JPH05211674A - 垂直ランディングズレ量測定装置 - Google Patents

垂直ランディングズレ量測定装置

Info

Publication number
JPH05211674A
JPH05211674A JP1602992A JP1602992A JPH05211674A JP H05211674 A JPH05211674 A JP H05211674A JP 1602992 A JP1602992 A JP 1602992A JP 1602992 A JP1602992 A JP 1602992A JP H05211674 A JPH05211674 A JP H05211674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
horizontal
vertical
image display
line
horizontal deflection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1602992A
Other languages
English (en)
Inventor
Masataka Muranaka
正孝 村中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP1602992A priority Critical patent/JPH05211674A/ja
Publication of JPH05211674A publication Critical patent/JPH05211674A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、垂直ランディングズレ量の測定前
に水平方向のランディングズレを調整することを目的と
する。 【構成】 垂直方向の一区分内のライン1とライン12
では水平方向の1区分内の6つの蛍光体の内の違う2つ
の蛍光体(例えばライン1ではG1の蛍光体、ライン1
2ではG2の蛍光体)に電子ビームを正確に照射するよ
うな水平偏向信号を全走査線にわたって入力し、また線
陰極には垂直方向の一区分内の1ラインと12ラインの
期間のみに電子ビームを放出するような線陰極駆動パル
スを入力して、垂直方向の1区分内にビームスポットを
2個(例えばライン1のG1とライン12のG2)表示
させることが特徴の垂直ランディングズレ量測定装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクリーン上の画面を
垂直及び水平方向に複数の区分に分割したときのそれぞ
れの区分毎に電子ビームを発生させ、各区分毎にそれぞ
れの電子ビームを垂直方向及び水平方向に偏向して複数
のラインを表示し、全体として画像を表示する画像表示
素子用のビームの垂直ランディングズレ量測定装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】画像表示素子の基本的な構造を図7に示
して説明する。
【0003】この表示素子は後方からスクリーン8に向
かって順に背面電極1、ビーム源としての線陰極2、ビ
ーム引き出し電極3、ビーム流制御電極4、集束電極
5、水平偏向電極6、垂直偏向電極7、スクリーン8、
等々が配置されて構成されており、これらが真空容器の
内部に収納されている。
【0004】ビーム源としての線陰極2は水平方向に線
状に分布する電子ビームを発生するように水平方向に張
られており、線陰極2はさらに垂直方向に間隔をもって
複数本(本説明では2イ〜2トの7本のみ示している)
設けられている。本構成では線陰極の間隔は4.4mm、
本数は19本設けられているものとして、前記線陰極を
2イ〜2ツとする。前記線陰極の間隔は自由に大きくと
ることはできず、後述する垂直偏向電極7とスクリーン
8の間隔により規制されている。これらの線陰極2の構
成として10〜30μmφのタングステン棒の表面に酸
化物陰極材料を塗布している。前記の線陰極は後述する
ように、上方の線陰極2イから下方の2ツまで順番に一
定時間ずつ電子ビームを放出するように制御される。背
面電極1は該当する線陰極以外の線陰極からの電子ビ−
ムの発生を抑止すると共に、電子ビームをスクリーン8
の方向にのみに押し出す作用もしている。図7では真空
容器は記してないが、背面電極1を利用して真空容器と
一体となす構造をとることも可能である。
【0005】ビーム引き出し電極3は線陰極2イ〜2ツ
のそれぞれと対向する水平方向に一定間隔で多数個並べ
て設けられた貫通孔10を有する導電板11であり、線
陰極2から放出された電子ビームをその貫通孔10を通
して取り出す。
【0006】次にビーム流制御電極4は線陰極2イ〜2
ツのそれぞれと対向する位置に貫通孔14を有する垂直
方向に長い導電板15で構成されており、所定間隔を介
して水平方向に複数個並設されている。本構成では11
4本のビーム流制御電極用導電板15a〜15nが設け
られている(図7では8本のみ図示している)。ビーム
流制御電極4は前記ビーム引き出し電極3により水平方
向に区分された電子ビームのそれぞれの通過量を、映像
信号の絵素に対応して、しかも後述する水平偏向のタイ
ミングに同期させて制御している。
【0007】集束電極5は、ビーム流制御電極4に設け
られた各貫通孔14と対向する位置に貫通孔16を有す
る導電板17で、電子ビームを集束している。
【0008】水平偏向電極6は、前記貫通孔16のそれ
ぞれ水平方向の両サイドに沿って垂直方向に複数本配置
された導電板18、18′で構成されており、それぞれ
の導電板18、18´には水平偏向用電圧が印加されて
いる。各絵素ごとの電子ビームはそれぞれ水平方向に偏
向され、スクリーン8上でR、G、Bの各蛍光体を順次
照射して発光している。本構成では、電子ビームごとに
2トリオ分偏向している。
【0009】垂直偏向電極7は、前記貫通孔16のそれ
ぞれ垂直方向の中間の位置に水平方向に複数本配置され
た導電板19、19′で構成されており、垂直偏向用電
圧が印加され、電子ビームを垂直方向に偏向している。
本構成では、一対の電極19、19′によって1本の線
陰極から生じた電子ビームを垂直方向に12ライン分偏
向している。そして20個で構成された垂直偏向電極7
により、19本の線陰極のそれぞれに対応する19対の
垂直偏向導電体対が構成され、スクリーン8上に垂直方
向に228本の水平走査ラインを描いている。
【0010】前記に説明したように本構成では水平偏向
電極6、垂直偏向電極7をそれぞれ複数本クシ状に張り
