JPH052140B2 - - Google Patents

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JPH052140B2
JPH052140B2 JP60126993A JP12699385A JPH052140B2 JP H052140 B2 JPH052140 B2 JP H052140B2 JP 60126993 A JP60126993 A JP 60126993A JP 12699385 A JP12699385 A JP 12699385A JP H052140 B2 JPH052140 B2 JP H052140B2
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JP
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acid
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photosensitive
diazo
meth
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Masanori Imai
Mitsuru Koike
Noriaki Watanabe
Nobuyuki Kita
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH052140B2 publication Critical patent/JPH052140B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/027Non-macromolecular photopolymerisable compounds having carbon-to-carbon double bonds, e.g. ethylenic compounds
    • G03F7/032Non-macromolecular photopolymerisable compounds having carbon-to-carbon double bonds, e.g. ethylenic compounds with binders
    • G03F7/033Non-macromolecular photopolymerisable compounds having carbon-to-carbon double bonds, e.g. ethylenic compounds with binders the binders being polymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. vinyl polymers

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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は感光性平版印刷版の製造に適した感光
性組成分に関するものである。更に詳しくは製版
時の酸素の影響を低減させた新規な光重合性感光
性組成物に関するものである。 〔従来の技術〕 光重合性組成物を感光性平版印刷版に適した感
光性画像形成層として用いる試みが行われてい
る。たとえば特公昭46−32714号明細書には、有
機溶媒可溶性重合体、エチレン性不飽和付加重合
性化合物と光重合開始剤からなる基本組成が開始
され、特公昭49−34041号明細書には、不飽和二
重結合を有機溶媒可溶性重合体中に導入し、硬化
効率を改善した組成が開示されている。又特公昭
48−38403号、特公昭53−27605号及び英国特許第
1388492号各明細書には、新規な光重合開始剤を
用いた組成等が記載されており、一部で実用に供
されているが、いずれの感光性組成物も平版印刷
版の感光層として用いると、画像露光時に酸素に
よる重合阻害を著しく受けるという欠点があり、
感光層表面に水溶性樹脂からなる酸素しや断層を
設けなければなさなかつた。そこで、この酸素に
よる重合阻害の影響を低減させるために上記の光
重合性組成にネガ作用を有するジアゾ樹脂を添加
する試みが行なわれている。このジアゾ樹脂を添
加する技術は、たとえば特開昭59−206825号、特
開昭59−53836号、特開昭59−178449号、特開昭
