JPH05210655A - 文書作成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、１文書の頁単位の書式設定に
より、１文書の作成処理時に書式の異なる頁を作成でき
るようにして、文書作成の多様化を図ることができる文
書作成装置を提供することにある。 【構成】文書作成時にキーボード２により書式設定を行
なう場合に、１文書の頁単位の書式設定を行なうことが
できる。設定された頁単位の書式データは書式データメ
モリ５に格納される。この頁単位の書式データに基づい
て、制御部１は１文書の各頁単位の文書作成・編集処理
を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、文書の頁単位の書式を
設定する機能を有する文書作成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、日本語ワードプロセッサである文
書作成装置では、文書作成時に用紙サイズ、１行字数、
１頁行数等の書式データを設定し、この書式データに基
づいて文書データは作成されて、表示または印刷される
ことになる。この書式設定は、作成した後または作成中
に変更することができる。

【０００３】ところで、書式設定は、通常では文書単位
になされる。したがって、例えば用紙サイズがＡ４に設
定された場合に、１文書の各頁はすべてＡ４の用紙内
に、作成された文字データが展開されて、印刷されるよ
うに管理される。

【０００４】しかしながら、文書を作成する場合に、文
書単位ではなく、頁単位の書式設定モードがあれば、多
様な文書を作成できる利点がある。例えば、本文をＡ４
のサイズで作成し、本文の内容を図式化した頁をＡ３の
拡大したサイズにするような利用が考えられる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来の文書作成装置で
は、文書の書式データを設定する書式設定は文書単位の
ため、１文書の全ての頁の書式は一律固定である。した
がって、特定の頁の用紙サイズを拡大するような文書を
作成することは、１文書の作成処理では不可能である。

【０００６】本発明の目的は、１文書の頁単位の書式設
定により、１文書の作成処理時に用紙サイズ等の書式の
異なる頁を作成できるようにして、文書作成の多様化を
図ることができる文書作成装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、作成した文書
データを格納する文書メモリ手段、文書データの頁単位
の書式データを設定する書式データ設定手段、書式デー
タ設定手段により設定された頁単位の書式データを格納
する書式データメモリ手段および書式データメモリ手段
に格納された書式データに基づいて文書データの各頁単
位の文書作成・編集処理を実行する制御手段とを備えた
文書作成装置である。

【０００８】

【作用】本発明では、文書作成時に書式設定を行なう場
合に、１文書の頁単位の書式設定を行なうことができ
る。設定された頁単位の書式データは書式データメモリ
手段に格納される。この頁単位の書式データに基づい
て、１文書の各頁単位の文書作成・編集処理が実行され
る。

【０００９】

【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。

【００１０】図１は同実施例に係わる文書作成装置の要
部を示すブロック図である。本装置は、装置全体の制
御、文書作成処理及び編集処理等を実行する制御部１、
キーボード２、入力制御部３、文書バッファメモリ４及
び書式データメモリ５を有する。

【００１１】キーボード２は、各種文字キーの他に、書
式設定キー２ａおよび頁操作キー２ｂ等を備えている。
入力制御部３は、キーボード２から入力される各種キー
入力信号をキーコードに変換して制御部１に出力する。
文書バッファメモリ４は、作成された文書データを格納
するバッファメモリである。書式データメモリ５は、文
書単位の書式データまたは頁単位の書式データを格納す
る。

【００１２】さらに、本装置は、表示部６、表示制御部
７、プリンタ８および印字制御部９を備えている。表示
部６は表示制御部７により制御されて、文書バッファメ
モリ４から呼出された文書データを表示する。プリンタ
８は印字制御部９により制御されて、文書バッファメモ
リ４から呼出された文書データを印字する。

【００１３】次に、同実施例の動作を説明する。

【００１４】先ず、文書作成モード時（図２のステップ
Ｓ１）、キーボード２の書式設定キー２ａが操作される
と、表示部６には書式設定用の入力画面が表示される。
この入力画面により、文書単位の書式設定が実行される
と（ステップＳ２のＮＯ、Ｓ６）、入力された文書単位
の書式データは、書式データメモリ５に格納される。

