JPH05203865A - 焦点検出装置 - Google Patents

焦点検出装置

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JPH05203865A
JPH05203865A JP4012345A JP1234592A JPH05203865A JP H05203865 A JPH05203865 A JP H05203865A JP 4012345 A JP4012345 A JP 4012345A JP 1234592 A JP1234592 A JP 1234592A JP H05203865 A JPH05203865 A JP H05203865A
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健 歌川
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    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/34Systems for automatic generation of focusing signals using different areas in a pupil plane
    • G02B7/346Systems for automatic generation of focusing signals using different areas in a pupil plane using horizontal and vertical areas in the pupil plane, i.e. wide area autofocusing
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2213/00Viewfinders; Focusing aids for cameras; Means for focusing for cameras; Autofocus systems for cameras
    • G03B2213/02Viewfinders
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  • Focusing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】撮影画面内に複数の焦点検出領域を設け、画面
内の広い範囲で撮影者の意図する被写体を確実に補捉す
るとともに、短時間で焦点検出を行なう焦点検出装置を
提供する。 【構成】撮影画面内に設定された3個以上の焦点検出領
域201a〜201c・・の内、複数の焦点検出領域2
01a,201bを含む選択領域206と少なくとも1
個の焦点検出領域201cを含む非選択領域207とを
設定し、選択領域206内の焦点検出領域201a,2
01bに対しては対応する光電変換手段203,204
の出力を処理して焦点検出を行なうようにした。これに
より、撮影画面内の広い範囲で焦点検出が可能となり、
意図する被写体を確実に補捉できる上に、焦点検出領域
の個数が多くても選択領域内の焦点検出領域だけに焦点
検出処理を行なうので焦点検出時間が短縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラなどの焦点検出装
置に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】撮影画面の中央に、例えば3
mm程度の狭い焦点検出領域を備えたカメラの焦点検出
装置が知られている。この種の焦点検出装置では次のよ
うな欠点がある。第1に、撮影画面の中央以外の位置に
撮影者の意図する被写体がある場合は、カメラの向きを
変えて中央の焦点検出領域内にその被写体を補捉し、焦
点検出を行なわなければならないので操作性が悪い。第
2に、焦点検出領域が狭いので、カメラの向きをわずか
に変えただけで意図する被写体が焦点検出領域から外れ
てしまう。
【0003】上記第1の欠点を解決するために、撮影画
面内の中央以外の場所にも複数の焦点検出領域を設け、
所定のアルゴリズムによりカメラが自動的に焦点検出領
域を選択して焦点検出を行なう焦点検出装置が提案され
ている。しかし、このような焦点検出装置では、撮影者
の意図しない領域が選択されてその領域の被写体の焦点
検出が行なわれることがある。また、撮影画面内に間を
あけて配置された複数の焦点検出領域の中から、撮影者
が手動で領域を選択して焦点検出を行なう焦点検出装置
も提案されているが、そのような焦点検出装置でも上記
第2の欠点は解決されない。さらに、焦点検出領域の数
を多くすると、画面内の広い範囲で被写体を補捉できる
反面、焦点検出時間が長くなるという欠点がある。
【0004】本発明の目的は、撮影画面内に複数の焦点
検出領域を設け、画面内の広い範囲で撮影者の意図する
被写体を確実に補捉するとともに、短時間で焦点検出を
行なう焦点検出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1に対応づけて請求項1〜3の発明を説明すると、請求
項1の発明は、撮影画面内に設定された3個以上の焦点
検出領域201a〜201c・・のそれぞれに対応して
設けられ、各焦点検出領域201a〜201c・・から
焦点検出光学系202によって導かれた一対の光束を受
光する一対の受光部(203a,203b),(204
a,204b),(205a,205b)・・を複数対
有する電荷蓄積型光電変換手段203〜205・・と、
複数の焦点検出領域201a,201bを含む選択領域
206と、少なくとも1個の焦点検出領域201cを含
む非選択領域207とを撮影画面内に設定する領域設定
手段208と、選択領域206に属する焦点検出領域2
01a,201bに対応した電荷蓄積型光電変換手段2
03,204の出力と、非選択領域207に属する焦点
検出領域201cに対応した電荷蓄積型光電変換手段2
05の出力とにそれぞれ異なる処理を施す処理手段20
9と、選択領域206に属する電荷蓄積型光電変換手段
203,204の出力の処理手段209による処理結果
に基づいて、撮影レンズの焦点調節状態を検出する焦点
