JP3074057B2 - 管接続部の密封装置 - Google Patents

管接続部の密封装置

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JP3074057B2 JP04069834A JP6983492A JP3074057B2 JP 3074057 B2 JP3074057 B2 JP 3074057B2 JP 04069834 A JP04069834 A JP 04069834A JP 6983492 A JP6983492 A JP 6983492A JP 3074057 B2 JP3074057 B2 JP 3074057B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,排気マニホル
ド,ターボチャージャ,排気管等の流体を流す管体を互
いに接続する管接続部の密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に,自動車用エンジンから排出さ
れる排気ガスは,排気管を通じて大気中に放出される
が,排気系の途中には,排気マニホルド,排気管,排気
エネルギーで駆動されるタービンを備えたターボチャー
ジャ,排気ガス中に含まれる一酸化炭素,窒素酸化物等
の有害物質を無害化処理するための触媒コンバータ,ハ
イドロカーボンを燃焼させるアフタバーナ,排気ガスに
よって発生する騒音を減衰させる消音器等が設けられて
いる。また,排気マニホルド,排気管等の流体を流す管
体を互いに接続する管接続部にはシールリングが設けら
れ,管接続部における気密保持が図られている。
【0003】従来,このような管接続部に適用されるシ
ールリングとして,実開平2−9374号公報に開示さ
れてものがある。シールリング36は,図11に示すよ
うに,円輪状の金属薄板を丸めて円形断面を有する環状
に形成した中空環37と,中空環37内に充填した非耐
熱性物質を含むガスケット材38とから構成されてい
る。
【0004】図9及び図10に示すように,一方の管3
2のフランジ34面を平面に形成し,他方の管31のフ
ランジ33面に環状溝35を形成し,環状溝35からシ
ールリング36の一部が環状溝35から突出する状態に
嵌入し,この状態で両者の管31,32のフランジ3
3,34を互いに整合させてボルトとナットを用いて緊
締することによって両管31,32は気密が保持された
状態で互いに連結される。この時,両フランジ間でシー
ルリングは弾性的に圧縮されて環状溝に押し込まれ,両
フランジ面は殆ど密着した状態になり,この状態で両フ
ランジの気密性は,フランジに形成した環状溝から突出
しようとするシールリングのばね作用によってシールリ
ングがフランジ面に強く押し付けることで維持されてい
る。
【0005】しかしながら,排気マニホルドの出口管と
ターボチャージャの入口管とを連結する管接続部は,使
用状態において高温度(例えば,750℃以上)にな
り,その高温部位の管接続部に使用されるシールリング
は,高温度に晒されることになる。従って,従来のシー
ルリングを使用した場合には,金属製のシールリングの
内部に充填されたガスケット材は,該ガスケット材中に
含まれている結合材の有機成分が熱分解し,或いは熱分
解で飛散し,それに伴ってガスケット材の体積が減少す
る現象が発生する。上記のようなガスケット材を充填し
たシールリングを,両管のフランジ面に挟んでボルトと
ナットで連結した場合には,ガスケット材が熱負荷を受
けてガスケット材の体積が減少すると,シールリングの
弾性圧縮力が小さくなり,管接続部の当接面のシール性
が低下する。
【0006】また,ガスケット材を充填したシールリン
グを両管のフランジ面に挟んでボルトとナットで連結し
た管接続部について,該管接続部のフランジ面が使用温
度の高温度と常温との繰り返しの熱負荷を受けた場合
に,両フランジ面には歪みが発生し,フランジ面が変形
し,シールリングが良好に当接することができず,管接
続部のシール性は更に低下することになる。
【0007】また,特公昭62−2188号公報には,
排気ターボチャージャフランジの接合に使用されるシー
ル部材が開示されている。該シール部材は,充填材と該
充填材を包む中空リング状で且つリング周方向に沿って