巡らしている。さらに各水平偏向電極間、または各垂直
の各偏向電極間の距離に比べるとスクリーン8までの距
離を長く設定することにより、小さな偏向量で電子ビー
ムをスクリーン8に照射させることが可能となる。これ
により水平、垂直共偏向歪みを少なくすることが出来
る。
【0011】スクリーン8は図7に示すように、ガラス
板21の裏面に蛍光体20をストライプ状に塗布して構
成している。また図示していないがメタルバック、カー
ボンも塗布されている。蛍光体20はビーム流制御電極
4の1つの貫通孔14を通過する電子ビームを水平方向
に偏向することによりR、G、Bの3色の蛍光体対を2
トリオ分照射するように設けられており、垂直方向にス
トライプ状に塗布している。
【0012】図7において、スクリーン8に記入した破
線は複数本の線陰極2のそれぞれに対応して表示される
垂直方向の区分を示し、2点鎖線は複数本のビーム流制
御電極4の各々に対応して表示される水平方向の区分を
示す。破線、2点鎖線で仕切られた1つの区画の拡大図
を図8に示す。図8に示すように、水平方向では2トリ
オ分のR、G、Bの蛍光体、垂直方向では12ライン分
の幅を有している。1区画の大きさは本例では水平方向
1mm、垂直方向4.4mmである。尚、図8ではR、G、
Bの各々3色の蛍光体はストライプ状に図示している
が、デルタ状に配置しても良い。ただしデルタ状に配置
したときはそれに適合した水平偏向、垂直偏向波形を印
加する必要がある。尚、図7では説明の都合で縦横の寸
法比が実際のスクリーンに表示したイメージと異なって
いる。また本構成では、ビーム流制御電極4の1つの貫
通孔14に対してR、G、Bの蛍光体が2トリオ分設け
られているが、1トリオ分あるいは3トリオ分以上で構
成されていても良い。ただしビーム流制御電極4には1
トリオ、あるいは3トリオ以上のR、G、B映像信号が
順次加えられ、それに同期して水平偏向をする必要があ
る。
【0013】次にこの画像表示素子の表示素子駆動回路
の動作を、図9を参照して説明する。まず電子ビームを
スクリーン8に照射して表示する駆動部分の説明を行
う。電源回路22は表示素子の各電極に所定のバイアス
電圧を印加するための回路で、背面電極1にはV1、ビ
ーム引き出し電極3にはV3、集束電極5にはV5、ス
クリーン8にはV8の直流電圧をそれぞれ印加する。
【0014】線陰極駆動回路26は、垂直同期信号Vと
水平同期信号Hを用いて線陰極駆動パルス(イ〜ツ)を
作成する。図10にそのタイミング図を示す。各線陰極
2イ〜2ツは図10(イ〜ハ)に示すように、駆動パル
スが高電位の間に電流が流れて加熱されており、駆動パ
ルス(イ〜ハ)が低電位の期間に電子を放出するように
加熱状態が保持される。これにより19本の線陰極2イ
〜2ツより、それぞれ低電位の駆動パルス(イ〜ツ)が
加えられた12本の水平走査期間のみ電子が放出され
る。高電位が加えられる期間には、背面電極1とビーム
引出し電極3とに加えられているバイアス電圧によって
定められた線陰極2の周辺における電位よりも線陰極2
イ〜2ツに加えられている電位のほうが高くなるため、
線陰極からは電子が放出されない。1画面を構成するに
は、上方の線陰極2イから下方の線陰極2ツまで順次1
2走査期間ずつ電位を切り替えて行けば良い。
【0015】次に偏向部分の説明を行う。偏向電圧発生
回路40は、ダイレクトメモリアクセスコントローラ
(以下、DMAコントローラと示す)41、偏向電圧波
形記憶用メモリ(以下、偏向メモリと示す)42、水平
偏向信号発生器43h、垂直偏向信号発生器43v等に
よって構成され、垂直偏向信号v、v′及び水平偏向信
号h、h′を発生する。本構成においては垂直偏向信号
に関して、オーバースキャンを考慮して、1フィールド
で228水平走査期間表示している。またそれぞれのラ
インに対応する垂直偏向位置情報を記憶しているメモリ
アドレスエリアを第1フィールド及び第2フィールドに
分けそれぞれ1組のメモリ容量を有している。表示する
際は該当の偏向メモリ42からデータを読みだして垂直
偏向信号発生器43vでアナログ信号に変換して、垂直
偏向電極7に加えている。前記の偏向メモリ42に記憶
された垂直偏向位置情報は12水平走査期間毎に規則性
のあるデータで構成されており、垂直偏向信号に変換さ
れた波形も12段階の垂直偏向信号となっているが前記
のように2フィールド分のメモリ容量を有して、各水平
走査線毎に位置を微調整できるようにしている。また水
平偏向信号にたいしては、1水平走査期間に6段階に電
子ビームを水平偏向させる必要性と水平走査毎に偏向位
置を微調整可能なようにメモリを持っている。従って1
フレーム間に456水平走査期間表示するとして、45
6×6=2736バイトのメモリが必要であるが、第1
フィールドと第2フィールドのデータを共用しているた
めに、実際には1368バイトのメモリを使用してい
る。表示の際は各水平走査ラインに対応した偏向情報を
前記偏向メモリ42から読み出して、水平偏向信号発生
器43hでアナログ信号に変換して、水平偏向電極6に
加えている。要約すると、垂直周期のうちの垂直帰線期
間を除いた表示期間に、線陰極2イ〜2ツのうちの低電
位の駆動パルスが印加されている線陰極から放出された
電子ビームは、ビーム引き出し電極3によって水平方向
に114区分に分割され、114本の電子ビーム列を構
成している。この電子ビームは、後述するように各区分
毎にビーム流制御電極4によってビームの通過量が制御
され、集束電極5によって集束された後、図10に示す
ようにほぼ6段階に変化する一対の水平偏向信号h、
h′を加えられた水平偏向電極18、18′等により、
各水平表示期間にスクリーン8のR1、G1、B1およ
びR2、G2、B2等の蛍光体に順次水平表示期間/6
ずつ照射される。かくして、各水平ラインのラスターは
114個の各区分毎に電子ビームをR1、G1、B1お
よびR2、G2、B2に該当する映像信号によって変調
することによりスクリーン8上にカラー画像を表示する
ことができる。
【0016】次に電子ビームの変調制御部分について説
明する。まず図9において、信号入力端子23R、23
G、23Bに加えられたR、G、Bの各映像信号は、1
14組のサンプルホールド回路組31a〜31nに加え
られる。各サンプルホールド組31a〜31nはそれぞ
れR1用、G1用、B1用、およびR2用、G2用、B
2用の6個のサンプルホールド回路で構成されている。
サンプリングパルス発生回路34は、水平周期(63.5μs
ec )のうちの水平表示期間(約50μsec) に、前記114
組のサンプルホールド回路31a〜31nの各々R1