57−196230号、及び米国特許第4316949号各明細
書に記載されているが、これらとて未だ十分な効
果を有しているとはいえなかつた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従つて本発明は、感光層表面に酸素遮断層を設
けなくとも画像露光時の酸素の影響を有効に防止
でき、かつ平版印刷版において高耐刷力が得られ
る感光性組成物を得ることを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、エチレン性不飽和重合性化合物、光
重合開始剤及びジアゾ樹脂を含む光重合性組成物
に、特開昭59−53836号明細書に記載されたカル
ボキシル基を側鎖に有するポリマーのうち特定の
官能基を有するポリマーとこれとは別に特定の官
能基を有するポリマーとを配合すると、上記問題
点を有効に解決できるとの知見に基づいてなされ
たのである。 すなわち、本発明は、(1)エチレン性不飽和重合
性化合物、(2)アルカリ水可溶性又は膨潤性でかつ
フイルム形成可能な重合体、(3)光重合性開始剤及
び(4)ジアゾ樹脂を含有する感光性組成物におい
て、アルカリ水可溶性又は膨潤性でかつフイルム
形成可能な重合体が(A)アリル基を側鎖に有する酸
性ビニル重合体と(B)ニトリル基及び/又は水酸基
を側鎖に有する酸性ビニル共重合体の混合物であ
ることを特徴とする感光性組成物を提供する。 本発明は、成分(2)のアルカリ水溶性又は膨潤性
でかつフイルム形成可能な重合体として、上記2
種のポリマー(A)と(B)とを併用することを特徴とし
ている。なお、ここでアルカリ水可溶性又は膨潤
性でかつフイルム形成加工な重合体とは約1μの
膜厚のフイルムを20重量%以下の有機溶媒(たと
えばベンジルアルコール)を含む1重量%(以
下、%と略称する。)の水酸化ナトリウム水溶液
に常温で約5分間浸漬させた場合に溶解又は体積
で1.5倍以上膨潤する重合体をさす。このような
特性を有する成分(A)、(B)としては、次のものがあ
げられる。 Γ成分(A) アリル基を側鎖に有し、かつ分子内にニトリ
ル基又は水産基を有しない成分(A)の重合体とし
てはアリル(メタ)アクリレートと(メタ)ア
クリル酸、イタコン酸、クロトン酸等の不飽和
カルボン酸との2元共重合体;更に他の共重合
可能なモノマー(たとえば(メタ)アクリル酸
エステル、スチレン等)を共重合させた3元以
上の多元共重合体;(メタ)アクリル酸共重合
体、クロトン酸共重合体等のカルボン酸含有共
重合体にアクリルグリシジルエーテルを部分的
に高分子反応によつて付加させた共重合体;
(メタ)アクリル酸、クロトン酸等の不飽和カ
ルボン酸にアクリルグリシジルエーテルを反応
させた不飽和単量体と(メタ)アクリル酸、イ
タコン酸、クロトン酸等の不飽和カルボン酸に
必要に応じてその他の共重合可能なモノマーを
共重合させた重合体;その他特開昭57−157198
号明細書中に記載されているアリル基とカルボ
キシル基を側鎖に有する共重合体等をあげるこ
とが出来る。これらの中でアリルメタクリレー
ト共重合体がもつとも好適である。これらの酸
性共重合体の酸価は10〜200であることが望ま
しい。酸価10以下ではアルカリ水に対して溶解
又は膨潤しにくくなる。また酸価200以上では
親水性が大になり平版印刷版用の感光層として
適さない。まこれらの共重合体中でのアリル基
を側鎖に有する構造単位の含有量を20モル%以
上とするのがよい。さらに好ましくは40モル%
以上である。20モル%未満では光架橋効率が低
下し、十分に、感光膜が硬化せず平版印刷版の
感光層として十分な耐刷力を示さないからであ
る。 Γ成分(B) ニトリル基及び/又は水酸基を側鎖に有しか
つ分子内にアリル基を有しない成分(B)の重合体
としては、特開昭50−118802号明細書に記載さ
れているように2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、アクリロニトリル、(メタ)ア
クリル酸および必要に応じて他の共重合可能な
モノマーとの多元共重合体;特開昭53−120903
号明細書に記載されているような末端がヒドロ
キシル基であり、かつジカルボン酸エステル残
基を含む基でエステル化された(メタ)アクリ
ル酸エステル、(メタ)アクリル酸および必要
に応じて他の共重合可能なモノマーとの多元共
重合体;特開昭54−98614号明細書に記載され