検出手段210とを備え、これにより、上記目的を達成
する。請求項2の焦点検出装置の処理手段209Aは、
少くとも選択領域206に属する電荷蓄積型光電変換手
段203,204の出力を記憶するとともに、選択領域
206に属するこれらの電荷蓄積型光電変換手段20
3,204の対の受光部(203a,203b),(2
04a,204b)上の像についての鮮明度が不足する
等で像ずれ演算が不能な場合を除いて像ずれ量を演算す
るようにしたものである。請求項3の焦点検出装置の処
理手段209Bは、非選択領域207に属する焦点検出
領域201cの内の次回に選択領域に含まれる可能性の
ある焦点検出領域に対して、その電荷蓄積型光電変換手
段の出力値および電荷蓄積時間に基づいて次回の電荷蓄
積時間を演算するようにしたものである。クレーム対応
図である図2に対応づけて請求項4〜8の発明を説明す
ると、請求項4の発明は、撮影画面内の選択領域の位置
を設定する位置設定手段211を備え、領域設定手段2
08Aは、位置設定手段211により設定された選択領
域の位置に基づいて撮影画面内に選択領域を設定するよ
うにしたものである。請求項5の焦点検出装置の位置設
定手段211Aは、撮影画面内の選択領域の位置を任意
に設定可能な位置設定部材212を有するようにしたも
のである。請求項6の焦点検出装置は、撮影者の視線が
ファインダースクリーンのどこを注視しているかを検出
する視線検出手段213を備え、位置設定手段211B
は、視線検出手段213により検出された撮影者の視線
に基づいて選択領域の位置を設定するようにしたもので
ある。請求項7の焦点検出装置は、撮影レンズを通過し
た被写体からの光束を受光する2次元の光電変換手段2
14と、この2次元の光電変換手段214の出力を解析
して撮影画面内における被写体の動きを検出する解析手
段215とを備え、位置設定手段211Cは、解析手段
215により検出された被写体の動きに基づいて選択領
域の位置を設定するようにしたものである。請求項8の
焦点検出装置の位置設定手段211Dは、焦点検出手段
210の焦点検出結果に最も関連のある焦点検出領域の
位置をもとにして次回の選択領域の位置を設定するよう
にしたものである。クレーム対応図である図1に対応づ
けて請求項9,10の発明を説明すると、請求項9の焦
点検出装置の領域設定手段208Bは、所定の周期で選
択領域の更新を行ない、前回設定された選択領域と隣接
する位置に今回の選択領域を設定する場合には、前回と
今回とのどちらの選択領域にも含まれる共通の焦点検出
領域が少なくとも1個存在するように今回の選択領域を
設定するようにしたものである。請求項10の焦点検出
装置の領域設定手段208Cは、焦点検出方向が互いに
平行でない複数の焦点検出領域を含むように選択領域を
設定するようにしたものである。クレーム対応図である
図3に対応づけて請求項11〜17の発明を説明する
と、請求項11の焦点検出装置は、選択領域の大きさを
設定する大きさ設定手段221を備え、領域設定手段2
08Dは、大きさ設定手段221により設定された大き
さに従って選択領域を設定するようにしたものである。
請求項12の焦点検出装置の大きさ設定手段221A
は、選択領域の大きさを設定する設定部材222を有す
るようにしたものである。請求項13の焦点検出装置
は、焦点検出手段210の検出結果に基づいて被写体の
静止または移動を判定する静止移動判定手段223を備
え、大きさ設定手段221Bは、静止移動判定手段22
3の判定結果に基づいて選択領域の大きさを設定するよ
うにしたのものである。請求項14の焦点検出装置は、
撮影レンズを通過した被写体からの光束を受光する2次
元の光電変換手段224と、この2次元の光電変換手段
224の出力を解析して撮影画面内における被写体の大
きさの変化および動きを検出する解析手段225とを備
え、大きさ設定手段221Cは、解析手段225により
検出された被写体の大きさの変化および動きに基づいて
選択領域の大きさを設定するようにしたものである。請
求項15の焦点検出装置は、撮影者の視線がファインダ
ースクリーンのどこを注視しているかを検出する視線検
出手段226を備え、大きさ設定手段221Dは、視線
検出手段226の視線検出結果に基づいて選択領域の大
きさを設定するようにしたものである。請求項16の焦
点検出装置の大きさ設定手段221Eは、撮影レンズの
焦点距離に応じて選択領域の大きさを設定するようにし
たものである。請求項17の焦点検出装置は、焦点検出
のために許容される時間を設定する時間設定部材227
を備え、大きさ設定手段221Fは、時間設定部材22
7に設定された時間内に焦点検出手段210で焦点検出
が完了するように選択領域の大きさを設定するようにし
たものである。クレーム対応図である図4に対応づけて
請求項18〜24の発明を説明すると、請求項18の焦
点検出装置は、選択領域に含まれる焦点検出領域の個数
を設定する個数設定手段231を備え、領域設定手段2
08Eは、個数設定手段231により設定された個数の
焦点検出領域を含むように選択領域を設定するようにし
たものである。請求項19の焦点検出装置の個数設定手
段231Aは、選択領域に含まれる焦点検出領域の個数
を設定する設定部材232を有するようにしたものであ
る。請求項20の焦点検出装置は、焦点検出手段210
の検出結果に基づいて被写体の静止または移動を判定す
る静止移動判定手段233を備え、個数設定手段231
Bは、静止移動判定手段233の判定結果に基づいて選
択領域に含まれる焦点検出領域の個数を設定するように
したものである。請求項21の焦点検出装置は、撮影レ
ンズを通過した被写体からの光束を受光する2次元の光
電変換手段234と、この2次元の光電変換手段234
の出力を解析して撮影画面内における被写体の大きさの
変化および動きを検出する解析手段235とを備え、個
数設定手段231Cは、解析手段235により検出され
た被写体の大きさの変化および動きに基づいて選択領域
に含まれる焦点検出領域の個数を設定するようにしたも
のである。請求項22の焦点検出装置は、撮影者の視線
がファインダースクリーンのどこを注視しているかを検
出する視線検出手段236を備え、個数設定手段231
Dは、視線検出手段236の視線検出結果に基づいて選
択領域に含まれる焦点検出領域の個数を設定するように
