JPH05209360A - フロック加工品の処理方法 - Google Patents

フロック加工品の処理方法

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JPH05209360A
JPH05209360A JP4038565A JP3856592A JPH05209360A JP H05209360 A JPH05209360 A JP H05209360A JP 4038565 A JP4038565 A JP 4038565A JP 3856592 A JP3856592 A JP 3856592A JP H05209360 A JPH05209360 A JP H05209360A
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water flow
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JP4038565A
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Katsuhito Yamashiro
勝仁 山城
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Daiwabo Create Co Ltd
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    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04HMAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
    • D04H18/00Needling machines
    • D04H18/04Needling machines with water jets
    • DTEXTILES; PAPER
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    • D04H1/00Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres
    • D04H1/40Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties
    • D04H1/44Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties the fleeces or layers being consolidated by mechanical means, e.g. by rolling
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロック加工品のフロック面を処理ムラや水
流痕跡が発現することなく水流処理し、フロック面の柔
軟性と風合いを向上させる。 【構成】 撒水角が20〜60度の扇形膜状水流を吐出
するフラットスプレーノズル(4) を周面軸芯方向に多数
並設して膜状の圧力水流が吐出する給水管(3) となし、
その給水管(3) をフロック加工品(11)の横断方向に配設
するとともに、一つのフラットスプレーノズル(4) から
噴射された扇形の膜状水流(5) と少なくともその両側に
位置するフラットスプレーノズル(4) から噴射された扇
形の膜状水流(5) とがフロック面(10)上において1/2
以上交差合流するようにフラットスプレーノズル(4) の
列とフロック加工品(11)との間隔を設定し、さらにその
給水管(3) をフロック加工品(11)の幅方向に揺動させる
とともにフロック加工品(11)をその長さ方向に移動さ
せ、フロック全面に過不足のない水流衝撃力を与えてフ
ロック加工品のフロックを水流処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロック加工品の処理
方法、詳しくは分割型複合繊維を植毛したフロック加工
品(植毛布と称するときもある)のフロックを高圧水流
でもって均整に極細繊維化するのに好適なフロック加工
品の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】太さ0.5デニール以下の短繊維(フロ
ック)を植毛してなるフロック加工品の製造方法の代表
例としては、特公昭60−43476号公報、特公昭6
1−31239号公報、特開昭62−199882号公
報等を挙げることができる。
【0003】特公昭60−43476号公報記載の方法
は、基布上に0.5デニール以下の分割された極細のフ
ロックを直接積層し、高圧液体流により交絡一体化させ
てスエード調となすものであり、特公昭61−3123
9号公報記載の方法は、一定密度で海島型複合繊維を植
毛したのち海島型複合繊維の一成分を除去し、フロック
を太さ0.5デニール未満、長さ0.7mm未満に極細
化するものである。また特開昭62−199882号公
報記載の方法は、基材表面に接着剤を塗布後、長さ0.