両端合わせ目を有する金属ジャケットとを有し,金属ジ
ャケットを二重又は三重にし,各ジャケットの両端合わ
せ目を互いにずらしたものである。該シール部材は,金
属ジャケットの合わせ目を互いにずらすことによって,
シールすべき媒体や空気が金属ジャケットの間隙から侵
入してくるのをかなり防止することができるが,大きな
熱負荷を受ける部位で使用するシール部材としては,こ
れも完全なものとはいえず,結局,充填材が酸化等によ
って変質し,シール性が低下するという問題を完全に解
決するものではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように,前掲実
開平2−9374号公報或いは前掲特公昭62−218
8号公報に開示された従来のシールリングは,どちらも
高温と大きな熱負荷を受けて変質する可能性のある材料
を使用している点で根本的に問題がある。
【0009】そこで,従来のように有機成分を含む熱影
響を受け易いガスケット材を一切使用しないで,熱影響
を受けない耐熱材料,例えば,セラミックを使用してシ
ールリングを作ることが考えられる。しかし,その際,
どのようにして耐熱材料製のシールリングにばねとして
の機能を持たせるかが課題となる。単にシールリングを
一枚の皿ばねで構成するだけでは,一対の管体を緊締し
た時の皿ばねの変形量が大き過ぎて,皿ばねに無理な力
がかかり,皿ばねを損傷するおそれがあるので,大きな
熱負荷がかかる使用条件の下では,耐久性の点で問題が
残る。従って,いくつかの皿ばねを適当に組み合わせる
ことによって,皿ばね自体の変形量は小さいが,シール
リングとしては十分な変形量が得られるようにして,十
分なばね力を発揮することができるシールリングを得る
必要がある。
【0010】この発明の目的は,上記の課題を解決し,
管体間に配置するシールリングを軸方向に偏倚した截頭
錐形状に形成された中間径部を備えた薄板リングで構成
し,複数枚積層した薄板リングの中間径部による大きな
変形量を確保し,高温で熱負荷の大きい使用条件下にお
いても高いシール性を維持することができる製造が簡単
な管接続部の密封装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は,上記の目的
を達成するために,次のように構成されている。即ち,
この発明は,互いに対向する面を備え且つ互いに緊締さ
れる一対の管体,及び該管体の互いに対向する前記面に
配置したシールリングを有する管接続部の密封装置にお
いて,前記シールリングは耐熱性で弾性を有するセラミ
ックス又は耐熱合金鋼から成る複数の薄板リングから成
る組立体から構成され,各々の前記薄板リングは平坦面
に形成された内径部,前記シールリングの軸方向に偏倚
した截頭錐形状に形成された中間径部及び平坦面に形成
された外径部から成る皿ばねから構成され,前記組立体
は,前記中間径部が互いに逆向きに延びた前記皿ばねが
順次積層され,前記中間径部が互いに逆向きに延びた隣
接する前記皿ばねの互いに当接した前記内径部がそれぞ
れ接合されていると共に,前記中間径部が互いに逆向き
に延びた隣接する前記皿ばねの互いに当接した前記外径
部がそれぞれ接合されて構成されていることを特徴とす
る管接続部の密封装置に関する。
【0012】また,この管接続部の密封装置において,
前記シールリングを構成する前記組立体は,前記管体に
接触する前記薄板リングの管体接触側面に配置された軟
質の平坦状薄板リングを備えている。
【0013】
【作用】この発明による管接続部の密封装置は,以上の
ように構成されているので,シールリングを耐熱性で且
つ弾性を有する複数の截頭錐形状の薄板リング,言い換
えれば,耐熱性の複数の皿ばねを外径部同士で突き合わ
せて接合するか,あるいは内径部同士を突き合わせて接
合した組立体に構成しているので,1枚の皿ばねの変形
量が小さくても,皿ばね組立体としても変形量は大きく
なる。特に,この皿ばね組立体を複数個重ねて積層状に
構成すれば,個々の皿ばねの変形量はもっと小さいもの
であっても,シールリングとしての変形量は大きくな
る。従って,一枚一枚の皿ばねに無理な力がかからない
ので,前記シールリングの耐久性能は高くなる。また,
前記シールリングを一部が環状溝から突出する状態で環
