量よりはるかに少な
くて良いため、吸入ポートより吸入室に吸入する液体の
吸入速度が速くて吸入ポート側の絞りで絞り制御される
回転数が前述の数値を上回る高回転域では、吸入ポート
側の絞り制御により回転数の上昇に伴う液体の吸入量の
増加を抑制し、これに起因して回転数の上昇に伴う吐出
量の増加を抑制するようにしている。
【０００４】前述した高回転域においては吸入ポート側
の絞り制御によって吸入室に吸入する液体中に気ほうを
生じるが、この気ほうは両歯車の回転に伴いその容積を
減少する収縮室内において滑らかに消去されキャビテー
ションに伴う騒音等を生じないようにしている。また、
吸入ポート側の絞り制御の影響を受けない低回転域にお
いては前述の気ほうを生じないので収縮室内が液体で満
たされるが、この液体の一部は収縮室の容積減少に伴っ
て内歯歯車の各内歯内に有した逆止め弁を介して吐出室
に放出され収縮室に過剰な圧力上昇を防止するようにし
ている。
の絞り制御によって吸入室に吸入する液体中に気ほうを
生じるが、この気ほうは両歯車の回転に伴いその容積を
減少する収縮室内において滑らかに消去されキャビテー
ションに伴う騒音等を生じないようにしている。また、
吸入ポート側の絞り制御の影響を受けない低回転域にお
いては前述の気ほうを生じないので収縮室内が液体で満
たされるが、この液体の一部は収縮室の容積減少に伴っ
て内歯歯車の各内歯内に有した逆止め弁を介して吐出室
に放出され収縮室に過剰な圧力上昇を防止するようにし
ている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この構成で
は、回転する内歯歯車の各内歯内にそれぞれ逆止め弁を
設けているため、このポンプ自体およびポンプを取付け
する装置の作動振動の影響を逆止め弁が受け易く、特に
車両に取付けた場合、逆止め弁は異なる振動数、振動幅
が繰り返し作用して誤作動をおこし易く、収縮室内にお
ける気ほうの消去不良や液体の過剰な圧力上昇によって
円滑なポンプ作動が得られなくなる問題点があった。
は、回転する内歯歯車の各内歯内にそれぞれ逆止め弁を
設けているため、このポンプ自体およびポンプを取付け
する装置の作動振動の影響を逆止め弁が受け易く、特に
車両に取付けた場合、逆止め弁は異なる振動数、振動幅
が繰り返し作用して誤作動をおこし易く、収縮室内にお
ける気ほうの消去不良や液体の過剰な圧力上昇によって
円滑なポンプ作動が得られなくなる問題点があった。
【０００６】本発明は、かかる問題点を解決するもの
で、従来の如き歯車の歯内に設ける逆止め弁を不要にし
て歯車の回転数上昇に伴う液体の吐出量増加を抑制し、
広範囲の用途において円滑なポンプ作動が得られるよう
にした内接歯車ポンプを提供するものである。
で、従来の如き歯車の歯内に設ける逆止め弁を不要にし
て歯車の回転数上昇に伴う液体の吐出量増加を抑制し、
広範囲の用途において円滑なポンプ作動が得られるよう
にした内接歯車ポンプを提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、外歯
を有した外歯歯車と内歯を有した内歯歯車とを内接噛合
いするようポンプ本体内へ偏心して回転自在に設け、こ
の両歯車の歯が最深に噛合う位置との対向側に閉塞した
最大容積室を区画形成し、最大容積室より両歯車の回転
方向における後側に液体を吸入する吸入ポートに連通の
吸入室を区画形成すると共に、最大容積室より両歯車の
回転方向における先側に液体を吐出する吐出ポートに連
通する吐出室を区画形成し、かつ最大容積室と吐出室と
の間に両歯車の回転に伴いその容積を減少する収縮室を
区画形成し、吸入ポート側には両歯車の回転数上昇に伴
い吸入室に吸入される液体の吸入量を抑制可能に絞りを
設け、外歯歯車の各歯の回転方向における後側の歯面も
しくは内歯歯車の各歯の回転方向における先側の歯面の