8〜2.5mmの抽出型分割繊維のフロックを植毛して
接着固定し、フロックを極細化処理するものである。
【0004】このように繊細なフロックを有する植毛布
は、極細化したフロックを基布に植毛するか、または抽
出型複合繊維フロックを植毛したのち極細化処理を行う
かのいずれかの方法によって製造されていた。
【0005】また分割型複合繊維を極細繊維化する手段
として高圧水流を利用する方法も既に知られている。こ
の方法には細い柱状の水流を噴射するノズルを多数密接
配設したノズルヘッドが用いられ、ノズル軌跡を消去す
るために特公昭61−60186号、特公昭62−12
342号公報に記載されているようにノズルを螺旋状曲
線を描いて揺動させる方法、あるいは特公平1−181
81号公報記載のようにノズルを最適条件のもとに揺動
させて未処理部分を無くするようにする方法が併用され
ている。
【0006】
【発明が解決すべき課題】しかしながら極細化したフロ
ックを基布上に直接積層し、高圧液体流処理してフロッ
クを基布と交絡一体化する方法は、高圧液体流の水圧に
より繊維移動が生じたりフロック間に交絡が生じて均整
度や風合いが損なわれやすく、高品質のフロック加工品
を得るには著しく高度な技術を要する。また、海島型複
合繊維からなるフロックを植毛した後、その一成分を除
去してフロックを極細化する方法は、柔軟にして比較的
均整なフロック加工品が得られるが、繊維成分の1部が
溶解除去されるため、基布の単位面積当たりに占めるパ
イルの割合が減少し、極細なパイルを高密度に植毛され
たフロック加工品を得ることは至難である。
【0007】上記したそれぞれの課題を解決するべく本
発明者等は、基布に植毛した分割型複合繊維のフロック
の分割手段として高圧水流を用いることを試みたが、従
来の繊維分割や繊維交絡に使用されている高圧水流は細
い柱状であるため、フロック面に水流筋跡が発現し、こ
のような柱状の水流ではノズルを揺動させても水流痕跡
のないフロック加工品を得ることができなかった。
【0008】本発明は極細なフロックが高密度にかつ均
整に植毛され、柔らかく風合のよいフロック加工品を水
流処理によって製造する方法を提供することを目的とし
ているものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、高圧ノズルヘ
ッドに水流が扇形の膜状として吐出するフラットスプレ
ーノズルを多数並設し、フロック加工品のフロック面に
その膜状水流を均整に噴射させることによつて上記課題
を解決した。即ち本発明のフロック加工品の処理方法
は、フロック加工品のフロック面に少なくとも2回以上
の高圧水流を噴射してフロック面を処理するに際し、周
面軸芯方向に撒水角が20〜60度の扇形膜状水流を吐
出するフラットスプレーノズルを多数並設してなるノズ
ルヘッドを最終処理用としてフロック加工品の横断方向
上方に配設するとともに、一つのフラットスプレーノズ
ルから噴射された扇形の膜状水流と少なくともその両側
に位置するフラットスプレーノズルから噴射された扇形
の膜状水流とが少なくとも一部において交差合流するよ
うにその最終処理用のノズルヘッドとフロック面との間
隔を設定し、このノズルヘッドをフロック加工品の幅方
向にフラットスプレーノズルの並設間隔以上のストロー
クで揺動させながらフロック加工品をその長さ方向に移
動させてフロック加工品のフロック面を高圧水流処理す
ることを特徴としているものである。
【0010】本発明の処理方法に適用されるフロック加
工品としては、基布が不織布あるいは織編物等で、この
種の加工品に汎用されているものであれば特に限定を要
するものではなく、植毛されたフロックが極細繊維、高
圧水流によって極細化可能繊維あるいはレーヨンのよう
に柔軟化可能な繊維をフロックに用いたフロック加工品
が特に好適である。
【0011】極細化可能なフロックとしては、その繊維
断面形状が、放射型、貼り合わせ型等繊維の長さ方向に
分割可能な分割型複合繊維がよい。分割型複合繊維の構
成成分としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ−4メチルペンテン−1、エチレン−ビニルア
ルコール共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の
ポリオレフィン系重合体もしくは共重合体、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポ
リエステル系重合体もしくは共重合体、ナイロン6、ナ
イロン6,6、ナイロン11、ナイロン12等のポリア
ミド系重合体もしくは共重合体等を挙げることができ、
これらを2成分以上適宜選択して用いるとよい。しか
し、必ずしも上述した重合体もしくは共重合体に限定さ
れるものではない。
【0012】そして上記重合体もしくは共重合体を用い
て溶融押出紡糸を行い、延伸後、3mm以下の所望の長
さに切断し、植毛用フロックとする。フロックの繊維長
が3mmより長くなると繊維同士の絡みが生じ、風合い
が損なわれる。植毛に先立ち基布に塗布する接着剤とし
ては、アクリル系あるいはウレタン系のものまたはこれ
らの混合物が好ましく、接着剤を塗布後、上記フロック
を例えばアップ法あるいはダウン法により電気植毛を行
い、乾燥して基布とフロックとを固着させて植毛布と
し、しかるのちこの植毛布をそのフロック側(植毛側)
へ本発明の方法により膜状水流処理をすることによっ
て、水流痕跡がなく、フロック面が柔軟にして風合いの
優れたフロック加工品を得ることができる。
【0013】高品質のフロック加工品を得るためには、
高圧のノズルヘッドに、ノズル孔径0.4〜0.8m
m、撒水角が20〜60度の扇形撒水型フラットスプレ
ーノズルをノズルピッチ10〜35mm間隔で配設し、
このノズルヘッドを被処理物である長尺のフロック加工
品の幅方向に橋架してフロック面に扇形の膜状水流を噴
射するとともに、このノズルヘッドをその軸芯方向に少
なくともノズルピッチ間隔に相当するストロークを揺動
させ、フロック加工品をゆっくりと移動させるとよい。
【0014】好ましい処理条件としては、一つのフラッ
トスプレーノズルから噴射された扇形水流と少なくとも
その両側に位置するフラットスプレーノズルから噴射さ
れた扇形水流とがフロツク面上においてほぼ1/2交差
合流するようにフラットスプレーノズルとフロック加工
品との間隔を設定し、ノズルヘッド内の水圧が60〜1
20kg/cm2 、ノズル1個当たりの吐出水量は3.
