JPH05210179A - 感光性材料のウエブを前進，案内および位置決めする装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 感光性材料のウエブを前進させ、案内し、そ
して位置決めする装置を提供する。 【構成】 下部案内部材１と、この部材１から上下に、
かつこれに離隔・近接して移動できる上部案内部材との
間に、露出現像済写真フィルム２０が、前進により写真
複写機を通り移動される。案内部材の対向する面１ａ
は、案内部材の正しく合わされる窓３を取り囲み、フィ
ルムが止まれば、窓３に整合するフィルム駒２１を取り
囲み広範囲にフィルム２０に係合する、持ち上げた部分
を有する。一たび窓３に整合するフィルム駒の結像が完
了すると、複数のばねが、上部案内部材を持ち上げ、そ
して上記対向面１ａの持ち上げた部分のポート１７は、
その次のフィルム駒２１が窓と整合する位置へ前進中
に、２つの案内部材間にフィルムを空中浮揚させる圧縮
空気の噴流を排出する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】〔発明の背景〕本発明は感光性材料のウエ
ブを前進，案内および位置決めする装置、特にフィルム
駒が印画紙またはその他同種のものの上に結像される写
真複写機において、露光済かつ現像済写真フィルムのウ
エブまたはストリップを操作する装置の改良に関するも
のである。写真複写機は、露光済かつ現像済写真フィル
ムを案内し、かつその上複写作業中フィルム駒を適正に
位置決めするのに役立つ、いわゆるネガティブプラット
ホームを用いる。複写ステーションにおけるフィルム駒
は、駒全体が扁平になる位置に維持することが重要であ
り、何故ならば、フィルム駒の主要部の平面から動かさ
れる複写ステーションにおけるフィルム駒の任意の部分
は、印画紙または他の適当な受像材料上に、対応像のぶ
れた（不鮮明な）部分を作るからである。結像されよう
とするフィルム駒が、扁平のままであるのを確保するた
め、多くの写真複写機には、複写ステーションにおい
て、フィルム駒を取り囲む、フィルムの部分を係合，締
め付け、そして位置決めするのに役立つ、抑えすなわち
締め付け装置、すなわち、上記複写ステーションにおい
て、正方形または長方形フレームの４辺すべてでフィル
ムを係合，締め付け、そして位置決めする装置が設けら
れている。このために、上記写真複写機はマスクと呼ば
れる、２個の板状案内部材を用い、このマスクは、連続
する露光済かつ現像済フィルムの通路を形成し、かつ印
画紙上に結像されるフィルム駒に正しく合わされる窓が
設けられる。次のフィルム駒を上記マスクの窓に正しく
合わせるように間欠的搬送中に、マスクがフィルムに損
害（例えば、引っ掻き傷）を与えないために、現在公知
の写真複写機は、各結像作業の完了後直ちに、２個のマ
スクを相互に離隔移動させる装置を用いている。これは
露光済かつ現像済フィルムに対する損害を与えること、
特に隣接駒間の駒線に沿いフィルム駒を係合，締め付
け，および位置決めするマスクのこれらの部分により、
すなわち、上記複写ステーションを通るフィルムの、１
段ずつまたは間欠的前進の方向と直角に延び出る領域内
において、損害の可能性を減らそうとするものである。
上記２つのマスクを相互に離隔する可動性の範囲は、次
のフィルム駒を、上記２つの窓と正しく合わせる位置に
前進させるために、フィルムを作動させる前に、引っ込
められたマスクが上記フィルムとの接触をはずされるよ
うな様式で通常選択される。

【０００２】多くの場合、一方のマスクが他方のマスク
の下方に配置される。下方マスクの可動性に対する要求
は、写真複写装置の若干の形式で多くの問題を生じ、特
に、複写ステーションと交差するフィルム用通路下方の
空間は珍重されるので、いわゆる小規模実験室（ｍｉｎ
ｉｌａｂｓ）で利用される装置において問題を生じる。
上記下方マスクは、フィルム通路と、上記複写ステーシ
ョンを通過移動する印画紙を支持し、かつ案内する、い
わゆるポジティブプラットホームとの間に配置される。