一方は、その歯面の一部を全歯幅にわたり窪ませて対向
する歯面との間で隣接する収縮室間および収縮室と吐出
室間を絞り連通可能な隙間を形成するよう非対称歯形に
設けている。
を有した外歯歯車と内歯を有した内歯歯車とを内接噛合
いするようポンプ本体内へ偏心して回転自在に設け、こ
の両歯車の歯が最深に噛合う位置との対向側に閉塞した
最大容積室を区画形成し、最大容積室より両歯車の回転
方向における後側に液体を吸入する吸入ポートに連通の
吸入室を区画形成すると共に、最大容積室より両歯車の
回転方向における先側に液体を吐出する吐出ポートに連
通する吐出室を区画形成し、かつ最大容積室と吐出室と
の間に両歯車の回転に伴いその容積を減少する収縮室を
区画形成し、吸入ポート側には両歯車の回転数上昇に伴
い吸入室に吸入される液体の吸入量を抑制可能に絞りを
設け、外歯歯車の各歯の回転方向における後側の歯面も
しくは内歯歯車の各歯の回転方向における先側の歯面の
一方は、その歯面の一部を全歯幅にわたり窪ませて対向
する歯面との間で隣接する収縮室間および収縮室と吐出
室間を絞り連通可能な隙間を形成するよう非対称歯形に
設けている。
【０００８】
【作用】かかる本発明の構成において、吸入ポートより
吸入室に吸入する液体の吸入速度が遅くて吸入ポート側
の絞り制御が機能しない低回転域では、歯車の回転数の
変化に略比例して吸入量が変化し、これに起因して吐出
量が回転数上昇に略比例して増加する。このとき、両歯
車の回転に伴いその容積を減少する収縮室内は吸入室よ
り最大容積室を経て搬送された液体で満たされるが、こ
の液体の一部は収縮室の容積減少に伴って両歯車の各歯
の非対称歯形に起因する絞り隙間を介し収縮室および吐
出室と漸次吐出ポート側に放出され収縮室内の過剰な圧
力上昇を防止するようにしている。また、吸入ポートよ
り吸入室に吸入する液体の吸入速度が速く吸入ポート側
で絞り制御される高回転域では、この絞り制御により歯
車の回転数上昇に伴う吸入量の増加を抑制し、これに起
因して回転数上昇に伴う吐出量の増加を抑制する。この
とき、吸入室に吸入する液体中に気ほうを生じるが、こ
の気ほうは収縮室内においてその容積減少に伴い滑らか
に消去されキャビテーションに伴う騒音等を生じないよ
うにしている。このため、従来のポンプの如く、歯車の
歯内に逆止め弁を設けることなく歯車の回転数上昇に伴
う液体の吐出量増加を抑制でき、逆止め弁の誤作動に起
因する種々の問題点が解決されて、広範囲の用途におい
て円滑なポンプ作動を得ることができる。
吸入室に吸入する液体の吸入速度が遅くて吸入ポート側
の絞り制御が機能しない低回転域では、歯車の回転数の
変化に略比例して吸入量が変化し、これに起因して吐出
量が回転数上昇に略比例して増加する。このとき、両歯
車の回転に伴いその容積を減少する収縮室内は吸入室よ
り最大容積室を経て搬送された液体で満たされるが、こ
の液体の一部は収縮室の容積減少に伴って両歯車の各歯
の非対称歯形に起因する絞り隙間を介し収縮室および吐
出室と漸次吐出ポート側に放出され収縮室内の過剰な圧
力上昇を防止するようにしている。また、吸入ポートよ
り吸入室に吸入する液体の吸入速度が速く吸入ポート側
で絞り制御される高回転域では、この絞り制御により歯
車の回転数上昇に伴う吸入量の増加を抑制し、これに起
因して回転数上昇に伴う吐出量の増加を抑制する。この
とき、吸入室に吸入する液体中に気ほうを生じるが、こ
の気ほうは収縮室内においてその容積減少に伴い滑らか
に消去されキャビテーションに伴う騒音等を生じないよ
うにしている。このため、従来のポンプの如く、歯車の
歯内に逆止め弁を設けることなく歯車の回転数上昇に伴
う液体の吐出量増加を抑制でき、逆止め弁の誤作動に起
因する種々の問題点が解決されて、広範囲の用途におい
