JPH05211846A - 飼料添加剤 - Google Patents
飼料添加剤Info
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- JPH05211846A JPH05211846A JP4199865A JP19986592A JPH05211846A JP H05211846 A JPH05211846 A JP H05211846A JP 4199865 A JP4199865 A JP 4199865A JP 19986592 A JP19986592 A JP 19986592A JP H05211846 A JPH05211846 A JP H05211846A
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- C07C319/28—Separation; Purification
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- C07C319/14—Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of sulfides
- C07C319/20—Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of sulfides by reactions not involving the formation of sulfide groups
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- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C323/00—Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups
- C07C323/50—Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups containing thio groups and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
- C07C323/51—Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups containing thio groups and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having the sulfur atoms of the thio groups bound to acyclic carbon atoms of the carbon skeleton
- C07C323/52—Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups containing thio groups and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having the sulfur atoms of the thio groups bound to acyclic carbon atoms of the carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated
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- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 2−ヒドロキシ−4−メチルチオ酪酸モノマ
ー、ダイマーおよびオリゴマーを所定量含有してなる液
相動物飼料添加剤。 【効果】 150℃未満の温度では発熱性も吸熱性の熱
化学的効果を示さない。
ー、ダイマーおよびオリゴマーを所定量含有してなる液
相動物飼料添加剤。 【効果】 150℃未満の温度では発熱性も吸熱性の熱
化学的効果を示さない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2−ヒドロキシ−4−メ
チルチオ酪酸(HMBA)を含む飼料添加剤に関する。
2−ヒドロキシ−4−メチルチオ酪酸は、通常はメチオ
ニンのヒドロキシ類似体として表わされ、2−ヒドロキ
シ−4−(メチルチオ)ブタン酸としても知られてお
り、必須アミノ酸1−メチオニンの類似体である。HM
BAのようなメチオニン類似体は栄養的用途、特に養鶏
用飼料添加剤としてメチオニンを供給するのに有効であ
る。
チルチオ酪酸(HMBA)を含む飼料添加剤に関する。
2−ヒドロキシ−4−メチルチオ酪酸は、通常はメチオ
ニンのヒドロキシ類似体として表わされ、2−ヒドロキ
シ−4−(メチルチオ)ブタン酸としても知られてお
り、必須アミノ酸1−メチオニンの類似体である。HM
BAのようなメチオニン類似体は栄養的用途、特に養鶏
用飼料添加剤としてメチオニンを供給するのに有効であ
る。
【0002】
【従来の技術】工業的には、HMBAは2−ヒドロキシ
−4−メチルチオブチロニトリル(HMBN)を鉱酸で
加水分解し、アルカリ土類水酸化物又は炭酸塩を加えて
酸残部を沈澱させ、蒸発結晶化によって水性層からHM
BAの塩を回収することによりラセミ性D,L−混合物
として製造されている。上記のように、例えば、Bla
ke等の米国特許第2,745,745号明細書には、
この酸のアンモニウム塩又はアンモニウムとアルカリ土
類混合塩は、水酸化又は炭酸アルカリ土類を加水分解物
に添加して酸残基を沈澱させるモル量により製造するこ
とができる。最近、高濃度の一般には85%〜90重量
%の水中HMBAから成る液状HMBA生成物の製造法
が開発された(例えば、Cumminsの米国特許第
3,773,927号明細書)。このように製造した液
状HMBA生成物は強い臭いと比較的暗い色を呈する。
イソプロパノールに10:1稀釈の場合でも、この液状
生成物はガードナーカラースケールで14以上の読みを
示す。一般に、濃縮液状生成物はエステルオリゴマーを
も含有する。殆んどのオリゴマーは≧35重量%の水を
含む系でHMBAモノマーに加水分解することにより平
衡化するが、このような加水分解速度は10%〜15重
量%水分レベルで非常に遅い。このことは比較的安定な
オリゴマーとなり、これが濃縮液状生成物を比較的高粘
度にさせる。
−4−メチルチオブチロニトリル(HMBN)を鉱酸で
加水分解し、アルカリ土類水酸化物又は炭酸塩を加えて
酸残部を沈澱させ、蒸発結晶化によって水性層からHM
BAの塩を回収することによりラセミ性D,L−混合物
として製造されている。上記のように、例えば、Bla
ke等の米国特許第2,745,745号明細書には、
この酸のアンモニウム塩又はアンモニウムとアルカリ土
類混合塩は、水酸化又は炭酸アルカリ土類を加水分解物
に添加して酸残基を沈澱させるモル量により製造するこ
とができる。最近、高濃度の一般には85%〜90重量
%の水中HMBAから成る液状HMBA生成物の製造法
が開発された(例えば、Cumminsの米国特許第
3,773,927号明細書)。このように製造した液
状HMBA生成物は強い臭いと比較的暗い色を呈する。
イソプロパノールに10:1稀釈の場合でも、この液状
生成物はガードナーカラースケールで14以上の読みを
示す。一般に、濃縮液状生成物はエステルオリゴマーを
も含有する。殆んどのオリゴマーは≧35重量%の水を
含む系でHMBAモノマーに加水分解することにより平
衡化するが、このような加水分解速度は10%〜15重
量%水分レベルで非常に遅い。このことは比較的安定な
オリゴマーとなり、これが濃縮液状生成物を比較的高粘
度にさせる。
【0003】液状生成物の変色とオリゴマーの生成は脱
水工程の最終でHMBAが高温条件にさらされかつ水分
含量が低い結果によると主に考えられている。脱水はエ
ネルギー消費が強い。というのは生成物単位重量当り多
くの水を除く必要があるからである。母液から固体副産
物を分離するのに必要な濾過又は遠心分離工程には幾多
の困難がある。この方法から除かれる固体副産物の塩の
表面に付着するHMBA生成物がロスする結果収量も落
ちる。
水工程の最終でHMBAが高温条件にさらされかつ水分
含量が低い結果によると主に考えられている。脱水はエ
ネルギー消費が強い。というのは生成物単位重量当り多
くの水を除く必要があるからである。母液から固体副産
物を分離するのに必要な濾過又は遠心分離工程には幾多
の困難がある。この方法から除かれる固体副産物の塩の
表面に付着するHMBA生成物がロスする結果収量も落
ちる。
【0004】HMBA塩製造の蒸発結晶化の別法とし
て、Blakeの米国特許第2,745,745号明細
書には、ジエチルエーテルの如き酸用の有機溶媒である
適当な水不混和性有機液体で抽出することにより反応溶
液から酸生成物を分離する可能性が限定的に開示されて
いる。1つの実施例では、BlakeはHMBNを濃塩
酸で処理し、反応混合物を冷却し、塩化アンモニウムを
結晶化させ、生成スラリーを濾過して塩化アンモウニム
を除き、ついで濾液をジエチルエーテルで抽出して、油
状物を得、これを飽和酢酸亜鉛溶液で処理して、HMB
Aの亜鉛塩を得る方法を記述している。
て、Blakeの米国特許第2,745,745号明細
書には、ジエチルエーテルの如き酸用の有機溶媒である
適当な水不混和性有機液体で抽出することにより反応溶
液から酸生成物を分離する可能性が限定的に開示されて
いる。1つの実施例では、BlakeはHMBNを濃塩
酸で処理し、反応混合物を冷却し、塩化アンモニウムを
結晶化させ、生成スラリーを濾過して塩化アンモウニム
を除き、ついで濾液をジエチルエーテルで抽出して、油
状物を得、これを飽和酢酸亜鉛溶液で処理して、HMB
Aの亜鉛塩を得る方法を記述している。
【0005】英国特許第915,193号明細書には、
稀硫酸溶液を使って連続バック混合反応器にてHMBN
をHMBAに加水分解しそしてエチルエーテルにより高
沸点のイソプロピルエーテル又はブチルエーテルの如き
エーテルにより抽出して反応液からHMBAを分離する
方法が開示されている。水をこの抽出物に添加して、エ
マルジョンを得、炭酸カルシウム又は水酸化カルシウム
をエマルジョンに加えて、HMBAカルシウムを沈澱さ
せる。この英国特許は液状HMBA生成物の製造法に関
するものではない。連続逆混合反応系を使うために、英
国特許の方法はHMBN又はアミド中間体をHMBAに
完全に転換することができない。完全に反応してない物
質を塩沈澱アルカリ条件下で十分ケン化する場合、この
ことは対照方法における問題とならないが、液状HMB
A生成物を製造する場合には、未反応物質が存在するの
は望ましくない。
稀硫酸溶液を使って連続バック混合反応器にてHMBN
をHMBAに加水分解しそしてエチルエーテルにより高
沸点のイソプロピルエーテル又はブチルエーテルの如き
エーテルにより抽出して反応液からHMBAを分離する
方法が開示されている。水をこの抽出物に添加して、エ
マルジョンを得、炭酸カルシウム又は水酸化カルシウム
をエマルジョンに加えて、HMBAカルシウムを沈澱さ
せる。この英国特許は液状HMBA生成物の製造法に関
するものではない。連続逆混合反応系を使うために、英
国特許の方法はHMBN又はアミド中間体をHMBAに
完全に転換することができない。完全に反応してない物
質を塩沈澱アルカリ条件下で十分ケン化する場合、この
ことは対照方法における問題とならないが、液状HMB
A生成物を製造する場合には、未反応物質が存在するの
は望ましくない。
【0006】抽出によりHMBAを加水分解物から直接
回収するのは、収量が劣るので、Gielkensの米
国特許第3,175,000号明細書では非難されてい
る。Gielkenは硫酸アンモニウムを添加して、H
MBAを先ず硫酸加水分解物から塩析する方法において
第二回収のために抽出を使用している。水性相の残存H
MBAをその後抽出により回収する。
回収するのは、収量が劣るので、Gielkensの米
国特許第3,175,000号明細書では非難されてい
る。Gielkenは硫酸アンモニウムを添加して、H
MBAを先ず硫酸加水分解物から塩析する方法において
第二回収のために抽出を使用している。水性相の残存H
MBAをその後抽出により回収する。
【0007】Cumminsの米国特許第3,773,
927号明細書には、HMBNを塩酸加水分解して、H
MBAを製造する方法が記述されている。この特許に記
述された条件下では、加水分解反応は固体塩化アンモニ
ウムを含有するスラリーを得、塩化アンモンは遠心分離
により除く。ついで濾液は水を分離するため真空蒸留す
る。加水分解を行なうのに、Cumminsは80℃の
31%〜38%塩酸溶液にHMBNを加え、その後塊り
を85°〜100℃に加熱することを推奨している。
927号明細書には、HMBNを塩酸加水分解して、H
MBAを製造する方法が記述されている。この特許に記
述された条件下では、加水分解反応は固体塩化アンモニ
ウムを含有するスラリーを得、塩化アンモンは遠心分離
により除く。ついで濾液は水を分離するため真空蒸留す
る。加水分解を行なうのに、Cumminsは80℃の
31%〜38%塩酸溶液にHMBNを加え、その後塊り
を85°〜100℃に加熱することを推奨している。
【0008】
【発明の要約】本発明の目的は、HMBAモノマー、ダ
イマー、オリゴマーの全重量比率約80%から約95重
量%および水約5%〜20重量%から成る液相動物飼料
添加剤を供することである。この生成物はガードナース
ケールで測定して約10より大きくないカラーを有し、
HMBAモノマー対HMBAのダイマーその他のオリゴ
マー総量の重量比は少なくとも約2.8であり、キャノ
ン−フェンスケ粘度計を使い、ASTM法D−445に
より測定した25℃動粘度は約90センチストーク以下
である。示差熱分析又は促進型熱量計では、生成物は約
150℃未満の温度では発熱性も吸熱性の熱化学的効果
を示さない。
イマー、オリゴマーの全重量比率約80%から約95重
量%および水約5%〜20重量%から成る液相動物飼料
添加剤を供することである。この生成物はガードナース
ケールで測定して約10より大きくないカラーを有し、
HMBAモノマー対HMBAのダイマーその他のオリゴ
マー総量の重量比は少なくとも約2.8であり、キャノ
ン−フェンスケ粘度計を使い、ASTM法D−445に
より測定した25℃動粘度は約90センチストーク以下
である。示差熱分析又は促進型熱量計では、生成物は約
150℃未満の温度では発熱性も吸熱性の熱化学的効果
を示さない。
【0009】第1図には本発明で使用する化合物の特に
望ましい態様による工程を示すフローシートである。こ
の態様において、HMBNを先ず硫酸と接触させ加水分
解し、HMBAを含有する淡色加水分解物を得る。その
後、加水分解物を液−液抽出系にて溶媒と接触させて、
HMBAを溶媒から成る抽出物に移行させる。抽出物と
ラフィネートを分離し、抽出物を水蒸気蒸留して溶媒を
除く。HMBAと水から成る塔底物を供するために、水
蒸気蒸留の操作を調節する。
望ましい態様による工程を示すフローシートである。こ
の態様において、HMBNを先ず硫酸と接触させ加水分
解し、HMBAを含有する淡色加水分解物を得る。その
後、加水分解物を液−液抽出系にて溶媒と接触させて、
HMBAを溶媒から成る抽出物に移行させる。抽出物と
ラフィネートを分離し、抽出物を水蒸気蒸留して溶媒を
除く。HMBAと水から成る塔底物を供するために、水
蒸気蒸留の操作を調節する。
【0010】抽出物から分離後、水性ラフィネートを水
蒸気ストリッピングに供して、残存溶媒を除く。抽出物
とラフィネートストリッピングカラムからの溶媒は第2
図に示すように、抽出工程に回す。この望ましい方法の
加水分解工程において、有機物のない基準で約50%か
ら約70重量%、望ましくは約55%から約65重量%
の強度を有する硫酸と、約25℃から約65℃の温度で
HMBNを混合する。HMBNの有効な反応速度制御を
供するために、HMBNを逆にするより酸に添加するの
がよい。酸をニトリルに添加すると、閾値量の酸が存在
するまで、反応はおきない。その後、反応は最終生成物
の品質を劣化させる発熱温度が上昇して、急速に進行す
る。一般には、ニトリルの添加は約30分から約60分
で行なう。望ましい条件下では、ニトリルがアミドに実
質的に転換するのは約30分から約1時間半である。し
たがって、混合が完了した後、上記温度で約15分から
約30分攪拌下に反応混合物を維持するのが望ましい。
蒸気ストリッピングに供して、残存溶媒を除く。抽出物
とラフィネートストリッピングカラムからの溶媒は第2
図に示すように、抽出工程に回す。この望ましい方法の
加水分解工程において、有機物のない基準で約50%か
ら約70重量%、望ましくは約55%から約65重量%
の強度を有する硫酸と、約25℃から約65℃の温度で
HMBNを混合する。HMBNの有効な反応速度制御を
供するために、HMBNを逆にするより酸に添加するの
がよい。酸をニトリルに添加すると、閾値量の酸が存在
するまで、反応はおきない。その後、反応は最終生成物
の品質を劣化させる発熱温度が上昇して、急速に進行す
る。一般には、ニトリルの添加は約30分から約60分
で行なう。望ましい条件下では、ニトリルがアミドに実
質的に転換するのは約30分から約1時間半である。し
たがって、混合が完了した後、上記温度で約15分から
約30分攪拌下に反応混合物を維持するのが望ましい。
【0011】その後、約70℃から120℃、望ましく
は85℃から95℃の温度で更に加水分解して、2−ヒ
ドロキシ−4−メチルチオブチルアミドをHMBAに転
換する。アミドを酸に最終的に加水分解する場合、有機
物のない基準で約30%から約50重量%、望ましくは
30%から40重量%、最適には40%近くの初期強度
を有する硫酸にて行なうのがよい。反応混合物を最終加
水分解温度に急速に加熱する場合、生産性は望ましい
が、初期の酸強度が有機物のない基準で約50重量%よ
り高い場合、別々の有機相の分離が一般におきる。望ま
しい酸強度を供するために、反応混合物を70℃から1
20℃に加熱する前に添加して、酸相を稀釈する必要が
ある。比較的稀薄な酸強度および上昇温度条件下では、
約1時半から3時間以内でアミドを酸に転換する。硫酸
加水分解はHMBN供給量モル当たり硫酸約1モルを使
って行なうのが望ましい。一般に、0〜10%、望まし
くは0〜5%の酸過剰が良い結果を生む。
は85℃から95℃の温度で更に加水分解して、2−ヒ
ドロキシ−4−メチルチオブチルアミドをHMBAに転
換する。アミドを酸に最終的に加水分解する場合、有機
物のない基準で約30%から約50重量%、望ましくは
30%から40重量%、最適には40%近くの初期強度
を有する硫酸にて行なうのがよい。反応混合物を最終加
水分解温度に急速に加熱する場合、生産性は望ましい
が、初期の酸強度が有機物のない基準で約50重量%よ
り高い場合、別々の有機相の分離が一般におきる。望ま
しい酸強度を供するために、反応混合物を70℃から1
20℃に加熱する前に添加して、酸相を稀釈する必要が
ある。比較的稀薄な酸強度および上昇温度条件下では、
約1時半から3時間以内でアミドを酸に転換する。硫酸
加水分解はHMBN供給量モル当たり硫酸約1モルを使
って行なうのが望ましい。一般に、0〜10%、望まし
くは0〜5%の酸過剰が良い結果を生む。
【0012】加水分解を硫酸で行なった場合、生成物の
性質が改善されるが、別の無機酸例えば塩酸で加水分解
を行なっても、本発明の多くの目的は達成される。塩酸
を使う場合、最初の加水分解工程、即ちニトリルをアミ
ドに転換するのは、約30%から約40重量%、望まし
くは35%から37重量%の強度を有する酸に、25℃
から60℃、望ましくは45℃から55℃で、約30分
から約60分HMBNを添加して始めるのがよい。ニト
リルがアミドに転化するにつれて、少量の固体が通常存
在する。更にアミドをHMBAに加水分解するために、
反応系を約70℃から約120℃と、望ましくは約75
℃から約80℃に急速加熱する。HMBNをHMBAに
完全に加水分解するのに、大体15%から20%過量の
塩酸を必要とする。アミドをHMBAに最終的に加水分
解するのはバッチ式反応器で約90分から約180分で
完了する。
性質が改善されるが、別の無機酸例えば塩酸で加水分解
を行なっても、本発明の多くの目的は達成される。塩酸
を使う場合、最初の加水分解工程、即ちニトリルをアミ
ドに転換するのは、約30%から約40重量%、望まし
くは35%から37重量%の強度を有する酸に、25℃
から60℃、望ましくは45℃から55℃で、約30分
から約60分HMBNを添加して始めるのがよい。ニト
リルがアミドに転化するにつれて、少量の固体が通常存
在する。更にアミドをHMBAに加水分解するために、
反応系を約70℃から約120℃と、望ましくは約75
℃から約80℃に急速加熱する。HMBNをHMBAに
完全に加水分解するのに、大体15%から20%過量の
塩酸を必要とする。アミドをHMBAに最終的に加水分
解するのはバッチ式反応器で約90分から約180分で
完了する。
【0013】本方法の加水分解工程はバッチ式又は連続
式で行なうことができるが、加水分解反応は実質的に完
全に行なうことが肝要である。連続反応系を使う場合に
は、本質的に完全な転換を達成するように操作計画すべ
きである。したがって、例えば、連続操作はプテグフロ
ー型管状反応器又はカスケード型攪拌タンク系で行なう
ことができる。単一の逆混合型反応器は、工業的生産で
一般に不適切と考えられている保持時間で適当な転換を
行なう。非常な高生産容量を必要としない限り、バッチ
式反応器が望ましい。
式で行なうことができるが、加水分解反応は実質的に完
全に行なうことが肝要である。連続反応系を使う場合に
は、本質的に完全な転換を達成するように操作計画すべ
きである。したがって、例えば、連続操作はプテグフロ
ー型管状反応器又はカスケード型攪拌タンク系で行なう
ことができる。単一の逆混合型反応器は、工業的生産で
一般に不適切と考えられている保持時間で適当な転換を
行なう。非常な高生産容量を必要としない限り、バッチ
式反応器が望ましい。
【0014】加水分解反応が完了した後、どんな酸が加
水分解に使われたかに関係なく、熱反応溶液に対する圧
力を約50〜約200mmHgに下げて、揮発性不純物を
加水分解物から取り除き、そして揮発分と水を、ポット
温度が約55℃から約65℃に低下するまで蒸留させる
のがよい。加水分解に硫酸を用いる場合、加水分解物を
ストリッピングするのに多くの水が除かれると、有機相
が分離する。この結果は望ましいことではなく、抽出工
程において相関係と分離をおこすからである。有機相の
分離は、加水分解に使う硫酸の強度が変る時点で、スト
リッピング工程を止めることにより回避することができ
る。したがって、例えば、40重量%の硫酸溶液を加水
分解工程に使用した場合、約12重量%以上の加水分解
物が除かれる前に、ストリッピングを一般に止めるべき
である。過剰量の塩化アンモニウム塩が沈澱する前に、
塩酸加水分解物のストリッピングを止めるべきである。
どちらの加水分解物に対しても、約5%から10%の塊
りが除かれた後、ストリッピングを止めるのがよい。
水分解に使われたかに関係なく、熱反応溶液に対する圧
力を約50〜約200mmHgに下げて、揮発性不純物を
加水分解物から取り除き、そして揮発分と水を、ポット
温度が約55℃から約65℃に低下するまで蒸留させる
のがよい。加水分解に硫酸を用いる場合、加水分解物を
ストリッピングするのに多くの水が除かれると、有機相
が分離する。この結果は望ましいことではなく、抽出工
程において相関係と分離をおこすからである。有機相の
分離は、加水分解に使う硫酸の強度が変る時点で、スト
リッピング工程を止めることにより回避することができ
る。したがって、例えば、40重量%の硫酸溶液を加水
分解工程に使用した場合、約12重量%以上の加水分解
物が除かれる前に、ストリッピングを一般に止めるべき
である。過剰量の塩化アンモニウム塩が沈澱する前に、
塩酸加水分解物のストリッピングを止めるべきである。
どちらの加水分解物に対しても、約5%から10%の塊
りが除かれた後、ストリッピングを止めるのがよい。
【0015】加水分解物溶液を抽出工程に導入する前
に、それを中和しそして/又は水で稀釈するのがよい。
無水アンモニアを加水分解物に添加して有利に行なう中
和は、加水分解物が接触する装置の腐蝕を防ぐのに役立
つが、また固形物を生成することにもなる。加水分解物
を水で稀釈すると、別々の有機相物質の水性相を再吸収
し、加水分解物中の殆んどあるいは全ての固形塩を溶解
し、そして抽出系に供給物からの固体を除くことができ
る。加水分解物中の適当な水分含量は、抽出系中に固形
分が生成又は蓄積せず、また外来の液体相が抽出中生成
しない。有意量のNH4 Clが最終加水分解中沈澱する
傾向があるために、塩酸加水分解の場合には稀釈は特に
大切である。
に、それを中和しそして/又は水で稀釈するのがよい。
無水アンモニアを加水分解物に添加して有利に行なう中
和は、加水分解物が接触する装置の腐蝕を防ぐのに役立
つが、また固形物を生成することにもなる。加水分解物
を水で稀釈すると、別々の有機相物質の水性相を再吸収
し、加水分解物中の殆んどあるいは全ての固形塩を溶解
し、そして抽出系に供給物からの固体を除くことができ
る。加水分解物中の適当な水分含量は、抽出系中に固形
分が生成又は蓄積せず、また外来の液体相が抽出中生成
しない。有意量のNH4 Clが最終加水分解中沈澱する
傾向があるために、塩酸加水分解の場合には稀釈は特に
大切である。
【0016】加水分解酸の強度は所望の範囲で調節する
ならば、硫酸加水分解物の稀釈は固形物又は外来の液体
相の生成を避けるために一般に必要でないことが分っ
た。外来の液体相とは、加水分解物からHMBAを抽出
する前にあるいは抽出中に生成される加水分解物、溶
媒、抽出物および水性ラフィネート以外の相を意味す
る。実際、硫酸加水分解物を約40重量%未満(有機物
のない基準)の強度に稀釈するのが望ましく、加水分解
の副産物重硫酸アンモニウム/硫酸アンモニウムの濃度
と関連する硫酸加水分解の特別な利点を利用する。した
がって、残存酸のアンモニウム塩の水溶解性は抽出物と
ラフィネート相間のHMBAの分配係数に有意に影響す
ることが分った。塩含量が高いと水性相からHMBAが
塩析しがちであるから、分配係数を改善する。したがっ
て、その高水溶解性により、重硫酸アンモニウムは分配
係数について特に有利な効果を有する。重硫酸アンモニ
ウムはこの点で硫酸アンモニウムや塩化アンモニウムよ
り優れている。どの場合も、最も有利な分配係数を達成
するために、加水分解物の過剰稀釈は最小に保つのがよ
い。
ならば、硫酸加水分解物の稀釈は固形物又は外来の液体
相の生成を避けるために一般に必要でないことが分っ
た。外来の液体相とは、加水分解物からHMBAを抽出
する前にあるいは抽出中に生成される加水分解物、溶
媒、抽出物および水性ラフィネート以外の相を意味す
る。実際、硫酸加水分解物を約40重量%未満(有機物
のない基準)の強度に稀釈するのが望ましく、加水分解