ているような芳香族水酸基を末端に有する単量
体(例えばN−(4−ヒドロキシフエニル)メ
タクリルアミド)、(メタ)アクリル酸および必
要に応じて他の共重合可能なモノマーとの多元
共重合体;特開昭56−4144号明細書に記載され
ているようなアルキルアクリレート、アクリロ
ニトリルおよび不飽和カルボン酸よりなる多元
共重合体;シアノエトキシフエニル(メタ)ア
クリルアミド、(メタ)アクリル酸および必要
に応じて他の共重合可能なモノマーとの多元共
重合体;シアノエチル(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリル酸および必要に応じて他の共
重合可能なモノマーとの多元共重合体;酸性ポ
リビニルアルコール誘導体や酸性セルロース誘
導体等をあげることができる。これらの共重合
体は実質的に水不溶性でかつ有機溶媒可溶性の
高分子重合体である。これらの共重合体中、ニ
トリル基及び/又は水酸基を側鎖に有する構造
単位を20モル%以上有するものがよく、好まし
くは30モル%以上である。 成分(B)の重合体は、ネガ作用ジアゾ樹脂と光
架橋が可能であり、酸素の影響を受けずに画像
形成する。のような酸素の影響を受けない画像
形成物質を酸素の影響の受ける光重合系に混合
することによつて、酸素の影響を著しく低減さ
せることが可能になり、実用的に酸素しや断層
なしでも、感光性平版印刷版の感光層として用
いることが可能となつたのである。従つて、成
分(B)の作用が発揮されかつ光硬化効率が低下し
ないように感光性組成物中に添加される。通
常、成分(A)/成分(B)=90/10〜50/50(重量
比)、好ましくは85/15〜70/30である。つま
り、成分(A)の添加割合が1/2以下では光硬化
効率が低下するからである。又、成分(A)、(B)で
構成される成分(2)の使用量は全組成に対して10
%〜90%、好ましくは30〜85%である。 本発明の成分(1)であるエチレン性不飽和重合性
化合物としては常圧で沸点100℃以上であり、か
つ少なくとも1分子中に1個の付加重合可能な不
飽和基を有する分子量10000以下のモノマー又は
オリゴマーが好ましい。このようなモノマーはオ
リゴマーとして具体的には、ポリエチレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート、フエノキ
シエチル(メタ)アクリレート等の単官能のアク
リレートやメタクリレート;ポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレンジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールエタント
リ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ヘキサ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、トリ(アク
リロイキシエチル)イソシアヌレート、グリセリ
ンやトリメチロールエタン等の多価アルコールに
エチレンオキサイドやプロピレンオキサイドを付
加させた後(メタ)アクリレート化したもの、特
公昭48−41708号、特公昭50−6034号、特開昭51
−37193号各明細書に記載されているようなウレ
タンアクリレート類、特開昭48−64183号、特公
昭49−43191号、特公昭52−30490号各明細書に記
載されているポリエステルアクリレート類、エポ
キシ樹脂と(メタ)アクリル酸反応させたエポキ
シアクリレート類等の多官能のアクリレートやメ
タクリレートが例示される。さらに詳細には日本
接着協会誌Vol.20、No.7、300〜308ページに光硬
化性モノマー及びオリゴマーとして紹介されてい
る重合性化合物を用いることもできる。 成分(1)の使用量は、全組成に対して5〜50%、
好ましくは10〜40%である。又、成分(1)を成分(2)
に対して、重量比で0.5/9.5〜5/5の範囲とす
るのが好ましく、更に好ましい範囲は1/9〜
3/7である。 本発明の成分(3)である光重合開始剤としては米
国特許第2367661号、米国特許第2367670号各明細
書に記載されているα−カルボニル化合物、米国
特許第2448828号明細書に記載されているアシロ
インエーテル、米国特許第2722512号明細書に記
載されているα−炭化水素で置換された芳香族ア
シロイン化合物、米国特許第3046127号、米国特
