JPH05209686A - 管接続部の密封装置 - Google Patents

管接続部の密封装置

Info

Publication number
JPH05209686A
JPH05209686A JP4040597A JP4059792A JPH05209686A JP H05209686 A JPH05209686 A JP H05209686A JP 4040597 A JP4040597 A JP 4040597A JP 4059792 A JP4059792 A JP 4059792A JP H05209686 A JPH05209686 A JP H05209686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing device
ring
heat
connecting portion
pipe connecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4040597A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunitoshi Inoue
國利 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Gasket Co Ltd
Original Assignee
Nippon Gasket Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Gasket Co Ltd filed Critical Nippon Gasket Co Ltd
Priority to JP4040597A priority Critical patent/JPH05209686A/ja
Publication of JPH05209686A publication Critical patent/JPH05209686A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)
  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、簡単に製造することができ、高温
で熱負荷の大きい使用条件下でも高いシール性を確保が
できる管接続部の密封装置を提供する。 【構成】 セラミック製ばねリング12を一対の薄板状
リング14A,14Bの間に挟んで環状溝6に嵌入し、
一対の管体7,8を固着手段で緊締する。この時に、薄
板状リング14A,14Bのテーパ面16,17によっ
て平板状のセラミック製ばねリング12は押圧されて皿
状に変形する。この皿状の状態では、セラミック製ばね
リング12はばね作用があるので、たとえ大きな熱負荷
がかかってもセラミック製ばねリング12とそれぞれの
薄板状リング14A,14Bとの接触面は常に密着状態
になり、高いシール性を維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、排気マニホルド、タ
ーボチャージャ、排気管等の流体を流す管体を互いに接
続する管接続部の密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、自動車用エンジンでは、該エ
ンジンから排出される排気ガスは、排気管を通じて大気
中に放出されるが、排気系の途中には、排気マニホル
ド、排気管、排気エネルギーで駆動されるタービンを備
えたターボチャージャ、排気ガス中に含まれる一酸化炭
素、窒素酸化物等の有害物質を無害化処理するための触
媒コンバータ、ハイドロカーボンを燃焼させるアフタバ
ーナ、排気ガスによって発生する騒音を減衰させる消音
器等が設けられている。そして、これら排気マニホル
ド、排気管等の流体を流す管体を互いに接続する管接続
部にはシールリングが設けられ、管接続部における気密
保持が図られている。
【0003】従来、このような管接続部に適用されるシ
ールリングとして、実開平2−9374号公報に開示さ
れたものがある。このシールリング36は、図9に示す
ように、円輪状の金属薄板を丸めて円形断面を有する環
状に形成した中空環37と、この中空環37内に充填し
た非耐熱性物質を含むガスケット材38とから構成され
ている。
【0004】そして、図7及び図8に示すように、一方
の管32のフランジ34面を平面に形成し、他方の管3
1のフランジ33面に環状溝35を形成し、該環状溝3
5からシールリング36の一部が環状溝35から突出す
る状態に嵌入し、この状態で両者の管31,32のフラ
ンジ33,34を互いに整合させてボルトとナットを用
いて緊締することによって両管31,32は気密が保持
された状態で互いに連結される。この時、両フランジ間
でシールリングは弾性的に圧縮されて環状溝に押し込ま
れ、両フランジ面は殆ど密着した状態になり、この状態
で両フランジの気密性は、フランジに形成した環状溝か
ら突出しようとするシールリングのばね作用によってシ
