JP2000144564A - 流体噴射ノズル及びそれを用いた交絡不織布の製造方法 - Google Patents

流体噴射ノズル及びそれを用いた交絡不織布の製造方法

Info

Publication number
JP2000144564A
JP2000144564A JP32229298A JP32229298A JP2000144564A JP 2000144564 A JP2000144564 A JP 2000144564A JP 32229298 A JP32229298 A JP 32229298A JP 32229298 A JP32229298 A JP 32229298A JP 2000144564 A JP2000144564 A JP 2000144564A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
fluid
holes
nozzle holes
different
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32229298A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomio Suzuki
富夫 鈴木
Katsutoshi Aoki
勝年 青木
Hajime Tatsumi
始 巽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Engineering Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Engineering Co Ltd
Priority to JP32229298A priority Critical patent/JP2000144564A/ja
Publication of JP2000144564A publication Critical patent/JP2000144564A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 交絡処理後の特別な模様付けの処理を必要と
しない流体噴射ノズル及びそれを用いた交絡不織布の製
造方法を提供する。 【解決手段】 複数の異なるノズル孔(a,b,c) を配列し
た流体噴射ノズル(2)、複数の同一のノズル孔を異なる
孔間隔で配列した流体噴射ノズル、或いはこれらいずれ
かの流体噴射ノズルを用いて繊維ウエブ(5) に高圧流体
流を噴射して交絡不織布を製造する。この交絡処理工程
のみで多様な模様を有する交絡不織布が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細高圧流体流を
噴射させる流体噴射ノズル及びそれを用いた交絡不織布
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、高圧流体流を繊維ウエブに噴
射して構成繊維同士を交絡させることにより交絡不織布
を製造する方法は、広く知られ且つ現実に実施されてい
る。交絡不織布の製造における交絡処理は、(イ)流体
噴射ノズルから噴射される高圧流体流、(ロ)繊維ウエ
ブを支える支持体、及び(ハ)噴射された流体の排出手
段のコンビネーションによって規制され、これらのコン
ビネーションの条件を変えることにより、得られる交絡
不織布の構成繊維同士の交絡度、強度、及び開孔の有無
や大きさ等が変わってくる。
【0003】高圧流体流はノズル孔の構造の違いによ
り、ノズル孔の断面とほぼ同じ断面で対象面を打撃する
柱状流と、ノズル断面より広がりをもって対象面を打撃
する噴霧流に大別されるが、いずれにしても、従来の流
体噴射ノズルは、同一のノズル孔が同一の孔間隔で配列
されたものが使用されていた。例えば、特開昭53ー1
4874号公報記載の交絡不織布の製造方法において
は、孔径0.15mmのノズル孔が孔間隔1mmで多数
配列された流体噴射ノズルが使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
流体噴射ノズルを使用すると、繊維ウエブ面に均質な高
圧流体流が噴射されるため、繊維ウエブの交絡が均等に
行われ、噴射流体の打撃痕や開孔痕が残る場合、それら
の痕は均等な無味乾燥とも言えるパターンとなってしま
う。近年、ユーザの趣向の多様化により、表面に装飾的
な模様が付与された交絡不織布が求められるようになっ
てきており、その要求を満たすためには、交絡処理後、
更に装飾的な模様付けの処理を施さねばならなかった。
【0005】本発明は、かかる従来の問題点を解消し、
交絡処理後の特別な模様付けの処理を必要としない流体
噴射ノズル及びそれを用いた交絡不織布の製造方法を提
供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、複数の異な
るノズル孔を配列したことを特徴とする流体噴射ノズ
ル、及び複数の同一のノズル孔を異なる孔間隔で配列し
たことを特徴とする流体噴射ノズル、並びに上記いずれ
かの流体噴射ノズルを用いて繊維ウエブに高圧流体流を
噴射することを特徴とする交絡不織布の製造方法によっ
