JPH05213335A - キーボード等用の梱包材 - Google Patents

キーボード等用の梱包材

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JPH05213335A
JPH05213335A JP3457592A JP3457592A JPH05213335A JP H05213335 A JPH05213335 A JP H05213335A JP 3457592 A JP3457592 A JP 3457592A JP 3457592 A JP3457592 A JP 3457592A JP H05213335 A JPH05213335 A JP H05213335A
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packing
folds
bent
shape
keyboard
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Hachiro Kataoka
八郎 片岡
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CHUO SHIKI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 唯一枚の段ボールを折曲させるだけで、梱包
箱の形態に折上げると共に、その一部分を折曲して、発
泡スチロール製パッキンの代用となるパッキンを形成さ
せられる様にした、キーボード等用の梱包材を提供す
る。 【構成】 段ボール100は、梱包箱の周壁面1と、一
方の対向側壁3,5の各下縁に折り目を介して順次連設
した一半側底面7,8、及び衝接片9,10と、側壁
3,5の各上縁に折り目を介して順次連設した一半側蓋
面11,12及び挿込片13,14と、他方の対向側壁
2,4の各下縁及び各上縁に折り目を介して連設されて
下側及び上側パッキン201及び202を折曲形成させ
る下側及び上側パッキン形成面15〜18と、段ボール
100に切放可能に連設されて側面側パッキン203を
折曲形成させる側面側パッキン形成面22とを備える。
コ字状折曲片20,21を備えたパッキン形成面には、
梱包物品に略直角に当接される各荷重支承面20e,2
0f,21eに緩衝用切欠部Yを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、唯一枚の段ボールを折
り曲げるだけで、梱包物品、例えばコンピュータのキー
ボード等を梱包する箱を折り上げ、更に、その一部分を
折り曲げて、梱包物品を緩衝支持するパッキンを簡単・
迅速に折曲形成させられる様に構成したキーボード等用
の梱包材に関する。
【0002】
【従来の技術】拡大の一途をたどる先進諸国の浪費生活
と、発展途上諸国の人口の急増とが相俟って、都市ゴミ
の処理問題は、益々深刻の度を深めるばかりである。様
々な生活廃棄物の中でも、殊に、便利さと体裁性に優れ
た発泡スチロール製の梱包用パッキンや使捨容器の類い
は顕著に急増している。そして、例えば、コンピュータ
のキーボードを段ボール箱に納めて梱包する場合にも、
キーボードの両端を発泡スチロール製パッキンで緩衝支
持する方法が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】処が、発泡スチロール
の廃棄物は、嵩張るうえに燃やすと高温を発して焼却炉
を痛める等の為に処分費用が嵩むばかりでなく、有限で
貴重な石油資源から作られるので、その使用は極力避け
ることが望ましい。そこで本発明の目的は、所定の複数
箇所に折り目や切れ目を設けた唯一枚の段ボールを、そ
の折り目に沿って折曲させるだけで、梱包箱の形態に折
り上げると共に、この梱包箱の一部分を折曲することに
よって、従来の発泡スチロール製パッキンに代わる役割
を果すパッキンを折曲形成させられる様に構成した、キ