ールリングがフランジ面に強く押し付けることで維持さ
れている。
【0005】しかしながら、排気マニホルドの出口管と
ターボチャージャの入口管とを連結する管接続部は、使
用状態において高温度(例えば、750℃以上)にな
り、その高温部位の管接続部に使用されるシールリング
は、高温度に晒されることになる。従って、従来のシー
ルリングを使用した場合には、金属製のシールリングの
内部に充填されたガスケット材は、該ガスケット材中に
含まれている結合材の有機成分が熱分解し、或いは熱分
解で飛散し、それに伴ってガスケット材の体積が減少す
る現象が発生する。上記のようなガスケット材を充填し
たシールリングを、両管のフランジ面に挟んでボルトと
ナットで連結した場合には、上記のように、ガスケット
材が熱負荷を受けてガスケット材の体積が減少すると、
シールリングの弾性圧縮力が小さくなり、管接続部の当
接面のシール性が低下する。
【0006】また、ガスケット材を充填したシールリン
グを両管のフランジ面に挟んでボルトとナットで連結し
た管接続部について、該管接続部のフランジ面が使用温
度の高温度と常温との繰り返しの熱負荷を受けた場合
に、両フランジ面には歪みが発生し、フランジ面が変形
し、シールリングが良好に当接することができず管接続
部のシール性は更に低下することになる。
【0007】また、特公昭62−2188号公報には、
排気ターボチャージャフランジの接合に使用されるシー
ル部材が開示されている。該シール部材は、充填材と、
該充填材を包む中空リング状で且つリング周方向に沿っ
て両端合わせ目を有する金属ジャケットとを有し、金属
ジャケットを二重又は三重にし各ジャケットの両端合わ
せ目を互いにずらしたものである。そして、このシール
部材は、金属ジャケットの合わせ目を互いにずらすこと
によって、シールすべき媒体や空気が金属ジャケットの
間隙から侵入してくるのをかなり防止することができる
が、大きな熱負荷を受ける部位で使用するシール部材と
しては、これも完全なものとはいえず、結局、充填材が
酸化等によって変質し、シール性が低下するという問題
を完全に解決するものではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、前掲実
開平2−9374号公報或いは前掲特公昭62−218
8号公報に開示された従来のシールリングは、どちらも
高温と大きな熱負荷を受けて変質する可能性のある材料
を使用している点で根本的に問題がある。
【0009】そこで、熱影響を受け易いガスケット材を
一切使用しないで、熱影響を受けない耐熱性材料、例え
ば、セラミックス、耐熱合金材を使用してシールリング
を作ることが考えられる。その際、耐熱性のシールリン
グをばねとしての機能を持たせて熱負荷に対応できるよ
うにする必要がある。そこで、シールリングにばねとし
ての機能を持たせるためにシールリング自体を例えば皿
ばね形状に加工することが一応考えられるが、しかし、
セラミックスのような材料を特殊形状に精度よく加工す
るには相当な困難と製造コストの増加を伴う。これに対
して、シールリングを平板状に精度よく加工することは
簡単でありコストもかからないが、平板状のシールリン
グ自体ではばね作用が生じないから熱負荷には対応でき
ない。従って、この場合には平板状のシールリングにど
のようにしてばねとしての機能を持たせるかが課題であ
る。
【0010】そこで、この発明の目的は、上記の課題を
解決することであり、互いに対向する対向面を備え且つ
互いに緊締される一対の管体及び該管体の互いに対向す
る前記対向面に配置したシールリングを有する管接続部
の密封装置において、シールリングをセラミックス、耐
熱合金鋼等の材料で耐熱性ばねリングに製作したとして
も、該シールリングに対して高い加工精度を必要とせず
に簡単に製造することができ、しかも高温で熱負荷の大
きい使用条件下でも高いシール性を維持することができ
る管接続部の密封装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、互いに対向する対向面を備え且つ互いに緊
締される一対の管体及び該管体の互いに対向する前記対
向面に配置したシールリングを有する管接続部の密封装
置において、前記シールリングを構成するフラットな耐
熱性ばねリングと、一対の前記管体の緊締状態で前記耐
熱性ばねリングの平坦面に当接して前記耐熱性ばねリン
グを皿状に変形させる一対の押圧手段とから構成したこ
とを特徴とする管接続部の密封装置に関する。
【0012】また、この管接続部の密封装置において、
前記耐熱性ばねリングをセラミックスで製作したもので
ある。
【0013】また、この管接続部の密封装置において、
前記押圧手段は前記管体の前記対向面に配置した薄板状
リングであり、該薄板状リングの押圧面を半径方向に傾
斜したテーパ面に形成したものである。
【0014】また、この管接続部の密封装置において、
前記押圧手段は前記管体の前記対向面に形成した半径方
