JP2002225146A - 塩化ビニルシートとゴムシートとの接合方法 - Google Patents

塩化ビニルシートとゴムシートとの接合方法

Info

Publication number
JP2002225146A
JP2002225146A JP2001022329A JP2001022329A JP2002225146A JP 2002225146 A JP2002225146 A JP 2002225146A JP 2001022329 A JP2001022329 A JP 2001022329A JP 2001022329 A JP2001022329 A JP 2001022329A JP 2002225146 A JP2002225146 A JP 2002225146A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
vinyl chloride
rubber sheet
rubber
joining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001022329A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Fukuchi
保雄 福地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Rubber Inc
Original Assignee
Asahi Rubber Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Rubber Inc filed Critical Asahi Rubber Inc
Priority to JP2001022329A priority Critical patent/JP2002225146A/ja
Publication of JP2002225146A publication Critical patent/JP2002225146A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩化ビニルシートとゴムシートとの防水効果
のある、確実な接合を可能とする接合方法を提供する。 【解決手段】 ゴムシート面上に塩化ビニルシート面を
重ね合わせて貼付するための塩化ビニルシートとゴムシ
ートとの接合方法であって、前記接合方法は、前記ゴム
シートに繊維部材を貼付し繊維毛面を形成する第一の工
程と、該繊維毛面にゾル状の塩化ビニルシーラーを塗布
する第二の工程と、該塩化ビニルシーラーを焼き付け硬
化させる第三の工程とにより、塩化ビニル硬化層を備え
たゴムシートを用意し、該塩化ビニル硬化層に前記塩化
ビニルシートを設置して、これをゴムシートに接合する
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば、防水ゴム
シートと塩ビ製ファスナーとの接合など、防水性を考慮
にいれた塩化ビニルシートとゴムシートとの接合方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、防水のためのゴムシートとして
は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ブチルゴム
(IIR)、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)
ゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、クロロプレンゴム
等、各種ゴムシートが使用されているが、これらのゴム
シートと塩化ビニルシートとの接合においては、接合性
能の低い塩化ビニルシートを中心に考慮する必要性か
ら、アクリル系粘着テープによる接合や、コーキングに
よる接合、或いは、特に強度が必要な場合には、縫合に
よる接合が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アクリ
ル系粘着テープによる接合の場合、架橋したゴムシート
に対して接合性が低く、また、アクリル系粘着テープ自
身が吸水するため防水にはあまり好ましいものではなか
った。また、コーキングによる接合の場合、コーキング
材がゴムシート用、塩化ビニルシート用で区分されてお
り両者に同時に適合するコーキング材はなく、どちらか
の面で何らかの不都合が生じ、止水性を確保することは
できなかった。さらに、縫合による接合の場合、各防水
シートにミシン目の穴を開けることから、漏水、或い
は、防水シートの切断の原因ともなるものであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、上記
の事情を背景になされたものであり、塩化ビニルシート
とゴムシートとの防水効果のある、確実な接合を可能と
する接合方法を提供することを目的とする。本発明の塩
化ビニルシートとゴムシートとの接合方法は、上記目的
を達成するべく、請求項1に記載の通り、ゴムシート面
上に塩化ビニルシート面を重ね合わせて貼付するための
塩化ビニルシートとゴムシートとの接合方法であって、
前記接合方法は、前記ゴムシートに繊維部材を貼付し繊
維毛面を形成する第一の工程と、該繊維毛面にゾル状の
塩化ビニルシーラーを塗布する第二の工程と、該塩化ビ
ニルシーラーを焼き付け硬化させる第三の工程とによ
り、塩化ビニル硬化層を備えたゴムシートを用意し、該
塩化ビニル硬化層に前記塩化ビニルシートを設置して、
これをゴムシートに接合することを特徴とする。また、
請求項2記載の塩化ビニルシートとゴムシートとの接合
方法は、請求項1記載の塩化ビニルシートとゴムシート
との接合方法において、前記繊維部材が不織布若しくは
織布であることを特徴とする。また、請求項3記載の塩
化ビニルシートとゴムシートとの接合方法は、請求項1
または、2記載の塩化ビニルシートとゴムシートとの接
合方法において、前記繊維部材のゴムシートへの貼付
は、加硫成分を除いたゴム生地を溶媒に溶解させたもの
を前記繊維部材に含浸させ、これを未加硫ゴムシートに
貼付した後に加硫させることにより行うようにしたこと
を特徴とする。また、請求項4記載の塩化ビニルシート
とゴムシートとの接合方法は、請求項1乃至3の何れか
に記載の塩化ビニルシートとゴムシートとの接合方法に
おいて、前記塩化ビニルシーラー硬化層に前記塩化ビニ
ルシートを設置して行う接合は、溶着であることを特徴
とする。
【0005】従って、本発明の塩化ビニルシートとゴム
シートとの接合方法によれば、ゴムシートと塩化ビニル
硬化層とが繊維部材に独立して結合し、ゴムシート、繊
維部材及び塩化ビニル硬化層の全体としての結合を強化
できると共に、例えば、ゴムシートへの塩化ビニルシー
トの設置の際、溶着接合を行うことで、接合を恒久的に
安定させることが可能となり、防水にも適応可能とな
る。また、請求項2に記載のように、繊維部材を不織布
若しくは織布とすることにより、ゴムシートへこれらを
貼付けるだけで、簡単に繊維毛面を形成できる。また、
請求項3に記載のように、繊維部材のゴムシートへの貼
付を、加硫成分を除いたゴム生地を溶媒に溶解させたも
のを前記繊維部材に含浸させ、これを未加硫ゴムシート
に貼付した後に加硫させることにより行うことで、繊維
部材とゴムシートとが完全に一体化される。また、請求
項4に記載のように、塩化ビニルシーラー硬化層に塩化
ビニルシートを設置して行う接合を溶着により行うこと
で、ゴムシートの塩化ビニル硬化層と塩化ビニルシート