の副産物重硫酸アンモニウム/硫酸アンモニウムの濃度
と関連する硫酸加水分解の特別な利点を利用する。した
がって、残存酸のアンモニウム塩の水溶解性は抽出物と
ラフィネート相間のHMBAの分配係数に有意に影響す
ることが分った。塩含量が高いと水性相からHMBAが
塩析しがちであるから、分配係数を改善する。したがっ
て、その高水溶解性により、重硫酸アンモニウムは分配
係数について特に有利な効果を有する。重硫酸アンモニ
ウムはこの点で硫酸アンモニウムや塩化アンモニウムよ
り優れている。どの場合も、最も有利な分配係数を達成
するために、加水分解物の過剰稀釈は最小に保つのがよ
い。
【0017】抽出を行なう場合、使用する溶媒は実質的
に水混和性であるべきである。しかし、溶媒と水の相互
溶解性は、生成物の回収が上記ストリッピングにより行
ないそして水性ラフィネートを溶媒回収用にストリッピ
ングする、本発明の特に望ましい態様において許容する
ことができる。一般に望ましいことは、溶媒中の水の溶
解性は約12重量%より大でなく、更に望ましくは室温
で約8重量%以下である。溶媒の沸点は約60°から約
200℃が望ましく、更には約70°から約170℃が
よい。分配係数は抽出されたHMBAを含む溶媒と、溶
媒とHMBA加水分解物間で接触した後に残る水性ラフ
ィネートとの間の平衡時にHMBAについて少なくとも
約2であるべきである。望ましくは、この分配係数は少
なくとも約5である。また、HMBAの分配係数は抽出
物試料と、この試料と洗浄水とを接触させた後の水性相
との間の平衡時で少なくとも約1.0であるべきであ
る。更に、溶媒の毒性は低くあるべきである。
に水混和性であるべきである。しかし、溶媒と水の相互
溶解性は、生成物の回収が上記ストリッピングにより行
ないそして水性ラフィネートを溶媒回収用にストリッピ
ングする、本発明の特に望ましい態様において許容する
ことができる。一般に望ましいことは、溶媒中の水の溶
解性は約12重量%より大でなく、更に望ましくは室温
で約8重量%以下である。溶媒の沸点は約60°から約
200℃が望ましく、更には約70°から約170℃が
よい。分配係数は抽出されたHMBAを含む溶媒と、溶
媒とHMBA加水分解物間で接触した後に残る水性ラフ
ィネートとの間の平衡時にHMBAについて少なくとも
約2であるべきである。望ましくは、この分配係数は少
なくとも約5である。また、HMBAの分配係数は抽出
物試料と、この試料と洗浄水とを接触させた後の水性相
との間の平衡時で少なくとも約1.0であるべきであ
る。更に、溶媒の毒性は低くあるべきである。
【0018】各種ケトン、アルデヒドおよびカルボン酸
のアルキルエステルが抽出溶媒として特に適している。
特に適当な溶媒は比較的低分子量のケトン、例えばメチ
ルn−プロピルケトン、メチルエチルケトン、メチルア
ミルケトン、メチルイソアミルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、エチルブチルケトンおよびイソブチルケトン
である。またn−ブチルアルデヒドの如きアルデヒド
類、および酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸n−プロ
ピルおよび酢酸イソプロピル等のエステルが適してい
る。アルコール類も使用することができるが、水との相
互溶解性が高く、相分離が遅くそして乾燥し易く又はH
MBAとエステル化し易いために望ましくない。
のアルキルエステルが抽出溶媒として特に適している。
特に適当な溶媒は比較的低分子量のケトン、例えばメチ
ルn−プロピルケトン、メチルエチルケトン、メチルア
ミルケトン、メチルイソアミルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、エチルブチルケトンおよびイソブチルケトン
である。またn−ブチルアルデヒドの如きアルデヒド
類、および酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸n−プロ
ピルおよび酢酸イソプロピル等のエステルが適してい
る。アルコール類も使用することができるが、水との相
互溶解性が高く、相分離が遅くそして乾燥し易く又はH
MBAとエステル化し易いために望ましくない。
【0019】攪拌タンク中バッチ式で抽出を行なうこと
ができるが、溶媒相と水性相間の物質移動を促進する要
素から成る抽出帯を有する連続向流抽出系で行なうのが
よい。したがって、例えばカラム、濾板カラム、回転デ
ィスクカラムのある連続向流ミキサー/セトラー、又は
遠心分離抽出器例えばBaker−Perkinsより
「Podbielniak」の商品名で、LUWAの
「Luwesta」、Transamerican D
eLaval社の「DeLaval」で各種販売されて
いるカスケードにて抽出を行なうのがよい。特に望まし
い態様では、往復板カラムで抽出を行なう。断続的又は
パルス型フローは、瞬間流速で循環するが、本明細書で
は「連続的」とみなす。抽出操作は抽出帯において連続
相として溶媒相を確立し維持する様に調節するのがよ
い。
ができるが、溶媒相と水性相間の物質移動を促進する要
素から成る抽出帯を有する連続向流抽出系で行なうのが
よい。したがって、例えばカラム、濾板カラム、回転デ
ィスクカラムのある連続向流ミキサー/セトラー、又は
遠心分離抽出器例えばBaker−Perkinsより
「Podbielniak」の商品名で、LUWAの
「Luwesta」、Transamerican D
eLaval社の「DeLaval」で各種販売されて
いるカスケードにて抽出を行なうのがよい。特に望まし
い態様では、往復板カラムで抽出を行なう。断続的又は
パルス型フローは、瞬間流速で循環するが、本明細書で
は「連続的」とみなす。抽出操作は抽出帯において連続
相として溶媒相を確立し維持する様に調節するのがよ
い。
【0020】最終産物の塩含量を最小化するために、抽
出物を水で洗うのがよい。連続向流抽出系では、水性流
の方向について、上流位置で抽出物と水とを混合して抽
出物を洗うことができ、その位置で加水分解物を液−液
抽出系に導入する。したがって、例えば、比重が1未満
である溶媒を使う垂直カラムでは、水性加水分解物溶液
を導入する供給位置の下で溶媒をカラムに導入し、洗浄
水は加水分解物溶液の供給点の上でカラムに導入する。
望ましい態様では、溶媒は加水分解物重量単位当たり約
0.5重量部から0.6重量部の速度で供給するので、
約0.92〜0.97の比重と35%から40重量%の
HMBA含量を有する抽出物を供する。
出物を水で洗うのがよい。連続向流抽出系では、水性流
の方向について、上流位置で抽出物と水とを混合して抽
出物を洗うことができ、その位置で加水分解物を液−液
抽出系に導入する。したがって、例えば、比重が1未満
である溶媒を使う垂直カラムでは、水性加水分解物溶液
を導入する供給位置の下で溶媒をカラムに導入し、洗浄
水は加水分解物溶液の供給点の上でカラムに導入する。
望ましい態様では、溶媒は加水分解物重量単位当たり約
0.5重量部から0.6重量部の速度で供給するので、
約0.92〜0.97の比重と35%から40重量%の
HMBA含量を有する抽出物を供する。
【0021】抽出操作の生産性は、抽出系内の溶媒相に
ついての比較的低い粘度を供するために幾分高い温度で
処理して促進する。約50°から約80℃の温度におけ
る操作は有機相と水性相間のHMBA分配係数に対し限
界的に有利な効果を供する。50°から60℃の操作
は、例えばわずかな連行がある場合、25℃で得られる
ものより一層澄明な抽出物を供する。
ついての比較的低い粘度を供するために幾分高い温度で
処理して促進する。約50°から約80℃の温度におけ
る操作は有機相と水性相間のHMBA分配係数に対し限
界的に有利な効果を供する。50°から60℃の操作
は、例えばわずかな連行がある場合、25℃で得られる
ものより一層澄明な抽出物を供する。
【0022】HMBAは抽出物から蒸留により回収する
ことができるが、水蒸気蒸留が望ましい。水蒸気蒸留に
より溶媒を除去して、得られた塔底物は動物の飼料添加
剤として直接使用するのに適した、HMBAと水の液状
混合物である。塔底フラクションは本質的に溶媒を有さ
ず、少なくとも約5重量%の水、望ましくは約10%か
ら約15重量%の水、および約80%から約95重量
%、望ましくは85%から90重量%の全HMBAを含
むような条件下で水蒸気蒸留を行なう。特定のカラム条
件は必ず抽出に使うために選んだ特定溶媒により変る。
溶媒は例外的に低沸点を有する外は、ストリッピングカ
ラムに複数段階を利用する。カラムの蒸気速度と圧力は
次のように調節すべきであり、即ち液状相は約4%から
約15重量%、望ましくは約5%から約12重量%の水
をカラムに、あるいは供給体導入点の下の少なくともカ
ラムの部分に含むようにする。水が存在すると、生成物
のオリゴマー化の減少と変色に役立つ。更に望ましいこ
とは、供給点下のカラムにおける液状相滞留時間は約1
時間半以下、望ましくは約45分以下である。
ことができるが、水蒸気蒸留が望ましい。水蒸気蒸留に
より溶媒を除去して、得られた塔底物は動物の飼料添加
剤として直接使用するのに適した、HMBAと水の液状
混合物である。塔底フラクションは本質的に溶媒を有さ
ず、少なくとも約5重量%の水、望ましくは約10%か
ら約15重量%の水、および約80%から約95重量
%、望ましくは85%から90重量%の全HMBAを含
むような条件下で水蒸気蒸留を行なう。特定のカラム条
件は必ず抽出に使うために選んだ特定溶媒により変る。
溶媒は例外的に低沸点を有する外は、ストリッピングカ
ラムに複数段階を利用する。カラムの蒸気速度と圧力は
次のように調節すべきであり、即ち液状相は約4%から
約15重量%、望ましくは約5%から約12重量%の水
をカラムに、あるいは供給体導入点の下の少なくともカ
ラムの部分に含むようにする。水が存在すると、生成物
のオリゴマー化の減少と変色に役立つ。更に望ましいこ
とは、供給点下のカラムにおける液状相滞留時間は約1
時間半以下、望ましくは約45分以下である。
【0023】一般に、カラムの塔底段階の温度は120
℃未満に調節するのがよく、相当する圧力は約1絶対気
圧以下である。加水分解物源はどうであれ、カラム塔底
の圧力は約50mmHgから大気圧に維持するのがよい。
しかし、許容可能な温度条件の上部範囲の操作は、ケト
ン溶媒からの生成物の分離のために一層望ましい気/液
平衡を供するから、蒸気の必要性を減ずることが分っ
た。水蒸気蒸留が望ましいけれど、表面伝熱リボイラー
を使う蒸留により抽出物を除くことは実行可能である。
別法として、不活性ガス流を使ってストリッピングを行
なうことができる。しかし、水蒸気蒸留は非常に望まし
い。本発明の液状生成物を直接製造する手段を供するか
らである。ラフィネートは水蒸気蒸留に供するのがよく
または残存溶媒除去用の不活性ガスでストリッピングす
るのもよい。ラフィネートから溶媒を回収する手段とし
て、スチームストリッピングが望ましい。
℃未満に調節するのがよく、相当する圧力は約1絶対気
圧以下である。加水分解物源はどうであれ、カラム塔底
の圧力は約50mmHgから大気圧に維持するのがよい。
しかし、許容可能な温度条件の上部範囲の操作は、ケト
ン溶媒からの生成物の分離のために一層望ましい気/液
平衡を供するから、蒸気の必要性を減ずることが分っ
た。水蒸気蒸留が望ましいけれど、表面伝熱リボイラー
を使う蒸留により抽出物を除くことは実行可能である。
別法として、不活性ガス流を使ってストリッピングを行
なうことができる。しかし、水蒸気蒸留は非常に望まし
い。本発明の液状生成物を直接製造する手段を供するか
らである。ラフィネートは水蒸気蒸留に供するのがよく
または残存溶媒除去用の不活性ガスでストリッピングす
るのもよい。ラフィネートから溶媒を回収する手段とし
て、スチームストリッピングが望ましい。
【0024】加水分解を硫酸で行ないかつ生成物を抽出
および水蒸気蒸留ストリッピングにより回収する本発明
の望ましい態様によれば、動物飼料添加剤として使用す
るのに非常に望ましい性質を有する新規液状生成物が製
造される。この生成物はモノマー、ダイマーおよびオリ
ゴマーを含めて、約80%から約95重量%望ましくは
85%から90重量%の全HMBA重量、および約5%
から約20%、望ましくは10%から約15重量%の水
分を含む。ASTM法D−2849のガードナーカラー
スケールで未稀釈測定して、約10以下、望ましくは4
以下を有する。HMBAモノマー対ダイマー他のオリゴ
マーの総和の重量比は少なくとも約2.8、望ましくは
少なくとも約5.7である。キャノン−フェンスケ粘度
計を使って、ASTM法D−445により25℃で測定
して、液状生成物の動粘度は約90センチストークス以
下、望ましくは60から90センチストークスである。
25°から90℃で液状生成物から放出される香り原因
物質の量は常法により生成される相当する物質から放出
される量より有意に少ない。促進速度熱量法に供して、
この生成物は約150℃以下の温度で発熱又は吸熱熱化
学効果を示さない。
および水蒸気蒸留ストリッピングにより回収する本発明
の望ましい態様によれば、動物飼料添加剤として使用す
るのに非常に望ましい性質を有する新規液状生成物が製
造される。この生成物はモノマー、ダイマーおよびオリ
ゴマーを含めて、約80%から約95重量%望ましくは
85%から90重量%の全HMBA重量、および約5%
から約20%、望ましくは10%から約15重量%の水
分を含む。ASTM法D−2849のガードナーカラー
スケールで未稀釈測定して、約10以下、望ましくは4
以下を有する。HMBAモノマー対ダイマー他のオリゴ
マーの総和の重量比は少なくとも約2.8、望ましくは
少なくとも約5.7である。キャノン−フェンスケ粘度
計を使って、ASTM法D−445により25℃で測定
して、液状生成物の動粘度は約90センチストークス以
下、望ましくは60から90センチストークスである。
25°から90℃で液状生成物から放出される香り原因
物質の量は常法により生成される相当する物質から放出
される量より有意に少ない。促進速度熱量法に供して、
この生成物は約150℃以下の温度で発熱又は吸熱熱化
学効果を示さない。
【0025】したがって、本発明ではHMBAおよび改
善された水性液状HMBA生成物を動物の飼料添加剤と
して有用であり、従来市販されているメチオニンのヒド
ロキシ類似体と比較して、すぐれた性質を有する。もし
可能なら、この液状生成物をアルカリ土類金属の水酸化
物又は炭酸塩で沈澱させてHMBAのアルカリ土類金属
塩に容易に転換できる。したがって、例えば、Cumm
insの米国特許第4,310,690号明細書に記載
のように、石灰スラリーを液状生成物と混合して、HM
BAカルシウムを沈澱させ、それを遠心分離により回収
しそして乾燥することができる。母液の残存HMBAカ
ルシウムはHMBA沈澱工程に再循環させることができ
る。
善された水性液状HMBA生成物を動物の飼料添加剤と
して有用であり、従来市販されているメチオニンのヒド
ロキシ類似体と比較して、すぐれた性質を有する。もし
可能なら、この液状生成物をアルカリ土類金属の水酸化
物又は炭酸塩で沈澱させてHMBAのアルカリ土類金属
塩に容易に転換できる。したがって、例えば、Cumm
insの米国特許第4,310,690号明細書に記載
のように、石灰スラリーを液状生成物と混合して、HM
BAカルシウムを沈澱させ、それを遠心分離により回収
しそして乾燥することができる。母液の残存HMBAカ
ルシウムはHMBA沈澱工程に再循環させることができ
る。
【0026】本発明の各種態様において、HMBAのオ
リゴマー化、変色および劣化は十分量の水の不存在下長
時間高温に生成物をさらすのを回避することにより最小
化することができる。香り原因物質はストリッピング操
作によりこの系から有効に除くことができる。ストリッ
ピングは閉鎖系で行なうので、香り原因物質を含めるこ
とができる。
リゴマー化、変色および劣化は十分量の水の不存在下長
時間高温に生成物をさらすのを回避することにより最小
化することができる。香り原因物質はストリッピング操
作によりこの系から有効に除くことができる。ストリッ
ピングは閉鎖系で行なうので、香り原因物質を含めるこ
とができる。
【0027】固体副産物の表面にHMBAがロスするの
を避けるために、固体の取扱いを最小あるいは完全に除
く。加水分解工程における酸強度と供給率は抽出工程に
供される加水分解物中任意の固体を最小又は除くように
調節する。ある望ましい態様、例えば往復型プレートカ
ラムの使用においては、抽出工程を操作して、加水分解
物供給の固体を許容することができる。本発明方法にお
ける転換コストは従来の工業的方法と比較して低く、固
体の分離と固体の取扱い上の問題だけでなく、液状HM
BA生成物を回収するためのエネルギー所要の実質的低
下、あるいはHMBA塩を製造するための蒸発結晶のた
めである。有機溶媒の回収には、脱水又は蒸発結晶の場
合よりHMBA生成物の重量単位当りのエネルギー入力
を実質上余り必要としない。蒸発および固形分離工程を
排除することにより、本発明方法の主たる要件を減ずる
ことになる。水性加水分解物からHMBAを回収するた
めに、抽出と蒸留を使って実現される利点の中で、特に
有利な結果は硫酸加水分解物と液−液抽出と組み合せて
達成される。驚くことに、加水分解を硫酸で行ないかつ
生成物を脱水よりむしろ抽出により回収する場合、得ら
れた液状生成物は常法あるいは塩酸加水分解と抽出の組
み合わせにより製造されたものと比較して、カラーおよ
び香りはすぐれている。この工程の組み合わせにより、
上記した本発明のユニークな液状生成物が得られる。次
の例により本発明を説明する。すべての%は重量に基づ
く。
を避けるために、固体の取扱いを最小あるいは完全に除
く。加水分解工程における酸強度と供給率は抽出工程に
供される加水分解物中任意の固体を最小又は除くように
調節する。ある望ましい態様、例えば往復型プレートカ
ラムの使用においては、抽出工程を操作して、加水分解
物供給の固体を許容することができる。本発明方法にお
ける転換コストは従来の工業的方法と比較して低く、固
体の分離と固体の取扱い上の問題だけでなく、液状HM
BA生成物を回収するためのエネルギー所要の実質的低
下、あるいはHMBA塩を製造するための蒸発結晶のた
めである。有機溶媒の回収には、脱水又は蒸発結晶の場
合よりHMBA生成物の重量単位当りのエネルギー入力
を実質上余り必要としない。蒸発および固形分離工程を
排除することにより、本発明方法の主たる要件を減ずる
ことになる。水性加水分解物からHMBAを回収するた
めに、抽出と蒸留を使って実現される利点の中で、特に
有利な結果は硫酸加水分解物と液−液抽出と組み合せて
達成される。驚くことに、加水分解を硫酸で行ないかつ
生成物を脱水よりむしろ抽出により回収する場合、得ら
れた液状生成物は常法あるいは塩酸加水分解と抽出の組
み合わせにより製造されたものと比較して、カラーおよ
び香りはすぐれている。この工程の組み合わせにより、
上記した本発明のユニークな液状生成物が得られる。次
の例により本発明を説明する。すべての%は重量に基づ
く。
【0028】例1 メチルメルカプタン、アクロレインおよびシアン化水素
より製造したHMBN(ガスクロマトグラフィにより純
度95%、132.10g)を、スターラー装着の10
00ml容ジャケット付きフラスコ中50℃、30分にわ
たって50重量%硫酸水溶液(196.14g)に加え
た。生成混合物を更に50℃で30分間反応させた。中
間体の加水分解物を速かに90℃(20分以内)に加温
し、更に反応を90℃/100分間続けた。90℃/1
3分後、相分離がおき、HMBA含有有機層が塩析し
た。加水分解後、反応が完了し、28重量%のアンモニ
ア溶液(58.97g)を80℃/20分にわたって加
水分解物に加えた。半分より少し多いアンモニア溶液を
加えた時、微小な結晶が水性相から沈澱し始めた。アン
モニア添加終了近くに、pH1.76で結晶化が進み、混
合が非常に難しくなった。中和した加水分解物に含まれ
る副産物からHMBAを分離するのに3つの方法を使っ
た。最初の方法では、中和した加水分解物(50ml、6
3g)をメチルプロピルケトン(50ml)および水(1
0ml)と接触させ、水性相から有機ケトン相にHMBA
を抽出した。硫酸アンモニウム結晶は水性層に残った。
両方の層を分析した結果は、表1に示した。
より製造したHMBN(ガスクロマトグラフィにより純
度95%、132.10g)を、スターラー装着の10
00ml容ジャケット付きフラスコ中50℃、30分にわ
たって50重量%硫酸水溶液(196.14g)に加え
た。生成混合物を更に50℃で30分間反応させた。中
間体の加水分解物を速かに90℃(20分以内)に加温
し、更に反応を90℃/100分間続けた。90℃/1
3分後、相分離がおき、HMBA含有有機層が塩析し
た。加水分解後、反応が完了し、28重量%のアンモニ
ア溶液(58.97g)を80℃/20分にわたって加
水分解物に加えた。半分より少し多いアンモニア溶液を
加えた時、微小な結晶が水性相から沈澱し始めた。アン
モニア添加終了近くに、pH1.76で結晶化が進み、混
合が非常に難しくなった。中和した加水分解物に含まれ
る副産物からHMBAを分離するのに3つの方法を使っ
た。最初の方法では、中和した加水分解物(50ml、6
3g)をメチルプロピルケトン(50ml)および水(1
0ml)と接触させ、水性相から有機ケトン相にHMBA
を抽出した。硫酸アンモニウム結晶は水性層に残った。
両方の層を分析した結果は、表1に示した。
【表1】 表 1 HMBA HMBA HMBA H2 O モノマー(%) オリゴマー(%) (%) (%) 有機層 27.7 9.03 36.7 7.53 水性層 0.22 0.39 0.61 53.4 70℃/60分真空下有機層から溶媒を蒸発させ、その
後、蒸気圧を16mm/Hg絶対圧に下げた。生成物を分
析し、75.5重量%のHMBAモノマー、22.8重
量%のHMBAオリゴマーおよび0.65重量%のH2
Oを有することが分った。HMBAの88重量%水溶液
はガードナーカラー5を有した。第2の回収法では、中
和した加水分解物(50ml)をメチルプロピルケトン
(50ml)と接触させ、HMBAを抽出した。加水分解
物と溶媒を接触させた後、固形含量が高いために相分離
は難しかった。一晩放置して分離を行なった後、有機層
と水性層を分析した結果は表2に示した。
後、蒸気圧を16mm/Hg絶対圧に下げた。生成物を分
析し、75.5重量%のHMBAモノマー、22.8重
量%のHMBAオリゴマーおよび0.65重量%のH2
Oを有することが分った。HMBAの88重量%水溶液
はガードナーカラー5を有した。第2の回収法では、中
和した加水分解物(50ml)をメチルプロピルケトン
(50ml)と接触させ、HMBAを抽出した。加水分解
物と溶媒を接触させた後、固形含量が高いために相分離
は難しかった。一晩放置して分離を行なった後、有機層
と水性層を分析した結果は表2に示した。
【表2】 表2 HMBA HMBA HMBA H2 O モノマー(%) オリゴマー(%) (%) (%) 有機層 28.8 8.34 37.12 7.61 水性層 0.17 0.50 0.67 52.8 真空下70℃/60分間溶媒を有機層から蒸発させた
後、蒸気圧は16mmHgに低下し、HMBA塔底物を分
析し、74.9重量%のHMBAモノマー、23.7重
量%のHMBAオリゴマーおよび0.60重量%のH2
Oを有することが分った。88%のHMBA生成物水溶
液のガードナーカラーは4〜5であった。第3の分離法
では、真空下70℃/60分間中和した加水分解物を揮
発分からストリップし、その時点の蒸気圧は15mmHg
絶対圧に低下した。蒸留ポットにて生成したスラリーは
非常に濃かった。固形分を濾別した後、濾液を分析し、
75.2重量%のHMBAモノマー、20.2重量%の
HMBAオリゴマーおよび3.28重量%の水を含有す
ることが分った。HMBAの88重量%水溶液はガード
ナーカラー4〜5を示した。
後、蒸気圧は16mmHgに低下し、HMBA塔底物を分
析し、74.9重量%のHMBAモノマー、23.7重
量%のHMBAオリゴマーおよび0.60重量%のH2
Oを有することが分った。88%のHMBA生成物水溶
液のガードナーカラーは4〜5であった。第3の分離法
では、真空下70℃/60分間中和した加水分解物を揮
発分からストリップし、その時点の蒸気圧は15mmHg
絶対圧に低下した。蒸留ポットにて生成したスラリーは
非常に濃かった。固形分を濾別した後、濾液を分析し、
75.2重量%のHMBAモノマー、20.2重量%の
HMBAオリゴマーおよび3.28重量%の水を含有す
ることが分った。HMBAの88重量%水溶液はガード
ナーカラー4〜5を示した。
【0029】例2 例1に記載した方法で製造したHMBN(200g)を
1000ml容ジャケット付きフラスコ中50℃/30分
間50重量%硫酸溶液(299g)にゆっくり添加し
た。生成混合物を更に30分間反応させた。得られた中
間体加水分解物を速かに90℃(20分)に加温し、更
に100分間反応させた。90℃/60分後、加水分解
物は褐色を呈した。最終加水分解物は2相であった。中
和せずに、加水分解物を等容量のメチルプロピルケトン
と接触させ、相分離後、70℃/120分間抽出物から
溶媒を真空蒸留した。生成物は63.6重量%のHMB
Aモノマー、35.2重量%のHMBAオリゴマー、
0.11重量%のHMBN、0.61重量%の中間体ア
ミド、2.11重量%の水および0.27重量%の硫酸
イオンを有した。88%生成物水溶液のガードナーカラ
ーは5〜6であった。
1000ml容ジャケット付きフラスコ中50℃/30分
間50重量%硫酸溶液(299g)にゆっくり添加し
た。生成混合物を更に30分間反応させた。得られた中
間体加水分解物を速かに90℃(20分)に加温し、更
に100分間反応させた。90℃/60分後、加水分解
物は褐色を呈した。最終加水分解物は2相であった。中
和せずに、加水分解物を等容量のメチルプロピルケトン
と接触させ、相分離後、70℃/120分間抽出物から
溶媒を真空蒸留した。生成物は63.6重量%のHMB
Aモノマー、35.2重量%のHMBAオリゴマー、
0.11重量%のHMBN、0.61重量%の中間体ア
ミド、2.11重量%の水および0.27重量%の硫酸
イオンを有した。88%生成物水溶液のガードナーカラ
ーは5〜6であった。
【0030】例3 例1に記載した方法で製造したHMBN(656g)
を、プロペラ−スターラーを装着した2リットル容反応
器に50℃/60分間攪拌しながら、50%硫酸水溶液
(981g)にゆっくり加えた。生成溶液を更に30分
間反応し続け、その後、反応温度を26〜30分で90
℃に上げ、90℃/120分間維持した。反応が終って
から、一部の加水分解物(1604.4g)を5リット
ル容分離フラスコ中50℃〜60℃/約10分間メチル
プロピルケトン(1283.5g)と接触させ、加水分
解物からHMBAの抽出を行なった。その後、水性層を
フラスコからドレンし、抽出物層(2073.2g)を
50℃の水(207.5g)で洗った。水性層(48.
