JPH05211983A - 玄関用マットベースの製造方法 - Google Patents

玄関用マットベースの製造方法

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JPH05211983A
JPH05211983A JP2009592A JP2009592A JPH05211983A JP H05211983 A JPH05211983 A JP H05211983A JP 2009592 A JP2009592 A JP 2009592A JP 2009592 A JP2009592 A JP 2009592A JP H05211983 A JPH05211983 A JP H05211983A
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fastener
sheet
mat base
entrance
polymer material
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JP2009592A
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Futoshi Inoue
太 井上
Masaaki Kiyonaga
昌明 清永
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Hayakawa Rubber Co Ltd
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Hayakawa Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 玄関用マットベースと接合用の面ファスナー
との接合部分が、耐熱性、耐水性、耐油性等に優れ、製
造コストを低減でき、製造工数を削減できるような、玄
関用マットベースの製造方法を提供することである。 【構成】 柔軟性を有する高分子材料からなるシート
と、このシートの上に設置されるべきカーペットのファ
スナーに接合させるための接合用ファスナーとを備え
た、玄関用マットベースを製造する。少なくとも一方の
面がループ面である両面面ファスナー4を接合用ファス
ナーとして用いる。この両面面ファスナー4のループ面
を高分子材料、例えば未加硫ゴムシート3の表面に当接
させた状態で積層する。この積層体を加圧及び加熱する
ことによって、ループ面に、未加硫ゴム等の高分子材料
を流入させ、からみ合わせる。両面面ファスナー4は、
ループ面と高分子材料との物理的からみ合い(アンカー
効果)によってシートに固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、玄関用マットベースの
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】玄関用マットベースにおいては、シート
の上にダストコントロール用カーペットを固定し、ダス
トコントロール用カーペットにダストコントロール油を
含浸処理させ、屋外の砂、埃をカーペットで吸着する。
そして、通常、シートとカーペットとを面ファスナーで
固定する。従来、玄関マットベースのダストコントロー
ルカーペット収容部の所望の位置に面ファスナーを接合
する方法として、次の方法がある。第一の方法では、玄
関マットベースのシートを成形した後、シートの所定の
位置にプライマー、接着剤を塗布する。また片面面ファ
スナーの裏面にもプライマー、接着剤を塗布し、これを
シートに貼り合わせて圧着し、接着する。また、第二の
方法では、玄関マットベースのシートを成形した後、シ
ートの所定の位置にホットメルト型接着剤を設置し、こ
の上に片面面ファスナーの裏面を当接させ、加熱圧着さ
せ、融着させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
製造方法では、ダストコントロール用カーペットの着脱
操作、人の出入による靴底での剪断力、ダストコントロ
ール油による膨潤、雨水、温度変化、湿度変化などの外
的要因による接着力の低下があり、満足できる接着力が
得られなかった。また接着させるための接着剤、プライ
マーなどの材料及びそれを塗布し、乾燥させ、圧着を行
う設備が必要であり、しかも玄関マットベース成形後、
二次的な加工により接着させるため、生産性が低く、コ
ストがかかり、工業的に不利である。
【0004】本発明の課題は、玄関用マットベースと接
合用の面ファスナーとの接合が耐熱性、耐水性、耐油性
等に優れ、製造コストを低減でき、製造工数を削減でき
るような、玄関用マットベースの製造方法を提供するこ
とである。
【0005】
【実施例】本発明の製造方法においては、温度制御され
た成形金型内に両面面ファスナーと高分子材料とを積層
し、この際、両面面ファスナーのループ面を高分子材料
の表面に当接させる。柔軟性を有する高分子材料として
は、未加硫ゴムや、液体状又はペースト状の高分子材料
を用いる。そして、成形金型内で未加硫ゴムあるいは液
体状、ペースト状の柔軟性を有する高分子体を充てんす
ると同時に、両面面ファスナーのループ面の細部に流入
させ、物理的なからみ合い(アンカー効果)を生じさせ
た後、架橋、反応、ゲル化させることにより、ループ面
をシートに埋設させる。
【0006】ここで、制御温度は、両面面ファスナーの
溶融温度以下で、未加硫ゴムあるいは液体状、ペースト
状の柔軟性を有する高分子材料を架橋、反応、ゲル化さ
せうる温度である。具体的には20℃〜 200℃であり、そ
れを適宜に調整させることのできる熱源を用いる。加圧
力としては、玄関マットベースを成形金型内で成形で
き、かつ両面面ファスナーのフック面を損なわない、圧
力 50Kg/cm2 以下が望ましい。加圧時間は、未加硫ゴム
あるいは液体状、ペースト状の柔軟性を有する高分子体
を成形金型内に充てんし、両面面ファスナーのループ面
の細部に流入させることのできる時間が必要である。
【0007】本発明に使用される玄関マットベースのシ
ートの形状としては、平板状又は平板の外周に額縁状の
凸部を設け、ダストコントロール用カーペット収容部を
設けた形状とする。外形としては、正方形、長方形、多
角形、円形、三角形、ダ円のいずれの形状でもよい。材
質としては、天然ゴム、合成ゴム、再生ゴム、軟質塩化
ビニル、ポリウレタン、EVA等の柔軟性を有する高分