向に傾斜したテーパ面で構成したものである。
【0015】また、この管接続部の密封装置において、
一方の前記管体の前記対向面を環状溝に形成したもので
ある。
【0016】また、この管接続部の密封装置において、
一方の前記管体の前記対向面を環状溝に形成し、他方の
前記管体の前記対向面を前記環状溝に嵌合する環状突出
部に形成したものである。
【0017】また、この管接続部の密封装置において、
前記耐熱性ばねリングを複数個を重ね合わせた構造に構
成したものである。
【0018】
【作用】この発明による管接続部の密封装置は、以上の
ように構成されており、次のように作用する。即ち、管
体管に押圧されるシールリングは、フラット即ち平板状
の耐熱性ばねリングであるから、高い加工精度を必要と
せずに簡単に製作することができる。また、この平板状
の耐熱性ばねリングを管体に形成した環状溝に嵌入して
一対の管体を緊締した時に、耐熱性ばねリングに当接す
る一対の押圧部材の働きによってその平板状の耐熱性ば
ねリングは皿状ばねに変形する。そして、この皿状ばね
の状態においては耐熱性ばねリングはばねとして作用す
るので、たとえ大きな熱負荷がかかってもシール面は常
に密着状態を維持でき、高いシール性を維持することが
できる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明による管接
続部の密封装置の実施例について説明する。図1はこの
発明による管接続部の密封装置を組み込んだ排気マニホ
ルドの一例を示す概略図、及び図2は図1の線A−A側
から見た側面図である。
【0020】図1及び図2に示すように、排気マニホル
ド1は、直列6気筒エンジンのシリンダヘッドに取り付
けられるものである。排気マニホルド1はシリンダヘッ
ドに取り付ける取付フランジ部2A,2Bを備えてい
る。排気マニホルド1は、3気筒に対応する3つの取付
フランジ部2A,2Bをそれぞれ有する第1排気マニホ
ルド1Aと第2排気マニホルド1Bから構成されてい
る。第1排気マニホルド1Aと第2排気マニホルド1B
は、ベローズから成る可撓継手4で連結されている。更
に、第1排気マニホルド1Aと第2排気マニホルド1B
は、それぞれ集合管である出口管3A,3Bを有してい
る。これらの出口管3A,3Bは、エンジンの下流に設
けられたターボチャージャの入口5A,5Bにボルト・
ナット等の固着手段で緊締することでそれぞれ連結され
ている。このような構成において、エンジンから排出さ
れる排気ガスは、各気筒の排気ポートを経て各取付フラ
ンジ部2A,2Bの中央部に形成された各分岐通路を通
じて出口管3A,3Bにそれぞれ集められ、次いでター
ボチャージャの入口5A,5Bを通じてターボチャージ
ャへ送り込まれる。
【0021】この発明による管接続部の密封装置は、排
気マニホルド1の集合管即ち出口管3A、3Bとターボ
チャージャの入口管5A,5Bとの管接続部に組み込む
ことができる。排気マニホルド1の出口管3A,3Bに
は対向面9が平らな面に形成した管体7がそれぞれ設け
られ、また、ターボチャージャの入口管5A,5Bの端
部には対向面11が平らな面に形成された管体8がそれ
ぞれ設けられている。排気マニホルド1の出口管3A,
3Bの端部に設けた各管体7には、ターボチャージャの
入口管5A,5Bの管体8に対向する対向面9には環状
溝6が形成されている。これらの環状溝6にはシールリ
ング10が組み込まれている。
【0022】図3はこの発明による管接続部の密封装置
の一実施例を示す断面図である。この管接続部の密封装
置は、フラット即ち平板状の耐熱性ばねリング12から
製作したシールリング10と、耐熱性ばねリング12の
平坦面12A,12Bに当接し一対の管体7,8を緊締
した時に耐熱性ばねリング12を皿状に変形させる一対
の押圧手段である押圧部材13とから構成されている。
押圧部材13は、管体7,8の対向面9,11に配置さ
れた一対の薄板状リング14A,14Bで構成されてい
る。
【0023】シールリング10を構成する耐熱性ばねリ
ング12は、セラミックス、耐熱合金鋼等の耐熱性材料
で製作できるが、特に耐熱性セラミックスが好適であ
る。セラミック製ばねリング12は荷重が加わっていな
い通常状態ではフラット即ち平板状であるが、荷重を加
えると、皿状に変形してばねとして作用する。セラミッ
ク製ばねリング12の板厚は、例えば、0.1〜1.0
mmである。この実施例では、セラミック製ばねリング
12を二枚重ねて使用しているが、ばねとして必要な力
を得るために、複数重ね合わせて使用することができ、
その場合にはばねリングの板厚を変化させてもよいもの
である。
【0024】押圧部材13である薄板状リング14A,
14Bは、加工性が容易である安価な金属材料を使用し
て製作することができる。例えば、薄板状リング14
A,14Bの材料としては、アルミニウム、SUS材、
普通鋼が好適である。薄板状リング14A,14Bは、
シールリング10を間に挟んで各管体7,8上に配置さ
れている。薄板状リング14A,14Bは、半径方向に