許第2951758号各明細書に記載されている多核キ
ノン化合物、米国特許第3549367号明細書に記載
されているトリアリールイミダゾールダイマー/
p−アミノフエニルケトンの組合せ、米国特許第
4239850号明細書中に記載されているトリハロメ
チル−S−トリアジン系化合物、米国特許第
3751259号明細書に記載されているアクリジン及
びフエナジン化合物、米国特許第4212970号明細
書に記載されているオキサジアゾール化合物等が
含まれ、その使用量は全組成に対して約0.5〜15
%、より好ましくは2−10%である。 本発明の成分(4)であるジアゾ樹脂としては、ネ
ガ作用を有し、実質的には水不溶性で有機溶媒可
溶性のものが適している。このようなジアゾ樹脂
としては4−ジアゾ−ジフエニルアミン、1−ジ
アゾ−4−N,N−ジメチルアミノベンゼン、1
−ジアゾ−4−N,N−ジエチルアミノベンゼ
ン、1−ジアゾ−4−N−エチル−N−ヒドロキ
シエチルアミノベンゼン、1−ジアゾ−4−N−
メチル−N−ヒドロキシエチルアミノベンゼン、
1−ジアゾ−2,5−ジエトキシ−4−ベンゾイ
ルアミノベンゼン、1−ジアゾ−4−N−ベンジ
ルアミノベンゼン、1−ジアゾ−4−N,N−ジ
メチルアミノベンゼン、1−ジアゾ−4−モルフ
オリノベンゼン、1−ジアゾ−2,5−ジメトキ
シ−4−P−トリルメルカプトベンゼン、1−ジ
アゾ−2−エトキシ−4−N,N−ジメチルアミ
ノベンゼン、P−ジアゾ−ジメチルアニリン、1
−ジアゾ−2,5−ジブトキシ−4−モルフオリ
ノベンゼン、1−ジアゾ−2,5−ジエトキシ−
4−モルフオリノベンゼン、1−ジアゾ−2,5
−ジメトキシ−4−モルフオリノベンゼン、1−
ジアゾ−2,5−ジエトキシ−4−モルフオリノ
ベンゼン、1−ジアゾ−2,5−ジエトキシ−4
−P−トリルメルカプトベンゼン、1−ジアゾ−
3−エトキシ−4−N−メチル−N−ベンジルア
ミノベンゼン、1−ジアゾ−3−クロロ−4−
N,N−ジエチルアミノベンゼン、1−ジアゾ−
3−メチル−4−ピロリジノベンゼン、1−ジア
ゾ−2−クロロ−4−N,N−ジメチルアミノ−
5−メトキシベンゼン、1−ジアゾ−3−メトキ
シ−4−ピロリジノベンゼン、3−メトキシ−4
−ジアゾジフエニルアミン、3−エトキシ−4−
ジアゾジフエニルアミン、3−(n−プロポキシ)
−4−ジアゾジフエニルアミン、3−(イソプロ
ポキシ)−4−ジアゾジフエニルアミンのような
ジアゾモノマーと、ホルムアルデヒド、アセトア
ルデヒド、ピロピオンアルデヒド、ブチルアルデ
ヒド、イソブチルアルデヒド、またはベンズアル
デヒドのよう縮合剤をモル比で各々1:1〜1:
0.5、好ましくは1:0.8〜1:0.6を通常の方法で
縮合して得られた縮合物と陰イオンとの反応生成
物である。陰イオンとして四フツ化ホウ酸、六フ
ツ化燐酸、トリイソプロピルナフタレンスルホン
酸、5−ニトロオルト−トルエンスルホン酸、5
−スルホサリチル酸、2,5−ジメチルベンゼン
スルホン酸、2,4,6−トリメチルベンゼンス
ルホン酸、2−ニトロベンゼンスルホン酸、2,
4,6−トリメチルベンゼンスルホン酸、2−ニ
トロベンゼンスルホン酸、3−クロロベンゼンス
ルホン酸、3−ブロモベンゼンスルホン酸、2−
フルオロカプリナフタレンスルホン酸、ドデシル
ベンゼンスルホン酸、1−ナフトール−5−スル
ホン酸、2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベ
ンゾイル−ベンゼンスルホン酸、及びパラトルエ
ンスルホン酸等をあげることができる。これらの
中でも特に六フツ化燐やトリイソプロピルナフタ
レンスルホ酸や2,5−ジメチルベンゼンスルホ
ン酸のごときアルキル芳香族スルホン酸が好適で
ある。これらのジアゾ樹脂の全組成物に対する添
加量は1〜30%であり、より好ましくは3〜15%
である。 以上の他に更に熱重合防止剤を加えておくこと
が好ましく、例えばハイドロキノン、p−メトキ
シフエノール、ジ−t−ブチル−p−クレゾー
ル、ピロガロール、t−ブチルカテコール、ベン
ゾキノン、4,4′−チオビス(3−メチル−6−
t−ブチルフエノール)、2,2′−メチレンビス
(4−メチル−6−t−ブチルフエノール)、2−
メルカプトベンゾイミダゾール等が有用であり、
また場合によつては感光層の着色を目的として染
料もしくは顔料や焼出剤としてPH指示薬等を添加
することもできる。 更にジアゾ樹脂の安定化剤として、りん酸、亜