したものである。請求項23の焦点検出装置の個数設定
手段231Eは、撮影レンズの焦点距離に応じて選択領
域に含まれる焦点検出領域の個数を設定するようにした
ものである。請求項24の焦点検出装置は、焦点検出の
ために許容される時間を設定する時間設定部材237を
備え、個数設定手段231Fは、時間設定部材237に
設定された時間内に焦点検出手段210で焦点検出が完
了するように選択領域に含まれる焦点検出領域の個数を
設定するようにしたものである。クレーム対応図である
図1に対応づけて請求項25,26の発明を説明する
と、請求項25の焦点検出装置は、撮影画面内の選択領
域206を表示する表示手段241を備える。請求項2
6の焦点検出装置の表示手段241Aは、選択領域20
6内の複数の焦点検出領域201a,201bの内、焦
点検出手段210の焦点検出結果に最も関連のある焦点
検出領域を表示するようにしたものである。
【0006】
【作用】請求項1では、選択領域206に属する複数の
焦点検出領域201a,201bに対応した電荷蓄積型
光電変換手段203,204の出力の処理結果に基づい
て、撮影レンズの焦点調節状態が検出される。これによ
り、撮影画面内の広い範囲で焦点検出を行なうために多
くの焦点検出領域を設定しても、被写体を補捉する選択
領域内の焦点検出領域に対してのみ焦点検出処理を行な
うので、短時間で焦点検出が行なえる。請求項4では、
位置設定手段211により設定された撮影画面内の選択
領域の位置に基づいて、領域設定手段208Aにより選
択領域が設定される。これにより、意図する被写体を確
実に選択領域内に補捉して焦点検出を行なうことができ
る。請求項11では、大きさ設定手段221により設定
された大きさに従って、領域設定手段208Dにより選
択領域が設定される。これにより、どのような被写体で
も確実に選択領域に補捉して焦点検出を行なうことがで
きる。請求項18では、個数設定手段231により設定
された個数の焦点検出領域が含まれるように、領域設定
手段208Eにより選択領域が設定される。これによ
り、どのような被写体でも確実に選択領域に補捉して焦
点検出を行なうことができる。
【0007】
【実施例】
−第1の実施例− 図5は、第1の実施例の構成を示すブロック図である。
撮影レンズ1へ入射した被写体からの光束の一部は、メ
インミラー2を通過してサブミラー3に反射され、焦点
検出光学系4へ導かれる。この実施例では撮影画面内に
少なくとも3個以上の焦点検出領域が設定され、これら
の各焦点検出領域に対応して電荷蓄積型光電素子アレイ
5が設けられ、各焦点検出領域ごとの被写体からの光束
を受光してその光強度分布に応じた電気信号を出力す
る。
【0008】設定部6は撮影画面内の選択領域の位置を
設定する。この設定方法については後述するが、撮影者
が設定部材により手動で設定する場合と、カメラが所定
のアルゴリズムにより自動的に判断して設定する場合と
がある。領域設定部7は、設定部6で設定された選択領
域の位置に基づいて、複数の焦点検出領域を含む選択領
域と少なくとも1個の焦点検出領域を含む非選択領域と
を撮影画面内に設定する。処理部8は、選択領域に含ま
れる焦点検出領域に対応した光電素子アレイ5の出力信
号に基づいて周知の焦点検出演算を行ない、それらの焦
点検出領域ごとの撮影レンズ1の焦点調節状態を検出
し、レンズ駆動方向および駆動量を算出する。なおこの
第1の実施例では、非選択領域に含まれる焦点検出領域
に対応した光電素子アレイ5の出力信号には何の処理も
行なわない。つまり、選択領域に対しては焦点検出演算
処理を行ない、非選択領域に対しては何もしない。レン
ズ駆動部9は、レンズ駆動方向および駆動量に従ってギ
ア10を介して撮影レンズ1を駆動する。また表示駆動
部11は、スクリーンマット12の上に重ねて設けられ
た表示部13を駆動して、設定された選択領域やその選
択領域に含まれる焦点検出領域などをファインダースク
リーンに表示する。
【0009】図6(a)は撮影画面内に5個の焦点検出
領域を設定した一実施例示し、図7はその焦点検出光学
系を示す。また図8は撮影画面内に10個の焦点検出領
域を設定した他の実施例を示し、図9はその焦点検出光
学系を示す。図7に示す焦点検出光学系は、図6(a)
に示す撮影画面21内の5個の焦点検出領域22〜26
のそれぞれに対応して、撮影レンズ1の予定結像面近傍
に5個のフィールドレンズ27〜31と、その後方に5
対の再結像レンズ32a,32b〜36a,36bと、
5対の光電素子アレイ37a,37b〜41a,41b
とを備える。また図9に示す焦点検出光学系は、図8に
示す撮影画面45内の10個の焦点検出領域46〜55
のそれぞれに対応して、撮影レンズ1の予定結像面近傍
に不図示の10個のフィールドレンズと、その後方に1
0対の再結像レンズ56a,56b〜65a,65b
と、10対の光電素子アレイ66a,66b〜75a,
75bとを備える。
【0010】図10は撮影画面内の選択領域の位置を設
定する設定部材を示す。設定部材はカメラ81の背面の
例えば右手の親指で設定しやすい位置に設けられる。設
定部材82はスライドスイッチを用いた例を示し、撮影
画面の左,中央,右の3つの領域の中のいずれかに選択
領域の位置を設定する。また設定部材83はタッチセン
サーを用いた例を示し、12の領域に分割された撮影画
面の中のいずれかに選択領域の位置を設定する。
【0011】図6(b)は選択領域および非選択領域の
設定例を示す図である。5個の焦点検出領域22〜26
が設定された撮影画面21の中で、設定部材82または
83により撮影画面21の左側に選択領域の位置が設定
され、領域設定部7で2個の焦点検出領域22,23を
含む選択領域85と焦点検出領域24〜26を含む非選
択領域86とが設定される。なお、選択領域の位置を設
定する設定部材は上記のスライドスイッチやタッチセン
サーに限定されない。
【0012】次に、カメラが所定のアルゴリズムにより
自動的に判断して選択領域の位置を決定する設定部を説
明する。図11は図5に示すカメラのファインダー部を
示す。撮影レンズ1を通過してメインミラー2に反射さ
れた被写体からの光束の一部は、スクリーンマット12
および表示部13を通過してペンタプリズム91へ導か
れる。さらに、ペンタプリズム91により一部は接眼レ
