JPH05300546A - 垂直ランディングずれ量測定装置 - Google Patents
垂直ランディングずれ量測定装置Info
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- JPH05300546A JPH05300546A JP10416092A JP10416092A JPH05300546A JP H05300546 A JPH05300546 A JP H05300546A JP 10416092 A JP10416092 A JP 10416092A JP 10416092 A JP10416092 A JP 10416092A JP H05300546 A JPH05300546 A JP H05300546A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 画面を垂直方向に複数分割し、分割した各垂
直区分毎に対応する線陰極より電子ビームを放出し、全
体としてテレビ画像を映出するようにした画像表示素子
のVランディングずれ量測定装置に関するもので、ビー
ムスポットの形状を歪のないものにして、正確な垂直ス
ポット径が求められるようにする。 【構成】 線陰極に垂直方向の一区分内の最初のライン
と最後のラインの期間のみ、1水平走査期間よりも短い
幅の線陰極駆動パルスを入力して、垂直方向の1区分内
にビームスポットを2個表示させる。
直区分毎に対応する線陰極より電子ビームを放出し、全
体としてテレビ画像を映出するようにした画像表示素子
のVランディングずれ量測定装置に関するもので、ビー
ムスポットの形状を歪のないものにして、正確な垂直ス
ポット径が求められるようにする。 【構成】 線陰極に垂直方向の一区分内の最初のライン
と最後のラインの期間のみ、1水平走査期間よりも短い
幅の線陰極駆動パルスを入力して、垂直方向の1区分内
にビームスポットを2個表示させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクリーン上の画面を
垂直および水平方向に複数の区分に分割したときのそれ
ぞれの区分毎に電子ビームを発生させ、各区分毎にそれ
ぞれの電子ビームを垂直方向および水平方向に偏向して
複数のラインを表示し、全体として画像を表示する画像
表示素子用のビームの垂直ランディングずれ量測定装置
に関する。
垂直および水平方向に複数の区分に分割したときのそれ
ぞれの区分毎に電子ビームを発生させ、各区分毎にそれ
ぞれの電子ビームを垂直方向および水平方向に偏向して
複数のラインを表示し、全体として画像を表示する画像
表示素子用のビームの垂直ランディングずれ量測定装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビジョン受像機として、奥行
きの浅い、かつ画像表示面の平坦なものの要求が高ま
り、従来の陰極線管とは異なる構造の偏平な画像表示素
子が開発されてきた。この表示素子は後方からアノード
側に向かって順に背面電極1,電子ビーム源としての線
陰極2,ビーム引出し電極3,ビーム流制御電極4,集
束電極5,水平偏向電極6,垂直偏向電極7,蛍光スク
リーン板8等が配置されて構成されており、これらが真
空容器内に封入されている。
きの浅い、かつ画像表示面の平坦なものの要求が高ま
り、従来の陰極線管とは異なる構造の偏平な画像表示素
子が開発されてきた。この表示素子は後方からアノード
側に向かって順に背面電極1,電子ビーム源としての線
陰極2,ビーム引出し電極3,ビーム流制御電極4,集
束電極5,水平偏向電極6,垂直偏向電極7,蛍光スク
リーン板8等が配置されて構成されており、これらが真
空容器内に封入されている。
【0003】ビーム源としての線陰極2は水平方向に線
状に分布する電子ビームを発生するように水平方向に張
られており、線陰極2はさらに垂直方向に間隔をもって
複数本設けられている(本説明では2イ〜2トの7本の
み示している。)。本構成では線陰極の間隔は4.4m
m、本数は19本設けられているものとして、前記線陰
極を2イ〜2ツとする。前記線陰極の間隔は自由に大き
くとることはできず、後述する垂直偏向電極7とスクリ
ーン板8の間隔により規制されている。これらの線陰極
2は10〜30μmφのタングステン線の表面に酸化物
陰極材料を塗布したものである。前記の線陰極は後述す
るように、上方の線陰極2イから下方の2ツまで順番に
一定時間ずつ電子ビームを放出するように制御される。
背面電極1は該当する線陰極以外の線陰極からの電子ビ
ームの発生を抑止するとともに、電子ビームをアノード
方向のみに押し出す作用もしている。図10では真空容
器は記してないが、背面電極1を利用して真空容器と一
体となす構造をとることも可能である。
状に分布する電子ビームを発生するように水平方向に張
られており、線陰極2はさらに垂直方向に間隔をもって
複数本設けられている(本説明では2イ〜2トの7本の
み示している。)。本構成では線陰極の間隔は4.4m
m、本数は19本設けられているものとして、前記線陰
極を2イ〜2ツとする。前記線陰極の間隔は自由に大き
くとることはできず、後述する垂直偏向電極7とスクリ
ーン板8の間隔により規制されている。これらの線陰極
2は10〜30μmφのタングステン線の表面に酸化物
陰極材料を塗布したものである。前記の線陰極は後述す
るように、上方の線陰極2イから下方の2ツまで順番に
一定時間ずつ電子ビームを放出するように制御される。
背面電極1は該当する線陰極以外の線陰極からの電子ビ
ームの発生を抑止するとともに、電子ビームをアノード
方向のみに押し出す作用もしている。図10では真空容
器は記してないが、背面電極1を利用して真空容器と一
体となす構造をとることも可能である。
【0004】ビーム引出し電極3は線陰極2イ〜2ツの
それぞれと対向する水平方向に一定間隔で多数個並べて
設けられた貫通孔10を有し、線陰極2から放出された
電子ビームをその貫通孔10を通して取り出す。
それぞれと対向する水平方向に一定間隔で多数個並べて
設けられた貫通孔10を有し、線陰極2から放出された
電子ビームをその貫通孔10を通して取り出す。
【0005】次にビーム流制御電極4は線陰極2イ〜2
ツのそれぞれと対向する位置に貫通孔14を有する垂直
方向に長い導電板15で構成されており、所定間隔を介
して水平方向に複数個並設されている。本構成では11
4本のビーム流制御電極用導電板15a〜15nが設け
られている。(図10では8本のみ図示している)。ビ
ーム流制御電極4は前記ビーム引出し電極3により水平
方向に区分された電子ビームのそれぞれの通過量を、映
像信号の絵素に対応して、かつ後述する水平偏向のタイ
ミングに同期させて制御している。
ツのそれぞれと対向する位置に貫通孔14を有する垂直
方向に長い導電板15で構成されており、所定間隔を介
して水平方向に複数個並設されている。本構成では11
4本のビーム流制御電極用導電板15a〜15nが設け
られている。(図10では8本のみ図示している)。ビ
ーム流制御電極4は前記ビーム引出し電極3により水平
方向に区分された電子ビームのそれぞれの通過量を、映
像信号の絵素に対応して、かつ後述する水平偏向のタイ
ミングに同期させて制御している。
【0006】集束電極5は、ビーム流制御電極4に設け
られた各貫通孔14と対向する位置に貫通孔16を有す
る導電板17で、電子ビームを集束している。
られた各貫通孔14と対向する位置に貫通孔16を有す
る導電板17で、電子ビームを集束している。
【0007】水平偏向電極6は前記貫通孔16のそれぞ
れ水平方向の両サイドに沿って垂直方向に複数本配置さ
れた導電板18,18′で構成されており、それぞれの
導電板18,18′には水平偏向電圧が印加されてい
る。各絵素毎の電子ビームは各々水平方向に偏向され、
スクリーン8上でR,G,Bの各蛍光体を順次照射して
発光させている。本構成では、電子ビーム毎に2トリオ
分偏向している。
れ水平方向の両サイドに沿って垂直方向に複数本配置さ
れた導電板18,18′で構成されており、それぞれの
導電板18,18′には水平偏向電圧が印加されてい
る。各絵素毎の電子ビームは各々水平方向に偏向され、
スクリーン8上でR,G,Bの各蛍光体を順次照射して
発光させている。本構成では、電子ビーム毎に2トリオ
分偏向している。
【0008】垂直偏向電極7は前記貫通孔16の垂直方
向の中間の位置に水平方向に複数本配置された導電板1
9,19′で構成されており、垂直偏向電圧が印加さ
れ、電子ビームを垂直方向に偏向している。本構成で
は、一対の電極19,19′によって1本の線陰極から
生じた電子ビームを垂直方向に12ライン分偏向してい
る。そして20個で構成された垂直偏向電極7により、
19本の線陰極のそれぞれに対応する19対の垂直偏向
導電体対が構成され、スクリーン8上に垂直方向に22
8本の水平走査ラインを描いている。
向の中間の位置に水平方向に複数本配置された導電板1
9,19′で構成されており、垂直偏向電圧が印加さ
れ、電子ビームを垂直方向に偏向している。本構成で
は、一対の電極19,19′によって1本の線陰極から
生じた電子ビームを垂直方向に12ライン分偏向してい
る。そして20個で構成された垂直偏向電極7により、
19本の線陰極のそれぞれに対応する19対の垂直偏向
導電体対が構成され、スクリーン8上に垂直方向に22
8本の水平走査ラインを描いている。
【0009】上に説明したように本構成では水平偏向電
極6,垂直偏向電極7をそれぞれ複数本櫛状に張り巡ら
している。さらに水平,垂直の各偏向電極間の距離に比
べるとスクリーン8までの距離を長く設定することによ
り、小さな偏向量で電子ビームをスクリーン8に照射さ
せることが可能となる。これにより水平,垂直とも偏向
歪を少なくすることができる。
極6,垂直偏向電極7をそれぞれ複数本櫛状に張り巡ら
している。さらに水平,垂直の各偏向電極間の距離に比
べるとスクリーン8までの距離を長く設定することによ
り、小さな偏向量で電子ビームをスクリーン8に照射さ
せることが可能となる。これにより水平,垂直とも偏向
歪を少なくすることができる。
【0010】スクリーン8は図10に示すように、ガラ
ス板21の裏面に蛍光体20をストライプ状に塗布して
構成している。また図示していないがメタルバック,カ
ーボンも塗布されている。蛍光体20はビーム流制御電
極4の1つの貫通孔14を通過する電子ビームを水平方
向に偏向することにより、R,G,Bの3色の蛍光体対
を2トリオ分照射するように設けられており、垂直方向
にストライプ状に塗布している。
ス板21の裏面に蛍光体20をストライプ状に塗布して
構成している。また図示していないがメタルバック,カ
ーボンも塗布されている。蛍光体20はビーム流制御電
極4の1つの貫通孔14を通過する電子ビームを水平方
向に偏向することにより、R,G,Bの3色の蛍光体対
を2トリオ分照射するように設けられており、垂直方向
にストライプ状に塗布している。
【0011】図10において、スクリーン8に記入した