ーボード等用の梱包材を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
の、本発明よるキーボード等用の梱包材は、所定の複数
箇所に折り目や切れ目を設けた一枚の段ボールを折曲さ
せることにより、梱包箱に折り上げ、且つ、キーボード
等の梱包物品を緩衝支持するパッキンを折曲形成させら
れる様に構成したものであって、前記段ボール100
は、前記梱包箱の周壁を折曲形成させる側壁2〜5及び
糊代6を,順次折り目A〜Dを介して連設した周壁面1
と、前記側壁3,5の各下縁に、折り目E,Fを介して
連設した各一半側底面7,8、及び該一半側底面7,8
の夫々の縁端に折り目G,Hを介して連設した衝接片
9,10と、前記側壁3,5の各上縁に、折り目I,J
を介して連設した各一半側蓋面11,12、及び該一半
側蓋面11,12の夫々の縁端に折り目K,Lを介して
連設した挿込片13,14と、前記側壁2,4の各下縁
に、折り目M,Nを介して夫々連設されて、梱包物品を
緩衝支持する下側パッキン201を折曲形成させる、下
側パッキン形成面15,16と、前記側壁2,4の各上
縁に、折り目O,Pを介して夫々連設されて、梱包物品
の上面に緩衝的に宛てがう上側パッキン202を折曲形
成させる、上側パッキン形成面17,18と、前記挿込
片13及び14の各縁端部等の適宜の縁端箇所に、ミシ
ン目W等を介して切放可能に連設されて、梱包物品の側
面を緩衝支持する側面側パッキン203を折曲形成させ
る為の側面側パッキン形成面22とを備える構成とし
た。そして、前記下側パッキン形成面15,16は、前
記側壁2,4の各下縁に前記折り目M,Nを介して夫々
連設した所定長さの補強用底片19の縁端に、2条の折
り目Q,Rが設けられて下向コ字状に折曲されるコ字状
折曲片20を、折り目Sを介して夫々連設した形態と
し、前記上側パッキン形成面17,18は、前記側壁
2,4の各上縁に、2条の折り目T,Uが設けられてコ
字状に折曲されるコ字状折曲片21を、前記折り目O,
Pを介して夫々連設し、且つ、各コ字状折曲片21の先
端側を下向きに折曲させて段差面を形成させる段差面形
成用折り目fを夫々設けた形態とし、前記コ字状折曲片
20,21には、梱包物品の表面に対して直角に当接さ
れる荷重支承面20e,20f,21eの夫々に、緩衝
用切欠部Yを設けるとよい。前記荷重支承面20e,2
0fには、コ字乃至U字形をなして、その両端を前記折
り目Q,Rに連設させた緩衝用切れ目Xを設け、且つこ
の両端間に於いて前記折り目Q,Rを欠如させることに
よって、前記コ字状折曲片20をコ字状に折曲させる
と、前記緩衝用切欠部Yが自ずから形成される様にする
とよい。又、矩形状の前記側面側パッキン形成面22に
は、該面をコ字状に折曲させる為の2条の折り目k,k
を設けると共に、各折り目kに跨がらせて夫々設けた2
条の平行切れ目l,l間に帯状折曲部22aを形成さ
せ、該各帯状折曲部22aには、前記前記側面側パッキ
ン形成面22をコ字状に折曲さると自ずからL字形に折
曲される様に3条の折り目mを設け、且つ側面側パッキ
ン形成面22の両側端部を対向状にコ字形に折曲させる
為の各2条の折り目nを設けるとよい。
【0005】
【作用】保管・輸送時には、嵩張らない一枚の段ボール
100に展開されている本発明の梱包材を使って、例え
ば、コンピュータのキーボードを梱包するには、先ず、
側面側パッキン形成面22を切り放したうえ、周壁面1
を糊代6部分によって角筒状に組上げる。尤も、この組
上げは梱包材の製造工程で行ったうえ、偏平に折り畳ん
で出荷する様にしてもよい。次いで、下側パッキン形成
面15,16を対向状に直角に折曲させたうえ、各一半
側底面7,8及び衝接片9,10を折り目に沿って対向
状に直角に折曲させると、箱底面が形成されると共に、
底面上に突き合わせ状に立ち上がった衝接片9,10に
よって箱底面が補強される。そこで、下側パッキン形成
