JP3142088B2 - 絡合処理用ノズル装置 - Google Patents

絡合処理用ノズル装置

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JP3142088B2 JP26070392A JP26070392A JP3142088B2 JP 3142088 B2 JP3142088 B2 JP 3142088B2 JP 26070392 A JP26070392 A JP 26070392A JP 26070392 A JP26070392 A JP 26070392A JP 3142088 B2 JP3142088 B2 JP 3142088B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は繊維ウエブに流体流、特
に水流を作用させて繊維同士を絡合させるノズル装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から繊維ウエブに高圧水流などの流
体流を作用させて繊維同士を絡合させ、繊維シートを得
る装置が知られているが、繊維ウエブをコンベアで移動
させながら流体流を作用させるため、コンベアの流れ方
向に流体流による縦筋が目立ち、外観上好ましい繊維シ
ートが得られなかった。
【0003】そのため、流体流を繊維ウエブの流れ方向
に対して直角方向に揺動させながら作用させたり、二列
以上の流体流を作用させるなど、様々な手段が講じられ
ているが、縦筋が十分に解消した繊維シートは得られて
いない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決するためになされたものであり、コンベアの流れ
方向における縦筋が目立たない繊維シートを得ることを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の絡合処理用ノズ
ル装置は、同一孔径の流体噴射孔列を複数配設し、かつ
隣り合う流体噴射孔列は孔径が異なっており、繊維ウエ
ブの流れ方向に対して重ならない位置にある。なお、前
列の後列に対する流体噴射孔径の比が0.7〜0.9の関
係を満たすか、1.1〜1.4の関係を満たす、隣り合う
流体噴射孔列を有すると、より縦筋の目立たない繊維シ
ートを得ることができる。
【0006】
【作用】本発明の絡合処理用ノズル装置は、同一孔径の
流体噴射孔列を複数配設し、かつ隣り合う流体噴射孔列
は孔径が異なっており、繊維ウエブの流れ方向に対して
重ならない位置にある。そのため、前列の流体噴射孔列
の流体流では絡合処理できない部分についても、後列の
流体噴射孔列の流体流で絡合処理できるため、繊維ウエ
ブ全体に亘って絡合処理することができる。また、隣り
合う流体噴射孔列の孔径が異なっている、特に、前列の
後列に対する流体噴射孔径の比が0.7〜0.9の関係を
満たすか、1.1〜1.4の関係を満たす、隣り合う流体
噴射孔列を有すると、後列の流体噴射孔列から噴射され
た流体流は、前列の流体噴射孔列から噴射した流体流と
は、流体の幅、流体量、流体の位置、流体による衝撃な
どが異なるため、各々の流体噴射孔列から噴射される流
体流が繊維ウエブに作用するのに時間差があるにもかか
わらず、全体として縦筋の目立たない繊維シートを得る
ことを見出した。
【0007】以下、流体噴射孔列を2列有する絡合処理
ノズル装置の模式図である図1(a)、(b)及び流体
噴射孔列を3列有する絡合処理ノズル装置の模式図であ
る図2(a)、(b)を参照しながら、本発明の絡合処
理用ノズル装置について説明する。なお、図中の矢印は
繊維ウエブの流れ方向を表す。
【0008】本発明の絡合処理用ノズル装置の流体噴射
孔列は繊維ウエブの流れ方向に対して直角に配列してい
ても良いし、直角ではなく斜めに配列していても良く、
特に限定するものではない。
【0009】この絡合処理用ノズル装置の流体噴射孔列
は、図1(a)、(b)のように2列の場合には、繊維
ウエブの流れ方向に対して、1列目の流体噴射孔列1の
間、好適には1列目の流体噴射孔同士の中間の位置、に
2列目の各流体噴射孔列2が重ならないように位置して
