JPH05180173A - 内接歯車ポンプ - Google Patents
内接歯車ポンプInfo
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- JPH05180173A JPH05180173A JP35970491A JP35970491A JPH05180173A JP H05180173 A JPH05180173 A JP H05180173A JP 35970491 A JP35970491 A JP 35970491A JP 35970491 A JP35970491 A JP 35970491A JP H05180173 A JPH05180173 A JP H05180173A
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- JP
- Japan
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- chamber
- teeth
- increase
- gear
- discharge
- Prior art date
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- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2/00—Rotary-piston machines or pumps
- F04C2/08—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C2/10—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
- F04C2/101—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member with a crescent-shaped filler element, located between the inner and outer intermeshing members
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 駆動軸5の所定回転数以上での高回転域にお
ける回転数上昇に伴う吐出量の増加を抑制して、駆動軸
5のむだな回動力消費を低減する。 【構成】 吸入流路12に絞り13を設置して駆動軸5
の所定回転数以上での高回転域において回転数上昇に伴
う吸入量の増加を抑制して吸入する液体中に気ほうを生
じ、これに起因して吐出量の増加を抑制する。また、仕
切片6の内側面と外歯歯車4の隣接する両外歯4Aに囲
まれて区画形成した室8Aと、仕切片6の外側面と内歯
歯車3の隣接する両内歯3Aに囲まれて区画形成した室
8Bとにより最大容積室9を構成し、最大容積室9と吐
出室14との間に両歯車3、4の回転に伴いその容積を
減少する収縮室15A、15Bを区画形成し、収縮室1
5A、15Bを吐出ポート16に絞り通路18により絞
り連通する。
ける回転数上昇に伴う吐出量の増加を抑制して、駆動軸
5のむだな回動力消費を低減する。 【構成】 吸入流路12に絞り13を設置して駆動軸5
の所定回転数以上での高回転域において回転数上昇に伴
う吸入量の増加を抑制して吸入する液体中に気ほうを生
じ、これに起因して吐出量の増加を抑制する。また、仕
切片6の内側面と外歯歯車4の隣接する両外歯4Aに囲
まれて区画形成した室8Aと、仕切片6の外側面と内歯
歯車3の隣接する両内歯3Aに囲まれて区画形成した室
8Bとにより最大容積室9を構成し、最大容積室9と吐
出室14との間に両歯車3、4の回転に伴いその容積を
減少する収縮室15A、15Bを区画形成し、収縮室1
5A、15Bを吐出ポート16に絞り通路18により絞
り連通する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外歯歯車と内歯歯車と
を内接噛合して回転自在に設け、内歯歯車と外歯歯車と
が最深に噛合う位置との対向側に略三日月状の仕切片を
