JP3002914B2 - 内接歯車ポンプ - Google Patents
内接歯車ポンプInfo
- Publication number
- JP3002914B2 JP3002914B2 JP3280426A JP28042691A JP3002914B2 JP 3002914 B2 JP3002914 B2 JP 3002914B2 JP 3280426 A JP3280426 A JP 3280426A JP 28042691 A JP28042691 A JP 28042691A JP 3002914 B2 JP3002914 B2 JP 3002914B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drive shaft
- external gear
- intermediate member
- gear
- external
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2/00—Rotary-piston machines or pumps
- F04C2/08—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C2/10—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
- F04C2/102—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member the two members rotating simultaneously around their respective axes
Landscapes
- Rotary Pumps (AREA)
- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内接噛合して設けた外
歯歯車と内歯歯車との回転数上昇に伴う過吐出量による
回動力の消費を抑制する内接歯車ポンプに関し、特に、
車両用のポンプとして好適なものである。
歯歯車と内歯歯車との回転数上昇に伴う過吐出量による
回動力の消費を抑制する内接歯車ポンプに関し、特に、
車両用のポンプとして好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の内接歯車ポンプとして特
開平3−175182号公報に示される如きものがあ
る。このものは、駆動軸により外歯歯車を回転駆動する
と、内接噛合する外歯歯車と内歯歯車とがともに同方向
へ回転し、吸入ポートより吸入した液体を両歯車の各内
歯および外歯に囲まれる搬送室により搬送して吐出ポー
トより吐出するよう設けている。そして、吸入ポートよ
り吸入する液体の吸入速度が遅くて吸入ポート側に設置
した絞りが機能しない回転数が約1500rpmまでの
低回転域では、回転数の上昇に略比例して吸入量が増加
すると、これに伴って吐出量も増加して駆動軸の回動力
が増大する。また、この種の車両用のポンプでは、約1
500rpm以上の高回転域で液体の需要量がその吐出
量よりはるかに少くてよく、吸入ポートより吸入する液
体の吸入速度が速くて吸入ポート側に設置した絞りが機
能する回転数が前述数値を上回る高回転域では、回転数
の上昇に伴う吸入量の増加を抑えて、これに起因する駆
動軸の回動力増大を抑制するようにしている。
開平3−175182号公報に示される如きものがあ
る。このものは、駆動軸により外歯歯車を回転駆動する
と、内接噛合する外歯歯車と内歯歯車とがともに同方向
へ回転し、吸入ポートより吸入した液体を両歯車の各内
歯および外歯に囲まれる搬送室により搬送して吐出ポー
トより吐出するよう設けている。そして、吸入ポートよ
り吸入する液体の吸入速度が遅くて吸入ポート側に設置
した絞りが機能しない回転数が約1500rpmまでの
低回転域では、回転数の上昇に略比例して吸入量が増加
すると、これに伴って吐出量も増加して駆動軸の回動力
が増大する。また、この種の車両用のポンプでは、約1
500rpm以上の高回転域で液体の需要量がその吐出
量よりはるかに少くてよく、吸入ポートより吸入する液
体の吸入速度が速くて吸入ポート側に設置した絞りが機