用、G1用、B1用、およびR2用、G2用、B2用の
サンプルホールド回路に対応する684個(114×
6)のサンプリングパルスRa1〜Rn2を順次発生す
る。前記684個のサンプリングパルスがそれぞれ11
4組のサンプルホールド回路組31a〜31nに6個ず
つ加えられ、これによって各サンプルホールド回路組に
は、1ラインを114個に区分したときのそれぞれの2
絵素分のR1、G1、B1、R2、G2、B2の各映像
信号が個別にサンプリングされホールドされる。サンプ
ルホールドされた114組のR1、G1、B1、R2、
G2、B2の映像信号は1ライン分のサンプルホールド
終了後に114組のメモリ32a〜32nに転送パルス
tによって一斉に転送され、ここで次の1水平走査期間
保持される。保持された信号は114個のスイッチング
回路35a〜35nに加えられる。スイッチング回路3
5a〜35nはそれぞれがR1、G1、B1、R2、G
2、B2の個別入力端子とそれらを順次切り替えて出力
する共通出力端子とを有する回路により構成されたもの
で、スイッチングパルス発生回路36から加えられるス
イッチングパルスr1、g1、b1、r2、g2、b2
によって同時に切り替え制御される。前記スイッチング
パルスr1、g1、b1、r2、g2、b2は、各水平
表示期間を6分割して、水平表示期間/6ずつスイッチ
ング回路35a〜35nを切り替えR1、G1、B1、
R2、G2、B2の各映像信号を時分割して順次出力
し、パルス幅変調(以下PWMと称す)回路37a〜3
7nに供給している。各スイッチング回路35a〜35
nの出力は、114組のPWM回路37a〜37nに加
えられ、R1、G1、B1、R2、G2、B2の各映像
信号の大きさに応じてパルス幅変調され出力される。こ
のPWM回路37a〜37nの出力は電子ビームを変調
するための制御信号として表示素子の制御電極4の11
4本の導伝板15a〜15nにそれぞれ個別に加えられ
る。
【0017】次に水平偏向と表示のタイミングについて
説明する。スイッチング回路35a〜35nにおけるR
1、G1、B1、R2、G2、B2の映像信号の切り替
えと、水平偏向駆動回路41による電子ビームR1、G
1、B1、R2、G2、B2の蛍光体への水平偏向の切
り替えタイミングと順序が完全に一致するように同期制
御される。これにより電子ビームがR1蛍光体に照射さ
れているときには、その電子ビームの照射量がR1制御
信号によって制御され、以下G1、B1、R2、G2、
B2についても同様に制御されて、各絵素のR1、G
1、B1、R2、G2、B2の各蛍光体の発光がその絵
素のR1、G1、B1、R2、G2、B2の映像信号に
よってそれぞれ制御されることになり、各絵素が入力の
映像信号にしたがって発光表示されるのである。かかる
制御が1ライン分の114組(各2絵素ずつ)分同時に
実行されて、1ライン228絵素の映像が表示され、さ
らに1フィールド228本のラインについて上方のライ
ンから順次行われて、スクリーン8上に画像が表示され
る。さらに上記の諸動作が入力映像信号の1フィールド
毎に繰り返されて、テレビジョン信号等がスクリーン8
に表示される。
【0018】尚、本構成に必要な基本クロックは図9に
示すパルス発生回路39から供給されており、水平同期
信号HP、及び垂直同期信号VPでタイミングをコント
ロールしている。
【0019】ところで、上記のごとき画像表示素子は、
一本の線陰極を持つ画像表示ユニットを垂直方向に複数
個つなぎ合わせた構造を持っているため、各画像表示ユ
ニット毎に機械的な組立誤差を発生することになり、こ
のため偏向電圧と電子ビームの偏向量の関係は各画像表
示ユニット毎に異なる。
【0020】上記の理由により、前記のごとき画像表示
素子を用いて均一性の良いラスタ(各画像表示ユニット
のつなぎ目が特異なパターンとして目につかないラス
タ)を得るためには、各電子ビームの垂直偏向電圧を正
確に調整する必要がある。
【0021】しかし組立誤差によって生じる垂直方向の
ビームランディング位置(以下、Vランディングと略称
する)のズレの調整可能範囲は、調整のダイナミックレ
ンジ、偏向歪によるビームスポット径のばらつき範囲、
調整によって増える消費電力等により制限を受けるの
で、機械的な組立誤差が大きすぎる場合には調整が不可
能になる。従って、組み立てた画像表示素子のVランデ
ィングズレ量が調整可能な範囲かどうかを測定する必要
がある。そこで、以下に説明する垂直ランディング測定
装置(以下、Vランディング測定装置と示す)を用いて
垂直ランディングズレ量(以下、Vランディングズレ量
と示す)を測定する。
【0022】図3は画像表示素子のVランディング測定
装置のブロック図、図4はVランディングズレ量測定装
置用の画像表示素子駆動回路のブロック図、図5は画像
表示素子用水平偏向電圧調整装置のブロック図である。
【0023】まず画像表示素子のVランディング測定装
置の動作について説明する。図3において50は測定す
べき画像表示素子、51はCCDカメラ、52はCCD
カメラを所定の位置まで移動するためのロボット、53
はカメラコントローラ、54はコンピュータ、55は画
像表示素子を駆動させるための画像表示素子駆動回路、
56は画像表示素子用水平偏向電圧調整装置である。最
初に画像表示素子50は画像表示素子駆動回路55から
出力される信号により白色(単色でも可)を表示する。
この状態で、後述する画像表示素子用水平偏向電圧調整
装置56を使用し、各電子ビームが全走査線にわたって
蛍光体を正確に照射するように走査線毎に水平偏向電圧
を調整する。次にVランディングズレ量の測定を行う。
ここで画像表示素子50は、画像表示素子駆動回路55
から出力される信号により図11で示すようなVランデ
ィングズレ量の測定に適したラスタ表示を行う。まず1
9イと19´ロ間のVランディングズレ量の測定につい
て説明する。
【0024】CCDカメラ51は画像表示素子50のV
ランディングズレ量を測定すべき2つのビームスポット
(ここでは19イaと19´ロa)間を中心にするエリ
アにロボット52を用いてセットされる。なおCCDカ
メラ51の倍率は、少なくとも測定すべき2つのビーム
スポットがCCDカメラ51の検出するエリア内には入
る様に設定されている。カメラコントローラ53はCC
Dカメラ51の制御を行うとともにCCDカメラ51か
ら出力される映像出力をA/D変換しコンピュータ54
に転送する。転送されたデータをコンピュータ54で処
理することにより2つのビームスポットの垂直径を求
め、2つのビームスポットの垂直径の中心点間の距離を
