JPH0642646A - シールリングの製造方法 - Google Patents

シールリングの製造方法

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Publication number
JPH0642646A
JPH0642646A JP21472392A JP21472392A JPH0642646A JP H0642646 A JPH0642646 A JP H0642646A JP 21472392 A JP21472392 A JP 21472392A JP 21472392 A JP21472392 A JP 21472392A JP H0642646 A JPH0642646 A JP H0642646A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal ring
tapered
rod
plate material
shaped element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21472392A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakatsu Takahashi
正克 高橋
Koichi Wada
浩一 和田
Hiroshi Kiwada
博 木和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Reinz Co Ltd
Original Assignee
Nippon Reinz Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Reinz Co Ltd filed Critical Nippon Reinz Co Ltd
Priority to JP21472392A priority Critical patent/JPH0642646A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】安定したシール性能を有するシールリングを、
容易に製造可能とする。 【構成】平行四辺形形状の板材17を、この板材17の
一辺に対して垂直な方向に向けて巻回し、棒状素子20
を形成する。この棒状素子20の一端にはテーパ状突部
18が、他端にはテーパ状凹部19が、それぞれ形成さ
れる。棒状素子20を湾曲し、テーパ状突部18をテー
パ状凹部19に嵌合させる事により、閉鎖環状のシール
リング6eとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば排気管等の管同
士を接続する管接続部を構成する1対のフランジの間に
挟持して、フランジ間の気密保持を図るシールリングを
製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車用エンジンから排出される
排気は、排気管を通じて大気中に排出されるが、排気管
の途中には、排気中に含まれる一酸化炭素、窒素酸化物
等の有害物質を無害化処理する為の触媒コンバータ、排
気中の騒音エネルギを減衰させる為の消音器等が設けら
れている。この様に、排気管の途中に触媒コンバータや
消音器等を設けたエンジンの排気系に於いては、排気管
の端部と、触媒コンバータや消音器の前後両端部に付設
した入口管や出口管の端部とを、気密に接続する必要が
生じる。
【0003】この為従来から、排気管と触媒コンバータ
等に付設した管との接続部を、図4に示す様に構成して
いる(例えば実開昭55−36953号公報参照)。即
ち、互いに接続すべき第一、第二の両管1、2の内、第
一の管1の端部外周面に第一のフランジ3を、第二の管
2の端部外周面に第二のフランジ4を、それぞれ固定し
ている。第一のフランジ3の第二のフランジ4と対向す
る面に形成した閉鎖環状の溝5には、シールリング6
を、一部がこの溝5から突出する状態で内嵌している。
そして、この状態で第一、第二の両フランジ3、4を互
いに整合させ、第一のフランジ3に穿設した小円孔7、
7と第二のフランジ4に穿設した小円孔8、8とに挿通
したボルト(図示省略)にナット(図示省略)を螺合
し、更に緊締する。この様にして、第一、第二の両フラ
ンジ3、4を接合し、第一、第二の両管1、2を、気密
を保持した状態で互いに接合している。
【0004】上記シールリングとしては、図5(A)〜
(D)に示す様に従来から各種のものが存在する。この
内、図5(A)に示したシールリング6aは、膨張黒鉛
粒子やアスベスト等のガスケット材9を、ステンレス鋼
等の耐熱性を有する金属薄板10によって断面円形に巻
回し、上記溝5に内嵌自在な形状と大きさとを有する閉
鎖環状としたものである。
【0005】又、同図(B)に示したシールリング6b
は、フック付鉄板等の芯材11と、この芯材11の表裏
両面に積層されたカーボン層12、12とから成るシー
ト13aを、上記シールリング6aと同様、ステンレス
鋼等の耐熱性を有する金属薄板10によって断面円形に
巻回し、更に閉鎖環状としたものである。
【0006】又、同図(C)に示したシールリング6c
