JPH05209163A - 湿分硬化性シリコーン感圧接着剤 - Google Patents

湿分硬化性シリコーン感圧接着剤

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JPH05209163A
JPH05209163A JP4224260A JP22426092A JPH05209163A JP H05209163 A JPH05209163 A JP H05209163A JP 4224260 A JP4224260 A JP 4224260A JP 22426092 A JP22426092 A JP 22426092A JP H05209163 A JPH05209163 A JP H05209163A
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Robert H Krahnke
ハロルド クラーンク ロバート
Shawn K Mealey
ケイス ミーレイ ショーン
William J Schoenherr
ジョセフ ショエンハー ウィリアム
Schuyler B Smith
ベアード スミス シュイラー
Thomas John Tangney
ジョン タングニィ トーマス
Joseph N Clark
ノーバート クラーク ジョセフ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周囲の湿分の存在下に永久的接着剤となり、
調製後用いられる迄貯蔵できるシリコーン感圧接着剤を
提供する。 【構成】 アルコキシ基含有硬化性基を有する接着剤成
分、湿分とアルコキシ基との反応によりシロキサン結合
の形成を促進する触媒、及び随意に溶媒のない状態の組
成物を安定化させる多アルコキシケイ素化合物を含む、
湿分の存在下に硬化するシリコーン感圧接着剤組成物。 【効果】 上記目的を達成し、硬化は、この接着剤を、
改善された性質を有する感圧接着剤から永久接着剤にわ
たる接着剤とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、周囲の湿分の作用によ
り硬化するシリコーン感圧接着剤(以下「SPSA」と
も記す。)を提供する組成物及びその調製方法に関す
る。好ましい態様においては、本発明は、硬化して、建
築用接着剤として有用な永久的接着剤となるSPSA組
成物に関する。
【0002】「シリコーン感圧接着剤」とは、1又はそ
れ以上のシロキサン成分を含み、軽い圧力で清浄なステ
ンレススチール基体に接着し、次いでそこから剥がしそ
して同じ又は他の清浄な基体に接着させうるに充分な粘
着強さと凝集強さを持つ接着剤という意味である。「永
久的接着剤」とは、清浄な基体に接合し、剥して再接着
するようなことのできない接着剤をいう。
【0003】
【従来の技術】現時点においては、全ての商業的SPS
A組成物は、表面に対する比較的低接着力を示すように
設計されており、例えば絶縁テープ、医療用テープ及び
装置並びに高温度マスキングテープがある。これらの商
業的SPSA組成物は、又、最初に貼り付けたとき最大
の接着性を持つように設計されている。
【0004】しかしながら、SPSAに対しては、より
高い接合強度を示し及び/又は付随的接着性、例えば流
れに対する抵抗又は貼り付けた後の長期耐久性を発揮す
るSPSAに対する需要が存在する。
【0005】カーテンウォールパネルのシリコーン建築
用はめ込みは、これらの需要の1つを表わしている。耐
久性はめ込みは、現在シリコーンシーラントについて、
多段階の労働集約的な、時間浪費の方法で行なわれてい
る。現在の方法では、建築物のはめ込み工程は、もしS
PSAがシリコーンシーラントに代えて用いられるな
ら、大巾に改善されるだろう。
【0006】不幸にも、標準的なSPSAは建築用はめ
込みには必ずしも完全に適当とはいえない。それは、最
近の改良されたSPSAではゆっくりしているとは言え
持続したストレスの下ではそれらの固有の流れ性がある
からである。重力の持続したストレスの下では、現在建
築用はめ込みに用いられている重いガラスのパネルは、
もし感圧接着剤でのみ支えられるならば結局は接合部の
剪断破損を生じるであろう。硬化して高接着強度を持つ
非剪断接着剤となるSPSAは、この用途及び他の用途
において非常に便利であろう。
【0007】Currieらの米国特許 No.2,81
4,601は、シリコーンゴムを金属、例えばアルミニ
ウムに接合するに有用な、そして室温で硬化して永久接
合接着剤となるSPSA組成物を開示している。
【0008】Blizzardらの米国特許 No.4,6
13,534は空気又は張力で支持された構造の建築物
に用いられる被覆布を接合するための永久接合接着を特
許請求している。
【0009】しかしながらCurrieら及びBliz
zardらの組成物は、混合すると、湿分がなくても室
温で自発的に硬化し、従って使用前には混合し貯蔵する
ことはできず、むしろ調製後速やかに用いなければなら
ない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、周囲
の湿分の存在下に永久的接着剤となり、調製後用いられ
る迄貯蔵できるSPSAを提供し、望むときは、更に混
合したり加工したりせずに湿分吸収性のSPSAを提供
する組成物を提供することである。建築用はめ込み用途
に適した新しいSPSA及びその調製のための組成物
が、本発明により提供される。本発明の組成物を調製す
る方法を提供することは、本発明の関連する目的であ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】これらの目的、及び以下
の開示及び請求の範囲を考慮して感圧接着剤の技術分野
における当業者に明らかになるであろう他の目的は、本
発明により達せられる。本発明は、簡潔に述べれば、ケ
イ素に結合した硬化性基で適当に置換され、硬化性基を
通して硬化してより強いSPSAになり、好ましくは、
周囲の湿分に晒されると永久的接着剤となるシリコーン
感圧接着剤を調製することからなる。
【0012】有利には触媒を配合してケイ素に結合した
硬化性触媒の湿分で開始された反応を促進してシロキサ
ン結合を形成する。本発明の、好ましい組成物において
は、ケイ素に結合した硬化性基はトリメトキシシリルア
ルキル成分を有し、そして触媒は有機チタネートであ
る。
【0013】本発明方法は、SPSA組成物を変成して
それが必要な硬化性基を有するようにするか、又は必要
な硬化性基を有する成分からSPSA組成物を調製する
ことを含む。
【0014】本発明の組成物は、接着剤が硬化する間、
対象物を所定の場所に保持する必要なしに対象物を基体
に接着するのに有用である。溶媒を含有し、シラノール
のない組成物は、湿分の不存在下に長期間貯蔵でき、次
いで湿分硬化性SPSAとして用いられる。溶媒及びシ
ラノールのない組成物、例えば接着剤トランスファーフ
ィルムは、湿分不存在下に長期間貯蔵し、次いで対象物
を基体に接着するために用いうる。
【0015】本発明は、式Rb (OR′)3-b SiZ−
で示される硬化性ラジカルを有するシリコーン感圧接着
剤成分を含む組成物に関し、ここに、Zは硬化性基のケ
イ素原子をシリコーン感圧接着剤成分のケイ素原子に結
合する2価の基を表わし、Rは1価の炭化水素基を表わ
し、R′はアルキル又はアルコキシアルキル基を表わ
し、そして下付き記号bは0又は1の値をとり;このシ
リコーン感圧接着剤成分の他の全てのケイ素に結合した
基は、2つのケイ素原子を結合する2価の酸素原子、水
酸基、水素原子及び1価の炭化水素基からなる群から選
ばれる。
【0016】式Rb (OR′)3-b SiZ−で示される
硬化性基がSPSA成分の中に存在するのは、SPSA
の1又はそれ以上の物理的性質を改善する方法を提供す
るためである。Rは、存在するときは、例えば、1〜1
0、好ましくは1〜6の炭素原子を有する1価の炭化水
素基のいずれでもよい。例えば低級アルキル基、例えば
メチル、エチル、プロピル及びイソプロピル;アルケニ
ル、例えばビニル;及びアリール、例えばフェニルであ
りうる。本発明の接着剤組成物に最高の硬化速度を得る
ためには、硬化性基の下付き記号bの値はゼロであるこ
とが好ましい。しかしながら、b=1のときは、Rは好
ましくはメチル基である。
【0017】R′はどんなアルキル又はアルコキシアル
キルであってもよく、好ましくは炭素原子数5より小さ
いもの、例えばメチル、エチル、イソプロピル、メトキ
シエチル又はエトキシエチルである。R′は好ましくは
メチルである。
【0018】Zは、硬化性基のケイ素原子をSPSAの
ケイ素原子に耐久的に結合し、(a)SPSAの湿分硬
化の間硬化性基のケイ素原子がSPSA成分から除かれ
ず、(b)湿分硬化反応が悪影響を受けない、ような2
価のどんな基であってもよい。
【0019】Zは、代表的には、加水分解において安定
に2つのケイ素原子を結合するのに用いられる2価の基
から選ばれ、例えば次のものを含む:酸素;炭化水素、
例えばアルキレン、例えばエチレン、プロピレン及びイ
ソブチレン及びフェニレン;酸素、窒素及び硫黄から選