測定することで測定点のVランディングズレ量を求める
ことができる。なおここで測定されたデータは決められ
たフォーマットによりコンピュータ54のデータ格納領
域にメモリされている。以上の処理を水平114ユニッ
トに関して行うことで19イと19´ロ間のVランディ
ングズレ量を測定できる。次にCCDカメラ51を19
´ロと19ハ間の水平位置aに移動させて上記処理を行
うことで19´ロと19ハ間のVランディングズレ量を
測定できる。以上の処理を19ツと19´ネ間まで繰り
返すことで画像表示素子50全体のVランディングズレ
量を測定することができる。
【0025】次に、ビームの水平方向の照射位置を調整
する画像表示素子用水平偏向電圧調整装置について説明
する。図5において、50は調整すべき画像表示素子、
55は画像表示素子駆動回路、59はR、G、Bフィル
タ付き受光素子、60は増幅器、61はA/D変換器、
62はメモリ、63はコントローラ、64はCPU、6
5は偏向データ格納メモリである。なお説明をのため
に、画像表示素子駆動回路55から出力される水平偏向
電圧はV0 〜V255 の256種類の電圧が可能であると
する。まずコントローラ63は、画像表示素子駆動回路
55の水平偏向電圧をV0 に固定する。この状態で画像
表示素子50にラスタを描かせ、画面上の調整したい部
分にR、G、Bフィルター付き受光素子59を取り付
け、各走査線に対する各色の受光素子59の出力を増幅
器60に入力する。増幅器60は、A/D変換器61の
入力レベルに合うように波形の振幅・オフセット調整を
行う。A/D変換器61は増幅器60からの入力をA/
D変換しメモリ62に記憶させる。走査線数=228と
するとデータ量は228×3個となり、所用時間は1/
60秒である。次に、水平偏向電圧をV1 に固定し同様
の動作を繰り返す。上記動作を水平偏向電圧がV255 に
なるまで繰り返す。全データ量は228×3×256個
となり、所用時間は(1/60)×256(約4.3
秒)である。次に、228×3×256個のデータに基
づいて水平偏向データを作成する方法を図6を用いて説
明する。走査線を1つ固定し、水平偏向電圧を変数とし
て、R、G、Bフィルタ付き受光素子の各々の出力をグ
ラフにすると図6のfR 、fG 、fBのごとくなる。fR
、fG 、fB の各々に極大を与える水平偏向電圧をR
1、G1、B1、R2、G2、B2の順に階段上に結ん
だ波形hが、上で指定した走査線を描くために必要な水
平偏向電圧波形となる。すべての走査線について同様に
して水平偏向電圧波形を求めることにより、水平偏向に
対する調整は完了する。以上のデータ操作はCPU64
を用いて行うことができ、求められた水平偏向データは
偏向データ格納メモリ65(この偏向データ格納メモリ
65にはあらかじめ垂直偏向データ、および水平偏向デ
ータが格納されている)の水平偏向データ格納領域に上
書きされる。
【0026】次に、画像表示素子駆動回路55の動作を
図4を参照にして、水平偏向電圧調整時とVランディン
グズレ量測定時の2つに分けて説明する。なお図4にお
いて、電源回路57は画像表示素子50の各電極に所定
のバイアス電圧を印加するための回路で、背面電極1に
はV1、ビーム引き出し電極3にはV3、ビーム流制御
電極4にはV4、集束電極5にはV5、スクリーン8に
はV8の直流電圧をそれぞれ印加する。パルス発生回路
39は本構成に必要な基本クロック(タイミングは水平
同期信号HP、及び垂直同期信号VPでコントロールさ
れている)と各種制御信号を発生させ本構成の各ブロッ
クに供給している。
【0027】最初は、水平偏向電圧調整前の白色表示時
の動作について説明する。まず電子ビームをスクリーン
8に照射して表示する駆動部分の説明を行う。表示ライ
ン切換式線陰極駆動回路58は、水平同期信号HPおよ
びパルス発生回路39から出力される制御信号を用いて
線陰極駆動パルス(イ〜ツ)を作成する。図10にその
タイミング図を示す。各線陰極2イ〜2ツは図10(イ
〜ハ)に示すように、駆動パルスが高電位の間に電流が
流れて加熱されており、駆動パルス(イ〜ハ)が低電位
の期間に電子を放出するように加熱状態が保持される。
これにより19本の線陰極2イ〜2ツより、それぞれ低
電位の駆動パルス(イ〜ツ)が加えられた12本の水平
走査期間のみ電子が放出される。高電位が加えられる期
間には、背面電極1とビーム引出し電極3とに加えられ
ているバイアス電圧によって定められた線陰極2の周辺
における電位よりも線陰極2イ〜2ツに加えられている
電位のほうが高くなるため、線陰極からは電子が放出さ
れない。1画面を構成するには、上方の線陰極2イから
下方の線陰極2ツまで順次12水平走査期間ごとに線陰
極駆動パルスを印加していけば良い。
【0028】次に偏向部分の説明を行う。偏向電圧発生
回路40は、DMAコントローラ41、水平偏向信号発
生器43h、垂直偏向信号発生器43v等によって構成
され、垂直偏向信号v、v′、水平偏向信号h、h′を
発生する。本構成においては垂直偏向信号に関して、オ
ーバースキャンを考慮して、1フィールドで228水平
走査期間表示している。またそれぞれのラインに対応す
る垂直偏向位置情報を記憶しているメモリアドレスエリ
アは1フィールド分のメモリ容量を有しており、第1フ
ィールド及び第2フィールドともに同じデータを使用し
ている。表示する際は水平偏向電圧調整装置56の偏向
データ格納メモリ65から垂直偏向データを読みだして
垂直偏向信号発生器43vでアナログ信号に変換して、
垂直偏向電極7に加えている。前記の偏向データ格納メ
モリ65に記憶された垂直偏向位置情報は12水平走査
期間毎に完全に規則性のあるデータで構成されており、
垂直偏向信号に変換された波形も12段階の垂直偏向信
号となっている。また水平偏向信号にたいしては、1水
平走査期間に6段階に電子ビームを水平偏向させる必要
性と水平走査毎に偏向位置を微調整可能なようにメモリ
を持っている。従って1フレーム間に456水平走査期
間表示するとして、456×6=2736バイトのメモ
リが必要であるが、第1フィールドと第2フィールドの
データを共用しているために、実際には1368バイト
のメモリを使用している。水平偏向電圧調整前は、前記
偏向データ格納メモリ65にはあらかじめ全水平走査ラ
インとも同じ水平偏向データ(1水平走査期間に6段階
の完全に規則性のあるデータ)が格納されており、水平
偏向信号に変換された波形も6段階の水平偏向信号とな
っている。水平偏向電圧調整後は、水平偏向電圧調整装
置56によって求められた各水平走査ライン毎の水平偏