は、3枚の金属薄板14a、14b、14cを積層する
と共に、両側の金属薄板14a、14cに突条15、1
5を形成して成るシート13bを、ステンレス鋼等の耐
熱性を有する金属薄板10によって断面矩形に巻回し、
更に閉鎖環状としたものである。
【0007】更に図4(D)に示したものは、それぞれ
に突条16、16を設けた金属薄板14d、14dを積
層し、更に閉鎖環状とする事でシールリング6dとした
ものである。
【0008】上記の様な各シールリング6a〜6dを第
一のフランジ3の溝5に内嵌した状態で、第一、第二の
両フランジ3、4を接合するボルトとナットとを螺合
し、更に緊締した場合、シールリング6a〜6dは第
一、第二の両フランジ3、4の間で弾性的に圧縮されて
溝5内に押し込まれ、第一、第二の両フランジ3、4の
互いに対向する面同士が、図4に示す様に殆ど密着した
状態となる。この様な状態に於いて第一、第二の両管
1、2の間の気密は、第一のフランジ3に形成した溝5
から突出しようとするシールリング6a〜6dの一部
が、第二のフランジ4に強く押し付けられる事で保持さ
れる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、第一、第二
の両管1、2にそれぞれ設けた第一、第二のフランジ
3、4の互いに当接する合わせ面は、排気等の高温度の
熱により熱変形を生じる事が避けられない。この為、溝
5に装着されるシールリングは、上記合わせ面の熱変形
に対する追従性が良好である必要がある。上述したシー
ルリング6a〜6dに対し本願考案は、金属薄板を積層
した事によるラミネート効果で復元性を持たせ、且つへ
たりの少ない構造を採用する事により、へたり性を改善
したものである。
【0010】実開昭57−131664号公報には、シ
ールリングを、渦巻形状に形成したバイメタルにより構
成する事で、上記合わせ面の熱変形に対する追従性を向
上させる技術が記載されている。即ち、この公報に記載
されたシールリングは、バイメタルを渦巻形状にした部
材の両端面同士を突き合わせる事で閉鎖環状とし、前記
溝5(図4)に装着されて使用される。しかしながら、
上記公報に記載されたシールリングは、使用に伴なって
上記両端面同士が離れ、突き合わせ部分に隙間が生じる
恐れがある。この様な隙間が生じた場合、排気等漏洩を
防止すべき流体がこの隙間を流通し、当該部分に於ける
気密保持が不十分となってしまう。
【0011】本発明のシールリングの製造方法は、上述
の様な事情に鑑みて発明されたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のシールリングの
製造方法は、互いに異なる2組の頂角を有する平行四辺
形形状の金属製板材を、この板材の一の辺に対して垂直
な方向に向けて巻回する事により、一端にテーパ状突部
を、他端にテーパ状凹部を、それぞれ有する棒状素子と
し、次いでこの棒状素子を湾曲させ、上記テーパ状突部
をテーパ状凹部に嵌合させる事により、閉鎖環状のシー
ルリングとするものである。
【0013】
【作用】上述の様に構成される本発明方法により製造さ
れたシールリングは、板材を巻回する事によって構成さ
れるのに伴ない、復元性が向上する(へたり難い)為、
前述した第一、第二のフランジの間に装着した場合にも
これらフランジの熱変形に対する追従性が良好となる。
【0014】更に、本発明方法により製造されたシール
リングは、棒状素子の一端のテーパ状突部を、他端のテ
ーパ状凹部に嵌合する事で閉鎖環状に形成される為、こ
の嵌合部は離れ難い。この為、安定したシール性能を確
保出来る。
【0015】
【実施例】図1は本発明方法によりシールリングを製造
する状態を示している。図1(A)に於いて、17はシ
ールリング6eを構成する金属製の板材で、この板材1
7としては、板厚が0.05〜0.2mm程度の、SUS
304軟材、SUS 310S軟材、ニッケル合金
(商標名インコネル)軟材等の金属薄板が好ましく使用
出来る。そして、この様な金属薄板を、図1(A)に示
す様に平行四辺形形状とする事で上記板材17とする。
但し、平行四辺形形状の板材17の2組の頂角θ1 、θ
2 はそれぞれ直角からややずれた角度とする。θ1 +θ
2 =180°である事は勿論である。
【0016】本発明の製造方法によりシールリング6e
を製造する場合、先ず上記板材17を巻回し、図1
(C)に示す様な棒状素子20を形成する。即ち、上記
板材17の一辺(図1(A)の下辺)からこの一辺に対
向する他片(図1(A)の上辺)に向け、上記一辺に対
して垂直に巻回する。この様に巻回する事で板材17
は、図1(B)の状態を経て、一端(図1(B)の左
端)にテーパ状突部18を、他端(同図(B)の右端)
にテーパ状凹部19を、それぞれ有する棒状素子20と
なる。
【0017】上記棒状素子20は、図1(C)に示す様
に湾曲させ、上記テーパ状突部18とテーパ状凹部19
とを対向させる。更に、これらテーパ状突部18とテー
パ状凹部19とを嵌合させ、図1(D)に示す様に、閉
鎖環状のシールリング6eとして完成する。
【0018】本発明の製造方法は上述した様に簡易に構