固定配置した内接歯車ポンプに関し、特に車両用ポンプ
として好適なものである。
を内接噛合して回転自在に設け、内歯歯車と外歯歯車と
が最深に噛合う位置との対向側に略三日月状の仕切片を
固定配置した内接歯車ポンプに関し、特に車両用ポンプ
として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の内接歯車ポンプとして特
開昭63−297788号公報に示される如きものがあ
る。このものは、複数の外歯を有して駆動軸により回転
駆動される外歯歯車と、外歯より歯数が2つ多い内歯を
有する内歯歯車とを内接噛合するよう偏心して回転自在
に設け、内歯歯車と外歯歯車とが最深に噛合う位置との
対向側に外歯歯車の歯先が内側面に内歯歯車の歯先が外
側面にそれぞれ摺接するよう略三日月状の仕切片を固定
配置して設け、駆動軸により外歯歯車を回転駆動する
と、内接噛合する外歯歯車と内歯歯車とがともに同方向
へ回転し、吸入ポートより吸入した液体を吐出ポートよ
り吐出するよう設けている。そして、駆動軸の回転数上
昇に略比例して吸入量が増加し、これに起因して吐出量
が増加する。
開昭63−297788号公報に示される如きものがあ
る。このものは、複数の外歯を有して駆動軸により回転
駆動される外歯歯車と、外歯より歯数が2つ多い内歯を
有する内歯歯車とを内接噛合するよう偏心して回転自在
に設け、内歯歯車と外歯歯車とが最深に噛合う位置との
対向側に外歯歯車の歯先が内側面に内歯歯車の歯先が外
側面にそれぞれ摺接するよう略三日月状の仕切片を固定
配置して設け、駆動軸により外歯歯車を回転駆動する
と、内接噛合する外歯歯車と内歯歯車とがともに同方向
へ回転し、吸入ポートより吸入した液体を吐出ポートよ
り吐出するよう設けている。そして、駆動軸の回転数上
昇に略比例して吸入量が増加し、これに起因して吐出量
が増加する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる従来
の内接歯車ポンプを車両のたとえばパワーステアリング
用ポンプとして用いると、この種のパワーステアリング
用ポンプでは駆動軸の回転数が1500rpm以上の高
回転域における液体の吐出量より需要量がはるかに少く
て良いため、高回転域における過吐出量により駆動軸の
回動力をむだに消費してしまう問題点があった。本発明
は、かかる問題点を解決するもので、駆動軸の所定回転
数以上での高回転域における回転数上昇に伴う吐出量の
増加を抑制して、駆動軸のむだな回動力消費を低減し得
るようにした内接歯車ポンプを提供するものである。
の内接歯車ポンプを車両のたとえばパワーステアリング
用ポンプとして用いると、この種のパワーステアリング
用ポンプでは駆動軸の回転数が1500rpm以上の高
回転域における液体の吐出量より需要量がはるかに少く
て良いため、高回転域における過吐出量により駆動軸の
回動力をむだに消費してしまう問題点があった。本発明
は、かかる問題点を解決するもので、駆動軸の所定回転
数以上での高回転域における回転数上昇に伴う吐出量の
増加を抑制して、駆動軸のむだな回動力消費を低減し得
るようにした内接歯車ポンプを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、複数
の外歯を有して駆動軸により回転駆動される外歯歯車
と、外歯より歯数の多い内歯を有する内歯歯車とを内接
噛合するよう本体内に偏心して回転自在に設け、内歯歯
車と外歯歯車とが最深に噛合う位置との対向側に外歯歯
車の歯先が内側面に内歯歯車の歯先が外側面にそれぞれ
摺接するよう略三日月状の仕切片を固定配置して設け、
仕切片の内側面と外歯歯車の隣接する両外歯ならびに仕
切片の外側面と内歯歯車の隣接する両内歯に囲まれて最
大容積室を区画形成し、最大容積室より両歯車の回転方
向における後側に液体を吸入する吸入ポートに連通する
吸入室を両歯車間に区画形成し、吸入ポート側を外歯歯
車を回転駆動する駆動軸の回転数上昇に伴う吸入量の増
加を所定回転数以上で抑制して吸入する液体中に気ほう
を生じるよう絞り制御して設け、最大容積室より両歯車