ばれる1又はそれ以上のヘテロ原子を含む炭化水素、例
えばエーテル、チオエーテル、エステル又はアミドを含
有する炭化水素;シロキサン、例えばポリジメチルシロ
キサン;並びにこれらの組合わせ。
【0020】好ましくはZは、式−(C2 4 SiMe
2)x (OSiMe2)y D−で示される基のグループから
選ばれる。ここにMeはメチルを表わし、Dは酸素又は
24 を表わす。下付き記号xは0〜2好ましくは1
であり、下付き記号yは0〜6であり、好ましくは0又
は1であり、x+yの合計はゼロ又はそれ以上である。
【0021】好ましいZとしては、シルヒドロカーボン
シロキサン結合、例えば−(OSiMe2)CH2 CH2
−、−(CH2 CH2 SiMe2)(OSiMe)CH2
CH 2 −、−(CH2 CH2 SiMe2)O−及び−(C
2 CH2 SiMe2)(OSiMe2)O−;シルハイド
ロカーボン結合、例えば−(CH2 CH2 SiMe2)C
2 CH2 −及びCH2 CH2 −;並びにシロキサン結
合、例えば−(OSiMe2)O−及び−O−がある。
【0022】適当な硬化性基の特別な例としては、(M
eO)3SiCH2 CH2 −、(MeO)3SiO−、Me
(MeO)2SiO−、(MeO)3SiCH2 CH2 Si
Me 2 CH2 CH2 SiMe2 O−、(MeO)3SiC
2 CH2 SiMe2 O−、(MeO)3SiCH2 CH
2 SiMe2 OSiMe2 O−及び(MeO)3SiCH
2 CH2 SiMe2 OSiMe2 CH2 CH2 がある。
【0023】ケイ素に結合したビニル基とケイ素に結合
した水素原子との間にヒドロシリル化反応が起こるとき
得られるCH2 CH2 及びCH3 CH結合の異性体混合
物を示すために、ここにエチレン基を時々C2 4 と書
く。例えば、式(MeO)3SiC2 4 SiMe2 O−
は、(MeO)3SiCH2 CH2 SiMe2 O−及び/
又は(MeO)3SiCH(CH3)SiMe2 O−を包含
するものと解されるべきである。
【0024】成分のシラノール含量を減らすため、好ま
しくは除くため、SPSA成分中に、式R3 SiO1/2
で示されるキャッピングラジカルが存在することが好ま
しい。キャッピングラジカルにおいて、Rは、硬化性基
について述べた前記1価の炭化水素基のいずれであって
もよい。しかし、メチル、ビニル及びフェニルが好まし
く、メチルが最も好ましい。適当なキャッピングラジカ
ルとしては、Me3 SiO−、Me2 ViSiO−及び
PhMe2 SiO−があるが、これらに限られない。
【0025】上に式を示した硬化性基でもキャッピング
ラジカルでもないシリコーン感圧接着剤成分のケイ素に
結合した基は、2つのケイ素原子を結合する2価の酸素
原子並びに水素原子及びRについて上に述べた炭化水素
基からなる群から選ばれる1価の基から選ばれる。
【0026】硬化性基及び、随意にキャッピングラジカ
ルは、必要な硬化性基及びキャッピングラジカルを、予
め形成したSPSA及び/又はSPSAの1又はそれ以
上のシロキサン成分中に、いずれかの望みの方法で、反
応部位、例えばケイ素に結合した水酸基又はビニル基を
経由して、導入することにより調製しうる。
【0027】本発明組成物のSPSA成分に変換しうる
SPSA組成物としては、(1)オルガノポリシロキサ
ン樹脂及び(2)ポリジオルガノシロキサンガムを含
む。SPSAにおける樹脂(1)対ガム(2)の重量比
の範囲は5/95〜70/30好ましくは40/60〜
60/40である。これらSPSAのケイ素に結合した
基は、2価のケイ素原子を結合する2価の酸素原子、水
酸基、1価の炭化水素基、例えばアルキル、アリール、
アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニルアラル
キル及びアルカリル、並びに水素原子からなる群から選
ばれる。
【0028】オルガノポリシロキサン樹脂(1)は本質
的に、R1 3SiO1/2 シロキサン単位及びSiO4/2
ロキサン単位からなり、液体炭化水素、例えばベンゼ
ン、トルエン、キシレン、ヘプタン等又は液体シリコー
ン例えば低粘度環状もしくは鎖状ポリジオルガノシロキ
サンに実質的に完全に溶解しうる。
【0029】シロキサン単位R1 3SiO1/2 において、
1 は、1価の炭化水素基、好ましくは炭素原子数20
未満のもの最も好ましくは炭素原子数1〜10のもの、
水酸基、又は水素原子を表わす。
【0030】適当な炭化水素基R1 の例としては、アル
キル基、例えばメチル、エチル、プロピル、ペンチル、
オクチル、ウンデシル及びオクタデシル;アルケニル
基、例えばビニル、アリール及び5−ヘキセニル;脂環
式基、例えばシクロヘキシル及びシクロヘキセニルエチ
ル;並びにアリール基、例えばフェニル、トリル、キシ
リル、ベンジル及び2−フェニルエチルがある。
【0031】成分(1)の式における少なくとも1/
3、より好ましくは実質的に全てのR 1 基はメチル基で
ある。好ましいシロキサン単位R1 3SiO1/2 の例とし
ては、HMeSiO1/2 、Me3 SiO1/2 、PhMe
2 SiO1/2 及びMe2 ViSiO1/2 (ここに、M
e、Ph及びViはそれぞれメチル、フェニル及びビニ
ルを表わす)がある。
【0032】成分(1)のシロキサン単位R1 3SiO
1/2 対シロキサン単位SiO4/2 のモル比は0.5/1
〜1.5/1、好ましくは0.6/1〜0.9/1であ
る。これらのモル比はSi29n.m.r.分光分析法により容
易に測定しうる。
【0033】本質的にシロキサンユニットR1 3SiO
1/2 及びシロキサンユニットSiO4/ 2 からなる成分
(1)はいずれかの適当な方法で調製しうる。即ち、オ
ルガノポリシロキサン樹脂(1)は、例えば、当技術分
野で公知のシラン共加水分解法又はシリカヒドロゾルキ
ャッピング法により調製しうると信じられる。成分
(1)は、好ましくは、Daudtら米国特許 No.2,
676,182;Rivers−Farrellらの米
国特許 No.4,611,042;及びButlerの米
国特許 No.4,774,310のシリカヒドロゾルキャ
ッピング法により調製される。これら各文献は、反応さ
せて硬化性基を含有せしめうるか、又は反応させて硬化
性基を含有せしめうるSPSAを作るのに用いうる、オ
ルガノポリシロキサン樹脂の調製方法を教えている。
【0034】SPSA成分の、変換して硬化性基を含む
ようにされる成分(2)は、一般式R3 2 2SiO(R
2 2SiO) n SiR2 23 で示されるポリジオルガノシ
ロキサンガムである。この式において、各R2 は、水素
原子又は1価の炭化水素基を表わし、各R3 はR2 基及
びOH基からなる群から選ばれる基を表わす。R2 基の
例としてはR1 について上述した好ましい種類のものを
含む炭化水素基がある。
【0035】成分(2)のR2 基の少なくとも50%、
好ましくは少なくとも90%はメチル基である。このメ
チル基は、このポリジオルガノシロキサン中にどんな好
ましい態様で分布していてもよい。
【0036】本発明の組成物における成分(2)として
用いるに適するポリジオルガノシロキサンの一般的例と
しては、末端がヒドロキシ、水素又は炭化水素のポリジ
オルガノシロキサンがある。これらポリジオルガノシロ
キサンの特別な例としては以下に示すものがあるが、こ
れらに限られない:ViMe2 SiO(Me2 SiO)
n SiMe2 Vi、ViMe2 SiO(Me2 SiO)
0.98n(MeViSiO)0.02nSiMe2 Vi、Me3
SiO(Me2 SiO)0.9n (MeViSiO)0 .1n
iMe3 、HMe2 SiO(Me2 SiO) n SiMe
2 H、Me3 SiO(Me2 SiO)0.9n (MeHSi
O)0.1n SiMe3 、HOMe2 SiO(Me2 Si
O) n SiMe2 OH及びHOR2 2SiO(Me2 Si
O)0.95n(MeViSiO)0.05SiR2 2OH(但しこ
こにMe,Vi及びPhはメチル、ビニル及びフェニル
をぞれぞれ表わす。)
【0037】上記式における下付き記号nの平均値は、
オルガノポリシロキサン成分(2)が25℃で粘度10
0,000cP(100Pa−秒)〜100,000,00
0cP(100kPa −秒)又はそれ以上となるようなもの
である。前記限度内に属する粘度値を与えるに必要な下
付き記号nの正確な値はR2 基が何であるかに依存す
る。しかしながら少なくとも19%のメチル基を含む水
酸末端の及び/又はR2末端のポリジオルガノシロキサ
ンについては、nは1〜数千にわたる値をとるであろ
う。最高の接着性という観点からすると成分(2)は、
好ましくは、25℃で少なくとも1,000,000の
粘度の粘度を持つガムである。
【0038】成分(2)は、痕跡量のR2 SiO3/2
位及びSiO4/2 単位のようなシロキサン枝分かれ部位
を含んでいてもよく、単一のポリジオルガノシロキサン
又は所望により、2もしくはそれ以上のポリジオルガノ
シロキサンから成っていてもよい。