面15及び16を夫々下側パッキン201の形状に折曲
させる。更に、切放されている側面側パッキン形成面2
2を側面側パッキン203の形態に折曲させて、折上が
った梱包箱内の両側端に据え置く。然る後、両下側パッ
キン201の上にキーボードの両端を架け渡す様に載せ
て緩衝支持させ、且つキーボードの両側端部の各三方の
側面に、側面側パッキン203を緩衝状態で当接させ
る。続いて、上側パッキン形成面17及び18を夫々上
側パッキン202の形状に折曲させて、キーボードの両
側端部の上面に夫々緩衝的に宛てがう。最後に、各一半
側蓋片11,12及び挿込片13,14を対向状に夫々
直角に折曲させれば、梱包箱の蓋閉じと蓋固定が完了し
て、キーボードはその両側端部を段ボール製の各パッキ
ン201,202,203によって確実に緩衝支持され
た状態のもとに、段ボール箱で梱包される。輸送途中
に、万一、予想外の過大な衝撃力が及ぼされた場合に
は、折曲形成された各パッキンの荷重支承面20e,2
0f,21eに設けた緩衝用切欠部Yの為に、此等の荷
重支承面が座屈変形して過度の衝撃力が有効に減衰され
る。
【0006】
【実施例】以下に、図面を参照しながら本発明の一実施
例を説明する。コンピュータのキーボードの梱包用とし
て作られたこの実施例の梱包材は、保管・輸送時には、
図1に示した様に、嵩張らない一枚の段ボール100に
展開されている。尤も、この組上げは梱包材の製造工程
で行ったうえ、出荷時には偏平に折り畳む様にしてもよ
い。この梱包材でキーボードを梱包するには、先ず、段
ボール100から側面側パッキン形成面22を切放した
うえ、折り目に沿って折曲させることによって、箱状に
折り上げ、且つ、従来の発泡スチロール製パッキンに代
わる役割を果す、段ボール製の各パッキン201,20
2,203を夫々折曲形成させながら、キーボード30
0を収容し蓋閉じすれば、緩衝効果の優れた図7〜9に
示した状態の梱包が簡単・迅速に完了する。
【0007】段ボール100には、図1に示した様に梱
包箱の周壁を折曲形成させる為の、側壁2,3,4,5
及び糊代6を,順次折り目A〜Dを介して連設した周壁
面1を、長手方向の中央部全長にわたって帯状に設けて
いる。そして、一方の対向する側壁3,5の各下縁に
は、各一半側底面7,8を折り目E,Fを介して連設
し、各一半側底面7,8の夫々の縁端には、衝接片9,
10を折り目G,Hを介して夫々連設している。又、側
壁3,5の各上縁には、各一半側蓋面11,12を折り
目I,Jを介して連設し、各一半側蓋面11,12の夫
々の縁端には、挿込片13,14を折り目K,Lを介し
て連設している。各衝接片9,10及び挿込片13,1
4の夫々の縁端の両側には、キーボード300の収容位
置決め用の係止突片a及びbを設けている。
【0008】他方の対向する側壁2,4の各下縁及び上
縁には、キーボード300の両側端部を図6,8に示し
た様に上下から挟み付けた状態で緩衝支持する、下側パ
ッキン201及び上側パッキン202を夫々折曲形成さ
せる為の、下側パッキン形成面15,16及び上側パッ
キン形成面17,18を、折り目M,N及び折り目O,
Pを介して夫々連設している。
【0009】下側パッキン形成面15及び16は同じ形
状をしており、図2に示した様に側壁2及び4の各下縁
に、周壁面1の高さ寸法と略同じ長さの補強用底片19
を折り目M,Nを介して夫々連設し、更に、各補強用底
片19の縁端には、2条の折り目Q,Rが設けられて下
向コ字状に折曲されるコ字状折曲片20を,折り目Sを
介して夫々連設した形態を備えている。そして、横幅が
側壁2,4と略同じで、長さは周壁面1の高さと略等し
いコ字状折曲片20には、両側端寄りの2箇所に、折り
目Qに達する平行切れ目20aを設けて、各平行切れ目
20aの外側の帯状部20bの部分に於いて、折り目
Q,Rを夫々欠如させている。
【0010】コ字状折曲片20の2条の折り目Q,Rの
間は、図9に示した様にキーボード300の両側端の下