の回転方向における先側に液体を吐出する吐出ポートに
連通する吐出室を両歯車間に区画形成し、最大容積室と
吐出室との間に内歯および外歯に囲まれて両歯車の回転
に伴いその容積を減少する収縮室を区画形成し、収縮室
を吐出ポートに絞り連通する絞り通路を設けて成る。
の外歯を有して駆動軸により回転駆動される外歯歯車
と、外歯より歯数の多い内歯を有する内歯歯車とを内接
噛合するよう本体内に偏心して回転自在に設け、内歯歯
車と外歯歯車とが最深に噛合う位置との対向側に外歯歯
車の歯先が内側面に内歯歯車の歯先が外側面にそれぞれ
摺接するよう略三日月状の仕切片を固定配置して設け、
仕切片の内側面と外歯歯車の隣接する両外歯ならびに仕
切片の外側面と内歯歯車の隣接する両内歯に囲まれて最
大容積室を区画形成し、最大容積室より両歯車の回転方
向における後側に液体を吸入する吸入ポートに連通する
吸入室を両歯車間に区画形成し、吸入ポート側を外歯歯
車を回転駆動する駆動軸の回転数上昇に伴う吸入量の増
加を所定回転数以上で抑制して吸入する液体中に気ほう
を生じるよう絞り制御して設け、最大容積室より両歯車
の回転方向における先側に液体を吐出する吐出ポートに
連通する吐出室を両歯車間に区画形成し、最大容積室と
吐出室との間に内歯および外歯に囲まれて両歯車の回転
に伴いその容積を減少する収縮室を区画形成し、収縮室
を吐出ポートに絞り連通する絞り通路を設けて成る。
【0005】
【作用】かかる本発明の構成において、駆動軸の回転数
が所定回転数以下の低回転域では、吸入ポートより吸入
室に吸入する液体の吸入速度が遅くて吸入ポート側の絞
り制御が機能せず、駆動軸の回転数上昇に略比例して吸
入量が増加し、これに起因して吐出量が回転数上昇に略
比例して増加する。このとき、両歯車の回転に伴いその
容積を減少する収縮室内は吸入室より最大容積室を経て
搬送された液体で満たされるが、この液体の一部は収縮
室の容積減少に伴って絞り通路より吐出ポートに漸次流
出され収縮室内の過剰な圧力上昇を防止するようにして
いる。また、駆動軸の回転数が所定回転数以上の高回転
域になると、吸入ポートより吸入室に吸入する液体の吸
入速度が速くなり吸入ポート側で絞り制御され、この絞
り制御により駆動軸の回転数上昇に伴う吸入量の増加を
抑制し、これに起因して回転数上昇に伴う吐出量の増加
を抑制する。このとき、吸入室に吸入する液体中に気ほ
うが生じるが、この気ほうは収縮室内においてその容積
減少に伴い滑らかに消去されキャビテーションに伴う騒
音等を生じないようにしている。このため、駆動軸の所
定回転数以上での高回転域における回転数上昇に伴う吐
出量の増加を抑制できて、過吐出量に伴う駆動軸のむだ
な回動力消費を良好に低減することができる。
が所定回転数以下の低回転域では、吸入ポートより吸入
室に吸入する液体の吸入速度が遅くて吸入ポート側の絞
り制御が機能せず、駆動軸の回転数上昇に略比例して吸
入量が増加し、これに起因して吐出量が回転数上昇に略
比例して増加する。このとき、両歯車の回転に伴いその
容積を減少する収縮室内は吸入室より最大容積室を経て
搬送された液体で満たされるが、この液体の一部は収縮
室の容積減少に伴って絞り通路より吐出ポートに漸次流
出され収縮室内の過剰な圧力上昇を防止するようにして
いる。また、駆動軸の回転数が所定回転数以上の高回転
域になると、吸入ポートより吸入室に吸入する液体の吸
入速度が速くなり吸入ポート側で絞り制御され、この絞
り制御により駆動軸の回転数上昇に伴う吸入量の増加を
抑制し、これに起因して回転数上昇に伴う吐出量の増加
を抑制する。このとき、吸入室に吸入する液体中に気ほ
うが生じるが、この気ほうは収縮室内においてその容積
減少に伴い滑らかに消去されキャビテーションに伴う騒
音等を生じないようにしている。このため、駆動軸の所
定回転数以上での高回転域における回転数上昇に伴う吐
出量の増加を抑制できて、過吐出量に伴う駆動軸のむだ
な回動力消費を良好に低減することができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、1は本体で、内部に内孔2を穿