ンズ92を経て撮影者の眼へ導かれ、他の一部はレンズ
93を経て2次元イメージセンサー94へ導かれ、2次
元イメージセンサー94上に被写体像が形成される。2
次元イメージセンサー94は、この被写体像の光強度分
布に応じて光電変換を行ない、図12に示す設定部6A
の画像処理部95へ画像信号を出力する。なお、この2
次元イメージセンサー94は焦点検出専用でなくてもよ
い。
【0013】画像処理部95は、数10msごとに出力
される2次元イメージセンサー94の画像信号に基づい
て、選択領域の中で、焦点検出結果に最も関連のある焦
点検出領域に対応した前回の画像信号の一部と今回の画
像信号の一部とを比較して、最も相関の大きい位置を求
めて主要被写体の移動方向および移動量を算出する。図
13,図14により、その算出方法を詳しく説明する。
2次元イメージセンサー94の画素数を100画素と
し、図13に示すように左上隅から右下隅まで各画素に
番号を付したとき、例えば画素Pklを中心とする9個
の画素(図14に実線で示す)、 P(k−1,l−1),P(k−1,l),P(k−
1,l+1),P(k,l−1),P(k,l),P
(k,l+1),P(k+1,l−1),P(k+1,
l),P(k+1,l+1) と、それらの位置から少しずれた位置にある画素P(k
−1,l)を中心とした9個の画素(図14に破線で示
す)、 P(k−2,l−1),P(k−2,l),P(k−
2,l+1),P(k−1,l−1),P(k−1,
l),P(k−1,l+1),P(k,l−1),P
(k,l),P(k,l+1) とを比較し、対応する画素ごとに画像信号の出力差の絶
対値の和S(i,j)を求める。 S(i,j)=ΣΣ|P(k+m,l+n) −P(k+m+i,l+n+j)| ・・・(1) ここで、ΣΣは、m=−1〜+1,n=−1〜+1の総
和を示す。この和S(i,j)が最小となる(i,j)
の値が主要被写体の移動方向および移動量を示す。設定
部6Aは、算出された主要被写体の位置、あるいは主要
被写体が移動していればその移動方向および移動量に基
づいて選択領域の位置を決定する。
【0014】次に、カメラのファインダーを覗く撮影者
の視線が撮影画面のどこを注視しているかを検出して、
その位置を選択領域の位置とする設定部を説明する。図
15はカメラのファインダー部を後方から見た図であ
り、図16は図15に示すファインダー部のA〜A’断
面図、図17はB〜B’またはC〜C’断面図である。
上述したように被写体からの光束の一部は、ペンタプリ
ズム91および接眼レンズ92を経て撮影者の眼101
に達する。接眼レンズ92の下にはイメージセンサー1
02が設けられており、そのイメージセンサー102上
にはレンズ103により開口104を通して得られた撮
影者の目101の像が結像される。開口104の左右に
は開口105,106が設けられ、各開口105,10
6の中には図17に示すようにレンズ107,108と
赤外LED109,110がそれぞれ設けられる。これ
らの赤外LED109,110から発っせられた照明光
は、それぞれのレンズ107,108および開口10
5,106を介して撮影者の目101へ導かれ、さらに
撮影者の目101で反射された光は、開口104および
レンズ103を介してイメージセンサ102へ導かれ
る。
【0015】図18は、イメージセンサー102上に投
影された撮影者の目101の像、および赤外LED10
9,110の照明用開口105,106の像を示す。ま
た図19は、撮影者の視線位置により選択領域の位置を
決定する設定部6Bを示す。イメージセンサー102
は、投影された撮影者の目101および照明用開口10
5,106の像の光強度分布に応じて電気信号、すなわ
ち画像信号を発生し、視線処理部111へ出力する。視
線処理部111はイメージセンサー102から得られた
画像信号を処理し、図20に示すように瞳孔像112お
よび照明用開口像113,114を抽出する。さらに、
瞳孔像112の中心位置の座標(xe,ye)と、2つ
の照明用開口像113,114の中心位置の座標(x
i,yi)とを求める。これらの座標(xe,ye),
(xi,yi)に基づいて、撮影者の視線が撮影画面内
のどこを注視しているかを判定する。この判定は、瞳孔
座標(xe,ye)と照明用開口座標(xi,yi)と
の位置関係に対して実験的に求められた撮影者の視線位
置のメモリテーブルを参照して行なわれる。なお、それ
らの関係を表す近似式を用いて撮影者の視線位置を検出
してもよい。
【0016】上述した視線位置検出方法には次のような
特徴がある。すなわち、視線検出用の発光部,受光部と
もにファインダーの接眼レンズ92を通さないので、撮
影レンズ1から入射した被写体からの光、すなわち不要
な迷光が混入せず、またゴーストの問題もなく正確な視
線を検出できる。さらに、接眼レンズ92の周辺に被写
体からの光束と視線位置検出用の光束とを分離するため
の光学系が不要となるので、構造が簡単でコンパクトに
なる。なお、視線検出用の発光部および受光部を接眼レ
ンズ92の上側に設置すると、照明光および反射光が撮
影者の目101の上まぶたに遮られて検出が難しくなる
ので、それらは接眼レンズ92の下側に設置される。ま
た、通常、ファインダーを覗き込む撮影者の目101と
結像用の開口104との位置関係は10〜30mmの範
囲で変化する。従って、レンズ103の倍率を高くして
被写界深度を深くしておく必要があり、同レンズ103
の倍率は1/10〜1/20倍に設定される。これによ
り、レンズ103からイメージセンサー102までの距
離は2mm程度かそれ以下となり、イメージセンサー1
02の受光面も2mm角またはそれ以下となる。つま
り、上述した視線位置検出方法では視線検出用光学系を
コンパクトに構成することができる。
【0017】なお、選択領域に含まれる複数の焦点検出
領域を用いた焦点検出結果に最も関連のある(寄与度の
大きい)焦点検出領域、すなわち撮影レンズ1の駆動方
向および駆動量を演算する基となった焦点検出領域の位
置をもとにしてあるいは中心にして次回の選択領域の位
置として設定してもよい。
【0018】次に、領域設定部7による選択領域の設定
方法を説明する。領域設定部7は、上述したように、設
定部6で決定された選択領域の位置に基づいて、複数の