5〜7.5l/min、フロック加工品の移動速度が1
〜5m/min、ノズルヘッドの揺動ストロークがノズ
ルピッチの1〜2倍、ノズルヘッドの揺動周期が2〜5
サイクル/secである。
【0015】また上記と同じノズルヘッドを2本以上平
行に設けてもよく、また揺動するノズルヘッドの後方に
同型のノズルヘッドを静止配置するなどして数段階にフ
ロック加工品を処理すれば、より高品質のフロック加工
品を得ることができる。
【0016】ノズル孔径が0.4mm未満であるとフロ
ック加工品への水流衝突圧が不足して目的の処理ができ
ず、ノズル孔径が0.8mmを超えかつ被処理物の移動
速度が1m/min以下であると衝突圧が過剰となって
フロックの脱落を招く。ノズルの撒水角が20度未満で
あると柱状水流処理のような水流痕跡が残り、ノズルの
撒水角が60度を超えると水流が広がりすぎて水流エネ
ルギーが弱くなりフロックの極細化分割が不十分とな
る。
【0017】また、ノズルヘッド内の水圧は被処理物へ
の水流処理回数、処理物の移動速度等の要素により決定
されるものであるが、水圧が60kg/cm2 未満であ
りノズル1本当たりの水量が3.5l/min未満であ
ると分割型複合繊維のフロックに対する衝撃力が不足し
て極細化が不十分となり、目的のフロック加工品を得る
ことができず、水圧が150kg/cm2 を超えノズル
1本当たりの水量が7.5l/minを超えると衝撃力
が強すぎてフロックの脱落が生じる恐れがある。そして
フロック加工品の移動速度は1〜5m/minに留める
べきであって、速度が1m/min未満であると過剰処
理となり、5m/minを超えると水流処理時間が短く
なって極細化率が低下するという弊害が生じる。
【0018】また、前処理のために静止ノズルヘッドを
設ける場合には、この静止ノズルヘッドからの処理水が
フロック加工品のフロック面に残留しないように配慮す
ることがより望ましい。そのためにはフロック加工品を
ベルト状のエンドレスコンベアの下面から上面に向かっ
て誘導し、その下面側もしくは偏向側面位置に静止ノズ
ルヘッドを配するとよい。
【0019】
【作用】フラットスプレーノズルが吐出する膜状水流は
フロック面広域に適度な衝撃を与え、その水流が2〜5
サイクル/secでフロック加工品の幅方向に揺動して
いるからフロック面に作用する衝撃力が均等化し、水流
痕跡の発生やフロックの絡みがなく、しかも適度な水圧
によって全面が均一に処理されるため、柔軟性と風合い
に優れたフロック加工品となる。また、繊維に極細化可
能繊維を用いた場合、極細化が効率的に行われ、全面が
均等に極細繊維フロックとなり、更に柔軟性と風合いの
優れたフロック加工品となすことができる。
【0020】
【実施例】
[実施例1] 図5に示すような繊維断面(但し、8分
割)を有し、A成分(7) としてポリエステル、B成分
(8) としてポリアミドを用いて溶融押出紡糸し、延伸
後、単繊維繊度が1.5デニールの分割型複合繊維(9)
のトウを得た。この分割型複合繊維(9) をトウの状態で
A成分(7) 側を分散染料で、B成分(8) 側を金属錯塩染
料で染色した後、カッターで0.8mmの短カットと
し、パイル用のフロックとなした。(このフロックはカ
ット時の衝撃によって不完全ながら分割が進行してい
る。)
【0021】一方、基布としてポリエステル65重量
%、レーヨン35重量%の混紡糸(綿番手24番手)を
用いた平織物(目付130g/m2 )を準備した。次に
この基布にポリエステル系ポリウレタンエマルジョンと
アクリル酸エステル樹脂を1:1の割合で配合した接着
剤を200g/m2 塗布した後、アップ法電植M/C
(電圧3万V、電極間距離10cm)で上記フロックを
植毛した。この時の植毛密度は80g/m2 であった。
植毛後、120℃で乾燥を行い、幅100cmの長尺の
シート状フロック加工品(11)を得た。
【0022】上記フロック加工品(11)を、図1および図
2に示しているようにエンドレスコンベア(1) の下面か
ら上面に沿って誘導して矢印方向に速度2m/minで
移動させ、そのコンベア(1) 偏向位置の下側に静止ノズ
ルヘッド(2) を配し上面側に揺動ノズルヘッド(3) を配
して水流処理を行った。即ち静止ノズルヘッド(2) には
図4に示すようなノズル孔径0.4mm、撒水角30度
のフラットスプレーノズル(4) をノズルピッチ16mm
間隔で65個取り付け、また揺動ノズルヘッド(3) には
ノズル孔径0.7mm、撒水角30度のフラットスプレ
ーノズル(4) をノズルピッチ16mm間隔で65個取り
付けてフロック加工品(11)のフロック面(10)と両ノズル
ヘッド(2)(3)のノズル(4) 間の間隔を75mmとなし、
揺動ノズルヘッド(3) をその軸芯方向に16mm、周期
3サイクル/secで揺動させながらこの揺動ノズルヘ
ッド (3)に90kg/cm2 の圧力水を供給し、また静
止ノズルヘッド(2) に120kg/cm2 の圧力水を供
給して両ノズルヘッド(2)(3)の各ノズル(4) (4) から、
図3に示したごとく一つのノズル(4) とその両側に位置
するノズル(4) から噴射された扇形の膜状水流(5) とが
フロック面(10)において相互にほぼ1/2交差合流する
ようにノズル(4) とフロック面(10)との距離(D) を定
め、フロック加工品(11)のフロック面(10)に向かって扇
形の膜状水流(5) を噴射し、フロック面(10)の高圧水流
処理を行った。このときの1個のノズル(4) からの吐出
水量は、揺動ノズルヘッド(3) 側が7.11l/mi
n、静止ノズルヘッド(2) 側が3.91l/minであ
った。
【0023】処理したのち乾燥したフロック加工品(11)
の分割型複合繊維のフロック(12)はその98%が分割さ
れて太さが0.19デニールの極細フロックとなってい
た。そしてこのフロック加工品(11)は水流処理ムラがな
く、柔軟性に富み、ライティング効果を有した人工皮革
風の外観を呈しているものであった。
【0024】[実施例2] 上記実施例1の静止ノズル
ヘッド(2) を除いて揺動ノズルヘッド(3) のみとなし、
フロック面(10)を2度処理したところ、フロックの92
%が分割極細化され、0.19デニールの極細フロック
となっていた。このフロック加工品(11)も水流痕跡がな
く、柔軟性に富み、実施例1と同程度の品質を有してい
た。
【0025】「比較例1」 実施例1の揺動ノズルヘッ
ド(1) の揺動を停止して同じフロック加工品を水流処理
したところ、各ノズルの真下の部分とノズル間の真下の
部分とにおいて水流の衝撃度の差による縦縞状のムラが
認められ、ノズル間真下の部分に未分割フロックが多く
みられた。
【0026】[比較例2] 実施例1のフラットスプレ
ーノズルを備えたノズルヘッドに替え、孔径0.13m
m、ピッチ1mm、1000ホールのノズルを備えたノ
ズルヘッドを使用して同じ植毛布のフロック面を水流処
理したところ、フロックは95%分割し、0.19デニ
ールの極細フロックとなっていたが、フロック面には細
い水流痕跡が残り、筋ムラのあるフロック加工品であっ
た。
【0027】
【発明の効果】このように、フロック加工品のフロック
面に少なくとも2回以上の高圧水流を噴射してフロック
面を処理するに際し、周面軸芯方向に撒水角が20〜6
0度の扇形膜状水流を吐出するフラットスプレーノズル
を多数並設してなるノズルヘッドを最終処理用としてフ
ロック加工品の横断方向上方に配設するとともに、一つ
のフラットスプレーノズルから噴射された扇形の膜状水
流と少なくともその両側に位置するフラットスプレーノ
ズルから噴射された扇形の膜状水流とが少なくとも一部
において交差合流するようにその最終処理用のノズルヘ
ッドとフロック面との間隔を設定し、このノズルヘッド
をフロック加工品の幅方向にフラットスプレーノズルの
並設間隔以上のストロークで揺動させながらフロック加
工品をその長さ方向に移動させてフロック加工品のフロ
ック面を高圧水流処理するという本発明のフロック加工
品の処理方法によれば、高圧の膜状水流が植毛面全面に
均整に噴射されて植毛布のフロックをムラなく極細化あ
るいは柔軟化処理することができ、処理前のフロック加
工品のフロック面が見違える程柔軟化され、フロック長
が3mm未満のフロック加工品においてはライティング
効果に優れた人工皮革風のフロック面に変貌させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理方法を示した概略側面図である。
【図2】図1の主要部の概略平面図である。
【図3】処理水流の状態を示した正面図である。
【図4】撒水型フラットスプレーノズルの部分断面側面
図である。
【図5】フロックに使用した分割型複合繊維の一例を示
した横断面図である。
【符号の説明】
1 コンベア 2 静止ノズルヘッド 3 揺動ノズルヘッド 4 フラットスプレーノズル 5 膜状水流 10 フロック面 11 フロック加工品 12 フロック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロック加工品のフロック面に少なくと
    も2回以上の高圧水流を噴射してフロック面を処理する
    に際し、周面軸芯方向に撒水角が20〜60度の扇形膜
    状水流を吐出するフラットスプレーノズルを多数並設し
    てなるノズルヘッドを最終処理用としてフロック加工品
    の横断方向上方に配設するとともに、一つのフラットス
    プレーノズルから噴射された扇形の膜状水流と少なくと
    もその両側に位置するフラットスプレーノズルから噴射
    された扇形の膜状水流とが少なくとも一部において交差
    合流するようにその最終処理用のノズルヘッドとフロッ
    ク面との間隔を設定し、このノズルヘッドをフロック加
    工品の幅方向にフラットスプレーノズルの並設間隔以上
    のストロークを揺動させながらフロック加工品をその長
    さ方向に移動させてフロック加工品のフロック面を高圧
    水流処理することを特徴とするフロック加工品の処理方
    法。
  2. 【請求項2】 多数のフラットスプレーノズルを備えた
    上記揺動ノズルヘッドのフロック加工品の移動方向の後
    方側に、周面軸芯方向に撒水角が20〜60度の扇形の
    膜状水流を吐出するフラットスプレーノズルを多数備え
    た静止ノズルヘッドを設け、まず静止ノズルヘッドでフ
    ロック加工品のフロック面をを高圧水流前処理し、次い
    で揺動する上記ノズルヘッドでフロック加工品のフロッ
    ク面を高圧水流処理することを特徴とするフロック加工
    品の処理方法。
  3. 【請求項3】 上記揺動ノズルヘッド内および静止ノズ
    ルヘッド内の水圧が60〜200kg/cm2 である
    「請求項1」または「請求項2」記載のフロック加工品
    の処理方法。
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