て円滑なポンプ作動を得ることができる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図１および図２において、１はポンプ本体で、
液体を吸入する吸入流路２と液体を吐出する吐出流路３
とを有し、内部に形成した内孔４に外歯歯車５と内歯歯
車６とを内接噛合いするよう偏心して回転自在に設けて
いる。そして、外歯歯車５は９枚の外歯５Ａを有し、内
歯歯車６は外歯５Ａより１枚多い１０枚の内歯６Ａを有
してそれぞれ焼結成形により形成している。また、外歯
歯車５の各外歯５Ａはその回転方向における先側の歯面
の一部７を全歯幅にわたり窪ませて非対称歯形に設け、
対向する内歯歯車６の内歯６Ａの歯面との間で後述する
隣接の室間を絞り連通可能な隙間Ｈを形成するようにし
ている。
明する。図１および図２において、１はポンプ本体で、
液体を吸入する吸入流路２と液体を吐出する吐出流路３
とを有し、内部に形成した内孔４に外歯歯車５と内歯歯
車６とを内接噛合いするよう偏心して回転自在に設けて
いる。そして、外歯歯車５は９枚の外歯５Ａを有し、内
歯歯車６は外歯５Ａより１枚多い１０枚の内歯６Ａを有
してそれぞれ焼結成形により形成している。また、外歯
歯車５の各外歯５Ａはその回転方向における先側の歯面
の一部７を全歯幅にわたり窪ませて非対称歯形に設け、
対向する内歯歯車６の内歯６Ａの歯面との間で後述する
隣接の室間を絞り連通可能な隙間Ｈを形成するようにし
ている。
【００１０】８は両歯車５、６の歯５Ａ、６Ａが最深に
噛合う位置と対向する位置に有した最大容積室で、外歯
５Ａおよび内歯６Ａに囲まれて閉塞状態に区画形成して
いる。９は吸入室で、最大容積室８より矢印Ｆで示す両
歯車５、６の回転方向における後側に、最大容積室８の
直前から両歯車５、６の歯５Ａ、６Ａが最深に噛合う位
置の近傍までの間にわたり外歯５Ａおよび内歯６Ａに囲
まれて区画形成している。１０は吸入流路２と接続した
吸入ポートで、吸入室９に連通するよう両歯車５、６の
軸方向側面が摺接するポンプ本体１の内孔４底面に円弧
状に開口して設けている。１１は吸入流路２に設置した
絞りで、両歯車５、６の回転数上昇に伴う液体の吸入量
増加を抑制するよう吸入ポート１０に吸入する液体を絞
り制御可能に設けている。
噛合う位置と対向する位置に有した最大容積室で、外歯
５Ａおよび内歯６Ａに囲まれて閉塞状態に区画形成して
いる。９は吸入室で、最大容積室８より矢印Ｆで示す両
歯車５、６の回転方向における後側に、最大容積室８の
直前から両歯車５、６の歯５Ａ、６Ａが最深に噛合う位
置の近傍までの間にわたり外歯５Ａおよび内歯６Ａに囲
まれて区画形成している。１０は吸入流路２と接続した
吸入ポートで、吸入室９に連通するよう両歯車５、６の
軸方向側面が摺接するポンプ本体１の内孔４底面に円弧
状に開口して設けている。１１は吸入流路２に設置した
絞りで、両歯車５、６の回転数上昇に伴う液体の吸入量
増加を抑制するよう吸入ポート１０に吸入する液体を絞
り制御可能に設けている。
【００１１】１２は吐出室で、最大容積室８より両歯車
５、６の回転方向Ｆにおける先側に、最大容積室８との
間に３枚の内歯６Ａが介在する位置から両歯車５、６の
歯５Ａ、６Ａが最深に噛合う位置の近傍までの間にわた
り外歯５Ａおよび内歯６Ａに囲まれて区画形成してい
る。１３は吐出流路３と接続した吐出ポートで、吐出室
１２に連通するよう両歯５、６の軸方向側面が摺接する
内孔４の底面に円弧状に開口して設け、その最大容積室
８側の開口始端１３Ａを最大容積室８との間に３枚の内
歯６Ａが介在して４枚目の内歯６Ａの略中心に位置する
よう設けている。１４Ａ、１４Ｂは収縮室で、最大容積
室８と吐出室１２との間に外歯５Ａおよび内歯６Ａに囲
まれて区画形成し、両歯車５、６の回転に伴いその容積
を減少するよう設けている。そして、隣接する収縮室１
４Ａと１４Ｂ間および収縮室１４Ｂと吐出室１２間は、
両歯車５、６の対向する歯５Ａ、６Ｂ間に形成した隙間