向データが偏向データ格納メモリ65に格納される。表
示の際は各水平走査ラインに対応した偏向情報を前記偏
向データ格納メモリ65から読み出して、水平偏向信号
発生器43hでアナログ信号に変換して、水平偏向電極
6に加えている。
【0029】要約すると、垂直周期のうちの垂直帰線期
間を除いた表示期間に、線陰極2イ〜2ツのうちの低電
位の駆動パルスが印加されている線陰極から放出された
電子ビームは、ビーム引き出し電極3によって水平方向
に114区分に分割され、114本の電子ビーム列を構
成している。この電子ビームは、後述するように各区分
毎にビーム流制御電極4によってビームの通過量が制御
され、集束電極5によって集束された後、第10図に示
すようにほぼ6段階に変化する一対の水平偏向信号h、
h′を加えられた水平偏向電極18、18′等により、
各水平表示期間にスクリーン8のR1、G1、B1およ
びR2、G2、B2等の蛍光体に順次水平表示期間/6
ずつ照射される。なお、このVランディング測定装置用
の画像表示素子駆動回路の場合には、ビーム流制御電極
4には映像信号によってパルス幅変調された信号の代わ
りに定電圧V4を印加しているため、ビーム引き出し電
極3によって引出された電子ビームはすべて制御電極4
を通過しスクリーン8に照射され、スクリーン8には白
色が表示される。
【0030】次にVランディングズレ量測定時について
説明する。まず電子ビームをスクリーン8に照射して表
示する駆動部分の説明を行う。表示ライン切換式線陰極
駆動回路58は、水平同期信号HPおよびパルス発生回
路39から出力される制御信号を用いて線陰極駆動パル
ス(イ〜ツ)を作成する。図12にそのタイミング図を
示す。各線陰極2イ〜2ツは図12(イ〜ハ)に示すよ
うに、駆動パルスが高電位の間に電流が流れて加熱され
ており、駆動パルス(イ〜ハ)が低電位の期間に電子を
放出するように加熱状態が保持される。これにより19
本の線陰極2イ〜2ツより、それぞれ低電位の駆動パル
ス(イ〜ツ)が加えられた2本の水平走査期間(図8の
ライン1とライン12に相当する)のみ電子が放出され
る。高電位が加えられる期間には、背面電極1とビーム
引出し電極3とに加えられているバイアス電圧によって
定められた線陰極2の周辺における電位よりも線陰極2
イ〜2ツに加えられている電位のほうが高くなるため、
線陰極からは電子が放出されない。1画面を構成するに
は、上方の線陰極2イから下方の線陰極2ツまで順次1
2水平走査期間ごとに線陰極駆動パルスを印加していけ
ば良い。
【0031】次に偏向部分の説明を行う。垂直偏向波形
に関しては前記の水平電圧調整時と同様であるので省略
する。水平偏向信号に関して説明する。水平偏向電圧調
整直後には、水平偏向電圧調整装置56の偏向データ格
納メモリ65の各水平走査線に対応する領域には、図8
で示すような各走査線のR1、G1、B1、R2、G
2、B2の蛍光体に電子ビームを正確に照射するため
の、図6の様な水平偏向信号を発生させ得る水平偏向デ
ータが全水平走査線分格納されている。ここで例えば、
図8のG1の蛍光体でビームスポット径の測定を行うと
すると、Vランディングズレ量測定前には、各走査線の
図6に示す水平偏向波形のR1、B1、R2、G2、B
2の電圧を発生させる水平偏向データを格納するメモリ
領域に、各走査線のG1の電圧を発生させる水平偏向デ
ータが書き込まれる。この操作は水平偏向電圧調整装置
56のCPU64で行われる。表示の際は各水平走査ラ
インに対応した偏向データをを前記偏向データ格納メモ
リ65から読み出して、水平偏向信号発生器43hでア
ナログ信号に変換して、水平偏向電極6に加えることで
各々の走査線の表示期間中、電子ビームは正確に各ユニ
ットのG1の蛍光体に照射される。
【0032】要約すると、垂直周期のうちの垂直帰線期
間を除いた表示期間に、線陰極2イ〜2ツのうちの低電
位の駆動パルスを印加している線陰極から放出された電
子ビームは、ビーム引き出し電極3によって水平方向に
114区分に分割され、114本の電子ビーム列を構成
している。この電子ビームは、各区分毎にビーム流制御
電極4によってビームの通過量が制御され、集束電極5
によって集束された後、水平偏向信号h、h′を加えら
れた水平偏向電極18、18′等により、各水平表示期
間中にスクリーン8のG1の蛍光体に照射される。この
Vランディング測定装置用の画像表示素子駆動回路の場
合は、ビーム流制御電極4には映像信号によってパルス
幅変調された信号の代わりに定電圧V4を印加している
ため、ビーム引き出し電極3によって引出された電子ビ
ームはすべて制御電極4を通過しスクリーン8に照射さ
れる。従って、スクリーン8には図11で示すような測
定パターンが表示される。なおこの場合のビームスポッ
トの輝度は画像表示素子50を正規動作させた場合の6
倍になっている。
【0033】以上のような画像表示素子のVランディン
グ測定装置によって画像表示素子のVランディングズレ
量を測定することで、画像表示素子の良否判定ができ
る。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成の画像表示素子用Vランディング測定装置で
は、表示素子駆動回路から出力される垂直偏向信号とし
ては、各画像表示ユニット毎の機械的な組立誤差に応じ
た電圧に調整された信号ではなく12段階波形の完全な
繰り返しによる信号が使用されているので、垂直電極の
偏向感度が大きいと垂直ユニットのライン12に照射さ
れている電子ビームのビームスポットと前記垂直ユニッ
トの下の垂直ユニットのライン1に照射されている電子
ビームのビームスポットが重なってしまい、2つのビー
ムスポットの垂直径を求める事が出来なくなり、従って
2つのビームスポットの垂直径の中心点間の距離を測定
することが出来なくなって測定点のVランディングズレ
量を求めることができなくなる可能性あるという問題点
を有していた。
【0035】本発明は上記問題点に鑑み、垂直方向の一
区分内のライン1とライン12で同じ蛍光体(例えばG
1)に電子ビームを照射するのをやめて、ライン1とラ
イン12で水平方向の一区分内の違う蛍光体、例えばラ
イン1ではG1の蛍光体、ライン12ではG2の蛍光体
というように電子ビームを照射する蛍光体を変えること
で、垂直電極の偏向感度が大きい場合でもライン12の
ビームスポットとライン1のビームスポットが重なるこ
とが無くなり常に2つのビームスポットの垂直径を求め
る事が可能となるので、常に画像表示素子のVランディ
ングズレ量を求めることが可能な画像表示素子用Vラン
ディング測定装置を提供するものである。