傾斜したテーパ面16,17を有し、楔状の断面形状を
有しており、半径方向の外径部と内径部とで厚さが異な
っているものであり、押圧面を半径方向に傾斜したテー
パ面16,17に形成されている。厚い部分と薄い部分
の厚さの差は、例えば、0.3〜1.0mmである。外
径部と内径部とではどちらを厚くしてもよいが、薄板状
リング14Aについて外径部を内径部よりも厚くした場
合には、薄板状リング14Bは外径部よりも内径部を厚
くする。或いは、薄板状リング14Aについて内径部を
外径部よりも厚くした逆の場合には、薄板状リング14
Bは内径部よりも外径部を厚くする。この実施例では、
薄板状リング14Aは内径部が薄く且つ外径部が厚く形
成されており、薄板状リング14Bは内径部が厚く且つ
外径部が薄く形成されている。
【0025】この管接続部の密封装置を図1に示した排
気マニホルドに適用する場合に、例えば、セラミック製
ばねリング12及び薄板状リング14A,14Bの外径
は60mmで且つ内径が50mmであり、薄板状リング
14A,14Bの厚い部分と薄い部分の厚さの差が0.
5mmであり、また、セラミック製ばねリング12の厚
さが0.25mmである。
【0026】この管接続部の密封装置は、セラミック製
ばねリング12と押圧部材13としての二枚の薄板状リ
ング14A,14Bから構成しており、セラミック製ば
ねリング12を二枚の薄板状リング14A,14Bで挟
んで環状溝6に嵌入し、管体7の対向面11と管体8の
対向面11とをボルト・ナット等の固着手段で緊締する
ことによって、管接続部に組み付けられる。その際、セ
ラミック製ばねリング12は、二枚の薄板状リング14
A,14Bの厚い部分で押圧されて皿状に変形されてば
ね力が発生し、管体7と薄板状リング14Aとの接触
面、管体8と薄板状リング14Bとの接触面、セラミッ
ク製ばねリング12の平坦面12A,12Bと薄板状リ
ング14A,14Bとのテーパ面16,17は密着状態
になり、たとえ管体7,8の対向する対向面9,11に
歪みが生じても、発生するばね力によって良好なシール
面を維持することができる。しかも、管体7,8の使用
温度及び対向する対向面9,11の歪み量によって、薄
板状リング14A,14Bの内径部と外径部の厚さの
差、ばねとしての機能をもつセラミック製ばねリング1
2の枚数或いは材質などを適切に選択することによって
常に良好なシール性能を確保することができる。
【0027】図4はこの発明による管接続部の密封装置
の別の実施例を示す断面図である。図4では、図3に示
す部品と同一の構成及び作用を有する部品には同一の符
号を付している。この管接続部の密封装置は、シールリ
ング10を耐熱性ばねリングとしてのセラミック製ばね
リング12で製作し、押圧手段として管体7,8の対向
面9,11に形成した半径方向に傾斜したテーパ面1
6,17で構成されている。この実施例については、押
圧手段は、一方の管体7の対向面9に形成した環状溝6
内の半径方向に傾斜したテーパ面16と、該環状溝6に
嵌合する環状突出部15に形成した半径方向に傾斜した
テーパ面17とから構成されている。即ち、環状溝6は
底面が半径方向に傾斜したテーパ面16に形成され、図
では内径部が深く、外径部が浅く形成されている。これ
に対して、環状突出部15は、管体8の対向面11から
環状溝6に向けて対応して傾斜したテーパ面17で突出
するように、管体8の対向面11に一体に形成されてい
る。環状突出部15は、図では内径部の高さを高くし、
外径部の高さを低く形成している。環状突出部15は管
体8の対向面11に例えば機械加工で形成されている。
セラミック製ばねリング12の一方の平坦面12Aの外
径部に環状溝6のテーパ面16が当接し、セラミック製
ばねリング12の他方の平坦面12Bの内径部に環状突
出部15の頂面即ちテーパ面17が当接している。勿
論、テーパ面16,17の傾斜方向は、半径方向に逆方
向に傾斜してもよいものである。
【0028】この実施例の管接続部の密封装置は、セラ
ミック製ばねリング12を環状溝6に嵌入し、管体8の
対向面11と管体7の対向面9とをボルト・ナット等の
固着手段で緊締することによって、管接続部に組み付け
られる。その際、セラミック製ばねリング12は、環状
溝6の浅い部分と環状突出部15の高い部分で押圧され
て傾斜したテーパ面で皿状に変形し、ばね力が発生す
る。セラミック製ばねリング12と環状溝6のテーパ面
16との接触面、及びセラミック製ばねリング12と環
状突出部15のテーパ面17との接触面は密着状態にな
り、良好なシール性能を確保することができる。
【0029】上記実施例では、押圧手段として、管体7
の環状溝6に形成したテーパ面16と管体8の環状突出
部15に形成したテーパ面17とで構成しているが、図
5に示すように、管体7側の押圧手段を環状溝6に薄板
状リング14Aを配置してテーパ面16を形成し、管体
8側の押圧手段を管体8の環状突出部15に形成したテ
ーパ面17で構成してもよいことは勿論である。
