JP2518261Y2 - シールリング - Google Patents

シールリング

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JP2518261Y2
JP2518261Y2 JP1991026536U JP2653691U JP2518261Y2 JP 2518261 Y2 JP2518261 Y2 JP 2518261Y2 JP 1991026536 U JP1991026536 U JP 1991026536U JP 2653691 U JP2653691 U JP 2653691U JP 2518261 Y2 JP2518261 Y2 JP 2518261Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案に係るシールリングは、
自動車用エンジンから排出される排気を流す為の排気管
の途中に設けられる、継手部分の気密保持を図る為に利
用される。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジンから排出される排気
は、排気管を通じて大気中に放出されるが、車体前部に
設けられるエンジンから車体後部に迄排気を導く排気系
の途中には、複数の継手を設けて、排気系の上流端をエ
ンジンのエキゾーストマニホールドに接続したり、排気
系を構成する排気管同士を接続したり、更には排気系の
途中に消音器や排気浄化器を接続したりしている。
【0003】この様に各排気管の端部同士を接続する為
の継手は、図5に示す様に構成されている。1はエキゾ
ーストマニホールドのフランジ部で、このフランジ部1
には、エンジンから吐出される排気を送り出す為の吐出
口2が設けられている。そして、この吐出口2の全周を
囲んで設けられた係止段部3に、リングガスケット4を
設けている。
【0004】このリングガスケット4は、所謂渦巻ガス
ケットと呼ばれるもので、ステンレス製のテープとアス
ベスト等を主成分とするシート材とが直径方向に亙って
交互に存在する様に、互いに重ね合わされたテープとシ
ート材とを螺旋状に巻回する事で構成されており、内外
両周面には、何れもステンレス製のテープを露出させて
いる。
【0005】一方、上記エキゾーストマニホールドに接
続する排気管5の上流側端部外周面には、厚鋼板製のフ
ランジ6を溶接固定している。上記排気管5の端部5a
は、このフランジ6よりも少し突出させて、次述する様
に、このフランジ6と上記フランジ部1とを突き合わせ
た際に、上記端部5aが上記リングガスケット4の内側
に進入する様にしている。
【0006】前述のフランジ部1には複数のスタッド8
が植設されており、上述のフランジ6の一部でこのスタ
ッド8と整合する位置には、複数の円孔7が穿設されて
いる。上記エキゾーストマニホールドに排気管5を接続
する場合には、フランジ部1とフランジ6とを対向させ
た状態から、上記各スタッド8を上記各円孔7に挿入
し、各スタッド8の先端部で上記フランジ6から突出し
た部分にナット9を螺合し、更に緊締する。
【0007】この結果、フランジ6を固定した排気管5
がエキゾーストマニホールドに接続固定されると共に、
上記リングガスケット4がフランジ部1とフランジ6と
の間で圧縮され、上記排気管5とエキゾーストマニホー
ルドとの継手部分の気密保持が図られる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述の様な
継手部分に組み込まれる、渦巻ガスケットと呼ばれるリ
ングガスケット4は、アスベスト等を主成分とするシー
ト材が端面に露出している為、排気熱により高温となっ
た場合にはエンジンの運転等に伴なう振動により、上記
シート材が飛散し易い。特に、アスベストを使用しな
い、所謂アスベストフリーのシート材を使用したリング
ガスケットの場合、その傾向が著しい。
【0009】又、圧縮されにくい為、十分な気密性を得
る為に要する締め付け力(ナット9を緊締する力)が大
きく、スタッド8から離れた部分の圧縮が不十分となる
為、スタッド8の数が少ない場合には、十分なシール性
を得る事が難しい。
【0010】この為、渦巻ガスケットに代えて、図6に
示す様なシールリング10を使用する事が考えられてい
る。このシールリング10は、膨張黒鉛等の耐火材11
をステンレス鋼板等の金属薄板12により巻回して、断
面が円形で全体を円環状に形成したものである。
【0011】この様なシールリング10は、高温に曝ら
された場合でも構成要素が飛散する事がなく、しかも前
記渦巻ガスケットに比較して圧縮され易い為、比較的小
さな締め付け力で十分なシール性を得られる反面、渦巻
ガスケット用の係止段部3(図5)、或は係止溝の形状
に合わせて、サイズの異なる種々のものを造る事は、コ
ストアップの原因となり、しかも継手に形成した係止段
部3や係止溝の形状によっては、最適のものを得られな
い場合がある。
【0012】又、自動車の走行時に継手部分に加わる振
動によりフランジ部1とフランジ6とが互いにずれ動く
と、上記金属薄板12の合わせ面部分17が開く場合が
ある。この合わせ面部分17が開き、上記金属薄板12
内に外気が入り込むと、この金属薄板12内に包み込ま
れた、膨張黒鉛等の耐火材11が酸化消失する可能性が
ある。又、酸化消失しない様な耐火材11の場合でも、
例えば結晶水が飛散する等によりその体積が減少し、上
記シールリング10によるシール性能が低下する可能性
がある。本考案のシールリングは、この様な事情に鑑み
て、汎用性と耐久性とを向上させるべく考案したもので
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本考案のシールリング
は、耐火材を第一の金属薄板により巻回して、断面が円
形で全体が円環状としたシールリング本体の外面に、第
二の金属薄板製のスペーサを、少なくとも上記第一の金
属薄板の合わせ面部分を覆う状態で、全周に亙って添着
する事で構成されている。
【0014】
【作用】上述の様に構成される本考案のシールリング
は、高温に曝らされた場合でも構成要素が飛散する事が
なく、第一の金属薄板の合わせ面部分が開く事もない。