【0039】ポリオルガノシロキサン類はオルガノシロ
コーンの技術分野で周知であり、その合成はここで更に
叙述する必要はない。多数は主なシリコーン製造業者か
ら商業的に入手可能である。
【0040】式SiOHの部位を持つSPSAは、ここ
ではシラノール官能性SPSAともいうことにするが、
当技術分野で知られたいずれであってもよい。米国特許
No.2,736,721;2,814,601;2,8
57,356;3,527,842;3,528,94
0;3,839,075;3,929,704;3,9
83,298;4,309,520;4,584,35
5;4,591,622及び4,774,297の開示
は、本発明組成物の湿分硬化性SPSA成分を調製する
のに用いうるシラノール官能性SPSAを説明してい
る。
【0041】式Si−アルケニルの部位を持つSPSA
は、ここではアルケニル官能性SPSAともいうことに
するが、例えば、当技術分野で知られたシラノール官能
性SPSA組成物を調製するために通常用いられるシラ
ノール官能性成分の1又はそれ以上をアルケニル官能性
成分で置き換えることにより調製しうる。
【0042】式SiHの部位を持つSPSAは、ここで
は、水素官能性SPSAともいうことにするが、例え
ば、当技術分野で公知のシラノール官能性SPSA組成
物を調製するために普通使用されるシラノール官能性成
分の1又はそれ以上を水素官能性成分で置き換えること
により調製しうる。
【0043】本発明組成物のSPSA成分を調製するた
めに用いらるべき好ましいSPSA組成物は、増粘した
SPSA組成物である。増粘したSPSA組成物は、媒
溶、例えば水−共沸炭化水素にシラノール官能性SPS
Aを溶解した溶液をそのシラノール含量が、好ましくは
1重量%未満の値に減る迄還流温度に加熱することによ
り調製しうる。
【0044】硬化性基を持つ本発明のSPSA成分は、
≡SiX官能性SPSAを、SPSA中の1又はそれ以
上の≡SiX基を上述の式で示される硬化性基に変換す
る化合物と反応させる方法により調製しうる。硬化性基
に変換されない≡SiOH基は全て、湿分のない状態で
貯蔵するとき実質的なゲル化抵抗性を有する本発明の湿
分硬化性SPSAを得るために、好ましくはR3 SiO
1/2 基でキャップする。
【0045】上述のように、硬化性基は、オルガノポリ
シロキサン樹脂部分中に、ポリオルガノシロキサンガム
部分中に、調製後のSPSA中に又は前記部分もしくは
SPSAのいずれかの組合わせ中に導入しうる。少なく
ともポリジオルガノシロキサンガムもしくはオルガノポ
リシロキシ樹脂状部分又はそれらから作られるSPSA
組成物は、必要な硬化性基の導入に適応させるために充
分な数の≡SiX反応性基を含んでいなければならない
ことを理解すべきである。
【0046】本発明は更に次のことを含む方法に関す
る:(i)式≡SiXで示される反応部位を有するシリ
コーン感圧接着剤組成物を(ii)式Rb (OR′)3-b
SiY(ここにYは、≡SiXと反応性であり、それに
よりY−置換のケイ素原子がX−置換のケイ素原子と2
価のZ基で結合される基を表わし、Rは1価の炭化水素
基を表わし、R′はアルキル又はアルコキシアルキル基
を表わし、そして下付記号bは0又は1の値をとる。)
で示される湿分反応性化合物、及び随意に(iii)式R3
SiY′で示されるシラノールキャッピング化合物(こ
こにY′は、シラノールと反応性であり、それにより
Y′−置換ケイ素原子がシラノール−置換ケイ素原子と
2価の酸素原子で結合される基を表わし、Rは1価の炭
化水素原子を表わす。)と反応させること。但し(i)
におけるケイ素に結合した他の全ての基は、2つのケイ
素原子を結合する2価の酸素原子、水素原子及び1価の
炭化水素基からなる群から選ばれる。
【0047】上記のように、式Rb (OR′)3-b Si
Z−で示される硬化性基を有するSPSA成分は、Rb
(OR′)3-b SiYのY基がX−置換SPSAのX基
と反応してZ基を形成するどんな方法ででも調製しう
る。Z基を形成する方法は、ケイ素の化学、例えばシラ
ノールのもしくはケイ素水素化物の反応;又は有機化学
の反応、例えばアルコールとカルボン酸とを反応させて
エステル結合を形成するものを包含しうる。この目的の
ために好都合にも、湿分硬化性シリコーンエラストマー
及び/又はシーラントを調製するための当技術分野にお
いて開示されたいくつかの方法の1又はそれ以上を適応
させることができる。米国特許 No.3,122,52
2;3,161,614(Re29,760);3,1
75,993;3,334,067;4,100,12
9;4,395,526;4,599,394;4,7
72,675;4,847,400;及び4,962,
174は、ケイ素に結合したアルコキシ基及び触媒を含
む湿分硬化性組成物の調製を示している。
【0048】特にWeyenbergの米国特許 No.
3,175,993;Lucasの米国特許 No.4,5
99,394;Klosowski及びMeddaug
hの米国特許 No.4,772,675;Krahnke
及びSaamの米国特許 No.4,847,400;並び
にBilgrien及びBergの米国特許 No.4,9
62,174は、式Meb (MeO)3-b SiC2 4
SiMe2(OSiMe2) y D−(ここにyは、平均値0
〜6、好ましくは0〜1の値をとる)で示されるケイ素
に結合した硬化性基を有するSPSA成分の調製につい
て注目される。
【0049】硬化性基を持つSPSA成分は上記の方法
のいずれかをSPSA組成物及び/又はそれらのいくつ
かの成分の1又はそれ以上に適用することにより調製し
うる。簡単に言えば、これらの方法はヒドロシリル化反
応及びシラノール変換反応を含む。後者は、シラノール
基を、ケイ素に結合した加水分解性基、例えばアミン、
シリルアミン、アルコキシ、ハロゲン又はアルコキシ
と、又はケイ素に結合した水素原子と反応させることを
含む。
【0050】例えば(MeO)3SiCH2 CH2 −基及
び(MeO)3SiCH2 CH2 SiMe2 OSiMe2
CH2 CH2 −基は、それぞれ式(MeO)3SiH及び
(MeO)3 SiCH2 CH2 SiMe2 OSiMe2
Hを持つ化合物を用いて、ビニル基含有SPSA成分に
導入しうる。この式において、Rb(OR′)3-b Si
YのYはそれぞれH又はCH2 CH2 SiMe2 OSi
Me2 Hであり、≡SiXのXはCH2 =CH−であ
る。
【0051】式(MeO)3SiO−及び(MeO)2Si
O−を持つ基は、それぞれ式(MeO)4Si及びMe
(MeO)3Siで示される化合物を用いて、シラノール
官能性SPSA成分に導入しうる。これに代えて、それ
ぞれ式(MeO)3SiH及びMe(MeO)2SiHで示
される化合物を用いうる。これらの例においてRb(O
R′)3-b SiYのYはそれぞれMeO−又はHであ
り、≡SiXのXはOHである。
【0052】(MeO)3SiCH2 CH2 SiMe2
−、(MeO)3SiCH2 CH2 SiMe2 OSiMe
2 O−及び(MeO)3SiCH2 CH2 SiMe2 CH
2 CH2 SiMe2 O−基は、(MeO)3SiCH2
2 SiMe2 OSiMe2H、(MeO)3SiCH2
CH2 SiMe2 CH2 CH2 SiMe2 H及び(Me
O)3SiCH2 CH2 SiMe2 Hのような化合物を用
いてシラノール官能性SPSA成分に導入しうる。
【0053】最も便利には、式Rb (OR′)3-b Si
Z−で示される硬化性基を有するSPSA成分は、式R
b (OR′)3-b SiY(ここに、Yはケイ素に結合さ
れた加水分解性の基、例えばハロゲン、アシロキシ、ア
ミノ、アミド等を有する。)で示される湿分反応性化合
物をシラノール含有SPSAに反応させて調製される。
この反応の間に生成する副生物の種類を考慮して、Y
は、アンモニア副生物を生成するアミノ窒素を有するの
が好ましい。
【0054】反応の間に生成する副生物の種類を考慮し
て、シラザン類及びジシラザン類が、硬化性基をシラノ
ール官能性SPSAに導入するための好ましい化合物で
ある。シラザン類及びジシラザン類としては、(Me
O)3Si(CH2 CH2 SiMe2)x (OSiMe2)y
NH2 及び{(MeO)3Si(CH2 CH2 SiMe2)
x (OSiMe2)y 2 NH、例えば{(MeO)3Si
CH2 CH2 SiMe22 NHがある。本発明組成物
用の非常に好ましい硬化性基は(MeO)3SiC 2 4
SiMe2 O−である。それは、ジシラザンによってS
PSA組成物は容易に導入されうるからである。
【0055】式Rb (OR′)3-b SiZ−で示される
ケイ素に結合された硬化性基を有するSPSA成分はど
んな数の硬化性基を含んでいてもよい。湿分に晒された
ときのSPSA組成物の硬化の速度と程度は、硬化性基
の濃度に依存する。
【0056】現時点では、望ましい硬化速度を得るため
には、SPSA成分は、SPSA成分100重量部あた
り、平均少なくとも1ミリモル、好ましくは少なくとも
2ミリモルの硬化性基を含むべきであると信じられる。