【0036】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の画像表示素子用のビームの垂直ランディング
ズレ量測定装置は、前記画像表示素子に画像を表示する
ための表示素子駆動回路と、前記画像表示素子の水平偏
向電圧を調整する水平偏向電圧調整装置と、前記画像表
示素子に表示されたラスタの一部分をとらえるテレビカ
メラと、前記テレビカメラの制御および前記にテレビカ
メラから出力される映像出力信号をA/D変換しコンピ
ュータに転送するカメラコントローラと、前記テレビカ
メラを移動させるロボットと、前記 カメラコントロー
ラから転送されたデータを処理して画像表示素子のビー
ムの垂直ランディングズレ量を求め、かつ前記カメラコ
ントローラと前記ロボットを制御するコンピュータとを
備えたことを特徴とする垂直ランディングズレ量測定装
置であり、また前記水平偏向電圧調整装置は、256種
類の直流電圧を出力するように前記画像表示素子駆動回
路を制御するコントローラと、前記画像表示素子の各走
査線の状態を検出するR、G、Bフィルター付き受光素
子と、各走査線に対する各色の前記受光素子からの入力
信号をA/D変換器の入力レベルにあうように波形を調
整する増幅器と、前記増幅器からの入力信号をA/D変
換するA/D変換器と、前記A/D変換器の出力信号を
格納するメモリと、前記メモリ内ののデータを利用して
電子ビームがスクリーン上のR、G、B蛍光体に正確に
照射する水平走査線ごとの水平偏向データを作成するC
PUと、作成された前記水平偏向データを格納する偏向
データ格納メモリを備え、前記調整データ格納メモリに
格納された各走査線毎の水平偏向データを使用して作成
される、垂直方向の一区分内のライン1とライン12で
は水平方向の1区分内の6つの蛍光体の内の違う2つの
蛍光体に電子ビームを正確に照射するような水平偏向信
号を全走査線にわたって入力し、また線陰極には垂直方
向の一区分内の1ラインと12ラインの期間のみに電子
ビームを放出するような線陰極駆動パルスを入力して、
垂直方向の1区分内にビームスポットを2つ表示させる
ことを特徴とする垂直ランディングズレ量測定装置であ
る。
【0037】
【作用】本発明によれば、水平偏向電圧調整装置によっ
て求められた各々の画像表示素子に応じた水平偏向デー
タを使用して作成される、Vランディングズレ量測定時
の水平偏向信号を変えて、ライン1とライン12で水平
方向の一区分内の違う蛍光体、例えばライン1ではG1
の蛍光体、ライン12ではG2の蛍光体と電子ビームを
照射する蛍光体を変える様にVランディングズレ量測定
パターンを変更することで、垂直偏向電極の偏向感度が
大きい場合でもライン12のビームスポットとライン1
のビームスポットが重なることが無くなり常に2つのビ
ームスポットの垂直径を求める事が可能となるので、常
に画像表示素子のVランディングズレ量を求めることが
可能な画像表示素子用Vランディング測定装置が実現で
きる。
【0038】
【実施例】以下本発明の一実施例の画像表示素子用Vラ
ンディング測定装置について、図面を参照しながら説明
する。
【0039】図3は画像表示素子のVランディング測定
装置のブロック図、図4はVランディングズレ量測定装
置用の画像表示素子駆動回路のブロック図、図5は画像
表示素子用水平偏向電圧調整装置のブロック図である。
【0040】まず画像表示素子のVランディング測定装
置の動作について説明する。図3において50は測定す
べき画像表示素子、51はCCDカメラ、52はCCD
カメラを所定の位置まで移動するためのロボット、53
はカメラコントローラ、54はコンピュータ、55は画
像表示素子を駆動させるための画像表示素子駆動回路、
56は画像表示素子用水平偏向電圧調整装置である。最
初に画像表示素子50は画像表示素子駆動回路55から
出力される信号により白色(単色でも可)を表示する。
この状態で、後述する画像表示素子用水平偏向電圧調整
装置56を使用し、各電子ビームが全走査線にわたって
蛍光体を正確に照射するように走査線毎に水平偏向電圧
を調整する。次にVランディングズレ量の測定を行う。
ここで画像表示素子50は、画像表示素子駆動回路55
から出力される信号により図1で示すようなVランディ
ングズレ量の測定に適したラスタ表示を行う。まず19
イと19´ロ間のVランディングズレ量の測定について
説明する。CCDカメラ51は画像表示素子50のVラ
ンディングズレ量を測定すべき2つのビームスポット
(ここでは19イaと19´ロa)間を中心にするエリ
アにロボット52を用いてセットされる。なおCCDカ
メラ51の倍率は、少なくとも測定すべき2つのビーム
スポットがCCDカメラ51の検出するエリア内には入
る様に設定されている。カメラコントローラ53はCC
Dカメラ51の制御を行うとともにCCDカメラ51か
ら出力される映像出力をA/D変換しコンピュータ54
に転送する。転送されたデータをコンピュータ54で処
理することにより2つのビームスポットの垂直径を求
め、2つのビームスポットの垂直径の中心点間の垂直方
向の距離を測定することで測定点のVランディングズレ
量を求めることができる。なおここで測定されたデータ
は決められたフォーマットによりコンピュータ54のデ
ータ格納領域にメモリされている。以上の処理を水平1
14ユニットに関して行うことで19イと19´ロ間の
Vランディングズレ量を測定できる。次にCCDカメラ
51を19´ロと19ハ間の水平位置aに移動させて上
記処理を行うことで19´ロと19ハ間のVランディン
グズレ量を測定できる。以上の処理を19ツと19´ネ
間まで繰り返すことで画像表示素子50全体のVランデ
ィングズレ量を測定することができる。
【0041】ビームの水平方向の照射位置を調整する画
像表示素子用水平偏向電圧調整装置については、従来と
同様であるので説明は省略する。次に、画像表示素子駆
動回路55の動作を図4を参照にして、水平偏向電圧調
整時とVランディングズレ量測定時の2つに分けて説明
する。なお図4において、電源回路57は画像表示素子
50の各電極に所定のバイアス電圧を印加するための回
路で、背面電極1にはV1、ビーム引き出し電極3には
V3、ビーム流制御電極4にはV4、集束電極5にはV
5、スクリーン8にはV8の直流電圧をそれぞれ印加す
る。パルス発生回路39は本構成に必要な基本クロック
(タイミングは水平同期信号HP、及び垂直同期信号V
Pでコントロールされている)と各種制御信号を発生さ
せ本構成の各ブロックに供給している。
【0042】まずは、水平偏向電圧調整前の白色表示時
