JPS60224524A

JPS60224524A - 積層品の製造方法

Info

Publication number: JPS60224524A
Application number: JP59080040A
Authority: JP
Inventors: Tadao Akagi; 赤木　忠男; Tatsushi Tatehara; 舘原　達志; Masaaki Kiyonaga; 清永　昌明
Original assignee: Hayakawa Rubber Co Ltd
Current assignee: Hayakawa Rubber Co Ltd
Priority date: 1984-04-23
Filing date: 1984-04-23
Publication date: 1985-11-08
Also published as: JPS6347611B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は積層品の製造方法に係り、特に、カーペットの
裏面に加硫裏ゴムを積層し裏打ち補強した、室内用置敷
カーペットマット・玄関用カーペットマット・自動車フ
ロア−マット等の積層品の性能を向上しかつ安価に提供
できる積層品の製造方法に関するものである。

従来、カーペットの裏面に加硫ゴムシート等を積層する
積層品の製造方法としては、次のものがあった。

従来法（１）：カーベットの裏面と加硫ゴムシート而と
に接着剤を塗布して乾燥して貼合せ圧着して積層する方
法が最も実用されている。しかしながら、この方法では
、カーペットの裏面は凹凸がはげしく、またＲ維への接
着剤の浸透が大きいため、平滑な塗模面を得帷く、加硫
ゴムシート面に点接着する欠点がある。これを防止する
ためカーペット裏面にゴム系ラテックスまたは合成樹脂
系エマルジョンで、いはゆるバッキング処理することが
多く、このための費用が嵩む欠点がある。さらＫまた、
加硫ゴム面はパフ処理またはハロゲン付加等の処理をし
ないと、接着剤と接着しない欠点がある。接着剤を使用
すると労働衛生上の問題等もある。しかし他に適当な製
造方法がないため最も実用されている方法である。

従来法（２）：空気圧による加圧室を有する加硫金型内
にカーペットと未加硫ゴムシートとを重ね合せて配置し
、カーペット面より空気圧によりカーペットと未加硫ゴ
ムシートとを金型面に圧着して加熱して、加硫成形して
積層する方法も有用であるが、金型面に深い彫刻模様の
ある場合は、圧力不足で、形浮き不足品となる欠点と、
エヤー洩れを防止するため、カーペットとゴムシートと
を必要寸法より広く必要とする等の欠点のため、実用さ
れることは少ない。

従来法（８）：現状のゴム加硫用プレス機を用し・て、
カーペットの裏面に未加硫ゴムシートを重ね合せて加圧
し加熱して積層と加硫成形を同時に行う方法も一部で行
なわれて−・るが、高温高圧で８〜１０分間と比較的長
い時間にわたり圧縮されて（・るため、カーペット表面
の起毛が圧縮変形されて商品価値を損なう為に実用され
ることは稀れである。

本発明はこのような従来法の欠点を改良し、低コストで
機能の優れたカーペットと加硫ゴムとの積層品を製造す
る方法を検討した結果、加圧し加熱して積層品を製造す
る条件として次の如く考えた。

（１）　カーペット表面よりの加熱によって起毛を損じ
ない温度は、好ましくは、８０〜８０℃であり、腰の強
いナイロン繊維の起毛でも１２０℃以下である。

（２）　約１０分間前後の加硫時間に於て起毛を損じな
い加圧力は、好ましくは、積層面圧０〜２ｋＱ／ｃｖ”
であり、ナイロン繊維の起毛でも６　ｋｐｍ”以下であ
る。

（８）　カーペット裏面への加硫ゴムシートの良好す接
着を得る加圧力は、？＃層面圧１　ｋ％（ｘ”以上であ
る。但し、次の（４）、（６）の操作を頭初に行った（
　８　）ものは、以後は無圧で加熱加硫しても良好な接着を得る
。

（４）積層面圧２０〜５０　ｋｇ／ｃｒｎ”で２０秒間
以内の加圧に於ては、カーペットの起毛を損じることな
くゴム成形金型に彫刻された模様の深い部分まで未加硫
ゴムが流入し充満する。また、カーペット裏面にも強固
に接着する。

（５Ｊ　ｆｆ層面圧２０〜５０鴨２で１０秒間以内の加
圧を２〜４回程度繰返しても、カーペットの起毛を損じ
ることなく、ゴム成形金型に彫刻された模様の深い部分
まで未加硫ゴムが流入し充満する。また、カーペット裏
面との接着も強固である。

（６）　未加硫ゴムシート裏面よりの加熱温度は、１４
０℃〜１６５℃が好結果を得る。加硫成形時間は短かい
方がカーペットの起毛を損じることが少ない。

以上の条件を適当に組合せることＫより安価で機能の優
れたカーペットと加硫ゴムとが積層された製品ができる
ことを見出し本発明の積層品の製造方法を完成した。

本発明の積層品ｌの製造方法は、図面にもみられるよう
Ｋ、カーペット２の裏面に加硫可能な未加硫ゴムシート
５を重ね合せてこれのカーペット２表面側より２０〜１
２０℃の温度で、未加硫ゴムシート５裏側より１２０〜
１８０℃のｍ度で、それぞれ積層面圧６　ｋｐｍ２以下
で加圧加熱して、前記カーペット２裏面に前記未加硫ゴ
ムシート５を融着積層すると同時に、加硫成形すること
を特徴とする。