Ｈにより漸次吐出ポート１３に絞り連通している。な
お、この収縮室１４Ａ、１４Ｂについては１個でも良
く、その際には吐出ポート１３の開口始端１３Ａを最大
容積室８側へ延在し吐出室１２を拡張して区画形成す
る。１５は外歯歯車５と嵌合して回転駆動する駆動軸
で、車両に搭載の場合にはエンジンのクランク軸側に連
結している。
５、６の回転方向Ｆにおける先側に、最大容積室８との
間に３枚の内歯６Ａが介在する位置から両歯車５、６の
歯５Ａ、６Ａが最深に噛合う位置の近傍までの間にわた
り外歯５Ａおよび内歯６Ａに囲まれて区画形成してい
る。１３は吐出流路３と接続した吐出ポートで、吐出室
１２に連通するよう両歯５、６の軸方向側面が摺接する
内孔４の底面に円弧状に開口して設け、その最大容積室
８側の開口始端１３Ａを最大容積室８との間に３枚の内
歯６Ａが介在して４枚目の内歯６Ａの略中心に位置する
よう設けている。１４Ａ、１４Ｂは収縮室で、最大容積
室８と吐出室１２との間に外歯５Ａおよび内歯６Ａに囲
まれて区画形成し、両歯車５、６の回転に伴いその容積
を減少するよう設けている。そして、隣接する収縮室１
４Ａと１４Ｂ間および収縮室１４Ｂと吐出室１２間は、
両歯車５、６の対向する歯５Ａ、６Ｂ間に形成した隙間
Ｈにより漸次吐出ポート１３に絞り連通している。な
お、この収縮室１４Ａ、１４Ｂについては１個でも良
く、その際には吐出ポート１３の開口始端１３Ａを最大
容積室８側へ延在し吐出室１２を拡張して区画形成す
る。１５は外歯歯車５と嵌合して回転駆動する駆動軸
で、車両に搭載の場合にはエンジンのクランク軸側に連
結している。
【００１２】次に、かかる構成の作動を説明する。駆動
軸１５により外歯歯車５を矢印Ｆ方向へ回転駆動する
と、外歯５Ａと内歯６Ａの噛合いで内歯歯車６も同方向
へ回転し、吸入流路２の液体を吸入ポート１０より吸入
室９に吸入して最大容積室８、収縮室１４Ａ、１４Ｂを
経て吐出室１１２に搬送し吐出ポート１３より吐出流路
３に吐出する。
軸１５により外歯歯車５を矢印Ｆ方向へ回転駆動する
と、外歯５Ａと内歯６Ａの噛合いで内歯歯車６も同方向
へ回転し、吸入流路２の液体を吸入ポート１０より吸入
室９に吸入して最大容積室８、収縮室１４Ａ、１４Ｂを
経て吐出室１１２に搬送し吐出ポート１３より吐出流路
３に吐出する。
【００１３】この両歯車５、６の回転で、吸入流路２を
流れる液体の吸入速度が遅く絞り１１による液体の絞り
制御が機能しない低回転域では、駆動軸１５の回転数の
変化に応じ略比例して液体の吸入量が変化し、これに起
因して吐出量は回転数の上昇に略比例して増加する。こ
のとき、両歯車５、６の回転によってその容積が減少す
る収縮室１４Ａ、１４Ｂ内は、吸入室９より最大容積室
８を経て搬送された液体で満たされるが、この液体の一
部は各収縮室１４Ａ、１４Ｂの容積減少に伴い対向する
外歯５Ａと内歯６Ａ間に形成の隙間Ｈにより漸次隣接す
る室を経て吐出ポート１３に放出され、収縮室１４Ａ、
１４Ｂ内の過剰な圧力上昇は防止する。
流れる液体の吸入速度が遅く絞り１１による液体の絞り
制御が機能しない低回転域では、駆動軸１５の回転数の
変化に応じ略比例して液体の吸入量が変化し、これに起
因して吐出量は回転数の上昇に略比例して増加する。こ
のとき、両歯車５、６の回転によってその容積が減少す
る収縮室１４Ａ、１４Ｂ内は、吸入室９より最大容積室
８を経て搬送された液体で満たされるが、この液体の一
部は各収縮室１４Ａ、１４Ｂの容積減少に伴い対向する
外歯５Ａと内歯６Ａ間に形成の隙間Ｈにより漸次隣接す
る室を経て吐出ポート１３に放出され、収縮室１４Ａ、
１４Ｂ内の過剰な圧力上昇は防止する。
【００１４】また、両歯車５、６の回転で、吸入流路２
を流れる液体の吸入速度が速く絞り１１によって液体が
絞り制御される高回転域では、この絞り制御により駆動
軸１５の回転数上昇に伴う液体の吸入量増加を抑制し、