の動作であるが、この動作は従来と同様であるので説明
は省略する。
【0043】次にVランディングズレ量測定時について
説明する。 まず電子ビームをスクリーン8に照射して
表示する駆動部分の説明を行う。表示ライン切換式線陰
極駆動回路58は、水平同期信号HPおよびパルス発生
回路39から出力される制御信号を用いて線陰極駆動パ
ルス(イ〜ツ)を作成する。図2にそのタイミング図を
示す。各線陰極2イ〜2ツは図6(イ〜ハ)に示すよう
に、駆動パルスが高電位の間に電流が流れて加熱されて
おり、駆動パルス(イ〜ハ)が低電位の期間に電子を放
出するように加熱状態が保持される。これにより19本
の線陰極2イ〜2ツより、それぞれ低電位の駆動パルス
(イ〜ツ)が加えられた2本の水平走査期間(図8のラ
イン1とライン12に相当する)のみ電子が放出され
る。高電位が加えられる期間には、背面電極1とビーム
引出し電極3とに加えられているバイアス電圧によって
定められた線陰極2の周辺における電位よりも線陰極2
イ〜2ツに加えられている電位のほうが高くなるため、
線陰極からは電子が放出されない。1画面を構成するに
は、上方の線陰極2イから下方の線陰極2ツまで順次1
2水平走査期間ごとに線陰極駆動パルスを印加していけ
ば良い。
【0044】次に偏向部分の説明を行う。垂直偏向波形
に関しては前記の水平電圧調整時と同様であるので省略
する。水平偏向信号に関して説明する。水平偏向電圧調
整直後には、水平偏向電圧調整装置56の偏向データ格
納メモリ65の各水平走査線に対応する領域には、図8
で示すような各走査線のR1、G1、B1、R2、G
2、B2の蛍光体に電子ビームを正確に照射するため
の、図6の様な水平偏向信号を発生させ得る水平偏向デ
ータが全水平走査線分格納されている。ここで例えば、
垂直方向の一区分内のライン1では図8のG1の蛍光体
で、ライン12ではG2の蛍光体でビームスポット径の
測定を行うとすると、Vランディングズレ量測定前に
は、ライン1の図6に示す水平偏向波形のR1、B1、
R2、G2、B2の電圧を発生させる水平偏向データを
格納するメモリ領域に、ライン1のG1の電圧を発生さ
せる水平偏向データが、またライン12の図6に示す水
平偏向波形のR1、B1、G1、R2、B2の電圧を発
生させる水平偏向データを格納するメモリ領域に、ライ
ン12のG2の電圧を発生させる水平偏向データが書き
込まれる。この操作は水平偏向電圧調整装置56のCP
U64で行われる。表示の際は各水平走査ラインに対応
した偏向データをを前記偏向データ格納メモリ65から
読み出して、水平偏向信号発生器43hでアナログ信号
に変換して、水平偏向電極6に加えることで各々の走査
線の表示期間中、電子ビームは正確に各ユニットのライ
ン1ではG1の蛍光体に、ライン12ではG2の蛍光体
に照射される。この時の水平偏向信号は図2に示す様な
波形になっている。なお、G1、G2以外蛍光体を使用
してVランディングズレ量を測定する場合には上記と同
様の処理を行い選択した蛍光体のみにビームが照射され
るようにすれば良い。
【0045】要約すると、垂直周期のうちの垂直帰線期
間を除いた表示期間に、線陰極2イ〜2ツのうちの低電
位の駆動パルスを印加している線陰極から放出された電
子ビームは、ビーム引き出し電極3によって水平方向に
114区分に分割され、114本の電子ビーム列を構成
している。この電子ビームは、各区分毎にビーム流制御
電極4によってビームの通過量が制御され、集束電極5
によって集束された後、図2に示す様な水平偏向信号
h、h′を加えられた水平偏向電極18、18′等によ
り、各水平表示期間中にスクリーン8の各垂直ユニット
のライン1ではG1の蛍光体に、ライン12ではG2の
蛍光体に照射される。このVランディング測定装置用の
画像表示素子駆動回路の場合は、ビーム流制御電極4に
は映像信号によってパルス幅変調された信号の代わりに
定電圧V4を印加しているため、ビーム引き出し電極3
によって引出された電子ビームはすべて制御電極4を通
過しスクリーン8に照射される。従って、スクリーン8
には図1で示すような測定パターンが表示される。なお
この場合のビームスポットの輝度は画像表示素子50を
正規動作させた場合の6倍になっている。
【0046】以上のように本実施例によれば、垂直方向
の一区分内のライン1とライン12で水平方向の一区分
内の違う蛍光体、例えばライン1ではG1の蛍光体、ラ
イン12ではG2の蛍光体という様に電子ビームを照射
する蛍光体を変えることで、垂直電極の偏向感度が大き
い場合でもライン12のビームスポットとライン1のビ
ームスポットが重なることが無くなり常に2つのビーム
スポットの垂直径を求める事が可能となるので、常に画
像表示素子のVランディングズレ量を求めることが可能
となる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、水平偏向
電圧調整装置によって求められた各々の画像表示素子に
応じた水平偏向データを使用して作成される、Vランデ
ィングズレ量測定時の水平偏向信号を変えて、垂直方向
の一区分内のライン1とライン12で水平方向の一区分
内の違う蛍光体、例えばライン1ではG1の蛍光体、ラ
イン12ではG2の蛍光体と電子ビームを照射する蛍光
体を変える様にVランディングズレ量測定パターンを変
更することで、垂直偏向電極の偏向感度が大きい場合で
もライン12のビームスポットとライン1のビームスポ
ットが重なることが無くなり常に2つのビームスポット
の垂直径を求める事が可能となるので、常に画像表示素
子のVランディングズレ量を求めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の画像表示素子に表示される
垂直ランディングズレ量測定用のラスタパターンの一部
分を表す平面図
【図2】本発明の画像表示素子駆動回路の動作説明のた
めの波形図
【図3】画像表示素子用垂直ランディング測定装置のブ
ロック図
【図4】垂直ランディング測定装置用の画像表示素子駆
動回路のブロック図
【図5】画像表示素子用水平偏向電圧調整装置のブロッ
ク図
【図6】水平偏向データを作成する方法の説明をするた
めの信号の動作図
【図7】本発明で用いられる画像表示素子の分解斜視図
【図8】同画像表示素子の蛍光面の拡大図
【図9】同画像表示素子を用いた画像表示装置のブロッ
ク図
【図10】同画像表示装置の動作説明のための波形図
【図11】従来の画像表示素子に表示される垂直ランデ
ィングズレ量測定用のラスタパターンの一部分を表す平
面図
【図12】従来の画像表示素子駆動回路の動作説明のた