一方、望ましい接着強度を得るためには、SPSA成分
は、SPSA100部あたり100ミリモル以下、好ま
しくは50ミリモル以下の硬化性基を含むべきである。
勿論モル及び部は対比できる関係で表わされなければな
らない。例えば5ミリモルと100部は、5ミリグラム
モル及び100グラム部で、又は5ミリポンドモル及び
100ポンド部で表わしうる。
【0057】上記のように、式R3 SiO−で示される
キャッピングラジカルは、R3 SiY′のY′ラジカル
がシラノール−置換のSPSAのシラノール基と反応し
てシラノール結合を形成するいずれかの方法でSPSA
成分中へ導入できる。簡単に言えば、これらの方法は、
ケイ素に結合した加水分解性基例えばアミン、アミド、
シリルアミン、ハロゲン又はアシロキシを含む化合物を
ケイ素に結合した水酸基と反応させることを含む。
【0058】例えば、式Me3 SiO−で示される基
は、式Me3 SiCl、Me3 SiOCOCH3 、Me
3 SiN(CH3 )COCH3 、(Me3 Si)2NCO
CH3、Me3 SiNH2 、又は(Me3 Si)2NHで
示される化合物を用いてシラノール官能性SPSA成分
中に導入できる。
【0059】反応の間に生成する副生物の種類を考慮し
て、Y′は、好ましくは、シラザン類及びジシラザン
類、例えばMe3 SiNH及び(Me3 Si)2NHのよ
うにアンモニア副生成物を生じるアミノ窒素を有する。
米国特許 No.3,527,659の記述はケイ素に結合
した水酸基をキャップする好ましい方法を教えている。
【0060】SPSA成分は、どんな数のキャッピング
ラジカルを有していてもよい。好ましくは、この数は、
有意な数の、最も好ましくは実質的に全ての、SPSA
成分中のシラノールをキャップするに充分なものであ
る。有意な数のシラノールとは、組成物の改善された貯
蔵安定性を与えるに充分な数の意味である。現在のとこ
ろ、最高の貯蔵安定性を得るためには、SPSA成分中
に未反応のシラノールは実質的に全く残っているべきで
ない。
【0061】硬化性基及びキャッピングラジカルをSP
SA成分中に導入するときは適当な反応触媒を使用すべ
きである。例えばケイ素水素化物を用いるときは、ヒド
ロシリル化反応を促進するために、白金属金属触媒例え
ば白金又はロジウム又はこれらの化合物もしくは錯体を
用いるのが好ましい。シラザンを用いるときは、トリフ
ルオロ酢酸のような強酸触媒を用いるのが望ましい。あ
る例では、この反応触媒は、上記の硬化性触媒と同じで
ありうる。例えば、アルコキシシランを用いて、硬化性
基を導入するときは、チタネート触媒、例えばテトラブ
チルチタネートを用いるのが望ましい。
【0062】ケイ素に結合した硬化性触媒を有するSP
SA成分(A)に加えて、本発明の組成物は、硬化性基
と湿分との反応を促進してシロキサン結合を形成するた
めに、好ましくは更に有効量の触媒成分(B)を含む。
【0063】OR′基が湿分と反応してシロキサン結合
を形成する当該反応を促進する触媒はシリコーンエラス
トマーの技術分野において周知であり、ここで詳細に叙
述する必要はない。簡単に言えば、前記触媒としては、
モノカルボン酸の金属塩、例えばオクタン酸錫、ジブチ
ル錫ジラウレート及びジブチル錫ジアセテート;チタン
エステル、例えばテトラブチルチタネート、テトラエチ
ルヘキシルチタネート及びテトラフェニルチタネート;
シロキシチタネート、例えばテトラキス(トリメチルシ
ロキシ)チタン及びビス(トリメチルシロキシ)−ビス
(イソプロポキシ)チタン;並びにβ−ジカルボニルチ
タン化合物、例えばビス(アセチルアセトニル)ジイソ
プロピルチタネート;アミン類、例えばヘキシルアミ
ン;並びにそれらのアセテート及びクオート(qua
t)塩があるが、これらに限られない。
【0064】好ましい触媒は、ビス(アセチルアセトニ
ル)ジイソプロピルチタネート及びある種のオルソチタ
ネート、例えばテトラブチルチタネート並びにそれらの
部分加水分解物である。
【0065】ケイ素に結合した硬化性基を有するSPS
A成分(A)及び硬化性基が湿分と反応してシロキサン
結合を形成する当該反応を促進するための有効量の触媒
成分(B)に加えて、本発明組成物は、この組成物の貯
蔵安定性を改善するための、複数のケイ素に結合したア
ルコキシ基を有する有効量のケイ素化合物(C)を含ん
でいてもよい。
【0066】本発明組成物における成分(C)は、2以
上、好ましくは3以上のケイ素に結合したアルコキシ基
なら何でもよい。成分(C)におけるケイ素に結合した
他の基は、2つのケイ素を結合する2価の酸素原子、2
つのケイ素原子を結合する2価の炭化水素基、水素原子
及び1価の炭化水素基からなる群から選ばれる。
【0067】成分(C)は、シラン又はその部分加水分
解物及び/もしくはその縮合物でありうる。適当なシラ
ンの例としては、ジ−、トリ−及びテトラ−アルコキシ
シランである。ここに前記アルコキシ基は、例えばメト
キシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ又は
ブトキシであり、各々は単独で又は混合して用いられ
る。他のケイ素に結合した基としては、もし存在するな
らば、水素;1価の炭化水素、例えばアルキル基、例え
ばメチル、エチル、プロピル;アリール基、例えばフェ
ニル及びベンジル;並びにオレフィン基、例えばビニル
及びアリル;並びに多価炭化水素、例えばエチレン及び
フェニレンがある。ここに含まれるものは、オルソシリ
ケート、例えば、エチルオルソシリケート及びn−プロ
ピルオルソシリケート;アルキルトリアルコキシシラ
ン、例えばメチルトリメトキシシラン;アルキレン−ビ
ス−トリアルコキシシラン、例えばビス−トリメトキシ
シリルエタン;並びにポリシリケート、例えばエチルポ
リシリケートである。
【0068】本発明の組成物は、上記式で示される硬化
性基及び、随意に、キャッピングラジカルをSPSA組
成物、好ましくは溶液状態のものに導入して、SPSA
成分を形成し、その後複数の、ケイ素に結合したアルコ
キシ基を有する適当量のケイ素成分(C)及び適当量の
触媒成分(B)を混合することにより、調製しうる。
【0069】前記溶媒成分は、SPSA及び硬化性触媒
含有成分を溶解し、湿分の不存在下にこれらと不都合な
反応を起こさない液体なら何でもよい。適当な溶媒の例
としては、芳香族炭化水素、例えばベンゼン、トルエン
及びキシレン;脂肪族炭化水素、例えばヘキサン、ヘプ
タン及びシクロセキサン;ハロゲン化炭化水素、例えば
クロロカーボン類;酸素含有溶媒、例えばエステル、ケ
トン及び低級アルコール;並びにシクロポリジメチルシ
ロキサン類がある。
【0070】本発明の組成物は、SPSA組成物の粘度
を下げて種々の基体への塗布を容易にするために、一般
には、更に適当な量の溶媒を含んでいるが、これは必ず
しも必要でない。溶媒の量は臨界的でないが、組成物の
調製、取り扱い及び塗布を容易にするに充分な量だけを
用いることが推奨される。溶媒は、これを用いるとき
は、好ましくは、組成物に、25℃で粘度10,000
〜100,000cPを与えるに充分な量で用いられる。
【0071】この成分の具体的例は、SPSA成分及び
その混合物の調製の間に用いるために上述したものと同
じである。溶媒は、用いられるときは、好ましくは非反
応性炭化水素溶媒又はシロキサン溶媒である。最終製品
中に粘度調整用溶剤として残せる溶媒中でSPSA成分
を調製するのが便利であることが見出されたが、これは
必ずしも必要ない。
【0072】本発明組成物は、未硬化の状態で接着性を
有し、その1又はそれ以上は周囲の湿気に晒されたとき
改善されるから、SPSA組成物の技術が指向する全て
の用途で用いうる。加えて、本発明組成物は、永久接着
性組成物の技術が指向する全ての用途に用いうる。それ
はその具体例の或るものは湿分に晒されると硬化して永
久接着状態となるからである。本発明組成物は、その湿
分活性化硬化能を考慮すると、接着剤の他の需要を満た
すであろう。
【0073】一般には、本発明の組成物の使用は、本発
明組成物を基体に塗布すること;塗布した組成物から実
質的に全ての溶媒を除いて接着剤を有する基体を与える
こと;そしてこの接着剤を有する基体をある表面に接着
することを含む。随意に、粘着性、ピール接着性、引張
接着(tensile adhesion)、接着層破壊形式(mode)、
降伏モジュラス(yield modulus)、凝集破壊におけるモ
ジュラス等から選ばれる1又はそれ以上の接着性を改善
するために、接着された基体上の接着剤を湿分に晒して
もよい。
【0074】好ましくは、本発明のシラノール含有組成
物を基体に塗布し、この組成物のどんな実質的なゲル化
も起こる前に脱蔵する。触媒成分を含む本発明のシラノ
ール含有組成物については、基体に塗布される1日又は
2日以内にこの組成物を調製し脱蔵することを勧める。
【0075】本発明の溶媒を含み、シラノールのない組
成物は、触媒があろうとも、なかろうとも、実質的なゲ
ル化を全く起こさないで、湿分の不存在下に、長期間貯
蔵しうる。
【0076】その後接着剤が粘着性を完全に失なう前に