て解決される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の第1の流体噴射ノズル
は、複数の異なるノズル孔の配列からなる流体噴射ノズ
ルであり、複数の異なるノズル孔が規則的に配列されて
いても、不規則的に配列されていてもよい。
【0008】複数の異なるノズル孔の配列例としては、
エネルギー量の異なる柱状流を噴射させるノズル孔の配
列を挙げることができる。これは、交絡不織布表面への
模様付けのためには、柱状流を噴射し、且つ、その噴射
のエネルギー量を変えることが最も望ましいという知見
に基づくものである。即ち、既述した(ロ)及び(ハ)
の条件の影響はあるものの、柱状流が繊維ウエブ面を打
撃するエネルギー量の違いによって、得られる交絡不織
布表面の噴射打撃痕の有無やその強弱、開孔の有無や
形、大きさ等の違いなどが生じるのである。
【0009】勿論、本発明の流体噴射ノズルを使用する
に際して、前記(ロ)、(ハ)の条件を変え、模様付け
を更に異なるものとすることもできる。例えば、(ロ)
の支持体として異なる網目からなる網状無端ベルトを用
いれば、表面に(ロ)の特徴に基づく効果も加味された
交絡不織布を得ることができる。
【0010】エネルギー量の異なる柱状流を噴射させる
流体噴射ノズル孔の配列例としては、図1に示すような
孔径(孔断面積)の異なる3種のノズル孔a,b,cの
配列、及び図2に示すような孔形状及び孔断面積の異な
る2種のノズル孔d,eの配列等を挙げることができ
る。柱状流の噴射エネルギー量を変えるには、ノズル孔
の絞り程度を調整し、背圧や流量等を変化させて行うこ
ともできるが、表面模様付けのためにはノズル孔の断面
積を変えるのが最も効果的である。
【0011】また、複数の異なるノズル孔の配列の他の
例として、柱状流噴射ノズルと噴霧流噴射ノズルとの配
列を挙げることができる。
【0012】上記各ノズル孔の配列に際しては、孔間隔
は同一であってもよいが、異なる孔間隔で配列すると更
に変化のある模様付けが可能となる。
【0013】本発明の第2の流体噴射ノズルは同一のノ
ズル孔を異なる孔間隔で配列したものであり、単に孔間
隔だけを異ならしめるだけでも種々異なった模様付けを
行うことが可能である。
【0014】流体噴射ノズルより噴射する流体として
は、気体または液体が用いられるが、水が最も望まし
い。水は、場合によっては水蒸気(加熱蒸気その他の蒸
気を含む)や熱水であっても良い。必要に応じて、糊
剤、染料その他の添加剤を加えることができる。
【0015】本発明の流体噴射ノズルは、交絡処理工程
中に不織布表面への模様付けを行うものであるが、不織
布への流体噴射工程を数段階に分けて、その中の少なく
とも一つの段階で本発明の流体噴射ノズルを用いて模様
付けを行うこともできる。この場合、少なくとも最終段
階で本発明の流体噴射ノズルを使用するのが、形成され
た模様が後段階で乱される懸念がないので望ましい。
【0016】次に、本発明の流体噴射ノズルを用いた交
絡不織布の製造方法の一例を図3に基づいて説明する。
図3において、1A、1B及び1Cはいずれもロールで
ある。これらロールのうち1Aは駆動ロールであり、図
示しない駆動源によって矢印方向に駆動される。1Bは
公知の蛇行防止ロールであり、1Cと共に自由回転ロー
ルである。これらロール1A、1B及び1Cには無端ベ
ルト4が巻き掛けられている。無端ベルト4は合成樹脂
の網によって形成されている。5は交絡処理される繊維
ウエブであり、無端ベルト4上に乗って矢印方向に移送
される。2は繊維ウエブ5の上方に配設された流体噴射
ノズルであり、3は流体噴射ノズル2に対面し、且つ無
端ベルト4の下面に沿って配設された排水のための吸引
排出装置である。
【0017】流体噴射ノズル2としては、図1に示すノ
ズル孔配列のものを2列配列したノズルが使用されてお
り、ノズル孔aの孔径は0. 2mm、ノズル孔bの孔径
は0. 05mm、ノズル孔cの孔径は0. 1mmであっ
て、孔間隔は全て2mmに設定されている。繊維ウエブ
5は、単糸繊度1. 5デニール(1.7dtex)のレ
ーヨン短繊維からなる目付40g/m2のものを用い
た。
【0018】図2に示すノズル孔の配列は、孔形状の異
なるノズル孔を所望の順序で配列したものである。図示
例では、長円形のノズル孔dを3個の円形のノズル孔b
の配列ごとに配している。各ノズル孔b,dの間隔は、
その中心間の間隔を等しく設定している。また、各ノズ
ル孔b,dの孔径(孔の大きさ)は任意に決定できる。
【0019】無端ベルト4を20m/minで走行さ
せ、流体噴射ノズル2のそれぞれのノズル孔から30k
g/cm2(2.94MPa)の高圧柱状水流を噴射
し、流体噴射ノズルからの平均流量を10l/m2とし
て繊維ウエブ5の交絡処理を行った。ここにおいて、各
ノズル孔a、b、cから噴射される水流のエネルギー量
は、それぞれのノズル孔の孔径(あなの大きさ)にほぼ
比例する。
【0020】交絡処理後の繊維ウエブ5から最終的に仕
上がった交絡不織布の表面には、使用した流体噴射ノズ
ル2のそれぞれのノズル孔の孔径にほぼ比例するエネル
ギー量の違いに対応した大きさの鮮明な開孔痕の配列パ
ターンが得られた。
【0021】