破線は複数本の線陰極2のそれぞれに対応して表示され
る垂直方向の区分を示し、2点鎖線は複数本のビーム流
制御電極4の各々に対応して表示される水平方向の区分
を示す。破線,2点鎖線で仕切られた1つの区画の拡大
図を図11に示す。図11に示すように、水平方向では
2トリオ分のR,G,Bの蛍光体、垂直方向では12ラ
イン分の幅を有している。1区画の大きさは本例では水
平方向1mm,垂直方向4.4mmである。なお、図11で
はR,G,Bの各々3色の蛍光体はストライプ状に図示
しているが、デルタ状に配置しても良い。ただし、デル
タ状に配置したときはそれに適合した水平偏向,垂直偏
向波形を印加する必要がある。なお、図10では説明の
都合で縦横の寸法比が実際のスクリーンに表示したイメ
ージと異なっている。また本構成では、ビーム流制御電
極4の1つの貫通孔14に対してR,G,Bの蛍光体が
2トリオ分設けられているが、1トリオ分あるいは3ト
リオ分以上で構成されていてもよい。ただし、ビーム流
制御電極4には1トリオ、あるいは3トリオ以上のR,
G,B映像信号が順次加えられ、それに同期して水平偏
向をする必要がある。
破線は複数本の線陰極2のそれぞれに対応して表示され
る垂直方向の区分を示し、2点鎖線は複数本のビーム流
制御電極4の各々に対応して表示される水平方向の区分
を示す。破線,2点鎖線で仕切られた1つの区画の拡大
図を図11に示す。図11に示すように、水平方向では
2トリオ分のR,G,Bの蛍光体、垂直方向では12ラ
イン分の幅を有している。1区画の大きさは本例では水
平方向1mm,垂直方向4.4mmである。なお、図11で
はR,G,Bの各々3色の蛍光体はストライプ状に図示
しているが、デルタ状に配置しても良い。ただし、デル
タ状に配置したときはそれに適合した水平偏向,垂直偏
向波形を印加する必要がある。なお、図10では説明の
都合で縦横の寸法比が実際のスクリーンに表示したイメ
ージと異なっている。また本構成では、ビーム流制御電
極4の1つの貫通孔14に対してR,G,Bの蛍光体が
2トリオ分設けられているが、1トリオ分あるいは3ト
リオ分以上で構成されていてもよい。ただし、ビーム流
制御電極4には1トリオ、あるいは3トリオ以上のR,
G,B映像信号が順次加えられ、それに同期して水平偏
向をする必要がある。
【0012】次に、この画像表示素子の表示素子駆動回
路の動作を図12を参照して説明する。まず電子ビーム
をスクリーン8に照射して表示する駆動部分の説明を行
う。電源回路22は表示素子の各電極に所定のバイアス
電圧を印加するための回路で、背面電極1にはV1,ビ
ーム引出し電極3にはV3,集束電極5にはV5,スク
リーン8にはV8の直流電圧をそれぞれ印加する。
路の動作を図12を参照して説明する。まず電子ビーム
をスクリーン8に照射して表示する駆動部分の説明を行
う。電源回路22は表示素子の各電極に所定のバイアス
電圧を印加するための回路で、背面電極1にはV1,ビ
ーム引出し電極3にはV3,集束電極5にはV5,スク
リーン8にはV8の直流電圧をそれぞれ印加する。
【0013】線陰極駆動回路26は垂直同期信号VPと
水平同期信号HPを用いて線陰極駆動パルス(イ〜ツ)
を作成する。図13にそのタイミング図を示す。各線陰
極2イ〜2ツは図13のイ〜ハに示すように、駆動パル
スが高電位の間に電流が流れて加熱されており、駆動パ
ルス(イ〜ハ)が低電位の期間に電子を放出するように
加熱状態が保持される。これにより19本の線陰極2イ
〜2ツより、それぞれ低電位の駆動パルス(イ〜ツ)が
加えられた12本の水平走査期間のみ電子が放出され
る。高電位が加えられる期間には、背面電極1とビーム
引出し電極3とに加えられているバイアス電圧によって
定められた線陰極2の周辺における電位よりも、線陰極
2イ〜2ツに加えられている電位の方が高くなるため、
線陰極からは電子が放出されない。1画面を構成するに
は、上方の線陰極2イから下方の線陰極2ツまで順次1
2走査期間ずつ電位を切替えて行けばよい。
水平同期信号HPを用いて線陰極駆動パルス(イ〜ツ)
を作成する。図13にそのタイミング図を示す。各線陰
極2イ〜2ツは図13のイ〜ハに示すように、駆動パル
スが高電位の間に電流が流れて加熱されており、駆動パ
ルス(イ〜ハ)が低電位の期間に電子を放出するように
加熱状態が保持される。これにより19本の線陰極2イ
〜2ツより、それぞれ低電位の駆動パルス(イ〜ツ)が
加えられた12本の水平走査期間のみ電子が放出され
る。高電位が加えられる期間には、背面電極1とビーム
引出し電極3とに加えられているバイアス電圧によって
定められた線陰極2の周辺における電位よりも、線陰極
2イ〜2ツに加えられている電位の方が高くなるため、
線陰極からは電子が放出されない。1画面を構成するに
は、上方の線陰極2イから下方の線陰極2ツまで順次1
2走査期間ずつ電位を切替えて行けばよい。
【0014】次に偏向部分の説明を行う。偏向電圧発生
回路40は、ダイレクトメモリアクセスコントローラ
(以下DMAコントローラと称す)41、偏向電圧波形
記憶用メモリ(以下偏向メモリと称す)42,水平偏向
信号発生器43h,垂直偏向信号発生器43v等によっ
て構成され、垂直偏向信号v,v′および水平偏向信号
h,h′を発生する。本構成においては垂直偏向信号に
関して、オーバースキャンを考慮して、1フィールドで
228水平走査期間表示している。また、それぞれのラ
インに対応する垂直偏向位置情報を記憶しているメモリ
アドレスエリアを第1フィールドおよび第2フィールド
に分け、それぞれ1組のメモリ容量を有している。表示
する際は該当の偏向メモリ42からデータを読み出して
垂直偏向信号発生器43vでアナログ信号に変換して、
垂直偏向電極7に加えている。前記の偏向メモリ42に
記憶された垂直偏向位置情報は12水平走査期間毎に規
則性のあるデータで構成されており、垂直偏向信号に変
換された波形も12段階の垂直偏向信号となっている
が、前記のように2フィールド分のメモリ容量を有し
て、各水平走査線毎に位置を微調整できるようにしてい
る。また水平偏向信号に対しては、1水平走査期間に6
段階に電子ビームを水平偏向させる必要性と水平走査毎
に偏向位置を微調整可能なようにメモリを持っている。
したがって、1フレーム間に456水平走査期間表示す
るとして、456×6=2736バイトのメモリが必要
であるが、第1フィールドと第2フィールドのデータを
共用しているために、実際には1368バイトのメモリ
を使用している。表示の際は各水平走査ラインに対応し
た偏向情報を前記偏向メモリ42から読み出して、水平
偏向信号発生器43hでアナログ信号に変換して、水平
偏向電極6に加えている。要約すると、垂直周期の中か
ら垂直帰線期間を除いた表示期間に、線陰極2イ〜2ツ
の中から低電位の駆動パルスが印加されている線陰極か
ら放出された電子ビームは、ビーム引出し電極3によっ
て水平方向に114区分に分割され、114本の電子ビ
ーム列を構成している。この電子ビームは、後述するよ
うに各区分毎にビーム流制御電極4によってビームの通
過量が制御され、集束電極5によって集束された後、図
13に示すようにほぼ6段階に変化する一対の水平偏向
信号h,h′を加えられた水平偏向電極18,18′等
により、各水平表示期間にスクリーン8のR1,G1,
B1、およびR2,G2,B2等の蛍光体に順次水平表
示期間/6ずつ照射される。かくして、各水平ラインの
ラスタは114個の各区分毎に電子ビームをR1,G
1,B1、およびR2,G2,B2に該当する映像信号
によって変調することによりスクリーン8上にカラー画
像を表示することができる。
回路40は、ダイレクトメモリアクセスコントローラ
(以下DMAコントローラと称す)41、偏向電圧波形
記憶用メモリ(以下偏向メモリと称す)42,水平偏向
信号発生器43h,垂直偏向信号発生器43v等によっ
て構成され、垂直偏向信号v,v′および水平偏向信号
h,h′を発生する。本構成においては垂直偏向信号に
関して、オーバースキャンを考慮して、1フィールドで
228水平走査期間表示している。また、それぞれのラ
インに対応する垂直偏向位置情報を記憶しているメモリ
アドレスエリアを第1フィールドおよび第2フィールド
に分け、それぞれ1組のメモリ容量を有している。表示
する際は該当の偏向メモリ42からデータを読み出して
垂直偏向信号発生器43vでアナログ信号に変換して、
垂直偏向電極7に加えている。前記の偏向メモリ42に
記憶された垂直偏向位置情報は12水平走査期間毎に規
則性のあるデータで構成されており、垂直偏向信号に変
換された波形も12段階の垂直偏向信号となっている
が、前記のように2フィールド分のメモリ容量を有し
て、各水平走査線毎に位置を微調整できるようにしてい
る。また水平偏向信号に対しては、1水平走査期間に6
段階に電子ビームを水平偏向させる必要性と水平走査毎
に偏向位置を微調整可能なようにメモリを持っている。
したがって、1フレーム間に456水平走査期間表示す
るとして、456×6=2736バイトのメモリが必要
であるが、第1フィールドと第2フィールドのデータを
共用しているために、実際には1368バイトのメモリ
を使用している。表示の際は各水平走査ラインに対応し
た偏向情報を前記偏向メモリ42から読み出して、水平
偏向信号発生器43hでアナログ信号に変換して、水平
偏向電極6に加えている。要約すると、垂直周期の中か
ら垂直帰線期間を除いた表示期間に、線陰極2イ〜2ツ
の中から低電位の駆動パルスが印加されている線陰極か
ら放出された電子ビームは、ビーム引出し電極3によっ
て水平方向に114区分に分割され、114本の電子ビ
ーム列を構成している。この電子ビームは、後述するよ
うに各区分毎にビーム流制御電極4によってビームの通
過量が制御され、集束電極5によって集束された後、図
13に示すようにほぼ6段階に変化する一対の水平偏向
信号h,h′を加えられた水平偏向電極18,18′等
により、各水平表示期間にスクリーン8のR1,G1,
B1、およびR2,G2,B2等の蛍光体に順次水平表
示期間/6ずつ照射される。かくして、各水平ラインの
ラスタは114個の各区分毎に電子ビームをR1,G
1,B1、およびR2,G2,B2に該当する映像信号
によって変調することによりスクリーン8上にカラー画
像を表示することができる。
【0015】次に電子ビームの変調制御部分について説
明する。まず図12において、信号入力端子23R,2
3G,23Bに加えられたR,G,Bの各映像信号は、
114組のサンプルホールド回路組31a〜31nに加
えられる。各サンプルホールド組31a〜31nはそれ
ぞれR1用,G1用,B1用、およびR2用,G2用,
B2用の6個のサンプルホールド回路で構成されてい
る。サンプリングパルス発生回路34は、水平周期(6
3.5μsec)のうちの水平表示期間(約50μse
c)に、前記114組のサンプルホールド回路31a〜
31nの各々R1用,G1用,B1用、およびR2用,
G2用,B2用のサンプルホールド回路に対応する68
4個(114×6)のサンプリングパルスRa1〜Rn