能する回転数が前述数値を上回る高回転域では、回転数
の上昇に伴う吸入量の増加を抑えて、これに起因する駆
動軸の回動力増大を抑制するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる従来
のポンプでは、吸入ポート側に設置した絞りの機能によ
り高回転域で吸入する液体中に気ほうを生じさせ、この
気ほうを両歯車の回転に伴いその容積を減少する区間の
搬送室内において消去するようにしているため、気ほう
を消去する際に気ほうが急激に押しつぶされて騒音を生
じたり外歯歯車にエロージョンを生じたりする等の危険
性があり、気ほうを生じさせることによる種々の問題点
があった。本発明は、かかる問題点を解決するもので、
吸入する液体中に気ほうを生じさせることなくして、駆
動軸の高回転域で回転数上昇に伴う吐出量の増加を抑え
て駆動軸の回動力増大を抑制し得るようにした内接歯車
ポンプを提供するものである。
のポンプでは、吸入ポート側に設置した絞りの機能によ
り高回転域で吸入する液体中に気ほうを生じさせ、この
気ほうを両歯車の回転に伴いその容積を減少する区間の
搬送室内において消去するようにしているため、気ほう
を消去する際に気ほうが急激に押しつぶされて騒音を生
じたり外歯歯車にエロージョンを生じたりする等の危険
性があり、気ほうを生じさせることによる種々の問題点
があった。本発明は、かかる問題点を解決するもので、
吸入する液体中に気ほうを生じさせることなくして、駆
動軸の高回転域で回転数上昇に伴う吐出量の増加を抑え
て駆動軸の回動力増大を抑制し得るようにした内接歯車
ポンプを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、複数
の外歯を有する外歯歯車を駆動軸に回動連結して備えた
中間部材に回転自在に嵌合して本体内に設け、駆動軸の
回動力がばね力を介して外歯歯車に伝達されるよう嵌合
する外歯歯車と中間部材との間にばねを介装して設け、
外歯歯車と内接噛合するよう外歯より多数歯の内歯を有
する内歯歯車を本体内に外歯歯車と偏心して回転自在に
設け、両歯車の回転により吸入ポートより吸入した液体
を搬送して吐出ポートより吐出するよう両歯車間に各内
歯および外歯に囲まれる搬送室をそれぞれ区画形成して
設け、各搬送室にそれぞれ連通して外歯歯車と中間部材
との嵌合部に周方向へ間隔を有して開口する連通路を外
歯歯車に設け、外歯歯車と中間部材との嵌合部には駆動
軸の回動力が外歯歯車と中間部材との間に設けたばねの
ばね力より小さい駆動軸の低回転域で隣設する両連通路
間をそれぞれ遮断すると共に、駆動軸の回転数上昇によ
る吐出量の増加で駆動軸の回動力がばね力より大きくな
って外歯歯車と中間部材とが相対回転する駆動軸の高回
転域で隣設する両連通路間をそれぞれ連通するよう連通
遮断路を設けたことを特徴として成る。
の外歯を有する外歯歯車を駆動軸に回動連結して備えた
中間部材に回転自在に嵌合して本体内に設け、駆動軸の
回動力がばね力を介して外歯歯車に伝達されるよう嵌合
する外歯歯車と中間部材との間にばねを介装して設け、
外歯歯車と内接噛合するよう外歯より多数歯の内歯を有
する内歯歯車を本体内に外歯歯車と偏心して回転自在に
設け、両歯車の回転により吸入ポートより吸入した液体
を搬送して吐出ポートより吐出するよう両歯車間に各内
歯および外歯に囲まれる搬送室をそれぞれ区画形成して
設け、各搬送室にそれぞれ連通して外歯歯車と中間部材
との嵌合部に周方向へ間隔を有して開口する連通路を外
歯歯車に設け、外歯歯車と中間部材との嵌合部には駆動
軸の回動力が外歯歯車と中間部材との間に設けたばねの
ばね力より小さい駆動軸の低回転域で隣設する両連通路
間をそれぞれ遮断すると共に、駆動軸の回転数上昇によ
る吐出量の増加で駆動軸の回動力がばね力より大きくな
って外歯歯車と中間部材とが相対回転する駆動軸の高回
転域で隣設する両連通路間をそれぞれ連通するよう連通
遮断路を設けたことを特徴として成る。
【0005】
【作用】かかる本発明の構成において、外歯歯車を回転
する駆動軸の回動力が外歯歯車と中間部材との間に設け
たばねのばね力より小さい駆動軸の低回転域では、各搬
送室に連通する隣設する両連通路間を連通遮断路がそれ