【0030】或いは、図6に示すように、管体7側の押
圧手段を環状溝6に形成したテーパ面16で構成し、管
体8側の押圧手段を管体8の対向面11に配置した薄板
状リング14Bに形成したテーパ面17で構成してもよ
いことは勿論である。
【0031】更に、環状突出部15を管体8の対向面1
1に切削加工によって一体に形成しているが、鋳造や鍛
造で管体8と一体に形成してもよい。また、環状突出部
15は図3で示したような外径部と内径部で厚さの異な
る薄板状リング14Bを管体8の対向面11に溶接して
形成してもよい。
【0032】セラミック製ばねリング12の材料とし
て、セラミックスを使用する例を示したが、その他に耐
熱合金鋼、工具鋼(SKD、SKH)、ステンレス鋼
(SUS630)、インコネル(商品名)、ハイニッケ
ル鋼、チタン、ヘロンズアロイ(HA214、商品名)
などの耐熱性金属材を用いてもよい。
【0033】
【発明の効果】この発明による管接続部の密封装置は、
以上のように構成されているので、次のような効果を有
する。即ち、セラミックス、耐熱性金属材等の耐熱性材
料は加工性が悪いが、この発明の耐熱性ばねリングはフ
ラット即ち平板状のリングに加工するだけであるから簡
単に高精度に加工することができる。一方、シールリン
グを皿状に変形させるための押圧手段は、加工性に優れ
た低価格の金属材料を使用することができるので、簡単
に特殊形状に加工することが可能である。従って、この
管接続部の密封装置は、低コストで容易に製作すること
ができる。
【0034】また、この平板状の耐熱性ばねリングを管
体に形成した環状溝に嵌入して一対の管体を緊締した時
に、一対の押圧手段の働きによって、その平板状の耐熱
性ばねリングは皿状に変形する。そして、この皿状の状
態においては耐熱性ばねリングはばね作用があるので、
たとえ大きな熱負荷がかかってもシール面が常に密着状
態を維持でき、高いシール性を確保することができる。
【0035】さらに、この管接続部の密封装置は耐熱金
属製ばねリングと押圧部材だけから構成されていて、熱
影響を受けやすいガスケット材を一切使用していないの
で、大きな熱負荷を受けても従来のように体積の減少や
変質の問題が生じることはなく、シール性が低下するこ
ともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による管接続部の密封装置を組み込ん
だ排気マニホルドの一例を示す概略図である。
【図2】図1の線A−A側から見た側面図である。
【図3】図1の領域Bの部分の拡大断面図であり、この
発明による管接続部の密封装置の一実施例を示す断面図
である。
【図4】図1の領域Bの部分の拡大断面図であり、この
発明による管接続部の密封装置の別の実施例を示す断面
図である。
【図5】図1の領域Bの部分の拡大断面図であり、この
発明による管接続部の密封装置の更に別の実施例を示す
断面図である。
【図6】図1の領域Bの部分の拡大断面図であり、この
発明による管接続部の密封装置の他の実施例を示す断面
図である。
【図7】従来の管接続部の密封装置の一例を示す断面図
である。
【図8】図7の管接続部の密封装置におけるフランジの
一例を示す斜視図である。
【図9】図7の管接続部の密封装置におけるシールリン
グの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
6 環状溝 7 管体 8 管体 9,11 対向面 10 シールリング 12 耐熱性ばねリング(セラミック製ばねリング) 13 押圧部材(押圧手段) 14A,14B 薄板状リング 15 環状突出部 16,17 テーパ面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する対向面を備え且つ互いに
    緊締される一対の管体及び該管体の互いに対向する前記
    対向面に配置したシールリングを有する管接続部の密封
    装置において、前記シールリングを構成するフラットな
    耐熱性ばねリングと、一対の前記管体の緊締状態で前記
    耐熱性ばねリングの平坦面に当接して前記耐熱性ばねリ
    ングを皿状に変形させる一対の押圧手段とから構成した
    ことを特徴とする管接続部の密封装置。
  2. 【請求項2】 前記耐熱性ばねリングをセラミックスで
    製作したことを特徴とする請求項1に記載の管接続部の
    密封装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧手段は前記管体の前記対向面に
    配置した薄板状リングであり、該薄板状リングの押圧面
    を半径方向に傾斜したテーパ面に形成したことを特徴と
    する請求項1に記載の管接続部の密封装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧手段は前記管体の前記対向面に
    形成した半径方向に傾斜したテーパ面であることを特徴