焦点検出領域を含む選択領域と、少なくとも1個の焦点
検出領域を含む非選択領域とを撮影画面内に設定する。
この設定作業は後述する焦点検出サイクルごとに行なわ
れ、設定部6で選択領域の位置が変更された場合や被写
体が移動している場合には撮影画面内を選択領域が移動
する。撮影画面内に設定された3個以上の焦点検出領域
の中から、複数の焦点検出領域を含むようにして選択領
域を設定する組合せはいく通りも存在するが、隣接する
選択領域の中には必ずどちらの選択領域にも含まれる共
通の焦点検出領域が1個以上存在するように選択領域を
設定する。
【0019】例えば、図21(a)〜(c)に示すよう
に5個の焦点検出領域22〜26が設定された撮影画面
21では、図21(a)に示す選択領域125と図21
(b)に示す選択領域126とは互いに隣接しており、
焦点検出領域23は両方の選択領域125,126に含
まれる。また、図21(b)に示す選択領域126と図
21(c)に示す選択領域127とは互いに隣接してお
り、焦点検出領域24は両方の選択領域126,127
に含まれる。同様に、図22(a)〜(d)に示すよう
に10個の焦点検出領域が設定された撮影画面45で
は、互いに隣接する選択領域131〜134にはどちら
の選択領域にも含まれる共通の焦点検出領域が少なくと
も1個存在する。このように選択領域を設定することに
より、移動被写体を追尾して選択領域を滑らかに移動さ
せることができ、選択領域の追従性を向上させることが
できる。
【0020】また、例えば図22(a)〜(d)に示す
ように、各選択領域131〜134に含まれる複数の焦
点検出領域の像ずれを検出する方向はすべて同一ではな
い。図22の例では、各選択領域内の焦点検出領域の像
ずれ検出方向が直交しており、縦または横に細長い被写
体でもどちらかの焦点検出領域で焦点検出が可能とな
る。このように、互いに像ずれ検出方向が平行でない複
数の焦点検出領域を領域内に含むように選択領域を設定
することによって、どの選択領域においても縦縞のみの
あるいは横縞のみの被写体に対して確実に焦点検出が行
なえる。
【0021】図23〜図26は表示部13の表示例を示
す。表示部13は液晶やエレクトロクロミック素子など
により構成され、ファインダースクリーン上の被写体像
に重ねて選択領域や焦点検出領域などを表示する。図2
3(a)〜(c)では、図6(a)に示す5個の焦点検
出領域22〜26の内、選択領域に含まれる焦点検出領
域をはっきりと明確に表示し(図では、実線で示す)、
非選択領域に含まれる焦点検出領域をうすく表示する
(図では、破線で示す)。同様に図24(a)〜(d)
では、図8に示す10個の焦点検出領域46〜55の
内、選択領域に含まれる焦点検出領域をはっきりと明確
に表示し(図では、実線で示す)、非選択領域に含まれ
る焦点検出領域をうすく表示する(図では、破線で示
す)。なお、選択領域に含まれる焦点検出領域だけを表
示してもよい。
【0022】また図25(a)〜(c)では、図6
(a)に示す5個の焦点検出領域22〜26の内、選択
領域を枠[]で囲って表示し、さらにその中の撮影レン
ズ1の駆動方向および駆動量を演算する基になった焦点
検出領域をはっきりと明確に表示し(図では、実線で示
す)、それ以外の焦点検出領域をうすく表示する(図で
は、破線で示す)。同様に図26(a)〜(d)では、
選択領域を枠で囲って表示し、その枠の中の撮影レンズ
1の駆動方向および駆動量を演算する基になった焦点検
出領域をはっきりと明確に表示し(図では、実線で示
す)、それ以外の焦点検出領域をうすく表示する(図で
は、破線で示す)。なお、選択領域をはっきりと明確に
表示し、すべての焦点検出領域をうすく表示してもよい
し、選択領域だけを表示するようにしてもよい。
【0023】次に図27により、第1の実施例の動作を
説明する。まずステップS1において、選択領域の決定
とその表示を行なう。上述したように、選択領域は、設
定部5で手動または自動的に設定された選択領域の位置
に応じて領域設定部7で設定され、図5に示す表示部1
3に表示される。特に、電源オン時やリセット時の第1
回目の選択領域の設定は手動で行うようにするのが確実
である。続くステップS2で、選択領域内の焦点検出領
域に対応する対の光電素子アレイ5から出力される電気
信号、すなわち画像信号をメモリに記憶する。ステップ
S3で、メモリに記憶された対の画像信号に基づいて像
ずれ量を検出可能か否かを判別し、例えばコントラスト
のない被写体のように像ずれ量の検出が不可能なときは
ステップS4をスキップする。ステップS4では、メモ
リに記憶されている対の画像信号に基づいて各焦点検出
領域の像ずれ量を演算する。ステップS5において、選
択領域の複数の焦点検出領域のデフォーカス量の中から
1つのデフォーカス量を決定する。勿論ほぼ同じ値のデ
フォーカス量を与える複数の焦点検出領域がある場合に
は、何らかの統計処理をしてもよい。選択領域の中の複
数の焦点検出領域のデフォーカス量から1つのデフォー
カス量を決定する方法には、例えばカメラに最も近い被
写体位置を示す領域の値を選択する至近優先方法、前回
選択された領域の焦点検出結果に最も近い値を示す領域
の値を選択する現状優先方法、上述した撮影者の視線が
特に集中する焦点検出領域の値を選択する方法、上述し
た画像処理の結果による主要被写体の画面内の動きを考
慮して焦点検出領域を選択しその値を選択する方法など
が考えられる。いずれかの方法あるいはこれらの方法を
加味した方法により決定されたデフォーカス量に基づい
て撮影レンズ1の駆動方向および駆動量を算出し、続く
ステップS6でレンズ駆動部9により撮影レンズ1を移
動する。
【0024】このように、撮影画面内に3個以上の焦点
検出領域を設定し、意図する被写体が存在する場所に複
数の焦点検出領域を含む選択領域を設定するとともに、
少なくとも1個の焦点検出領域を含む非選択領域を設定
するようにした。これらの選択領域および非選択領域に
対応した光電素子アレイの出力にはそれぞれ異なる処理
を行ない、選択領域に属する光電素子アレイの出力の処
理結果に基づいて焦点検出を行なうようにした。このよ
うにしたことにより、撮影画面内の広い範囲で焦点検出
が可能となり、焦点検出領域のいずれかで意図する被写
体を確実に補捉できる上に、焦点検出領域の個数が多く