設している。3は内孔2に回転自在に嵌合した内歯歯車
で、11個の内歯3Aを有している。4は駆動軸5によ
り回転駆動される外歯歯車で、9個の外歯4Aを有し、
内歯歯車3と内接噛合するよう内孔2の内歯歯車3内部
に偏心して回転自在に設けている。6は本体1の内孔2
内へ固定配置した略三日月状の仕切片で、内歯歯車3と
外歯歯車4とが最深に噛合う位置との対向側に外歯歯車
4の歯先が内側面に内歯歯車3の歯先が外側面にそれぞ
れ摺接するよう内側面を外歯歯車4の歯先円直径と等し
い円弧状にまた外側面を内歯歯車3の歯先円直径と等し
い円弧状に設けている。7は図示しないカバーを本体1
に取付けるボルトである。8Aは仕切片6の内側面と外
歯歯車4の隣接する両外歯4Aに囲まれて区画形成した
室、8Bは仕切片6の外側面と内歯歯車3の隣接する両
内歯3Aに囲まれて区画形成した室で、この室8A、8
Bにより最大容積室9を構成している。10は吸入室
で、最大容積室9より矢印Aで示す両歯車3、4の回転
方向における後側に、最大容積室9の直後から両歯車
3、4が最深に噛合う位置の近傍までの間にわたり両歯
車3、4間に区画形成している。11は吸入流路12に
接続して液体を吸入する吸入ポートで、吸入室10に連
通するよう両歯車3、4の軸方向側面が摺接する本体1
の内孔2の底面に円弧状に開口して設けている。そし
て、吸入ポート11はその仕切片6側の先端部を仕切片
6の端部を跨ぐ形状に形成し、両歯車3、4の回転方向
Aにおける最も後側の最大容積室9に連通するよう設け
ている。13は吸入ポート11側としての吸入流路12
に設置した絞りで、駆動軸5の回転数上昇に伴う吸入量
の増加を所定回転数としての回転数が1500rpm以
上で抑制して吸入室10に吸入する液体中に気ほうを生
じるよう吸入ポート11側を絞り制御して設けている。
明する。図1において、1は本体で、内部に内孔2を穿
設している。3は内孔2に回転自在に嵌合した内歯歯車
で、11個の内歯3Aを有している。4は駆動軸5によ
り回転駆動される外歯歯車で、9個の外歯4Aを有し、
内歯歯車3と内接噛合するよう内孔2の内歯歯車3内部
に偏心して回転自在に設けている。6は本体1の内孔2
内へ固定配置した略三日月状の仕切片で、内歯歯車3と
外歯歯車4とが最深に噛合う位置との対向側に外歯歯車
4の歯先が内側面に内歯歯車3の歯先が外側面にそれぞ
れ摺接するよう内側面を外歯歯車4の歯先円直径と等し
い円弧状にまた外側面を内歯歯車3の歯先円直径と等し
い円弧状に設けている。7は図示しないカバーを本体1
に取付けるボルトである。8Aは仕切片6の内側面と外
歯歯車4の隣接する両外歯4Aに囲まれて区画形成した
室、8Bは仕切片6の外側面と内歯歯車3の隣接する両
内歯3Aに囲まれて区画形成した室で、この室8A、8
Bにより最大容積室9を構成している。10は吸入室
で、最大容積室9より矢印Aで示す両歯車3、4の回転
方向における後側に、最大容積室9の直後から両歯車
3、4が最深に噛合う位置の近傍までの間にわたり両歯
車3、4間に区画形成している。11は吸入流路12に
接続して液体を吸入する吸入ポートで、吸入室10に連
通するよう両歯車3、4の軸方向側面が摺接する本体1
の内孔2の底面に円弧状に開口して設けている。そし
て、吸入ポート11はその仕切片6側の先端部を仕切片
6の端部を跨ぐ形状に形成し、両歯車3、4の回転方向
Aにおける最も後側の最大容積室9に連通するよう設け
ている。13は吸入ポート11側としての吸入流路12
に設置した絞りで、駆動軸5の回転数上昇に伴う吸入量
の増加を所定回転数としての回転数が1500rpm以
上で抑制して吸入室10に吸入する液体中に気ほうを生
じるよう吸入ポート11側を絞り制御して設けている。
【0007】14は吐出室で、最大容積室9より両歯車
3、4の回転方向Aにおける先側に、最大容積室9との
間に後述詳記する2個の収縮室15A、15Bを介在し
た位置から両歯車3、4が最深に噛合う位置の近傍まで
の間にわたり両歯車3、4間に区画形成している。16
は吐出流路17に接続して液体を吐出する吐出ポート