2を順次発生する。前記684個のサンプリングパルス
がそれぞれ114組のサンプルホールド回路組31a〜
31nに6個ずつ加えられ、これによって各サンプルホ
ールド回路組には、1ラインを114個に区分したとき
のそれぞれの2絵素分のR1,G1,B1,R2,G
2,B2の各映像信号が個別にサンプリングされホール
ドされる。サンプルホールドされた114組のR1,G
1,B1,R2,G2,B2の映像信号は1ライン分の
サンプルホールド終了後に114組のメモリ32a〜3
2nに転送パルスtによって一斉に転送され、ここで次
の1水平走査期間保持される。保持された信号は114
個のスイッチング回路35a〜35nに加えられる。ス
イッチング回路35a〜35nはそれぞれがR1,G
1,B1,R2,G2,B2の個別入力端子とそれらを
順次切替えて出力する共通出力端子とを有する回路によ
り構成されたもので、スイッチングパルス発生回路36
から加えられるスイッチングパルスr1,g1,b1,
r2,g2,b2によって同時に切替え、制御される。
前記スイッチングパルスr1,g1,b1,r2,g
2,b2は、各水平表示期間を6分割して、水平表示期
間/6ずつスイッチング回路35a〜35nを切替え、
R1,G1,B1,R2,G2,B2の各映像信号を時
分割して順次出力し、パルス幅変調(以下PWMと称
す)回路37a〜37nに供給している。各スイッチン
グ回路35a〜35nの出力は、114組のPWM回路
37a〜37nに加えられ、R1,G1,B1,R2,
G2,B2の各映像信号の大きさに応じてパルス幅変調
され出力される。このPWM回路37a〜37nの出力
は電子ビームを変調するための制御信号として表示素子
の制御電極4の114本の導電板15a〜15nにそれ
ぞれ別個に加えられる。
明する。まず図12において、信号入力端子23R,2
3G,23Bに加えられたR,G,Bの各映像信号は、
114組のサンプルホールド回路組31a〜31nに加
えられる。各サンプルホールド組31a〜31nはそれ
ぞれR1用,G1用,B1用、およびR2用,G2用,
B2用の6個のサンプルホールド回路で構成されてい
る。サンプリングパルス発生回路34は、水平周期(6
3.5μsec)のうちの水平表示期間(約50μse
c)に、前記114組のサンプルホールド回路31a〜
31nの各々R1用,G1用,B1用、およびR2用,
G2用,B2用のサンプルホールド回路に対応する68
4個(114×6)のサンプリングパルスRa1〜Rn
2を順次発生する。前記684個のサンプリングパルス
がそれぞれ114組のサンプルホールド回路組31a〜
31nに6個ずつ加えられ、これによって各サンプルホ
ールド回路組には、1ラインを114個に区分したとき
のそれぞれの2絵素分のR1,G1,B1,R2,G
2,B2の各映像信号が個別にサンプリングされホール
ドされる。サンプルホールドされた114組のR1,G
1,B1,R2,G2,B2の映像信号は1ライン分の
サンプルホールド終了後に114組のメモリ32a〜3
2nに転送パルスtによって一斉に転送され、ここで次
の1水平走査期間保持される。保持された信号は114
個のスイッチング回路35a〜35nに加えられる。ス
イッチング回路35a〜35nはそれぞれがR1,G
1,B1,R2,G2,B2の個別入力端子とそれらを
順次切替えて出力する共通出力端子とを有する回路によ
り構成されたもので、スイッチングパルス発生回路36
から加えられるスイッチングパルスr1,g1,b1,
r2,g2,b2によって同時に切替え、制御される。
前記スイッチングパルスr1,g1,b1,r2,g
2,b2は、各水平表示期間を6分割して、水平表示期
間/6ずつスイッチング回路35a〜35nを切替え、
R1,G1,B1,R2,G2,B2の各映像信号を時
分割して順次出力し、パルス幅変調(以下PWMと称
す)回路37a〜37nに供給している。各スイッチン
グ回路35a〜35nの出力は、114組のPWM回路
37a〜37nに加えられ、R1,G1,B1,R2,
G2,B2の各映像信号の大きさに応じてパルス幅変調
され出力される。このPWM回路37a〜37nの出力
は電子ビームを変調するための制御信号として表示素子
の制御電極4の114本の導電板15a〜15nにそれ
ぞれ別個に加えられる。
【0016】次に、水平偏向と表示のタイミングについ
て説明する。スイッチング回路35a〜35nにおける
R1,G1,B1,R2,G2,B2の映像信号の切替
えと、水平偏向駆動回路41による電子ビームR1,G
1,B1,R2,G2,B2の蛍光体への水平偏向の切
替えタイミングと順序が完全に一致するように同期制御
される。これにより電子ビームがR1蛍光体に照射され
ているときには、その電子ビームの照射量がR1制御信
号によって制御され、以下G1,B1,R2,G2,B
2についても同様に制御されて、各絵素のR1,G1,
B1,R2,G2,B2の各蛍光体の発光がその絵素の
R1,G1,B1,R2,G2,B2の映像信号によっ
てそれぞれ制御されることになり、各絵素が入力の映像
信号に従って発光表示される。
て説明する。スイッチング回路35a〜35nにおける
R1,G1,B1,R2,G2,B2の映像信号の切替
えと、水平偏向駆動回路41による電子ビームR1,G
1,B1,R2,G2,B2の蛍光体への水平偏向の切
替えタイミングと順序が完全に一致するように同期制御
される。これにより電子ビームがR1蛍光体に照射され
ているときには、その電子ビームの照射量がR1制御信
号によって制御され、以下G1,B1,R2,G2,B
2についても同様に制御されて、各絵素のR1,G1,
B1,R2,G2,B2の各蛍光体の発光がその絵素の
R1,G1,B1,R2,G2,B2の映像信号によっ
てそれぞれ制御されることになり、各絵素が入力の映像
信号に従って発光表示される。
【0017】かかる制御が1ライン分の114組(各2
絵素ずつ)分同時に実行されて、1ライン228絵素の
映像が表示され、さらに1フィールド228本のライン
について上方のラインから順次行われて、スクリーン8
上に画像が表示される。さらに上記の諸動作が入力映像
信号の1フィールド毎に繰り返されて、テレビジョン信
号等がスクリーン8に画像となって表示される。
絵素ずつ)分同時に実行されて、1ライン228絵素の
映像が表示され、さらに1フィールド228本のライン
について上方のラインから順次行われて、スクリーン8
上に画像が表示される。さらに上記の諸動作が入力映像
信号の1フィールド毎に繰り返されて、テレビジョン信
号等がスクリーン8に画像となって表示される。
【0018】なお、本構成に必要な基本クロックは図1
2に示すパルス発生回路39から供給されており、水平
同期信号HP、および垂直同期信号VPでタイミングを
コントロールしている。
2に示すパルス発生回路39から供給されており、水平
同期信号HP、および垂直同期信号VPでタイミングを
コントロールしている。
【0019】ところで、上記のような画像表示素子は一
本の線陰極を持つ画像表示ユニットを垂直方向に複数個
つなぎ合わせた構造を持っているので、各画像表示ユニ
ット毎に機械的な組立誤差を発生することになり、この
ため偏向電圧と電子ビームの偏向量の関係は各画像表示
ユニット毎に異なる。
本の線陰極を持つ画像表示ユニットを垂直方向に複数個
つなぎ合わせた構造を持っているので、各画像表示ユニ
ット毎に機械的な組立誤差を発生することになり、この
ため偏向電圧と電子ビームの偏向量の関係は各画像表示
ユニット毎に異なる。
【0020】上記の理由により、前記のような画像表示
素子を用いて均一性の良いラスタ(各画像表示ユニット
のつなぎ目が特異なパターンとして目につかないラス
タ)を得るためには、各電子ビームの垂直偏向電圧を正
確に調整する必要がある。
素子を用いて均一性の良いラスタ(各画像表示ユニット
のつなぎ目が特異なパターンとして目につかないラス
タ)を得るためには、各電子ビームの垂直偏向電圧を正
確に調整する必要がある。
【0021】しかし、組立誤差によって生じる垂直方向
のビームランディング位置(以下Vランディングと略称
する)のずれの調整可能範囲は、調整のダイナミックレ
ンジ,偏向歪によるビームスポット径のばらつき範囲,
調整によって増える消費電力等により制限を受けるの
で、機械的な組立誤差が大きすぎる場合には調整が不可
能になる。したがって、組み立てた画像表示素子のVラ
ンディングずれ量が調整可能な範囲かどうかを測定する
必要がある。そこで、以下に説明するVランディング測
定装置を用いてVランディングずれ量を測定している。
のビームランディング位置(以下Vランディングと略称
する)のずれの調整可能範囲は、調整のダイナミックレ
ンジ,偏向歪によるビームスポット径のばらつき範囲,
調整によって増える消費電力等により制限を受けるの
で、機械的な組立誤差が大きすぎる場合には調整が不可
能になる。したがって、組み立てた画像表示素子のVラ
ンディングずれ量が調整可能な範囲かどうかを測定する
必要がある。そこで、以下に説明するVランディング測
定装置を用いてVランディングずれ量を測定している。
【0022】図4は画像表示素子のVランディング測定
装置のブロック図、図5はVランディングずれ量測定装
置用の画像表示素子駆動回路のブロック図、図14は図
5に示す表示ライン切換式線陰極駆動回路62のブロッ
ク図、図6は画像表示素子用水平偏向電圧調整装置のブ
ロック図である。
装置のブロック図、図5はVランディングずれ量測定装
置用の画像表示素子駆動回路のブロック図、図14は図
5に示す表示ライン切換式線陰極駆動回路62のブロッ
ク図、図6は画像表示素子用水平偏向電圧調整装置のブ
ロック図である。
【0023】まず画像表示素子のVランディング測定装
置の動作について説明する。図4において54は測定す
べき画像表示素子、55はCCDカメラ、56はCCD
カメラを所定の位置まで移動するためのロボット、57
はカメラコントローラ、58はコンピュータ、59は画
像表示素子を駆動させるための画像表示素子駆動回路、
60は画像表示素子用水平偏向電圧調整装置である。最
初に画像表示素子54は画像表示素子駆動回路59から
出力される信号により白色(単色でも可)を表示する。
この状態で、後述する画像表示素子用水平偏向電圧調整
装置60を使用し、各電子ビームが全走査線にわたって
蛍光体を正確に照射するように走査線毎に水平偏向電圧
を調整する。次にVランディングずれ量の測定を行う。
ここで画像表示素子54は画像表示素子駆動回路59か
ら出力される信号により図8に示すようなVランディン
グずれ量の測定に適したラスタ表示を行う。まず19イ
と19′ロ間のVランディングずれ量の測定について説
明する。CCDカメラ55は画像表示素子54のVラン
ディングずれ量を測定すべき2つのビームスポット(こ
こでは19イaと19′ロa)間を中心にするエリアに
ロボット56を用いてセットされる。なおCCDカメラ
55の倍率は、少なくとも測定すべき2つのビームスポ
ットがCCDカメラ55の検出するエリア内には入るよ