8g、6.0%HMBA)をフラスコからドレンした。
真空下50℃で抽出物から溶媒を蒸発させ、蒸気圧が
30mmHgに下がるまで蒸留を続けた。その時点で、蒸
留ポットの残渣表面下に水(20ml)を加え、温度を7
0℃に上げ、残渣溶媒を水蒸気蒸留した。蒸気圧が70
℃で20mmHg絶対圧に低下した時、水蒸気蒸留を止め
た。水蒸気蒸留を行なった蒸留ポット中の純生成物を分
析し、74.0重量%のHMBAモノマー、24.4重
量%のHMBAオリゴマー、1.8重量%の水および
0.45重量%の硫酸イオンを含むことが分った。この
生成物に水を加えて、88重量%HMBAに稀釈し、ガ
ードナーカラー5〜6を示した。
を、プロペラ−スターラーを装着した2リットル容反応
器に50℃/60分間攪拌しながら、50%硫酸水溶液
(981g)にゆっくり加えた。生成溶液を更に30分
間反応し続け、その後、反応温度を26〜30分で90
℃に上げ、90℃/120分間維持した。反応が終って
から、一部の加水分解物(1604.4g)を5リット
ル容分離フラスコ中50℃〜60℃/約10分間メチル
プロピルケトン(1283.5g)と接触させ、加水分
解物からHMBAの抽出を行なった。その後、水性層を
フラスコからドレンし、抽出物層(2073.2g)を
50℃の水(207.5g)で洗った。水性層(48.
8g、6.0%HMBA)をフラスコからドレンした。
真空下50℃で抽出物から溶媒を蒸発させ、蒸気圧が
30mmHgに下がるまで蒸留を続けた。その時点で、蒸
留ポットの残渣表面下に水(20ml)を加え、温度を7
0℃に上げ、残渣溶媒を水蒸気蒸留した。蒸気圧が70
℃で20mmHg絶対圧に低下した時、水蒸気蒸留を止め
た。水蒸気蒸留を行なった蒸留ポット中の純生成物を分
析し、74.0重量%のHMBAモノマー、24.4重
量%のHMBAオリゴマー、1.8重量%の水および
0.45重量%の硫酸イオンを含むことが分った。この
生成物に水を加えて、88重量%HMBAに稀釈し、ガ
ードナーカラー5〜6を示した。
【0031】例4 例1に記載した方法で製造したHMBN(263.16
g)を、スターラーの装着した1000ml容ジャケット
付きフラスコに50℃/60分間65重量%硫酸溶液
(301.45g)にゆっくり加えた。生成混合物を更
に30分50℃で反応し続けた。ついで水(188.9
1g)を中間体加水分解物に加え、加水分解酸の強度を
稀釈した。反応器内容物の温度は50〜90℃(25
分)に上げ、90℃/115分保った。加水分解の最初
の段階(即ち、初期濃度硫酸65重量%溶液中50℃で
反応)中、反応混合物の粘度は有意に増加することがみ
られ、反応系は2つの明確な相を形成し、一つには中間
体の2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチルアミドを、
他にはHMBNを含有し、新たに混合物に加えた。加水
分解の第2段階中(即ち、中間体アミドを90℃で酸生
成物に転換)、単一相は特別の相分離をせずに保った。
加水分解の終りに、加水分解物を分析し、35.2重量
%のHMBAモノマー、0.13重量%のHMBAダイ
マー、0.01重量%のHMBNおよび0.01重量%
のアミド中間体を含有することが分った。この例のその
他のHMBA加水分解物は各種溶媒を使って抽出した。
第4図に示した図式を使って抽出を行なった。各々の場
合、100重量部の加水分解物を分離フラスコ中60重
量部の溶媒と接触させた。相を混合分離後、100重量
部の有機層を12.5重量部の水で洗い、水性ラフィネ
ート(100重量部)を60重量部の溶媒で洗った。す
べての抽出は室温即ち25℃で行なった。有機相と水性
相間の平衡で各溶媒の分配係数を測定した。この分配係
数は、有機相中のHMBA濃度対水性相中HMBA濃度
比として規定した。この例の抽出結果は表3に示す。
g)を、スターラーの装着した1000ml容ジャケット
付きフラスコに50℃/60分間65重量%硫酸溶液
(301.45g)にゆっくり加えた。生成混合物を更
に30分50℃で反応し続けた。ついで水(188.9
1g)を中間体加水分解物に加え、加水分解酸の強度を
稀釈した。反応器内容物の温度は50〜90℃(25
分)に上げ、90℃/115分保った。加水分解の最初
の段階(即ち、初期濃度硫酸65重量%溶液中50℃で
反応)中、反応混合物の粘度は有意に増加することがみ
られ、反応系は2つの明確な相を形成し、一つには中間
体の2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチルアミドを、
他にはHMBNを含有し、新たに混合物に加えた。加水
分解の第2段階中(即ち、中間体アミドを90℃で酸生
成物に転換)、単一相は特別の相分離をせずに保った。
加水分解の終りに、加水分解物を分析し、35.2重量
%のHMBAモノマー、0.13重量%のHMBAダイ
マー、0.01重量%のHMBNおよび0.01重量%
のアミド中間体を含有することが分った。この例のその
他のHMBA加水分解物は各種溶媒を使って抽出した。
第4図に示した図式を使って抽出を行なった。各々の場
合、100重量部の加水分解物を分離フラスコ中60重
量部の溶媒と接触させた。相を混合分離後、100重量
部の有機層を12.5重量部の水で洗い、水性ラフィネ
ート(100重量部)を60重量部の溶媒で洗った。す
べての抽出は室温即ち25℃で行なった。有機相と水性
相間の平衡で各溶媒の分配係数を測定した。この分配係
数は、有機相中のHMBA濃度対水性相中HMBA濃度
比として規定した。この例の抽出結果は表3に示す。
【表3】
【0032】例5 第2図に示した図式を使ってHMBAを製造した。この
系では、HMBA加水分解物は単一攪拌タンク反応容器
から成るバッチ式反応系で製造するが、2つの反応段階
は1と1Aに図示した。段階1ではHMBNを硫酸にゆ
っくり加え、そこではHMBNは酸中反応して、2−ヒ
ドロキシ−4−メチルチオブチルアミドを含有する中間
加水分解物を得る。この中間加水分解物に水を加えて稀
釈し、中間体アミドをHMBA(反応器段階1A)に転
換するために温度を上げた。反応器段階1Aからの最終
加水分解物をサージドラム3に落とす。そこから、Ka
rr往復型プレート抽出カラム5の大体中心点に連続し
て供給し、それに溶媒を底部近くで供給し、頂部近くで
洗浄水を供する。頂部抽出物を熱交換器7で予備加熱
し、水蒸気蒸留カラム9に供給する。カラム9からの塔
底物はHMBAと水を含有する液状生成物から成る。カ
ラム9からの頂部蒸気をコンデンサー11で凝縮し、セ
パレーター13に送り、そこから溶媒を抽出カラム5の
底部に循環させ、水は洗浄のため抽出カラム頂部に循環
させる。抽出カラム5の底部から出るラフィネートをカ
ラム15で蒸気ストリッピングに供し、頂部蒸気の残渣
溶媒を回収する。それをコンデンサー11に回して凝縮
し、セパレーター13に送る。カラム15からの塔底物
は水性廃棄物からなり、廃棄する。この例の操作におけ
る代表的な加水分解バッチには、65.1重量%の硫酸
(142.3kg)を反応器段階1にチャージして、50
〜54℃の温度/61分に渡り、HMBN(120.1
kg)をゆっくり反応器に加える。段階1Aにおいては、
中間体加水分解物に水を加えて40.1%酸強度(有機
物のない基準で)に稀釈し、89℃/30分に加熱し
た。加水分解物を90℃で更に75分保持した。ついで
温度を約65℃に落としながら、約45分にわたって圧
力を約110mmHg絶対圧に徐々に減じて揮発成分を除
いた。約11kgの物質を留去した。加水分解物をサージ
ドラム3に放出した。ドラム3からの最終加水分解物を
181g/分の速度でカラム5に連続供給し、メチルイ
ソブチルケトン(MIBK)溶媒を100g/分で抽出
カラムの底部に供給した。洗浄水はカラムの頂部にチャ
ージした。約59℃の温度および140〜228ストロ
ーク/分のプレート往復速度で連続向流抽出をカラム5
で行ない、カラムの頂部から放出された抽出物とカラム
の底部から放出された水性ラフィネートを得た。交換器
7で予備加熱した抽出物を蒸気ストリッピングカラム9
に送り、そこで溶媒を235mmHgカラム頭部圧力、カ
ラム頂部では82℃の温度および底部では88℃の温度
でストリッピングし、HMBAの水溶液から成る78g
/分底部生成物を得た。頭部蒸気は100g/分のMI
BKと50g/分の水から成り、それをコンデンサー1
1で凝縮し、セパレーター13に送った。カラム5の底
部からのラフィネートを760mmHgカラム頭部圧力、
97℃の頭部温度および107℃のポット温度でカラム
15にて蒸気ストリッピングした、0.9g/分MIB
Kと5g/分水を含有する頭部蒸気流を得、これをカラ
ム9からの塔部蒸気と混合し、コンデンサー11で凝縮
しそしてセパレーター13に送った。ラフィネートスト
リッピングカラム15からの塔底部は144g/分の速
度で生成し、廃棄処分した。抽出カラム5は2.54cm
直径×2.1m高さのKarr往復型プレートカラムで
ある。定常状態の操作を行なった後、ドラム3から出る
加水分解物および抽出物ストリッピングカラム9の底部
から出る水性生成物を分析のために定期的にサンプリン
グした。これらの分析により得た結果は表4に示す。
系では、HMBA加水分解物は単一攪拌タンク反応容器
から成るバッチ式反応系で製造するが、2つの反応段階
は1と1Aに図示した。段階1ではHMBNを硫酸にゆ
っくり加え、そこではHMBNは酸中反応して、2−ヒ
ドロキシ−4−メチルチオブチルアミドを含有する中間
加水分解物を得る。この中間加水分解物に水を加えて稀
釈し、中間体アミドをHMBA(反応器段階1A)に転
換するために温度を上げた。反応器段階1Aからの最終
加水分解物をサージドラム3に落とす。そこから、Ka
rr往復型プレート抽出カラム5の大体中心点に連続し
て供給し、それに溶媒を底部近くで供給し、頂部近くで
洗浄水を供する。頂部抽出物を熱交換器7で予備加熱
し、水蒸気蒸留カラム9に供給する。カラム9からの塔
底物はHMBAと水を含有する液状生成物から成る。カ
ラム9からの頂部蒸気をコンデンサー11で凝縮し、セ
パレーター13に送り、そこから溶媒を抽出カラム5の
底部に循環させ、水は洗浄のため抽出カラム頂部に循環
させる。抽出カラム5の底部から出るラフィネートをカ
ラム15で蒸気ストリッピングに供し、頂部蒸気の残渣
溶媒を回収する。それをコンデンサー11に回して凝縮
し、セパレーター13に送る。カラム15からの塔底物
は水性廃棄物からなり、廃棄する。この例の操作におけ
る代表的な加水分解バッチには、65.1重量%の硫酸
(142.3kg)を反応器段階1にチャージして、50
〜54℃の温度/61分に渡り、HMBN(120.1
kg)をゆっくり反応器に加える。段階1Aにおいては、
中間体加水分解物に水を加えて40.1%酸強度(有機
物のない基準で)に稀釈し、89℃/30分に加熱し
た。加水分解物を90℃で更に75分保持した。ついで
温度を約65℃に落としながら、約45分にわたって圧
力を約110mmHg絶対圧に徐々に減じて揮発成分を除
いた。約11kgの物質を留去した。加水分解物をサージ
ドラム3に放出した。ドラム3からの最終加水分解物を
181g/分の速度でカラム5に連続供給し、メチルイ
ソブチルケトン(MIBK)溶媒を100g/分で抽出
カラムの底部に供給した。洗浄水はカラムの頂部にチャ
ージした。約59℃の温度および140〜228ストロ
ーク/分のプレート往復速度で連続向流抽出をカラム5
で行ない、カラムの頂部から放出された抽出物とカラム
の底部から放出された水性ラフィネートを得た。交換器
7で予備加熱した抽出物を蒸気ストリッピングカラム9
に送り、そこで溶媒を235mmHgカラム頭部圧力、カ
ラム頂部では82℃の温度および底部では88℃の温度
でストリッピングし、HMBAの水溶液から成る78g
/分底部生成物を得た。頭部蒸気は100g/分のMI
BKと50g/分の水から成り、それをコンデンサー1
1で凝縮し、セパレーター13に送った。カラム5の底
部からのラフィネートを760mmHgカラム頭部圧力、
97℃の頭部温度および107℃のポット温度でカラム
15にて蒸気ストリッピングした、0.9g/分MIB
Kと5g/分水を含有する頭部蒸気流を得、これをカラ
ム9からの塔部蒸気と混合し、コンデンサー11で凝縮
しそしてセパレーター13に送った。ラフィネートスト
リッピングカラム15からの塔底部は144g/分の速
度で生成し、廃棄処分した。抽出カラム5は2.54cm
直径×2.1m高さのKarr往復型プレートカラムで
ある。定常状態の操作を行なった後、ドラム3から出る
加水分解物および抽出物ストリッピングカラム9の底部
から出る水性生成物を分析のために定期的にサンプリン
グした。これらの分析により得た結果は表4に示す。
【表4】 表 4 加水分解物% 生成物% HMBA 38.2〜42.3 89.2〜91.0 水 25.1〜28.4 8.20〜10.8 硫酸イオン 25.6〜28.0 0.45〜 1.3 HMBAモノマー 33.9〜35.1 72.8〜80.2 HMBAオリゴマー 4.3〜 7.2 11.4〜16.9 カラー(ガードナー) 2 〜 4 3.5〜 5.5
【0033】例6 例5の方法により加水分解物を製造した。Karr往復
型プレート抽出器カラムへの加水分解物供給量は204
g/分であった。カラムは60℃で操作し、MIBK溶
媒供給速度は112g/分、洗浄水供給速度23g/分
およびプレート往復速度170ストローク/分であり、
99.5℃/451mmHg絶対圧に予備加熱した抽出物
を得、抽出物ストリッパーに送った。このストリッパー
は頭部圧力451mmHg、頭部温度99.5℃、ポット
温度102℃で操作して、カラムの底部で濃縮HMBA
水性液状生成物を94.0g/分で得た。抽出物ストリ
ッパーからの塔頂蒸気は112g/分MIBKおよび4
2.5g/分の水の速度で生成した。これらの蒸気をラ
フィネートストリッパーからの塔頂蒸気と混合し、凝縮
しそしてセパレーターに送った。抽出カラムの底部で生
成したラフィネートをラフィネートストリッパーに送
り、そこで溶媒を頭部圧451mmHg、頭部温度93℃
および底部温度94℃でストリッピングして除いた。塔
頂蒸気0.7g/分MIBKおよび12.5g/分、水
の速度で生成した。これらの蒸気を抽出ストリッパーか
らの塔頂蒸気と混合し、凝縮しそしてセパレーターに送
った。ラフィネートストリッパーからの塔底物は水性廃
棄を含み、129.0g/分の速度で生成され、ついで
廃棄した。この例の操作において定常状態が達成された
時、加水分解物と生成物の試料を定期的にとり、分析し
た。分析結果は表5の通りである。
型プレート抽出器カラムへの加水分解物供給量は204
g/分であった。カラムは60℃で操作し、MIBK溶
媒供給速度は112g/分、洗浄水供給速度23g/分
およびプレート往復速度170ストローク/分であり、
99.5℃/451mmHg絶対圧に予備加熱した抽出物
を得、抽出物ストリッパーに送った。このストリッパー
は頭部圧力451mmHg、頭部温度99.5℃、ポット
温度102℃で操作して、カラムの底部で濃縮HMBA
水性液状生成物を94.0g/分で得た。抽出物ストリ
ッパーからの塔頂蒸気は112g/分MIBKおよび4
2.5g/分の水の速度で生成した。これらの蒸気をラ
フィネートストリッパーからの塔頂蒸気と混合し、凝縮
しそしてセパレーターに送った。抽出カラムの底部で生
成したラフィネートをラフィネートストリッパーに送
り、そこで溶媒を頭部圧451mmHg、頭部温度93℃
および底部温度94℃でストリッピングして除いた。塔
頂蒸気0.7g/分MIBKおよび12.5g/分、水
の速度で生成した。これらの蒸気を抽出ストリッパーか
らの塔頂蒸気と混合し、凝縮しそしてセパレーターに送
った。ラフィネートストリッパーからの塔底物は水性廃
棄を含み、129.0g/分の速度で生成され、ついで
廃棄した。この例の操作において定常状態が達成された
時、加水分解物と生成物の試料を定期的にとり、分析し
た。分析結果は表5の通りである。
【表5】 表 5 加水分解物% 生成物% HMBA 41.2〜41.6 87.1〜91.9 水 25.5〜26.6 11.8〜12.2 硫酸イオン 27.1〜27.9 0.52〜0.62 HMBAモノマー − 74.9〜75.4 HMBAオリゴマー − 13.8〜15.0 カラー(ガードナー) − 3
【0034】例7 980g即ち10モルの硫酸を含有する63.1重量%
の硫酸溶液1555gを5リットル容攪拌反応器に導入
した。1時間にわたって、HMBN(1310g、10
モル)を反応器中50℃の温度で硫酸に添加するが、反
応器は氷浴で冷却した。ニトリルの添加が終了した後、
生成混合物を50℃/30分間維持した。混合物を50
℃/30分保持した後、水(900g)を加え、生成し
た稀釈混合物を90℃/1時間に加熱し、更に1時間保
って、アミドを酸に転換した。最終加水分解物は圧力が
最終的に100mmHgに達するまで、真空下70〜90
℃で蒸発し、37gの揮発分を除いた。加水分解物から
の揮発分をストリッピングする過程で少量の固形分が沈
澱し、そして2.2gの水をその固形分を溶解するため
に加えた。第3図に示した型の4段階クロスフロー抽出
系を使い、HMBAを加水分解物の一部から回収した。
この例の抽出操作では、加水分解物(200g)とMI
BK(40g)を第1段階で混合し、抽出物とラフィネ
ートを得た。一部(100g)のラフィネートを別のM
IBK(20g)と共に第2段階に送った。第2段階抽
出物の分離後、第2段階からのラフィネート85gを第
3段階に回し、そこで更にMIBKと混合した。第3段
階の抽出物を分離した後、第3段階のラフィネート70
gを第4段階でMIBK(14g)と混合した。抽出は