【発明の効果】本発明の流体噴射ノズルを用いることに
より、交絡処理とは別個の模様付与工程を要することな
く、交絡処理工程のみで模様を有する交絡不織布を形成
することができ、またノズル孔の配列を種々変更するこ
とにより、多種多様の模様を有する交絡不織布の製造が
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流体噴射ノズルの一例を示す部分拡大
平面図である。
【図2】本発明の流体噴射ノズルの他の例を示す部分拡
大平面図である。
【図3】本発明の交絡不織布の製造方法に使用する装置
の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1A、1B、1C ロール 2 流体噴射ノズル 3 排水の吸引排出装置 4 無端ベルト 5 繊維ウエブ a,b,c,d ノズル孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 巽 始 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン・エンジニアリング株式会社大竹事業所 内 Fターム(参考) 4L047 BA04 EA19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の異なるノズル孔を配列したことを
    特徴とする流体噴射ノズル。
  2. 【請求項2】 エネルギー量の異なる柱状流を噴射する
    ノズル孔を配列した請求項1記載の流体噴射ノズル。
  3. 【請求項3】 断面積の異なるノズル孔を配列した請求
    項2記載の流体噴射ノズル。
  4. 【請求項4】 柱状流噴射ノズル孔と噴霧流噴射ノズル
    孔とを配列した請求項1記載の流体噴射ノズル。
  5. 【請求項5】 ノズル孔を異なる孔間隔で配列した請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の流体噴射ノズル。
  6. 【請求項6】 複数の同一のノズル孔を異なる孔間隔で
    配列したことを特徴とする流体噴射ノズル。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の流
    体噴射ノズルを用いて、繊維ウエブに高圧流体流を噴射
    することを特徴とする交絡不織布の製造方法。
  8. 【請求項8】 繊維ウエブへの流体噴射工程を複数段階
    に分けて、少なくともその最終段階で請求項1〜6のい
    ずれか1項に記載の流体噴射ノズルを使用する請求項6
    記載の交絡不織布の製造方法。
JP32229298A 1998-11-12 1998-11-12 流体噴射ノズル及びそれを用いた交絡不織布の製造方法 Pending JP2000144564A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32229298A JP2000144564A (ja) 1998-11-12 1998-11-12 流体噴射ノズル及びそれを用いた交絡不織布の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32229298A JP2000144564A (ja) 1998-11-12 1998-11-12 流体噴射ノズル及びそれを用いた交絡不織布の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000144564A true JP2000144564A (ja) 2000-05-26

Family

ID=18142009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32229298A Pending JP2000144564A (ja) 1998-11-12 1998-11-12 流体噴射ノズル及びそれを用いた交絡不織布の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000144564A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7549202B2 (en) 2002-10-08 2009-06-23 Mitsubishi Rayon Engineering Co., Ltd. Pressurized steam-jetting nozzle, and method and apparatus for producing nonwoven fabric using the nozzle
US7669304B2 (en) * 2003-06-18 2010-03-02 Georgia-Pacific France Method and device for hydroentangling a web made of a fibrous cellulose product, and a web of this type
DE102008060327A1 (de) * 2008-12-03 2010-06-10 Fleissner Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung eines Vliesproduktes