この為、耐火材の酸化消失や体積減少を防止して十分な
耐久性を得る事ができる。又、シールリング自体圧縮さ
れ易い為、比較的小さな締め付け力で十分なシール性を
得られる。
【0015】更に、スペーサを変えるのみで、サイズの
異なる種々のものを造れる為、継手に形成した係止段部
や係止溝の形状に合わせて、最適のものを得られる。
【0016】
【実施例】図1は本考案の第一実施例を示している。シ
ールリング本体13は、耐火材11である膨張黒鉛を第
一の金属薄板12であるステンレス鋼板により巻回し
て、断面が直径4mmの円形で、全体が内径54.3mmの
円環状としたものである。このシールリング本体13の
外面で軸方向片半部には、第二の金属薄板であるステン
レス鋼板製で、厚さが0.7mmのスペーサ14を、上記
第一の金属薄板12の合わせ面部分17を覆う状態で重
ね合わせる様に全周に亙って添着して、シールリング1
5としている。
【0017】そして、上述の様な寸法形状を有するシー
ルリング15を、エキゾーストマニホールドのフランジ
部1に形成した、渦巻ガスケット用の標準溝である、深
さが3.5mmで幅が10mmの係止段部3に装着し、この
係止段部3の奥面3aと、外径が50.8mmの排気管5
の端部に固定したフランジ6との間で挟持して、上記エ
キゾーストマニホールドと排気管5との継手部分の気密
保持を図る様にしている。
【0018】断面が直径4mmの円形で、全体が内径5
4.3mmの円環状としたシールリング本体13は、汎用
のものを使用でき、ステンレス鋼板製で厚さが0.7mm
のスペーサ14も簡単に得られる為、上記シールリング
15を容易に得られる。又、上記第一の金属薄板12の
合わせ面部分17がスペーサ14により覆われている
為、自動車の走行時に継手部分に加わる振動によりフラ
ンジ部1とフランジ6とが互いにずれ動いた場合でも、
上記合わせ面部分17が開く事はない。この為、上記第
一の金属薄板12の内側に存在する耐火材11が酸化消
失したり、或は体積減少する事がなく、上記シールリン
グ15によるシール性が長期間に亙って良好に保たれ
る。
【0019】図2は本考案の第二実施例を示している。
本実施例の場合、スペーサ14の中間部に、シールリン
グ15の全周に亙る突条16を形成して、このシールリ
ング15とフランジ6との馴染性をより向上させてい
る。その他の構成及び作用に就いては、上述の第一実施
例の場合と同様である。
【0020】図3は本考案の第三実施例を示している。
本実施例の場合、排気管5として外径が50.8mmのも
のを、シールリング本体13として内径が52mmのもの
を、それぞれ使用している。そして、上記シールリング
本体13の外面全体に、第二の金属薄板であるステンレ
ス鋼板製で、厚さが0.5mmのスペーサ14を、全周に
亙って、且つ第一の金属薄板12の合わせ面部分17を
覆う状態で添着し、シールリング15としている。又、
エキゾーストマニホールドのフランジ部1に形成した係
止段部3の直径を62.8mmとしている。
【0021】本実施例の場合、フランジ部1にフランジ
6を押し付けるのに伴なって、上記シールリング15の
内周部分が排気管5の端部5aの外周面に、外周部分が
上記係止段部3の内周面に、それぞれ押し付けられる
為、継手部分のシール性が、より確実に図られる。その
他の構成及び作用に就いては、上述の第一〜第二実施例
の場合と同様である。
【0022】図4は本考案の第四実施例を示している。
本実施例の場合、排気管5として外径が50.8mmのも
のを、シールリング本体13として内径が54.3mmで
外径が62.3mmのものを、それぞれ使用している。そ
して、上記シールリング本体13の外面で内周側を除い
た部分に、第二の金属薄板であるステンレス鋼板製で、
厚さが0.4mmのスペーサ14を、全周に亙って、且つ
第一の金属薄板12の合わせ面部分17を覆う状態で添
着し、シールリング15としている。又、エキゾースト
マニホールドのフランジ部1に形成した係止段部3の直
径を63.3mmとしている。
【0023】本実施例の場合、フランジ部1にフランジ
6を押し付けるのに伴なって、上記シールリング15の
外周部分が係止段部3の内周面に押し付けられる。その
他の構成及び作用に就いては、上述の第一〜第二実施例
の場合と同様である。
【0024】
【考案の効果】本考案のシールリングは、以上に述べた
通り構成され作用する為、シール性と耐久性とに優れた
シールリングを安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例を示す部分断面図。
【図2】同第二実施例を示す部分断面図。
【図3】同第三実施例を示す部分断面図。
【図4】同第四実施例を示す部分断面図。
【図5】従来のリングガスケットの使用状態を示す部分
断面図。
【図6】従来のシールリングを示す部分断面図。
【符号の説明】
1 フランジ部 2 吐出口 3 係止段部 3a 奥面 4 リングガスケット 5 排気管 5a 端部 6 フランジ 7 円孔 8 スタッド 9 ナット 10 シールリング 11 耐火材 12 (第一の)金属薄板 13 シールリング本体 14 スペーサ 15 シールリング 16 突条 17 合わせ面部分

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐火材を第一の金属薄板により巻回し
    て、断面が円形で全体が円環状としたシールリング本体
    の外面に、第二の金属薄板製のスペーサを、少なくとも
    上記第一の金属薄板の合わせ面部分を覆う状態で、全周
    に亙って添着して成るシールリング。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0614125Y2 (ja) * 1988-06-30 1994-04-13 日本ラインツ株式会社 シールリング
JPH02120577A (ja) * 1988-10-28 1990-05-08 Japan Metal Gasket Co Ltd 金属ガスケット

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