又、本発明は、カーペット２の裏面に加硫可能な未加硫
ゴムシート５を重ね合せて加圧加熱する前の工程初頭に
、積層面圧６〜５０　ｋｇ／Ｃｍ２で１回又は複数回の
短時間加圧を行なった後、これのカーペット２表面側よ
り２０〜１２０℃の温度で、未加硫ゴムシート５裏側よ
り１２０〜１８０℃の温度で、それぞれ積層面圧６　ｋ
ｍ−以下で加圧加熱して、前記カーペット２裏面に前記
未加硫ゴムシート５を融着積層すると同時に、加硫成形
することを特徴とする特本発明に使用するゴム材料は天然ゴムおよび合成ゴム、
再生ゴムの何れでも用いることができる。

これに加硫剤、加硫促進剤、加硫助剤、老化防止剤、補
強剤、充填剤、軟化剤その他のゴム用薬品を混練し圧延
したものである。

又、本発明に使用するカーペット２は天然繊維または合
成繊維よりなるタフテッドカーペット、ニードルパンチ
カーペット等その他何れのｆｆ法によるカーペット２で
も用いることができる。

カーペット２の裏面をゴムラテックスまたは合成樹脂エ
マルジョン等によりバッキング処理したものも用いるこ
とができるが、本発明はこのバッキング処理しないカー
ペット２を用いても好結采を得ることが大きな特徴であ
り利点である。

また、本発明は接着剤を用いることなくカーペット２と
加硫ゴム８が強固に積層できる特徴と利点とをもってい
る。

本発明に使用する積層加硫成形機８は、第８図に示すよ
５に、カーペット２側の加圧盤９は水冷等により温度を
１０℃〜１２０℃に調節できるものであり、ゴム５側の
加圧盤１０は温度を１２０°Ｃ〜１８０　′ＣＫ　Ｆａ
節できる熱盤であり、積層面の単位面積当りの圧力、即
ち積層面圧を０〜５０ｋｇ／ｃｒｎ２の広範囲にわたり
適宜罠設定できる機構を持ったプレス式積層加硫成形機
８を特徴とする特許請求の範囲第１項の発明は、カーペ
ット２の裏面罠加硫可能な未加硫ゴムシート５を重ね合
せて、これをプレス式積層加硫成形機８の下熱盤ｌＯに
未加硫ゴムシート５が接するように配置し上盤９の温度
を２０〜１２０°は１節し下熱盤１０の温度を１２０〜
１８０８ＣＫｉＵ節した、プレス式積層加硫成形機８に
より積層面圧が６　ｋｉ”以下の圧力で所定時間加圧し
加熱しながらカーペット２の裏面に未加硫ゴムシート５
を融着積層すると同時に、加硫成形することを特徴とす
るカーペット２と加硫層ゴム８の積層品ｌの製造方法で
ある。

この製造方法は第１ｂ図に示すように１加硫裏ゴム８の
裏面が平滑であるか、または浅い模様を持ったものの製
造に適する。

特許請求の範囲第２項の発明は・・・・特許請求の範囲
第１項の発明工程の加圧加熱を行う直前に１項層面圧６
〜５０　ｋ１Ｍｃｍ２で単数回または複数回の短時間加
圧を繰返して行うことを追加して、以後は特許請求の範
囲第１項の製造工程の加圧加熱を行う積層品の製造方法
である。

この製造方法は第１Ｃ図に示すように、加硫層ゴム８の
裏面に高い凸状模様部４を成形するのに適した製造方法
である。

実施例　ｌ配　合　（重量部）天然ゴム　１００硫　黄　２ｎ　ＴＴ（テトラメチルチウラムジスルフィド）０．１
酸化亜鉛　５ステアリン酸　１カーボンブラツク（ＦＥＦ　）　４０軽質炭酸カルシウム　４０白艶華ＣＣ（微細活性化炭酸カルシウム）４０上記配合
を混練し、厚み４　ｍｍのシートに圧延し、６１５ｘ６
１５ｍｍＫ裁断した未加硫ゴムシート６と、第２ａ図に
示すバッキング処理してないナイロン起毛のタフテッド
カーペットを６１５　Ｘ　６１５ｍｍ　Ｋ裁断したカー
ペット２とを重ね合せて、第８図に示すように１プレス
式積層加硫成形機８内に配置し、上盤９を６０〜８０℃
に設定し、下熱盤ｌＯを１６０℃に設定した。積層面圧
２５　ｋ７”で、８秒間圧着を２（す１繰返して行った
後に１項層面圧２　ｋｐｍ”で、１０分間加圧加熱して
、カーペット２の裏面に未加硫ゴムシート５を融層積層
すると同時に１加硫成形して、第１ａ図に示すカーペッ
ト２と加硫層ゴム８との積層品１を作り、これをよく冷
却した後に、６００　ｘ　６００　ｍｍ　Ｋ裁断して、
ゴルフ場の室内に匍°敷するカーペットマットを製造し
た。