すべて室温で行なった。各段階の抽出相を分離した後、
抽出物とラフィネートをHMBAについて分析し、その
結果は表6の通りである。
の硫酸溶液1555gを5リットル容攪拌反応器に導入
した。1時間にわたって、HMBN(1310g、10
モル)を反応器中50℃の温度で硫酸に添加するが、反
応器は氷浴で冷却した。ニトリルの添加が終了した後、
生成混合物を50℃/30分間維持した。混合物を50
℃/30分保持した後、水(900g)を加え、生成し
た稀釈混合物を90℃/1時間に加熱し、更に1時間保
って、アミドを酸に転換した。最終加水分解物は圧力が
最終的に100mmHgに達するまで、真空下70〜90
℃で蒸発し、37gの揮発分を除いた。加水分解物から
の揮発分をストリッピングする過程で少量の固形分が沈
澱し、そして2.2gの水をその固形分を溶解するため
に加えた。第3図に示した型の4段階クロスフロー抽出
系を使い、HMBAを加水分解物の一部から回収した。
この例の抽出操作では、加水分解物(200g)とMI
BK(40g)を第1段階で混合し、抽出物とラフィネ
ートを得た。一部(100g)のラフィネートを別のM
IBK(20g)と共に第2段階に送った。第2段階抽
出物の分離後、第2段階からのラフィネート85gを第
3段階に回し、そこで更にMIBKと混合した。第3段
階の抽出物を分離した後、第3段階のラフィネート70
gを第4段階でMIBK(14g)と混合した。抽出は
すべて室温で行なった。各段階の抽出相を分離した後、
抽出物とラフィネートをHMBAについて分析し、その
結果は表6の通りである。
【表6】 表 6 HMBA分析(重量%) 段 階 抽出物 ラフィネート 1 57.6 5.67 2 16.4 1.82 3 5.5 0.70 4 2.0 0.28
【0035】例8 HMBN(18.16kg)をジャケット冷却付き380
リットル容ガラスライナーの反応器中塩酸34.7重量
%溶液に添加した。生成混合物の温度は15分で30℃
から50℃に上昇し、50〜60℃で2時間維持して、
2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチルアミドを含有す
る中間体加水分解物を得た。その後、温度を15分で8
2℃に上げ、約80℃/90分保ち、HMBA含有の最
終加水分解物を得た。この加水分解物(34.89kg)
に29.5%水酸化アンモニウム溶液を加えて一部中和
し、中和した加水分解物を真空下70℃で部分蒸留し、
揮発性不純物を除いた。蒸留する前に、HMBAを含む
他の操作からの洗浄水を中和した加水分解物と混合し
た。蒸留の初期頭部圧力は150mmHg絶対圧であり、
圧力70℃、160分で25mmHg絶対圧に落ちた。蒸
留が進むにつれ、多くの水は除かれ、塩化アンモニウム
塩が沈澱し、蒸留ポットにスラリーを形成した。このス
ラリー(100重量部)を水(64重量部)で稀釈し
て、水性相に塩化アンモニウム塩を溶解した。除きかつ
稀釈した加水分解物の部分(各20.0g)を室温で約
15分間激しく下記の溶媒と混合した。混合後、各相を
分離し、HMBAについて分析した。これらの分析結果
は表7に示す。分配係数はこの例の単一段階抽出につい
て計算した。
リットル容ガラスライナーの反応器中塩酸34.7重量
%溶液に添加した。生成混合物の温度は15分で30℃
から50℃に上昇し、50〜60℃で2時間維持して、
2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチルアミドを含有す
る中間体加水分解物を得た。その後、温度を15分で8
2℃に上げ、約80℃/90分保ち、HMBA含有の最
終加水分解物を得た。この加水分解物(34.89kg)
に29.5%水酸化アンモニウム溶液を加えて一部中和
し、中和した加水分解物を真空下70℃で部分蒸留し、
揮発性不純物を除いた。蒸留する前に、HMBAを含む
他の操作からの洗浄水を中和した加水分解物と混合し
た。蒸留の初期頭部圧力は150mmHg絶対圧であり、
圧力70℃、160分で25mmHg絶対圧に落ちた。蒸
留が進むにつれ、多くの水は除かれ、塩化アンモニウム
塩が沈澱し、蒸留ポットにスラリーを形成した。このス
ラリー(100重量部)を水(64重量部)で稀釈し
て、水性相に塩化アンモニウム塩を溶解した。除きかつ
稀釈した加水分解物の部分(各20.0g)を室温で約
15分間激しく下記の溶媒と混合した。混合後、各相を
分離し、HMBAについて分析した。これらの分析結果
は表7に示す。分配係数はこの例の単一段階抽出につい
て計算した。
【表7】 表 7 HMBA分析(重量%) 溶 媒 抽出物 ラフィネート 分配係数 1−ブタノール 22.8% 3.2% 7.1 1−ペンタノール 23.8% 3.9% 6.1 2−ペンタノール 23.0% 4.9% 4.7 メチルエチルケトン 22.3% 4.9% 4.6 メチルイソブチルケトン 21.0% 8.4% 2.5 酢酸エチル 23.7% 10.6% 2.2 酢酸n−プロピル 20.8% 10.2% 2.0 エチルエーテル 24.7% 8.2% 3.0 メチルn−プロピルケトン 21.4% 6.0% 3.6
【0036】例9 例8の加水分解物スラリーの一部(100重量部)を7
0℃で水(40重量部)で稀釈し、そこに含有する固形
塩化アンモニウム塩を溶解した。稀釈加水分解物の一部
(20.0g)を70℃/15分間MIBK(20.0
g)と激しく攪拌した。相を分離し、HMBAについて
分析した。この操作と抽出を1−ブタノールについて繰
り返した。この例で生成した抽出物とラフィネートの分
析結果は表8の通りであり、分配係数は分析データから
計算した。
0℃で水(40重量部)で稀釈し、そこに含有する固形
塩化アンモニウム塩を溶解した。稀釈加水分解物の一部
(20.0g)を70℃/15分間MIBK(20.0
g)と激しく攪拌した。相を分離し、HMBAについて
分析した。この操作と抽出を1−ブタノールについて繰
り返した。この例で生成した抽出物とラフィネートの分
析結果は表8の通りであり、分配係数は分析データから
計算した。
【表8】 表 8 HMBA分析(重量%) 溶 媒 抽出物 ラフィネート 分配係数 1−ブタノール 26.8% 8.9% 3.0 メチルイソブチルケトン 23.8% 10.0% 2.4
【0037】例10 例8で生成した塩酸加水分解物スラリーの一部(100
重量部)を水(64重量部)で稀釈し、塩化アンモニウ
ム固形分を溶解した。この稀釈加水分解物は図3に示し
た型の系を使って、4段階クロス−フロー抽出に供し
た。この抽出操作において、加水分解物(200g)と
メチルn−プロピルケトン(100g)を第1段階で混
合し、抽出物とラフィネートに分離させた。第1段階ラ
フィネートの一部(110g)を更にメチルn−プロピ
ルケトン(55g)と共に第2段階に送った。第2段階
の相分離後、第2段階ラフィネートの一部(88g)を
第3段階に回し、そこで更にメチルn−プロピルケトン
(44g)と混合した。第3段階からの抽出物を分離
後、第3段階ラフィネートの一部(71g)を第4段階
で更にメチルn−プロピルケトン(35.5g)と混合
した。抽出はすべて室温で行なった。各抽出段階で相分
離した後、抽出物とラフィネート段階をHMBAについ
て分析し、結果は表9に示す。
重量部)を水(64重量部)で稀釈し、塩化アンモニウ
ム固形分を溶解した。この稀釈加水分解物は図3に示し
た型の系を使って、4段階クロス−フロー抽出に供し
た。この抽出操作において、加水分解物(200g)と
メチルn−プロピルケトン(100g)を第1段階で混
合し、抽出物とラフィネートに分離させた。第1段階ラ
フィネートの一部(110g)を更にメチルn−プロピ
ルケトン(55g)と共に第2段階に送った。第2段階
の相分離後、第2段階ラフィネートの一部(88g)を
第3段階に回し、そこで更にメチルn−プロピルケトン
(44g)と混合した。第3段階からの抽出物を分離
後、第3段階ラフィネートの一部(71g)を第4段階
で更にメチルn−プロピルケトン(35.5g)と混合
した。抽出はすべて室温で行なった。各抽出段階で相分
離した後、抽出物とラフィネート段階をHMBAについ
て分析し、結果は表9に示す。
【表9】 表 9 HMBA分析(重量%) 段 階 抽出物 ラフィネート 1 32.1% 9.1% 2 10.1% 4.5% 3 3.1% 1.7% 4 1.4% 1.0% この例の抽出操作の段階1からの抽出物は0.89%の
塩化アンモニウムを含有した。この抽出物の一部(8
0.0g)を約15分間水(4.0g)と激しく混合し
た。相を分離し、洗浄した抽出物を塩化アンモニウムに
ついて再度分析した。塩化アンモニウム含量は0.51
%に減じた。
塩化アンモニウムを含有した。この抽出物の一部(8
0.0g)を約15分間水(4.0g)と激しく混合し
た。相を分離し、洗浄した抽出物を塩化アンモニウムに
ついて再度分析した。塩化アンモニウム含量は0.51
%に減じた。
【0038】例11 HMBA製造用プラントから取った塩酸加水分解物に水
を加えた。水を加えることにより、加水分解物中の塩化
アンモニウム固形分は溶解し、38.2重量%のHMB
Aと15.3重量%の塩化アンモニウムを含有する稀釈
加水分解物を得た。高さ162.6cmのプレートスタッ
クを有する直径2.54cmの往復型プレート抽出カラム
の頂部に、この加水分解物を166g/分の速度で供給
した。メチルn−プロピルケトンは塔底部に99g/分
の速度で供給した。溶媒相は抽出帯で連続であった。抽
出物とラフィネートの試料は、抽出物のHMBA含量3
5.4%、ラフィネートのHMBA含量0.36重量%
であった。
を加えた。水を加えることにより、加水分解物中の塩化
アンモニウム固形分は溶解し、38.2重量%のHMB
Aと15.3重量%の塩化アンモニウムを含有する稀釈
加水分解物を得た。高さ162.6cmのプレートスタッ
クを有する直径2.54cmの往復型プレート抽出カラム
の頂部に、この加水分解物を166g/分の速度で供給
した。メチルn−プロピルケトンは塔底部に99g/分
の速度で供給した。溶媒相は抽出帯で連続であった。抽
出物とラフィネートの試料は、抽出物のHMBA含量3
5.4%、ラフィネートのHMBA含量0.36重量%
であった。
【0039】例12 工業用のHMBA製造プラントにおいて製造した塩酸加
水分解物の試料を予め稀釈せずに抽出し、加水分解物に
懸濁している塩化アンモニウム固形分を溶解した。HM
BA61.8重量%と塩化アンモニウム23.6重量%
を含有する加水分解物スラリー(全部溶解し懸濁したも
の)を、プレートスタックの頂部下30.5cmの点で、
攪拌層から直径2.54cm往復型プレート抽出カラムに
125g/分の速度で供給した。水は22g/分の速度
でカラムの頂部に供給した。MIBK溶媒はプレートス
タック(全高:162.6cm)の底部に、98g/分の
速度で供給した。MIBKは抽出帯で連続相であった。
抽出温度は50℃であった。抽出物を分析し、41.1
%HMBAと0.36%塩化アンモニウムを含むことが
分かった。ラフィネートは0.57%HMBAと大容量
の塩化アンモニウム結晶を含有した。この例は次の点を
実証している。即ち、抽出工程の望ましい態様は、供給
加水分解物とラフィネートが実質量の塩結晶を含む場合
でも、固形物を予じめ分離しないで行なうことができる
ことである。この類似の実験結果に基づいて、固形物は
水性相内に本質的に含まれかつ本質的に固形分を含まな
い抽出物は生成されることが分った。
水分解物の試料を予め稀釈せずに抽出し、加水分解物に
懸濁している塩化アンモニウム固形分を溶解した。HM
BA61.8重量%と塩化アンモニウム23.6重量%
を含有する加水分解物スラリー(全部溶解し懸濁したも
の)を、プレートスタックの頂部下30.5cmの点で、
攪拌層から直径2.54cm往復型プレート抽出カラムに
125g/分の速度で供給した。水は22g/分の速度
でカラムの頂部に供給した。MIBK溶媒はプレートス
タック(全高:162.6cm)の底部に、98g/分の
速度で供給した。MIBKは抽出帯で連続相であった。
抽出温度は50℃であった。抽出物を分析し、41.1
%HMBAと0.36%塩化アンモニウムを含むことが
分かった。ラフィネートは0.57%HMBAと大容量
の塩化アンモニウム結晶を含有した。この例は次の点を
実証している。即ち、抽出工程の望ましい態様は、供給
加水分解物とラフィネートが実質量の塩結晶を含む場合
でも、固形物を予じめ分離しないで行なうことができる
ことである。この類似の実験結果に基づいて、固形物は
水性相内に本質的に含まれかつ本質的に固形分を含まな
い抽出物は生成されることが分った。
【0040】例13 外部熱交換器、循環ポンプおよび反応内容物を循環、冷
却させる関連パイプを備えた38リットル容ガラスライ
ナー反応器中、HMBN(107.6kg)を64.9重
量%の硫酸(123.9kg)溶液に添加した。ニトリル
の添加に59分掛かった。最初の9分間、混合物を30
°から60℃に加温し、最後の50分に、温度を60℃
に維持した。ニトリルの添加が終った後、混合物を60
℃で更に15分攪拌し、中間体の加水分解物を得た。そ
の後、水(77.2kg)を反応混合物に加え、混合物を
60°から89℃に30分間加熱した。混合物を更に8
9℃で88分維持し、HMBAを含有する最終加水分解
物を得た。加水分解が終った時、反応器の内容物を真空
下におき、21ポンド(9.5kg)の水と揮発分を除い
た。揮発分をストリッピングした後、244cmプレート
スタックの頂部下61cmの点で、直径2.54cmの往復
型プレート抽出カラムに加水分解物を204g/分の速
度で供給した。水(23.5g/分)をカラム頂部に入
れ、MIBK(112g/分)を底部に入れた。MIB
Kは抽出帯中連続相であった。抽出カラムは約60℃の
温度で操作した。カラム頂部からの抽出物を予備−加熱
器に通し、そこで大気圧115℃に加熱した。実質比の
MIBKをその条件下留去した。残りの有機液状相を直
径7.6cm×高さ229cm、0.64cm突き出たキャノ
ンメタルパッキングを詰めたストリッピングカラムの頂
部に供給した。蒸気は19g/分の速度でカラムの底部
に供給した。カラムの頭部圧を大気圧に維持し、カラム
の底部温度は116℃であった。塔底物を分析し、8
8.9%のHMBA、0.56%の硫酸イオンかつバラ
ンス量の水を含むことが分かった。生成物のガードナー
カラーは4であった。
却させる関連パイプを備えた38リットル容ガラスライ
ナー反応器中、HMBN(107.6kg)を64.9重
量%の硫酸(123.9kg)溶液に添加した。ニトリル
の添加に59分掛かった。最初の9分間、混合物を30
°から60℃に加温し、最後の50分に、温度を60℃
に維持した。ニトリルの添加が終った後、混合物を60
℃で更に15分攪拌し、中間体の加水分解物を得た。そ
の後、水(77.2kg)を反応混合物に加え、混合物を
60°から89℃に30分間加熱した。混合物を更に8
9℃で88分維持し、HMBAを含有する最終加水分解
物を得た。加水分解が終った時、反応器の内容物を真空
下におき、21ポンド(9.5kg)の水と揮発分を除い
た。揮発分をストリッピングした後、244cmプレート
スタックの頂部下61cmの点で、直径2.54cmの往復
型プレート抽出カラムに加水分解物を204g/分の速
度で供給した。水(23.5g/分)をカラム頂部に入
れ、MIBK(112g/分)を底部に入れた。MIB
Kは抽出帯中連続相であった。抽出カラムは約60℃の
温度で操作した。カラム頂部からの抽出物を予備−加熱
器に通し、そこで大気圧115℃に加熱した。実質比の
MIBKをその条件下留去した。残りの有機液状相を直
径7.6cm×高さ229cm、0.64cm突き出たキャノ
ンメタルパッキングを詰めたストリッピングカラムの頂
部に供給した。蒸気は19g/分の速度でカラムの底部
に供給した。カラムの頭部圧を大気圧に維持し、カラム
の底部温度は116℃であった。塔底物を分析し、8
8.9%のHMBA、0.56%の硫酸イオンかつバラ
ンス量の水を含むことが分かった。生成物のガードナー
カラーは4であった。
【0041】例14 例13に記載する方法でHMBA加水分解物を製造し
た。244cmスタックの頂部下61cmの点で、2.54
cm直径往復型プレート抽出カラムにこの加水分解物を2
01g/分の速度で供給して、この加水分解物を抽出し
た。カラムの頂部に水を22.5g/分の速度で供給
し、カラムの底部にMIBKを111g/分の速度で供
給した。抽出帯の連続層として溶媒相を維持した。カラ
ムは約60℃の温度で操作した。往復型プレートカラム
頂部からの抽出物を熱交換器に通し、147mmHgの圧
力で71℃に加熱した。MIBKの実質的フラクション
をこれらの条件下で留去し、残りの液状相を例13に記
載の型のストリッピングカラム頂部に供給した。28.
5g/分の速度で蒸気をカラム底部に供給した。カラム
頭部圧は147mmHgであった。得られた塔底物を分析
し、89.0重量%のHMBA、0.54重量%の硫酸
イオン、バランス量の実質的の水を含むことが分った。
た。244cmスタックの頂部下61cmの点で、2.54
cm直径往復型プレート抽出カラムにこの加水分解物を2
01g/分の速度で供給して、この加水分解物を抽出し
た。カラムの頂部に水を22.5g/分の速度で供給
し、カラムの底部にMIBKを111g/分の速度で供
給した。抽出帯の連続層として溶媒相を維持した。カラ
ムは約60℃の温度で操作した。往復型プレートカラム
頂部からの抽出物を熱交換器に通し、147mmHgの圧
力で71℃に加熱した。MIBKの実質的フラクション
をこれらの条件下で留去し、残りの液状相を例13に記
載の型のストリッピングカラム頂部に供給した。28.