ぞれ遮断しており、駆動軸の回転数上昇に略比例して吐
出量が増加し駆動軸の回動力も増大する。さらに、駆動
軸の回転数上昇に伴いその回動力がばね力より増大する
駆動軸の高回転域では、この増大した回動力により外歯
歯車と中間部材とが相対回転して隣設する両連通路間を
連通遮断路によりそれぞれ連通し、吐出ポート側の液体
の一部が搬送室、連通路、連通遮断路を流れて吸入ポー
ト側に還流され、駆動軸の回転数上昇に伴う吐出量の増
加が抑えられて駆動軸の回動力増大を抑制する。このた
め、従来のポンプの如き、吸入する液体中に気ほうを生
じさせることによる種々の問題点の発生を確実に阻止で
きて、駆動軸の高回転域で回転数上昇に伴う吐出量の増
加を抑えて駆動軸の回動力増大を良好に抑制することが
できる。
する駆動軸の回動力が外歯歯車と中間部材との間に設け
たばねのばね力より小さい駆動軸の低回転域では、各搬
送室に連通する隣設する両連通路間を連通遮断路がそれ
ぞれ遮断しており、駆動軸の回転数上昇に略比例して吐
出量が増加し駆動軸の回動力も増大する。さらに、駆動
軸の回転数上昇に伴いその回動力がばね力より増大する
駆動軸の高回転域では、この増大した回動力により外歯
歯車と中間部材とが相対回転して隣設する両連通路間を
連通遮断路によりそれぞれ連通し、吐出ポート側の液体
の一部が搬送室、連通路、連通遮断路を流れて吸入ポー
ト側に還流され、駆動軸の回転数上昇に伴う吐出量の増
加が抑えられて駆動軸の回動力増大を抑制する。このた
め、従来のポンプの如き、吸入する液体中に気ほうを生
じさせることによる種々の問題点の発生を確実に阻止で
きて、駆動軸の高回転域で回転数上昇に伴う吐出量の増
加を抑えて駆動軸の回動力増大を良好に抑制することが
できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、1は本体で、内部に内孔2を穿
設している。3は本体1を貫通して内孔2内部に位置す
る駆動軸で、円筒状の中間部材4を回動連結して備えて
いる。5は中間部材4に回転自在に嵌合した外歯歯車
で、9枚の外歯5Aを有している。6A、6Bは駆動軸
3の回動力がばね力を介して外歯歯車5に伝達されるよ
う外歯歯車5と中間部材4との間に介装したばねで、ば
ね6Bは図2に示す如き、外歯歯車5と中間部材4との
嵌合面を本体1の内孔2の底面に摺接する外歯歯車5、
中間部材4の軸方向一側面側より窪ませて形成の凹部7
A、7Bに収装し、ばね6Bの軸方向一端を凹部7Aの
端面に当接し他端を凹部7Bの端面に当接している。ば
ね6Aはばね6Bと周方向に対向した位置にばね6Bと
同様に凹部8A、8Bに収装している。9は外歯歯車5
と内接噛合するよう内孔2に外歯歯車5と偏心して回転
自在に嵌合した内歯歯車で、10枚の内歯9Aを有して
いる。10は図2に一部を示すカバー11を本体1に取
付けるボルトである。
明する。図1において、1は本体で、内部に内孔2を穿
設している。3は本体1を貫通して内孔2内部に位置す
る駆動軸で、円筒状の中間部材4を回動連結して備えて
いる。5は中間部材4に回転自在に嵌合した外歯歯車
で、9枚の外歯5Aを有している。6A、6Bは駆動軸
3の回動力がばね力を介して外歯歯車5に伝達されるよ
う外歯歯車5と中間部材4との間に介装したばねで、ば
ね6Bは図2に示す如き、外歯歯車5と中間部材4との
嵌合面を本体1の内孔2の底面に摺接する外歯歯車5、
中間部材4の軸方向一側面側より窪ませて形成の凹部7
A、7Bに収装し、ばね6Bの軸方向一端を凹部7Aの
端面に当接し他端を凹部7Bの端面に当接している。ば
ね6Aはばね6Bと周方向に対向した位置にばね6Bと
同様に凹部8A、8Bに収装している。9は外歯歯車5
と内接噛合するよう内孔2に外歯歯車5と偏心して回転
自在に嵌合した内歯歯車で、10枚の内歯9Aを有して
いる。10は図2に一部を示すカバー11を本体1に取
付けるボルトである。
【0007】12は液体を吸入する吸入ポート、13は
液体を吐出する吐出ポートで、周方向に対向配設し、そ
れぞれ両歯車5、9の軸方向一側面が摺接する内孔2の
底面に円弧状に開口して設けている。14は両歯車5、
9の回転により容積を増減する搬送室で、各内歯9Aお
よび外歯5Aに囲まれてそれぞれ区画形成し、両歯車