との接合強度は非常に大きなものとなる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。本発明の塩化ビニルシートとゴム
シートとの接合方法は、次の工程からなりたっている。
第一の工程では、次のような処理が行われる。例えば、
ゴム生地から加硫成分を取り除いたゴム生地を溶媒に溶
かし、これを繊維部材2である織布若しくは不織布に含
浸し、溶媒を乾燥させてから、これを未加硫ゴムシート
1に貼り合わせ、次いで、加硫させ、繊維毛面を備えた
いわゆるゴム引布を作成する。
【0007】第二工程では、前記工程で形成された繊維
毛面にゾル状の塩化ビニルシーラである塩化ビニルペー
ストを塗布する。
【0008】そして、第三工程では、前記工程で塗布さ
れた塩化ビニルペーストを焼き付け、硬化して、塩化ビ
ニル硬化層3を形成する。その結果、繊維部材2である
織布若しくは不織布にゴムシート1と塩化ビニル硬化層
3とが独立に結合し、一つのシートとして形成される。
【0009】このようにして、塩化ビニル硬化層3を備
えたゴムシート1を用意し、このゴムシート1の塩化ビ
ニル硬化層3の上に塩化ビニルシート4を接合する。こ
の接合に際しては、ウェルダー溶着を行うと、ゴムシー
ト1と塩化ビニルシート4が確実に結合し、恒久的に安
定なジョイント接合体が形成される。
【0010】
【実施例】次に、より具体的な実施例につき、説明す
る。本実施例で用いるゴムシートはEPDMをベースに
した加硫ゴムシートとした。また、繊維毛面を形成する
ための繊維部材としては、PET織布(35本/イン
チ)を用いた。
【0011】先ず、ゴム生地のゴム配合から加硫成分を
取り除き、カーボンの代わりにホワイトカーボン(シリ
カ系)を配合したゴム生地をトルエン(固形分40wt
%)で溶解してものを繊維部材に200g/m塗布
し、その繊維部材を乾燥させた。次に、厚さ0.3mm
に切り出した未加硫ゴムシートに繊維部材を圧着(貼
付)した後、このゴムシートを200℃、3分の条件で
加熱処理し、加硫させ、繊維毛面を一体に備えた加硫ゴ
ムシート引布を作成した。
【0012】このようにして得られた加硫ゴムシート引
布の繊維部分の繊維毛面に、ストレート塩化ビニル40
重量部、充填剤30重量部、薬品5重量部、DOP25
重量部の割合で配合した均一な塩化ビニルペーストを塗
布した。次に、塩化ビニルペーストを塗布された加硫ゴ
ムシート引布に160℃の熱風で20分、加熱処理を加
えた。その結果、加硫ゴムシート引布に塩化ビニル硬化
層が形成されたゴムシートが得られた。
【0013】次に、前記加硫ゴムシートの塩化ビニル硬
化層上に軟質塩化ビニルシートを載せてウェルダー接合
を行った。その接合により、加硫ゴムシート引布と、軟
質塩化ビニルシートが融着結合し、恒久的に安定する接
合物が得られた。即ち、前記のようにして得られた加硫
ゴムシート引布と、軟質塩化ビニルシートとの接合部に
おける剥離強度と、剪断強度と、伸縮率とを測定したと
ころ、養生条件を80℃とした場合、それぞれ、初期性
能として14N/cm、64N/cm、0%という測
定結果が得られ、1000時間経過後においては、それ
ぞれ、16N/cm、67N/cm、0%という優れ
た測定結果が得られた。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、塩化ビニル硬化層と繊
維部材とが結合し、繊維部材とゴムシートとが結合し、
それぞれ塩化ビニル硬化層とゴムシートとが独立に繊維
部材に結合するため、結合の強度を増すことができ、ま
た、塩化ビニルシートとゴムシートとの接合を溶着によ
り行うことが可能となり、溶着をより確実で安定させる
ことができ、防水機能を十分に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示すゴムシートと塩化
ビニルシートとの接合状態を示す斜視図
【図2】 本発明の実施の形態を示すゴムシートと塩化
ビニルシートとの接合状態を示す断面図
【符号の説明】
1 ゴムシート 2 繊維部材 3 塩化ビニル硬化層 4 塩化ビニルシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 9:00 B29L 9:00 Fターム(参考) 4F100 AK15B AK15C AK75 AN00A AT00A AT00B BA03 BA07 BA10A CA03 CA23 CB01G DG12C DG15C EA031 EC03 EC032 EJ06C EJ062 EJ08C EJ081 EJ422 EJ65C EJ651 EJ82C EJ821 GB07 JB07 JK06 JM01C 4F211 AA15 AA45 AD16 AD34 AG03 TA01 TA03 TC02 TC21 TD11 TH02 TH22 TJ30 TN02 TQ01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムシート面上に塩化ビニルシート面を
    重ね合わせて貼付するための塩化ビニルシートとゴムシ
    ートとの接合方法であって、前記接合方法は、前記ゴム
    シートに繊維部材を貼付し繊維毛面を形成する第一の工
    程と、該繊維毛面にゾル状の塩化ビニルシーラーを塗布
    する第二の工程と、該塩化ビニルシーラーを焼き付け硬
    化させる第三の工程とにより、塩化ビニル硬化層を備え
    たゴムシートを用意し、該塩化ビニル硬化層に前記塩化
    ビニルシートを設置して、これをゴムシートに接合する
    ことを特徴とする塩化ビニルシートとゴムシートとの接
    合方法。
  2. 【請求項2】 前記繊維部材が不織布若しくは織布であ
    ることを特徴とする請求項1記載の塩化ビニルシートと
    ゴムシートとの接合方法。
  3. 【請求項3】 前記繊維部材のゴムシートへの貼付は、
    加硫成分を除いたゴム生地を溶媒に溶解させたものを前
    記繊維部材に含浸させ、これを未加硫ゴムシートに貼付
    した後に加硫させることにより行うようにしたことを特
    徴とする請求項1または2記載の塩化ビニルシートとゴ
    ムシートとの接合方法。
  4. 【請求項4】 前記塩化ビニルシーラー硬化層に前記塩
    化ビニルシートを設置して行う接合は、溶着であること
    を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の塩化ビニ
    ルシートとゴムシートとの接合方法。
JP2001022329A 2001-01-30 2001-01-30 塩化ビニルシートとゴムシートとの接合方法 Withdrawn JP2002225146A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001022329A JP2002225146A (ja) 2001-01-30 2001-01-30 塩化ビニルシートとゴムシートとの接合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001022329A JP2002225146A (ja) 2001-01-30 2001-01-30 塩化ビニルシートとゴムシートとの接合方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002225146A true JP2002225146A (ja) 2002-08-14