【００１５】制御部１は、書式データメモリ５の文書単
位の書式データに基づいて、キーボード２から入力され
た文字列に応じた文書作成処理を実行する（ステップＳ
７）。文書作成処理では、例えば書式設定により用紙サ
イズがＡ４であれば、１文書の全ての頁がＡ４サイズに
設定されて、このＡ４サイズの用紙内に作成された文字
データが展開されて、印刷されるように管理される。

【００１６】一方、頁単位の書式設定モードが選択され
ると（ステップＳ２のＹＥＳ、Ｓ３）、入力された頁単
位の書式データは書式データメモリ５に格納される。制
御部１は、書式データメモリ５の頁書単位の書式データ
に基づいて、キーボード２から入力れさた文字列に応じ
た文書作成処理を実行する（ステップＳ４）。

【００１７】この文書作成処理では、例えば図３に示す
ように、１文書の１頁〜３頁の各用紙サイズがＡ４に設
定されて、４頁がＡ３に設定されると、１頁〜３頁はＡ
４サイズの用紙内に作成された文字データが展開され
て、印刷されるように管理される。また、４頁はＡ３サ
イズの用紙内に作成された文字データが展開されて、印
刷されるように管理される。

【００１８】制御部１は、頁書単位の書式データに基づ
いて作成した各頁の文字データを文書バッファメモリ４
に展開する（ステップＳ５）。これにより、表示部６に
は、Ａ４サイズの１頁〜３頁およびＡ３サイズの４頁の
各文字データが表示される。またプリンタ８により、図
３に示すように、１頁〜３頁の内容はＡ４サイズの用紙
に印刷されて、４頁の内容はＡ３の用紙に印刷される。

【００１９】ここで、文書作成後または作成中に、キー
ボード２の頁操作キー２ｂが操作れると（ステップＳ８
のＹＥＳ）、文書単位で設定した書式データの中で、頁
単位の書式データの変更が可能となる。これにより、１
文書の各頁が一律にＡ４サイズの用紙に設定されても、
前記のように、例えば４頁をＡ３サイズの用紙に設定す
ることができる。

【００２０】このようにして、文書作成時の書式設定を
文書単位だけでなく、頁単位に行なうことにより、１文
書の各頁の書式を任意に設定することができる。したが
って、例えば、１文書の本文をＡ４サイズの用紙に印刷
し、本文の内容を図式化した頁をＡ３サイズのような拡
大した用紙に印刷するような文書作成を行なうことがで
きる。言い換えれば、従来の文書単位の書式設定では１
文書の全ての頁の書式は一律固定であるが、頁単位の書
式設定により、１文書の作成処理時に用紙サイズ等の書
式の異なる頁を作成することができる。

【００２１】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、１
文書の頁単位の書式設定により、１文書の中の各頁の書
式を任意に設定することができる。したがって、１文書
の作成処理時に、用紙サイズ等の書式が異なる頁毎の文
書を作成できるため、結果的に文書作成の多様化を図る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係る文書作成装置の要部を示
すブロック図。

【図２】同実施例の動作を説明するためのフローチャー
ト。

【図３】同実施例に係わる書式データを説明するための
概念図。

【符号の説明】

１…制御部、２…キーボード、４…文書バッファメモ
リ、５…書式データメモリ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 作成した文書データを格納する文書メモ
   リ手段と、 前記文書データの頁単位の書式データを設定する書式デ
   ータ設定手段と、 この書式データ設定手段により設定された頁単位の書式
   データを格納する書式データメモリ手段と、 この書式データメモリ手段に格納された前記書式データ
   に基づいて文書データの各頁単位の文書作成・編集処理
   を実行する制御手段とを具備したことを特徴とする文書
   作成装置。