ても意図する被写体近くの選択領域に含まれる焦点検出
領域だけで焦点検出演算を行なうので焦点検出時間が短
縮される。この場合個々の焦点検出領域は、奥行のある
被写体像が1つの焦点検出領域の中に入る確率が十分小
さいような大きさ(ファインダースクリーン上で0.5
mm〜3mm程度)に設定されている。また、1個の狭い焦
点検出領域を使うだけでは、わずかな手ぶれやわずかな
被写体の動きで主要被写体を前記焦点検出領域から外し
てしまう可能性が大きいので、前記焦点検出領域のごく
近傍にある1つ以上の焦点検出領域を含めて選択領域を
設定し、わずかな手ぶれでも主要被写体をとりのがすこ
とが無いようにしている。しかし選択領域を広くしすぎ
ると、意図せぬ被写体を誤って選択する確率が増大する
とともに、演算時間も増大するため好ましいことではな
い。この意味で選択領域の広がりはファインダースクリ
ーン上で3〜10mm程度にすることが好ましい。また、
選択領域の位置を撮影者が手動で任意の位置に設定する
ようにしたので、撮影者が必要と考えるタイミングで意
図する被写体に選択領域を設定できる。さらに、イメー
ジセンサーの画像信号を処理して検出した主要被写体位
置の変化や、あるいは撮影者の視線を検出して得られた
主要被写体とその変化をもとにして数百ms以下のサイク
ルでくり返される焦点検出サイクルでの次回の選択領域
の位置を自動的に設定するようにしたので、主要被写体
がファインダースクリーン内で移動する場合でも、たえ
ず手動により選択領域を切り換えずとも自動的に主要被
写体を追って選択領域が選ばれるので操作性が向上す
る。撮影者は始めの1回もしくは主要被写体を撮影者の
意図にもとづいて変更したい時にマニュアル操作(場合
によっては視線操作)により(必要に応じて)カメラに
主要被写体がどの位置であるかを指示するだけで、あと
はカメラが自動的に主要被写体を判断して選択領域を決
定して追ってくれることになり、使い勝手が向上する。
【0025】−第2の実施例− 上記第1の実施例では非選択領域に属する焦点検出領域
に対しては何の処理も行なわなかったが、撮影画面内の
選択領域は常に一定ではなく、時間とともに移動する可
能性がある。また、電荷蓄積型光電素子アレイ5は、所
定の画像出力レベルを得るために被写体の光強度に応じ
て電荷蓄積時間を調整する必要がある。通常、今回の画
像出力と電荷蓄積時間とに基づいて次回の最適な電荷蓄
積時間が算出され、次回の光電変換時にはその時間だけ
電荷の蓄積が行なわれる。今、主要被写体の移動にとも
なって選択領域が撮影画面内を移動するため、新たに選
択領域に含まれた焦点検出領域では次回の電荷蓄積時間
が算出されていない。従って新たに選択領域に含まれた
焦点検出領域に対して適正な蓄積制御が行なえず、その
結果、その焦点検出領域に対する焦点検出が不能とな
る。このような不具合を避けるため、この第2の実施例
では、非選択領域に属する焦点検出領域でも次回に選択
領域に設定されるか、あるいはその可能性が高い焦点検
出領域に対しては、今回の画像出力と電荷蓄積時間とに
基づいて次回の最適な電荷蓄積時間を算出する。
【0026】図28は第2の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。この第2の実施例では、今回の光電素子ア
レイ5の画像出力と電荷蓄積時間とに基づいて、次回の
電荷蓄積時間を算出する蓄積時間算出部121を備え
る。この蓄積時間算出部121以外の構成は図5に示す
第1の実施例の構成と同様であり、同様な機器に対して
は同符号を付して説明を省略する。
【0027】図29は第2の実施例の動作を示すフロー
チャートである。なお、第1の実施例の動作を示す図2
7と同様な処理を行なうステップに対しては、同ステッ
プ番号を付して相違点を中心に説明する。ステップS1
1において、新しい焦点検出サイクルの開始条件を確認
し、条件が満たされれば焦点検出動作を開始する。この
サイクル開始の条件としては、光電素子アレイ5の蓄積
電荷の転送完了、焦点検出演算完了、撮影レンズ1の駆
動完了などがある。続くステップS12で、上述した手
順により選択領域を決定するとともに、次回の選択予想
領域を決定する。この次回の選択予想領域は、上述した
移動被写体の移動方向および移動距離に基づいて非選択
領域の中からその一部または全部を選択する。次にステ
ップS13で、選択領域および次回の選択予想領域に含
まれる焦点検出領域に対応する光電素子アレイ5の電荷
蓄積を行なった後、ステップS2〜S6で上述した処理
を行ないステップS14へ進む。ステップS14では、
選択領域および次回の選択予想領域内の焦点検出領域に
対応する光電素子アレイ5の画像出力の大きさと電荷蓄
積時間とに基づいて、それらの各領域の次回の電荷蓄積
時間を算出する。なおステップS2で選択予想領域内の
画像出力自体又は少なくとも最大値、最小値、平均値等
の代表値を記憶しておき、ステップS14での次回の蓄
積時間算出に使用する。あるいはステップS14をステ
ップS2の直後に行なうようにして、次回の蓄積時間の
みを記憶するようにしても良く、この場合選択領域に関
する画像出力をステップS14以降は消去できるのでメ
モリの節約ができる。
【0028】このように、非選択領域に含まれる焦点検
出領域でも、移動被写体の移動方向および移動距離に基
づいて次回に選択領域に含まれると予想される焦点検出
領域に対しては、今回のその領域の光電素子アレイの出
力と電荷蓄積時間とに基づいて次回の電荷蓄積時間を算
出するようにしたので、被写体移動にともなって新たな
焦点検出領域が選択領域に含まれても短時間で焦点検出
が行なえ、移動被写体に対する焦点検出の応答性が向上
する。
【0029】−第3の実施例− 通常、選択領域は、手振れなどにより被写体が選択領域
から簡単に外れないような大きさに設定される。選択領
域に静止被写体を補捉して撮影を行なう場合には選択領
域の大きさは狭くてもよいが、移動被写体を追尾して撮
影を行なう場合には選択領域が広い方が移動被写体を補
捉しやすい。このように撮影条件に応じて選択領域の大
きさを変更する第3の実施例を説明する。図30は第3
の実施例の構成を示す。この実施例は図5に示す第1の
実施例に広がり設定部141を追加したものであり、第
1の実施例と同様な機器に対しては同符号を付して説明