で、吐出室14に連通するよう両歯車3、4の軸方向側
面が摺接する本体1の内孔2の底面に円弧状に開口して
設けている。2個の収縮室15A、15Bは最大容積室
9と吐出室14との間にそれぞれ内歯3Aおよび外歯4
Aに囲まれて区画形成し、両歯車3、4の回転に伴いそ
の容積を減少するよう設けている。尚、収縮室は1個で
も良く、その際には吐出ポート16の開口端16Aを最
大容積室9側に延在し吐出室14を拡張して区画形成す
る。
3、4の回転方向Aにおける先側に、最大容積室9との
間に後述詳記する2個の収縮室15A、15Bを介在し
た位置から両歯車3、4が最深に噛合う位置の近傍まで
の間にわたり両歯車3、4間に区画形成している。16
は吐出流路17に接続して液体を吐出する吐出ポート
で、吐出室14に連通するよう両歯車3、4の軸方向側
面が摺接する本体1の内孔2の底面に円弧状に開口して
設けている。2個の収縮室15A、15Bは最大容積室
9と吐出室14との間にそれぞれ内歯3Aおよび外歯4
Aに囲まれて区画形成し、両歯車3、4の回転に伴いそ
の容積を減少するよう設けている。尚、収縮室は1個で
も良く、その際には吐出ポート16の開口端16Aを最
大容積室9側に延在し吐出室14を拡張して区画形成す
る。
【0008】18は収縮室15A、15Bを吐出ポート
16に絞り連通する絞り通路で、両歯車3、4の軸方向
側面が摺接する本体1の内孔2の底面を細長の円弧状に
窪ませて形成し、図2に示す如く、その窪み深さを収縮
室15Aに位置する始端側から吐出ポート16に接続す
る終端側に向けて漸次増加するよう設けている。そし
て、駆動軸5の所定回転数以上の高回転域において気ほ
うを生じた液体が収縮室15A、15Bに搬送された際
に気ほうより比重の重い液体が両歯車3、4の回転によ
る遠心力で収縮室15A、15Bの外側を囲む内歯3A
側にあり気ほうが収縮室15A、15Bの内側を囲む外
歯4Aの歯底近傍にあるため、絞り通路18はこの気ほ
うを吐出ポート16に流出しないよう収縮室15A、1
5Bの内歯3A側の位置に連通して設けている。尚、絞
り通路18は気ほうが位置する外歯4Aの歯底近傍以外
の位置に連通して設けても良い。
16に絞り連通する絞り通路で、両歯車3、4の軸方向
側面が摺接する本体1の内孔2の底面を細長の円弧状に
窪ませて形成し、図2に示す如く、その窪み深さを収縮
室15Aに位置する始端側から吐出ポート16に接続す
る終端側に向けて漸次増加するよう設けている。そし
て、駆動軸5の所定回転数以上の高回転域において気ほ
うを生じた液体が収縮室15A、15Bに搬送された際
に気ほうより比重の重い液体が両歯車3、4の回転によ
る遠心力で収縮室15A、15Bの外側を囲む内歯3A
側にあり気ほうが収縮室15A、15Bの内側を囲む外
歯4Aの歯底近傍にあるため、絞り通路18はこの気ほ
うを吐出ポート16に流出しないよう収縮室15A、1
5Bの内歯3A側の位置に連通して設けている。尚、絞
り通路18は気ほうが位置する外歯4Aの歯底近傍以外
の位置に連通して設けても良い。
【0009】次にかかる構成の作動を説明する。駆動軸
5により外歯歯車4を回転方向Aに回転駆動すると、外
歯4Aと内歯3Aが内接噛合する内歯歯車3が同方向に
回転し、吸入流路12、吸入ポート11より吸入室10
に吸入した液体を最大容積室9、収縮室15A、15B
を経て吐出室14に搬送し吐出ポート16、吐出流路1
7より吐出する。
5により外歯歯車4を回転方向Aに回転駆動すると、外
歯4Aと内歯3Aが内接噛合する内歯歯車3が同方向に
回転し、吸入流路12、吸入ポート11より吸入室10
に吸入した液体を最大容積室9、収縮室15A、15B
を経て吐出室14に搬送し吐出ポート16、吐出流路1
7より吐出する。
【0010】そして、駆動軸5の回転数が1500rp
m以下の低回転域では、吸入流路12、吸入ポート11
より吸入室10に吸入する液体の吸入速度が遅くて吸入
流路12に設置した絞り13が機能せず、駆動軸3の回
転数上昇に略比例して吸入量が増加し、これに起因して
吐出量が回転数上昇に略比例して増加する。このとき、
両歯車3、4の回転に伴いその容積を収縮する収縮室1