りん酸、酒石酸、クエン酸、りんご酸、ジピコリ
ン酸、多核芳香族スルホン酸およびその塩、スル
ホサリチル酸等を必要に応じて添加することがで
きる。更に高級脂肪酸のごときワツクスを添加す
ることも有用である。 本発明の感光性組成物は、例えば、2−メトキ
シエタノール、2−メトキシエチルアセテート、
プロピレングリコールモノメチルエーテル、3−
メトキシプロパノール、3−メトキシプロピルア
セテート、メチルエチルケトン、エチレンジクロ
ライドなどの適当な溶剤の単独またはこれらを適
当に組合せた混合溶媒に溶解して支持体上に設け
ることができる。その被覆量は乾燥後の重量で約
0.1g/m2〜約10g/m2の範囲が適当であり、よ
り好ましくは0.5〜5g/m2である。 上記支持体としては、寸度的に安定な板状物が
用いられる。このような寸度的に安定な板状物と
しては、従来印刷版の支持体として使用されたも
のが含まれ、それらを好適に使用することができ
る。からる支持体としては、紙、プラスチツクス
(例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリス
チレンなど)がラミネートされた紙、例えばアル
ミニウム(アルミニウム合金も含む。)、亜鉛、銅
などのような金属の板、例えば二酢酸セルロー
ス、三酢酸セルロース、プロピオン酸セルロー
ス、酪酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、硝酸
セルロース、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ
カーボネート、ポリビニルアセタールなどのよう
なプラスチツクのフイルム、上記の如き金属がラ
ミネートもしくは蒸着された紙もしくはプラスチ
ツクフイルムなどが含まれる。これらの支持体の
うち、アルミニウム板は寸度的に著しく安定であ
り、しかも安価であるので特に好ましい。更に、
特公昭48−18327号公報に記されているようなポ
リエチレンテレフタレートフイルム上にアルミニ
ウムシートが結合された複合体シートも好まし
い。 また金属、特にアルミニウムの表面を有する指
示体の場合には、砂目立て処理、珪酸ソーダ、弗
化ジルコニウム酸カリウム、燐酸塩等の水溶液へ
の浸漬処理、あるいは陽極酸化処理などの表面処
理がなされていることが好ましい。また、米国特
許第2714066号明細書に記載されている如く、砂
目立てしたのちに珪酸ナトリウム水溶液に浸漬処
理されたアルミニウム板、特公昭47−5125号公報
に記載されているようにアルミニウム板を陽極酸
化処理したのちに、アルカリ金属珪酸塩の水溶液
に浸漬処理したものも好適に使用される。上記陽
極酸化処理は、例えば、燐酸、クロム酸、硫酸、
硼酸等の無機酸、若しくは、蓚酸、スルフアミン
酸等の有機酸またはこれらの塩の水溶液又は非水
溶液の単独又は二種以上を組み合わせた電解液中
でアルミニウム板を陽極として電流を流すことに
より実施される。 また、米国特許第3658662号明細書に記載され
ているようなシリケート電着も有効である。 更には特公昭46−27481号公報、特開昭52−
58602号公報、特開昭52−30503号公報に開示され
ているような電解グレインを施した支持体と、上
記陽極酸化処理及び珪酸ソーダ処理を組合せた表
面処理も有用である。 更には、特開昭56−28893号公報に開示されて
いるような、ブラシグレイン、電解グレイン、陽
極酸化処理さらに珪酸ソーダ処理を順に行つたも
のも好適である。 更にこれらの処理を行つた後に、水溶性の樹
脂、たとえばポリビニルフオスホン酸、スルホン
酸基を側鎖に有する重合体および共重合体、ポリ
アクリル酸等を下塗りしたものも好適である。 これらの親水化処理は、支持体の表面を親水性
とするために施される以外に、その上に設けられ
る感光性組成物の有害な反応を防ぐため、更には
感光層の密着性の向上等のために施されるもので
ある。 支持体上に設けられた感光性組成物の層の上に
は、空気中の酸素による重合禁止作用を完全に防
止するため、例えばポリビニルアルコール、酸性
セルロース類などのような酸素遮断性に優れたポ
リマーよりなる保護層を設けてもよい。この様な
保護層の塗布方法については、例えば米国特許第
3458311号、特公昭55−49729号明細書に詳しく記
載されている。 本発明の感光性組成物を支持体上に設けた感光
性プレートをメタルハライドランプ、高圧水銀灯