うに設定されている。カメラコントローラ57はCCD
カメラ55の制御を行うとともにCCDカメラ55から
出力される映像出力をA/D変換し、コンピュータ58
に転送する。転送されたデータをコンピュータ58で処
理することにより2つのビームスポットの垂直径を求
め、2つのビームスポットの垂直径の中心点間の垂直方
向の距離を測定することで測定点のVランディングずれ
量を求めることができる。なお、ここで測定されたデー
タは決められたフォーマットによりコンピュータ58の
データ格納領域にメモリされている。以上の処理を水平
114ユニットに関して行うことで19イと19′ロ間
のVランディングずれ量を測定できる。次に、CCDカ
メラ55を19′ロと19ハ間の水平位置aに移動させ
て上記処理を行うことで19′ロと19ハ間のVランデ
ィングずれ量を測定できる。以上の処理を19ツと1
9′ネ間まで繰り返すことにより画像表示素子54全体
のVランディングずれ量を測定することができる。
置の動作について説明する。図4において54は測定す
べき画像表示素子、55はCCDカメラ、56はCCD
カメラを所定の位置まで移動するためのロボット、57
はカメラコントローラ、58はコンピュータ、59は画
像表示素子を駆動させるための画像表示素子駆動回路、
60は画像表示素子用水平偏向電圧調整装置である。最
初に画像表示素子54は画像表示素子駆動回路59から
出力される信号により白色(単色でも可)を表示する。
この状態で、後述する画像表示素子用水平偏向電圧調整
装置60を使用し、各電子ビームが全走査線にわたって
蛍光体を正確に照射するように走査線毎に水平偏向電圧
を調整する。次にVランディングずれ量の測定を行う。
ここで画像表示素子54は画像表示素子駆動回路59か
ら出力される信号により図8に示すようなVランディン
グずれ量の測定に適したラスタ表示を行う。まず19イ
と19′ロ間のVランディングずれ量の測定について説
明する。CCDカメラ55は画像表示素子54のVラン
ディングずれ量を測定すべき2つのビームスポット(こ
こでは19イaと19′ロa)間を中心にするエリアに
ロボット56を用いてセットされる。なおCCDカメラ
55の倍率は、少なくとも測定すべき2つのビームスポ
ットがCCDカメラ55の検出するエリア内には入るよ
うに設定されている。カメラコントローラ57はCCD
カメラ55の制御を行うとともにCCDカメラ55から
出力される映像出力をA/D変換し、コンピュータ58
に転送する。転送されたデータをコンピュータ58で処
理することにより2つのビームスポットの垂直径を求
め、2つのビームスポットの垂直径の中心点間の垂直方
向の距離を測定することで測定点のVランディングずれ
量を求めることができる。なお、ここで測定されたデー
タは決められたフォーマットによりコンピュータ58の
データ格納領域にメモリされている。以上の処理を水平
114ユニットに関して行うことで19イと19′ロ間
のVランディングずれ量を測定できる。次に、CCDカ
メラ55を19′ロと19ハ間の水平位置aに移動させ
て上記処理を行うことで19′ロと19ハ間のVランデ
ィングずれ量を測定できる。以上の処理を19ツと1
9′ネ間まで繰り返すことにより画像表示素子54全体
のVランディングずれ量を測定することができる。
【0024】次に、ビーム水平方向の照射位置を調整す
る画像表示素子用水平偏向電圧調整装置について説明す
る。図6において、54は調整すべき画像表示素子、5
9は画像表示素子駆動回路、63はR,G,Bフィルタ
付き受光素子、64は増幅器、65はA/D変換器、6
6はメモリ、67はコントローラ、68はCPU、69
は偏向データ格納メモリである。なお説明のために、画
像表示素子駆動回路59から出力される水平偏向電圧は
V0〜V255の256種類の電圧が可能であるとす
る。まず、コントローラ67は画像表示素子駆動回路5
9の水平偏向電圧をV0に固定する。この状態で画像表
示素子54にラスタを描かせ、画面上の調整したい部分
にR,G,Bフィルタ付き受光素子63を取付け、各走
査線に対する各色の受光素子63の出力を増幅器64に
入力する。増幅器64はA/D変換器65の入力レベル
に合うように波形の振幅・オフセット調整を行う。A/
D変換器65は増幅器64からの入力をA/D変換し、
メモリ66に記憶させる。走査線数=228とするとデ
ータ量は228×3個となり、所用時間は1/60秒で
ある。次に、水平偏向電圧をV1に固定し、同様の動作
を繰り返す。上記動作を水平偏向電圧がV255になる
まで繰り返す。全データ量は228×3×256個とな
り、所用時間は(1/60)×256(約4.3秒)で
ある。次に、228×3×256個のデータに基づいて
水平偏向データを作成する方法を図7を用いて説明す
る。走査線を1つ固定し、水平偏向電圧を変数として、
R,G,Bフィルタ付き受光素子63の各々の出力をグ
ラフにすると、図7のfR,fG,fBのようになる。
fR,fG,fBの各々に極大を与える水平偏向電圧を
R1,G1,B1,R2,G2,B2の順に階段上に結
んだ波形hが、上で指定した走査線を描くために必要な
水平偏向電圧波形となる。すべての走査線について同様
にして水平偏向電圧波形を求めることにより、水平偏向
に対する調整は完了する。以上のデータ操作はCPU6
8を用いて行うことができ、求められた水平偏向データ
は偏向データ格納メモリ69の水平偏向データ格納領域
に上書きされる。この偏向データ格納メモリ69にはあ
らかじめ垂直偏向データ、および水平偏向データが格納
されている。
る画像表示素子用水平偏向電圧調整装置について説明す
る。図6において、54は調整すべき画像表示素子、5
9は画像表示素子駆動回路、63はR,G,Bフィルタ
付き受光素子、64は増幅器、65はA/D変換器、6
6はメモリ、67はコントローラ、68はCPU、69
は偏向データ格納メモリである。なお説明のために、画
像表示素子駆動回路59から出力される水平偏向電圧は
V0〜V255の256種類の電圧が可能であるとす
る。まず、コントローラ67は画像表示素子駆動回路5
9の水平偏向電圧をV0に固定する。この状態で画像表
示素子54にラスタを描かせ、画面上の調整したい部分
にR,G,Bフィルタ付き受光素子63を取付け、各走
査線に対する各色の受光素子63の出力を増幅器64に
入力する。増幅器64はA/D変換器65の入力レベル
に合うように波形の振幅・オフセット調整を行う。A/
D変換器65は増幅器64からの入力をA/D変換し、
メモリ66に記憶させる。走査線数=228とするとデ
ータ量は228×3個となり、所用時間は1/60秒で
ある。次に、水平偏向電圧をV1に固定し、同様の動作
を繰り返す。上記動作を水平偏向電圧がV255になる
まで繰り返す。全データ量は228×3×256個とな
り、所用時間は(1/60)×256(約4.3秒)で
ある。次に、228×3×256個のデータに基づいて
水平偏向データを作成する方法を図7を用いて説明す
る。走査線を1つ固定し、水平偏向電圧を変数として、
R,G,Bフィルタ付き受光素子63の各々の出力をグ
ラフにすると、図7のfR,fG,fBのようになる。
fR,fG,fBの各々に極大を与える水平偏向電圧を
R1,G1,B1,R2,G2,B2の順に階段上に結
んだ波形hが、上で指定した走査線を描くために必要な
水平偏向電圧波形となる。すべての走査線について同様
にして水平偏向電圧波形を求めることにより、水平偏向
に対する調整は完了する。以上のデータ操作はCPU6
8を用いて行うことができ、求められた水平偏向データ
は偏向データ格納メモリ69の水平偏向データ格納領域
に上書きされる。この偏向データ格納メモリ69にはあ
らかじめ垂直偏向データ、および水平偏向データが格納
されている。
【0025】次に、画像表示素子駆動回路59の動作を
図5を参照して、水平偏向電圧調整時とVランディング
ずれ量測定時の2つに分けて説明する。なお、図5にお
いて、電源回路61は画像表示素子54の各電極に所定
のバイアス電圧を印加するための回路で、背面電極1に
はV1、ビーム引出し電極3にはV3、ビーム流制御電
極4にはV4、集束電極5にはV5、スクリーン8には
V8の直流電圧をそれぞれ印加する。パルス発生回路3
9は本構成に必要な基本クロックと各種制御信号を発生
させ、本構成の各ブロックに供給している。基本クロッ
クのタイミングは水平同期信号HPと垂直同期信号VP
でコントロールされている。
図5を参照して、水平偏向電圧調整時とVランディング
ずれ量測定時の2つに分けて説明する。なお、図5にお
いて、電源回路61は画像表示素子54の各電極に所定
のバイアス電圧を印加するための回路で、背面電極1に
はV1、ビーム引出し電極3にはV3、ビーム流制御電
極4にはV4、集束電極5にはV5、スクリーン8には
V8の直流電圧をそれぞれ印加する。パルス発生回路3
9は本構成に必要な基本クロックと各種制御信号を発生
させ、本構成の各ブロックに供給している。基本クロッ
クのタイミングは水平同期信号HPと垂直同期信号VP
でコントロールされている。
【0026】まず、水平偏向電圧調整前の白色表示時の
動作について説明する。まず電子ビームをスクリーン8
に照射して表示する駆動分の説明を行う。表示ライン切
換式線陰極駆動回路62は水平同期信号HP、およびパ
ルス発生回路39から出力される制御信号を用いて線陰
極駆動パルス(イ〜ツ)を作成する。この時点では、図
14の線陰極駆動パルス切換スイッチ53(イ〜ツ)を
a側に切換えているので、線陰極駆動パルス(イ〜ツ)
は、図13に示すタイミングで表示ライン切換式線陰極
駆動回路62から出力される。各線陰極2イ〜2ツは図
13(イ〜ハ)に示すように、駆動パルスが高電位の間
に電流が流れて加熱されており、駆動パルス(イ〜ハ)
が低電位の期間に電子を放出するように加熱状態が保持
される。これにより19本の線陰極2イ〜2ツより、そ
れぞれ低電位の駆動パルス(イ〜ツ)が加えられた12
本の水平走査期間のみ電子が放出される。高電位が加え
られる期間には、背面電極1とビーム引出し電極3とに
加えられているバイアス電圧によって定められた線陰極
2の周辺における電位よりも線陰極2イ〜2ツに加えら
れている電位の方が高くなるので、線陰極からは電子が
放出されない。1画面を構成するには、上方の線陰極2
イから下方の線陰極2ツまで順次12水平走査期間ごと
に線陰極駆動パルスを印加していけばよい。
動作について説明する。まず電子ビームをスクリーン8
に照射して表示する駆動分の説明を行う。表示ライン切
換式線陰極駆動回路62は水平同期信号HP、およびパ
ルス発生回路39から出力される制御信号を用いて線陰
極駆動パルス(イ〜ツ)を作成する。この時点では、図
14の線陰極駆動パルス切換スイッチ53(イ〜ツ)を
a側に切換えているので、線陰極駆動パルス(イ〜ツ)
は、図13に示すタイミングで表示ライン切換式線陰極
駆動回路62から出力される。各線陰極2イ〜2ツは図
13(イ〜ハ)に示すように、駆動パルスが高電位の間
に電流が流れて加熱されており、駆動パルス(イ〜ハ)