【０００３】〔発明の目的〕本発明の目的は、感光性材
料のウエブを前進させ，案内し，そして位置決めする、
扱い易く簡潔かつ安価な装置を提供することにある。本
発明の他の一目的は、小規模実験室で有効に利用できる
装置を提供することにある。本発明のさらに他の一目的
は、写真複写機内の感光性材料の連続したウエブの操作
の各段階およびあらゆる段階中、下部案内部材が静止の
ままである装置を提供することにある。本発明のさらに
他の目的は、上記概説のウエブの前進，案内および位置
決め装置に用いる、新規で改良された案内部材を提供す
ることにある。本発明のさらに他の一目的は、上記複写
ステーションに正しく合わさるようにウエブの連続部分
の搬送中、ウエブが隣接部品類に接触しないようにす
る、新規で改良された装置を備えた、上記概説の装置を
提供することにある。

【０００４】本発明のさらに他の目的は、上記概説の装
置を具体化する写真複写機を提供することにある。本発
明の付加目的は、従来公知の装置に代わる優れたものと
して、小規模実験室で利用されるものを含め、現用の写
真複写機に取り付けられる、ウエブの案内，前進および
位置決め装置を提供することにある。本発明の他の一目
的は、相互に対する案内部材すなわちマスクの可動性を
制限する、新規で改良された装置を備えた装置を提供す
ることにある。本発明のさらに他の一目的は、その作動
が任意の所定範囲まで自動化できる装置を提供すること
にある。本発明のさらに他の目的は、感光性材料のウエ
ブを柔らかに処理ができ、かつその作動が長期間にわた
り不変のままである、装置を提供することにある。本発
明の一付加目的は、部品類が最小限の摩耗にさらされる
装置を提供することにある。本発明の他の一目的は、写
真複写機内の露光済かつ現像済写真フィルムの引き掻き
傷および／または他の損害を避ける、新規で改良された
流体作動装置を提供することにある。本発明のさらに他
の一目的は、従来公知の装置とちょうど同じ程度確実
に、予め決められた平面内に写真材料の間欠的に前進し
たウエブの連続した選択部分を維持できる装置を提供す
ることにある。

【０００５】〔発明の要約〕本発明は予め決められた方
向に、前進させられる感光性材料のウエブを案内かつ位
置決めする装置、特に写真複写機内に露光済かつ現像済
感光性材料のウエブを案内かつ位置決めする装置に具体
化される。改良された装置は、感光性材料のウエブの通
路を形成する、対向第１面と第２面をもつ、重複する第
１案内部材と第２案内部材（これらの案内部材の少なく
とも１つは１枚の板を含むかまたは構成することができ
る）を含む。上記案内部材はさらに、それぞれの窓を取
り囲む部分をもつ、正しく合わさる窓とそれらの表面を
有している。これらの部分の少なくとも１つは、出口が
他の部分に向いているガス排出ポートを備え、そして上
記装置はさらに、上記２つの対向面間に、上記通路内ウ
エブが締め付けられる、締め付けすなわち位置決め位置
へ、および位置決め位置から、上記案内部材の一方を、
案内部材の他方に対して移動させる装置、および一方の
案内部材が締め付けすなわち位置決め位置を少なくとも
離れているとき、ガス状流体を複数ポート内に入れさせ
る装置を含んでいる。少なくとも１部分（ｐｏｒｔｉｏ
ｎ）は、上記ウエブ通路の通常横方向に延び出る少なく
とも１区画（ｓｅｃｔｉｏｎ）を含み、そして複数のポ
ートが、少なくとも１部分の少なくとも１区画内に設け
られる。