状溝に嵌入して,一対の管体を緊締した時に,前記シー
ルリングは自らのばね力でシール面に押し付けられ,た
とえ高温で大きな熱負荷がかかる条件下で使用しても,
シール面は常に密着した状態になり,高いシール性を維
持することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下,図面を参照して,この発明
による管接続部の密封装置の実施例について説明する。
図1はこの発明による管接続部の密封装置の一実施例を
示す概略図,及び図2は図1の線A−A側から見た側面
図である。
【0015】図1及び図2に示すように,排気マニホル
ド1は,直列6気筒エンジンのシリンダヘッドに取り付
けられるものである。排気マニホルド1はシリンダヘッ
ドに取り付ける取付フランジ部2A,2Bを備えてい
る。排気マニホルド1は,3気筒に対応する3つの取付
フランジ部2A,2Bをそれぞれ有する排気マニホルド
1Aと排気マニホルド1Bから構成されている。排気マ
ニホルド1Aと排気マニホルド1Bは,ベローズから成
る可撓継手4で連結されている。更に,排気マニホルド
1Aと排気マニホルド1Bは,それぞれ集合管である出
口管3A,3Bを有している。出口管3A,3Bは,エ
ンジンの下流に設けられたターボチャージャの入口5
A,5Bにボルト及びナットを緊締することでそれぞれ
連結されている。エンジンから排出される排気ガスは,
各気筒の排気ポートを経て各取付フランジ部2A,2B
の中央部に形成された各分岐通路を通じて出口管3A,
3Bにそれぞれ集められ,次いでターボチャージャの入
口5A,5Bを通じてターボチャージャへ送り込まれ
る。
【0016】この発明による管接続部の密封装置は,排
気マニホルド1の集合管即ち出口管3A,3Bとターボ
チャージャの入口管5A,5Bとの管接続部に組み込ま
れている。排気マニホルド1の出口管3A,3Bの端部
には端面9が平らなフランジを備えた管体7がそれぞれ
設けられ,また,ターボチャージャの入口管5A,5B
の端部には端面17が平らなフランジを備えた管体8が
それぞれ設けられている。排気マニホルド1の出口管3
A,3Bの端部に設けた各管体7には,ターボチャージ
ャの入口管5A,5Bの管体8に対向する対向面には環
状溝6がそれぞれ形成されている。各環状溝6にはシー
ルリング10が組み込まれている。
【0017】次に,この発明による管接続部の密封装置
に組み込まれるシールリングについて,図3及び図4を
参照して説明する。図3はこの発明による管接続部の密
封装置に組み込んだシールリングの一実施例を示す説明
図,及び図4は図3の符号C部分の一枚の薄板リングの
詳細な拡大断面図である。この管接続部の密封装置にお
いて,シールリング10は,耐熱性で且つ弾性を有する
薄板リングから製作し,該薄板リングの内側部と外側部
とをリング軸方向に偏倚させて中間部を截頭錐形状に構
成した皿ばね11,12で製作されている。皿ばね1
1,12の外側部同士を突き合わせて,その外側部同士
を溶接することによって皿ばね組立体13を製作し,三
個の皿ばね組立体13を積層状に重ねて内側部同士を溶
接したものである。
【0018】皿ばね11の断面形状は,図4に示すよう
に,傾斜している中間径部11Aに対して内径部11B
及び外径部11Cが曲折しており,内径部11B及び外
径部11Cにはそれぞれ平坦面が形成されている。皿ば
ね11は,例えば,一例として,外径53mm,内径4
4mm,内径部11Bの幅1mm,中間径部11Aの水
平長さ2.5mm,外径部11Cの幅1mm,高さ1m
mである。中間径部11Aと内径部11Bの曲折部,中
間径部11Aと外径部11Cの曲折部は,例えば,半径
0.5mmのアールRが形成されている。
【0019】また,図5に示すように,二枚の皿ばね1
1,12を同じ向きに重ね合わせ,内径部同士及び外径
部同士を溶接して二枚重ねの積層皿ばね14を製作し,
この積層皿ばね14を一単位とする皿ばねを使用して,
皿ばね組立体13を製作してもよい。二枚の皿ばね1
1,12を同じ向きに重ね合わせた積層皿ばね14は,
ばね定数が2倍になり,二枚の皿ばね11,12を逆向
きに重ね合わせた皿ばね組立体13は,ばね定数が1/
2倍になるので,皿ばね11,12の重ね合わせ方を適
