JPH0533250A - 不織布の製法 - Google Patents
不織布の製法Info
- Publication number
- JPH0533250A JPH0533250A JP3188588A JP18858891A JPH0533250A JP H0533250 A JPH0533250 A JP H0533250A JP 3188588 A JP3188588 A JP 3188588A JP 18858891 A JP18858891 A JP 18858891A JP H0533250 A JPH0533250 A JP H0533250A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nonwoven fabric
- pressure liquid
- angle
- fibrous web
- nozzle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高圧液体柱状流にて繊維交絡させた不織布表
面に発生する筋状の賦型痕を、不織布強力を低下させる
ことなく消失させる。 【構成】 多数の開孔を有する支持部材上に繊維ウェブ
を載置して高圧液体柱状流を繊維ウェブ面に対して直角
に噴射した後、15°〜75°の角度で再度噴射して不
織布表面の筋状の賦型痕を消失させる。
面に発生する筋状の賦型痕を、不織布強力を低下させる
ことなく消失させる。 【構成】 多数の開孔を有する支持部材上に繊維ウェブ
を載置して高圧液体柱状流を繊維ウェブ面に対して直角
に噴射した後、15°〜75°の角度で再度噴射して不
織布表面の筋状の賦型痕を消失させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧液体柱状流を用い
て不織布を製造する方法の改良に関するものである。
て不織布を製造する方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、多数の開孔を有する支持部材
上に載置した繊維ウェブに高圧液体流を噴射することに
より構成繊維同志を交絡せしめて不織布を形成する方法
は広く知られている。
上に載置した繊維ウェブに高圧液体流を噴射することに
より構成繊維同志を交絡せしめて不織布を形成する方法
は広く知られている。
【0003】例えば、特公昭36−7274号公報に
は、円錘形ノズルを用いて、繊維ウェブに噴霧状の高圧
液体流を噴射して不織布を形成する方法が記載されてお
り、また特公昭47−18069号公報には、より衝撃
力の大きい柱状の高圧液体流を繊維ウェブに噴射して不
織布を形成する方法が記載されている。
は、円錘形ノズルを用いて、繊維ウェブに噴霧状の高圧
液体流を噴射して不織布を形成する方法が記載されてお
り、また特公昭47−18069号公報には、より衝撃
力の大きい柱状の高圧液体流を繊維ウェブに噴射して不
織布を形成する方法が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
36−7274号公報記載の噴霧状の高圧液体流を使用
する方法は、液体流の繊維ウェブへの衝突面の中心部で
衝撃力が最も強く、周辺へいくほど衝撃力が極端に弱く
なるので、広幅の不織布を均一に能率よく形成する為に
は多数のノズルを交叉した状態で設置する必要があり、
且つ力の分散により賦型効率及び交絡効率が劣るという
問題があった。
36−7274号公報記載の噴霧状の高圧液体流を使用
する方法は、液体流の繊維ウェブへの衝突面の中心部で
衝撃力が最も強く、周辺へいくほど衝撃力が極端に弱く
なるので、広幅の不織布を均一に能率よく形成する為に
は多数のノズルを交叉した状態で設置する必要があり、
且つ力の分散により賦型効率及び交絡効率が劣るという
問題があった。
【0005】他方特公昭47−18069号公報記載の