5g/分の速度で蒸気をカラム底部に供給した。カラム
頭部圧は147mmHgであった。得られた塔底物を分析
し、89.0重量%のHMBA、0.54重量%の硫酸
イオン、バランス量の実質的の水を含むことが分った。
【図1】本発明方法の望ましい態様を図示するフローシ
ートである。
ートである。
【図2】図1に示した方法の特定のフローシートであ
る。
る。
【図3】本発明方法に利用可能なクロスフロー抽出系を
示す。
示す。
【図4】分配係数を測定するのに使用する抽出系であ
る。
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2−ヒドロキシ−4−メ
チルチオ酪酸(HMBA)を含む飼料添加剤に関する。
2−ヒドロキシ−4−メチルチオ酪酸は、通常はメチオ
ニンのヒドロキシ類似体として表わされ、2−ヒドロキ
シ−4−(メチルチオ)ブタン酸としても知られてお
り、必須アミノ酸1−メチオニンの類似体である。HM
BAのようなメチオニン類似体は栄養的用途、特に養鶏
用飼料添加剤としてメチオニンを供給するのに有効であ
る。
チルチオ酪酸(HMBA)を含む飼料添加剤に関する。
2−ヒドロキシ−4−メチルチオ酪酸は、通常はメチオ
ニンのヒドロキシ類似体として表わされ、2−ヒドロキ
シ−4−(メチルチオ)ブタン酸としても知られてお
り、必須アミノ酸1−メチオニンの類似体である。HM
BAのようなメチオニン類似体は栄養的用途、特に養鶏
用飼料添加剤としてメチオニンを供給するのに有効であ
る。
【0002】
【従来の技術】工業的には、HMBAは2−ヒドロキシ
−4−メチルチオブチロニトリル(HMBN)を鉱酸で
加水分解し、アルカリ土類水酸化物又は炭酸塩を加えて
酸残部を沈澱させ、蒸発結晶化によって水性層からHM
BAの塩を回収することによりラセミ性D,L−混合物
として製造されている。上記のように、例えば、Bla
ke等の米国特許第2,745,745号明細書には、
この酸のアンモニウム塩又はアンモニウムとアルカリ土
類混合塩は、水酸化又は炭酸アルカリ土類を加水分解物
に添加して酸残基を沈澱させるモル量により製造するこ
とができる。最近、高濃度の一般には85%〜90重量
%の水中HMBAから成る液状HMBA生成物の製造法
が開発された(例えば、Cumminsの米国特許第
3,773,927号明細書)。このように製造した液
状HMBA生成物は強い臭いと比較的暗い色を呈する。
イソプロパノールに10:1稀釈の場合でも、この液状
生成物はガードナーカラースケールで14以上の読みを
示す。一般に、濃縮液状生成物はエステルオリゴマーを
も含有する。殆んどのオリゴマーは≧35重量%の水を
含む系でHMBAモノマーに加水分解することにより平
衡化するが、このような加水分解速度は10%〜15重
量%水分レベルで非常に遅い。このことは比較的安定な
オリゴマーとなり、これが濃縮液状生成物を比較的高粘
度にさせる。
−4−メチルチオブチロニトリル(HMBN)を鉱酸で
加水分解し、アルカリ土類水酸化物又は炭酸塩を加えて
酸残部を沈澱させ、蒸発結晶化によって水性層からHM
BAの塩を回収することによりラセミ性D,L−混合物
として製造されている。上記のように、例えば、Bla
ke等の米国特許第2,745,745号明細書には、
この酸のアンモニウム塩又はアンモニウムとアルカリ土
類混合塩は、水酸化又は炭酸アルカリ土類を加水分解物
に添加して酸残基を沈澱させるモル量により製造するこ
とができる。最近、高濃度の一般には85%〜90重量
%の水中HMBAから成る液状HMBA生成物の製造法
が開発された(例えば、Cumminsの米国特許第
3,773,927号明細書)。このように製造した液
状HMBA生成物は強い臭いと比較的暗い色を呈する。
イソプロパノールに10:1稀釈の場合でも、この液状
生成物はガードナーカラースケールで14以上の読みを
示す。一般に、濃縮液状生成物はエステルオリゴマーを
も含有する。殆んどのオリゴマーは≧35重量%の水を
含む系でHMBAモノマーに加水分解することにより平
衡化するが、このような加水分解速度は10%〜15重
量%水分レベルで非常に遅い。このことは比較的安定な
オリゴマーとなり、これが濃縮液状生成物を比較的高粘
度にさせる。
【0003】液状生成物の変色とオリゴマーの生成は脱
水工程の最終でHMBAが高温条件にさらされかつ水分
含量が低い結果によると主に考えられている。脱水はエ
ネルギー消費が強い。というのは生成物単位重量当り多
くの水を除く必要があるからである。母液から固体副産
物を分離するのに必要な濾過又は遠心分離工程には幾多
の困難がある。この方法から除かれる固体副産物の塩の
表面に付着するHMBA生成物がロスする結果収量も落
ちる。
水工程の最終でHMBAが高温条件にさらされかつ水分
含量が低い結果によると主に考えられている。脱水はエ
ネルギー消費が強い。というのは生成物単位重量当り多
くの水を除く必要があるからである。母液から固体副産
物を分離するのに必要な濾過又は遠心分離工程には幾多
の困難がある。この方法から除かれる固体副産物の塩の
表面に付着するHMBA生成物がロスする結果収量も落
ちる。
【0004】HMBA塩製造の蒸発結晶化の別法とし
て、Blakeの米国特許第2,745,745号明細
書には、ジエチルエーテルの如き酸用の有機溶媒である
適当な水不混和性有機液体で抽出することにより反応溶
液から酸生成物を分離する可能性が限定的に開示されて
いる。1つの実施例では、BlakeはHMBNを濃塩
酸で処理し、反応混合物を冷却し、塩化アンモニウムを
結晶化させ、生成スラリーを濾過して塩化アンモウニム
を除き、ついで濾液をジエチルエーテルで抽出して、油
状物を得、これを飽和酢酸亜鉛溶液で処理して、HMB
Aの亜鉛塩を得る方法を記述している。
て、Blakeの米国特許第2,745,745号明細
書には、ジエチルエーテルの如き酸用の有機溶媒である
適当な水不混和性有機液体で抽出することにより反応溶
液から酸生成物を分離する可能性が限定的に開示されて
いる。1つの実施例では、BlakeはHMBNを濃塩
酸で処理し、反応混合物を冷却し、塩化アンモニウムを
結晶化させ、生成スラリーを濾過して塩化アンモウニム
を除き、ついで濾液をジエチルエーテルで抽出して、油
状物を得、これを飽和酢酸亜鉛溶液で処理して、HMB
Aの亜鉛塩を得る方法を記述している。
【0005】英国特許第915,193号明細書には、
稀硫酸溶液を使って連続バック混合反応器にてHMBN
をHMBAに加水分解しそしてエチルエーテルにより高
沸点のイソプロピルエーテル又はブチルエーテルの如き
エーテルにより抽出して反応液からHMBAを分離する
方法が開示されている。水をこの抽出物に添加して、エ
マルジョンを得、炭酸カルシウム又は水酸化カルシウム
をエマルジョンに加えて、HMBAカルシウムを沈澱さ
せる。この英国特許は液状HMBA生成物の製造法に関
するものではない。連続逆混合反応系を使うために、英
国特許の方法はHMBN又はアミド中間体をHMBAに
完全に転換することができない。完全に反応してない物
質を塩沈澱アルカリ条件下で十分ケン化する場合、この
ことは対照方法における問題とならないが、液状HMB
A生成物を製造する場合には、未反応物質が存在するの
は望ましくない。
稀硫酸溶液を使って連続バック混合反応器にてHMBN
をHMBAに加水分解しそしてエチルエーテルにより高
沸点のイソプロピルエーテル又はブチルエーテルの如き
エーテルにより抽出して反応液からHMBAを分離する
方法が開示されている。水をこの抽出物に添加して、エ
マルジョンを得、炭酸カルシウム又は水酸化カルシウム
をエマルジョンに加えて、HMBAカルシウムを沈澱さ
せる。この英国特許は液状HMBA生成物の製造法に関
するものではない。連続逆混合反応系を使うために、英
国特許の方法はHMBN又はアミド中間体をHMBAに
完全に転換することができない。完全に反応してない物
質を塩沈澱アルカリ条件下で十分ケン化する場合、この
ことは対照方法における問題とならないが、液状HMB
A生成物を製造する場合には、未反応物質が存在するの
は望ましくない。
【0006】抽出によりHMBAを加水分解物から直接
回収するのは、収量が劣るので、Gielkensの米
国特許第3,175,000号明細書では非難されてい
る。Gielkenは硫酸アンモニウムを添加して、H
MBAを先ず硫酸加水分解物から塩析する方法において
第二回収のために抽出を使用している。水性相の残存H
MBAをその後抽出により回収する。
回収するのは、収量が劣るので、Gielkensの米
国特許第3,175,000号明細書では非難されてい
る。Gielkenは硫酸アンモニウムを添加して、H
MBAを先ず硫酸加水分解物から塩析する方法において
第二回収のために抽出を使用している。水性相の残存H
MBAをその後抽出により回収する。
【0007】Cumminsの米国特許第3,773,
927号明細書には、HMBNを塩酸加水分解して、H
MBAを製造する方法が記述されている。この特許に記
述された条件下では、加水分解反応は固体塩化アンモニ
ウムを含有するスラリーを得、塩化アンモンは遠心分離
により除く。ついで濾液は水を分離するため真空蒸留す
る。加水分解を行なうのに、Cumminsは80℃の
31%〜38%塩酸溶液にHMBNを加え、その後塊り
を85°〜100℃に加熱することを推奨している。
927号明細書には、HMBNを塩酸加水分解して、H
MBAを製造する方法が記述されている。この特許に記
述された条件下では、加水分解反応は固体塩化アンモニ
ウムを含有するスラリーを得、塩化アンモンは遠心分離
により除く。ついで濾液は水を分離するため真空蒸留す
る。加水分解を行なうのに、Cumminsは80℃の
31%〜38%塩酸溶液にHMBNを加え、その後塊り
を85°〜100℃に加熱することを推奨している。
【0008】
【発明の要約】本発明の目的は、HMBAモノマー、ダ
イマー、オリゴマーの全重量比率約80%から約95重
量%および水約5%〜20重量%から成る液相動物飼料
添加剤を供することである。この生成物はガードナース
ケールで測定して約10より大きくないカラーを有し、
HMBAモノマー対HMBAのダイマーその他のオリゴ
マー総量の重量比は少なくとも約2.8であり、キャノ
ン−フェンスケ粘度計を使い、ASTM法D−445に
より測定した25℃動粘度は約90センチストーク以下
である。示差熱分析又は促進型熱量計では、生成物は約
150℃未満の温度では発熱性も吸熱性の熱化学的効果
を示さない。
イマー、オリゴマーの全重量比率約80%から約95重
量%および水約5%〜20重量%から成る液相動物飼料
添加剤を供することである。この生成物はガードナース
ケールで測定して約10より大きくないカラーを有し、
HMBAモノマー対HMBAのダイマーその他のオリゴ
マー総量の重量比は少なくとも約2.8であり、キャノ
ン−フェンスケ粘度計を使い、ASTM法D−445に
より測定した25℃動粘度は約90センチストーク以下
である。示差熱分析又は促進型熱量計では、生成物は約
150℃未満の温度では発熱性も吸熱性の熱化学的効果
を示さない。
【0009】第1図には本発明で使用する化合物の特に
望ましい態様による工程を示すフローシートである。こ
の態様において、HMBNを先ず硫酸と接触させ加水分
解し、HMBAを含有する淡色加水分解物を得る。その
後、加水分解物を液−液抽出系にて溶媒と接触させて、
HMBAを溶媒から成る抽出物に移行させる。抽出物と
ラフィネートを分離し、抽出物を水蒸気蒸留して溶媒を
除く。HMBAと水から成る塔底物を供するために、水
蒸気蒸留の操作を調節する。
望ましい態様による工程を示すフローシートである。こ
の態様において、HMBNを先ず硫酸と接触させ加水分
解し、HMBAを含有する淡色加水分解物を得る。その
後、加水分解物を液−液抽出系にて溶媒と接触させて、
HMBAを溶媒から成る抽出物に移行させる。抽出物と
ラフィネートを分離し、抽出物を水蒸気蒸留して溶媒を
除く。HMBAと水から成る塔底物を供するために、水
蒸気蒸留の操作を調節する。
【0010】抽出物から分離後、水性ラフィネートを水
蒸気ストリッピングに供して、残存溶媒を除く。抽出物
とラフィネートストリッピングカラムからの溶媒は第2
図に示すように、抽出工程に回す。この望ましい方法の
加水分解工程において、有機物のない基準で約50%か
ら約70重量%、望ましくは約55%から約65重量%
の強度を有する硫酸と、約25℃から約65℃の温度で
HMBNを混合する。HMBNの有効な反応速度制御を
供するために、HMBNを逆にするより酸に添加するの
がよい。酸をニトリルに添加すると、閾値量の酸が存在
するまで、反応はおきない。その後、反応は最終生成物
の品質を劣化させる発熱温度が上昇して、急速に進行す
る。一般には、ニトリルの添加は約30分から約60分
で行なう。望ましい条件下では、ニトリルがアミドに実
質的に転換するのは約30分から約1時間半である。し
たがって、混合が完了した後、上記温度で約15分から
約30分攪拌下に反応混合物を維持するのが望ましい。
蒸気ストリッピングに供して、残存溶媒を除く。抽出物
とラフィネートストリッピングカラムからの溶媒は第2
図に示すように、抽出工程に回す。この望ましい方法の
加水分解工程において、有機物のない基準で約50%か
ら約70重量%、望ましくは約55%から約65重量%
の強度を有する硫酸と、約25℃から約65℃の温度で
HMBNを混合する。HMBNの有効な反応速度制御を
供するために、HMBNを逆にするより酸に添加するの
がよい。酸をニトリルに添加すると、閾値量の酸が存在
するまで、反応はおきない。その後、反応は最終生成物
の品質を劣化させる発熱温度が上昇して、急速に進行す
る。一般には、ニトリルの添加は約30分から約60分
で行なう。望ましい条件下では、ニトリルがアミドに実
質的に転換するのは約30分から約1時間半である。し
たがって、混合が完了した後、上記温度で約15分から
約30分攪拌下に反応混合物を維持するのが望ましい。
【0011】その後、約70℃から120℃、望ましく
は85℃から95℃の温度で更に加水分解して、2−ヒ
ドロキシ−4−メチルチオブチルアミドをHMBAに転
換する。アミドを酸に最終的に加水分解する場合、有機
物のない基準で約30%から約50重量%、望ましくは
30%から40重量%、最適には40%近くの初期強度
を有する硫酸にて行なうのがよい。反応混合物を最終加
水分解温度に急速に加熱する場合、生産性は望ましい
が、初期の酸強度が有機物のない基準で約50重量%よ
り高い場合、別々の有機相の分離が一般におきる。望ま
しい酸強度を供するために、反応混合物を70℃から1
20℃に加熱する前に添加して、酸相を稀釈する必要が
ある。比較的稀薄な酸強度および上昇温度条件下では、
約1時半から3時間以内でアミドを酸に転換する。硫酸
加水分解はHMBN供給量モル当たり硫酸約1モルを使
って行なうのが望ましい。一般に、0〜10%、望まし
くは0〜5%の酸過剰が良い結果を生む。
は85℃から95℃の温度で更に加水分解して、2−ヒ
ドロキシ−4−メチルチオブチルアミドをHMBAに転
換する。アミドを酸に最終的に加水分解する場合、有機
物のない基準で約30%から約50重量%、望ましくは
30%から40重量%、最適には40%近くの初期強度
を有する硫酸にて行なうのがよい。反応混合物を最終加
水分解温度に急速に加熱する場合、生産性は望ましい
が、初期の酸強度が有機物のない基準で約50重量%よ
り高い場合、別々の有機相の分離が一般におきる。望ま
しい酸強度を供するために、反応混合物を70℃から1
20℃に加熱する前に添加して、酸相を稀釈する必要が
ある。比較的稀薄な酸強度および上昇温度条件下では、
約1時半から3時間以内でアミドを酸に転換する。硫酸
加水分解はHMBN供給量モル当たり硫酸約1モルを使
って行なうのが望ましい。一般に、0〜10%、望まし
くは0〜5%の酸過剰が良い結果を生む。
【0012】加水分解を硫酸で行なった場合、生成物の
性質が改善されるが、別の無機酸例えば塩酸で加水分解
を行なっても、本発明の多くの目的は達成される。塩酸
を使う場合、最初の加水分解工程、即ちニトリルをアミ
ドに転換するのは、約30%から約40重量%、望まし
くは35%から37重量%の強度を有する酸に、25℃
から60℃、望ましくは45℃から55℃で、約30分
から約60分HMBNを添加して始めるのがよい。ニト
リルがアミドに転化するにつれて、少量の固体が通常存
在する。更にアミドをHMBAに加水分解するために、
反応系を約70℃から約120℃と、望ましくは約75
℃から約80℃に急速加熱する。HMBNをHMBAに
完全に加水分解するのに、大体15%から20%過量の
塩酸を必要とする。アミドをHMBAに最終的に加水分
解するのはバッチ式反応器で約90分から約180分で
完了する。
性質が改善されるが、別の無機酸例えば塩酸で加水分解
を行なっても、本発明の多くの目的は達成される。塩酸
を使う場合、最初の加水分解工程、即ちニトリルをアミ
ドに転換するのは、約30%から約40重量%、望まし
くは35%から37重量%の強度を有する酸に、25℃
から60℃、望ましくは45℃から55℃で、約30分
から約60分HMBNを添加して始めるのがよい。ニト
リルがアミドに転化するにつれて、少量の固体が通常存
在する。更にアミドをHMBAに加水分解するために、
反応系を約70℃から約120℃と、望ましくは約75
℃から約80℃に急速加熱する。HMBNをHMBAに
完全に加水分解するのに、大体15%から20%過量の
塩酸を必要とする。アミドをHMBAに最終的に加水分
解するのはバッチ式反応器で約90分から約180分で
完了する。
【0013】本方法の加水分解工程はバッチ式又は連続
式で行なうことができるが、加水分解反応は実質的に完
全に行なうことが肝要である。連続反応系を使う場合に
は、本質的に完全な転換を達成するように操作計画すべ
きである。したがって、例えば、連続操作はプテグフロ
ー型管状反応器又はカスケード型攪拌タンク系で行なう
ことができる。単一の逆混合型反応器は、工業的生産で
一般に不適切と考えられている保持時間で適当な転換を
行なう。非常な高生産容量を必要としない限り、バッチ
式反応器が望ましい。
式で行なうことができるが、加水分解反応は実質的に完
全に行なうことが肝要である。連続反応系を使う場合に
は、本質的に完全な転換を達成するように操作計画すべ
きである。したがって、例えば、連続操作はプテグフロ
ー型管状反応器又はカスケード型攪拌タンク系で行なう
ことができる。単一の逆混合型反応器は、工業的生産で
一般に不適切と考えられている保持時間で適当な転換を
行なう。非常な高生産容量を必要としない限り、バッチ
式反応器が望ましい。
【0014】加水分解反応が完了した後、どんな酸が加
水分解に使われたかに関係なく、熱反応溶液に対する圧
力を約50〜約200mmHgに下げて、揮発性不純物
を加水分解物から取り除き、そして揮発分と水を、ポッ
ト温度が約55℃から約65℃に低下するまで蒸留させ
るのがよい。加水分解に硫酸を用いる場合、加水分解物
をストリッピングするのに多くの水が除かれると、有機
相が分離する。この結果は望ましいことではなく、抽出
工程において相関係と分離をおこすからである。有機相
の分離は、加水分解に使う硫酸の強度が変る時点で、ス
トリッピング工程を止めることにより回避することがで
きる。したがって、例えば、40重量%の硫酸溶液を加
水分解工程に使用した場合、約12重量%以上の加水分
解物が除かれる前に、ストリッピングを一般に止めるべ
きである。過剰量の塩化アンモニウム塩が沈澱する前
に、塩酸加水分解物のストリッピングを止めるべきであ
る。どちらの加水分解物に対しても、約5%から10%
の塊りが除かれた後、ストリッピングを止めるのがよ
い。
水分解に使われたかに関係なく、熱反応溶液に対する圧
力を約50〜約200mmHgに下げて、揮発性不純物
を加水分解物から取り除き、そして揮発分と水を、ポッ
ト温度が約55℃から約65℃に低下するまで蒸留させ
るのがよい。加水分解に硫酸を用いる場合、加水分解物
をストリッピングするのに多くの水が除かれると、有機
相が分離する。この結果は望ましいことではなく、抽出
工程において相関係と分離をおこすからである。有機相
の分離は、加水分解に使う硫酸の強度が変る時点で、ス
トリッピング工程を止めることにより回避することがで
きる。したがって、例えば、40重量%の硫酸溶液を加
水分解工程に使用した場合、約12重量%以上の加水分
解物が除かれる前に、ストリッピングを一般に止めるべ
きである。過剰量の塩化アンモニウム塩が沈澱する前
に、塩酸加水分解物のストリッピングを止めるべきであ
る。どちらの加水分解物に対しても、約5%から10%
の塊りが除かれた後、ストリッピングを止めるのがよ
い。
【0015】加水分解物溶液を抽出工程に導入する前
に、それを中和しそして/又は水で稀釈するのがよい。
無水アンモニアを加水分解物に添加して有利に行なう中
和は、加水分解物が接触する装置の腐蝕を防ぐのに役立
つが、また固形物を生成することにもなる。加水分解物
を水で稀釈すると、別々の有機相物質の水性相を再吸収
し、加水分解物中の殆んどあるいは全ての固形塩を溶解
し、そして抽出系に供給物からの固体を除くことができ
る。加水分解物中の適当な水分含量は、抽出系中に固形
分が生成又は蓄積せず、また外来の液体相が抽出中生成
しない。有意量のNH4Clが最終加水分解中沈澱する
傾向があるために、塩酸加水分解の場合には稀釈は特に
大切である。
に、それを中和しそして/又は水で稀釈するのがよい。
無水アンモニアを加水分解物に添加して有利に行なう中
和は、加水分解物が接触する装置の腐蝕を防ぐのに役立
つが、また固形物を生成することにもなる。加水分解物
を水で稀釈すると、別々の有機相物質の水性相を再吸収
し、加水分解物中の殆んどあるいは全ての固形塩を溶解
し、そして抽出系に供給物からの固体を除くことができ
る。加水分解物中の適当な水分含量は、抽出系中に固形
分が生成又は蓄積せず、また外来の液体相が抽出中生成
しない。有意量のNH4Clが最終加水分解中沈澱する
傾向があるために、塩酸加水分解の場合には稀釈は特に
大切である。
【0016】加水分解酸の強度は所望の範囲で調節する
ならば、硫酸加水分解物の稀釈は固形物又は外来の液体
相の生成を避けるために一般に必要でないことが分っ
た。外来の液体相とは、加水分解物からHMBAを抽出
する前にあるいは抽出中に生成される加水分解物、溶
媒、抽出物および水性ラフィネート以外の相を意味す
る。実際、硫酸加水分解物を約40重量%未満(有機物
のない基準)の強度に稀釈するのが望ましく、加水分解
の副産物重硫酸アンモニウム/硫酸アンモニウムの濃度
と関連する硫酸加水分解の特別な利点を利用する。した
がって、残存酸のアンモニウム塩の水溶解性は抽出物と
ラフィネート相間のHMBAの分配係数に有意に影響す
ることが分った。塩含量が高いと水性相からHMBAが
塩析しがちであるから、分配係数を改善する。したがっ
て、その高水溶解性により、重硫酸アンモニウムは分配
係数について特に有利な効果を有する。重硫酸アンモニ
ウムはこの点で硫酸アンモニウムや塩化アンモニウムよ
り優れている。どの場合も、最も有利な分配係数を達成
するために、加水分解物の過剰稀釈は最小に保つのがよ
い。
ならば、硫酸加水分解物の稀釈は固形物又は外来の液体
相の生成を避けるために一般に必要でないことが分っ
た。外来の液体相とは、加水分解物からHMBAを抽出
する前にあるいは抽出中に生成される加水分解物、溶
媒、抽出物および水性ラフィネート以外の相を意味す
る。実際、硫酸加水分解物を約40重量%未満(有機物
のない基準)の強度に稀釈するのが望ましく、加水分解
の副産物重硫酸アンモニウム/硫酸アンモニウムの濃度
と関連する硫酸加水分解の特別な利点を利用する。した
がって、残存酸のアンモニウム塩の水溶解性は抽出物と
ラフィネート相間のHMBAの分配係数に有意に影響す
ることが分った。塩含量が高いと水性相からHMBAが
塩析しがちであるから、分配係数を改善する。したがっ
て、その高水溶解性により、重硫酸アンモニウムは分配
係数について特に有利な効果を有する。重硫酸アンモニ
ウムはこの点で硫酸アンモニウムや塩化アンモニウムよ
り優れている。どの場合も、最も有利な分配係数を達成
するために、加水分解物の過剰稀釈は最小に保つのがよ
い。
【0017】抽出を行なう場合、使用する溶媒は実質的
に水混和性であるべきである。しかし、溶媒と水の相互
溶解性は、生成物の回収が上記ストリッピングにより行
ないそして水性ラフィネートを溶媒回収用にストリッピ
ングする、本発明の特に望ましい態様において許容する
ことができる。一般に望ましいことは、溶媒中の水の溶
解性は約12重量%より大でなく、更に望ましくは室温
で約8重量%以下である。溶媒の沸点は約60゜から約
200℃が望ましく、更には約70°から約170℃が
よい。分配係数は抽出されたHMBAを含む溶媒と、溶
媒とHMBA加水分解物間で接触した後に残る水性ラフ
ィネートとの間の平衡時にHMBAについて少なくとも
約2であるべきである。望ましくは、この分配係数は少
なくとも約5である。また、HMBAの分配係数は抽出
物試料と、この試料と洗浄水とを接触させた後の水性相