5、9の回転により吸入ポート12より吸入した液体を
搬送して吐出ポート13より吐出するよう搬送室14の
容積増加域において吸入ポート12に連通し容積減少域
において吐出ポート13に連通し最大容積域において両
ポート12、13と遮断して設けている。15は外歯歯
車5に設けた連通路で、各搬送室14にそれぞれ連通し
て外歯歯車5の中間部材4と嵌合する嵌合面に周方向へ
等しく間隔を有して開口している。16は中間部材4に
設けた9個の連通遮断路で、中間部材4の外歯歯車5と
嵌合する嵌合面を周方向へ窪ませて形成し、各連通遮断
路16はその周方向長さを外歯歯車5と中間部材4との
相対回転により隣設する両連通路15間を連通できる長
さに設けている。そして、各連通遮断路16は駆動軸3
の回動力がばね6A、6Bのばね力より小さい駆動軸3
の低回転域で隣設する両連通路15間をそれぞれ遮断す
ると共に、駆動軸3の回動力がばね6A、6B力より大
きくなって外歯歯車5と中間部材4とが相対回転する図
3に示す駆動軸3の高回転域で隣設する両連通路15間
をそれぞれ連通し、この連通する開度を回転数の上昇下
降に応じて増減自在に設けている。
液体を吐出する吐出ポートで、周方向に対向配設し、そ
れぞれ両歯車5、9の軸方向一側面が摺接する内孔2の
底面に円弧状に開口して設けている。14は両歯車5、
9の回転により容積を増減する搬送室で、各内歯9Aお
よび外歯5Aに囲まれてそれぞれ区画形成し、両歯車
5、9の回転により吸入ポート12より吸入した液体を
搬送して吐出ポート13より吐出するよう搬送室14の
容積増加域において吸入ポート12に連通し容積減少域
において吐出ポート13に連通し最大容積域において両
ポート12、13と遮断して設けている。15は外歯歯
車5に設けた連通路で、各搬送室14にそれぞれ連通し
て外歯歯車5の中間部材4と嵌合する嵌合面に周方向へ
等しく間隔を有して開口している。16は中間部材4に
設けた9個の連通遮断路で、中間部材4の外歯歯車5と
嵌合する嵌合面を周方向へ窪ませて形成し、各連通遮断
路16はその周方向長さを外歯歯車5と中間部材4との
相対回転により隣設する両連通路15間を連通できる長
さに設けている。そして、各連通遮断路16は駆動軸3
の回動力がばね6A、6Bのばね力より小さい駆動軸3
の低回転域で隣設する両連通路15間をそれぞれ遮断す
ると共に、駆動軸3の回動力がばね6A、6B力より大
きくなって外歯歯車5と中間部材4とが相対回転する図
3に示す駆動軸3の高回転域で隣設する両連通路15間
をそれぞれ連通し、この連通する開度を回転数の上昇下
降に応じて増減自在に設けている。
【0008】次にかかる構成の作動を説明する。駆動軸
3を矢印A方向に回動すると、この駆動軸3の回動力が
ばね6A、6B力を介して外歯歯車5に伝達され、外歯
5Aと内歯9Aが内接噛合する外歯歯車5と内歯歯車9
が同方向に回転し、これに伴い搬送室14が同方向に移
動する。吸入ポート12の液体は容積が増加していく搬
送室14に吸入され、この搬送室14が最大容積域、容
積減少域へと順次移動して液体が搬送され、この液体は
容積減少域へ移動した搬送室14の容積減少により吐出
ポート13より吐出する。
3を矢印A方向に回動すると、この駆動軸3の回動力が
ばね6A、6B力を介して外歯歯車5に伝達され、外歯
5Aと内歯9Aが内接噛合する外歯歯車5と内歯歯車9
が同方向に回転し、これに伴い搬送室14が同方向に移
動する。吸入ポート12の液体は容積が増加していく搬
送室14に吸入され、この搬送室14が最大容積域、容
積減少域へと順次移動して液体が搬送され、この液体は
容積減少域へ移動した搬送室14の容積減少により吐出
ポート13より吐出する。
【0009】そして、駆動軸3の回動力がばね6A、6
B力より小さい駆動軸3の低回転域では、外歯歯車5と
中間部材4とが図1に示す状態で一体的に回転し、各搬
送室14に連通する隣設する両連通路15間を各連通遮
断路16がそれぞれ遮断し、駆動軸3の回転数上昇に略
比例して吐出量が増加し駆動軸3の回動力も増大する。
B力より小さい駆動軸3の低回転域では、外歯歯車5と
中間部材4とが図1に示す状態で一体的に回転し、各搬
送室14に連通する隣設する両連通路15間を各連通遮