などのような紫外線に富んだ光源を用いて画像露
光し、現像液で処理して感光層の未露光部を除去
し、最後にガム液を塗布することにより平版印刷
版とする。上記現像液として好ましいものは、ベ
ンジルアルコール、2−フエノキシエタノール、
2−ブトキシエタノールのような有機溶媒を少量
含むアルカリ水溶液であり、例えば米国特許第
3475171号および銅3615480号に記載されているも
のを挙げることができる。更に、特開昭50同−
26601号、特公昭56−39464号、同56−42860号の
各公報に記載されている現像液も本発明の感光性
刷版の現像液として優れている。 以下、実施例に基づいて更に詳細に説明する。 実施例 1 特開昭56−28893号公報に開示された方法によ
り基板を得た。即ち、厚さ0.30のアルミニウム板
をナイロンブラシと400メツシユのパミストンの
水懸濁液を用いその表面を砂目立てした後、よく
水で洗浄した。10%水酸化ナトリウムに70℃で60
秒間浸漬してエツチングした後、流水で水洗後20
%HNO3で中和洗浄、水洗した。これをVA
12.7Vの条件で正弦波の交番波形電流を用いて1
%硝酸水溶液中で160クローン/dm2の陽極時電
気量で電解粗面化処理を行つた。その表面粗さを
測定したところ、0.6μ(Ra表示)であつた。ひき
つづいて30%のH2SO4水溶液中に浸漬し55℃で
2分間デスマツトした後、20%H2SO4水溶液中、
電流密度2A/dm2において厚さが2.7g/m2にな
るように2分間陽極酸化処理した。その後70℃の
ケイ酸ソーダ2.5%水溶液に1分間浸漬水洗乾燥
させた。 次に下記の感光液を調製した。 感光液 ペンタエリスリトールテトラアクリレート 20g ポリ(アリルメタクリレート/メタクリル酸)
50g 共重合モル比85/15の共重合体〔特開昭59−
53836号明細書の実施例1で用いた共重合体〕 ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート/
メチルメタクリルレート/アクリロニトリル/
メタクリル酸)共重合モル比50/26.5/20/
3.5の共重合体 10g 2−トリクロロメチル−5−(p−n−ブトキ
シスチリル)−1,3,4−オキサジアゾール
3g 4−ジアゾジフエニルアミンとホルムアルデヒ
ドとの縮合物のPF6塩 3g オイルブルー#603(オリエント化学工業(株)製)
1.0g エチレングリコールモノメチルエーテル 500g メチルアルコール 150g メチルエチルケトン 300g 感光液をロ過後、先の基板の上に回転塗布機
を用いて乾燥後の重量にして2.0g/m2となるよ
うに塗布した。乾燥は100℃で2分間行いサンプ
ルAとした。 比較例として感光液から成分(B)に相当するポ
リ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メチ
ルメタクリレート/アクリロニトリル/メタクリ
ル酸)共重合体を除いて全量ポリ(アリルメタク
リレート/メタクリル酸)共重合体に置換した組
成の感光液を調製し、同様に塗布乾燥し、これ
をサンプルBとした。 これらのサンプルの酸素影響度を比較するため
に、サンプルの上に富士写真フイルム(株)製の富士
PSステツプガイド(ΔD=0.15で不連続に透過濃
度が変化するグレースケール)を載せて、米国ヌ
アーク社製プリンターFT26V2UPNS(光源:
2Kwメタルハライドランプ)で露光した。この
とき、プリンターの焼枠の真空度を調節して露光
し、すぐに次に示す現像液に50秒間浸漬後脱脂綿
で表面を軽くこすり未露光部を除去した。 現像液 亜硫酸ナトリウム 5g ベンジルアルコール 30g ジエタノールアミン 5g イソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム
12g 純 水 1000g 現像液の版上のステツプガイドの段数を調べた
結果を表−1に示すが、成分(2)の重合体として成
分(A)のみを用いたサンプルBでは真空度0Torrの
グレースケールの段数が低く酸素の影響を大きく
うけるが、本発明のサンプルAでは酸素の影響度
は少なかつた。
【表】 なおプリンターの真空度0Torrと真空度
600Torrで露光したサンプルAはプリンターの真
空度600Torrで露光したサンプルBと並べてハイ
デル印刷機で印刷したところ、いずれも10万枚以