を省略する。広がり設定部141は、図31に示すよう
にカメラ142の背面に設けられた広がり設定部材14
3によって選択領域の大きさを設定する。広がり設定部
材143はスライド型のスイッチで構成され、小,中,
大の3種類の大きさから任意の選択領域の大きさを選択
できる。”中”の大きさは、手振れなどにより被写体が
選択領域から簡単に外れないような大きさである。ま
た、”小”は、それよりも狭く静止被写体に厳密に焦点
調節を行なう場合などに有効であり、”大”は、最も広
く移動被写体を追尾して撮影を行なう場合に有効であ
る。
【0030】なお、広がり設定部材143に設定された
大きさに応じて、選択領域に含まれる焦点検出領域の個
数を決定するようにしてもよい。例えば、”小”の大き
さの選択領域には2個の焦点検出領域を含むようにし、
また”中”の大きさの選択領域には3個の焦点検出領域
を含むようにし、さらに”大”の大きさの選択領域には
4個またはそれ以上の焦点検出領域を含むようにする。
また、広がり設定部材143はスライド型スイッチに限
定されず、ダイアル式スイッチやタッチセンサーなどで
構成してもよい。
【0031】上記第3の実施例では、広がり設定部材1
43に設定された大きさに応じて広がり設定部141で
選択領域の大きさを設定するようにしたが、上述した2
次元のイメージセンサー102の画像処理結果に基づい
て被写体の静止または移動を検出するか、あるいは前後
2回の焦点検出結果と焦点検出間隔とに基づいて被写体
の静止または移動を検出して、カメラが自動的に選択領
域の大きさを設定するようにしてもよい。すなわち、静
止被写体に対しては選択領域の大きさを通常の大きさか
またはそれよりも狭くし、移動被写体に対しては広い選
択領域を設定する。
【0032】また、上述した視線位置の検出結果に基づ
いて選択領域の大きさを設定してもよい。すなわち、撮
影者の視線位置が撮影画面内の広い範囲を移動していれ
ば広い選択領域を設定し、狭い範囲を移動していれば狭
い選択領域を設定する。
【0033】さらに、撮影レンズ1の焦点距離に応じて
選択領域の大きさを設定してもよい。すなわち、撮影レ
ンズ1の焦点距離が望遠側にあれば広い選択領域を設定
し、広角側にあれば狭い選択領域を設定する。
【0034】さらにまた、焦点検出のために許容される
時間を設定する設定部材を設け、その設定部材に設定さ
れた時間内に焦点検出が完了するような選択領域の大き
さを設定するようにしてもよい。すなわち、速い焦点検
出の応答性が必要な場合は狭い選択領域を設定し、応答
性が遅くてもよい場合は広い選択領域を設定する。
【0035】このように、選択領域の大きさを、撮影者
が広がり設定部材により任意に設定したり、被写体の静
止または移動などの撮影条件に応じて自動的に設定する
ようにしたので、どのような被写体でも選択領域内に確
実に補捉して焦点検出を行なうことができる。
【0036】−第4の実施例− 移動被写体を追尾して撮影レンズを駆動する予測駆動機
能を備えたカメラに本発明を応用した実施例を説明す
る。図32は第4の実施例の構成を示す。この第4の実
施例では、移動被写体の運動速度を検出して焦点検出時
点から実際の露光までのレリーズタイムラグ期間中の被
写体の移動量を演算し、露光時に撮影レンズ1を移動被
写体に合焦させるための予測駆動量を算出する予測駆動
量算出部151を備える。この予測駆動量算出部151
以外の構成は図5に示す第1の実施例と同様であり、同
様な機器に対しては同符号を付して説明を省略する。
【0037】次に図33に示すフローチャートにより、
第4の実施例の動作を説明する。まずステップS21に
おいて上述した手順により選択領域を設定した後、ステ
ップS22で選択領域内の焦点検出領域に対応した光電
素子アレイ5の電荷蓄積を行なう。次にステップS23
で、光電素子アレイ5の出力信号に基づいて各焦点検出
領域の焦点検出演算を行ない、続くステップS24で、
上述した至近優先方法,現状優先方法,撮影者の視線検
出結果に基づく方法および画像処理結果に基づく方法な
どにより、複数の焦点検出結果から1つのデフォーカス
量を決定する。そしてステップS25で、今回のデフォ
ーカス量および前回のデフォーカス量と、それらの検出
間隔中のレンズ駆動量とに基づいて被写体の静止または
移動を判定し、移動と判定されると被写体の将来の予測
位置もしくは追尾のためのレンズ速度を算出して撮影レ
ンズ1の予測駆動を行なう。
【0038】上記実施例では撮影画面の中に5個および
10個の焦点検出領域が設定された場合を例に上げて説
明したが、撮影画面内の焦点検出領域の個数は上記実施
例に限定されない。また、選択領域および非選択領域の
設定方法についても上記実施例に限定されない。
【0039】以上の実施例の構成において、光電素子ア
レイ5が電荷蓄積型光電変換手段を、処理部8が処理手
段および焦点検出手段を、領域設定部7が領域設定手段
を、設定部6,6A,6Bが位置設定手段を、設定部材
82,83が位置設定部材を、イメージセンサー10
2,レンズ103,107,108,赤外LED10
9,110および開口104〜106が視線検出手段
を、2次元イメージセンサー94が2次元の光電変換手
段を、画像処理部95が解析手段を、広がり設定部14
1が大きさ設定手段を、広がり設定部材143が設定部
材を、表示駆動部11および表示部13が表示手段をそ
れぞれ構成する。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、撮
影画面内に設定された3個以上の焦点検出領域の内、複
数の焦点検出領域を含む選択領域と少なくとも1個の焦
点検出領域を含む非選択領域とを設定し、選択領域内の
焦点検出領域に対しては焦点検出処理を行なうようにし
たので、撮影画面内の広い範囲で焦点検出が可能とな
り、焦点検出領域のいずれかで意図する被写体を確実に
補捉できる上に、焦点検出領域の個数が多くても選択領
域に含まれる焦点検出領域だけに焦点検出処理を行なう
ので焦点検出時間が短縮される。また、非選択領域に含
まれる焦点検出領域の内の次回に選択領域に含まれる可
能性のある焦点検出領域に対して、その電荷蓄積型光電
変換手段の出力値および電荷蓄積時間に基づいて次回の
電荷蓄積時間を演算するようにしたので、被写体移動に