が低電位の期間に電子を放出するように加熱状態が保持
される。これにより19本の線陰極2イ〜2ツより、そ
れぞれ低電位の駆動パルス(イ〜ツ)が加えられた12
本の水平走査期間のみ電子が放出される。高電位が加え
られる期間には、背面電極1とビーム引出し電極3とに
加えられているバイアス電圧によって定められた線陰極
2の周辺における電位よりも線陰極2イ〜2ツに加えら
れている電位の方が高くなるので、線陰極からは電子が
放出されない。1画面を構成するには、上方の線陰極2
イから下方の線陰極2ツまで順次12水平走査期間ごと
に線陰極駆動パルスを印加していけばよい。
【0027】次に偏向部分の説明を行う。偏向電圧発生
回路40はDMAコントローラ41、水平偏向信号発生
器43h,垂直偏向信号発生器43v等によって構成さ
れ、垂直偏向信号v,v′,水平偏向信号h,h′を発
生する。本構成においては垂直偏向信号に関して、オー
バースキャンを考慮して1フィールドで228水平走査
期間表示している。また、それぞれのラインに対応する
垂直偏向位置情報を記憶しているメモリアドレスエリア
は1フィールド分のメモリ容量を有しており、第1フィ
ールドおよび第2フィールドともに同じデータを使用し
ている。表示する際は水平偏向電圧調整装置60の偏向
データ格納メモリ69から垂直偏向データを読み出して
垂直偏向信号発生器43vでアナログ信号に変換して、
垂直偏向電極7に加えている。前記の偏向データ格納メ
モリ69に記憶された垂直偏向位置情報は12水平走査
期間毎に完全に規則性のあるデータで構成されており、
垂直偏向信号に変換された波形も12段階の垂直偏向信
号となっている。また水平偏向信号に対しては、1水平
走査期間に6段階に電子ビームを水平偏向させる必要性
と水平走査毎に偏向位置を微調整可能なようにメモリを
持っている。したがって、1フレーム間に456水平走
査期間表示するとして、456×6=2736バイトの
メモリが必要であるが、第1フィールドと第2フィール
ドのデータを共用しているために、実際には1368バ
イトのメモリを使用している。水平偏向電圧調整前は、
前記偏向データ格納メモリ69にはあらかじめ全水平走
査ラインとも同じ水平偏向データ(1水平走査期間に6
段階の完全に規則性のあるデータ)が格納されており、
水平偏向信号に変換された波形も6段階の水平偏向信号
となっている。水平偏向電圧調整後は、水平偏向電圧調
整装置60によって求められた各水平走査ライン毎の水
平偏向データが偏向データ格納メモリ69に格納され
る。表示の際は各水平走査ラインに対応した偏向情報を
前記偏向データ格納メモリ69から読み出して、水平偏
向信号発生器43hでアナログ信号に変換して、水平偏
向電極6に加えている。
回路40はDMAコントローラ41、水平偏向信号発生
器43h,垂直偏向信号発生器43v等によって構成さ
れ、垂直偏向信号v,v′,水平偏向信号h,h′を発
生する。本構成においては垂直偏向信号に関して、オー
バースキャンを考慮して1フィールドで228水平走査
期間表示している。また、それぞれのラインに対応する
垂直偏向位置情報を記憶しているメモリアドレスエリア
は1フィールド分のメモリ容量を有しており、第1フィ
ールドおよび第2フィールドともに同じデータを使用し
ている。表示する際は水平偏向電圧調整装置60の偏向
データ格納メモリ69から垂直偏向データを読み出して
垂直偏向信号発生器43vでアナログ信号に変換して、
垂直偏向電極7に加えている。前記の偏向データ格納メ
モリ69に記憶された垂直偏向位置情報は12水平走査
期間毎に完全に規則性のあるデータで構成されており、
垂直偏向信号に変換された波形も12段階の垂直偏向信
号となっている。また水平偏向信号に対しては、1水平
走査期間に6段階に電子ビームを水平偏向させる必要性
と水平走査毎に偏向位置を微調整可能なようにメモリを
持っている。したがって、1フレーム間に456水平走
査期間表示するとして、456×6=2736バイトの
メモリが必要であるが、第1フィールドと第2フィール
ドのデータを共用しているために、実際には1368バ
イトのメモリを使用している。水平偏向電圧調整前は、
前記偏向データ格納メモリ69にはあらかじめ全水平走
査ラインとも同じ水平偏向データ(1水平走査期間に6
段階の完全に規則性のあるデータ)が格納されており、
水平偏向信号に変換された波形も6段階の水平偏向信号
となっている。水平偏向電圧調整後は、水平偏向電圧調
整装置60によって求められた各水平走査ライン毎の水
平偏向データが偏向データ格納メモリ69に格納され
る。表示の際は各水平走査ラインに対応した偏向情報を
前記偏向データ格納メモリ69から読み出して、水平偏
向信号発生器43hでアナログ信号に変換して、水平偏
向電極6に加えている。
【0028】要約すると垂直周期の中の垂直帰線期間を
除いた表示期間に、線陰極2イ〜2ツの中の低電位の駆
動パルスが印加されている線陰極から放出された電子ビ
ームは、ビーム引出し電極3によって水平方向に114
区分に分割され、114本の電子ビーム列を構成してい
る。この電子ビームは、後述するように各区分毎にビー
ム流制御電極4によってビームの通過量が制御され、集
束電極5によって集束された後、図13に示すようにほ
ぼ6段階に変化する一対の水平偏向信号h,h′を加え
られた水平偏向電極18,18′等により、各水平表示
期間にスクリーン8のR1,G1,B1、およびR2,
G2,B2等の蛍光体に順次水平表示期間/6ずつ照射
される。なお、このVランディング測定装置用の画像表
示素子駆動回路の場合には、ビーム流制御電極4には映
像信号によってパルス幅変調された信号の代わりに定電
圧V4を印加しているので、ビーム引出し電極3によっ
て引出された電子ビームはすべて制御電極4を通過し、
スクリーン8に照射され、スクリーン8には白色が表示
される。
除いた表示期間に、線陰極2イ〜2ツの中の低電位の駆
動パルスが印加されている線陰極から放出された電子ビ
ームは、ビーム引出し電極3によって水平方向に114
区分に分割され、114本の電子ビーム列を構成してい
る。この電子ビームは、後述するように各区分毎にビー
ム流制御電極4によってビームの通過量が制御され、集
束電極5によって集束された後、図13に示すようにほ
ぼ6段階に変化する一対の水平偏向信号h,h′を加え
られた水平偏向電極18,18′等により、各水平表示
期間にスクリーン8のR1,G1,B1、およびR2,
G2,B2等の蛍光体に順次水平表示期間/6ずつ照射
される。なお、このVランディング測定装置用の画像表
示素子駆動回路の場合には、ビーム流制御電極4には映
像信号によってパルス幅変調された信号の代わりに定電
圧V4を印加しているので、ビーム引出し電極3によっ
て引出された電子ビームはすべて制御電極4を通過し、
スクリーン8に照射され、スクリーン8には白色が表示
される。
【0029】次にVランディングずれ量測定について説
明する。まず、電子ビームをスクリーン8に照射して表
示する駆動部分の説明を行う。表示ライン切換式線陰極
駆動回路62は水平同期信号HP、およびパルス発生回
路39から出力される制御信号を用いて線陰極駆動パル
ス(イ〜ツ)を作成する。この時点では、図14の線陰
極駆動パルス切換スイッチ53(イ〜ツ)をb側に切換
えているので、1&12ライン選択部51で加工された
線陰極駆動パルス(イ〜ツ)が、図9におおまかに示さ
れているタイミングで表示ライン切換式線陰極駆動回路
62から出力される。なお、図15は14に示される構
成の表示ライン切換式線陰極駆動回路が動作している場
合のタイミングを示した図9の一部分を拡大したもので
ある。各線陰極2イ〜2ツは図9(イ〜ハ)に示すよう
に、駆動パルスが高電位の間に電流が流れて加熱されて
おり、駆動パルス(イ〜ハ)が低電位の期間に電子を放
出するように加熱状態が保持される。これにより19本
の線陰極2イ〜2ツより、それぞれ低電位の駆動パルス
(イ〜ツ)が加えられた2本の水平走査期間(図11の
ライン1とライン12に相当する)のみ電子が放出され
る。高電位が加えられる期間には、背面電極1とビーム
引出し電極3とに加えられているバイアス電圧によって
定められた線陰極2の周辺における電位よりも線陰極2
イ〜2ツに加えられている電位の方が高いので、線陰極
からは電子が放出されない。1画面を構成するには、上
方の線陰極2イから下方の線陰極2ツまで順次12水平
走査期間毎に線陰極駆動パルスを印加していけばよい。
明する。まず、電子ビームをスクリーン8に照射して表
示する駆動部分の説明を行う。表示ライン切換式線陰極
駆動回路62は水平同期信号HP、およびパルス発生回
路39から出力される制御信号を用いて線陰極駆動パル
ス(イ〜ツ)を作成する。この時点では、図14の線陰
極駆動パルス切換スイッチ53(イ〜ツ)をb側に切換
えているので、1&12ライン選択部51で加工された
線陰極駆動パルス(イ〜ツ)が、図9におおまかに示さ
れているタイミングで表示ライン切換式線陰極駆動回路
62から出力される。なお、図15は14に示される構
成の表示ライン切換式線陰極駆動回路が動作している場
合のタイミングを示した図9の一部分を拡大したもので
ある。各線陰極2イ〜2ツは図9(イ〜ハ)に示すよう
に、駆動パルスが高電位の間に電流が流れて加熱されて
おり、駆動パルス(イ〜ハ)が低電位の期間に電子を放
出するように加熱状態が保持される。これにより19本
の線陰極2イ〜2ツより、それぞれ低電位の駆動パルス
(イ〜ツ)が加えられた2本の水平走査期間(図11の
ライン1とライン12に相当する)のみ電子が放出され
る。高電位が加えられる期間には、背面電極1とビーム
引出し電極3とに加えられているバイアス電圧によって
定められた線陰極2の周辺における電位よりも線陰極2
イ〜2ツに加えられている電位の方が高いので、線陰極
からは電子が放出されない。1画面を構成するには、上
方の線陰極2イから下方の線陰極2ツまで順次12水平
走査期間毎に線陰極駆動パルスを印加していけばよい。
【0030】次に偏向部分の説明を行う。垂直偏向波形
に関しては前記の水平電圧調整時と同様であるので省略
する。水平偏向信号に関して説明する。水平偏向電圧調
整直後には、水平偏向電圧調整装置60の偏向データ格
納メモリ69の各水平走査線に対応する領域には、図1
1で示すような各走査線のR1,G1,B1,R2,G
2,B2の蛍光体に電子ビームを正確に照射するため
の、図9のような水平偏向信号を発生させ得る水平偏向
データが全水平走査線分格納されている。ここでたとえ
ば、垂直方向の一区分内のライン1(最初のライン)で
は図11のG1の蛍光体で、ライン12(最後のライ
ン)ではG2の蛍光体でビームスポット径の測定を行う
とすると、Vランディングずれ量測定前には、ライン1
の図9に示す水平偏向波形のR1,G1,B1,R2,
G2,B2の電圧を発生させる水平偏向データを格納す
るメモリ領域に、ライン1のG1の電圧を発生させる水
平偏向データが、またライン12の図9に示す水平偏向
波形のR1,B1,G1,R2,B2の電圧を発生させ