【０００６】上記第１および第２の面の少なくとも１つ
には、上記少なくとも１つの面の上記部分に隣接する凹
部領域が設けられる。少なくとも１つの面が設けられる
案内部材は、それぞれの窓を取り囲むプラットホームを
含むことができて、そして少なくとも１つの面の上記部
分は、通常上記プラットホーム上に設けられる。この好
適実施例によると、両面の複数の部分は、第１の面の部
分にある複数ポートの出口が、第２の面に向いて、そし
て上記第２の面の部分にある複数ポートの出口が、上記
第１の面に向くように、方向づけられるガス排出ポート
を備えている。一案内部材（可動性）は、他の案内部材
の上方レベルに位置決めされるか、または位置決めでき
る。流入させる装置は一案内部材の各位置内の複数ポー
ト内にガス状流体を入れさせる装置を含むことができ
る。例えば、上記流入させる装置は連続被駆動ポンプを
含むことができる。この好適実施例によると、上記流入
させる装置は、一案内部材が、締め付けすなわち位置決
め位置から離れている時にのみ、空気圧縮機およびこの
圧縮機を複数ポート連結する装置を含む。上記装置は、
例えば露光済かつ現像済写真フィルムを構成する、ウエ
ブの周辺部にある送り穴に入ることができる、１個また
は複数の歯付きスプロケットのように、一案内部材が締
め付けまたは位置決め位置から離れている時にのみ、予
め決められた方向にウエブを前進させる装置を含む。

【０００７】上記一案内部材を移動する装置は、少なく
とも１個の磁石を含むことができる。本発明の特性とし
て考えられる新規な特徴は、添付の特許請求の範囲に特
に説明されている。しかし、改良された装置自体、その
構成およびその作動様式の両方ともそれらの付加特性お
よび利点と共に、添付図面に関して多少の本好適実施例
の下記の詳細な説明を精読することにより最も良く理解
されよう。

【０００８】

【実施例】図面は、２個の板状フレーム部材すなわちマ
スク１および２の、窓３，４と正しく合わされる光ダク
ト６を備えたベースプレート５がある、写真複写機の複
写ステーションにおいて、細長い露光済かつ現像済写真
フィルム２０の連続したフィルム駒２１を前進，案内お
よび位置決めするために利用できる装置を示す。放射線
源（図示せず）は、上記上部案内部材２の上方のレベル
に配置され、上記窓４を通過する放射線は、直ちにフィ
ルム駒２１，窓３および光ダクト６を経て、上記ベース
プレート５直下のポジティブプラットホーム２７の上側
の印画紙のストリップの整合した部分に衝突する。本発
明の特徴によると、上記下部案内部材１は、上記ベース
プレート５に固着されるが、一方上記上部案内部材２
は、矢印ＡおよびＢで示される方向に動くことができ、
すなわち図１に示される位置決めすなわち締め付け位置
方向へおよび同位置から、そして上記案内部材１，２の
対向する面１ａ，２ａは、上記フィルム２０の厚さに相
当する距離、相互に一定間隔離されている。このこと
は、上記の窓３，４と正しく合わされるフィルム駒２１
が予め決められた平面内に維持され、従って上記ポジテ
ィブプラットホーム２７上の印画紙上に結像する最適位
置に維持されることを確保する。

【０００９】上記上部フレーム部材２を下部フレーム部
材１に可動式連結する装置は、図２にその１つが詳細に
示される４個の連結装置を含む。この連結装置は、上記
案内部材１のねじ付盲穴すなわち穴１２内に延長する、
おねじ付シャンク９、および上記案内部材２内の貫通孔
すなわち穴の小径上部７の上方に横たわる、頭部１１を
備える締結装置を含む。上記案内部材２内の貫通孔、す
なわち穴の大径下部８は、上記シャンク９の大部分と同
様に応力のかかったコイルばね１０の大部分を受ける。
コイルばねは、上記案内部材１，２の対向面１ａ，２ａ
によって制限されるすき間すなわち間隙１９を生じさ
せ、かつフィルム２０の厚さよりも大きい最大幅を含む
可変幅をもたせるために伸張し、かつ上記頭部１１に、
上記案内部材２の上側を接触し続けるのに役立つ。上記
４個の連結装置は、上記案内部材１，２の面１ａ，２ａ
間の、フィルム２０の移動通路に隣接し、正しく合う窓
３と４の４個の各すみに１個ある。