5A、15B内は吸入室10より最大容積室9を経て搬
送された液体で満たされるが、この液体の一部は収縮室
15A、15Bの容積減少に伴って絞り通路18より吐
出ポート16に漸次流出され収縮室15A、15B内の
過剰な圧力上昇を防止する。
m以下の低回転域では、吸入流路12、吸入ポート11
より吸入室10に吸入する液体の吸入速度が遅くて吸入
流路12に設置した絞り13が機能せず、駆動軸3の回
転数上昇に略比例して吸入量が増加し、これに起因して
吐出量が回転数上昇に略比例して増加する。このとき、
両歯車3、4の回転に伴いその容積を収縮する収縮室1
5A、15B内は吸入室10より最大容積室9を経て搬
送された液体で満たされるが、この液体の一部は収縮室
15A、15Bの容積減少に伴って絞り通路18より吐
出ポート16に漸次流出され収縮室15A、15B内の
過剰な圧力上昇を防止する。
【0011】また、駆動軸5の回転数が1500rpm
以上の高回転域になると、吸入流路12、吸入ポート1
1より吸入室8に吸入する液体の吸入速度が速くなり絞
り13により絞り制御され、この絞り制御により駆動軸
5の回転数上昇に伴う吸入量の増加を抑制し、これに起
因して回転数上昇に伴う吐出量の増加を抑制する。この
とき、吸入室10に液体が十分に吸入されず液体中に気
ほうを生じるが、この気ほうは収縮室15A、15B内
においてその容積減少に伴い滑らかに消去されキャビテ
ーションに伴う騒音等を生じることがない。そして、こ
の気ほうより比重が重い液体が両歯車3、4の回転によ
る遠心力で収縮室15A、15Bの外側を囲む内歯3A
側にあり、気ほうは収縮室15A、15Bの内側を囲む
外歯4Aの歯底近傍にあるため、気ほうが収縮室15
A、15Bの内歯3A側の位置に連通する絞り通路18
より吐出ポート16に流出されることはない。
以上の高回転域になると、吸入流路12、吸入ポート1
1より吸入室8に吸入する液体の吸入速度が速くなり絞
り13により絞り制御され、この絞り制御により駆動軸
5の回転数上昇に伴う吸入量の増加を抑制し、これに起
因して回転数上昇に伴う吐出量の増加を抑制する。この
とき、吸入室10に液体が十分に吸入されず液体中に気
ほうを生じるが、この気ほうは収縮室15A、15B内
においてその容積減少に伴い滑らかに消去されキャビテ
ーションに伴う騒音等を生じることがない。そして、こ
の気ほうより比重が重い液体が両歯車3、4の回転によ
る遠心力で収縮室15A、15Bの外側を囲む内歯3A
側にあり、気ほうは収縮室15A、15Bの内側を囲む
外歯4Aの歯底近傍にあるため、気ほうが収縮室15
A、15Bの内歯3A側の位置に連通する絞り通路18
より吐出ポート16に流出されることはない。
【0012】かかる作動で、駆動軸5の回転数が所定回
転数以上の高回転域では、吸入ポート11より吸入室1
0に吸入する液体を絞り13により絞り制御して駆動軸
5の回転数上昇に伴う吸入量の増加を抑制して吐出量の
増加を抑制し、この絞り制御により液体中に生じた気ほ
うを絞り通路18より吐出ポート16に流出することな
く収縮室15A、15Bの容積減少に伴い滑らかに消去
してキャビテーションに伴う騒音等を生じることがない
ため、駆動軸5の所定回転数以上での高回転域における
回転数上昇に伴う吐出量の増加を抑制できて、過吐出量
に伴う駆動軸5のむだな回動力消費を良好に低減するこ
とができ、特に駆動軸5をエンジンのクランクシャフト
としたパワーステアリングや潤滑用ポンプなどに良好に
用いることができる。また、駆動軸5の所定回転数以上
での高回転域における回転数上昇に伴う吐出量の増加を
抑制するのを、吸入ポート11側を絞り制御して設ける
と共に収縮室15A、15Bを吐出ポート16と絞り通
路18により絞り連通することで得られ、構成の複雑化
を良好に軽減することができる。
転数以上の高回転域では、吸入ポート11より吸入室1
0に吸入する液体を絞り13により絞り制御して駆動軸
5の回転数上昇に伴う吸入量の増加を抑制して吐出量の
増加を抑制し、この絞り制御により液体中に生じた気ほ
うを絞り通路18より吐出ポート16に流出することな