面が当接される当接面20dとなっている。そして、キ
ーボード300の下面に垂直に当接される荷重支承面2
0e,20f(上記コ字の両脚部分に当る)には、各2
箇所に、コ字状をした緩衝用切れ目Xを、コ字の両端が
夫々折り目Q,Rに接する様に設け、且つ、コ字の両端
の間は折り目Q,Rを欠如させている。その為、コ字状
折曲片20を図6に示した様に下向コ字状に折曲させる
と、その両側の荷重支承面20e,20fの各2箇所
に、矩形状をした緩衝用切欠部Yが形成される様になっ
ている。
【0011】上側パッキン形成面17及び18は左右に
対称の形状を備えており、図2に示した様に夫々の横幅
は側壁2,4と略等しく、長さは各一半側蓋面11,1
2のそれと略等しい。この上側パッキン形成面17,1
8は、その下辺に略平行させてコ字形に折曲させる為の
2条の折り目T,Uを設けてある。そこで、以下の説明
の便宜の為に、上側パッキン形成面17,18は、コ字
状折曲片21と重複した呼び名を付けて、以下はこの呼
び名を用いることにする。キーボード300の上面は前
下がりに傾斜しているので、上側の折り目Uもそれに合
わせて傾斜させている。コ字状折曲片21の左右両側端
近くには、その上縁から折り目Uに達する平行切れ目2
1aを夫々設け、各平行切れ目21aの各外側に形成さ
れた帯状部21bには、折り目Uを欠如させている。
又、両帯状部21b,21bの対向する側辺部分には、
折曲片21cを形成させる折り目eを設けている。
【0012】更に、両平行切れ目21a,21a間に挟
まれた部分には、その底辺をなす折り目Uから所定距離
隔てた上方に段差形成用折り目fを折れ目Uと平行に設
けて、折り目fから先の部分を下向きに折曲させる様に
している。この折曲状態に於いて、両折り目U,fに挟
まれた水平な段差面は、図9に示した様にキーボード3
00の両側端部の上面に当接される当接面21dとな
る。
【0013】又、図6に示した様、隣接する折り目T,
U間に挟まれて、キーボード300に上面に垂直に当接
され、上方からの荷重を受止めるる荷重支承面21eに
も、2箇所に上記と同様のコ字形の緩衝用切れ目Xを設
け、各コ字の両端間に於いて、折り目Uを欠如させてい
る。その為、上側パッキン形成面17,18を上側パッ
キン202の形状に折曲させると、自ずから緩衝用切欠
部Yが形成される様になっている。
【0014】更に、コ字状に折曲させたコ字状折曲片2
0,21が、折り上がった梱包箱内の底面及び蓋下面か
ら突出している衝接片9,10及び挿込片13,14と
夫々干渉する箇所には、この干渉を避けると共に梱包材
の折り上げ形状の固定に役立つ、嵌合用スリットg及び
嵌合用切欠h,iを設けている。尚、一半側蓋面12に
は、梱包を解く時の便の為に、折り目Lに接して半円弧
形をした指掛用切れ目jを設けている。
【0015】又、各一半側蓋片11,12に連設した挿
込片13,14の縁端には、側面側パッキン形成面2
2,22を、夫々ミシン目Wを介して切放可能に連設し
ている。この側面側パッキン形成面22は、その折り目
に沿って図3に示した側面側パッキン203の形態に折
曲させて、折上がった梱包箱内の両側端部に据え置き、
キーボード300の側面を緩衝支持させる為のものであ
る。図1,2に示した様に、側面側パッキン形成面22
の両側には2条の折り目kを設けてコ字形に折曲出来る
様にし、各折り目kに跨がらせて夫々2条の平行切れ目
l,lを水平方向に設けて、この切れ目間を帯状折曲部
22aとし、帯状折曲部22aには、側面側パッキン形
成面22をコ字形に折曲させると自ずからL字形に折曲
される様に、3条の折り目mを設けている。これによっ
て、図3に示した様に側面側パッキン203には、キー
ボード300の両側端面に緩衝的に当接される当接面2
2b,が形成される。更に、側面側パッキン形成面22
の両側端部には、各2条の折り目nを設けてコ字状に折
曲出来る様にしている。
【0016】次に、上記構成の作用を説明する。梱包材