接着剤を有する基体を前記表面に貼り付けるのが好まし
い。接着剤を有する基体は調製後数日〜数週間以内に前
記表面に貼り付けることが推奨される。もし接着剤を有
する基体を前記表面に貼り付けるのが遅れるようなら、
この接着剤を実質的に無水の状態に保つことが推奨され
る。
【0077】シラノールがなく、成分(C)を含む本発
明の溶媒含有組成物は、触媒を含んでいようが、いまい
が、湿分の不存在下で、どんな実質的なゲル化をも起こ
さずに長期間貯蔵できる。従って、それらは用いられる
何か月も前に調製しうる。
【0078】有利には、シラノールがなく成分(C)を
含む本発明の無溶媒組成物は、触媒を含んでいようがい
まいが、例えばトランスファーフィルムとして、湿分の
不存在下に、接着性の実質的喪失を全く来たさずに長期
間貯蔵できる。従って、それらは、湿分にさらされる数
ケ月前迄に調製できる。湿分に晒した後は、接着剤を有
する基体は、その接着剤が粘着性を完全に失なう前に、
前記表面に貼り付けるのが好ましい。
【0079】前記基体及び表面はどんな固体の形態をし
ていてもよく、又はどんな材料であってもよい。適当な
形態としては、装飾品、装置及びエラストマー部品、発
泡体、柔軟な又は剛性のコンシステンシーを含む。適当
な材料としては、鉄及び非鉄材料、例えばアルミニウ
ム、鉄、銅、錫、銀、金、白金及びそれらのいくつかの
合金;合成ポリマー材料、例えばポリオレフィン、ポリ
エステル、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリフルオ
ロオレフィン及びポリシロキサン;セルロース系材料、
例えば紙及び木材;繊維材料例えば綿及びその配合物;
並びにケイ素質材料、例えば、ガラス、セメント、コン
クリート、レンガ、セラミック、磁器、陶器及び石英が
ある。
【0080】
【実施例】以下の記述は、本発明を説明するもので、こ
れを制限するものではない、本発明は特許請求の範囲に
適正に記述されている。特にことわらない限り全ての
比、部及び%は重量基準であり、温度は℃基準である。
【0081】特に断わらない限りSPSAの50%溶液
を2ミルのマイラー(Mylar)(商標)上に流延し、3ミ
ルのバードバー(bird bar)で引落とし(draw down)
、このフィルムを70°で3分間加熱して揮発性材料
を除き、厚さ1.5ミルの乾燥フィルムを形成した。
【0082】SPSAのピール付着力は、6″×1″の
マイラー(商標)で裏張りした接着剤ストリップを清浄
な2″×6″ステンレススチールパネルに貼り2kgのゴ
ム張りローラーを2回通して測定した。テープをはがす
に必要な力を、ピール角度180°で12インチ/分の
速度でケイルテスター(Keil Tester)を用いて測定し
た。記録した値は、サンプルあたり1回の引張りの過程
に読みとった多数の値の平均である。前記ケイルテスタ
ーは、TAPPI,Vol.43,No.8、第164A及び165A頁
(1960年、8月)に述べられている。
【0083】粘着力は、POLYKEN(商標)探針粘
着試験器(Testing Machines,Inc,;Amityville,NY)を用
いて6〜1″平方のマイラー(商標)で裏張りした接着
剤によって測定した。試験過程では20gの重量、乗せ
る時間0.5秒及び引張り速度0.5cm/秒を用い、結
果は、g単位で表わした6つの読みの平均である。
【0084】引張り付着力(Tensile Adhesion)(TA) は
ASTM C 1135-90、「建築用シーラントの引張り接着測定
用の標準方法」に従い、次のことを例外として測定し
た:試験片は、ASTM C 1135-90で要請されている21日
に加えて、23℃で0,3,7,14,28,30,6
0及び/又は90日間で調整し;そして試験片はシーラ
ントの固体プラグでなく、接着剤を有する硬化シリコー
ンゴムのコアーに取付け前記シリコーンゴムは、試験片
のパネルと接触させて硬化した。
【0085】例1〜13においては、シリコーンゴムコ
アーは、硬化シリコーンゴムのハニカム状押出品の2分
の1を用いた。前記押出し品はデュロメータ硬度70で
あり、寸法は1″(高さ)×1/2″(巾)×2″(長
さ)であり、内径3/32″×長さ2″の17個の円柱
状孔を有し、この孔は6.5及び6個の3列に均等な間
隔をおいて配置されてた。この押出品をその巾に沿って
半分に切り、寸法1/2″(高さ)×1/2″(巾)×
2″(長さ)を持ち、8個の円柱状孔をコアーのボデー
中に、及び1つの半円柱状溝をコアーの非接着性表面に
沿って持つコアーを作った。接着面は溝を有する面の隣
に存在していた。
【0086】例14〜33においては、2つのコアーを
用いた。コアー#1は、例1〜13で用いたコアーと同
じであった。コアー#2は、デュロメーター硬度が70
であり、2つの直角な孔を持つ3/8″(高さ)×1/
2″(巾×2″(長さ)の寸法の「石炭殻ブロック形」
断面を持っていた。前記孔の寸法は1/4″(高さ)×
3/32″(巾)×2″(長さ)であった。コアーの結
合表面は相対する1/2″の巾の表面であった。
【0087】例1〜33においては、コアーは、2つの
方法の内の1つ、即ちコアー塗布法又はトランスファー
フィルム法により調製した。
【0088】コアー塗布法においては、SPSAの溶液
を、シリコーンゴムのコアーの両接合面に、湿潤厚さ1
0ミルで塗布し、70℃で脱蔵し、接着剤帯有コアーを
作った。試験片を組立てるために、外側にさらされた接
着剤表面を、試験片の1″×3″のパネルに接着した。
【0089】トランスファーフィルム法においては、特
に断わらない限りSPSAの溶液を剥離性裏地に湿潤厚
さ10ミルとして塗布し、塗布した溶液を70℃で5分
間脱蔵した。接着剤帯有コアーを組立てるために脱蔵S
PSAを剥離性裏地と共にシリコーンゴムコアーの接着
表面の1つに接着した。コアーの他の接着について同じ
方法をくり返した。試験片を組立てるために、トランス
ファー接着剤から剥離裏地を除き、外側に晒された接着
剤表面を、試験片の1″×3″パネルに接着した。
【0090】例34〜56においては、コアーは、寸法
が3/8″(高さ)×1/2″(巾)×2″(長さ)
で、2つの孔(寸法は、1/4″(高さ)×3/32″
(巾)×2″(長さ))を有する石炭殻ブロック断面の
硬化シリコーンゴム硬化押出品であった。このコアーの
接合表面は相対する巾1/2″の表面で、面積は1イン
2 であった。
【0091】例34〜56用の接着剤帯有コアーは、特
に断わらない限り、SPSA溶液を剥離性裏地に、厚さ
20ミルで塗布し、空気循環炉中、70℃で10分間塗
布溶液を脱蔵することにより調製した。接着剤帯有コア
ーを組立てるために、接着剤フィルムの巾1/2″のス
トリップを剥離性裏地と共にシリコーンゴムコアーの接
合表面の1つに接着した。この方法を、コアーの他の接
合表面についてもくり返した。試験片を組立てるため、
剥離性裏地をトランスファー接着剤から除き、外側に晒
された接着剤表面を、試験片の1″×3″パネルに接着
した。
【0092】裏地剥離(Liner Release)(Rel) は、マイ
ラー(商標)で裏張りしたフルオロシリコーン剥離皮膜
にSPSAを流延したもの及びラミネートされた2ミル
のマイラー(商標)裏張りからなるラミネートを切って
巾1インチのストリップとし、このラミネートを接着剤
と剥離性皮膜の境界で、上記ケイル試験機(Keil Teste
r)を用いて12インチ/分の速度で引き剥がすことによ
り測定した。
【0093】後続付着力(Subsequent Adhesion)(SA)
は、フルオロシリコーン剥離裏地から剥がした接着剤を
用いる他は、ピール付着力について上に述べたと同様に
して測定した。SAは単位オンス/インチ(oz/in) で
表わす。
【0094】後続粘着力(Subsequent Tack)(TA)は、フ
ルオロシリコーン剥離裏地から剥がした接着剤を用いる
他は、粘着力について上に述べたのと同様にして測定し
た。STは、単位グラムで表わす。
【0095】TBT−テトラブチルチタネート。
【0096】MTM−メチルトリメトキシシラン。
【0097】TDIDE−チタニウムジイソプロポキシ
−ビス(エチルアセトアセテート)。
【0098】TFAA−トリフルオロ酢酸。
【0099】HMDZ−ヘキサメチルジシラザン。
【0100】SSA2−テトライソプロピルチタネート
とモノ−及びジ−2−エチルヘキシル酸フォスフェート
の等モル混合物との反応生成物で、Tioxide House, Lon
don,U.K. からTilcom-SSA2(商標)として入手可能であ
る。
【0101】KR238−ジオクチル水素フォスファイ
トとチタニウムビス(ジオクチル)ピロフォスファト−
O−エチレンジオラト(titanium bis(dioctyl)pyropho
sphato-O-ethylenediolato) との付加物。
【0102】ETMDZ(C)−5%の出発物質及び1
0.6%の{(MeO)3SiCH22 を含む15.6
%の非シラザン材料;10.6%の{(MeO)3SiC
2 4 SiMe2 NHSiMe2 CH2 2 及び69.