成される為、歩留りが向上する。更に、本発明の製造方
法により造られるシールリング6eは、テーパ状突部1
8とテーパ状凹部19との嵌合に基づき閉鎖環状とされ
る為、この嵌合部は離れ難く、シールリング6eに流体
が流通する隙間が生じる事が防止される。この結果、金
属薄板のラミネート効果により復元性が向上する事と併
わせて、耐熱性に優れ、安定したシール性能を有するシ
ールリングを製造する事が可能となる。
【0019】尚、シールリングを内嵌する溝5(図4)
の周形状が矩形である場合、上記棒状素子20を、図2
に示す様に溝5の周形状に合わせて曲げ形成し、矩形の
シールリング6eを構成する事も出来る。
【0020】又、図3に示す様に棒状素子20の中心に
ワイヤ等の芯材21を設ければ、この芯材21の剛性と
この芯材21の表面に巻回した板材17のラミネート効
果による復元性とを兼ね備えたシールリングが得られ、
より安定したシール性能を確保出来る。又、芯材21入
りのシールリングの場合、溝5の形状が非円形でも、シ
ールリングの断面形状を維持したまま、溝5の形状に一
致する様に、シールリングの外周形状を成形する事が容
易になる。この様に芯材21を設けるには、板材17の
一辺(図1(A)の下辺)に、この辺と等しい長さの芯
材21を載置し、この芯材21を包み込みつつ板材17
を巻回する。
【0021】本発明方法により造られるシールリング
は、上述した通り耐熱性、シール性に優れ、しかも容易
に所望形状に成形出来る為、図4に示す管接続部の他、
例えばシリンダヘッドガスケットのボア孔周囲等にも使
用出来る。
【0022】
【発明の効果】本発明のシールリングの製造方法は、上
述の様に構成される為、歩留りが良く、しかも耐熱性、
シール性に優れたシールリングを容易に製造する事が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法によりシールリングを製造する状態
を示す略図。
【図2】本発明方法により製造されるシールリングの別
形状を示す平面図。
【図3】本発明方法により製造されるシールリングの別
例を示す断面図。
【図4】シールリングが組み込まれた管接続部の断面
図。
【図5】従来のシールリングを示す、それぞれ部分拡大
断面図。
【符合の説明】
1 第一の管 2 第二の管 3 第一のフランジ 4 第二のフランジ 5 溝 6、6a、6b、6c、6d、6e シールリング 7 小円孔 8 小円孔 9 ガスケット材 10 金属薄板 11 芯材 12 カーボン層 13a、13b シート 14a、14b、14c、14d 金属薄板 15 突条 16 突条 17 板材 18 テーパ状突部 19 テーパ状凹部 20 棒状素子 21 芯材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なる2組の頂角を有する平行四
    辺形形状の金属製板材を、この板材の一の辺に対して垂
    直な方向に向けて巻回する事により、一端にテーパ状突
    部を、他端にテーパ状凹部を、それぞれ有する棒状素子
    とし、次いでこの棒状素子を湾曲させ、上記テーパ状突
    部をテーパ状凹部に嵌合させる事により、閉鎖環状のシ
    ールリングとする、シールリングの製造方法。
JP21472392A 1992-07-21 1992-07-21 シールリングの製造方法 Pending JPH0642646A (ja)

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JP21472392A JPH0642646A (ja) 1992-07-21 1992-07-21 シールリングの製造方法

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JPH0642646A true JPH0642646A (ja) 1994-02-18

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ID=16660561

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JP21472392A Pending JPH0642646A (ja) 1992-07-21 1992-07-21 シールリングの製造方法

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JP (1) JPH0642646A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019019974A (ja) * 2017-07-12 2019-02-07 日本リークレス工業株式会社 排気ガスシール用リングガスケット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019019974A (ja) * 2017-07-12 2019-02-07 日本リークレス工業株式会社 排気ガスシール用リングガスケット

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