る水平偏向データを格納するメモリ領域に、ライン12
のG2の電圧を発生させる水平偏向データが書込まれ
る。この走査は水平偏向電圧調整装置60のCPU68
で行われる。表示の際は各水平走査ラインに対応した偏
向データを前記偏向データ格納メモリ69から読み出し
て、水平偏向信号発生器43hでアナログ信号に変換し
て、水平偏向電極6に加えることにより各々の走査線の
表示期間中、電子ビームは各ユニットのライン1ではG
1の蛍光体に、ライン12ではG2の蛍光体に正確に照
射される。このときの水平偏向信号は図9のh,h′に
示すような波形になっている。なお、G1,G2以外の
蛍光体を使用してVランディングずれ量を測定する場合
には、上記と同様の処理を行い、選択した蛍光体のみに
ビームが照射されるようにすればよい。
に関しては前記の水平電圧調整時と同様であるので省略
する。水平偏向信号に関して説明する。水平偏向電圧調
整直後には、水平偏向電圧調整装置60の偏向データ格
納メモリ69の各水平走査線に対応する領域には、図1
1で示すような各走査線のR1,G1,B1,R2,G
2,B2の蛍光体に電子ビームを正確に照射するため
の、図9のような水平偏向信号を発生させ得る水平偏向
データが全水平走査線分格納されている。ここでたとえ
ば、垂直方向の一区分内のライン1(最初のライン)で
は図11のG1の蛍光体で、ライン12(最後のライ
ン)ではG2の蛍光体でビームスポット径の測定を行う
とすると、Vランディングずれ量測定前には、ライン1
の図9に示す水平偏向波形のR1,G1,B1,R2,
G2,B2の電圧を発生させる水平偏向データを格納す
るメモリ領域に、ライン1のG1の電圧を発生させる水
平偏向データが、またライン12の図9に示す水平偏向
波形のR1,B1,G1,R2,B2の電圧を発生させ
る水平偏向データを格納するメモリ領域に、ライン12
のG2の電圧を発生させる水平偏向データが書込まれ
る。この走査は水平偏向電圧調整装置60のCPU68
で行われる。表示の際は各水平走査ラインに対応した偏
向データを前記偏向データ格納メモリ69から読み出し
て、水平偏向信号発生器43hでアナログ信号に変換し
て、水平偏向電極6に加えることにより各々の走査線の
表示期間中、電子ビームは各ユニットのライン1ではG
1の蛍光体に、ライン12ではG2の蛍光体に正確に照
射される。このときの水平偏向信号は図9のh,h′に
示すような波形になっている。なお、G1,G2以外の
蛍光体を使用してVランディングずれ量を測定する場合
には、上記と同様の処理を行い、選択した蛍光体のみに
ビームが照射されるようにすればよい。
【0031】要約すると、垂直周期の中の垂直帰線期間
を除いた表示期間に、線陰極2イ〜2ツの中の低電位の
駆動パルスを印加している線陰極から放出された電子ビ
ームは、ビーム引出し電極3によって水平方向に114
区分に分割され、114本の電子ビーム列を構成してい
る。この電子ビームは、各区分毎にビーム流制御電極4
によってビームの通過量が制御され、集束電極5によっ
て集束された後、図9に示すような水平偏向信号h,
h′を加えられた水平偏向電極18,18′等により、
各水平表示期間中にスクリーン8の各垂直ユニットのラ
イン1ではG1の蛍光体に、ライン12ではG2の蛍光
体に照射される。このVランディング測定装置用の画像
表示素子駆動回路の場合は、ビーム流制御電極4には映
像信号によってパルス幅変調された信号の代わりに定電
圧V4を印加しているので、ビーム引出し電極3によっ
て引出された電子ビームはすべて制御電極4を通過し、
スクリーン8に照射される。したがって、スクリーン8
には図8で示すような測定パターンが表示される。な
お、この場合のビームスポットの輝度は画像表示素子5
4を正規動作させた場合の約6倍になっている。
を除いた表示期間に、線陰極2イ〜2ツの中の低電位の
駆動パルスを印加している線陰極から放出された電子ビ
ームは、ビーム引出し電極3によって水平方向に114
区分に分割され、114本の電子ビーム列を構成してい
る。この電子ビームは、各区分毎にビーム流制御電極4
によってビームの通過量が制御され、集束電極5によっ
て集束された後、図9に示すような水平偏向信号h,
h′を加えられた水平偏向電極18,18′等により、
各水平表示期間中にスクリーン8の各垂直ユニットのラ
イン1ではG1の蛍光体に、ライン12ではG2の蛍光
体に照射される。このVランディング測定装置用の画像
表示素子駆動回路の場合は、ビーム流制御電極4には映
像信号によってパルス幅変調された信号の代わりに定電
圧V4を印加しているので、ビーム引出し電極3によっ
て引出された電子ビームはすべて制御電極4を通過し、
スクリーン8に照射される。したがって、スクリーン8
には図8で示すような測定パターンが表示される。な
お、この場合のビームスポットの輝度は画像表示素子5
4を正規動作させた場合の約6倍になっている。
【0032】以上のような画像表示素子のVランディン
グ測定装置によって画像表示素子のVランディングずれ
量を測定することにより、画像表示素子の良否判定がで
きる。
グ測定装置によって画像表示素子のVランディングずれ
量を測定することにより、画像表示素子の良否判定がで
きる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成の画像表示素子用Vランディング測定装置で
は、Vランディングずれ量測定時の線陰極駆動パルスと
して、垂直方向の一区分内の1ライン目と12ライン目
の低電位期間が、1水平走査期間と同じパルス幅の信号
が印加されているが、画像表示素子毎の電極容量ばらつ
き、および水平偏向信号,垂直偏向信号,線陰極駆動パ
ルスのタイミングのずれによっては画像表示素子に表示
されるビームスポットの形状がスポット径を測定できな
いような形状に歪む場合があり、その場合2つのビーム
スポットの垂直径を求めることができなくなり、したが
って2つのビームスポットの垂直径の中心点間の距離を
測定することができなくなり、測定点のVランディング
ずれ量を求めることができなくなる可能性があるという
問題点を有していた。
うな構成の画像表示素子用Vランディング測定装置で
は、Vランディングずれ量測定時の線陰極駆動パルスと
して、垂直方向の一区分内の1ライン目と12ライン目
の低電位期間が、1水平走査期間と同じパルス幅の信号
が印加されているが、画像表示素子毎の電極容量ばらつ
き、および水平偏向信号,垂直偏向信号,線陰極駆動パ
ルスのタイミングのずれによっては画像表示素子に表示
されるビームスポットの形状がスポット径を測定できな
いような形状に歪む場合があり、その場合2つのビーム
スポットの垂直径を求めることができなくなり、したが
って2つのビームスポットの垂直径の中心点間の距離を
測定することができなくなり、測定点のVランディング
ずれ量を求めることができなくなる可能性があるという
問題点を有していた。
【0034】本発明は上記課題を解決するもので、画像
表示素子毎の電極容量のばらつきや水平偏向信号,垂直
偏向信号,線陰極駆動パルスのタイミングのずれが起こ
った場合でも常に画像表示素子のVランディングずれ量
を求めることが可能な画像表示素子用Vランディング測
定装置を提供することを目的としている。
表示素子毎の電極容量のばらつきや水平偏向信号,垂直
偏向信号,線陰極駆動パルスのタイミングのずれが起こ
った場合でも常に画像表示素子のVランディングずれ量
を求めることが可能な画像表示素子用Vランディング測
定装置を提供することを目的としている。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、従来の測定装置では線陰極駆動パルスのパ
ルス幅が垂直方向の1区分内の1ライン目と12ライン
目の低電位期間が1水平走査期間と同じであったのを低
電位期間のパルス幅が1水平走査期間よりも短くしたパ
ルス幅短縮部を、垂直ランディングずれ量測定装置の一
構成要素である画像表示素子駆動回路内のライン選択部
と切換スイッチの間に追加することにより、上記課題を
解決するものである。
するために、従来の測定装置では線陰極駆動パルスのパ
ルス幅が垂直方向の1区分内の1ライン目と12ライン
目の低電位期間が1水平走査期間と同じであったのを低
電位期間のパルス幅が1水平走査期間よりも短くしたパ
ルス幅短縮部を、垂直ランディングずれ量測定装置の一
構成要素である画像表示素子駆動回路内のライン選択部
と切換スイッチの間に追加することにより、上記課題を
解決するものである。
【0036】
【作用】本発明によれば、Vランディングずれ量測定時
の線陰極駆動パルスの低電位期間のパルス幅を1水平走
査期間よりも短くすることにより、画像表示素子毎の電
極容量のばらつきや、水平偏向信号,垂直偏向信号,線
陰極駆動パルスのタイミングのずれが起こった場合で
も、ビームスポット形状の歪むことがなくなるので、2
つのビームスポットの垂直径の中心点間の距離を測定す
ることが可能となり、常に画像表示素子のVランディン
グずれ量を求めることの可能な画像表示素子用Vランデ
ィング測定装置が実現できる。
の線陰極駆動パルスの低電位期間のパルス幅を1水平走
査期間よりも短くすることにより、画像表示素子毎の電
極容量のばらつきや、水平偏向信号,垂直偏向信号,線
陰極駆動パルスのタイミングのずれが起こった場合で
も、ビームスポット形状の歪むことがなくなるので、2
つのビームスポットの垂直径の中心点間の距離を測定す
ることが可能となり、常に画像表示素子のVランディン
グずれ量を求めることの可能な画像表示素子用Vランデ
ィング測定装置が実現できる。
【0037】
【実施例】以下本発明の一実施例の画像表示素子用Vラ
ンディングずれ量測定装置について図面を参照しながら
説明する。
ンディングずれ量測定装置について図面を参照しながら
説明する。
【0038】図4は画像表示素子のVランディング測定
装置のブロック図、図5はVランディングずれ量測定装
置用の画像表示素子駆動回路62のブロック図、図1は
図5の中の表示ライン切換式線陰極駆動回路60のブロ
ック図、図6は画像表示素子用水平偏向電圧調整装置の
ブロック図である。
装置のブロック図、図5はVランディングずれ量測定装
置用の画像表示素子駆動回路62のブロック図、図1は
図5の中の表示ライン切換式線陰極駆動回路60のブロ
ック図、図6は画像表示素子用水平偏向電圧調整装置の
ブロック図である。
【0039】まず、画像表示素子のVランディング測定
装置の動作について説明する。図4において54は測定
すべき画像表示素子、55はCCDカメラ、56はCC
Dカメラを所定の位置まで移動するためのロボット、5
7はカメラコントローラ、58はコンピュータ、59は
画像表示素子を駆動させるための画像表示素子駆動回
路、60は画像表示素子用水平偏向電圧調整装置であ
る。最初に、画像表示素子54は画像表示素子駆動回路
59から出力される信号により白色(単色でも可)を表
示する。この状態で、後述する画像表示素子用水平偏向
電圧調整装置60を使用し、各電子ビームが全走査線に