【００１０】固定装着されたフレーム部材１の面１ａ
は、案内部材１の僅かに持ち上げられたプラットホーム
上に設けられた、フレーム状長方形部分を含み、かつフ
ィルム２０の間欠前進の方向（矢印Ｄ）と平行に延び出
る、２個の平行区画１４、および選択されたフィルム駒
２１が、上記窓３，４および光ダクト６と整合する位置
に維持される時に、前進方向の横方向に延び出し、かつ
フィルム２０のそれぞれの駒線２３により重複される、
２個の区画１３を含む。面１ａの長方形のフレーム状部
分の横方向に延び出る区画１３は、上記面１ａの凹部部
分すなわち凹部領域１５，１６に隣接する。上記区画１
３は区画１４と同一平面上にある。相互的上部フレーム
部材２の面２ａは、上記面１ａと面対称となっている。

【００１１】本発明の特徴によると、各区画１３には面
２ａに面する出口のある、少なくとも１行のポート１７
が設けられ、そして上記面２ａの各区画１３には、上記
面１ａに面と向かう出口のある、少なくとも１行の同様
なポートが設けられる。上記案内部材１の面区画１３の
複数のポート１７と、同様に上記案内部材２の面区画１
３の複数ポート１７とは、少なくとも、上部フレーム部
材２が図２の持ち上げられた位置まで移動され、このよ
うに比較的広いすき間すなわち間隙１９を生じさせる時
には、空気ポンプまたは圧縮機１８の出口に結合され
る。上記配列は通常このようなもので、上記面１ａおよ
び２ａのポート１７にガス状流体（通常空気）を入れる
装置は、上記案内部材２が図１の締め付けすなわち位置
決め位置上方へ、および同位置から離れて持ち上げられ
る（上記すき間の幅１９が、上記フィルム２０の厚さと
一致するように減小される）時にだけ、上記ポンプまた
は圧縮機１８とポート１７とを結合する、適当な調整器
すなわち制御装置１８ａをさらに含む。

【００１２】図１と図２の位置の間の上部案内部材２を
動かす装置は、上記説明の連結装置のばね１０、同様に
ばね１０の抵抗に抗して、例えば単数または複数の回転
カム２６または任意のその他適当な方法により、案内部
材１に向かい下げることに応答して、上記案内部材２を
はね返しうる、単数または複数の磁石２５を含む。説明
した磁石２５は、最大値と仮定するすき間１９の幅に、
図２の持ち上げた位置に、ばね１０に案内部材２を持ち
上げさせるために必要な時に、付勢または消勢される電
磁石と代えることができる。このような時に、スプロケ
ット２４（図３に仮想線で示す）は、フィルム２０の周
辺部の送り穴２２と協働し、その次のフィルム駒２１を
上記窓３および４と正しく合わさるよう置くために、矢
印Ｄの方向に上記フィルムを前進させる。

【００１３】上記制御装置１８ａが、ポンプ１８に対し
て圧縮空気を、上部および下部のポート１７内に入れさ
せることができる時には、上記ポートから噴出する圧縮
空気の噴流は、フィルム２０の隣接部分を面１ａと２ａ
との間で“浮き上がらせ”、すなわちフィルムは案内部
材１，２との接触から離れて保持され、このようにして
その乳濁液または任意の他の感光部分が、上記スプロケ
ット２４により搬送中損傷されないことを確保してい
る。このような時に、上記すき間１９の幅は、４個の連
結装置のばね１０により最大幅（図２）にまで増大され
る。一たび、１段だけフィルム２０の前進が完了する
と、すなわち新しいフィルム駒２１が、窓３，４および
光ダクト６と正確に合わされる時には、上記カム２６は
磁石２５を降下させ、かつ上部案内部材２を図１の下端
部分にまで移動させ、ここで下面１ａの区画１３，１４
が上面２ａの区画１３，１４と協働して、複写ステーシ
ョンにおいてフィルム駒２１を取り囲む広範囲でフィル
ム２０を締め付ける。もしも制御装置１８ａが省かれ、
またはもしもこの制御装置が、複数ポート１７と、下部
案内部材１ａに対する上部案内部材２ａの各位置のポン
プ１８の出口とを結合させるならば、上記案内部材２が
図１の締め付けすなわち位置決め位置に降下すると直ち
に、案内部材１と２により、複数ポート１７の出口は自
動的に密封される。上面２ａの区画１３，１４は、下面
１ａの区画１３，１４と協働して、上記フィルム駒の満
足な像の作成を確保するのに、最適の予め決められた平
面内に、窓３，４と正しく合わさるフィルム駒２１を確
実に維持する。