方法は、単位断面積当りの液体流の衝撃力を高める為
に、微細な孔径のノズルを使用するので、不織布表面に
筋状の賦型痕が形成されるという問題があった。本発明
はかかる従来の問題点の解消を目的とするものである。
方法は、単位断面積当りの液体流の衝撃力を高める為
に、微細な孔径のノズルを使用するので、不織布表面に
筋状の賦型痕が形成されるという問題があった。本発明
はかかる従来の問題点の解消を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、多数の開孔を
有する支持部材上に載置した繊維ウェブに高圧液体柱状
流を噴射することにより、構成繊維同志を交絡せしめて
不織布を製造する際、高圧液体柱状流を、繊維ウェブ面
に対して直角に噴射した後、15°〜75°の角度で再
度噴射することを特徴とする不織布の製法である。
有する支持部材上に載置した繊維ウェブに高圧液体柱状
流を噴射することにより、構成繊維同志を交絡せしめて
不織布を製造する際、高圧液体柱状流を、繊維ウェブ面
に対して直角に噴射した後、15°〜75°の角度で再
度噴射することを特徴とする不織布の製法である。
【0007】本発明を更に詳細に説明すると、本発明で
用いる支持部材の開孔部の形状は、正方形,直方形,円
形,楕円形等いずれでもよく、その開孔率は30%以上
のものが交絡効率上好ましい。またその材質としては金
属,合金,合成樹脂等いずれでもよく、更に形態として
は板状物でも網状物でもよいが、入手及び保守の容易性
からステンレス製の網が好ましい。
用いる支持部材の開孔部の形状は、正方形,直方形,円
形,楕円形等いずれでもよく、その開孔率は30%以上
のものが交絡効率上好ましい。またその材質としては金
属,合金,合成樹脂等いずれでもよく、更に形態として
は板状物でも網状物でもよいが、入手及び保守の容易性
からステンレス製の網が好ましい。
【0008】本発明で云う高圧液体柱状流とは、小径
の、好ましくは0.05〜0.3mmのノズル孔から噴射
される、全拡り角度が、好ましくは5°以内、更に好ま
しくは3°以内の細い高圧液体流、好ましくは高圧水流
である。
の、好ましくは0.05〜0.3mmのノズル孔から噴射
される、全拡り角度が、好ましくは5°以内、更に好ま
しくは3°以内の細い高圧液体流、好ましくは高圧水流
である。
【0009】また、本発明で使用する繊維ウェブの構成
繊維は、レーヨン,アセテート,ナイロン,ポリエステ
ル,アクリル,ポリオレフィン等の人造繊維、及び木
綿,麻等の天然繊維、並びにこれらの2種以上の混合繊
維のいずれであってもよく、繊維長についても特に限定
はなく、短繊維,連続フィラメント及びこれらの混用で
もさしつかえないが、単繊維繊度は好ましくは15デニ
ール以下、より好ましくは6デニール以下である。
繊維は、レーヨン,アセテート,ナイロン,ポリエステ
ル,アクリル,ポリオレフィン等の人造繊維、及び木
綿,麻等の天然繊維、並びにこれらの2種以上の混合繊
維のいずれであってもよく、繊維長についても特に限定
はなく、短繊維,連続フィラメント及びこれらの混用で
もさしつかえないが、単繊維繊度は好ましくは15デニ
ール以下、より好ましくは6デニール以下である。
【0010】尚本発明で用いる高圧液体流には、必要に
応じて粘剤,糊剤等が溶存していてもよく、また微細粒
を含んでいてもよい。
応じて粘剤,糊剤等が溶存していてもよく、また微細粒
を含んでいてもよい。
【0011】本発明においては、先ず多数の開孔を有す
る支持部材上に載置した繊維ウェブ面に対して高圧液体
流を直角に噴射して繊維ウェブの構成繊維同志を交絡せ
しめるのであるが、この段階のみでは前述の如く、不織
布表面に筋状の賦型痕が形成される。そこで本発明で
は、不織布の強力を低下させることなく上記筋状の賦型
痕を消すために、不織布面に対して15°〜75°、よ
り好ましくは30°〜60°の角度で高圧液体柱状流を
再度噴射するのである。この場合噴射角度が15°未満