亘って蛍光体を正確に照射するように、走査線毎に水平
偏向電圧を調整する。次に、Vランディングずれ量の測
定を行う。ここで画像表示素子54は、画像表示素子駆
動回路59から出力される信号により、図8で示すよう
なVランディングずれ量の測定に適したラスタ表示を行
う。まず19イと19′ロ間のVランディングずれ量の
測定について説明する。CCDカメラ55は画像表示素
子54のVランディングずれ量を測定すべき2つのビー
ムスポット(ここでは19イaと19′ロa)間を中心
にするエリアにロボット56を用いてセットされる。な
お、CCDカメラ55の倍率は少なくとも測定すべき2
つのビームスポットがCCDカメラ55の検出するエリ
ア内には入るように設定されている。カメラコントロー
ラ57はCCDカメラ55の制御を行うとともに、CC
Dカメラ55から出力される映像出力をA/D変換し、
コンピュータ58に転送する。転送されたデータをコン
ピュータ58で処理することにより、2つのビームスポ
ットの垂直径を求め、2つのビームスポットの垂直径の
中心点間の垂直方向の距離を測定することにより、測定
点のVランディングずれ量を求めることができる。な
お、ここで測定されたデータは決められたフォーマット
によりコンピュータ58のデータ格納領域にメモリされ
ている。以上の処理を水平114ユニットに関して行う
ことにより、19イと19′ロ間のVランディングずれ
量を測定できる。次に、CCDカメラ55を19′ロと
19ハ間の水平位置aに移動させて上記処理を行うこと
により、19′ロと19ハ間のVランディングずれ量を
測定できる。以上の処理を19ツと19′ネ間まで繰り
返すことにより、画像表示素子54全体のVランディン
グずれ量を測定することができる。
装置の動作について説明する。図4において54は測定
すべき画像表示素子、55はCCDカメラ、56はCC
Dカメラを所定の位置まで移動するためのロボット、5
7はカメラコントローラ、58はコンピュータ、59は
画像表示素子を駆動させるための画像表示素子駆動回
路、60は画像表示素子用水平偏向電圧調整装置であ
る。最初に、画像表示素子54は画像表示素子駆動回路
59から出力される信号により白色(単色でも可)を表
示する。この状態で、後述する画像表示素子用水平偏向
電圧調整装置60を使用し、各電子ビームが全走査線に
亘って蛍光体を正確に照射するように、走査線毎に水平
偏向電圧を調整する。次に、Vランディングずれ量の測
定を行う。ここで画像表示素子54は、画像表示素子駆
動回路59から出力される信号により、図8で示すよう
なVランディングずれ量の測定に適したラスタ表示を行
う。まず19イと19′ロ間のVランディングずれ量の
測定について説明する。CCDカメラ55は画像表示素
子54のVランディングずれ量を測定すべき2つのビー
ムスポット(ここでは19イaと19′ロa)間を中心
にするエリアにロボット56を用いてセットされる。な
お、CCDカメラ55の倍率は少なくとも測定すべき2
つのビームスポットがCCDカメラ55の検出するエリ
ア内には入るように設定されている。カメラコントロー
ラ57はCCDカメラ55の制御を行うとともに、CC
Dカメラ55から出力される映像出力をA/D変換し、
コンピュータ58に転送する。転送されたデータをコン
ピュータ58で処理することにより、2つのビームスポ
ットの垂直径を求め、2つのビームスポットの垂直径の
中心点間の垂直方向の距離を測定することにより、測定
点のVランディングずれ量を求めることができる。な
お、ここで測定されたデータは決められたフォーマット
によりコンピュータ58のデータ格納領域にメモリされ
ている。以上の処理を水平114ユニットに関して行う
ことにより、19イと19′ロ間のVランディングずれ
量を測定できる。次に、CCDカメラ55を19′ロと
19ハ間の水平位置aに移動させて上記処理を行うこと
により、19′ロと19ハ間のVランディングずれ量を
測定できる。以上の処理を19ツと19′ネ間まで繰り
返すことにより、画像表示素子54全体のVランディン
グずれ量を測定することができる。
【0040】ビームの水平方向の照射位置を調整する画
像表示素子用水平偏向電圧調整装置については、従来と
同様であるので説明は省略する。
像表示素子用水平偏向電圧調整装置については、従来と
同様であるので説明は省略する。
【0041】次に、画像表示素子駆動回路59の動作を
図5を参照して、水平偏向電圧調整時とVランディング
ずれ量測定時の2つに分けて説明する。なお、図5にお
いて、電源回路61は画像表示素子54の各電極に所定
のバイアス電圧を印加するための回路で、背面電極1に
はV1、ビーム引出し電極3にはV3、ビーム流制御電
極4にはV4、集束電極5にはV5、スクリーン8には
V8の直流電圧をそれぞれ印加する。パルス発生回路3
9は本構成に必要な基本クロックと各種制御信号を発生
させ本構成の各ブロックに供給している。基本クロック
のタイミングは水平同期信号HP、および垂直同期信号
VPでコントロールされている。
図5を参照して、水平偏向電圧調整時とVランディング
ずれ量測定時の2つに分けて説明する。なお、図5にお
いて、電源回路61は画像表示素子54の各電極に所定
のバイアス電圧を印加するための回路で、背面電極1に
はV1、ビーム引出し電極3にはV3、ビーム流制御電
極4にはV4、集束電極5にはV5、スクリーン8には
V8の直流電圧をそれぞれ印加する。パルス発生回路3
9は本構成に必要な基本クロックと各種制御信号を発生
させ本構成の各ブロックに供給している。基本クロック
のタイミングは水平同期信号HP、および垂直同期信号
VPでコントロールされている。
【0042】まず、水平偏向電圧調整前の白色表示時の
動作は従来と同様であるので説明は省略する。
動作は従来と同様であるので説明は省略する。
【0043】次にVランディングずれ量測定時について
説明する。まず、電子ビームをスクリーン8に照射して
表示する駆動部分の説明を行う。表示ライン切換式線陰
極駆動回路62は、水平同期信号HP、およびパルス発
生回路39から出力される制御信号を用いて線陰極駆動
パルス(イ〜ツ)を作成する。この時点では、図1の線
陰極駆動パルス切換スイッチ53(イ〜ツ)をb側に切
換えているので、垂直方向1区分内の最初と最後のライ
ンを取出す1&12ライン選択部51で加工された線陰
極駆動パルス(イ〜ツ)が、さらにパルス幅短縮回路5
2によりその低電位期間のパルス幅を1水平走査期間よ
りも短縮され、図9に示すと同じようなタイミングで表
示ライン切換式線陰極駆動回路62から出力される。な
お、図1で示される構成の表示ライン切換式線陰極駆動
回路が動作している場合の各信号のタイミングは図9と
ほぼ同じようなものになるが、正確には図2で示したよ
うになる。図2は図9の一部分を拡大した図15に相当
する。各線陰極2イ〜2ツは図9(イ〜ハ)に示すよう
に、駆動パルスが高電位の間に電流が流れて加熱されて
おり、駆動パルス(イ〜ハ)が低電位の期間に電子を放
出するように加熱状態が保持される。これにより19本
の線陰極2イ〜2ツより、それぞれ低電位の駆動パルス
(イ〜ツ)が加えられたそれぞれが1水平走査期間より
も短い2つの期間(図11のライン1とライン12に相
当する)のみ電子が放出される。高電位が加えられる期
間には、背面電極1とビーム引出し電極3とに加えられ
ているバイアス電圧によって定められた線陰極2の周辺
における電位よりも線陰極2イ〜2ツに加えられている
電位のほうが高くなるので、線陰極からは電子が放出さ
れない。1画面を構成するには、上方の線陰極2イから
下方の線陰極2ツまで順次12水平走査間ごとに線陰極
駆動パルスを印加していけばよい。
説明する。まず、電子ビームをスクリーン8に照射して
表示する駆動部分の説明を行う。表示ライン切換式線陰
極駆動回路62は、水平同期信号HP、およびパルス発
生回路39から出力される制御信号を用いて線陰極駆動
パルス(イ〜ツ)を作成する。この時点では、図1の線
陰極駆動パルス切換スイッチ53(イ〜ツ)をb側に切
換えているので、垂直方向1区分内の最初と最後のライ
ンを取出す1&12ライン選択部51で加工された線陰
極駆動パルス(イ〜ツ)が、さらにパルス幅短縮回路5
2によりその低電位期間のパルス幅を1水平走査期間よ
りも短縮され、図9に示すと同じようなタイミングで表
示ライン切換式線陰極駆動回路62から出力される。な
お、図1で示される構成の表示ライン切換式線陰極駆動
回路が動作している場合の各信号のタイミングは図9と
ほぼ同じようなものになるが、正確には図2で示したよ
うになる。図2は図9の一部分を拡大した図15に相当
する。各線陰極2イ〜2ツは図9(イ〜ハ)に示すよう
に、駆動パルスが高電位の間に電流が流れて加熱されて
おり、駆動パルス(イ〜ハ)が低電位の期間に電子を放
出するように加熱状態が保持される。これにより19本
の線陰極2イ〜2ツより、それぞれ低電位の駆動パルス
(イ〜ツ)が加えられたそれぞれが1水平走査期間より
も短い2つの期間(図11のライン1とライン12に相
当する)のみ電子が放出される。高電位が加えられる期
間には、背面電極1とビーム引出し電極3とに加えられ
ているバイアス電圧によって定められた線陰極2の周辺
における電位よりも線陰極2イ〜2ツに加えられている
電位のほうが高くなるので、線陰極からは電子が放出さ
れない。1画面を構成するには、上方の線陰極2イから
下方の線陰極2ツまで順次12水平走査間ごとに線陰極
駆動パルスを印加していけばよい。
【0044】次に偏向部分の説明であるが、従来のVラ
ンディングずれ量測定装置と同様であるので省略する。
ンディングずれ量測定装置と同様であるので省略する。
【0045】要約すると、垂直周期の中の垂直帰線期間
を除いた表示期間に、線陰極2イ〜2ツの中の低電位の
駆動パルスを印加している線陰極から放出された電子ビ
ームは、ビーム引出し電極3によって水平方向に114
区分に分割され、114本の電子ビーム列を構成してい
る。この電子ビームは、各区分毎にビーム流制御電極4
によってビームの通過量が制御され、集束電極5によっ
て集束された後、図9に示すような水平偏向信号h,
h′を加えられた水平偏向電極18,18′等により、
各水平表示期間中にスクリーン8の各垂直ユニットのラ
イン1ではG1の蛍光体に、ライン12ではG2の蛍光
体に照射される。このVランディング測定装置用の画像
表示素子駆動回路の場合は、ビーム流制御電極4には映
像信号によってパルス幅変調された信号の代わりに低電
圧V4を印加しているため、ビーム引出し電極3によっ
て引出された電子ビームはすべて制御電極4を通過し、
スクリーン8に照射されるので、従来は線陰極駆動パル
スの低電位期間が1水平走査期間と同じ長さの場合、画
像表示素子毎に電極容量がばらついて、水平偏向信号,
垂直偏向信号の立ち上がり区間、立ち下がり区間の波形
なまりが大きくなった場合や水平偏向信号,垂直偏向信
号,線陰極駆動パルスのタイミングのずれが起こった場
合、図15に示すように線陰極駆動パルスの低電位期間
が垂直偏向信号,水平偏向信号の立ち上がり、または立