宜選択することによって,シール面における最適な面圧
を得ることができる。
【0020】皿ばね11,12の材質は,耐熱性に優れ
且つ弾性を有するセラミックス,耐熱合金鋼(SUH6
60,HV:250以上),SUS301(HV:35
0以上),インコネル625(HV:300以上),ヘ
ロンズアロイHA214(HV:300以上)等が好適
である。
【0021】シールリング10は,図6に示すように,
環状溝6からシールリング10の一部が突出する状態で
シールリング10を環状溝6に嵌入し,出口管3A,3
Bの端部に設けられたフランジを有する管体7と入口管
5A,5Bの端部に設けられたフランジを有する管体8
とをボルト及びナットで緊締することによって,管接続
部に組み付けられる。その際,シールリング10は,内
径部において上側の平坦面が管体8の端面8Aと接触
し,内径部12Bの下側の平坦面が環状溝6の底面6A
と接触して,皿ばねのばね力で接触面は密着した状態に
なり,両管体7,8の気密性は,管体8に形成した環状
溝6から突出しようとするシールリング10のばね作用
によってシールリング10が管体面に強く押し付けられ
ることで維持される。そして,たとえ管体7,8の対向
する端面に歪みが生じても,シールリング10のばね力
によって良好なシール面を維持することができる。
【0022】図7はこの発明による管接続部の密封装置
の第二実施例を示す断面図である。シールリング10
は,図3のシールリング10の両端面にそれぞれ比較的
に軟質の平坦状薄板リング即ち柔らかい平坦なリング状
金属板15,16を溶接したものである。リング状金属
板15,16の材質は,例えば,SPC材(HV:20
0以下),SUS304(HV:200以下)等が好適
である。
【0023】リング状金属板15,16は次のような場
合に必要となる。例えば,皿ばね11,12がセラミッ
ク,HV:350以上の耐熱合金鋼のように非常に硬い
材料で製作されている場合である。また,別の場合とし
ては,図8に示すように,皿ばね11の断面形状が矩形
の場合があげられる。図4に示す皿ばね11は,内径部
11B及び外径部11Cが中間径部11Aに対して曲折
した形状を有しているので,精度よく加工するのは困難
を伴う。このような製作上の都合から,図8に示す形状
の皿ばねが好適であるが,符号Dで囲んだ部分に角が存
在するので,管体8の端面8A及び環状溝6の底面6A
に損傷を与える可能性がある。そこで,リング状金属板
15,16,この場合には,符号Dで囲まれた部分を面
取り等を施して線接触でなくて面接触になるように構成
してもよい。
【0024】シールリング10は,図示は省略するが,
環状溝6からシールリング10の一部が突出する状態で
シールリング10を環状溝に嵌入し,出口管3A,3B
の端部を構成する管体7と入口管5A,5Bの端部を構
成する管体8とをボルト及びナットで緊締することによ
って,管接続部に組み付けられる。その際,シールリン
グ10の上端面に溶接した柔らかい平坦なリング状金属
板15が管体8の端面8Aと接触し,下端面に溶接した
柔らかい平坦なリング状金属板16が環状溝6の底面6
Aと接触して,皿ばねのばね力で接触面は密着した状態
になり,この状態で両管体7,8の気密性は,管体7に
形成した環状溝6から突出しようとするシールリング1
0のばね作用によってシールリング10が管体対向面で
強く押し付けられることで維持される。そして,たとえ
管体7,8の対向する端面に歪みが生じても,シールリ
ング10のばね力によって良好なシール面を維持するこ
とができる。
【0025】図3の実施例では,皿ばね組立体は,二枚
の皿ばねの外径部同士を突き合わせて接合することによ
って,内径部がシール面に当接するように構成している
が,内径部同士を突き合わせて接合することによって,
外径部がシール面に当接するように構成してもよい。同
様に,図7の実施例において,リング状金属板は,皿ば
ね組立体の内径部の平坦面に接合しているが,内径部同
士を突き合わせて接合することによって製作した皿ばね
組立体の外径部の平坦面に接合するようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】この発明による管接続部の密封装置は,