であると不織布の交絡部が部分的に解舒されて不織布強
力が低下し、75°を越えると、上記筋状の賦型痕が増
々深くなるのである。
る支持部材上に載置した繊維ウェブ面に対して高圧液体
流を直角に噴射して繊維ウェブの構成繊維同志を交絡せ
しめるのであるが、この段階のみでは前述の如く、不織
布表面に筋状の賦型痕が形成される。そこで本発明で
は、不織布の強力を低下させることなく上記筋状の賦型
痕を消すために、不織布面に対して15°〜75°、よ
り好ましくは30°〜60°の角度で高圧液体柱状流を
再度噴射するのである。この場合噴射角度が15°未満
であると不織布の交絡部が部分的に解舒されて不織布強
力が低下し、75°を越えると、上記筋状の賦型痕が増
々深くなるのである。
【0012】尚、当然のことながら、この場合のノズル
孔間隔は、前段階の直角噴射の際のノズル孔間隔と同等
又はそれより狭くする必要があり、また噴射圧力も前段
階での交絡程度や繊維の種類等を考慮して設定する必要
がある。また、本発明により得られた不織布をカレンダ
ー処理すると更に良好な結果が得られる。
孔間隔は、前段階の直角噴射の際のノズル孔間隔と同等
又はそれより狭くする必要があり、また噴射圧力も前段
階での交絡程度や繊維の種類等を考慮して設定する必要
がある。また、本発明により得られた不織布をカレンダ
ー処理すると更に良好な結果が得られる。
【0013】
【実施例1】レーヨン短繊維(1.5デニール,51m
m)100%からなる繊維ウェブをステンレス製80メ
ッシュの網に載置して以下の条件で、且つ12m/分の
処理速度で処理した。
m)100%からなる繊維ウェブをステンレス製80メ
ッシュの網に載置して以下の条件で、且つ12m/分の
処理速度で処理した。
【0014】第1段処理:(1)ノズル孔径0.18m
m,ノズル孔間隔0.6mm ノズル本数3本 (2)噴射角度90° (3)噴射圧力 第1ノズル10kg/cm2 ,第2ノズル30
kg/cm2 第3ノズル60kg/cm2 (4)ノズルと繊維ウェブ間の距離 10mm 第2段処理:(1)ノズル孔径0.15mm,ノズル孔
間隔0.4mm ノズル本数1本 (2)噴射角度50° (3)噴射圧力60kg/cm2 (4)ノズルと繊維ウェブ間の距離10mm 得られた不織布は、タテ方向の強力7.8kg/5cm,ヨ
コ方向の強力5.4kg/5cmで、筋状の賦型痕がほとん
ど消失していた。
m,ノズル孔間隔0.6mm ノズル本数3本 (2)噴射角度90° (3)噴射圧力 第1ノズル10kg/cm2 ,第2ノズル30
kg/cm2 第3ノズル60kg/cm2 (4)ノズルと繊維ウェブ間の距離 10mm 第2段処理:(1)ノズル孔径0.15mm,ノズル孔
間隔0.4mm ノズル本数1本 (2)噴射角度50° (3)噴射圧力60kg/cm2 (4)ノズルと繊維ウェブ間の距離10mm 得られた不織布は、タテ方向の強力7.8kg/5cm,ヨ
コ方向の強力5.4kg/5cmで、筋状の賦型痕がほとん
ど消失していた。
【0015】
【実施例2】レーヨン短繊維(1.5デニール,51m
m)50%と、ポリエステル短繊維(2.0デニール,
44mm)50%とからなる繊維ウェブを用いて、第1段
処理における第3ノズルの噴射圧力を80kg/cm2 に、
又第2段処理における噴射角度を45°に変更した他は
実施例1と同じ条件で処理し、その後温度150℃,線
圧10kg/cm,加工速度15m/分でカレンダー加工し
た。
m)50%と、ポリエステル短繊維(2.0デニール,
44mm)50%とからなる繊維ウェブを用いて、第1段
処理における第3ノズルの噴射圧力を80kg/cm2 に、
又第2段処理における噴射角度を45°に変更した他は
実施例1と同じ条件で処理し、その後温度150℃,線
圧10kg/cm,加工速度15m/分でカレンダー加工し
た。
【0016】得られた不織布は、タテ方向の強力10.
5kg/5cm,ヨコ方向の強力7.3kg/5cmで、筋状の
賦型痕がほとんど消失した表面平滑な不織布であった。
5kg/5cm,ヨコ方向の強力7.3kg/5cmで、筋状の
賦型痕がほとんど消失した表面平滑な不織布であった。
【0017】
【発明の効果】上述の如く構成された本発明によれば、
不織布の強度を低下させることなく、表面の筋状の賦型
痕を消失させることができるという顕著な効果を奏する
ものである。
不織布の強度を低下させることなく、表面の筋状の賦型
痕を消失させることができるという顕著な効果を奏する
ものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 多数の開孔を有する支持部材上に載置し
た繊維ウェブに高圧液体柱状流を噴射することにより、
構成繊維同志を交絡せしめて不織布を製造する際、高圧
液体柱状流を、繊維ウェブ面に対して直角に噴射した
後、15°〜75°の角度で再度噴射することを特徴と
する不織布の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3188588A JPH0533250A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 不織布の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3188588A JPH0533250A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 不織布の製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0533250A true JPH0533250A (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=16226298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3188588A Pending JPH0533250A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 不織布の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0533250A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6187836B1 (en) | 1998-06-05 | 2001-02-13 | 3M Innovative Properties Company | Compositions featuring cationically active and free radically active functional groups, and methods for polymerizing such compositions |
US6306926B1 (en) | 1998-10-07 | 2001-10-23 | 3M Innovative Properties Company | Radiopaque cationically polymerizable compositions comprising a radiopacifying filler, and method for polymerizing same |
US7562424B2 (en) | 2005-07-25 | 2009-07-21 | Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. | Low-density, non-woven structures and methods of making the same |
US7562427B2 (en) | 2005-07-25 | 2009-07-21 | Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. | Low-density, non-woven structures and methods of making the same |
-
1991
- 1991-07-29 JP JP3188588A patent/JPH0533250A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6187836B1 (en) | 1998-06-05 | 2001-02-13 | 3M Innovative Properties Company | Compositions featuring cationically active and free radically active functional groups, and methods for polymerizing such compositions |
US6306926B1 (en) | 1998-10-07 | 2001-10-23 | 3M Innovative Properties Company | Radiopaque cationically polymerizable compositions comprising a radiopacifying filler, and method for polymerizing same |
US6465541B2 (en) | 1998-10-07 | 2002-10-15 | 3M Innovative Properties Company | Radiopaque cationically polymerizable compositions comprising a radiopacifying filler, and method for polymerizing same |
US7030049B2 (en) | 1998-10-07 | 2006-04-18 | 3M Innovative Properties Company | Radiopaque cationically polymerizable compositions comprising a radiopacifying filler, and method for polymerizing same |
US7160528B2 (en) | 1998-10-07 | 2007-01-09 | 3M Innovative Properties Company | Radiopaque cationically polymerizable compositions comprising a radiopacifying filler, and method for polymerizing same |
US7562424B2 (en) | 2005-07-25 | 2009-07-21 | Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. | Low-density, non-woven structures and methods of making the same |
US7562427B2 (en) | 2005-07-25 | 2009-07-21 | Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. | Low-density, non-woven structures and methods of making the same |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0663165B2 (ja) | 不織布の製造方法および装置 | |
CA2605101C (en) | Process and apparatus for producing sub-micron fibers, and nonwovens and articles containing same | |
US4960630A (en) | Apparatus for producing symmetrical fluid entangled non-woven fabrics and related method | |
US3508308A (en) | Jet-treatment process for producing nonpatterned and line-entangled nonwoven fabrics | |
US3493462A (en) | Nonpatterned,nonwoven fabric | |
US4152480A (en) | Method for making nonwoven fabric and product | |
JPS59125954A (ja) | 不織布の製法 | |
EP1454002B1 (de) | Verfahren zur farblosen, plastischen musterung und verfestigung einer warenbahn und vorrichtung zur durchführung des verfahrens | |
DE60123437T2 (de) | Verfahren und vorrichtung zur verbesserung der isotropie von vliesstoffen | |
CH650039A5 (de) | Wirrfaservlies. | |
JPH0533250A (ja) | 不織布の製法 | |
WO2007073885A1 (de) | Verfahren und vorrichtung zum verfestigen einer laufenden vliesbahn sowie ein vlies | |
JPS5945777B2 (ja) | 開孔不織布の製造方法 | |
JPH0429775B2 (ja) | ||
EP1402099B1 (de) | Verfahren zur herstellung eines verfestigten nonwoven aus zumindest teilweise mikrofeinen endlosfasern und nonwoven nach diesem verfahren | |
TW200928033A (en) | Apparatus and method for manufacturing nonwoven fabric | |
JPH0598552A (ja) | 不織布の製法 | |
JP3172306B2 (ja) | ノズルプレート | |
JPH0551854A (ja) | 不織布の製法 | |
JPH09316730A (ja) | 海島型繊維及びこれを用いた不織布 | |
JP2837688B2 (ja) | リントフリー性に優れた手術着及びその製造法 | |
JPH0522544B2 (ja) | ||
JPS5843501B2 (ja) | センコウフシヨクフノセイゾウホウホウ | |
JPH05209360A (ja) | フロック加工品の処理方法 | |
JPH0478741B2 (ja) |