く収縮室15A、15Bの容積減少に伴い滑らかに消去
してキャビテーションに伴う騒音等を生じることがない
ため、駆動軸5の所定回転数以上での高回転域における
回転数上昇に伴う吐出量の増加を抑制できて、過吐出量
に伴う駆動軸5のむだな回動力消費を良好に低減するこ
とができ、特に駆動軸5をエンジンのクランクシャフト
としたパワーステアリングや潤滑用ポンプなどに良好に
用いることができる。また、駆動軸5の所定回転数以上
での高回転域における回転数上昇に伴う吐出量の増加を
抑制するのを、吸入ポート11側を絞り制御して設ける
と共に収縮室15A、15Bを吐出ポート16と絞り通
路18により絞り連通することで得られ、構成の複雑化
を良好に軽減することができる。
【0013】
【発明の効果】このように本発明は、複数の外歯を有し
て駆動軸により回転駆動される外歯歯車と、外歯より歯
数の多い内歯を有する内歯歯車とを内接噛合するよう本
体内に偏心して回転自在に設け、内歯歯車と外歯歯車と
が最深に噛合う位置との対向側に外歯歯車の歯先が内側
面に内歯歯車の歯先が外側面にそれぞれ摺接するよう略
三日月状の仕切片を固定配置して設け、仕切片の内側面
と外歯歯車の隣接する両外歯ならびに仕切片の外側面と
内歯歯車の隣接する両内歯に囲まれて最大容積室を区画
形成し、最大容積室より両歯車の回転方向における後側
に液体を吸入する吸入ポートに連通する吸入室を両歯車
間に区画形成し、吸入ポート側を外歯歯車を回転駆動す
る駆動軸の回転数上昇に伴う吸入量の増加を所定回転数
以上で抑制して吸入する液体中に気ほうを生じるよう絞
り制御して設け、最大容積室より両歯車の回転方向にお
ける先側に液体を吐出する吐出ポートに連通する吐出室
を両歯車間に区画形成し、最大容積室と吐出室との間に
内歯および外歯に囲まれて両歯車の回転に伴いその容積
を減少する収縮室を区画形成し、収縮室を吐出ポートに
絞り連通する絞り通路を設けたことにより、駆動軸の所
定回転数以上での高回転域における回転数上昇に伴う吐
出量の増加を抑制できて、過吐出量に伴う駆動軸のむだ
な回動力消費を良好に低減することができ、駆動軸をエ
ンジンのクランクシャフトとした車両のパワーステアリ
ングや潤滑用ポンプなどに良好に用いることができる。
また、駆動軸の所定回転数以上での高回転域における回
転数上昇に伴う吐出量の増加を抑制するのを、吸入ポー
ト側を絞り制御して設けると共に収縮室を吐出ポートと
絞り通路により絞り連通することで得られ、構成の複雑
化を良好に軽減することができる効果を有する。
て駆動軸により回転駆動される外歯歯車と、外歯より歯
数の多い内歯を有する内歯歯車とを内接噛合するよう本
体内に偏心して回転自在に設け、内歯歯車と外歯歯車と
が最深に噛合う位置との対向側に外歯歯車の歯先が内側
面に内歯歯車の歯先が外側面にそれぞれ摺接するよう略
三日月状の仕切片を固定配置して設け、仕切片の内側面
と外歯歯車の隣接する両外歯ならびに仕切片の外側面と
内歯歯車の隣接する両内歯に囲まれて最大容積室を区画
形成し、最大容積室より両歯車の回転方向における後側
に液体を吸入する吸入ポートに連通する吸入室を両歯車
間に区画形成し、吸入ポート側を外歯歯車を回転駆動す
る駆動軸の回転数上昇に伴う吸入量の増加を所定回転数
以上で抑制して吸入する液体中に気ほうを生じるよう絞
り制御して設け、最大容積室より両歯車の回転方向にお
ける先側に液体を吐出する吐出ポートに連通する吐出室
を両歯車間に区画形成し、最大容積室と吐出室との間に
内歯および外歯に囲まれて両歯車の回転に伴いその容積
を減少する収縮室を区画形成し、収縮室を吐出ポートに
絞り連通する絞り通路を設けたことにより、駆動軸の所
定回転数以上での高回転域における回転数上昇に伴う吐
出量の増加を抑制できて、過吐出量に伴う駆動軸のむだ
な回動力消費を良好に低減することができ、駆動軸をエ
ンジンのクランクシャフトとした車両のパワーステアリ
ングや潤滑用ポンプなどに良好に用いることができる。
また、駆動軸の所定回転数以上での高回転域における回
転数上昇に伴う吐出量の増加を抑制するのを、吸入ポー