本発明は実施例に示すようにカーペット２の裏面にバッ
キング処理の必要がなく、接着剤および接着剤の塗布、
貼付は作業がないため、製造コストが安くかつカーペッ
ト２の繊維の目の中に未加硫ゴムシート８が浸入し、加
硫接着して成形されているため、接着力が大きく、耐熱
、耐水性に優れているため従来の接着剤法によるゴルフ
場の置敷カーペットマットのように１ゴルフシユーズの
スパイクの釘の繰返し応力により加硫ゴム面から接着剤
が剥離するような故障のない優れたゴルフ場の室内罠置
敷するカーペットマットを得ることができる。

このように本発明は安価で性能の優れた室内カーペット
マット、玄関用カーペットマット、自動車フロア−マッ
ト等のカーペットと加硫ゴムの積層品を提供する製造方
法である。

実施例　２第１ｃ図に示すよ５に、加硫裏ゴム８の裏面に高い凸状
模様部会を設けて積層成形する場合である。

配合は実施例−１と同じものを用いた。

実施例ＩＫおける加圧加熱の工程を行なう直前に１積層
面圧１０　ｋｙｍ”で４回５秒間加圧を繰返し行った後
、実施例−１の工程と同じ工程を行なつた。第１０図に
示す積層品を得た。裏面に凸状模様部４があり、滑り止
め罠なり、又弾力性に富む。

以上述べたように本発明の効果として次のように多くの
利点があげられる。

ｌ）接着剤を使用しないので接着剤費が不要である。ま
た、有機溶剤による労働衛生上の弊害のない利点がある
。

２）接着剤を使用しないので、カーペット内へ接着剤が
浸透し過ぎてカーペットが硬化したり、カーペット面を
汚すことがない。

接着剤が浸透し過ぎることがないので、バッキング処理
が不要となり、カーペット２の材料費が大幅に安価とな
る。

８）接着剤の塗布工数が不要となり、貼合せ圧着工数も
不要となる。

４）カーペット裏面に未加硫ゴムシートが浸入し絡み合
って積層、加硫成形されているので、接着力が強く耐熱
性、耐水性、耐油性、耐洗剤性が優れているので用途が
広い。

本発明は上記のように材料費、工数が少なく安価で品質
、外観の優れたカーペット２と加硫裏ゴム８との積層品
ｌを製造することができる。

【図面の簡単な説明】

第１ａ図は本発明の一実施例に係るカーペットと加硫ゴ
ムとの積層品を示す斜視図であり、第１ｂ図は第１ａ図
の一部拡大断面図であり、第１ｃ図は第１ａ図の他の一
部拡大断面図であり、第２ａ図はタフテッドカーペットの断面図であり、第２ｂ図はバッキング処理されたタフテッドカーペット
の断面図であり、さらに１第８図は本発明の一実施例に係るカーペットとゴムとの
積層品の一製造工程を示す断面説明略図である。１・・・カーペットと加硫ゴムの積層品２・・・カーペ
ット　８・・・加硫Ｊｉ　：’ム４・・・加硫裏ゴムの
凸状模様部５・・・未加硫ゴムシート６・・・タフテッドカーペットの基布？・・・タフテッドカーペットのバッキング８・・・プ
レス式積層加硫成形機９・・・プレス式積層加硫成形機の上盤ｌＯ・・・プレ
ス式積層加硫成形機の下貼盤１１・・・冷却水の入口　
１２・・・冷却水の出口１８・・・蒸気の入口　１４・
・・蒸気の出口。特許出願人　早川ゴム株式会社

Claims

【特許請求の範囲】１　カーペットの裏面に加硫可能な未加硫ゴムシートを
重ね合せてこれのカーペット表面側より２０〜１２０℃
の温度で、未加硫ゴムシート裏側より１１０〜１８０℃
の温度で、それぞれ積層面圧６　ｋｌ’ｍ、”以下で加
圧加熱して、前記カーペット裏面に前記未加硫ゴムシー
トを融着積層すると同時に、加硫成形することを特徴と
する積層品の製造方法。 λ　カーペットの裏面に加硫可能な未加硫ゴムシートを
重ね合せて加圧加熱する前の工程初頭ＫＸ積層面圧６〜
５０に針−で１回又は複数回の短時間加圧を行なった後
、これのカーペット表面側より２０〜１２０°Ｃの温度
で、未加硫ゴムシート裏面より１２０〜１８０℃の温度
で、それぞれ積層面圧６　ｋＨｚ”以下で加圧加熱して
、前記カーペット裏面に前記未加硫ゴムシートを融着積
層すると同時に１加硫成形することを特徴とする積層品
の製造方法。