    とする請求項1に記載の管接続部の密封装置。
  5. 【請求項5】 一方の前記管体の前記対向面を環状溝に
    形成したことを特徴とする請求項1に記載の管接続部の
    密封装置。
  6. 【請求項6】 一方の前記管体の前記対向面を環状溝に
    形成し、他方の前記管体の前記対向面を前記環状溝に嵌
    合する環状突出部に形成したことを特徴とする請求項1
    に記載の管接続部の密封装置。
  7. 【請求項7】 前記耐熱性ばねリングを複数個を重ね合
    わせた構造に構成したことを特徴とする請求項1に記載
    の管接続部の密封装置。
JP4040597A 1992-01-31 1992-01-31 管接続部の密封装置 Pending JPH05209686A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4040597A JPH05209686A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 管接続部の密封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4040597A JPH05209686A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 管接続部の密封装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05209686A true JPH05209686A (ja) 1993-08-20

Family

ID=12584922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4040597A Pending JPH05209686A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 管接続部の密封装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05209686A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103292093A (zh) * 2013-06-17 2013-09-11 苏州柏德纳科技有限公司 一种管道连接件

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103292093A (zh) * 2013-06-17 2013-09-11 苏州柏德纳科技有限公司 一种管道连接件

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3426549B2 (ja) 排気管の接続構造
US9441513B2 (en) Exhaust gas purification device
US4802698A (en) Joint means having flanges
WO2010016380A1 (ja) 排気ガス浄化装置
JPH05602Y2 (ja)
JP2001515168A (ja) エンジンの近くに設置するための触媒担体配列
US4209494A (en) Catalytic converter for purifying exhaust gases of internal combustion engines
JPH05209686A (ja) 管接続部の密封装置
JP2912064B2 (ja) 管接続部の密封装置
JP3108508B2 (ja) 管接続部の密封装置
JPH05209687A (ja) 管接続部の密封装置
JP3074057B2 (ja) 管接続部の密封装置
JPH0241432Y2 (ja)
JP2717505B2 (ja) 管の継手構造
JPH0226686B2 (ja)
JPH0833182B2 (ja) シールリングとその組み付け方法
JPH0247355Y2 (ja)
JP2503901Y2 (ja) フランジを用いた管接続部
JPH0429183Y2 (ja)
JPH0310338Y2 (ja)
JPH0440039Y2 (ja)
JPH0642646A (ja) シールリングの製造方法
JPH05240354A (ja) 金属積層形ガスケット
JPH0614125Y2 (ja) シールリング
JPH0875063A (ja) 排気管の接続構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060110

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060118

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060523

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02