との間の平衡時で少なくとも約1.0であるべきであ
る。更に、溶媒の毒性は低くあるべきである。
に水混和性であるべきである。しかし、溶媒と水の相互
溶解性は、生成物の回収が上記ストリッピングにより行
ないそして水性ラフィネートを溶媒回収用にストリッピ
ングする、本発明の特に望ましい態様において許容する
ことができる。一般に望ましいことは、溶媒中の水の溶
解性は約12重量%より大でなく、更に望ましくは室温
で約8重量%以下である。溶媒の沸点は約60゜から約
200℃が望ましく、更には約70°から約170℃が
よい。分配係数は抽出されたHMBAを含む溶媒と、溶
媒とHMBA加水分解物間で接触した後に残る水性ラフ
ィネートとの間の平衡時にHMBAについて少なくとも
約2であるべきである。望ましくは、この分配係数は少
なくとも約5である。また、HMBAの分配係数は抽出
物試料と、この試料と洗浄水とを接触させた後の水性相
との間の平衡時で少なくとも約1.0であるべきであ
る。更に、溶媒の毒性は低くあるべきである。
【0018】各種ケトン、アルデヒドおよびカルボン酸
のアルキルエステルが抽出溶媒として特に適している。
特に適当な溶媒は比較的低分子量のケトン、例えばメチ
ルn−プロピルケトン、メチルエチルケトン、メチルア
ミルケトン、メチルイソアミルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、エチルブチルケトンおよびイソブチルケトン
である。またn−ブチルアルデヒドの如きアルデヒド
類、および酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸n−プロ
ピルおよび酢酸イソプロピル等のエステルが適してい
る。アルコール類も使用することができるが、水との相
互溶解性が高く、相分離が遅くそして乾燥し易く又はH
MBAとエステル化し易いために望ましくない。
のアルキルエステルが抽出溶媒として特に適している。
特に適当な溶媒は比較的低分子量のケトン、例えばメチ
ルn−プロピルケトン、メチルエチルケトン、メチルア
ミルケトン、メチルイソアミルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、エチルブチルケトンおよびイソブチルケトン
である。またn−ブチルアルデヒドの如きアルデヒド
類、および酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸n−プロ
ピルおよび酢酸イソプロピル等のエステルが適してい
る。アルコール類も使用することができるが、水との相
互溶解性が高く、相分離が遅くそして乾燥し易く又はH
MBAとエステル化し易いために望ましくない。
【0019】攪拌タンク中バッチ式で抽出を行なうこと
ができるが、溶媒相と水性相間の物質移動を促進する要
素から成る抽出帯を有する連続向流抽出系で行なうのが
よい。したがって、例えばカラム、濾板カラム、回転デ
ィスクカラムのある連続向流ミキサー/セトラー、又は
遠心分離抽出器例えばBaker−Perkinsより
「Podbielniak」の商品名で、LUWAの
「Luwesta」、Transamerican D
eLaval社の「DeLaval」で各種販売されて
いるカスケードにて抽出を行なうのがよい。特に望まし
い態様では、往復板カラムで抽出を行なう。断続的又は
パルス型フローは、瞬間流速で循環するが、本明細書で
は「連続的」とみなす。抽出操作は抽出帯において連続
相として溶媒相を確立し維持する様に調節するのがよ
い。
ができるが、溶媒相と水性相間の物質移動を促進する要
素から成る抽出帯を有する連続向流抽出系で行なうのが
よい。したがって、例えばカラム、濾板カラム、回転デ
ィスクカラムのある連続向流ミキサー/セトラー、又は
遠心分離抽出器例えばBaker−Perkinsより
「Podbielniak」の商品名で、LUWAの
「Luwesta」、Transamerican D
eLaval社の「DeLaval」で各種販売されて
いるカスケードにて抽出を行なうのがよい。特に望まし
い態様では、往復板カラムで抽出を行なう。断続的又は
パルス型フローは、瞬間流速で循環するが、本明細書で
は「連続的」とみなす。抽出操作は抽出帯において連続
相として溶媒相を確立し維持する様に調節するのがよ
い。
【0020】最終産物の塩含量を最小化するために、抽
出物を水で洗うのがよい。連続向流抽出系では、水性流
の方向について、上流位置で抽出物と水とを混合して抽
出物を洗うことができ、その位置で加水分解物を液−液
抽出系に導入する。したがって、例えば、比重が1未満
である溶媒を使う垂直カラムでは、水性加水分解物溶液
を導入する供給位置の下で溶媒をカラムに導入し、洗浄
水は加水分解物溶液の供給点の上でカラムに導入する。
望ましい態様では、溶媒は加水分解物重量単位当たり約
0.5重量部から0.6重量部の速度で供給するので、
約0.92〜0.97の比重と35%から40重量%の
HMBA含量を有する抽出物を供する。
出物を水で洗うのがよい。連続向流抽出系では、水性流
の方向について、上流位置で抽出物と水とを混合して抽
出物を洗うことができ、その位置で加水分解物を液−液
抽出系に導入する。したがって、例えば、比重が1未満
である溶媒を使う垂直カラムでは、水性加水分解物溶液
を導入する供給位置の下で溶媒をカラムに導入し、洗浄
水は加水分解物溶液の供給点の上でカラムに導入する。
望ましい態様では、溶媒は加水分解物重量単位当たり約
0.5重量部から0.6重量部の速度で供給するので、
約0.92〜0.97の比重と35%から40重量%の
HMBA含量を有する抽出物を供する。
【0021】抽出操作の生産性は、抽出系内の溶媒相に
ついての比較的低い粘度を供するために幾分高い温度で
処理して促進する。約50゜から約80℃の温度におけ
る操作は有機相と水性相間のHMBA分配係数に対し限
界的に有利な効果を供する。50゜から60℃の操作
は、例えばわずかな連行がある場合、25℃で得られる
ものより一層澄明な抽出物を供する。
ついての比較的低い粘度を供するために幾分高い温度で
処理して促進する。約50゜から約80℃の温度におけ
る操作は有機相と水性相間のHMBA分配係数に対し限
界的に有利な効果を供する。50゜から60℃の操作
は、例えばわずかな連行がある場合、25℃で得られる
ものより一層澄明な抽出物を供する。
【0022】HMBAは抽出物から蒸留により回収する
ことができるが、水蒸気蒸留が望ましい。水蒸気蒸留に
より溶媒を除去して、得られた塔底物は動物の飼料添加
剤として直接使用するのに適した、HMBAと水の液状
混合物である。塔底フラクションは本質的に溶媒を有さ
ず、少なくとも約5重量%の水、望ましくは約10%か
ら約15重量%の水、および約80%から約95重量
%、望ましくは85%から90重量%の全HMBAを含
むような条件下で水蒸気蒸留を行なう。特定のカラム条
件は必ず抽出に使うために選んだ特定溶媒により変る。
溶媒は例外的に低沸点を有する外は、ストリッピングカ
ラムに複数段階を利用する。カラムの蒸気速度と圧力は
次のように調節すべきであり、即ち液状相は約4%から
約15重量%、望ましくは約5%から約12重量%の水
をカラムに、あるいは供給体導入点の下の少なくともカ
ラムの部分に含むようにする。水が存在すると、生成物
のオリゴマー化の減少と変色に役立つ。更に望ましいこ
とは、供給点下のカラムにおける液状相滞留時間は約1
時間半以下、望ましくは約45分以下である。
ことができるが、水蒸気蒸留が望ましい。水蒸気蒸留に
より溶媒を除去して、得られた塔底物は動物の飼料添加
剤として直接使用するのに適した、HMBAと水の液状
混合物である。塔底フラクションは本質的に溶媒を有さ
ず、少なくとも約5重量%の水、望ましくは約10%か
ら約15重量%の水、および約80%から約95重量
%、望ましくは85%から90重量%の全HMBAを含
むような条件下で水蒸気蒸留を行なう。特定のカラム条
件は必ず抽出に使うために選んだ特定溶媒により変る。
溶媒は例外的に低沸点を有する外は、ストリッピングカ
ラムに複数段階を利用する。カラムの蒸気速度と圧力は
次のように調節すべきであり、即ち液状相は約4%から
約15重量%、望ましくは約5%から約12重量%の水
をカラムに、あるいは供給体導入点の下の少なくともカ
ラムの部分に含むようにする。水が存在すると、生成物
のオリゴマー化の減少と変色に役立つ。更に望ましいこ
とは、供給点下のカラムにおける液状相滞留時間は約1
時間半以下、望ましくは約45分以下である。
【0023】一般に、カラムの塔底段階の温度は120
℃未満に調節するのがよく、相当する圧力は約1絶対気
圧以下である。加水分解物源はどうであれ、カラム塔底
の圧力は約50mmHgから大気圧に維持するのがよ
い。しかし、許容可能な温度条件の上部範囲の操作は、
ケトン溶媒からの生成物の分離のために一層望ましい気
/液平衡を供するから、蒸気の必要性を減ずることが分
った。水蒸気蒸留が望ましいけれど、表面伝熱リボイラ
ーを使う蒸留により抽出物を除くことは実行可能であ
る。別法として、不活性ガス流を使ってストリッピング
を行なうことができる。しかし、水蒸気蒸留は非常に望
ましい。本発明の液状生成物を直接製造する手段を供す
るからである。ラフィネートは水蒸気蒸留に供するのが
よくまたは残存溶媒除去用の不活性ガスでストリッピン
グするのもよい。ラフィネートから溶媒を回収する手段
として、スチームストリッピングが望ましい。
℃未満に調節するのがよく、相当する圧力は約1絶対気
圧以下である。加水分解物源はどうであれ、カラム塔底
の圧力は約50mmHgから大気圧に維持するのがよ
い。しかし、許容可能な温度条件の上部範囲の操作は、
ケトン溶媒からの生成物の分離のために一層望ましい気
/液平衡を供するから、蒸気の必要性を減ずることが分
った。水蒸気蒸留が望ましいけれど、表面伝熱リボイラ
ーを使う蒸留により抽出物を除くことは実行可能であ
る。別法として、不活性ガス流を使ってストリッピング
を行なうことができる。しかし、水蒸気蒸留は非常に望
ましい。本発明の液状生成物を直接製造する手段を供す
るからである。ラフィネートは水蒸気蒸留に供するのが
よくまたは残存溶媒除去用の不活性ガスでストリッピン
グするのもよい。ラフィネートから溶媒を回収する手段
として、スチームストリッピングが望ましい。
【0024】加水分解を硫酸で行ないかつ生成物を抽出
および水蒸気蒸留ストリッピングにより回収する本発明
の望ましい態様によれば、動物飼料添加剤として使用す
るのに非常に望ましい性質を有する新規液状生成物が製
造される。この生成物はモノマー、ダイマーおよびオリ
ゴマーを含めて、約80%から約95重量%望ましくは
85%から90重量%の全HMBA重量、および約5%
から約20%、望ましくは10%から約15重量%の水
分を含む。ASTM法D−2849のガードナーカラー
スケールで未稀釈測定して、約10以下、望ましくは4
以下を有する。HMBAモノマー対ダイマー他のオリゴ
マーの総和の重量比は少なくとも約2.8、望ましくは
少なくとも約5.7である。キャノン−フェンスケ粘度
計を使って、ASTM法D−445により25℃で測定
して、液状生成物の動粘度は約90センチストークス以
下、望ましくは60から90センチストークスである。
25°から90℃で液状生成物から放出される香り原因
物質の量は常法により生成される相当する物質から放出
される量より有意に少ない。促進速度熱量法に供して、
この生成物は約150℃以下の温度で発熱又は吸熱熱化
学効果を示さない。
および水蒸気蒸留ストリッピングにより回収する本発明
の望ましい態様によれば、動物飼料添加剤として使用す
るのに非常に望ましい性質を有する新規液状生成物が製
造される。この生成物はモノマー、ダイマーおよびオリ
ゴマーを含めて、約80%から約95重量%望ましくは
85%から90重量%の全HMBA重量、および約5%
から約20%、望ましくは10%から約15重量%の水
分を含む。ASTM法D−2849のガードナーカラー
スケールで未稀釈測定して、約10以下、望ましくは4
以下を有する。HMBAモノマー対ダイマー他のオリゴ
マーの総和の重量比は少なくとも約2.8、望ましくは
少なくとも約5.7である。キャノン−フェンスケ粘度
計を使って、ASTM法D−445により25℃で測定
して、液状生成物の動粘度は約90センチストークス以
下、望ましくは60から90センチストークスである。
25°から90℃で液状生成物から放出される香り原因
物質の量は常法により生成される相当する物質から放出
される量より有意に少ない。促進速度熱量法に供して、
この生成物は約150℃以下の温度で発熱又は吸熱熱化
学効果を示さない。
【0025】したがって、本発明ではHMBAおよび改
善された水性液状HMBA生成物を動物の飼料添加剤と
して有用であり、従来市販されているメチオニンのヒド
ロキシ類似体と比較して、すぐれた性質を有する。もし
可能なら、この液状生成物をアルカリ土類金属の水酸化
物又は炭酸塩で沈澱させてHMBAのアルカリ土類金属
塩に容易に転換できる。したがって、例えば、Cumm
insの米国特許第4,310,690号明細書に記載
のように、石灰スラリーを液状生成物と混合して、HM
BAカルシウムを沈澱させ、それを遠心分離により回収
しそして乾燥することができる。母液の残存HMBAカ
ルシウムはHMBA沈澱工程に再循環させることができ
る。
善された水性液状HMBA生成物を動物の飼料添加剤と
して有用であり、従来市販されているメチオニンのヒド
ロキシ類似体と比較して、すぐれた性質を有する。もし
可能なら、この液状生成物をアルカリ土類金属の水酸化
物又は炭酸塩で沈澱させてHMBAのアルカリ土類金属
塩に容易に転換できる。したがって、例えば、Cumm
insの米国特許第4,310,690号明細書に記載
のように、石灰スラリーを液状生成物と混合して、HM
BAカルシウムを沈澱させ、それを遠心分離により回収
しそして乾燥することができる。母液の残存HMBAカ
ルシウムはHMBA沈澱工程に再循環させることができ
る。
【0026】本発明の各種態様において、HMBAのオ
リゴマー化、変色および劣化は十分量の水の不存在下長
時間高温に生成物をさらすのを回避することにより最小
化することができる。香り原因物質はストリッピング操
作によりこの系から有効に除くことができる。ストリッ
ピングは閉鎖系で行なうので、香り原因物質を含めるこ
とができる。
リゴマー化、変色および劣化は十分量の水の不存在下長
時間高温に生成物をさらすのを回避することにより最小
化することができる。香り原因物質はストリッピング操
作によりこの系から有効に除くことができる。ストリッ
ピングは閉鎖系で行なうので、香り原因物質を含めるこ
とができる。
【0027】固体副産物の表面にHMBAがロスするの
を避けるために、固体の取扱いを最小あるいは完全に除
く。加水分解工程における酸強度と供給率は抽出工程に
供される加水分解物中任意の固体を最小又は除くように
調節する。ある望ましい態様、例えば往復型プレートカ
ラムの使用においては、抽出工程を操作して、加水分解
物供給の固体を許容することができる。本発明方法にお
ける転換コストは従来の工業的方法と比較して低く、固
体の分離と固体の取扱い上の問題だけでなく、液状HM
BA生成物を回収するためのエネルギー所要の実質的低
下、あるいはHMBA塩を製造するための蒸発結晶のた
めである。有機溶媒の回収には、脱水又は蒸発結晶の場
合よりHMBA生成物の重量単位当りのエネルギー入力
を実質上余り必要としない。蒸発および固形分離工程を
排除することにより、本発明方法の主たる要件を減ずる
ことになる。水性加水分解物からHMBAを回収するた
めに、抽出と蒸留を使って実現される利点の中で、特に
有利な結果は硫酸加水分解物と液−液抽出と組み合せて
達成される。驚くことに、加水分解を硫酸で行ないかつ
生成物を脱水よりむしろ抽出により回収する場合、得ら
れた液状生成物は常法あるいは塩酸加水分解と抽出の組
み合わせにより製造されたものと比較して、カラーおよ
び香りはすぐれている。この工程の組み合わせにより、
上記した本発明のユニークな液状生成物が得られる。次
の例により本発明を説明する。すべての%は重量に基づ
く。
を避けるために、固体の取扱いを最小あるいは完全に除
く。加水分解工程における酸強度と供給率は抽出工程に
供される加水分解物中任意の固体を最小又は除くように
調節する。ある望ましい態様、例えば往復型プレートカ
ラムの使用においては、抽出工程を操作して、加水分解
物供給の固体を許容することができる。本発明方法にお
ける転換コストは従来の工業的方法と比較して低く、固
体の分離と固体の取扱い上の問題だけでなく、液状HM
BA生成物を回収するためのエネルギー所要の実質的低
下、あるいはHMBA塩を製造するための蒸発結晶のた
めである。有機溶媒の回収には、脱水又は蒸発結晶の場
合よりHMBA生成物の重量単位当りのエネルギー入力
を実質上余り必要としない。蒸発および固形分離工程を
排除することにより、本発明方法の主たる要件を減ずる
ことになる。水性加水分解物からHMBAを回収するた
めに、抽出と蒸留を使って実現される利点の中で、特に
有利な結果は硫酸加水分解物と液−液抽出と組み合せて
達成される。驚くことに、加水分解を硫酸で行ないかつ
生成物を脱水よりむしろ抽出により回収する場合、得ら
れた液状生成物は常法あるいは塩酸加水分解と抽出の組
み合わせにより製造されたものと比較して、カラーおよ
び香りはすぐれている。この工程の組み合わせにより、
上記した本発明のユニークな液状生成物が得られる。次
の例により本発明を説明する。すべての%は重量に基づ
く。
【0028】例1 メチルメルカプタン、アクロレインおよびシアン化水素
より製造したHMBN(ガスクロマトグラフィにより純
度95%、132.10g)を、スターラー装着の10
00ml容ジャケット付きフラスコ中50℃、30分に
わたって50重量%硫酸水溶液(196.14g)に加
えた。生成混合物を更に50℃で30分間反応させた。
中間体の加水分解物を速かに90℃(20分以内)に加
温し、更に反応を90℃/100分間続けた。90℃/
13分後、相分離がおき、HMBA含有有機層が塩析し
た。加水分解後、反応が完了し、28重量%のアンモニ
ア溶液(58.97g)を80℃/20分にわたって加
水分解物に加えた。半分より少し多いアンモニア溶液を
加えた時、微小な結晶が水性相から沈澱し始めた。アン
モニア添加終了近くに、pH1.76で結晶化が進み、
混合が非常に難しくなった。中和した加水分解物に含ま
れる副産物からHMBAを分離するのに3つの方法を使
った。最初の方法では、中和した加水分解物(50m
l、63g)をメチルプロピルケトン(50ml)およ
び水(10ml)と接触させ、水性相から有機ケトン相
にHMBAを抽出した。硫酸アンモニウム結晶は水性層
に残った。両方の層を分析した結果は、表1に示した。
より製造したHMBN(ガスクロマトグラフィにより純
度95%、132.10g)を、スターラー装着の10
00ml容ジャケット付きフラスコ中50℃、30分に
わたって50重量%硫酸水溶液(196.14g)に加
えた。生成混合物を更に50℃で30分間反応させた。
中間体の加水分解物を速かに90℃(20分以内)に加
温し、更に反応を90℃/100分間続けた。90℃/
13分後、相分離がおき、HMBA含有有機層が塩析し
た。加水分解後、反応が完了し、28重量%のアンモニ
ア溶液(58.97g)を80℃/20分にわたって加
水分解物に加えた。半分より少し多いアンモニア溶液を
加えた時、微小な結晶が水性相から沈澱し始めた。アン
モニア添加終了近くに、pH1.76で結晶化が進み、
混合が非常に難しくなった。中和した加水分解物に含ま
れる副産物からHMBAを分離するのに3つの方法を使
った。最初の方法では、中和した加水分解物(50m
l、63g)をメチルプロピルケトン(50ml)およ
び水(10ml)と接触させ、水性相から有機ケトン相
にHMBAを抽出した。硫酸アンモニウム結晶は水性層
に残った。両方の層を分析した結果は、表1に示した。
【表1】 70℃/60分真空下有機層から溶媒を蒸発させ、その
後、蒸気圧を16mm/Hg絶対圧に下げた。生成物を
分析し、75.5重量%のHMBAモノマー、22.8
重量%のHMBAオリゴマーおよび0.65重量%のH
2Oを有することが分った。HMBAの88重量%水溶
液はガードナーカラー5を有した。第2の回収法では、
中和した加水分解物(50ml)をメチルプロピルケト
ン(50ml)と接触させ、HMBAを抽出した。加水
分解物と溶媒を接触させた後、固形含量が高いために相
分離は難しかった。一晩放置して分離を行なった後、有
機層と水性層を分析した結果は表2に示した。
後、蒸気圧を16mm/Hg絶対圧に下げた。生成物を
分析し、75.5重量%のHMBAモノマー、22.8
重量%のHMBAオリゴマーおよび0.65重量%のH
2Oを有することが分った。HMBAの88重量%水溶
液はガードナーカラー5を有した。第2の回収法では、
中和した加水分解物(50ml)をメチルプロピルケト
ン(50ml)と接触させ、HMBAを抽出した。加水
分解物と溶媒を接触させた後、固形含量が高いために相
分離は難しかった。一晩放置して分離を行なった後、有
機層と水性層を分析した結果は表2に示した。
【表2】 真空下70℃/60分間溶媒を有機層から蒸発させた
後、蒸気圧は16mmHgに低下し、HMBA塔底物を
分析し、74.9重量%のHMBAモノマー、23.7
重量%のHMBAオリゴマーおよび0.60重量%のH
2Oを有することが分った。88%のHMBA生成物水
溶液のガードナーカラーは4〜5であった。第3の分離
法では、真空下70℃/60分間中和した加水分解物を
揮発分からストリップし、その時点の蒸気圧は15mm
Hg絶対圧に低下した。蒸留ポットにて生成したスラリ
ーは非常に濃かった。固形分を濾別した後、濾液を分析
し、75.2重量%のHMBAモノマー、20.2重量
%のHMBAオリゴマーおよび3.28重量%の水を含
有することが分った。HMBAの88重量%水溶液はガ
ードナーカラー4〜5を示した。
後、蒸気圧は16mmHgに低下し、HMBA塔底物を
分析し、74.9重量%のHMBAモノマー、23.7
重量%のHMBAオリゴマーおよび0.60重量%のH
2Oを有することが分った。88%のHMBA生成物水
溶液のガードナーカラーは4〜5であった。第3の分離
法では、真空下70℃/60分間中和した加水分解物を
揮発分からストリップし、その時点の蒸気圧は15mm
Hg絶対圧に低下した。蒸留ポットにて生成したスラリ
ーは非常に濃かった。固形分を濾別した後、濾液を分析
し、75.2重量%のHMBAモノマー、20.2重量
%のHMBAオリゴマーおよび3.28重量%の水を含
有することが分った。HMBAの88重量%水溶液はガ
ードナーカラー4〜5を示した。
【0029】例2 例1に記載した方法で製造したHMBN(200g)を
1000ml容ジャケット付きフラスコ中50℃/30
分間50重量%硫酸溶液(299g)にゆっくり添加し
た。生成混合物を更に30分間反応させた。得られた中
間体加水分解物を速かに90℃(20分)に加温し、更
に100分間反応させた。90℃/60分後、加水分解
物は褐色を呈した。最終加水分解物は2相であった。中
和せずに、加水分解物を等容量のメチルプロピルケトン
と接触させ、相分離後、70℃/120分間抽出物から
溶媒を真空蒸留した。生成物は63.6重量%のHMB
Aモノマー、35.2重量%のHMBAオリゴマー、
0.11重量%のHMBN、0.61重量%の中間体ア
ミド、2.11重量%の水および0.27重量%の硫酸
イオンを有した。88%生成物水溶液のガードナーカラ
ーは5〜6であった。
1000ml容ジャケット付きフラスコ中50℃/30
分間50重量%硫酸溶液(299g)にゆっくり添加し
た。生成混合物を更に30分間反応させた。得られた中
間体加水分解物を速かに90℃(20分)に加温し、更
に100分間反応させた。90℃/60分後、加水分解
物は褐色を呈した。最終加水分解物は2相であった。中
和せずに、加水分解物を等容量のメチルプロピルケトン
と接触させ、相分離後、70℃/120分間抽出物から
溶媒を真空蒸留した。生成物は63.6重量%のHMB
Aモノマー、35.2重量%のHMBAオリゴマー、
0.11重量%のHMBN、0.61重量%の中間体ア
ミド、2.11重量%の水および0.27重量%の硫酸
イオンを有した。88%生成物水溶液のガードナーカラ
ーは5〜6であった。
【0030】例3 例1に記載した方法で製造したHMBN(656g)
を、プロペラ−スターラーを装着した2リットル容反応
器に50℃/60分間攪拌しながら、50%硫酸水溶液
(981g)にゆっくり加えた。生成溶液を更に30分
間反応し続け、その後、反応温度を26〜30分で90
℃に上げ、90℃/120分間維持した。反応が終って
から、一部の加水分解物(1604.4g)を5リット
ル容分離フラスコ中50℃〜60℃/約10分間メチル
プロピルケトン(1283.5g)と接触させ、加水分
解物からHMBAの抽出を行なった。その後、水性層を
フラスコからドレンし、抽出物層(2073.2g)を
50℃の水(207.5g)で洗った。水性層(48.