これに起因して回転数上昇に伴う吐出量の増加を抑制す
る。このとき、吸入室９には液体が十分に吸入されない
ため、その液体中に気ほうを生じるが、この気ほうは収
縮室１４Ａ、１４Ｂ内においてその容積減少に伴い滑ら
かに消去しキャビテーションを生じることがない。そし
て、気ほうより液体の比重が重く、かつ両歯車５、６の
回転による遠心力で液体が収縮室１４Ａ、１４Ｂの外方
を囲む内歯６Ａ側に位置するため、かかる気ほうは収縮
室１４Ａ、１４Ｂの内方を囲む外歯５Ａの歯底に位置
し、隙間Ｈを経て吐出ポート１３に放出されることなく
吐出室１２に搬送されるまでに確実に消去する。したが
って、両歯車５、６は低回転域から高回転域の間におい
て円滑にポンプ作動する。
を流れる液体の吸入速度が速く絞り１１によって液体が
絞り制御される高回転域では、この絞り制御により駆動
軸１５の回転数上昇に伴う液体の吸入量増加を抑制し、
これに起因して回転数上昇に伴う吐出量の増加を抑制す
る。このとき、吸入室９には液体が十分に吸入されない
ため、その液体中に気ほうを生じるが、この気ほうは収
縮室１４Ａ、１４Ｂ内においてその容積減少に伴い滑ら
かに消去しキャビテーションを生じることがない。そし
て、気ほうより液体の比重が重く、かつ両歯車５、６の
回転による遠心力で液体が収縮室１４Ａ、１４Ｂの外方
を囲む内歯６Ａ側に位置するため、かかる気ほうは収縮
室１４Ａ、１４Ｂの内方を囲む外歯５Ａの歯底に位置
し、隙間Ｈを経て吐出ポート１３に放出されることなく
吐出室１２に搬送されるまでに確実に消去する。したが
って、両歯車５、６は低回転域から高回転域の間におい
て円滑にポンプ作動する。
【００１５】この作動において、両歯車５、６の低回転
域で収縮室１４Ａ、１４Ｂ内に満たされる液体の一部
を、外歯５Ａの非対称歯形に基づく外歯５Ａと内歯６Ａ
間に形成する隙間Ｈにより漸次吐出ポート１３側へ放出
し、収縮室１４Ａ、１４Ｂ内の過剰な圧力上昇を防止し
ているため、従来のポンプの如き各歯内に逆止め弁を設
けたものと比べ、逆止め弁の誤作動に起因する問題点を
解決できて用途の拡大が図れると共に、歯車の構成を簡
単にでき、しかも歯車は焼結成形で設けているから、外
歯５Ａを非対称歯形に有することが容易にできてその製
作コストの低減が図れる。さらに、隙間Ｈは両歯車５、
６の噛合いに影響を与えない外歯５Ａの回転方向におけ
る後側の歯面の一部７を窪ませて形成しているため、概
存のポンプ機能を低下させることなくできると共に、こ
の隙間Ｈの形成により両歯車５、６間における歯５Ａ、
６Ａの噛合い接触する個所を減少できて作動時の低騒音
化が一層良好に得られる。
域で収縮室１４Ａ、１４Ｂ内に満たされる液体の一部
を、外歯５Ａの非対称歯形に基づく外歯５Ａと内歯６Ａ
間に形成する隙間Ｈにより漸次吐出ポート１３側へ放出
し、収縮室１４Ａ、１４Ｂ内の過剰な圧力上昇を防止し
ているため、従来のポンプの如き各歯内に逆止め弁を設
けたものと比べ、逆止め弁の誤作動に起因する問題点を
解決できて用途の拡大が図れると共に、歯車の構成を簡
単にでき、しかも歯車は焼結成形で設けているから、外
歯５Ａを非対称歯形に有することが容易にできてその製
作コストの低減が図れる。さらに、隙間Ｈは両歯車５、
６の噛合いに影響を与えない外歯５Ａの回転方向におけ
る後側の歯面の一部７を窪ませて形成しているため、概
存のポンプ機能を低下させることなくできると共に、こ
の隙間Ｈの形成により両歯車５、６間における歯５Ａ、
６Ａの噛合い接触する個所を減少できて作動時の低騒音
化が一層良好に得られる。
【００１６】なお、一実施例では隙間Ｈを形成するのに
外歯５Ａを非対称歯形としたが、内歯６Ａの回転方向に
おける先側の歯面の一部を全歯幅にわたり窪み形成して
対向する外歯５Ａとの間で隙間を形成するようにしても
良い。
外歯５Ａを非対称歯形としたが、内歯６Ａの回転方向に