子体で、これに加硫剤、加硫促進剤、加硫助剤、老化防
止剤、架橋剤、安定剤、補強剤、充填剤、可塑剤、軟化
剤を混練あるいは、混合したものである。また、使用す
る両面面ファスナーとしては、フック面、ループ面が、
同素材のシート表裏に設けられたもの、あるいは、フッ
ク面、ループ面、各々の一方の面を有する片面面ファス
ナーの裏面同士を、接着剤により接着、あるいは、熱融
着させたものを用いてもよい。材質としては、ナイロン
6、ナイロン66、ポリエステルなどがある。
【0008】以下、更に具体的な製造例について述べ
る。まず、下記の配合物を混練し、圧延して、厚さ3mm
の圧延シートを得、縦750mm×横 900mmの寸法に裁断
し、図1に示す未加硫ゴムシート3を製造した。
【0009】
【表1】
【0010】また、図2に示す両面面ファスナー4を準
備した。この平面的寸法は、縦50mm×横50mmとした。両
面面ファスナー4の一方の面にループ面4bが設けられ、
他方の面にフック面4aが設けられている。図1に示すよ
うに、加硫成形機1に、相対向する上型2Aと下型2B
とを設置する。下型2Bに、突起形成用凹部2aを設ける
と共に、ファスナー固定用凹部2bを所定位置に形成す
る。各ファスナー固定用凹部2bにそれぞれ両面面ファス
ナー4を配置する。この際、フック面4aを下型2Bの方
に向け、ループ面4bを上型2Aの方に向ける。上型2A
と下型2Bとの間に、平板状の未加硫ゴムシート3を設
置する。
【0011】そして、プレス加硫成形機1を動作させ、
加硫温度 150℃、加硫時間10分、圧力25Kg/cm2で未加硫
ゴムシート3を加硫成形した。この結果、未加硫ゴムが
成形金型内に充填され、加硫成形されると共に、両面面
ファスナー4のループ面4bに未加硫ゴムが入り込んだ。
この結果、図3、図4に示すように、加硫ゴムからなる
シート5の周縁部に、凹部2aと同じ形状の突起5bが額縁
状に形成された。また、これと同時に、両面面ファスナ
ー4のループ面4bがシート5の内部に埋没し、物理的か
らみ合い(アンカー効果)によって固定された。そし
て、ダストコントロール用カーペット6の裏面に片面面
ファスナー7を縫い付け、片面面ファスナー7のループ
面をフック面4aに接合させる。カーペット6をシート5
の表面5aに敷く。
【0012】本実施例によれば、両面面ファスナー4の
ループ面4bがシート5内に埋没し、未加硫ゴムとの物理
的からみ合い(アンカー効果)によって接合されてい
る。従って、両面面ファスナー4とシート5との接合部
分が、耐熱性、耐水性、耐油性に優れており、かつ接合
力が強い。従って、ダストコントロール用カーペット6
とシート5との着脱の繰り返し、人が玄関を出入りする
際に靴先によりカーペット6に加わる剪断力、ダストコ
ントロール油による膨潤、温度変化、湿度変化に対して
強い。また、接着剤、プライマー、ホットメルト型接着
剤が不要であるので、それらの材料費と、乾燥装置、熱
融着装置等の処理設備も不要である。しかも、接着剤、
プライマーの塗布工程、貼合せ工程、熱融着工程が不要
である。しかも、接着剤やプライマーを用いる場合と異
なり、有機溶剤を用いないので、労働衛生上の弊害もな
い。
【0013】
【発明の効果】本発明では、両面面ファスナーのループ
面をシート内に埋没させて固定し、高分子材料との物理
的からみ合い(アンカー効果)によって接合している。
従って、両面面ファスナーとシートとの接合部分が、耐
熱性、耐水性、耐油性に優れており、かつ接合力が強
い。従って、カーペットとシートとの着脱の繰り返し、
人が玄関を出入りする際に靴先によりカーペットに加わ
る剪断力、ダストコントロール油による膨潤、温度変
化、湿度変化に対して強い。また、接着剤、プライマ
ー、ホットメルト型接着剤が不要であるので、それらの
材料費と、乾燥装置、熱融着装置等の処理設備も不要で
ある。しかも、接着剤、プライマーの塗布工程、貼合せ
工程、熱融着工程が不要である。しかも、接着剤やプラ
イマーを用いる場合と異なり、有機溶剤を用いないの
で、労働衛生上の弊害もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】両面面ファスナー4と未加硫ゴムシート3とを
加硫成形金型に仕込む直前の状態を示す要部断面図であ
る。
【図2】両面面ファスナー4を示す概略正面図である。
【図3】図4の玄関用マットベースを III−III 線に切
って見た要部拡大断面図である。
【図4】玄関用マットベースの一隅を示す破断斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 加硫成形機 2A 加硫成形金型の上型 2B 加硫成形金型の下型 2a 突起成形用凹部 2b ファスナー固定用凹部 3 未加硫ゴムシート 4 両面面ファスナー 4a フック面 4b ループ面 5 シート 5a シートの表面 5b 額縁状の突起 6 ダストコントロール用カーペット 7 片面面ファスナー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟性を有する高分子材料からなるシー
    トと、このシートの上に設置されるべきカーペットのフ
    ァスナーに接合させるための接合用ファスナーとを備え
    た玄関用マットベースを製造する方法であって、 少なくとも一方の面がループ面である両面面ファスナー
    を前記接合用ファスナーとして用い、この両面面ファス
    ナーのループ面を高分子材料の表面に当接させた状態で
    両面面ファスナーと高分子材料とを積層し、この積層体
    を加圧及び加熱することによって前記ループ面を前記シ
    ートに埋設させて固定する、玄関用マットベースの製造
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210339669A1 (en) * 2018-10-15 2021-11-04 Trelleborg Izarra Sa Method and system for mounting lining elements and the like
EP4360495A1 (de) * 2022-10-24 2024-05-01 Gottlieb Binder GmbH & Co. KG Verschlussteil

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