【００１４】上記磁石２５は、ばね１０に対しエネルギ
ーを若干散逸させ、かつ複写ステーションにおけるフィ
ルム駒２１の結像が完了すると直ちに、上部案内部材２
を図２の持ち上げた位置まで持ち上げさせる。上記４個
の結合装置の部分を形成する、締結装置の頭部１１は、
上記案内部材２の上方可動性の範囲を制限する。上記案
内部材１，２間のフィルム部分の重さは、上部案内部材
２が図２の位置まで上げられると直ちに、上部および下
部ポート１７から噴出を開始する圧縮空気の噴流の力よ
りも小さいので、圧縮空気の噴流は再びフィルムを面１
ａ，２ａ間に浮き上がらせ、かつ上記フィルムは、その
上下両面に損傷を受けることなく、１段だけ前進させら
れる準備が整えられる。この改良された装置は、上部案
内部材２が図１の位置まで下げられる時には、窓３，４
と正しく合わされるフィルム駒２１は、結像ステップの
期間中４辺すべてにおいて、（面１ａおよび２ａの区画
１３，１４によって）機械的に係合されるにもかかわら
ず、フィルムの浮濁液側面または他側面を全く損傷する
ことなく、フィルムまたは感光性材料の任意の他のウエ
ブを、複写ステーションを通過させ得ることが解った。

【００１５】上記改良された装置の他の一つの重要な利
点は、上記下部案内部材１が、常に写真複写機のベース
プレート５および／または他の１固定部に付着したまま
残りうることである。このことは、下部案内部材が矢印
ＡとＢで示される方向に移動する小空間しかない、上記
小規模実験室にとって特に重要である。さらに、この改
良された装置は、下部案内部材を上部案内部材と同期し
て移動させる比較的複雑で、かさばった高価な機構を含
む必要がないので、従来公知の装置よりも取扱い易い。
さらに改良された装置の利点は、２つの面１ａ，２ａの
おのおのの比較的小さい区画の（１３，１４）だけが、
フィルム２０のそれぞれの面と実際に接触することがで
きることである。これは、矢印Ｄの方向に間欠的に搬送
中に、上記フィルムに対する損傷（例えば、引っ掻き
傷）の可能性を大幅に減小するものである。価値のある
ことは、上部案内部材２が図２の位置まで上げられ、か
つポート１７が圧縮空気の噴流を排出する時には、面１
ａ，２ａの区画１３（すなわち、上記フィルム２０の細
長い通路の横方向に延びる区画）が上記フィルムから確
実に解放されるのを確保することである。このことは重
要なことで、何故ならば上部案内部材２の上記操作のな
い場合には、そして上記案内部材２が上げられる時に、
ポート１７の出口から圧縮空気の噴出のない場合には、
矢印Ｄ方向に前進させるため、上記フィルムが作動され
る時に、この部分１７がフィルム２０を最も損傷させる
おそれがあるからである。

【００１６】２つの案内部材１の唯一つだけにポート１
７を設けることは、同様に本発明の範囲内にある。従っ
て、スプロケット２４（および／または任意の他の適当
な搬送装置）が、その次の、または選択された次のフィ
ルム駒２１を、上記写真複写機の窓３と４、従って放射
線源、および光ダクト６と正確に整合する位置に、位置
決めするため、ある程度その通路に沿いフィルム２０を
前進させるため作動状態にある間、フィルム２０の一層
敏感な側面が、上記案内部材１または２と接触しないで
維持されることを確保しなければならない。上記案内部
材間を搬送中、面１ａと２ａとの間にフィルムを空中浮
揚させるために、２つの案内部材のおのおの内に、ポー
ト１７を設けることは現在好ましいことである。フィル
ム駒２１の結像が完了した時に、面１ａと２ａ間のほぼ
中間にフィルムを浮き上がらせることは、さらに好まし
いことである。もしもポート１７がポンプ１８の出口と
連続的に結合されるならば、上記案内部材１，２間のフ
ィルムの、２つの面１ａ，２ａの区画１３，１４間のほ
ぼ中間のレベルへの移動は、上記磁石２５の持ち上げに
自動的に応答、すなわち、図２の最上位置まで、上部案
内部材２の持ち上げに自動的応答で起こる。