KR101033938B1 (ko) * 2008-12-29 2011-05-11 주식회사 케이씨텍 대면적 기판의 표면처리장치

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7549202B2 (en) 2002-10-08 2009-06-23 Mitsubishi Rayon Engineering Co., Ltd. Pressurized steam-jetting nozzle, and method and apparatus for producing nonwoven fabric using the nozzle
US7562425B2 (en) 2002-10-08 2009-07-21 Mitsubishi Rayon Engineering Co., Ltd. Pressurized steam-jetting nozzle, and method and apparatus for producing nonwoven fabric using the nozzle
US7669304B2 (en) * 2003-06-18 2010-03-02 Georgia-Pacific France Method and device for hydroentangling a web made of a fibrous cellulose product, and a web of this type
DE102008060327A1 (de) * 2008-12-03 2010-06-10 Fleissner Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung eines Vliesproduktes
KR101033938B1 (ko) * 2008-12-29 2011-05-11 주식회사 케이씨텍 대면적 기판의 표면처리장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5414914A (en) Process for producing apertured nonwoven fabric
KR930008253B1 (ko) 부직포의 제조방법 및 장치
US3873255A (en) Apparatus for producing nonwoven fabric
US5115544A (en) Non-wovens manufacturing process
EP0468799A1 (en) Low fluid pressure dual-sided fiber entanglement method, apparatus and resulting product
JP3205051B2 (ja) 不規則パターンを有する絡み合い不織布およびその製造方法
CZ237995A3 (en) Non-woven cloth
US7308743B2 (en) Method for embossed and colourless decoration and bonding of a fabric web and device therefor
US4152480A (en) Method for making nonwoven fabric and product
US7818853B2 (en) Drum, particularly for a machine for entangling a nonwoven fabric using water jets
US8082638B2 (en) Apparatus for producing textiles, nonwoven substances, spunbond fabrics, paper materials, and/or perforated films
JP2000144564A (ja) 流体噴射ノズル及びそれを用いた交絡不織布の製造方法
US6751830B2 (en) Method of hydroenhancing fabrics using a shaped orifice
JP5093851B2 (ja) スパンレース不織布の製造方法
JP4253502B2 (ja) 水噴流を用いて製品ウェブをハイドロダイナミックに負荷するための方法および液体噴流を発生させるためのノズルビーム
JPH0429775B2 (ja)
JP2590588B2 (ja) 繊維シートの高圧水流処理方法及びその装置
JPH06184894A (ja) ノズルプレート
JP3142088B2 (ja) 絡合処理用ノズル装置
JPS63219653A (ja) 極細マルチフイラメント不織布及びその製法
JPS6228219B2 (ja)
JP3154851B2 (ja) 水流交絡不織布の製造方法及びその装置
JP4860411B2 (ja) 製品ウェブを水噴射処理するための装置
JP3971684B2 (ja) ノズルプレート
JP2000160461A (ja) 不織布の製造装置における水流交絡装置、および該水流交絡装置を使用する不織布の製造方法