JP2952679B2 - 複合体 - Google Patents

複合体

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はクロロスルホン化ポリオレフィンにクロロプ
レンゴムが接着した複合体に関するものである。さらに
詳しくは、クロロスルホン化ポリオレフィンとクロロプ
レンゴムの両者が強固に加硫接着した複合体に関するも
のである。
[従来の技術] 一般にゴムは他の材料と複合体で使用される場合が多
い。たとえばタイヤ、ベルト、ホース、ダイヤフラムあ
るいはシートにおいては、ゴムと繊維、ゴムと金属ある
いはゴムとゴムが組み合わされた複合体として使用され
る。このような複合体において問題となるのは材料間の
接着である。
一方クロロスルホン化ポリオレフィンはNBR、SBR、天
然ゴム、ブタヂエンゴムなどの汎用のゴムと比べ、過去
の使用実績もそれほど多くないため他材料との接着技術
の確立がひとつの技術課題である。クロロプレンゴムと
の加硫接着を可能ならしむる技術を提供することは、ク
ロロスルホン化ポリオレフィンの新たなキーテクノロギ
ーである。
[発明が解決しようとする課題] 本発明が目的とする所はクロロスルホン化ポリオレフ
ィンとクロロプレンゴムが強固に接着した複合体を提供
することである、しかもいわゆる接着剤を界面に塗布す
る事を必要としないで、ゴム同士の加硫接着による強固
な複合体を提供することである。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは以上に述べた技術認識に基づき鋭意検討
を行った結果、ハイドロタルサイト類化合物を含むクロ
ロプレンゴムがクロロスルホン化ポリオレフィンと強固
な加硫接着を得る事を見出だし、本発明をなすに至っ
た。
即ち本発明は、クロロプレンゴム100重量部に対し3
〜50重量部のハイドロタルサイト類化合物を含むクロロ
プレンゴムとクロロスルホン化ポリオレフィンを加硫接
着してなる複合体である。
以下その詳細について説明する。
[作用] 本発明で言うハイドロタルサイト類化合物とはソ連の
ウラル地方等において産出する天然鉱物としてのハイド
ロタルサイトの他に工業的に合成された合成ハイドロタ
ルサイトおよびその脱結晶水物又は焼成物をさす。合成
ハイドロタルサイトにはたとえば協和化学工業のアルカ
マイザー、DHT−4A、DHA−4A−2、KW−1000、KW−200
0、KW−2100、KW−2200がある。
クロロプレンゴムは一般に加硫剤、促進剤、補強剤、
充填剤、老化防止剤などのゴム配合剤と配合して使用さ
れるが、この配合剤の一部としてハイドロタルサイト類
化合物が添加される。むろんハイドロタルサイト以外の
配合剤を限定するものではない。
添加量はゴム100重量部に対しハイドロタルサイト類
化合物が3〜50重量部である。3重量部未満では加硫接
着の効果に乏しい。一方50重量部を超えても効果に変わ
りがなく、むしろ配合物の粘度が上昇するので好ましく
ない。最も好ましくは5〜20重量部である。
さらに該クロロプレンゴム配合剤の一部としてハイド
ロタルサイト類化合物に加え、さらにマレイミド化合物
およびテトラクロロ−p−ベンゾキノンを添加すること
は特に優れた加硫接着効果を有する。マレイミド化合物
はゴムの加硫剤として知られており、たとえばN,N′−
m−フェニレンジマレイミドがある。市販品には大内新
興社のバルノックPMや川口化学のアクタ−PBM−Rある
いは住友化学のスミファインBMがある。テトラクロロ−
p−ベンゾキノンはゴムの加硫剤として知られており、
たとえば川口化学のアクタ−CLやヘキストのクロラニル
がある。ともにゴム100重量部に対し0.5〜5重量部、好
ましくは1〜3重量部添加される。
本発明に使用されるクロロプレンゴムにはたとえば東
ソ−株式会社のスカイプレン R−10、R−22、B−3
0、TSR−51およびE−20がある。
本明細書に言うクロロスルホン化ポリオレフィンとは
ポリオレフィンを塩素化およびクロロスルホン化して得
られるものの総称である。たとえばクロロスルホン化反
応に用いた原料ポリオレフィンの種類に従いクロロスル
ホン化ポリエチレン、クロロスルホン化エチレン・プロ
ピレン共重合体、クロロスルホン化エチレン・ブテン共
重合体、クロロスルホン化エチレン・ヘキセン共重合
体、クロロスルホン化エチレン・酢ビ共重合体が挙げら
れる。
現在市販されているものとしてはたとえば東ソ−株式
会社のTOSO−CSM TS−530、TS−430、、TS−220、CN−
1180、CN−1250およびTS−930がある。
クロロスルホン化ポリオレフィンもクロロプレンゴム
と同様に加硫剤、促進剤、補強剤、充填剤、老化防止剤
などのゴム配合剤と配合して使用されるが、本発明にお
いてはその配合剤を限定するものではない。
クロロプレンゴムとクロロスルホン化ポリオレフィン
の接着は時に接着剤を用いない。それぞれの混練配合物
を未加硫の状態で密着させ、その後に加硫することから