【００１７】上記制御装置１８ａは、１段だけフィルム
２０の搬送が完了すると直ちに、ポート１７から上記ポ
ンプ１８の出口を分離する方法で動作される。これは新
しいフィルム駒２１が正確に窓３および４に整合される
と直ちに、案内部材１，２間のフィルム部分が面１ａ上
に下がることを確保する。その次のステップは、上記案
内部材２が下がり、そして上記案内部材間のフィルムが
２つの面１ａと２ａの区画１３，１４で締め付けられる
ように、ばね１０の応力を加えることを含む。上記写真
複写機は次に、案内部材２の更新された持ち上げ、ポー
ト１７への圧縮空気の流入および矢印Ｄ方向へフィルム
の前進が続いて起こる、複写操作を実施する準備が整え
られる。上記制御装置１８ａは、上記改良された装置の
選択自由な特徴を構成する。もしもこの制御装置が省か
れると、上記ポンプ１８はフィルム駒の複写が完了する
と直ちに、作動させられるか、またはポンプ１８は常に
作動する。このような装置にあっては、既に記載したよ
うに、上部案内部材２が図１の位置内に保持されある時
には、ポート１７は隣接面１ａ，２ａによって密封され
る。

【００１８】図示の制御装置１８ａは、空気圧弁１８ｂ
とソレノイド１８ｃを含む。このソレノイド１８ｃは、
上記フレーム部材１，２のうちの一つに取り付けられる
スイッチ３０により付勢または消勢され、そしてフレー
ム部材２が図１の位置まで下がる時には、他のフレーム
部材により作動させられる。このため、ソレノイド１８
ｃに制御装置１８ａの弁１８ｂを閉鎖させるので、ポー
ト１７はポンプ１８から密封される。上記弁１８ｂは電
磁操作弁として市場で入手できる。この弁は、図１の位
置上方へ上記フレーム部材２の持ち上げに自動応答して
開放する。これ以上分析することなく、上記記載は本発
明の要旨を十分に示したものであるので、現在の知識を
適用することにより、諸特徴を省くことなく、容易にこ
れを各種改作に適用できるので、従来技術の見地から当
技術に対する上記に概説した寄与の包括的および特定的
態様の本質的特徴を合法的に構成するものであり、従っ
てこのような改作は、添付した特許請求の範囲の等価の
意味および範囲内に包含させるものである。

【００１９】実施態様は次の通りである。 １．予め決められた方向に前進させられる、感光性材料
のウエブを案内かつ位置決めする装置であって、感光性
材料のウエブの通路を形成する、向い合った第１面と第
２面を有し重複する第１案内部材と第２案内部材が含ま
れ、該案内部材が正しく合わされる窓を備え、かつそれ
らの面が、上記それぞれの窓を取り囲む部分を有し、該
部分の少なくとも１つが、出口を上記部分の他の部分に
向けている、ガス排気ポートを備えており；上記通路内
のウエブが、上記向い合った面の間に締め付けられる位
置へ、および締め付けられる位置から、上記案内部材の
一方を、上記案内部材の他方に対して移動させる装置；
および少なくとも上記一案内部材が、上記位置から離れ
ている間に、上記ポート内にガス状流体を流入させる装
置；が含まれるもの。