いるので、繊維ウエブ全体に亘って絡合処理を施すこと
ができる。また、図2(a)、(b)のように3列の場
合には、1列目の流体噴射孔列1の間に2列目の流体噴
射孔列2が重ならないように位置し、更に、2列目の流
体噴射孔列2の間に3列目の流体噴射孔列3が重ならな
いように位置すれば良い。この場合、3列目の流体噴射
孔列3は1列目の流体噴射孔列1と重なる位置にあって
も良いが、縦筋が目立ちにくいように、重ならない位置
にあるのがより好ましい。なお、図示はしていないが、
孔が4列以上の場合についても上記と同様の関係が成り
立つの好ましい。
【0010】この同列における流体噴射孔のピッチは2
5孔/cmよりも短いと、隣接する流体流同士が干渉して
しまい、流体噴射孔のピッチが10孔/cmよりも長い
と、縦筋がでやすく、しかも流体噴射孔列の列を多くす
る必要があるので、25〜10孔/cmが適当であり、よ
り好ましくは20〜15孔/cmである。
【0011】また、同列における流体噴射孔の孔径は、
同列における流体流による絡合作用が同じように作用す
るように、同一孔径をもつように設計される。なお、流
体噴射孔の孔径が0.05mmよりも小さいと、噴射され
る流体流のエネルギーが小さいため、交絡処理が効率的
に行なえず、他方、0.2mmよりも大きいと、繊維同士
が絡み難いので、0.05〜0.2mmが適当であり、より
好ましくは、0.08〜0.15mmである。
【0012】更に、隣り合う流体噴射孔列の孔径は同一
ではなく異なっているため、流体流の幅、流体量、流体
の位置、流体による衝撃など、状態の異なる流体流が各
列で得られるため、縦筋の目立たない繊維シートを得る
ことが可能となった。特に、図1(a)、(b)のよう
に2列の場合には、1列目の流体噴射孔径(d1)の2
列目の流体噴射孔径(d2)に対する比(d1/d2)が
0.7〜0.9であるか、1.1〜1.4であると顕著な効
果が得られる。この流体噴射孔径比(d1/d2)が0.
7未満であると、2列目の流体流による縦筋が目立ち、
1.4を越えると1列目の流体流による縦筋が目立ち、
更に、0.9〜1.1であると、流体流による縦筋が目立
つためである。なお、この流体噴射孔径比(d1/d2
が0.7〜0.9の場合と1.1〜1.4の場合があるの
は、絡合処理する繊維ウエブによって、1列目の流体流
が2列目の流体流よりも弱い方が好ましい場合と、1列
目の流体流が2列目の流体流よりも強い方が好ましい場
合があるためである。前者の場合は繊維ウエブが絡合し
ていないか、絡合の度合いが低い場合であり、1列目の
流体流を2列目の流体流よりも強く作用させると、絡合
作用が強すぎて、縦筋やむらができやすいためであり、
後者の場合は、繊維ウエブの絡合の度合いが高い場合で
あり、2列目の流体流を1列目の流体流よりも強く作用
させると、縦筋が目立ちやすくなるためである。
【0013】図2(a)、(b)に示すような流体噴射
孔列の配列が3列の場合も同様に、1列目の流体噴射孔
径(d1)の2列目の流体噴射孔径(d2)に対する比
(d1/d2)が0.7〜0.9或いは1.1〜1.4であ
り、2列目の流体噴射孔径(d2)の3列目の流体噴射
孔径(d3)に対する比(d2/d3)が0.7〜0.9或
いは1.1〜1.4であるのが好ましい。なお、1列目の
流体噴射孔径(d1)の3列目の流体噴射孔径(d3)に
対する比(d1/d3)が、上記の関係を満たす必要はな
い。なお、流体噴射孔列が4列以上の場合も上記と同様
の関係が成り立つと、同様の効果が得られる。
【0014】また、流体噴射孔列の列間距離が0.5mm
未満であると、隣り合う流体流が干渉し、他方、2mmを
越えると前列と後列の流体流による絡合処理の時間差が
大きくなりすぎて縦筋が目立つため、0.5mm〜2mmで
あるのが好ましい。より好ましくは0.5〜1mmであ
る。なお、流体噴射孔列の列間距離とは、前列の流体噴
射孔の中心を通る直線と、後列の流体噴射孔の中心を通
る直線との距離である。
【0015】以上のように複数の流体噴射孔列を配設し
た本発明の絡合処理用ノズル装置は、繊維ウエブに対し
て1回だけ作用させるのではなく、2回以上作用させて