は、保管・輸送時には嵩張らない様に一枚の段ボール1
00の状態に展開されている。この段ボール100を、
梱包材の形態に折り上げてキーボード300を梱包する
には、先ず、側面側パッキン形成面22,22を、段ボ
ール100からミシン目Wに沿って切り放したうえ、面
糊代6部分によって周壁面1を角筒状に組上げる。尤
も、この角筒状に組上げる作業は、梱包材の製造段階で
行ってもよい。次いで、下側パッキン形成面15,16
を対向状に直角に折曲させたうえ、各一半側底面7,8
を折り目Fに沿って対向状に直角に折曲させながら、衝
接片9,10も対向状に直角に折曲させると、箱底面が
形成させると共に、底面から突合わせ状に立ち上がった
挿込片9,10によって底が補強される。
【0017】次いで、下側のコ字状折曲片20を下向コ
字状に折り曲げると、衝接片9,10と干渉する箇所に
於いて各嵌合用スリットg及び嵌合用切欠h,iが互い
に噛み合って、折曲を支障無く行えると共に、折曲形成
された下側パッキン201の形状が固定される(図
6)。
【0018】一方、切り放した側面側パッキン形成面2
2は、図3に示した側面側パッキン203の形態に折り
上げたうえ、折り上がった梱包箱の両側端部分に図4,
5に示した様に据え置く。
【0019】然る後、キーボード300を両下側パッキ
ン201,201間に架け渡して緩衝状態で据え置く
と、キーボード300の両側端面及び前後の側面が、夫
々側面側パッキン203に形成された各当接面22bに
対して幾分の隙間を残した状態で当接される。この時、
衝接片9,10の両側端に突設した係止突片aが、載置
の位置決め機能を果す。
【0020】続いて、上側のコ字状折曲片21(上側パ
ッキン形成面17,18)をコ字形に折曲させると共
に、段差面形成用折り目fを下向きに直角に折曲させな
がら、水平となった当接面21dをキーボード300の
両側端部上面に当接させる。この時、各帯状部21bに
設けた折曲片21cは、キーボード300の前後の側面
に当接される様に夫々直角に折曲させる。又、コ字状折
曲片21の先端部分は、キーボード300の側端面と前
記当接面22bとの間の隙間に挿し込む。この状態で、
折曲されたコ字状折曲片21と衝接片9,10とが互い
に緩衝する部分で、各緩衝用スリットg及び緩衝用切欠
h,iが互いに噛み合って、折曲を支障無く行えると共
に、折曲形成された上側パッキン202の形状が固定さ
れる(図6)。
【0021】そこで最後に、各一半側蓋面11,12及
び各挿込片13,14を夫々下向きに直角に折曲させれ
ば、箱は蓋閉じされると共に閉じた状態を固定される。
かくして、キーボード300の梱包作業は、上記のいさ
さか込み入った説明とは異なって、簡単・迅速、且つ確
実に完了する。この梱包状態に於いて、キーボード30
0は、その両側端部を上下1組づつの従来の発泡スチロ
ール製パッキンに匹敵する緩衝性能を備えた上下両側パ
ッキン201,202によって、緩衝支持され、又、両
側端部の三方向の側面に、折曲片21c及び当接面22
bが緩衝的に当接された状態になって、キーボード30
0の緩衝保持状態は万全になる。そして、万一、輸送途
中でこの緩衝性能を上回る衝撃力がキーボード300に
及ぼされた時には、各荷重支承面20e,20f,21
eに形成させた緩衝用切欠部Yの存在によって、此等の
荷重支承面が座屈変形し、これによって過大な衝撃力が
有効に減衰されて、キーボードは衝撃力から確実に防護
される。
【0022】尚、上記構成に於いて、荷重支承面20
e,20f,21eに設ける緩衝用切れ目Xの形状は、
コ字形に限られず、要は、荷重支承面に設定値を越える
過大な衝撃力が及ぼされた場合には、緩衝用切れ目Xに
よって上述の如く緩衝用切欠Yが形成されている荷重支
承面が座屈変形する様な形状と配置及び個数である限
り、例えば、U字形や半円弧形等であってもよい。又、
側面側パッキン形成面22は、梱包箱の形状・寸法の如