2%の{(MeO)3SiC24 SiMe2 2 NHを
含む79.8%のシラザン材料;並びに4.6%の未確
認物質からなる反応混合物で、テトラメチルジシラザン
をビニルトリメトキシシランとジビニルテトラメチルジ
シロキサンで錯体化した塩化白金酸との混合物に加える
ことにより調製されたものである。
【0103】ETMDZ(F)−実質的に純粋な{(M
eO)3SiC2 4 SiMe2 2NHで、ETMDZ
(C)を精留することにより得られたものである。
【0104】ETMDZ(D)−1.4%の未確認副生
物及び10.2%の{(MeO)3SiCH2 2 からな
る11.6%の非シラザン材料並びに1.8%の{(M
eO)3SiC2 4 SiMe2 NHSiMe2 CH2
2 及び86.5%の式{(MeO)3SiC2 4 SiM
2 2 NHで示されるアイソマーを含む88.4%の
シラザン材料でETMDZ(C)を蒸留して得られる。
【0105】ETMSH−96%の(MeO)3SiC2
4 SiMe2 OSiMe2 H、2%のビニルトリメト
キシシラン及び2%のテトラメチルジシロキサンからな
る混合物で、ビニルトリメトキシシランをテトラメチル
ジシロキサンとジビニルテトラメチルジシロキサンで錯
体化した塩化白金酸との混合物に加え、反応生成物を蒸
発することにより調製されたものである。
【0106】ポリマーA−ASTM 926−67で測
定した可塑度が137〜152で、粘度が25℃で少な
くとも10,000,000cPである水酸基末端ポリジ
メチルシロキサンガム。
【0107】ポリマーB−ビニル含有シロキサン単位が
4モル%、ASTM 926−67で測定した可塑度が
137〜152、粘度が25℃で少なくとも10,00
0,000の水酸基末端のポリジメチルメチルビニルシ
ロキサンガム。
【0108】溶液A−モル比0.8/1の(CH3)3
iO1/2 単位及びSiO4/2 単位からなり、水酸基含有
量が3.45%であり、35℃のVarian TSK(商標)4
000+2500カラム、速度1mL/分のクロロホルム
移動層及びSiO2 を検出するために8.5μmにセッ
トしたIR検出器を用いるゲルパーミエーションクロマ
トグラフィーにより測定してMn =1,963、Mw
n =2.57である可溶性オルガノポリシロキサン7
0%を含むキシレン溶液。
【0109】溶液B−45%のキシレン及び揮発性シロ
キサン並びに55%の増粘したSPSA(55%の溶液
Aのオルガノポリシロキサン樹脂及び可塑度が約150
でケイ素に結合した水酸基含量0.45%(増粘したS
PSA固体100gあたり26ミリグラムモルのシラノ
ール)のOHで末端停止したポリジメチルシロキサンガ
ム45%からなる)を含むSPSA組成物。
【0110】溶液C−ケイ素に結合した水酸基含量が
0.45%のSPSA組成物で、45%のキシレン及び
揮発性シロキサン並びに55%の増粘したSPSA(5
5%の溶液Aのオルガノポリシロキサン樹脂及び45%
のOH末端ポリジメチルシロキサンガムで可塑度が約6
0のものからなる)を含む。
【0111】(例1)溶液A、98.5部;ポリマー
A、56.3部、及びキシレン、149.9部を混合し
て、これに39.4部のMTM及び0.15部のTBT
の混合物を加えた。得られた混合物を90°〜141°
に4.5時間加熱した。このとき112.6部の揮発性
物質が混合物から蒸発した。この溶液を室温に冷却し、
湿分の不存在下に2日間貯蔵した。
【0112】次いで、得られたMe(MeO)2SiO−
硬化性基を有するSPSA組成物を、TBT又はTBT
に追加のMTMを加えたものの何段かの量について、周
囲湿度は1日及び7日晒した後粘着力及び接着強度につ
いて試験をした。全ての接着剤は、触媒した直後には貧
弱な凝集強さしか持たなかった。しかしながら、表1に
示されているように1日及び7日の後にはピール付着力
が向上している。表1は、湿分の存在下で硬化反応が生
じたことを示している。加えて、1日経過の接着剤にお
いて凝集破壊が存在するところでは、接着層破壊に改善
が得られた。
【0113】(例2)ポリマーA、66.7部、及びキ
シレン153.6部を混合して均質にし、これに、3
4.6部のMTM及び0.13部のTBTの混合物を加
えた。得られた混合物を90°〜137°に4.25時
間加熱した。87.6部の揮発性物質が混合物から蒸発
した。この溶液を室温に冷却し、ガム状物質を湿分の不
存在下に3日間貯蔵した。
【0114】次いで、得られたMe(MeO)2SiO−
硬化性基を有するSPSA組成物を、TBT又はTBT
に追加のMTMを加えたものの何段かの量について、周
囲湿度は1日及び7日晒した後粘着力及び接着強度につ
いて試験をした。全ての接着剤は、触媒した直後には貧
弱な凝集強さしか持たなかった。しかしながら、表1に
示されているように1日及び7日の後には湿分の存在下
でピール付着力が向上している。表1は、湿分の存在下
で硬化反応が生じたことを示している。加えて、1日経
過の接着剤において凝集破壊が存在するところでは、湿
分は7日間晒した後の組成物の大多数に改善が得られ
た。
【0115】
【表1】
【0116】(例3〜5)75部のポリマーB、14
2.6部の溶液A、60部のトルエン及び0.6部のア
セチレニックアルコールを還流温度(124°)で5時
間加熱し、SPSAを増粘した。増粘したSPSA溶液
から3つの部分を分け取り、SPSA固体を基準にして
4.89%(例3)、6.12%(例4)又は7.34
%(例5)のETMSHで処理し、種々の量のビニル基
を硬化性基に変換した。各部分に、ETMSH100部
分あたり1部の白金触媒を混合し、室温で1夜放置し
た。全ては、バイアル中で室温で1週間後にゲル化し
た。しかしながら各組成物がゲル化する前に各部分を用
いて以下のようにして接着剤フィルムを作った。
【0117】方法1(例3* 、4* 及び5* )は、裏地
上に組成物を流延し、溶媒を蒸発させた。即ち、湿分硬
化性触媒を全く使わなかった。方法2(例3,4及び
5)は、湿分硬化性触媒としてSPSA固体を基準にし
てあるパーセンテージのチタン触媒を用いる他は例1と
同様とした。溶媒のない接着剤フィルムについて、0
日、1日及び7日の間大気湿分に晒した後、粘着力及び
付着力を測定した結果を表2に示す。全ての組成物は硬
化して粘着性の少ない接着剤となり、触媒を加えた組成
物は、触媒を加えなかった組成物よりも速く硬化した。
【0118】
【表2】
【0119】(例6〜12)乾燥窒素で掃除しつつ適当
量の(表3に示す)ETMDZ(D)(但し例9及び1
0についてはETMDZ(F)を用いた)及びTFAA
を溶液Bに溶解し、この溶液を100℃で約1時間加熱
して、表3に示すパーセンテージのSPSAシラノール
を反応させた。
【0120】得られた約40〜50%の溶媒を含む本発
明組成物に溶媒重量を基準として1%のTBT触媒を加
え、この触媒を加えた組成物を上述の方法に従って周囲
湿分に晒した後、粘着力、ピール付着力及び引張り付着
力について試験した。無触媒組成物も同様に試験した。
その結果を表3及び表4にまとめて示す。
【0121】湿分の不存在下に保たれた組成物のいくつ
かの応力/歪挙動をまとめて表5に示す。触媒を加えた
SPSA溶液を剥離裏地上に湿潤厚さ50ミルとなるよ
うに流延し、20〜70℃の温度範囲で20時間かけて
溶媒を徐々に除くことにより、応力/歪挙動を測定する
ための試験片を調製した。
【0122】SPSAフィルム/剥離裏地ラミネートか
らテストサンプルを打抜くために1インチゲージ長さ及
び1/4″ゲージ巾を持った犬骨形(dog bone shape)
の打抜ダイ(Dewes-Gumbs Die Company)を用いた。SP
SAフィルムの形をくずさないようにSPSAフィルム
を裏地から注意深くはがし、1インチゲージを与えるた
めに、そのタブによってインストロン試験機中に固定し
た。サンプルを10インチ/分の速度で引張り、その力
をX−Y記録計に記録した。力の出力をテストサンプル
の断面積で割って応力を計算した。歪は、クロスヘッド
が移動した距離を当初のゲージ長さで割って100倍す
ることにより近似した。
【0123】表3中のデータを調べてみると、SPSA
中のシラノール1モルあたり少なくとも0.2モルの
{(MeO)3SiC2 4 Me2 2 NHをSPSAと
反応させた触媒添加された組成物は迅速に硬化して粘着
力及び/又は付着力を殆ど又は全く持たない接着剤、即
ち永久接着剤となることがわかる。
【0124】表4は、本発明の組成物はコアーに直接塗
布するか又はコアーに接着剤フィルムとしてトランスフ
ァーしたとき、建築用窓ガラス接着剤として役立つ程度
に充分強いことを示している。これとは対照的に、対照
組成物(i)は、直接法で、又はトランスファー法で適
用したとき建築用窓ガラス接着剤として役立つ程度に
は、当初においても、周囲湿度に14日晒した後でも充
分強くない。
【0125】表5は、SPSAに大きなパーセンテージ
の残留水酸基を持つ組成物は、降伏応力における大きな
変化をし、触媒を加えると安定性が低下することを示し
ている。
【0126】
【表3】
【0127】
【表4】
【0128】
【表5】
【0129】(例13)107.8部の溶液A、45.