めの波形図
【符号の説明】
50 画像表示素子 51 CCDカメラ 52 CCDカメラを所定の位置まで移動するためのロ
ボット 53 カメラコントローラ 54 コンピュータ 55 画像表示素子を駆動させるための画像表示素子駆
動回路 56 画像表示素子用水平偏向電圧調整装置 57 電源回路 58 表示ライン切換式線陰極駆動回路 59 R、G、Bフィルタ付き受光素子 60 増幅器 61 A/D変換器 62 メモリ 63 コントローラ 64 CPU 65 偏向データ格納メモリ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーン上の画面を垂直方向に複数の
    区分に分割し各垂直区分毎に設けられている線陰極から
    発生させられた電子ビームが、垂直及び水平方向に偏向
    を受けた後、スクリーン上に垂直方向にストライプ状に
    塗布したR,G,Bの3色の蛍光体に照射してカラー画
    像を構成する画像表示素子用のビームの垂直ランディン
    グズレ量測定装置において、前記画像表示素子に画像を
    表示するための表示素子駆動回路と、前記画像表示素子
    の水平偏向電圧を調整する水平偏向電圧調整装置と、前
    記画像表示素子に表示されたラスタの一部分をとらえる
    テレビカメラと、前記テレビカメラの制御および前記に
    テレビカメラから出力される映像出力信号をA/D変換
    しコンピュータに転送するカメラコントローラと、前記
    テレビカメラを移動させるロボットと、前記 カメラコ
    ントローラから転送されたデータを処理して画像表示素
    子のビームの垂直ランディングズレ量を求め、かつ前記
    カメラコントローラと前記ロボットを制御するコンピュ
    ータとを備えたことを特徴とする垂直ランディングズレ
    量測定装置。
  2. 【請求項2】 前記水平偏向電圧調整装置は、256種
    類の直流電圧を出力するように前記画像表示素子駆動回
    路を制御するコントローラと、前記画像表示素子の各走
    査線の状態を検出するR、G、Bフィルター付き受光素
    子と、各走査線に対する各色の前記受光素子からの入力
    信号をA/D変換器の入力レベルにあうように波形を調
    整する増幅器と、前記増幅器からの入力信号をA/D変
    換するA/D変換器と、前記A/D変換器の出力信号を
    格納するメモリと、前記メモリ内ののデータを利用して
    電子ビームがスクリーン上のR、G、B蛍光体に正確に
    照射する水平走査線ごとの水平偏向データを作成するC
    PUと、作成された前記水平偏向データを格納する偏向
    データ格納メモリを備え、前記調整データ格納メモリに
    格納された各走査線毎の水平偏向データを使用して作成
    される、垂直方向の一区分内のライン1とライン12で
    は水平方向の1区分内の6つの蛍光体の内の違う2つの
    蛍光体に電子ビームを正確に照射するような水平偏向信
    号を全走査線にわたって入力し、また線陰極には垂直方
    向の一区分内の1ラインと12ラインの期間のみに電子
    ビームを放出するような線陰極駆動パルスを入力して、
    垂直方向の1区分内にビームスポットを2つ表示させる
    請求項1記載の垂直ランディングズレ量測定装置。
JP1602992A 1992-01-31 1992-01-31 垂直ランディングズレ量測定装置 Pending JPH05211674A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1602992A JPH05211674A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 垂直ランディングズレ量測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1602992A JPH05211674A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 垂直ランディングズレ量測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05211674A true JPH05211674A (ja) 1993-08-20

Family

ID=11905148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1602992A Pending JPH05211674A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 垂直ランディングズレ量測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05211674A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05211674A (ja) 垂直ランディングズレ量測定装置
JP3100385B2 (ja) 画像表示装置の自動調整装置
JPH05344543A (ja) 垂直ランディングズレ量測定装置
JPH05300546A (ja) 垂直ランディングずれ量測定装置
JP2745861B2 (ja) 画像表示装置
JP3010626B2 (ja) 画像表示装置の調整方法
JP2797696B2 (ja) 画像表示装置
JPH05191848A (ja) 垂直ランディングズレ量測定装置
JP3118873B2 (ja) 画像表示装置
JPH05191847A (ja) 垂直ランディングズレ量測定装置
JPH089300A (ja) 画像評価装置
JP2800402B2 (ja) 画像表示装置
JPH077709A (ja) 画像表示装置の自動調整装置
JPH0527699A (ja) 画像表示装置の調整装置
JPH07177446A (ja) 画像表示装置
JPH04188992A (ja) 画面位置自動調整装置
JPH05344365A (ja) 画像表示装置
JPH07182992A (ja) 画像表示装置
JPH06141271A (ja) 画像表示装置
JPH07219472A (ja) 画像表示装置
JPH06332393A (ja) 画像表示装置
JPH0865610A (ja) 画像表示装置
JPH04188974A (ja) 画像表示装置
JPH05281919A (ja) 画像表示装置
JPH06350944A (ja) 画像表示装置