おける先側の歯面の一部を全歯幅にわたり窪み形成して
対向する外歯５Ａとの間で隙間を形成するようにしても
良い。
【００１７】
【発明の効果】このように本発明は、内接噛合いするよ
うポンプ本体内へ偏心して回転自在に設けた外歯歯車と
内歯歯車の歯が最深に噛合う位置との対向側に閉塞した
最大容積室を区画形成し、最大容積室より両歯車の回転
方向における後側に液体を吸入する吸入ポートに連通の
吸入室を区画形成すると共に、最大容積室より両歯車の
回転方向における先側に液体を吐出する吐出ポートに連
通する吐出室を区画形成し、かつ最大容積室と吐出室と
の間に両歯車の回転に伴いその容積を減少する収縮室を
区画形成し、吸入ポート側には両歯車の回転数上昇に伴
い吸入室に吸入される液体の吸入量を抑制可能に絞りを
設け、外歯歯車の各歯の回転方向における後側の歯面も
しくは内歯歯車の各歯の回転方向における先側の歯面の
一方は、その歯面の一部を全歯幅にわたり窪ませて対向
する歯面との間で隣接する収縮室間および収縮室と吐出
室間を絞り連通可能な隙間を形成するよう非対称歯形に
設けたことにより、従来のポンプの如き歯車の歯内に設
ける逆止め弁を不要にして両歯車の回転数上昇に伴う液
体の吐出量増加を抑制でき、広範囲の用途において円滑
なポンプ作動を得ることができる。また、両歯車の噛合
いに影響を与えない歯の歯面を非対称歯形に設けて対向
する歯との間で隙間を形成し、隣接する収縮室間および
収縮室と吐出室間の絞り連通を得ているため、前記逆止
め弁の不要と相まって歯車の構成を簡単にでき、製作コ
ストの低減が図れる。さらにまた、前記隙間の形成によ
り両歯車間における歯の噛合い接触する個所を減少でき
て作動時の低騒音化が良好に得られる効果を有する。
うポンプ本体内へ偏心して回転自在に設けた外歯歯車と
内歯歯車の歯が最深に噛合う位置との対向側に閉塞した
最大容積室を区画形成し、最大容積室より両歯車の回転
方向における後側に液体を吸入する吸入ポートに連通の
吸入室を区画形成すると共に、最大容積室より両歯車の
回転方向における先側に液体を吐出する吐出ポートに連
通する吐出室を区画形成し、かつ最大容積室と吐出室と
の間に両歯車の回転に伴いその容積を減少する収縮室を
区画形成し、吸入ポート側には両歯車の回転数上昇に伴
い吸入室に吸入される液体の吸入量を抑制可能に絞りを
設け、外歯歯車の各歯の回転方向における後側の歯面も
しくは内歯歯車の各歯の回転方向における先側の歯面の
一方は、その歯面の一部を全歯幅にわたり窪ませて対向
する歯面との間で隣接する収縮室間および収縮室と吐出
室間を絞り連通可能な隙間を形成するよう非対称歯形に
設けたことにより、従来のポンプの如き歯車の歯内に設
ける逆止め弁を不要にして両歯車の回転数上昇に伴う液
体の吐出量増加を抑制でき、広範囲の用途において円滑
なポンプ作動を得ることができる。また、両歯車の噛合
いに影響を与えない歯の歯面を非対称歯形に設けて対向
する歯との間で隙間を形成し、隣接する収縮室間および
収縮室と吐出室間の絞り連通を得ているため、前記逆止
め弁の不要と相まって歯車の構成を簡単にでき、製作コ
ストの低減が図れる。さらにまた、前記隙間の形成によ
り両歯車間における歯の噛合い接触する個所を減少でき
て作動時の低騒音化が良好に得られる効果を有する。
【図１】本発明の一実施例を示す内接歯車ポンプの縦断
面図である。
面図である。
【図２】図１の要部を拡大して示す斜視図である。
１ポンプ本体 ５外歯歯車 ５Ａ外歯 ６内歯歯車 ６Ａ内歯 ８最大容積室 ９吸入室 １０吸入ポート １１絞り １２吐出室 １３吐出ポート １４Ａ、１４Ｂ収縮室 Ｈ隙間
Claims (1)
- 【請求項１】 外歯を有した外歯歯車と内歯を有した内
歯歯車とを内接噛合いするようポンプ本体内へ偏心して
回転自在に設け、この両歯車の歯が最深に噛合う位置と