【００２０】２．写真複写機内露光済かつ現像済感光性
材料のウエブを案内かつ位置決めする装置であって、少
なくとも上記案内部材の１つが板を含む、上記第１項に
記載の装置。 ３．上記少なくとも１部分が、上記通路の事実上横方向
に延び出る少なくとも１区画を含み、かつ上記複数ポー
トが、上記少なくとも１区画に設けられている、上記第
１項に記載の装置。 ４．上記面の少なくとも１つが、上記少なくとも１面の
上記部分に隣接する、少なくとも１凹部領域を有する、
上記第１項に記載の装置。 ５．上記少なくとも１面を有する案内部材が、それぞれ
の窓を取り囲むプラットホームを有し、上記少なくとも
１面の上記部分が上記プラットホームに設けられてい
る、上記第４項に記載の装置。 ６．上記部分のおのおのが、ガス排出ポートを有し、上
記第１面の上記部分のポートが、上記第２面に向いてい
る出口を有し、かつ上記第２面の上記部分のポートが、
上記第１面に向いている出口を有している、上記第１項
に記載の装置。

【００２１】７．上記一案内部材が、上記他の案内部材
の上方レベルに配置される、上記第１項に記載の装置。 ８．上記流入させる装置が、上記一案内部材の各位置の
複数ポート内に、ガス状流体を入れさせる装置を含む、
上記第１項に記載の装置。 ９．上記流入させる装置が、連続被駆動ポンプを含む、
上記第８項に記載の装置。 １０．上記流入させる装置は、空気圧縮機を含み、か
つ、一案内部材が上記位置から離れている間だけ、上記
圧縮機を上記ポートに結合する制御装置を含む、上記第
１項に記載の装置。 １１．上記一案内部材が、上記位置から離れている時
に、上記方向にウエブを前進させる装置をさらに含む、
上記第１０項に記載の装置。 １２．上記移動装置が１個の磁石を含む上記第１項に記
載の装置。

【図面の簡単な説明】

【図１】写真複写機の一部分および本発明の一形式を具
体化する装置の縦垂直断面図。

【図２】改良された装置の案内部材を、相互に移動可能
に連結するのに役立つ、数個の装置のうちの１個の、図
１のII−II線から矢印方向にみて、多少拡大した部分垂
直断面図。

【図３】図１のIII −III 線から矢印方向に事実上み
て、さらにこの改良された装置を通る、写真材料のウエ
ブと、このウエブを前進させる装置を示す平面図。

【符号の説明】

１ マスク，板状フレーム部材すなわち下部案内部材 ２ マスク，板状フレーム部材すなわち上部案内部材 ３，４ 窓 ５ ベースプレート ６ 光ダクト ７ 小径上部 ８ 大径下部 ９ おねじ付シャンク １０ コイルばね １１ 頭部 １２ ねじ付盲穴 １３ （駒線重複）区画 １４ （平行）区画 １５，１６ 凹部領域 １７ 上部，下部ポート １８ 空気ポンプまたは圧縮機 １８ａ 制御装置 １８ｂ 空気圧弁 １８ｃ ソレノイド １９ すき間すなわち間隙 ２０ 露光済かつ現像済フィルム ２１ フィルム駒 ２２ 送り穴 ２３ 駒線 ２４ スプロケット ２５ 磁石 ２６ カム ２７ ポジティブプラットホーム ３０ スイッチ

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【手続補正書】

【提出日】平成４年１２月８日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図１

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図３

【補正方法】変更

【補正内容】

【図３】

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 予め決められた方向に前進させられる、
   感光性材料のウエブを案内かつ位置決めする装置であっ
   て、感光性材料のウエブの通路を形成する、向い合った
   第１面と第２面を有し重複する第１案内部材と第２案内
   部材が含まれ、該案内部材が正しく合わされる窓を備
   え、かつそれらの面が、上記それぞれの窓を取り囲む部
   分を有し、該部分の少なくとも１つが、出口を上記部分
   の他の部分に向けている、ガス排出ポートを備えてお
   り；上記通路内のウエブが、上記向い合った面の間に締
   め付けられる位置へ、および締め付けられる位置から、
   上記案内部材の一方を、上記案内部材の他方に対して移
   動させる装置；および少なくとも上記一案内部材が、上
   記位置から離れている間に、上記ポート内にガス状流体
   を流入させる装置；が含まれるもの。