Family

ID=18887762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001022329A Withdrawn JP2002225146A (ja) 2001-01-30 2001-01-30 塩化ビニルシートとゴムシートとの接合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002225146A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016514638A (ja) * 2013-04-03 2016-05-23 エアバス ディフェンス アンド スペース エスアーエス 高性能な熱可塑性マトリクス複合材料とエラストマとの間の溶接された構造的結合部

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016514638A (ja) * 2013-04-03 2016-05-23 エアバス ディフェンス アンド スペース エスアーエス 高性能な熱可塑性マトリクス複合材料とエラストマとの間の溶接された構造的結合部

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004255197A (ja) 底を取り付けるため、接着剤含浸布細片を縫い付けた靴の甲部
JP2014516844A (ja) シェルアウトソールにアッパーを防水結合するためのセルフシール加硫処理システム
JP2002225146A (ja) 塩化ビニルシートとゴムシートとの接合方法
JP2008169576A (ja) 防水施工法
JPS6038129A (ja) 厚手のプラスチツクスシ−トの接続方法
JP2001288397A (ja) 発泡ポリスチレン用プライマー組成物及びそれを用いた断熱防水構造
JP2952679B2 (ja) 複合体
JP2001316656A (ja) コンベヤベルト接合用接着剤、コンベヤベルト接合方法及びコンベヤベルト
JPH07331521A (ja) ドライスーツにおける継目部分のシール方法
JP3008958U (ja) 絶縁工法用防水シート
JPH11217910A (ja) シート防水構造物の改修構造及び改修方法並びに改修用複層シート
JP2000064521A (ja) シート防水構造物の改修用接合片およびシート防水構造物の改修方法
JPS5858899B2 (ja) リニアインダクシヨンモ−タ−のリアクシヨンプレ−ト
JPH0427375Y2 (ja)
JPH0518064A (ja) 遮水シートのジヨイント方法
JPH08269415A (ja) 粘着テープ
JP2003103704A (ja) 絶縁層付き複合防水シート及びその製造方法
JPH11152860A (ja) 防水工法および防水構造体
JPH048580B2 (ja)
JP2006152605A (ja) 光硬化性プリプレグシート及び該シートを使用した断熱防水工法
JPH08338107A (ja) 複合防水シート及び塗膜防水施工物
JPH06316020A (ja) 防水シート
JPH10101815A (ja) 加硫ゴム/加硫ゴムの接着方法
JP4649651B2 (ja) 建築用防水シートの成形方法
JPH0941584A (ja) 複合断熱防水シート及び塗膜防水施工物

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040722

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080401