の対向側に閉塞した最大容積室を区画形成し、最大容積
室より両歯車の回転方向における後側に液体を吸入する
吸入ポートに連通の吸入室を区画形成すると共に、最大
容積室より両歯車の回転方向における先側に液体を吐出
する吐出ポートに連通する吐出室を区画形成し、かつ最
大容積室と吐出室との間に両歯車の回転に伴いその容積
を減少する収縮室を区画形成し、吸入ポート側には両歯
車の回転数上昇に伴い吸入室に吸入される液体の吸入量
を抑制可能に絞りを設け、外歯歯車の各歯の回転方向に
おける後側の歯面もしくは内歯歯車の各歯の回転方向に
おける先側の歯面の一方は、その歯面の一部を全歯幅に
わたり窪ませて対向する歯面との間で隣接する収縮室間
および収縮室と吐出室間を絞り連通可能な隙間を形成す
るよう非対称歯形に設けたことを特徴とする内接歯車ポ
ンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4591792A JPH05215079A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 内接歯車ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4591792A JPH05215079A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 内接歯車ポンプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05215079A true JPH05215079A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=12732602
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4591792A Pending JPH05215079A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 内接歯車ポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05215079A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7488163B2 (en) | 2004-12-27 | 2009-02-10 | Yamada Manufacturing Co., Ltd. | Trochoid oil pump |
| KR20190022401A (ko) * | 2017-08-25 | 2019-03-06 | 콕스 테크닉 게엠베하 운트 코 카게 | 편심 부시 사이에서 비대칭 치부로 바아형 압연 재료를 압연하기 위한 조절 가능한 롤 스탠드, 및 비대칭 치부를 갖는 편심 부시 |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP4591792A patent/JPH05215079A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7488163B2 (en) | 2004-12-27 | 2009-02-10 | Yamada Manufacturing Co., Ltd. | Trochoid oil pump |
| KR20190022401A (ko) * | 2017-08-25 | 2019-03-06 | 콕스 테크닉 게엠베하 운트 코 카게 | 편심 부시 사이에서 비대칭 치부로 바아형 압연 재료를 압연하기 위한 조절 가능한 롤 스탠드, 및 비대칭 치부를 갖는 편심 부시 |
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