上印刷することができる高耐刷力を示した。 実施例 2 成分(A)として、実施例1のポリ(アリルメタク
リレート/メタクリル酸)共重合モル比85/15共
重合体の代りにポリ(アリルメタクリレート/ベ
ンジルメタクリレート/メタクリル酸)共重合比
65/15/20を用いて実施例1と同様にして感光性
プレートを作製した。 得られたプレートを同様に、プリンターの真空
度0Torrと真空度600Torrて露光し、現像した。
両サンプルをハイデル印刷機で印刷したところ、
いずれも10万枚以上の印刷物を得ることが出き
た。 実施例 3 実施例1の感光液に代えて、次の感光液を用
いた外は、実施例1と同様にして、感光性プレー
トを得た。 感光液 Γトリメチロールプロパントリアクリレート20g Γポリ(アリルメタクリレート/メタクリル酸)
共重合モル比85/15の共重合体 50g Γポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート/
エチルメタクリレート/アクリロニトリル/メ
タクリル酸)共重合モル比35/35/25/5の共
重合体 10g Γ下記構造の光重合開始剤 2g ΓP−ジアゾジフエニルアミンとホルムアルデヒ
ドとの縮合物のPF6塩 3g Γベヘン酸 1.5g Γオイルブル#603 1.0g ΓF−177(大日本インキ(株)製フツ素系界面活性
剤) 1.0g エチレングリコールモノメチルエーテル 500g メチルアルコール 150g メチルエチルケトン 300g 得られた感光性プレートをプリンターで真空引
きを行なわない場合と真空度600Torrで真空引き
を行なつた場合とで露光し、現像した。両方のサ
ンプルの感度差は、0.5段以内であり、このサン
プルをハイデル印刷機で印刷したところ、両サン
プル共、10万枚以上の印刷物を得ることが出来
た。 実施例 4 次の感光液を用いた外は、実施例と同様にして
感光性プレートを得た。 感光液 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
30g ポリ(アクリルメタクリレート/メタクリル
酸)共重合モル比85/15の共重合体 50g ポリ(ベンジルメタクリレート/N−(βシア
ノエトキシフエニル)メタクルアミド/メタク
リル酸) 10g 共重合モル比 60/30/10下記構造の光重合開
始剤 2g P−ジアゾジフエニルアミンとホルムアルデヒ
ドとの縮合物のドデシルベンゼンスルホン酸塩
2g ベヘン酸 1.5g オイルブルー#603 1.0g F−177 1.0g エチレングリコールモノメチルエーテル 500g メチルアルコール 150g メチルエチルケトン 300g この感光性プレートは実施例1で得たものと同
様のすぐれた性能を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (1)エチレン性不飽和重合性化合物、(2)アルカ
    リ水可溶性又は膨潤性でかつフイルム形成可能な
    重合体、(3)光重合開始剤及び(4)ジアゾ樹脂を含有
    する感光性組成物において、アルカリ水可溶性又
    は膨潤性でかつフイルム形成可能な重合体が(A)ア
    リル基を側鎖に有する酸性ビニル重合体と(B)ニト
    リル基及び/又は水酸基を側鎖に有する酸性ビニ
    ル共重合体の混合物であることを特徴とする感光
    性組成物。 2 成分(A)がアリル基を側鎖に有する構造単位を
    20モル%以上有する酸性ビニル共重合体であり、
    成分(B)がニトリル基及び/又は水酸基を側鎖に有
    する構造単位を20モル%以上有する酸性ビニル共
    重合体である特許請求の範囲第1項記載の感光性
    組成物。 3 成分(A)と成分(B)との含有比が90/10〜50/50
    (重量比)の範囲にある特許請求の範囲第1項記
    載の感光性組成物。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5743890A (en) * 1980-08-29 1982-03-12 Fuji Xerox Co Ltd Heat transfer recording medium
JPS5953836A (ja) * 1982-09-21 1984-03-28 Fuji Photo Film Co Ltd 感光性平版印刷版

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