2部のMTM(樹脂中の各シラノールに対して2分子の
シラン)及び3部のTDIDEを室温で2日間反応させ
た。このシリル化樹脂溶液156部、トルエン83部、
ポリマーB59.3部及びガムと固体樹脂の合計量を基
準にして1%のTDIDEを混合して均質にすることに
より、本発明のSPSA組成物を調製した。直ちに、及
び21日後にこの組成物の接着性を試験した。粘着力は
620gから240gへ低下し、湿分の存在下に硬化反
応が起こったことを示した。又ピール付着力は20オン
ス/インチから45オンス/インチに増加したことがわ
かった。
【0130】(例14〜18)86.2部のポリマー
B、126部の溶液A及び82部のトルエンの混合物を
還流温度(124℃)で3時間加熱しSPSAを増粘し
た。全ての残留シラノールをキャップするために4.8
部のNMDZをこの反応混合物に加え還流を1時間続け
た。増粘し、キャップしたSPSAから5つの部分を分
け取りSPSA固体を基準にして3.59%(例14及
び15)又は5.52%(例16〜18)のETMSで
処理してビニル基を硬化性基に変換した。ETMSH1
00部あたり1部の白金触媒を加え、この混合物を室温
で一夜放置した。例14,17及び18の材料はバイア
ル中で室温下5日後にゲル化した。例15及び16の材
料は、バイアル中で、室温下40日以前にゲル化しなか
った。
【0131】この5つの組成物を用いて、方法1(例1
4)及び方法2(例15〜18)により接着剤フィルム
を作った。方法1は前記組成物を裏地に流延し、溶媒を
蒸発させることからなり、湿分硬化用触媒を使わなかっ
た。方法2は、湿分硬化用触媒として、SPSA固体を
基準にして所定のパーセンテージのTBT触媒を用いる
他は方法1と同じであった。溶媒のない接着剤フィルム
について種々の量の空気中湿分に晒した後測定した粘着
力及び付着力の結果を表6に挙げる。
【0132】(例19〜22)172.3部のポリマー
B、251.9部の溶液A及び175.8部のトルエン
の混合物を還流温度(124°)で3時間加熱しSPS
Aを増粘した。2つの方法でHMDZを用いてキャッピ
ングするために、2つの179部の増粘したSPSA溶
液の部分を分け取った。室温キャッピング法(例19及
び20)においては、4.59部のHMDZ及び0.3
6部のTFAAの混合物を前記両部分の1つに混合し、
この混合物を室温で週末の間反応させた。高温キャッピ
ング法(例21及び22)においては、4.59部のH
MDZ及び0.36部のTFAAの混合物を前記両部分
の1つに混合し、この混合物を110°で1時間加熱し
た。
【0133】増粘し、キャッピングした各SPSA溶液
から1部を分取し、室温で5.81%のETMSH及び
0.06%の白金触媒(両パーセンテージはSPSA固
体を基準にしたものである。)で処理し、ビニル基を硬
化性基に変換した。これら材料はバイアル中で室温下3
日後にもゲル化しなかった。この組成物を用いて、上記
の方法1(例19及び21)及び方法2(例20及び2
2)で接着剤フィルムを作った。溶媒のない接着剤フィ
ルムについて種々の量の空気中水分にさらした後測定し
た粘着力及び付着力の結果を表6に挙げる。
【0134】全ての組成物は付着性が変化しており、硬
化して粘着性の少ないSPSAになって行くようであ
る。
【0135】
【表6】
【0136】(例23〜25)乾燥した窒素で洗い流し
つつ適当な量(表8に示す)のETMDZ(D)及びT
FAAを溶液Cに溶解し、この溶液を100℃で1時間
加熱して、表7に示すように一定のパーセンテージのS
PSAシラノールを(MeO)3SiC2 4 Si(Me
2)O−硬化性基に変換して比較例ii、iii 及びivを作っ
た。各比較例の一部をとり、これらを60°に冷却し、
溶液Cに始めに存在したSiOH1モルあたり1モルの
HMDZを加え、反応混合物を追加の1時間100°に
加熱して接着剤の残留シラノールの全てをキャップして
非反応性トリメチルシロキシ基とした。
【0137】約40〜50%の溶媒を含む得られた6つ
の組成物に、溶液重量を基準にして1%のTBTで触媒
し、この触媒した組成物を、粘着力及びピール付着力
(表7)、裏地剥離性、後続ピール付着力及び後続粘着
力(表8)並びに引張り接着力(表9)について、上述
の方法で、試験した。引張り付着力データを得るために
コアー#1を用いた。引張り付着力試験を除外する他
は、触媒しなかった組成物も同様に試験した。
【0138】比較例iiのコアー被覆試料及び例25は9
0TA試験にも供した。これらの結果を表14にまとめ
て示す。
【0139】表9及び14は、本発明の組成物は、当初
においても、周囲の湿気に90日さらした後にも充分強
く、テープアーに直接塗布しても又、接着剤フィルムと
してテープコアーにトランスファーしても、建築用ガラ
ス接着剤として有用であることを示している。これとは
対象的に対照組成物(ii)は、当初においても周囲の湿
気に4日さらした後も、直接法で又はトランスファー法
で適用したとき建築用ガラス接着剤として有用な程には
強くなかった。
【0140】
【表7】
【0141】
【表8】
【0142】
【表9】
【0143】(例26〜30)溶液A及びポリマーAを
5つの異なった割合で混合し、この5つの混合物を還流
温度で5時間加熱し次いで80〜100°に冷却した。
そこで接着剤固体の量を基準にして8.15%のETM
DZ(C)及び0.36%のTFAAを、接着剤のシラ
ノールの60%を硬化性基に変換するために、加えて混
合物を100°に1時間加熱した。反応混合物を再び8
0〜100℃に冷却し、固体を基準にして6.9%のH
MDZを、残った接着剤シラノールをキャップするため
に加え、この混合物を再び100°で1時間加熱した。
【0144】得られた約45〜50%の溶媒を含む本発
明組成物を、固体を基準にして1%のTBTで触媒し、
触媒した組成物を、上述の本発明方法に従って、粘着
力、ピール付着力、後続ピール付着力、後続粘着力及び
裏地剥離(表10)並びに引張り付着力(表11)につ
いて試験した。引張り付着力データを得るためにコアー
#1を用いた。
【0145】例29のコアー被覆試料は、90TA日試
験にも供した。これらの結果を表14にまとめて示す。
【0146】表11は、種々の樹脂/ポリマー比(R/
P)を持つ本発明組成物は、当初においても周囲湿分に
90日さらした後にも充分に強く、テープコアーに直接
塗布しても、又接着剤フィルムとしてテープコアーにト
ランスファーしても建築物用ガラス接着剤として有用で
あることを示している。
【0147】
【表10】
【0148】
【表11】
【0149】(例31〜33)2つの樹脂のロット、E
TMDZ(C)又はETMDZ(F)から、3つの反応
条件下で例28の組成物を調製した。例31において
は、ETMDZ(C)及びHMDZを100℃で加え、
例33においてはETMDZ及びHMDZの添加順序を
逆にした他は、例28で用いた方法に従って、全ての組
成物を調製した。例31用のETMDZ(C)及び溶液
Aは例28で用いたのと同じであった。例32には、E
TMDZ(F)を用いた。例33用のETMDZ(C)
は純度72%であった。例32及び33は同じ樹脂を用
いた。表12及び13は、これら組成物の接着性を掲げ
る。例31のコアー被覆及び接着剤トランスファー試料
は、90日引張り付着力試験にも供した。これらの結果
を表14にまとめて示す。
【0150】
【表12】
【0151】
【表13】
【0152】
【表14】
【0153】(例34〜46)29部のキシレン、40
部の溶液A及び23部のポリマーAを140で5時間加
熱し、次いで70°に冷却した。ここで4.4部のET
MDZ(C)及び0.2部のTFAAを加え、この混合
物を100°に1時間加熱した。この反応混合物を再び
70°に冷却し、3.5部のHMDZを加え、この混合
物を再び100℃に1時間加熱した。
【0154】得られた約40%の溶媒を含むベース組成
物の13個の100部の部分のそれぞれに3.64部の
n−プロピルオルソシリケートを混合しTBT,KR2
38,SSA2又はTDIDEで触媒し、本発明の13
個の組成物を与えた。これを表15に示す。この触媒し
た組成物を剥離裏地上に湿潤厚さ20ミルで流延し、蒸
発させた。
【0155】裏地帯有接着剤フィルムの半分を巾1/
2″(インチ)に切り、シリコーンコアーの4つの片の
両接着側面にトランスファー接着剤として用い、両側面
テープを作った。この両側面テープを裏地を付けたま
ま、湿分の不存在下に室温で2ケ月貯蔵した。このエー
ジングを行なったテープから裏地をとり、次いで上述の
ように、ガラスパネルを用いて、引張り付着力の試をし
た。試験片を調製するとき、接着剤の裏地からの剥離及
び後続粘着力を記録した。その結果を表15にまとめ
た。各場合についてガラスからの接着層破壊を得た。
【0156】本発明の接着剤を用いた全ての新鮮な2ケ