何等に応じて、挿込片13,14以外の縁端部分、例え
ば衝接片9,10の縁端や側壁2の側端等に連設しても
よい。そして、梱包物品は、勿論キーボードに限られな
い。
【0023】
【発明の効果】以上の説明によって明らかな様に、本発
明によるキーボード等用の梱包材は、以下に列挙した如
き実用上の様々の優れた効果を奏する。 a) 所要の複数箇所に折り目や切れ目等を設けた、唯
一枚の段ボールで構成されており、折り目に沿って折曲
させるだけで、梱包箱が形成されると共に、従来の発泡
スチロール製パッキンに匹敵する緩衝性能を備えた段ボ
ール製パッキンを、簡単・迅速に折曲形成させられる。 b) その為、従来のものに比べてより安価に提供出
来、梱包作業も能率的に行える。 c) 有限で貴重な石油資源の浪費を伴い、然も廃棄処
理が厄介なう発泡スチロール製パッキンを使わなくて済
むので、地球資源の節約と、深刻の度が深まりつつある
ゴミ処理問題の軽減に寄与出来る。 d) 梱包材は平坦に展開した一枚の段ボールの状態で
保管・輸送出来るので、保管・輸送費や購入管理費等を
節減出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をコンピュータのキーボードの梱包に適
用した一実施例を示す、梱包材を一枚の段ボールに展開
した状態の平面図である。
【図2】同上、図1の部分拡大図である。
【図3】同上、段ボールを角筒状に組上げ、又、段ボー
ルから切り放した側面側パッキン形成面を側面側パッキ
ンの形態に折り上げた状態の斜視図である。
【図4】同上、下側パッキンを折上げた状態を示す部分
斜視図である。
【図5】同上、下側パッキンを折り上げ、且つ側面側パ
ッキンを折上げて梱包箱内の両側端部に据え置いたう
え、キーボードを梱包箱に収めつつある状態を示す斜視
図である。
【図6】同上、上下両側パッキンを折上げた状態を示す
部分斜視図である。
【図7】同上、梱包し終えた梱包箱の外観斜視図であ
る。
【図8】同上、図7のa−a線に沿う断面図である。
【図9】同上、図7のb−b線に沿う断面図である。
【符号の説明】
100 段ボール 201 下側パッキン 202 上側パッキン 203 側面側パッキン 300 キーボード(梱包物品) A〜V 折り目 X 緩衝用切れ目 Y 緩衝用切欠部 a,b 係止突片 c〜e,k,m,n 折り目 f 段差面形成用折り目 g 嵌合用スリット h,i 嵌合用切欠 j 指掛用切れ目 l 平行切れ目 1 周壁面 2〜5 側壁 6 糊代 7,8 一半側底面 9,10 衝接面 11,12 一半側蓋面 13,14 挿込片 15,16 下側パッキン形成面 17,18 上側パッキン形成面 19 補強用底片 20,21 コ字状折曲片 20a,21a 平行切れ目 20b,21b 帯状部 20c,21c 折曲片 20d,21d 当接面 20e,20f,21e 荷重支承面 22 側面側パッキン形成面 22a 帯状折曲部 22b 当接面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の複数箇所に折り目や切れ目を設け
    た一枚の段ボールを折曲させることにより、梱包箱に折
    り上げ、且つ、キーボード等の梱包物品を緩衝支持する
    パッキンを折曲形成させられる様に構成したものであっ
    て、 前記段ボール100は、 前記梱包箱の周壁を折曲形成させる側壁2〜5及び糊代
    6を,順次折り目A〜Dを介して連設した周壁面1と、 前記側壁3,5の各下縁に、折り目E,Fを介して連設
    した各一半側底面7,8、及び該一半側底面7,8の夫
    々の縁端に折り目G,Hを介して連設した衝接片9,1
    0と、 前記側壁3,5の各上縁に、折り目I,Jを介して連設
    した各一半側蓋面11,12、及び該一半側蓋面11,
    12の夫々の縁端に折り目K,Lを介して連設した挿込
    片13,14と、 前記側壁2,4の各下縁に、折り目M,Nを介して夫々