加硫と同時に接着を行うが、このような方法は一般に加
硫接着と呼ばれる。
加硫接着を行う加硫法にはたとえばプレス加硫、蒸気
加硫、熱空気加硫、UHF加硫、電子線加硫あるいは溶融
塩加硫などがありいずれの方法を用いても良い。
得られた複合体の剥離試験を行うと、接着界面よりむ
しろゴム材料そのものが破壊する。これはいわゆる凝集
破壊と呼ばれる現象であり、界面が強固に接着している
ことを示す。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明によりクロロ
プレンゴムとクロロスルホン化ポリオレフィンが強固に
接着した複合体が得られる。このため両者の積層したシ
ート、ホース、ガスケットあるいはダイヤフラムに好適
である。
一方、繊維とクロロスルホン化ポリオレフィンを直接
接着することは、繊維が本来接着しづらい物質のため、
繊維の前処理などに相当の困難が付きまとう技術分野で
ある。しかし繊維とクロロプレンゴムとの接着であれば
既に確立された技術があり、本発明によりクロロプレン
ゴムとクロロスルホン化ポリオレフィンとが接着できれ
ば、繊維とクロロスルホン化ポリオレフィンとをクロロ
プレンゴムを介して接着することができる。
即ちナイロン繊維、ポリエステル繊維、アラミド繊維
あるいはガラス繊維とクロロスルホン化ポリオレフィン
との接着も可能となる。たとえばVベルト、ポリVベル
ト、タイミングベルト、タイヤ、補強ホース、補強シー
トなどの新規分野に好適である。
[実施例] 次に実施例にもとづき本発明をさらに詳しく説明する
が、これらは本発明の助けるための例であって本発明は
これらの実施例より何等の制限を受けるものではない。
なおこれらの実施例で用いた値は以下の測定法に準拠
して得られたものである。
加硫ゴム物性:JIS K 6301 接着強度 :2mm厚みの未加硫コンパウンドシートを互
いに密着させ、例中に示す条件で加硫接着した。この18
0度剥離試験にて測定した。又実施例5と実施例6にお
ける繊維コードの接着強度はコードとゴム間の180度剥
離試験にて測定した。
実施例1、実記例2、実施例3、比較例1および比較例
2 表−1に示す配合のクロロプレンゴムコンパウンドと
表−2に示すクロロスルホン化ポリオレフィンコパウン
ドを、熱プレスにより160℃で30分間加硫接着した。な
お表中に示す引張り特性はそれぞれのゴムの物性値であ
る。
加硫接着により得られた複合体はその接着強度を測定
したがこれを表−3にまとめた。
実施例4および比較例3 表−4に示す配合のクロロプレンゴムコンパウンドと
表−5に示すクロロスルホン化ポリオレフィンコンパウ
ンドを、熱プレスにより160℃で15分間加硫接着した。
なお表中に示す引張り特性はそれぞれのゴムの物性値で
ある。
加硫接着により得られた複合体はその接着強度を測定
したがこれを表−3にまとめた。
実施例5 まず以下の要領でポリエステルコードの処理を行っ
た。
ポリエステルコードをデスモジュールRをメチレンク
ロリドで20倍に希釈した溶液につけ、150℃で1分間乾
燥した。表−6の組成のレゾルシン樹脂液を作製し、25
℃で5時間放置熟成の後、表−7に示すRFL液を調整し
た。デスモジュールR処理を施したポリエステルコード
をこのRFL液に浸漬し、150℃で3分間乾燥した。
次に以下の要領で加硫接着を行った。
表−2のクロロスルホン化ポリオレフィンの未加硫コ
ンパウンドシートを下に敷き、その上に表−1の実施例
1に示すクロロプレンゴム未加硫コンパウンドシートを
乗せ、さらにその上にRFL処理で得られたポリエステル
コードを乗せた。これを160℃で30分間加硫接着した。
ポリエステルコードとゴムの接着強度を表−8に示
す。
実施例6 クロロプレンゴム未加硫コンパウンドに表−1の実施
例2に示すクロロプレンゴム未加硫コンパウンドシート
を用いた以外は実施例5と同じ方法でポリエステルコー
ドの加硫接着を行った。
ポリエステルコードとゴムの接着強度を表−8に示
す。
以上の実施例と比較例を参照すれば明らかなように、
本発明で得られるクロロプレンゴムとクロロスルホン化
ポリオレフィンとの複合体は、強固な接着強度を有する
優れた複合体である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 C08J 5/12 F16J 3/00 - 3/06 F16L 9/00 - 9/22 F16L 11/00 - 11/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロロプレンゴム100重量部に対し3〜50
    重量部のハイドロタルサイト類化合物を含むクロロプレ
    ンゴムとクロロスルホン化ポリオレフィンを加硫接着し
    てなる複合体。
  2. 【請求項2】クロロプレンゴムがマレイミド化合物およ
    びテトラクロロ−p−ベンゾキノンを含む特許請求の範
    囲1)項記載の複合体。
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