断路16がそれぞれ遮断し、駆動軸3の回転数上昇に略
比例して吐出量が増加し駆動軸3の回動力も増大する。
【0010】また、駆動軸3の回転数上昇に伴いその回
動がばね6A、6B力より大きくなる駆動軸3の高回転
域では、この大きくなった回動力により外歯歯車5と中
間部材4とが図3に示す如き相対回転した状態で一体的
に回転し、隣設する両連通路15間を各連通遮断路16
によりそれぞれ連通し、吐出ポート13側の液体の一部
が容積減少域にある搬送室14から各連通路15、各連
通遮断路16を順次経て容積増加域にある搬送室14に
流れて吸入ポート12側に還流され、駆動軸3の回転数
上昇に伴う吐出量の増加が抑えられて駆動軸3の回動力
増大を抑制する。この状態で駆動軸3の回転数がさらに
上昇すると、外歯歯車5と中間部材4とがさらに相対回
転して各連通遮断路16の両連通路15間を連通する開
度が増加し、吐出ポート13側より吸入ポート12側に
還流される液体量が増加し、また、駆動軸3の回転数が
低下すると、外歯歯車5と中間部材4との相対回転量が
減少して各連通遮断路16の両連通路15間を連通する
開度が減少し、吐出ポート13側より吸入ポート12側
に還流される液体量が減少する。
動がばね6A、6B力より大きくなる駆動軸3の高回転
域では、この大きくなった回動力により外歯歯車5と中
間部材4とが図3に示す如き相対回転した状態で一体的
に回転し、隣設する両連通路15間を各連通遮断路16
によりそれぞれ連通し、吐出ポート13側の液体の一部
が容積減少域にある搬送室14から各連通路15、各連
通遮断路16を順次経て容積増加域にある搬送室14に
流れて吸入ポート12側に還流され、駆動軸3の回転数
上昇に伴う吐出量の増加が抑えられて駆動軸3の回動力
増大を抑制する。この状態で駆動軸3の回転数がさらに
上昇すると、外歯歯車5と中間部材4とがさらに相対回
転して各連通遮断路16の両連通路15間を連通する開
度が増加し、吐出ポート13側より吸入ポート12側に
還流される液体量が増加し、また、駆動軸3の回転数が
低下すると、外歯歯車5と中間部材4との相対回転量が
減少して各連通遮断路16の両連通路15間を連通する
開度が減少し、吐出ポート13側より吸入ポート12側
に還流される液体量が減少する。
【0011】かかる作動で、駆動軸3の高回転域では、
吐出ポート13側の液体の一部を容積減少域にある搬送
室14から各連通路15、各連通遮断路16を順次経て
容積増加域にある搬送室14に流して吸入ポート12側
に還流することで、駆動軸3の回転数上昇に伴う吐出量
の増加が抑えられて駆動軸3の回動力増大を抑制してい
るため、従来のポンプの如き、気ほうを生じさせること
による種々の問題点の発生を確実に阻止できて、駆動軸
3の高回転域で回転数上昇に伴う吐出量の増加を抑えて
駆動軸3の回動力増大を良好に抑制することができる。
また、駆動軸3の回動力増大をばね6A、6Bにより直
接検知し、外歯歯車5と中間部材4とが相対回転する機
械的な作動により隣設する両連通路15間を連通遮断路
16で確実に連通できるから、駆動軸3の回動力増大を
確実かつ応答性よく抑制することができ、特にその応答
性の向上により駆動軸3の回転数が大きく変動する車両
用のポンプに良好に用いることができる。
吐出ポート13側の液体の一部を容積減少域にある搬送
室14から各連通路15、各連通遮断路16を順次経て
容積増加域にある搬送室14に流して吸入ポート12側
に還流することで、駆動軸3の回転数上昇に伴う吐出量
の増加が抑えられて駆動軸3の回動力増大を抑制してい
るため、従来のポンプの如き、気ほうを生じさせること
による種々の問題点の発生を確実に阻止できて、駆動軸
3の高回転域で回転数上昇に伴う吐出量の増加を抑えて
駆動軸3の回動力増大を良好に抑制することができる。
また、駆動軸3の回動力増大をばね6A、6Bにより直
接検知し、外歯歯車5と中間部材4とが相対回転する機
械的な作動により隣設する両連通路15間を連通遮断路
16で確実に連通できるから、駆動軸3の回動力増大を
確実かつ応答性よく抑制することができ、特にその応答
性の向上により駆動軸3の回転数が大きく変動する車両
用のポンプに良好に用いることができる。
【0012】図4ないし図6は本発明の他実施例を示