    連設されて、梱包物品を緩衝支持する下側パッキン20
    1を折曲形成させる、下側パッキン形成面15,16
    と、 前記側壁2,4の各上縁に、折り目O,Pを介して夫々
    連設されて、梱包物品の上面に緩衝的に宛てがう上側パ
    ッキン202を折曲形成させる、上側パッキン形成面1
    7,18と、 前記挿込片13及び14の各縁端部等の適宜の縁端箇所
    に、ミシン目W等を介して切放可能に連設されて、梱包
    物品の側面を緩衝支持する側面側パッキン203を折曲
    形成させる為の側面側パッキン形成面22とを備えるこ
    とを特徴とするキーボード等用の梱包材。
  2. 【請求項2】前記下側パッキン形成面15,16は、前
    記側壁2,4の各下縁に前記折り目M,Nを介して夫々
    連設した所定長さの補強用底片19の縁端に、2条の折
    り目Q,Rが設けられて下向コ字状に折曲されるコ字状
    折曲片20を、折り目Sを介して夫々連設した形態を備
    え、 前記上側パッキン形成面17,18は、前記側壁2,4
    の各上縁に、2条の折り目T,Uが設けられてコ字状に
    折曲されるコ字状折曲片21を、前記折り目O,Pを介
    して夫々連設し、且つ、各コ字状折曲片21の先端側を
    下向きに折曲させて段差面を形成させる段差面形成用折
    り目fを夫々設けた形態を備え、 前記コ字状折曲片20,21には、梱包物品の表面に対
    して直角に当接される荷重支承面20e,20f,21
    eの夫々に、緩衝用切欠部Yを設けたことを特徴とする
    請求項1項記載のキーボード等用の梱包材。
  3. 【請求項3】 前記荷重支承面20e,20fには、コ
    字乃至U字形をなして、その両端を前記折り目Q,Rに
    連設させた緩衝用切れ目Xを設け、且つこの両端間に於
    いて前記折り目Q,Rを欠如させることによって、前記
    コ字状折曲片20をコ字状に折曲させると、前記緩衝用
    切欠部Yが自ずから形成される様にしたことを特徴とす
    る請求項2項記載のキーボード等用の梱包材。
  4. 【請求項4】 矩形状の前記側面側パッキン形成面22
    には、該面をコ字状に折曲させる為の2条の折り目k,
    kを設けると共に、各折り目kに跨がらせて夫々設けた
    2条の平行切れ目l,l間に帯状折曲部22aを形成さ
    せ、該各帯状折曲部22aには、前記前記側面側パッキ
    ン形成面22をコ字状に折曲さると自ずからL字形に折
    曲される様に3条の折り目mを設け、且つ側面側パッキ
    ン形成面22の両側端部を対向状にコ字形に折曲させる
    為の各2条の折り目nを設けたことを特徴とする請求項
    1項乃至3項のいずれかに記載のキーボード等用の梱包
    材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006051978A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Kanae Co Ltd 包装箱
US7344029B2 (en) 2005-09-07 2008-03-18 International Business Machines Corporation Six-sided corrugated rollover cushion
JP2009161246A (ja) * 2008-01-04 2009-07-23 Premier Image Technology China Ltd 包装箱
JP2019131251A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 株式会社トーモク フラップ付包装箱

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