も良い。この場合、1回目に処理する際の1列目の流体
噴射孔径を小さくして縦筋や皺が生じにくいようにし、
最終回の最終列の流体噴射孔径を小さくして縦筋や皺が
生じにくいようにするのがより好ましい。
【0016】以下に、本発明の絡合処理用ノズル装置の
実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【0017】
【実施例】
(実施例1)繊度1.5デニール、繊維長51mmのポリ
エステル繊維をカーディングして得た目付60g/m2の繊
維ウエブを、下記のような繊維ウエブの流れ方向に対し
て直角に2列の流体噴射孔列を配設したノズル装置から
水を噴射させて、繊維同士が絡合した不織布を得た。こ
の不織布は水流による縦筋の目立たず、表面状態も均一
であった。
【0018】記 各列の流体噴射孔のピッチ:14孔/cm(2列目の流体
噴射孔は1列目の流体噴射孔の中点) 流体噴射孔列の列間距離:0.7mm 1列目の流体噴射孔径(d1):0.15mm 2列目の流体噴射孔径(d2):0.13mm 流体噴射孔径比(d1/d2):1.15 水流の吐出圧力:100bar
【0019】(実施例2)2列目の流体噴射孔径
(d2)を0.11mmとし、流体噴射孔径比(d1/d2
を1.36としたこと以外は、実施例1と全く同様にし
て、繊維同士が絡合した不織布を得た。この不織布は水
流による縦筋の目立たず、表面状態も均一であった。
【0020】(実施例3)1列目の流体噴射孔径
(d1)を0.13mm、2列目の流体噴射孔径(d2)を
0.15mmとし、流体噴射孔径比(d1/d2)を0.87
としたこと以外は、実施例1と全く同様にして、繊維同
士が絡合した不織布を得た。この不織布は水流による縦
筋の目立たず、表面状態も均一であった。
【0021】(比較例)2列目の流体噴射孔径(d2
を0.15mmとし、流体噴射孔径比(d1/d2)を1と
したこと以外は、実施例1と全く同様にして、繊維同士
が絡合した不織布を得た。この不織布は水流による縦筋
が目立ち、表面状態も不均一であった。
【0022】
【発明の効果】本発明の絡合処理用ノズル装置は、同一
孔径の流体噴射孔列を複数配設しており、しかも繊維ウ
エブの流れ方向に対して重ならない位置にあるため、前
列の流体噴射孔列の流体流では絡合処理できない部分に
ついても、後列の流体噴射孔列の流体流で絡合処理でき
るため、繊維ウエブ全体に亘って絡合処理することがで
きる。
【0023】また、隣り合う流体噴射孔列の孔径が異な
っている、特に、前列の後列に対する流体噴射孔径比が
0.7〜0.9関係を満たすか、1.1〜1.4の関係を満
たす場合、縦筋の目立たない繊維シートを得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 流体噴射孔列が2列の場合の配置を示
す図 (b) 流体噴射孔列が2列の場合の配置を示す図
【図2】(a) 流体噴射孔列が3列の場合の配置を例
示する図 (b) 流体噴射孔列が3列の場合の配置を例示する図
【符号の説明】
1 1列目の流体噴射孔列 2 2列目の流体噴射孔列 3 3列目の流体噴射孔列

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維ウエブに流体流を作用させて繊維同
    士を絡合させるノズル装置において、同一孔径の流体噴
    射孔列を複数配設し、かつ隣り合う流体噴射孔列は孔径
    が異なっており、繊維ウエブの流れ方向に対して重なら
    ない位置にあることを特徴とする絡合処理用ノズル装
    置。
  2. 【請求項2】 前列の後列に対する流体噴射孔径の比が
    0.7〜0.9の関係を満たす、隣り合う流体噴射孔列を
    有することを特徴とする請求項1記載の絡合処理用ノズ
    ル装置。
  3. 【請求項3】 前列の後列に対する流体噴射孔径の比が
    1.1〜1.4の関係を満たす、隣り合う流体噴射孔列を
    有することを特徴とする請求項1記載の絡合処理用ノズ
    ル装置。
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