し、一実施例と同一個所については同一符号を付して説
明を省略し、異なる個所についてのみ説明する。この他
実施例では、外歯歯車20と中間部材21との嵌合面を
本体1に取付けるカバー11に摺接する外歯歯車20、
中間部材21の軸方向他側面側より窪ませて凹部22
A、22Bを周方向へ等間隔に9個形成して設け、各凹
部22A、22Bにそれぞればね23を収装して設けて
いる。そして、中間部材21の嵌合面に形成した一方の
各凹部22Aは連通遮断路と成し、駆動軸3の回動力が
ばね23力より小さい駆動軸3の低回転域で隣設する両
連通路15間をそれぞれ遮断すると共に、駆動軸3の回
動力がばね23力より大きくなって外歯歯車20と中間
部材21とが相対回転する図6に示す駆動軸3の高回転
域で隣設する両連通路15間をそれぞれ連通し、この連
通する開度を回転数の上昇下降に応じて増減自在に設け
ている。これにより、各凹部22Aで隣設する両連通路
15間の連通遮断機能とばね23の収装機能とを兼用し
得るようにしている。そして、一実施例と同様の作用効
果を得ることができる。
し、一実施例と同一個所については同一符号を付して説
明を省略し、異なる個所についてのみ説明する。この他
実施例では、外歯歯車20と中間部材21との嵌合面を
本体1に取付けるカバー11に摺接する外歯歯車20、
中間部材21の軸方向他側面側より窪ませて凹部22
A、22Bを周方向へ等間隔に9個形成して設け、各凹
部22A、22Bにそれぞればね23を収装して設けて
いる。そして、中間部材21の嵌合面に形成した一方の
各凹部22Aは連通遮断路と成し、駆動軸3の回動力が
ばね23力より小さい駆動軸3の低回転域で隣設する両
連通路15間をそれぞれ遮断すると共に、駆動軸3の回
動力がばね23力より大きくなって外歯歯車20と中間
部材21とが相対回転する図6に示す駆動軸3の高回転
域で隣設する両連通路15間をそれぞれ連通し、この連
通する開度を回転数の上昇下降に応じて増減自在に設け
ている。これにより、各凹部22Aで隣設する両連通路
15間の連通遮断機能とばね23の収装機能とを兼用し
得るようにしている。そして、一実施例と同様の作用効
果を得ることができる。
【0013】なお、一実施例ではばね6A、6Bを2個
設け、また他実施例ではばね23を9個設けてそれぞれ
のばねをばね定数が小さな小型のものにしたが、ばね定
数が大きい単一のばねを設けるようにしても良いことは
勿論である。
設け、また他実施例ではばね23を9個設けてそれぞれ
のばねをばね定数が小さな小型のものにしたが、ばね定
数が大きい単一のばねを設けるようにしても良いことは
勿論である。
【0014】
【発明の効果】このように本発明は、複数の外歯を有す
る外歯歯車を駆動軸に回動連結して備えた中間部材に回
転自在に嵌合して本体内に設け、駆動軸の回動力がばね
力を介して外歯歯車に伝達されるよう嵌合する外歯歯車
と中間部材との間にばねを介装して設け、外歯歯車と内
接噛合するよう外歯より多数歯の内歯を有する内歯歯車
を本体内に外歯歯車と偏心して回転自在に設け、両歯車
の回転により吸入ポートより吸入した液体を搬送して吐
出ポートより吐出するよう両歯車間に各内歯および外歯
に囲まれる搬送室をそれぞれ区画形成して設け、各搬送
室にそれぞれ連通して外歯歯車と中間部材との嵌合部に
周方向へ間隔を有して開口する連通路を外歯歯車に設
け、外歯歯車と中間部材との嵌合部には駆動軸の回動力
が外歯歯車と中間部材との間に設けたばねのばね力より
小さい駆動軸の低回転域で隣設する両連通路間をそれぞ
れ遮断すると共に、駆動軸の回転数上昇による吐出量の
増加で駆動軸の回動力がばね力より大きくなって外歯歯
車と中間部材とが相対回転する駆動軸の高回転域で隣設
する両連通路間をそれぞれ連通するよう連通遮断路を設
けたことにより、駆動軸の高回転域で回転数上昇に伴う
吐出量の増加を抑えて駆動軸の回動力増大を良好に抑制
することができる。また、駆動軸の回動力増大を外歯歯
車と中間部材との間に介装して設けたばねにより直接検
知し、外歯歯車と中間部材とが相対回転する機械的な作
動により隣設する両連通路間を連通遮断路で確実に連通
できるから、駆動軸のトルクの増大を確実かつ応答性よ
く抑制することができ、特に、その応答性の向上により