以上のように構成されているので,従来のシールリング
のように,有機成分を含んだガスケット材を一切使用せ
ずに,シールリングを金属材またはセラミック材だけで
薄板リングに製作しているので,高温度に晒されても体
積の減少や変質の問題が生じることはなく,管体間で常
に良好なシール性能を発揮することができる。また,管
体の使用温度が非常に高温であるため,熱負荷によって
管体の対向面に大きな歪みが発生しても,積層された薄
板リングから成る組立体は,弾性を有する截頭錐形状即
ち皿ばねのばね力で常に大きな変形量に対応でき,管体
のシール面は圧着状態になり,管接続部に良好なシール
面を維持することができる。更に,この管接続部の密封
装置は,皿ばねを組み合わせただけの簡単な構造であ
り,皿ばねの枚数や組合せを適宜選択することによって
ばね力を適正に変えることができ,管体間に最適なシー
ル性能を任意に選定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による管接続部の密封装置を組み込ん
だ排気マニホルドの一例を示す概略図である。
【図2】図1の線A−A側から見た側面図である。
【図3】この発明による管接続部の密封装置の一実施例
を示す説明図である。
【図4】図3の領域Cの部分のシールリングの一例を示
す拡大断面図である。
【図5】シールリングとして二枚重ねの皿ばねを使用し
た場合の図3の領域Cの部分の拡大断面図である。
【図6】図1の領域Bの部分の拡大断面図であって,図
3のシールリングを環状溝に嵌入して管接続部を緊締し
た時の状態を示す断面図である。
【図7】この発明による管接続部の密封装置の別の実施
例を示す説明図である。
【図8】図3の領域Cの部分のシールリングの別の例を
示す拡大断面図である。
【図9】従来の管接続部の密封装置の一例を示す断面図
である。
【図10】図9の管接続部の密封装置におけるフランジ
の一例を示す斜視図である。
【図11】図9の管接続部の密封装置におけるシールリ
ングの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
6 環状溝 7,8 管体 10 シールリング 11,12 皿ばね(薄板リング) 13 皿ばね組立体 14 積層皿ばね 15,16 リング状金属板(平坦状薄板リング)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−23517(JP,A) 特開 昭58−149469(JP,A) 実公 昭57−23731(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 23/00 - 23/24 F16J 15/00 - 15/56

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する面を備え且つ互いに緊締
    される一対の管体,及び該管体の互いに対向する前記面
    に配置したシールリングを有する管接続部の密封装置に
    おいて, 前記シールリング耐熱性で弾性を有するセラミックス
    又は耐熱合金鋼から成る複数の薄板リングから成る組立
    体から構成され, 各々の前記薄板リングは平坦面に形成された内径部,前
    記シールリングの軸方向に偏倚した截頭錐形状に形成さ
    れた中間径部及び平坦面に形成された外径部から成る皿
    ばねから構成され, 前記組立体は,前記中間径部が互いに逆向きに延びた前
    記皿ばねが順次積層され,前記中間径部が互いに逆向き
    に延びた隣接する前記皿ばねの互いに当接した前記内径
    部がそれぞれ接合されていると共に,前記中間径部が互
    いに逆向きに延びた隣接する前記皿ばねの互いに当接し
    た前記外径部がそれぞれ接合されて構成されている こと
    を特徴とする管接続部の密封装置。
  2. 【請求項2】 前記シールリングを構成する前記組立体
    は,前記管体に接触する前記薄板リングの管体接触側面
    に配置された軟質の平坦状薄板リングを備えていること
    を特徴とする請求項1に記載の管接続部の密封装置。
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