ト側を絞り制御して設けると共に収縮室を吐出ポートと
絞り通路により絞り連通することで得られ、構成の複雑
化を良好に軽減することができる効果を有する。
【図1】本発明の一実施例を示す内接歯車ポンプの縦断
面図である。
面図である。
【図2】図1の線B−Bに沿った部分断面図である。
1本体 3内歯歯車 3A内歯 4外歯歯車 4A外歯 5駆動軸 6仕切片 9最大容積室 10吸入室 11吸入ポート 14吐出室 15A、15B収縮室 16吐出ポート 18絞り通路
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の外歯を有して駆動軸により回転駆
動される外歯歯車と、外歯より歯数の多い内歯を有する
内歯歯車とを内接噛合するよう本体内に偏心して回転自
在に設け、内歯歯車と外歯歯車とが最深に噛合う位置と
の対向側に外歯歯車の歯先が内側面に内歯歯車の歯先が
外側面にそれぞれ摺接するよう略三日月状の仕切片を固
定配置して設け、仕切片の内側面と外歯歯車の隣接する
両外歯ならびに仕切片の外側面と内歯歯車の隣接する両
内歯に囲まれて最大容積室を区画形成し、最大容積室よ
り両歯車の回転方向における後側に液体を吸入する吸入
ポートに連通する吸入室を両歯車間に区画形成し、吸入
ポート側を外歯歯車を回転駆動する駆動軸の回転数上昇
に伴う吸入量の増加を所定回転数以上で抑制して吸入す
る液体中に気ほうを生じるよう絞り制御して設け、最大
容積室より両歯車の回転方向における先側に液体を吐出
する吐出ポートに連通する吐出室を両歯車間に区画形成
し、最大容積室と吐出室との間に内歯および外歯に囲ま
れて両歯車の回転に伴いその容積を減少する収縮室を区
画形成し、収縮室を吐出ポートに絞り連通する絞り通路
を設けて成る内接歯車ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35970491A JPH05180173A (ja) | 1991-12-28 | 1991-12-28 | 内接歯車ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35970491A JPH05180173A (ja) | 1991-12-28 | 1991-12-28 | 内接歯車ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05180173A true JPH05180173A (ja) | 1993-07-20 |
Family
ID=18465875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35970491A Pending JPH05180173A (ja) | 1991-12-28 | 1991-12-28 | 内接歯車ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05180173A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6419471B1 (en) * | 1999-07-06 | 2002-07-16 | Voith Turbo Gmbh & Co. Kg | Internal gear machine for reversed operation in a closed hydraulic circuit |
-
1991
- 1991-12-28 JP JP35970491A patent/JPH05180173A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6419471B1 (en) * | 1999-07-06 | 2002-07-16 | Voith Turbo Gmbh & Co. Kg | Internal gear machine for reversed operation in a closed hydraulic circuit |
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