駆動軸の回転数が大きく変動する車両用のポンプに良好
に用いることができる効果を有する。
る外歯歯車を駆動軸に回動連結して備えた中間部材に回
転自在に嵌合して本体内に設け、駆動軸の回動力がばね
力を介して外歯歯車に伝達されるよう嵌合する外歯歯車
と中間部材との間にばねを介装して設け、外歯歯車と内
接噛合するよう外歯より多数歯の内歯を有する内歯歯車
を本体内に外歯歯車と偏心して回転自在に設け、両歯車
の回転により吸入ポートより吸入した液体を搬送して吐
出ポートより吐出するよう両歯車間に各内歯および外歯
に囲まれる搬送室をそれぞれ区画形成して設け、各搬送
室にそれぞれ連通して外歯歯車と中間部材との嵌合部に
周方向へ間隔を有して開口する連通路を外歯歯車に設
け、外歯歯車と中間部材との嵌合部には駆動軸の回動力
が外歯歯車と中間部材との間に設けたばねのばね力より
小さい駆動軸の低回転域で隣設する両連通路間をそれぞ
れ遮断すると共に、駆動軸の回転数上昇による吐出量の
増加で駆動軸の回動力がばね力より大きくなって外歯歯
車と中間部材とが相対回転する駆動軸の高回転域で隣設
する両連通路間をそれぞれ連通するよう連通遮断路を設
けたことにより、駆動軸の高回転域で回転数上昇に伴う
吐出量の増加を抑えて駆動軸の回動力増大を良好に抑制
することができる。また、駆動軸の回動力増大を外歯歯
車と中間部材との間に介装して設けたばねにより直接検
知し、外歯歯車と中間部材とが相対回転する機械的な作
動により隣設する両連通路間を連通遮断路で確実に連通
できるから、駆動軸のトルクの増大を確実かつ応答性よ
く抑制することができ、特に、その応答性の向上により
駆動軸の回転数が大きく変動する車両用のポンプに良好
に用いることができる効果を有する。
【図1】本発明の一実施例を示す内接歯車ポンプの縦断
面図である。
面図である。
【図2】図1の線B−Bに沿った拡大部分断面図であ
る。
る。
【図3】図1と異る作動状態を示す内接歯車ポンプの縦
断面図である。
断面図である。
【図4】本発明の他実施例を示す内接歯車ポンプの縦断
面図である。
面図である。
【図5】図4の線C−Cに沿った拡大部分断面図であ
る。
る。
【図6】図4と異る作動状態を示す内接歯車ポンプの縦
断面図である。
断面図である。
1本体 3駆動軸 4、21中間部材 5、20外歯歯車 5A外歯 6A、6B、23ばね 9内歯歯車 9A内歯 12吸入ポート 13吐出ポート 14搬送室 15連通路 16連通遮断路 22A凹部(連通遮断路)
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の外歯を有する外歯歯車を駆動軸に
回動連結して備えた中間部材に回転自在に嵌合して本体
内に設け、駆動軸の回動力がばね力を介して外歯歯車に
伝達されるよう嵌合する外歯歯車と中間部材との間にば
ねを介装して設け、外歯歯車と内接噛合するよう外歯よ
り多数歯の内歯を有する内歯歯車を本体内に外歯歯車と
偏心して回転自在に設け、両歯車の回転により吸入ポー
トより吸入した液体を搬送して吐出ポートより吐出する
よう両歯車間に各内歯および外歯に囲まれる搬送室をそ
れぞれ区画形成して設け、各搬送室にそれぞれ連通して
外歯歯車と中間部材との嵌合部に周方向へ間隔を有して
開口する連通路を外歯歯車に設け、外歯歯車と中間部材
との嵌合部には駆動軸の回動力が外歯歯車と中間部材と
の間に設けたばねのばね力より小さい駆動軸の低回転域
で隣設する両連通路間をそれぞれ遮断すると共に、駆動
軸の回転数上昇による吐出量の増加で駆動軸の回動力が
ばね力より大きくなって外歯歯車と中間部材とが相対回
転する駆動軸の高回転域で隣設する両連通路間をそれぞ
れ連通するよう連通遮断路を設けたことを特徴とする内
接歯車ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3280426A JP3002914B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 内接歯車ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3280426A JP3002914B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 内接歯車ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0587058A JPH0587058A (ja) | 1993-04-06 |