ち下がり区間にかかり、図16に示すようにビームのス
ポット径が歪んでいた(図示するようなビームスポット
間の発光等)のであるが、線陰極駆動パルスの低電位期
間を1水平走査期間よりも短くすることにより、図2に
示すように線陰極駆動パルスの低電位期間を垂直偏向信
号、水平偏向信号の立ち上がりおよび立ち下がり区間に
かからなくすることができ、図3に示すようにビームス
ポットの形状が歪むことがなくなり、スクリーン8には
図8に示すような測定パターンが表示される。なお、こ
の場合のビームスポットの輝度は画像表示素子54を正
規動作させた場合の約6倍になっている。
を除いた表示期間に、線陰極2イ〜2ツの中の低電位の
駆動パルスを印加している線陰極から放出された電子ビ
ームは、ビーム引出し電極3によって水平方向に114
区分に分割され、114本の電子ビーム列を構成してい
る。この電子ビームは、各区分毎にビーム流制御電極4
によってビームの通過量が制御され、集束電極5によっ
て集束された後、図9に示すような水平偏向信号h,
h′を加えられた水平偏向電極18,18′等により、
各水平表示期間中にスクリーン8の各垂直ユニットのラ
イン1ではG1の蛍光体に、ライン12ではG2の蛍光
体に照射される。このVランディング測定装置用の画像
表示素子駆動回路の場合は、ビーム流制御電極4には映
像信号によってパルス幅変調された信号の代わりに低電
圧V4を印加しているため、ビーム引出し電極3によっ
て引出された電子ビームはすべて制御電極4を通過し、
スクリーン8に照射されるので、従来は線陰極駆動パル
スの低電位期間が1水平走査期間と同じ長さの場合、画
像表示素子毎に電極容量がばらついて、水平偏向信号,
垂直偏向信号の立ち上がり区間、立ち下がり区間の波形
なまりが大きくなった場合や水平偏向信号,垂直偏向信
号,線陰極駆動パルスのタイミングのずれが起こった場
合、図15に示すように線陰極駆動パルスの低電位期間
が垂直偏向信号,水平偏向信号の立ち上がり、または立
ち下がり区間にかかり、図16に示すようにビームのス
ポット径が歪んでいた(図示するようなビームスポット
間の発光等)のであるが、線陰極駆動パルスの低電位期
間を1水平走査期間よりも短くすることにより、図2に
示すように線陰極駆動パルスの低電位期間を垂直偏向信
号、水平偏向信号の立ち上がりおよび立ち下がり区間に
かからなくすることができ、図3に示すようにビームス
ポットの形状が歪むことがなくなり、スクリーン8には
図8に示すような測定パターンが表示される。なお、こ
の場合のビームスポットの輝度は画像表示素子54を正
規動作させた場合の約6倍になっている。
【0046】以上のように本実施例によれば、低電位期
間のパルス幅が1水平走査期間よりも短い線陰極駆動パ
ルスに変えることにより、画像表示素子毎の電極容量の
ばらつき、および水平偏向信号,垂直偏向信号,線陰極
駆動パルスのタイミングのずれが起こった場合でも、ビ
ームスポットの形状の歪むことがなくなり、したがっ
て、2つのビームスポットの垂直径の中心点間の距離を
測定することが可能となるので、常に画像表示素子のV
ランディングずれ量を求めることができる。
間のパルス幅が1水平走査期間よりも短い線陰極駆動パ
ルスに変えることにより、画像表示素子毎の電極容量の
ばらつき、および水平偏向信号,垂直偏向信号,線陰極
駆動パルスのタイミングのずれが起こった場合でも、ビ
ームスポットの形状の歪むことがなくなり、したがっ
て、2つのビームスポットの垂直径の中心点間の距離を
測定することが可能となるので、常に画像表示素子のV
ランディングずれ量を求めることができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ビームの
垂直ランディングずれ量測定装置の一構成要素である画
像表示素子駆動回路の、線陰極駆動パルスを発生する表
示ライン切換式線陰極駆動パルス発生回路に、Vランデ
ィングずれ量測定時の低電位期間のパルス幅を1水平走
査期間よりも短縮させるパルス幅短縮部を追加すること
により、Vランディングずれ量測定時の線陰極駆動パル
スの低電位期間のパルス幅を1水平走査期間よりも短く
することにより、画像表示素子毎の電極容量ばらつき、
および水平偏向信号,垂直偏向信号,線陰極駆動パルス
のタイミングのずれが起こった場合でも、ビームスポッ
トの形状が歪むことがなくなり、したがって2つのビー
ムスポットの垂直径の中心点間の距離を測定することが
できるようになり、画像表示素子のVランディングずれ
量を求めることが可能となる。
垂直ランディングずれ量測定装置の一構成要素である画
像表示素子駆動回路の、線陰極駆動パルスを発生する表
示ライン切換式線陰極駆動パルス発生回路に、Vランデ
ィングずれ量測定時の低電位期間のパルス幅を1水平走
査期間よりも短縮させるパルス幅短縮部を追加すること
により、Vランディングずれ量測定時の線陰極駆動パル
スの低電位期間のパルス幅を1水平走査期間よりも短く
することにより、画像表示素子毎の電極容量ばらつき、
および水平偏向信号,垂直偏向信号,線陰極駆動パルス
のタイミングのずれが起こった場合でも、ビームスポッ
トの形状が歪むことがなくなり、したがって2つのビー
ムスポットの垂直径の中心点間の距離を測定することが
できるようになり、画像表示素子のVランディングずれ
量を求めることが可能となる。
【図1】本発明の一実施例(図5)の中の表示ライン切
換式線陰極駆動回路のブロック図
換式線陰極駆動回路のブロック図
【図2】同、画像表示素子駆動回路の動作説明のための
波形図(図9)の拡大図
波形図(図9)の拡大図
【図3】同、画像表示素子に表示されるVランディング
ずれ量測定用ラスタパターンのビームスポット形状を示
す説明図
ずれ量測定用ラスタパターンのビームスポット形状を示
す説明図
【図4】画像表示素子のVランディングずれ量測定装置
のブロック図
のブロック図
【図5】画像表示素子駆動回路のブロック図
【図6】画像表示素子用水平偏向電圧調整装置のブロッ
ク図
ク図
【図7】水平偏向データを作成する方法を説明する図
【図8】画像表示素子に表示されるVランディングずれ
量測定用ラスタパターンの一部分を示す説明図
量測定用ラスタパターンの一部分を示す説明図
【図9】画像表示素子駆動回路の動作説明のための波形
図
図
【図10】画像表示素子の分解斜視図
【図11】画像表示素子の蛍光面の拡大図
【図12】画像表示素子を用いた画像表示装置のブロッ
ク図
ク図
【図13】画像表示装置の動作説明のための波形図
【図14】従来の表示ライン切換式線陰極駆動回路のブ
ロック図
ロック図
【図15】同、画像表示素子駆動回路の動作説明のため
の波形図(図9)の拡大図
の波形図(図9)の拡大図
【図16】同、画像表示素子に表示されるVランディン
グずれ量測定用ラスタパターンのビームスポット形状を
示す説明図
グずれ量測定用ラスタパターンのビームスポット形状を
示す説明図
54 測定すべき画像表示素子 55 CCDカメラ(テレビジョンカメラ) 56 ロボット 57 カメラコントローラ 58 コンピュータ 59 画像表示素子駆動回路 60 画像表示素子用水平偏向電圧調整装置
Claims (1)
- 【請求項1】 スクリーン上の画面を垂直方向に複数の
区分に分割し、各垂直区分毎に設けられている線陰極か
ら放射する電子ビームが、垂直および水平方向に偏向を
受けた後、スクリーン上で垂直方向にストライプに塗布
されたR,G,Bの3色の蛍光体に照射することによ
り、スクリーン上に形成される多くのビームスポットに
よってカラー画像を構成する画像表示素子のビームの垂
直ランディングずれ量を測定する装置として、 前記画像表示素子に画像を表示させるための表示素子駆
動回路と、電子ビームを蛍光体に正確に照射するために
画像表示素子の水平偏向電圧を調整する水平偏向電圧調
整装置と、 画像表示素子に表示されたラスタの一部分をとらえるテ
レビジョンカメラと、テレビジョンカメラの制御を行う
とともにテレビジョンカメラから出力される映像出力を
A/D変換し、コンピュータに転送するカメラコントロ
ーラと、 テレビジョンカメラを、測定するラスタの位置まで移動
させるロボットと、 カメラコントローラから転送されたデータを処理し、画
像表示素子のビームの垂直ランディングずれ量を計算
し、かつカメラコントローラとロボットとを制御するコ
ンピュータとを備え、 水平偏向電圧調整後は水平偏向電圧調整装置によって求
められ、水平偏向電圧調整装置の調整データ格納メモリ
に格納された各走査線毎の水平偏向データを使用して作
成される垂直方向の一区分内のライン1とライン12で
は水平方向の1区分内の6つの蛍光体の内の異なる2つ
の蛍光体に電子ビームを正確に照射するような水平偏向
信号を全走査線にわたって入力し、また線陰極には垂直
方向の一区分内の最初のラインと最後のラインの期間の
みに1水平走査期間よりも短い幅の電子ビームを放射す
るような線陰極駆動パルスを入力して、垂直方向の1区
分内にビームスポットを2個表示させることにより、 画像表示素子毎の電極容量ばらつき、および水平偏向信
号,垂直偏向信号,線陰極駆動パルスのタイミングのず
れが起こった場合でも、画像表示素子のVランディング
ずれ量を求めることが可能とした画像表示素子のビーム
の垂直ランディングずれ量測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10416092A JPH05300546A (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 垂直ランディングずれ量測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10416092A JPH05300546A (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 垂直ランディングずれ量測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05300546A true JPH05300546A (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=14373314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10416092A Pending JPH05300546A (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 垂直ランディングずれ量測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05300546A (ja) |
-
1992
- 1992-04-23 JP JP10416092A patent/JPH05300546A/ja active Pending
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