8g、6.0%HMBA)をフラスコからドレンした。
真空下50℃で抽出物から溶媒を蒸発させ、蒸気圧が
30mmHgに下がるまで蒸留を続けた。その時点で、
蒸留ポットの残渣表面下に水(20ml)を加え、温度
を70℃に上げ、残渣溶媒を水蒸気蒸留した。蒸気圧が
70℃で20mmHg絶対圧に低下した時、水蒸気蒸留
を止めた。水蒸気蒸留を行なった蒸留ポット中の純生成
物を分析し、74.0重量%のHMBAモノマー、2
4.4重量%のHMBAオリゴマー、1.8重量%の水
および0.45重量%の硫酸イオンを含むことが分っ
た。この生成物に水を加えて、88重量%HMBAに稀
釈し、ガードナーカラー5〜6を示した。
を、プロペラ−スターラーを装着した2リットル容反応
器に50℃/60分間攪拌しながら、50%硫酸水溶液
(981g)にゆっくり加えた。生成溶液を更に30分
間反応し続け、その後、反応温度を26〜30分で90
℃に上げ、90℃/120分間維持した。反応が終って
から、一部の加水分解物(1604.4g)を5リット
ル容分離フラスコ中50℃〜60℃/約10分間メチル
プロピルケトン(1283.5g)と接触させ、加水分
解物からHMBAの抽出を行なった。その後、水性層を
フラスコからドレンし、抽出物層(2073.2g)を
50℃の水(207.5g)で洗った。水性層(48.
8g、6.0%HMBA)をフラスコからドレンした。
真空下50℃で抽出物から溶媒を蒸発させ、蒸気圧が
30mmHgに下がるまで蒸留を続けた。その時点で、
蒸留ポットの残渣表面下に水(20ml)を加え、温度
を70℃に上げ、残渣溶媒を水蒸気蒸留した。蒸気圧が
70℃で20mmHg絶対圧に低下した時、水蒸気蒸留
を止めた。水蒸気蒸留を行なった蒸留ポット中の純生成
物を分析し、74.0重量%のHMBAモノマー、2
4.4重量%のHMBAオリゴマー、1.8重量%の水
および0.45重量%の硫酸イオンを含むことが分っ
た。この生成物に水を加えて、88重量%HMBAに稀
釈し、ガードナーカラー5〜6を示した。
【0031】例4 例1に記載した方法で製造したHMBN(263.16
g)を、スターラーの装着した1000ml容ジャケッ
ト付きフラスコに50℃/60分間65重量%硫酸溶液
(301.45g)にゆっくり加えた。生成混合物を更
に30分50℃で反応し続けた。ついで水(188.9
1g)を中間体加水分解物に加え、加水分解酸の強度を
稀釈した。反応器内容物の温度は50〜90℃(25
分)に上げ、90℃/115分保った。加水分解の最初
の段階(即ち、初期濃度硫酸65重量%溶液中50℃で
反応)中、反応混合物の粘度は有意に増加することがみ
られ、反応系は2つの明確な相を形成し、一つには中間
体の2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチルアミドを、
他にはHMBNを含有し、新たに混合物に加えた。加水
分解の第2段階中(即ち、中間体アミドを90℃で酸生
成物に転換)、単一相は特別の相分離をせずに保った。
加水分解の終りに、加水分解物を分析し、35.2重量
%のHMBAモノマー、0.13重量%のHMBAダイ
マー、0.01重量%のHMBNおよび0.01重量%
のアミド中間体を含有することが分った。この例のその
他のHMBA加水分解物は各種溶媒を使って抽出した。
第4図に示した図式を使って抽出を行なった。各々の場
合、100重量部の加水分解物を分離フラスコ中60重
量部の溶媒と接触させた。相を混合分離後、100重量
部の有機層を12.5重量部の水で洗い、水性ラフィネ
ート(100重量部)を60重量部の溶媒で洗った。す
べての抽出は室温即ち25℃で行なった。有機相と水性
相間の平衡で各溶媒の分配係数を測定した。この分配係
数は、有機相中のHMBA濃度対水性相中HMBA濃度
比として規定した。この例の抽出結果は表3に示す。
g)を、スターラーの装着した1000ml容ジャケッ
ト付きフラスコに50℃/60分間65重量%硫酸溶液
(301.45g)にゆっくり加えた。生成混合物を更
に30分50℃で反応し続けた。ついで水(188.9
1g)を中間体加水分解物に加え、加水分解酸の強度を
稀釈した。反応器内容物の温度は50〜90℃(25
分)に上げ、90℃/115分保った。加水分解の最初
の段階(即ち、初期濃度硫酸65重量%溶液中50℃で
反応)中、反応混合物の粘度は有意に増加することがみ
られ、反応系は2つの明確な相を形成し、一つには中間
体の2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチルアミドを、
他にはHMBNを含有し、新たに混合物に加えた。加水
分解の第2段階中(即ち、中間体アミドを90℃で酸生
成物に転換)、単一相は特別の相分離をせずに保った。
加水分解の終りに、加水分解物を分析し、35.2重量
%のHMBAモノマー、0.13重量%のHMBAダイ
マー、0.01重量%のHMBNおよび0.01重量%
のアミド中間体を含有することが分った。この例のその
他のHMBA加水分解物は各種溶媒を使って抽出した。
第4図に示した図式を使って抽出を行なった。各々の場
合、100重量部の加水分解物を分離フラスコ中60重
量部の溶媒と接触させた。相を混合分離後、100重量
部の有機層を12.5重量部の水で洗い、水性ラフィネ
ート(100重量部)を60重量部の溶媒で洗った。す
べての抽出は室温即ち25℃で行なった。有機相と水性
相間の平衡で各溶媒の分配係数を測定した。この分配係
数は、有機相中のHMBA濃度対水性相中HMBA濃度
比として規定した。この例の抽出結果は表3に示す。
【表3】
【0032】例5 第2図に示した図式を使ってHMBAを製造した。この
系では、HMBA加水分解物は単一攪拌タンク反応容器
から成るバッチ式反応系で製造するが、2つの反応段階
は1と1Aに図示した。段階1ではHMBNを硫酸にゆ
っくり加え、そこではHMBNは酸中反応して、2−ヒ
ドロキシ−4−メチルチオブチルアミドを含有する中間
加水分解物を得る。この中間加水分解物に水を加えて稀
釈し、中間体アミドをHMBA(反応器段階1A)に転
換するために温度を上げた。反応器段階1Aからの最終
加水分解物をサージドラム3に落とす。そこから、Ka
rr往復型プレート抽出カラム5の大体中心点に連続し
て供給し、それに溶媒を底部近くで供給し、頂部近くで
洗浄水を供する。頂部抽出物を熱交換器7で予備加熱
し、水蒸気蒸留カラム9に供給する。カラム9からの塔
底物はHMBAと水を含有する液状生成物から成る。カ
ラム9からの頂部蒸気をコンデンサー11で凝縮し、セ
パレーター13に送り、そこから溶媒を抽出カラム5の
底部に循環させ、水は洗浄のため抽出カラム頂部に循環
させる。抽出カラム5の底部から出るラフィネートをカ
ラム15で蒸気ストリッピングに供し、頂部蒸気の残渣
溶媒を回収する。それをコンデンサー11に回して凝縮
し、セパレーター13に送る。カラム15からの塔底物
は水性廃棄物からなり、廃棄する。この例の操作におけ
る代表的な加水分解バッチには、65.1重量%の硫酸
(142.3kg)を反応器段階1にチャージして、5
0〜54℃の温度/61分に渡り、HMBN(120.
1kg)をゆっくり反応器に加える。段階1Aにおいて
は、中間体加水分解物に水を加えて40.1%酸強度
(有機物のない基準で)に稀釈し、89℃/30分に加
熱した。加水分解物を90℃で更に75分保持した。つ
いで温度を約65℃に落としながら、約45分にわたっ
て圧力を約110mmHg絶対圧に徐々に減じて揮発成
分を除いた。約11kgの物質を留去した。加水分解物
をサージドラム3に放出した。ドラム3からの最終加水
分解物を181g/分の速度でカラム5に連続供給し、
メチルイソブチルケトン(MIBK)溶媒を100g/
分で抽出カラムの底部に供給した。洗浄水はカラムの頂
部にチャージした。約59℃の温度および140〜22
8ストローク/分のプレート往復速度で連続向流抽出を
カラム5で行ない、カラムの頂部から放出された抽出物
とカラムの底部から放出された水性ラフィネートを得
た。交換器7で予備加熱した抽出物を蒸気ストリッピン
グカラム9に送り、そこで溶媒を235mmHgカラム
頭部圧力、カラム頂部では82℃の温度および底部では
88℃の温度でストリッピングし、HMBAの水溶液か
ら成る78g/分底部生成物を得た。頭部蒸気は100
g/分のMIBKと50g/分の水から成り、それをコ
ンデンサー11で凝縮し、セパレーター13に送った。
カラム5の底部からのラフィネートを760mmHgカ
ラム頭部圧力、97℃の頭部温度および107℃のポッ
ト温度でカラム15にて蒸気ストリッピングした、0.
9g/分MIBKと5g/分水を含有する頭部蒸気流を
得、これをカラム9からの塔部蒸気と混合し、コンデン
サー11で凝縮しそしてセパレーター13に送った。ラ
フィネートストリッピングカラム15からの塔底部は1
44g/分の速度で生成し、廃棄処分した。抽出カラム
5は2.54cm直径×2.1m高さのKarr往復型
プレートカラムである。定常状態の操作を行なった後、
ドラム3から出る加水分解物および抽出物ストリッピン
グカラム9の底部から出る水性生成物を分析のために定
期的にサンプリングした。これらの分析により得た結果
は表4に示す。
系では、HMBA加水分解物は単一攪拌タンク反応容器
から成るバッチ式反応系で製造するが、2つの反応段階
は1と1Aに図示した。段階1ではHMBNを硫酸にゆ
っくり加え、そこではHMBNは酸中反応して、2−ヒ
ドロキシ−4−メチルチオブチルアミドを含有する中間
加水分解物を得る。この中間加水分解物に水を加えて稀
釈し、中間体アミドをHMBA(反応器段階1A)に転
換するために温度を上げた。反応器段階1Aからの最終
加水分解物をサージドラム3に落とす。そこから、Ka
rr往復型プレート抽出カラム5の大体中心点に連続し
て供給し、それに溶媒を底部近くで供給し、頂部近くで
洗浄水を供する。頂部抽出物を熱交換器7で予備加熱
し、水蒸気蒸留カラム9に供給する。カラム9からの塔
底物はHMBAと水を含有する液状生成物から成る。カ
ラム9からの頂部蒸気をコンデンサー11で凝縮し、セ
パレーター13に送り、そこから溶媒を抽出カラム5の
底部に循環させ、水は洗浄のため抽出カラム頂部に循環
させる。抽出カラム5の底部から出るラフィネートをカ
ラム15で蒸気ストリッピングに供し、頂部蒸気の残渣
溶媒を回収する。それをコンデンサー11に回して凝縮
し、セパレーター13に送る。カラム15からの塔底物
は水性廃棄物からなり、廃棄する。この例の操作におけ
る代表的な加水分解バッチには、65.1重量%の硫酸
(142.3kg)を反応器段階1にチャージして、5
0〜54℃の温度/61分に渡り、HMBN(120.
1kg)をゆっくり反応器に加える。段階1Aにおいて
は、中間体加水分解物に水を加えて40.1%酸強度
(有機物のない基準で)に稀釈し、89℃/30分に加
熱した。加水分解物を90℃で更に75分保持した。つ
いで温度を約65℃に落としながら、約45分にわたっ
て圧力を約110mmHg絶対圧に徐々に減じて揮発成
分を除いた。約11kgの物質を留去した。加水分解物
をサージドラム3に放出した。ドラム3からの最終加水
分解物を181g/分の速度でカラム5に連続供給し、
メチルイソブチルケトン(MIBK)溶媒を100g/
分で抽出カラムの底部に供給した。洗浄水はカラムの頂
部にチャージした。約59℃の温度および140〜22
8ストローク/分のプレート往復速度で連続向流抽出を
カラム5で行ない、カラムの頂部から放出された抽出物
とカラムの底部から放出された水性ラフィネートを得
た。交換器7で予備加熱した抽出物を蒸気ストリッピン
グカラム9に送り、そこで溶媒を235mmHgカラム
頭部圧力、カラム頂部では82℃の温度および底部では
88℃の温度でストリッピングし、HMBAの水溶液か
ら成る78g/分底部生成物を得た。頭部蒸気は100
g/分のMIBKと50g/分の水から成り、それをコ
ンデンサー11で凝縮し、セパレーター13に送った。
カラム5の底部からのラフィネートを760mmHgカ
ラム頭部圧力、97℃の頭部温度および107℃のポッ
ト温度でカラム15にて蒸気ストリッピングした、0.
9g/分MIBKと5g/分水を含有する頭部蒸気流を
得、これをカラム9からの塔部蒸気と混合し、コンデン
サー11で凝縮しそしてセパレーター13に送った。ラ
フィネートストリッピングカラム15からの塔底部は1
44g/分の速度で生成し、廃棄処分した。抽出カラム
5は2.54cm直径×2.1m高さのKarr往復型
プレートカラムである。定常状態の操作を行なった後、
ドラム3から出る加水分解物および抽出物ストリッピン
グカラム9の底部から出る水性生成物を分析のために定
期的にサンプリングした。これらの分析により得た結果
は表4に示す。
【表4】
【0033】例6 例5の方法により加水分解物を製造した。Karr往復
型プレート抽出器カラムへの加水分解物供給量は204
g/分であった。カラムは60℃で操作し、MIBK溶
媒供給速度は112g/分、洗浄水供給速度23g/分
およびプレート往復速度170ストローク/分であり、
99.5℃/451mmHg絶対圧に予備加熱した抽出
物を得、抽出物ストリッパーに送った。このストリッパ
ーは頭部圧力451mmHg、頭部温度99.5℃、ポ
ット温度102℃で操作して、カラムの底部で濃縮HM
BA水性液状生成物を94.0g/分で得た。抽出物ス
トリッパーからの塔頂蒸気は112g/分MIBKおよ
び42.5g/分の水の速度で生成した。これらの蒸気
をラフィネートストリッパーからの塔頂蒸気と混合し、
凝縮しそしてセパレーターに送った。抽出カラムの底部
で生成したラフィネートをラフィネートストリッパーに
送り、そこで溶媒を頭部圧451mmHg、頭部温度9
3℃および底部温度94℃でストリッピングして除い
た。塔頂蒸気0.7g/分MIBKおよび12.5g/
分、水の速度で生成した。これらの蒸気を抽出ストリッ
パーからの塔頂蒸気と混合し、凝縮しそしてセパレータ
ーに送った。ラフィネートストリッパーからの塔底物は
水性廃棄を含み、129.0g/分の速度で生成され、
ついで廃棄した。この例の操作において定常状態が達成
された時、加水分解物と生成物の試料を定期的にとり、
分析した。分析結果は表5の通りである。
型プレート抽出器カラムへの加水分解物供給量は204
g/分であった。カラムは60℃で操作し、MIBK溶
媒供給速度は112g/分、洗浄水供給速度23g/分
およびプレート往復速度170ストローク/分であり、
99.5℃/451mmHg絶対圧に予備加熱した抽出
物を得、抽出物ストリッパーに送った。このストリッパ
ーは頭部圧力451mmHg、頭部温度99.5℃、ポ
ット温度102℃で操作して、カラムの底部で濃縮HM
BA水性液状生成物を94.0g/分で得た。抽出物ス
トリッパーからの塔頂蒸気は112g/分MIBKおよ
び42.5g/分の水の速度で生成した。これらの蒸気
をラフィネートストリッパーからの塔頂蒸気と混合し、
凝縮しそしてセパレーターに送った。抽出カラムの底部
で生成したラフィネートをラフィネートストリッパーに
送り、そこで溶媒を頭部圧451mmHg、頭部温度9
3℃および底部温度94℃でストリッピングして除い
た。塔頂蒸気0.7g/分MIBKおよび12.5g/
分、水の速度で生成した。これらの蒸気を抽出ストリッ
パーからの塔頂蒸気と混合し、凝縮しそしてセパレータ
ーに送った。ラフィネートストリッパーからの塔底物は
水性廃棄を含み、129.0g/分の速度で生成され、
ついで廃棄した。この例の操作において定常状態が達成
された時、加水分解物と生成物の試料を定期的にとり、
分析した。分析結果は表5の通りである。
【表5】
【0034】例7 980g即ち10モルの硫酸を含有する63.1重量%
の硫酸溶液1555gを5リットル容攪拌反応器に導入
した。1時間にわたって、HMBN(1310g、10
モル)を反応器中50℃の温度で硫酸に添加するが、反
応器は氷浴で冷却した。ニトリルの添加が終了した後、
生成混合物を50℃/30分間維持した。混合物を50
℃/30分保持した後、水(900g)を加え、生成し
た稀釈混合物を90℃/1時間に加熱し、更に1時間保
って、アミドを酸に転換した。最終加水分解物は圧力が
最終的に100mmHgに達するまで、真空下70〜9
0℃で蒸発し、37gの揮発分を除いた。加水分解物か
らの揮発分をストリッピングする過程で少量の固形分が
沈澱し、そして2.2gの水をその固形分を溶解するた
めに加えた。第3図に示した型の4段階クロスフロー抽
出系を使い、HMBAを加水分解物の一部から回収し
た。この例の抽出操作では、加水分解物(200g)と
MIBK(40g)を第1段階で混合し、抽出物とラフ
ィネートを得た。一部(100g)のラフィネートを別
のMIBK(20g)と共に第2段階に送った。第2段
階抽出物の分離後、第2段階からのラフィネート85g
を第3段階に回し、そこで更にMIBKと混合した。第
3段階の抽出物を分離した後、第3段階のラフィネート
70gを第4段階でMIBK(14g)と混合した。抽
出はすべて室温で行なった。各段階の抽出相を分離した
後、抽出物とラフィネートをHMBAについて分析し、
その結果は表6の通りである。
の硫酸溶液1555gを5リットル容攪拌反応器に導入
した。1時間にわたって、HMBN(1310g、10
モル)を反応器中50℃の温度で硫酸に添加するが、反
応器は氷浴で冷却した。ニトリルの添加が終了した後、
生成混合物を50℃/30分間維持した。混合物を50
℃/30分保持した後、水(900g)を加え、生成し
た稀釈混合物を90℃/1時間に加熱し、更に1時間保
って、アミドを酸に転換した。最終加水分解物は圧力が
最終的に100mmHgに達するまで、真空下70〜9
0℃で蒸発し、37gの揮発分を除いた。加水分解物か
らの揮発分をストリッピングする過程で少量の固形分が
沈澱し、そして2.2gの水をその固形分を溶解するた
めに加えた。第3図に示した型の4段階クロスフロー抽
出系を使い、HMBAを加水分解物の一部から回収し
た。この例の抽出操作では、加水分解物(200g)と
MIBK(40g)を第1段階で混合し、抽出物とラフ
ィネートを得た。一部(100g)のラフィネートを別
のMIBK(20g)と共に第2段階に送った。第2段
階抽出物の分離後、第2段階からのラフィネート85g
を第3段階に回し、そこで更にMIBKと混合した。第
3段階の抽出物を分離した後、第3段階のラフィネート
70gを第4段階でMIBK(14g)と混合した。抽
出はすべて室温で行なった。各段階の抽出相を分離した
後、抽出物とラフィネートをHMBAについて分析し、
その結果は表6の通りである。
【表6】
【0036】例8 HMBN(18.16kg)をジャケット冷却付き38
0リットル容ガラスライナーの反応器中塩酸34.7重
量%溶液に添加した。生成混合物の温度は15分で30
℃から50℃に上昇し、50〜60℃で2時間維持し
て、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチルアミドを含
有する中間体加水分解物を得た。その後、温度を15分
で82℃に上げ、約80℃/90分保ち、HMBA含有
の最終加水分解物を得た。この加水分解物(34.89
kg)に29.5%水酸化アンモニウム溶液を加えて一
部中和し、中和した加水分解物を真空下70℃で部分蒸
留し、揮発性不純物を除いた。蒸留する前に、HMBA
を含む他の操作からの洗浄水を中和した加水分解物と混
合した。蒸留の初期頭部圧力は150mmHg絶対圧で
あり、圧力70℃、160分で25mmHg絶対圧に落
ちた。蒸留が進むにつれ、多くの水は除かれ、塩化アン
モニウム塩が沈澱し、蒸留ポットにスラリーを形成し
た。このスラリー(100重量部)を水(64重量部)
で稀釈して、水性相に塩化アンモニウム塩を溶解した。
除きかつ稀釈した加水分解物の部分(各20.0g)を
室温で約15分間激しく下記の溶媒と混合した。混合
後、各相を分離し、HMBAについて分析した。これら
の分析結果は表7に示す。分配係数はこの例の単一段階
抽出について計算した。
0リットル容ガラスライナーの反応器中塩酸34.7重
量%溶液に添加した。生成混合物の温度は15分で30
℃から50℃に上昇し、50〜60℃で2時間維持し
て、2−ヒドロキシ−4−メチルチオブチルアミドを含
有する中間体加水分解物を得た。その後、温度を15分
で82℃に上げ、約80℃/90分保ち、HMBA含有
の最終加水分解物を得た。この加水分解物(34.89
kg)に29.5%水酸化アンモニウム溶液を加えて一
部中和し、中和した加水分解物を真空下70℃で部分蒸
留し、揮発性不純物を除いた。蒸留する前に、HMBA
を含む他の操作からの洗浄水を中和した加水分解物と混
合した。蒸留の初期頭部圧力は150mmHg絶対圧で
あり、圧力70℃、160分で25mmHg絶対圧に落
ちた。蒸留が進むにつれ、多くの水は除かれ、塩化アン
モニウム塩が沈澱し、蒸留ポットにスラリーを形成し
た。このスラリー(100重量部)を水(64重量部)
で稀釈して、水性相に塩化アンモニウム塩を溶解した。
除きかつ稀釈した加水分解物の部分(各20.0g)を
室温で約15分間激しく下記の溶媒と混合した。混合
後、各相を分離し、HMBAについて分析した。これら
の分析結果は表7に示す。分配係数はこの例の単一段階
抽出について計算した。
【表7】
【0036】例9 例8の加水分解物スラリーの一部(100重量部)を7
0℃で水(40重量部)で稀釈し、そこに含有する固形
塩化アンモニウム塩を溶解した。稀釈加水分解物の一部
(20.0g)を70℃/15分間MIBK(20.0
g)と激しく攪拌した。相を分離し、HMBAについて
分析した。この操作と抽出を1−ブタノールについて繰
り返した。この例で生成した抽出物とラフィネートの分
析結果は表8の通りであり、分配係数は分析データから
計算した。
0℃で水(40重量部)で稀釈し、そこに含有する固形
塩化アンモニウム塩を溶解した。稀釈加水分解物の一部
(20.0g)を70℃/15分間MIBK(20.0
g)と激しく攪拌した。相を分離し、HMBAについて
分析した。この操作と抽出を1−ブタノールについて繰
り返した。この例で生成した抽出物とラフィネートの分
析結果は表8の通りであり、分配係数は分析データから
計算した。
【表8】
【0037】例10 例8で生成した塩酸加水分解物スラリーの一部(100
重量部)を水(64重量部)で稀釈し、塩化アンモニウ
ム固形分を溶解した。この稀釈加水分解物は図3に示し
た型の系を使って、4段階クロス−フロー抽出に供し
た。この抽出操作において、加水分解物(200g)と
メチルn−プロピルケトン(100g)を第1段階で混
合し、抽出物とラフィネートに分離させた。第1段階ラ
フィネートの一部(110g)を更にメチルn−プロピ
ルケトン(55g)と共に第2段階に送った。第2段階
の相分離後、第2段階ラフィネートの一部(88g)を
第3段階に回し、そこで更にメチルn−プロピルケトン
(44g)と混合した。第3段階からの抽出物を分離
後、第3段階ラフィネートの一部(71g)を第4段階
で更にメチルn−プロピルケトン(35.5g)と混合