JP3002914B2 true JP3002914B2 (ja) | 2000-01-24 |
Family
ID=17624892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3280426A Expired - Fee Related JP3002914B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 内接歯車ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3002914B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2517274B2 (ja) * | 1987-04-30 | 1996-07-24 | 住友化学工業株式会社 | ラセミ―トランス菊酸ハライドの製造法 |
KR100412610B1 (ko) * | 2001-12-11 | 2003-12-31 | 현대자동차주식회사 | 오일 펌프 |
KR100528201B1 (ko) * | 2002-11-29 | 2005-11-15 | 현대자동차주식회사 | 오일펌프의 동력전달장치 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP3280426A patent/JP3002914B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0587058A (ja) | 1993-04-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1710437A2 (en) | Oil Pump | |
CA2550313C (en) | Oil pump and automatic transmission including the same | |
JP3002914B2 (ja) | 内接歯車ポンプ | |
JP2004245151A (ja) | オイルポンプ | |
EP1498609B1 (en) | Trochoidal oil pump | |
JP2002098063A (ja) | オイルポンプ | |
KR20050067202A (ko) | 내접형 오일 펌프 로터 | |
US7819645B2 (en) | Internal gear pump | |
JPH05240166A (ja) | 内接歯車ポンプ | |
JP3127973B2 (ja) | トロコイド歯型を用いた内接歯車式液体ポンプの運転騒音低減構造 | |
JP2582167B2 (ja) | トロコイド型オイルポンプ | |
JP3371709B2 (ja) | オイルポンプ装置 | |
JPS618485A (ja) | オイルポンプ | |
JPH0942165A (ja) | トロコイドポンプ | |
JPH094569A (ja) | 内接歯車ポンプ | |
JPH11280666A (ja) | 燃料ポンプ | |
JP3074047B2 (ja) | 内接歯車ポンプ | |
KR200212882Y1 (ko) | 오일펌프의 기어구조 | |
JP2002070756A (ja) | 可変容量型オイルポンプ | |
JP3293506B2 (ja) | オイルポンプロータ | |
JP2006152928A (ja) | 内接式歯車ポンプ | |
JPH11257246A (ja) | 鎌形部材のない内歯歯車ポンプ | |
JP3853939B2 (ja) | トロコイドポンプ | |
JPH05215078A (ja) | 内接歯車ポンプ | |
JPH07102928A (ja) | オイルポンプの構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |