JPH0520918B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電気調理器等の電気機器に係り、特
に電源コード保持装置に関する。

従来例の構成とその問題点 従来の電気調理器、例えば誘導加熱調理器は第
１図に示すような構成であつた。この第１図にお
いて、１は上面が開口した筐体、２は筐体１の上
面開口を塞ぐ天板、３は電源スイツチ、４は加熱
コイル、５は加熱コイル４への通電を制御する制
御部品、６は電源コードである。電源コード６は
筐体１内にて長いコード７と短いコート８に分岐
している。９は電源コード６の先端に取付けられ
たプラグ、１０は電源コード６に設けられた固定
部である。１１は筐体１に設けられた保持部であ
り、固定部１０が収納保持されている。また、コ
ード７は電源スイツチ３に接続され、コード８は
制御部品５に接続されている。

さて、組立てに際しては固定部１０を保持部１
１に収納保持してからコード７を電源スイツチ３
に接続し、コード８を制御部品５に接続するが、
第２図に示うように固定部１０を上下反対方向の
まま保持部１１に収納すると、電源スイツチ３に
コードを接続することができず、コード７をねじ
つて電源スイツチ３に接続すると、コード７に無
理な力が加わり、好ましくない。

発明の目的 本発明は上記従来の欠点を解消するもので、電
源コードの方向性を判りやすくし、かつ電源コー
ド長さを長短とし、さらに保持部位置を特定し、
電気機器の組立時の作業性の向上を図ることを目
的とするものである。

発明の構成 上記目的を達成するため本発明の電気機器の電
気コード保持装置は、複数本の導体をそれぞれ可
撓性の絶縁物で被覆して一体形成した電源コード
と、この電源コードの外周部に一体に設けた固定
部およびこの固定部より先端側で前記複数本の導
体を分岐し分岐長さを異ならせて設けた端末部
と、前記固定部を保持する凹状の保持部を有する
電気機器本体とを備え、前記固定部は前記導体の
少なくとも２本を左右に並置して保持しかつ前記
固定部の左右側に左右非対称の凸部を形成し、前
記保持部に形成した左右非対称の凹部に対応して
前記凸部を嵌合保持するようにしたものであり、
これにより、電源コード長さを最短かつ保持部位
置を特定する機能を保ち、固定部の取付け間違い
を防止して組立作業性を向上しようとするもので
ある。

実施例の説明 以下、本発明の実施例について添付図面に基づ
いて説明する。

第３図〜第５図において、２１は上面が開口し
た筐体、２２は筺体２１の上面開口を塞ぐ天板で
ある。筐体２１内には加熱装置２５と、加熱装置
２５を制御する制御部品２４が設けられている。
なお、２３は加熱装置２５の端子である。２６は
電源コードであり、筐体２１内において長いコー
ド２７と短いコード２８に分岐して端末部を構成
し、そしてコード２７は加熱装置２５の端子２３
に接続し、コード２８は制御部品２４に接続す
る。２９は電源コード２６の先端に取付けられた
プラグ、３０は筐体２１に設けた保持部、３１は
電源コード２６の外周部に一体に形成した固定部
で、固定部３１は中央部で電源コード２６の２本
の導体を左右に並置して保持するとともに、外周
部で筐体２１の保持部３０に嵌合収納される。固
定部３１には左右側に突出部（凸部）３１ａ，３
１ｂを有し、突出部３１ａは他方の突出部３１ｂ
より長くなつて左右非対称の形状となつている。
また、保持部３０左右側に左右非対称の凹部を有
し、凸部３１ａ，３１ｂに合致して嵌合保持され
る形状となつている。

上記構成において、組立てに際しては、筐体２
１内に加熱装置２５、制御部品２４を取付け、次
に電源コード２６の固定部３１を筐体２１の保持
部３０に収納する。この場合、固定部３１は左右
が非対称の形状となつており、かつ、保持部３０
の左右も非対称の形状となつてしかも両左右どう
しが嵌合するようになつているため、固定部３１
の取付け間違いは生じない。この後、コード２７
を端子２３に接続し、コード２８を制御部品２４
に接続し、天板２２を筐体２１に取付けて組立て
が完了する。このように、固定部３１の取付け間
違いが生じないため、コード２７の端子２３に対
する接続や、コード２８の制御部品２４に対する
接続が簡単に行え、かつ、コード２７，２８に無
理な力が加わることがない。また、コード２７が
たるまないため、コード２７が加熱装置２５に接
触する危険がない。

発明の効果 以上の説明から明らかなように本発明によれ
ば、電源コードの固定部の取付け間違いが生ぜ
ず、しかも電源コード長さを最短かつ保持部位置
を特定できるので、コードの接続が容易に行え、
組立作業性が向上するとともに、コードのたるみ
が生ぜず、安全性を確保できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電気加熱調理器の分解斜視図、
第２図は同電気加熱調理器の間違つた組立状態に
おける天板を除いた平面図、第３図は本発明の一
実施例を示す電気加熱調理器の分解斜視図、第４
図は同要部の分解斜視図、第５図は同要部の組立
工程における斜視図である。 ２１……筐体、２６……電源コード、２７，２
８……コード、３０……保持部、３１……固定
部、３１ａ，３１ｂ……突出部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数本の導体をそれぞれ可撓性の絶縁物で被
   覆して一体形成した電源コードと、この電源コー
   ドの外周部に一体に設けた固定部およびこの固定
   部より先端側で前記複数本の導体を分岐し分岐長
   さを異ならせて設けた端末部と、前記固定部を保
   持する凹状の保持部を有する電気機器本体とを備
   え、前記固定部は前記導体の少なくとも２本を左
   右に並置して保持しかつ前記固定部の左右側に左
   右非対称の凸部を形成し、前記保持部に形成した
   左右非対称の凹部に対応して前記凸部を嵌合保持
   するようにした電気機器の電源コード保持装置。