した。抽出はすべて室温で行なった。各抽出段階で相分
離した後、抽出物とラフィネート段階をHMBAについ
て分析し、結果は表9に示す。
重量部)を水(64重量部)で稀釈し、塩化アンモニウ
ム固形分を溶解した。この稀釈加水分解物は図3に示し
た型の系を使って、4段階クロス−フロー抽出に供し
た。この抽出操作において、加水分解物(200g)と
メチルn−プロピルケトン(100g)を第1段階で混
合し、抽出物とラフィネートに分離させた。第1段階ラ
フィネートの一部(110g)を更にメチルn−プロピ
ルケトン(55g)と共に第2段階に送った。第2段階
の相分離後、第2段階ラフィネートの一部(88g)を
第3段階に回し、そこで更にメチルn−プロピルケトン
(44g)と混合した。第3段階からの抽出物を分離
後、第3段階ラフィネートの一部(71g)を第4段階
で更にメチルn−プロピルケトン(35.5g)と混合
した。抽出はすべて室温で行なった。各抽出段階で相分
離した後、抽出物とラフィネート段階をHMBAについ
て分析し、結果は表9に示す。
【表9】 この例の抽出操作の段階1からの抽出物は0.89%の
塩化アンモニウムを含有した。この抽出物の一部(8
0.0g)を約15分間水(4.0g)と激しく混合し
た。相を分離し、洗浄した抽出物を塩化アンモニウムに
ついて再度分析した。塩化アンモニウム含量は0.51
%に減じた。
塩化アンモニウムを含有した。この抽出物の一部(8
0.0g)を約15分間水(4.0g)と激しく混合し
た。相を分離し、洗浄した抽出物を塩化アンモニウムに
ついて再度分析した。塩化アンモニウム含量は0.51
%に減じた。
【0038】例11 HMBA製造用プラントから取った塩酸加水分解物に水
を加えた。水を加えることにより、加水分解物中の塩化
アンモニウム固形分は溶解し、38.2重量%のHMB
Aと15.3重量%の塩化アンモニウムを含有する稀釈
加水分解物を得た。高さ162.6cmのプレートスタ
ックを有する直径2.54cmの往復型プレート抽出カ
ラムの頂部に、この加水分解物を166g/分の速度で
供給した。メチルn−プロピルケトンは塔底部に99g
/分の速度で供給した。溶媒相は抽出帯で連続であっ
た。抽出物とラフィネートの試料は、抽出物のHMBA
含量35.4%、ラフィネートのHMBA含量0.36
重量%であった。
を加えた。水を加えることにより、加水分解物中の塩化
アンモニウム固形分は溶解し、38.2重量%のHMB
Aと15.3重量%の塩化アンモニウムを含有する稀釈
加水分解物を得た。高さ162.6cmのプレートスタ
ックを有する直径2.54cmの往復型プレート抽出カ
ラムの頂部に、この加水分解物を166g/分の速度で
供給した。メチルn−プロピルケトンは塔底部に99g
/分の速度で供給した。溶媒相は抽出帯で連続であっ
た。抽出物とラフィネートの試料は、抽出物のHMBA
含量35.4%、ラフィネートのHMBA含量0.36
重量%であった。
【0039】例12 工業用のHMBA製造プラントにおいて製造した塩酸加
水分解物の試料を予め稀釈せずに抽出し、加水分解物に
懸濁している塩化アンモニウム固形分を溶解した。HM
BA61.8重量%と塩化アンモニウム23.6重量%
を含有する加水分解物スラリー(全部溶解し懸濁したも
の)を、プレートスタックの頂部下30.5cmの点
で、攪拌層から直径2.54cm往復型プレート抽出カ
ラムに125g/分の速度で供給した。水は22g/分
の速度でカラムの頂部に供給した。MIBK溶媒はプレ
ートスタック(全高:162.6cm)の底部に、98
g/分の速度で供給した。MIBKは抽出帯で連続相で
あった。抽出温度は50℃であった。抽出物を分析し、
41.1%HMBAと0.36%塩化アンモニウムを含
むことが分かった。ラフィネートは0.57%HMBA
と大容量の塩化アンモニウム結晶を含有した。この例は
次の点を実証している。即ち、抽出工程の望ましい態様
は、供給加水分解物とラフィネートが実質量の塩結晶を
含む場合でも、固形物を予じめ分離しないで行なうこと
ができることである。この類似の実験結果に基づいて、
固形物は水性相内に本質的に含まれかつ本質的に固形分
を含まない抽出物は生成されることが分った。
水分解物の試料を予め稀釈せずに抽出し、加水分解物に
懸濁している塩化アンモニウム固形分を溶解した。HM
BA61.8重量%と塩化アンモニウム23.6重量%
を含有する加水分解物スラリー(全部溶解し懸濁したも
の)を、プレートスタックの頂部下30.5cmの点
で、攪拌層から直径2.54cm往復型プレート抽出カ
ラムに125g/分の速度で供給した。水は22g/分
の速度でカラムの頂部に供給した。MIBK溶媒はプレ
ートスタック(全高:162.6cm)の底部に、98
g/分の速度で供給した。MIBKは抽出帯で連続相で
あった。抽出温度は50℃であった。抽出物を分析し、
41.1%HMBAと0.36%塩化アンモニウムを含
むことが分かった。ラフィネートは0.57%HMBA
と大容量の塩化アンモニウム結晶を含有した。この例は
次の点を実証している。即ち、抽出工程の望ましい態様
は、供給加水分解物とラフィネートが実質量の塩結晶を
含む場合でも、固形物を予じめ分離しないで行なうこと
ができることである。この類似の実験結果に基づいて、
固形物は水性相内に本質的に含まれかつ本質的に固形分
を含まない抽出物は生成されることが分った。
【0040】例13 外部熱交換器、循環ポンプおよび反応内容物を循環、冷
却させる関連パイプを備えた38リットル容ガラスライ
ナー反応器中、HMBN(107.6kg)を64.9
重量%の硫酸(123.9kg)溶液に添加した。ニト
リルの添加に59分掛かった。最初の9分間、混合物を
30゜から60℃に加温し、最後の50分に、温度を6
0℃に維持した。ニトリルの添加が終った後、混合物を
60℃で更に15分攪拌し、中間体の加水分解物を得
た。その後、水(77.2kg)を反応混合物に加え、
混合物を60°から89℃に30分間加熱した。混合物
を更に89℃で88分維持し、HMBAを含有する最終
加水分解物を得た。加水分解が終った時、反応器の内容
物を真空下におき、21ポンド(9.5kg)の水と揮
発分を除いた。揮発分をストリッピングした後、244
cmプレートスタックの頂部下61cmの点で、直径
2.54cmの往復型プレート抽出カラムに加水分解物
を204g/分の速度で供給した。水(23.5g/
分)をカラム頂部に入れ、MIBK(112g/分)を
底部に入れた。MIBKは抽出帯中連続相であった。抽
出カラムは約60℃の温度で操作した。カラム頂部から
の抽出物を予備−加熱器に通し、そこで大気圧115℃
に加熱した。実質比のMIBKをその条件下留去した。
残りの有機液状相を直径7.6cm×高さ229cm、
0.64cm突き出たキャノンメタルパッキングを詰め
たストリッピングカラムの頂部に供給した。蒸気は19
g/分の速度でカラムの底部に供給した。カラムの頭部
圧を大気圧に維持し、カラムの底部温度は116℃であ
った。塔底物を分析し、88.9%のHMBA、0.5
6%の硫酸イオンかつバランス量の水を含むことが分か
った。生成物のガードナーカラーは4であった。
却させる関連パイプを備えた38リットル容ガラスライ
ナー反応器中、HMBN(107.6kg)を64.9
重量%の硫酸(123.9kg)溶液に添加した。ニト
リルの添加に59分掛かった。最初の9分間、混合物を
30゜から60℃に加温し、最後の50分に、温度を6
0℃に維持した。ニトリルの添加が終った後、混合物を
60℃で更に15分攪拌し、中間体の加水分解物を得
た。その後、水(77.2kg)を反応混合物に加え、
混合物を60°から89℃に30分間加熱した。混合物
を更に89℃で88分維持し、HMBAを含有する最終
加水分解物を得た。加水分解が終った時、反応器の内容
物を真空下におき、21ポンド(9.5kg)の水と揮
発分を除いた。揮発分をストリッピングした後、244
cmプレートスタックの頂部下61cmの点で、直径
2.54cmの往復型プレート抽出カラムに加水分解物
を204g/分の速度で供給した。水(23.5g/
分)をカラム頂部に入れ、MIBK(112g/分)を
底部に入れた。MIBKは抽出帯中連続相であった。抽
出カラムは約60℃の温度で操作した。カラム頂部から
の抽出物を予備−加熱器に通し、そこで大気圧115℃
に加熱した。実質比のMIBKをその条件下留去した。
残りの有機液状相を直径7.6cm×高さ229cm、
0.64cm突き出たキャノンメタルパッキングを詰め
たストリッピングカラムの頂部に供給した。蒸気は19
g/分の速度でカラムの底部に供給した。カラムの頭部
圧を大気圧に維持し、カラムの底部温度は116℃であ
った。塔底物を分析し、88.9%のHMBA、0.5
6%の硫酸イオンかつバランス量の水を含むことが分か
った。生成物のガードナーカラーは4であった。
【0041】例14 例13に記載する方法でHMBA加水分解物を製造し
た。244cmスタックの頂部下61cmの点で、2.
54cm直径往復型プレート抽出カラムにこの加水分解
物を201g/分の速度で供給して、この加水分解物を
抽出した。カラムの頂部に水を22.5g/分の速度で
供給し、カラムの底部にMIBKを111g/分の速度
で供給した。抽出帯の連続層として溶媒相を維持した。
カラムは約60℃の温度で操作した。往復型プレートカ
ラム頂部からの抽出物を熱交換器に通し、147mmH
gの圧力で71℃に加熱した。MIBKの実質的フラク
ションをこれらの条件下で留去し、残りの液状相を例1
3に記載の型のストリッピングカラム頂部に供給した。
28.5g/分の速度で蒸気をカラム底部に供給した。
カラム頭部圧は147mmHgであった。得られた塔底
物を分析し、89.0重量%のHMBA、0.54重量
%の硫酸イオン、バランス量の実質的の水を含むことが
分った。
た。244cmスタックの頂部下61cmの点で、2.
54cm直径往復型プレート抽出カラムにこの加水分解
物を201g/分の速度で供給して、この加水分解物を
抽出した。カラムの頂部に水を22.5g/分の速度で
供給し、カラムの底部にMIBKを111g/分の速度
で供給した。抽出帯の連続層として溶媒相を維持した。
カラムは約60℃の温度で操作した。往復型プレートカ
ラム頂部からの抽出物を熱交換器に通し、147mmH
gの圧力で71℃に加熱した。MIBKの実質的フラク
ションをこれらの条件下で留去し、残りの液状相を例1
3に記載の型のストリッピングカラム頂部に供給した。
28.5g/分の速度で蒸気をカラム底部に供給した。
カラム頭部圧は147mmHgであった。得られた塔底
物を分析し、89.0重量%のHMBA、0.54重量
%の硫酸イオン、バランス量の実質的の水を含むことが
分った。
【0042】例15 HMBA生成物を例14に記載の方法により調製し、そ
の後無水アンモニアを添加してpH1に調整した。この
ようにして調製した生成物試料は一般にモノマー対ダイ
マーその他のオリゴマー合計の重量比約2.8以上そし
てキャノン−フェンスケ粘度計で測定して25℃の動粘
度90センチストーク以下を示した。促進速度熱量分析
に供した時、生成物は150℃未満の任意の温度で発熱
性ならびに吸熱性の熱化学的効果も示さなかった。HM
BAの試料は飼養研究における若い七面鳥に対してL−
メチオニン源として使った。これらの試料を分析した結
果、89.7重量%のHMBA、0.55重量%の硫酸
イオンおよび残りは実質上水を含むことが分った。生成
物のガードナー色調は4であり、pHは1.10であっ
た。3回の実験を行ない、1つは雄、1つは雌そしても
う1つは雌雄混合である。複数レベルのメチオニンの補
給はHMBA、L−メチオニン又はDL−メチオニンの
形で行なった。ラージホワイト(ニコラス)七面鳥のヒ
ナは0、0.04%、0.10%、0.16%、0.2
8%又は0.44重量%の付加的メチオニン活性を補給
したメチオニン不足のコーン/大豆ミール飼料で7〜2
8日令で育てた。この表は1つの実験(雄)のよる得重
量データ(g/日)を示す。
の後無水アンモニアを添加してpH1に調整した。この
ようにして調製した生成物試料は一般にモノマー対ダイ
マーその他のオリゴマー合計の重量比約2.8以上そし
てキャノン−フェンスケ粘度計で測定して25℃の動粘
度90センチストーク以下を示した。促進速度熱量分析
に供した時、生成物は150℃未満の任意の温度で発熱
性ならびに吸熱性の熱化学的効果も示さなかった。HM
BAの試料は飼養研究における若い七面鳥に対してL−
メチオニン源として使った。これらの試料を分析した結
果、89.7重量%のHMBA、0.55重量%の硫酸
イオンおよび残りは実質上水を含むことが分った。生成
物のガードナー色調は4であり、pHは1.10であっ
た。3回の実験を行ない、1つは雄、1つは雌そしても
う1つは雌雄混合である。複数レベルのメチオニンの補
給はHMBA、L−メチオニン又はDL−メチオニンの
形で行なった。ラージホワイト(ニコラス)七面鳥のヒ
ナは0、0.04%、0.10%、0.16%、0.2
8%又は0.44重量%の付加的メチオニン活性を補給
したメチオニン不足のコーン/大豆ミール飼料で7〜2
8日令で育てた。この表は1つの実験(雄)のよる得重
量データ(g/日)を示す。
【表10】 これらのことから、メチオニン補給の結果有意に顕著な
増体重を示し、未補給の対照に比し最大34%の感応を
示した(P<0.001)。七面鳥は実質的にメチオニ
ンを欠乏していることを示す。メチオニン活性源として
HMBAの生物効果は0.04%から0.44%の補給
レベル間でDL−メチオニンとは異ならないと結論づけ
られた。結論は、飼料効果の感応について同じであっ
た。1.00%レベルの補給ではDL−メチオニンとL
−メチオニン処理群について有意の得重量の減少があっ
た。しかし、この点はHMBA処理群(起源Xレベルの
相互反応P=0.051)ではおきなかった。このよう
な成長の抑制はメチオニン毒性を指摘しうるものであ
り、HMBAはメチオニンの他の2つの起源より毒性が
少ないことが分った。
増体重を示し、未補給の対照に比し最大34%の感応を
示した(P<0.001)。七面鳥は実質的にメチオニ
ンを欠乏していることを示す。メチオニン活性源として
HMBAの生物効果は0.04%から0.44%の補給
レベル間でDL−メチオニンとは異ならないと結論づけ
られた。結論は、飼料効果の感応について同じであっ
た。1.00%レベルの補給ではDL−メチオニンとL
−メチオニン処理群について有意の得重量の減少があっ
た。しかし、この点はHMBA処理群(起源Xレベルの
相互反応P=0.051)ではおきなかった。このよう
な成長の抑制はメチオニン毒性を指摘しうるものであ
り、HMBAはメチオニンの他の2つの起源より毒性が
少ないことが分った。
【0043】例16 例15のHMBA生成物をL−メチオニン源として使
い、7週間2160羽のブロイラー(Peterson
&Arbor Acres)を飼育した。雌雄は別々に
飼育し、HMBA生成物、L−メチオニン又はDL−メ
チオニンの形で供した。以下の表は、雌雄についての平
均体重のデータ(kg/羽)である。
い、7週間2160羽のブロイラー(Peterson
&Arbor Acres)を飼育した。雌雄は別々に
飼育し、HMBA生成物、L−メチオニン又はDL−メ
チオニンの形で供した。以下の表は、雌雄についての平
均体重のデータ(kg/羽)である。
【表11】 メチオニンを補給した得重量の増加は、未補給対照より
15%の最大感応で大いに有意(P<0.001)であ
った。このことはブロイラーはメチオニンに欠乏してい
ることを示した。3つの起源の間で体重又は飼料効率
(P>0.05)について有意な差はなかった。3つの
合成メチオニン活性源は、区別できない効率で、7週令
のブロイラーを生産するのに実用的なコーン/大豆ミー
ル飼料において合体の含硫アミノ酸の所要量を満足する
ために使用できる。
15%の最大感応で大いに有意(P<0.001)であ
った。このことはブロイラーはメチオニンに欠乏してい
ることを示した。3つの起源の間で体重又は飼料効率
(P>0.05)について有意な差はなかった。3つの
合成メチオニン活性源は、区別できない効率で、7週令
のブロイラーを生産するのに実用的なコーン/大豆ミー
ル飼料において合体の含硫アミノ酸の所要量を満足する
ために使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ローレンス ラツセル ウルフ アメリカ合衆国インデイアナ州フオート ウエイン,サンドリツジ ドライブ 4624
Claims (1)
- 【請求項1】 約80重量%から約95重量%の2−ヒ
ドロキシ−4−メチルチオ酪酸モノマー、ダイマーおよ
びオリゴマーの総重量比と、約5重量%から約20重量
%の水を含み、ガードナースケールで測定した色が約1
0より高くなく、モノマーの重量比対ダイマーと他のオ
リゴマーとの和の重量比が少なくとも約2.8であり、
キャノン−フェンスケ粘度計によって測定した25℃の
動粘度が約90センチストークスより高くなく、促進速
度熱量分析を行なっても、約150℃以下の温度では発
熱性または吸熱性のいずれの熱化学的効果も示さない液
相動物飼料添加剤。
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US06/550,857 US4524077A (en) | 1983-11-14 | 1983-11-14 | Liquid 2-hydroxy-4-methylthiobutyric acid and process for the preparation thereof |
US550857 | 1983-11-14 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05211846A true JPH05211846A (ja) | 1993-08-24 |
JPH0797970B2 JPH0797970B2 (ja) | 1995-10-25 |
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JP59239325A Granted JPS60156396A (ja) | 1983-11-14 | 1984-11-13 | 2―ヒドロキシ―4―メチルチオ酪酸の製造法 |
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JP59239325A Granted JPS60156396A (ja) | 1983-11-14 | 1984-11-13 | 2―ヒドロキシ―4―メチルチオ酪酸の製造法 |
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DE (1) | DE3465592D1 (ja) |
GB (1) | GB2149791B (ja) |
GE (1) | GEP19960463B (ja) |
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MY109603A (en) * | 1992-05-21 | 1997-03-31 | Daicel Chem | Process for producing 2-hydroxy-4-methylthiobutanoic acid |
US5498790A (en) * | 1993-06-09 | 1996-03-12 | Novus International, Inc. | Regeneration of sulfuric acid from sulfate by-products of 2-hydroxy-4-(methylthio)butyric acid manufacture |
EP0770061B1 (de) * | 1994-07-11 | 1999-04-07 | Degussa Aktiengesellschaft | Verfahren zur gewinnung von 2-hydroxy-4-methylthiobuttersäure (mha), mha und dessen verwendung |
DE4428608C1 (de) * | 1994-08-12 | 1996-02-29 | Degussa | Verfahren zur Gewinnung von 2-Hydroxy-4-methylthiobuttersäure (MHA) |
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DE19548538C2 (de) * | 1995-12-23 | 1997-12-18 | Degussa | Verfahren zur Gewinnung von 2-Hydroxy-4-methylthiobuttersäure (MHA) |
DE19654485A1 (de) * | 1996-12-27 | 1998-07-02 | Degussa | Verfahren zur Gewinnung von lagerstabiler 2-Hydroxy-4-methylthiobuttersäure (MHA) |
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US6017563A (en) | 1997-07-25 | 2000-01-25 | Novus International, Inc. | Process for optimizing milk production |
FR2780968B1 (fr) * | 1998-07-10 | 2000-08-18 | Rhone Poulenc Nutrition Animal | Procede de preparation de l'acide hydroxymethylthiobutyrique |
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FR2791673B1 (fr) * | 1999-04-02 | 2001-06-08 | Rhone Poulenc Animal Nutrition | Procede de preparation des esters de l'acide hydroxymethylthiobutyrique |
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JP4517486B2 (ja) * | 2000-09-25 | 2010-08-04 | 住友化学株式会社 | 2−ヒドロキシ−4−メチルチオブタンニトリルの製造方法 |
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1983
- 1983-11-14 US US06/550,857 patent/US4524077A/en not_active Expired - Lifetime
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