月経過した両側面テープは、優れた0日引張り付着力を
示した。これは14日の周囲湿分への暴露により実質的
に増加した。
【0157】裏地帯有接着剤フィルムの半分を他の剥離
裏地で覆い湿分の不存在下に室温で6月又は8月貯蔵し
た。このエージングをした接着剤トランスファーフィル
ムを巾1/2″に切断し、次いで、上記のように両側面
テープを調製するために用いた。そしてこのテープを直
ちにガラスパネルを用いて上述のようにして引張り付着
力の試験を行なった。試験片を調製するとき、接着剤の
裏地からの剥離及びガラス上での浸潤を記録した。これ
らの結果を表16にまとめた。
【0158】本発明の全てのトランスファー接着剤は、
ガラス上での浸潤が良〜優であることを示し、優れた当
初の0日引張り付着力を示した。この引張付着力は28
日にかけての周囲湿分への暴露により増大した。
【0159】(例47〜50)3.64部のn−プロピ
ルオルソシリケートに代えて3.78部のビス(トリメ
トキシシリル)エタンを用いる他は例38,39,40
及び46をくり返し、それぞれ例47,48,49及び
50の組成物を得た。この本発明の4つの組成物を用い
て接着剤トランスファーフィルムを作り、これを湿分の
不存在下、室温で6ケ月間貯蔵した。次いで、このエー
ジングした接着剤トランスファーフィルムを用いて、上
記のようにして、両側面テープを調製し、このテープ
を、上述のようにして、ガラスパネルを用いて、直ちに
引張り付着力について試験した。試験片を調製する前に
接着剤の剥離性と浸潤を記録した。この結果を表16に
まとめた。全ての本発明のトランスファー接着剤フィル
ムは、優れた当初の0日引張付着力を示し、これは28
日にかけての周囲湿分への暴露により増大した。
【0160】
【表15】
【0161】
【表16】
【0162】(例51〜53)3.64部のn−プロピ
ルオルソシリケートに代えて表17に示した所定量のM
TM(例51)、EOS(例52)又はEPS(例5
3)のいずれかを用いる他は例37をくり返した。本発
明の3つの組成物を用いて両側面テープを作り、これに
ついて、直ちに引張り付着力を試験した。全ての接着剤
はその裏地からよく剥れた。28日の硬化の後は、試験
片のガラスからはがした後は全ての接着剤は粘着性がな
かった。
【0163】(例54〜56)3.64部のn−プロピ
ルオルソシリケートを表17に示す量のMTM(例5
4)、EOS(例55)又はEPS(例56)のいずれ
かに代える他は例46をくり返した。本発明の3つの組
成物を用いて両側面テープを作り、これについて、直ち
に引張り付着力を測定した。全ての接着剤はその裏地か
らよく剥れた。28日の硬化後は、試験片のガラスから
離した後は接着剤21は乾燥しており、接着剤22はや
や粘着性であり、接着剤23は粘着性であった。
【0164】
【表17】
【0165】
【発明の効果】本発明によれば、周囲の湿分の存在下に
永久的接着剤となり、調製後用いられる迄貯蔵できるS
PSAが提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウィリアム ジョセフ ショエンハー アメリカ合衆国,ミシガン,ミッドラン ド,ウィンチェスター コート 5505 (72)発明者 シュイラー ベアード スミス アメリカ合衆国,ミシガン,ミッドラン ド,イースト メイン ストリート 333, ブルース エム.グルーム内 (72)発明者 トーマス ジョン タングニィ アメリカ合衆国,ミシガン,ミッドラン ド,ブルックウッド 2528 (72)発明者 ジョセフ ノーバート クラーク アメリカ合衆国,ミシガン,フリーラン ド,サウス サジノー ロード 4679

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式Rb (OR′)3-b SiZ−で示され
    る硬化性ラジカルを有するシリコーン感圧接着剤成分を
    含む組成物。但しここに、 Zは硬化性基のケイ素原子をシリコーン感圧接着剤成分
    のケイ素原子に結合する2価の基を表わし、 Rは1価の炭化水素基を表わし、 R′はアルキル又はアルコキシアルキル基を表わし、そ
    して下付き記号bは0又は1の値をとり;このシリコー
    ン感圧接着剤成分の他の全てのケイ素に結合した基は、
    2つのケイ素原子を結合する2価の酸素原子、水酸基、
    水素原子及び1価の炭化水素基からなる群から選ばれ
    る。
  2. 【請求項2】 硬化性基の湿分との反応を促進し、シロ
    キサン結合を形成する有効量の触媒成分を更に含む請求
    項1の組成物。
  3. 【請求項3】 前記シリコーン感圧接着剤成分が、
    (1)40〜60重量部の、Me3 SiO1/2 シロキサ
    ン単位及びSiO4/2 シロキサン単位を含み、ここにM
    3 SiO1/2 シロキサン単位対SiO4/2 シロキサン
    単位のモル比は0.6/1〜0.9/1であるシラノー
    ル含有オルガノポリシロキサン樹脂部分、並びに(2)
    40〜60重量部の、ポリジメチルシロキサンガムで粘
    度が25℃で少なくとも1,000,000cPのものを
    含み;前記硬化性基が式Meb (MeO)3-b Si(C
    2 4 SiMe2)x (OSiMe2)y D−(ここにMe
    はメチルを表わし、Dは酸素又はC2 4 を表わし、x
    =0〜2、そしてyは0〜6のある平均値をとる)で表
    わされる、請求項1の組成物。
  4. 【請求項4】 前記シリコーン感圧接着剤成分が、式R
    b (OR′)3-b SiZで示される硬化性基及び式R3
    SiO−で示されるキャッピング基を有するシラノール
    のないシリコーン感圧接着剤成分であり、ここにZは硬
    化性基のケイ素原子をシリコーン感圧接着剤成分のケイ
    素原子に結合する2価の基を表わし、 Rは1価の炭化水素基を表わし、 R′はアルキル又はアルコキシアルキル基を表わし、そ
    して下付き記号bは0又は1の値をとり;このシリコー
    ン感圧接着剤成分の他の全てのケイ素に結合した基は2
    つのケイ素原子を結合する2価の酸素原子、水素原子及
    び1価の炭化水素基からなる群から選ばれる、請求項1
    の組成物。
  5. 【請求項5】 請求項4の組成物であって更に次の
    (B)(C)を含むもの: (B)硬化性基と湿分を反応させてシロキサン結合の形
    成を促進する有効量の触媒成分;及び (C)複数のケイ素に結合したアルコキシ基を帯有し組
    成物の貯蔵寿命を改善する有効量のケイ素化合物。
  6. 【請求項6】 (i)式SiXで示される反応部位を有
    するシリコーン感圧接着剤組成物を(ii)式Rb (O
    R′)3-b SiY(ここにYは、SiXと反応して、Y
    置換のケイ素原子がX置換のケイ素原子と2価のZ基で
    結合されるような基を表わし、Rは1価の炭化水素基を
    表わし、R′はアルキル又はアルコキシ基を表わし、下
    付き記号bは0又は1の値をとる。)で示される湿分反
    応性化合物と反応させることを含み;(i)における他
    の全てのケイ素に結合した基は、2つのケイ素原子を結
    合する2価の酸素原子、水素原子、水酸基及び1価の炭
    化水素基からなる群から選ばれる方法。
  7. 【請求項7】 前記シリコーン感圧接着剤成分が、
    (1)40〜60重量部のオルガノポリシロキサン樹脂
    状部分であって、Me3 SiO1/2 シロキサン単位及び
    SiO4/2 シロキサン単位からなり、Me3 SiO1/2
    シロキサン単位対SiO4/2 シロキサン単位のモル比が
    0.6/1〜0.9/1であるもの、及び(2)40〜
    60重量部のポリジメチルシロキサンガムであって25
    ℃での粘度が少なくとも1,000,000cPであるも
    の、の混合物を増粘することにより調製され;実質的に
    全てのX基は水酸基であり、前記湿分反応性化合物はジ
    シラザンであり、前記(i)と(ii)の反応を酸触媒の
    作用で促進させる請求項6の方法。
  8. 【請求項8】 硬化性基と湿分の反応によるシロキサン
    結合の形成を促進する有効量の触媒成分を、更に混合す
    る請求項6又は7の方法。
  9. 【請求項9】 更に(iii)SiOH基を、式R3 Si
    Y′(ここにY′はシラノールと反応性の基でありY′
    置換のケイ素原子は2価の酸素原子によりシラノール置
    換のケイ素原子と結合され、Rは1価の炭化水素基を表
    わす)で示されるシラノールキャッピング化合物と反応
    させる、ことを含む請求項6,7又は8の方法。
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