ともなって新たな焦点検出領域が選択領域に含まれても
短時間で焦点検出が行なえ、移動被写体に対する焦点検
出の応答性が向上する。さらに、選択領域の位置を撮影
者が手動で任意の位置に設定するようにしたので、意図
する主要被写体に選択領域を設定して焦点検出が行なえ
る。さらにまた、イメージセンサーの画像信号を処理し
て検出した被写体位置や、あるいは撮影者の視線を検出
して得られた視線位置を選択領域の位置として自動的に
設定するようにしたので、被写体の移動に対応してひん
ぱんに手動で選択しなおす必要がなく操作性が向上す
る。選択領域の大きさまたは選択領域に含まれる焦点検
出領域の個数を、撮影者が設定部材により任意に設定し
たり、被写体の静止または移動などの撮影条件に応じて
自動的に設定するようにしたので、どのような被写体で
も選択領域内に確実に補捉して焦点検出を行なうことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図。
【図2】クレーム対応図。
【図3】クレーム対応図。
【図4】クレーム対応図。
【図5】第1の実施例の構成を示すブロック図。
【図6】撮影画面内に5個の焦点検出領域を設定した実
施例を示す図。
【図7】図6に示す撮影画面内の5個の焦点検出領域に
対応する焦点検出光学系を示す図。
【図8】撮影画面内に10個の焦点検出領域を設定した
実施例を示す図。
【図9】図8に示す撮影画面内の10個の焦点検出領域
に対応する焦点検出光学系を示す図。
【図10】撮影画面内の選択領域の位置を設定する設定
部材を示す図。
【図11】カメラのファインダー部を示す図。
【図12】イメージセンサーの画像処理結果に基づいて
選択領域を設定する設定部を示す図。
【図13】2次元イメージセンサーを示す図。
【図14】画像処理方法を説明する図。
【図15】カメラのファインダー部を後方より見た図。
【図16】カメラのファインダー部の断面図。
【図17】カメラのファインダー部の断面図。
【図18】イメージセンサー上に投影された撮影者の目
および照明用開口の像を示す図。
【図19】撮影者の視線位置を検出して選択領域を設定
する設定部を示す図。
【図20】撮影者の目の瞳孔と照明用開口との位置関係
を示す図。
【図21】隣接した選択領域とその選択領域に含まれる
焦点検出領域との関係を示す図。
【図22】隣接した選択領域とその選択領域に含まれる
焦点検出領域との関係を示す図。
【図23】選択領域および焦点検出領域の表示例を示す
図。
【図24】選択領域および焦点検出領域の表示例を示す
図。
【図25】選択領域および焦点検出領域の表示例を示す
図。
【図26】選択領域および焦点検出領域の表示例を示す
図。
【図27】第1の実施例の動作を示すフローチャート。
【図28】第2の実施例の構成を示すブロック図。
【図29】第2の実施例の動作を示すフローチャート。
【図30】第3の実施例の構成を示すブロック図。
【図31】カメラの背面に設けられた広がり設定部材を
示す図。
【図32】第4の実施例の構成を示すブロック図。
【図33】第4の実施例の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 撮影レンズ 4,202 焦点検出光学系 5 光電素子アレイ 6,6A,6B 設定部 7 領域設定部 8 処理部 9 レンズ駆動部 11 表示駆動部 13 表示部 21,45 撮影画面 22〜26,46〜55,201a〜201c 焦点検
出領域 82,83,222,232 設定部材 85,125〜127,131〜134,206 選択
領域 86,207 非選択領域 93 レンズ 94 2次元イメージセンサー 95 画像処理部 101 目 102 イメージセンサー 103,107,108 レンズ 104〜106 開口 109,110 赤外LED 111 視線処理部 112 瞳孔像 113,114 照明用開口 121 蓄積時間算出部 141 広がり設定部 143 広がり設定部材 151 予測駆動量算出部 203〜205 光電変換手段 203a,203b,204a,204b,205a,
205b 受光部 208,208A〜208E 領域設定手段 209,209A,209B 処理手段 210 焦点検出手段 211,211A〜211D 位置設定手段 212 位置設定部材 213,226,236 視線検出手段 214,224,234 2次元の光電変換手段 215,225,235 解析手段 221,221A〜221F 大きさ設定手段 223,233 静止移動判定手段 227,237 時間設定部材 231,231A〜231F 個数設定手段 241,241A 表示手段

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影画面内に設定された3個以上の焦点検
    出領域のそれぞれに対応して設けられ、前記各焦点検出
    領域から焦点検出光学系によって導かれた一対の光束を
    受光する一対の受光部を複数対有する電荷蓄積型光電変
    換手段と、 複数の前記焦点検出領域を含む選択領域と、少なくとも
    1個の前記焦点検出領域を含む非選択領域とを前記撮影
    画面内に設定する領域設定手段と、 前記選択領域に属する前記焦点検出領域に対応した電荷
    蓄積型光電変換手段の出力と、前記非選択領域に属する
    前記焦点検出領域に対応した電荷蓄積型光電変換手段の
    出力とにそれぞれ異なる処理を施す処理手段と、 前記選択領域に属する前記電荷蓄積型光電変換手段の出
    力の前記処理手段による処理結果に基づいて、撮影レン
    ズの焦点調節状態を検出する焦点検出手段とを備えるこ
    とを特徴とする焦点検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の焦点検出装置において、 前記処理手段は、少くとも前記選択領域に属する前記電
    荷蓄積型光電変換手段の出力を記憶するとともに、前記
    選択領域に属する電荷蓄積型光電変換手段の対の受光部
    上の像について鮮明度が不足する等で像ずれ演算が不能
    な場合を除いて、像ずれ量を演算することを特徴とする
    焦点検出装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の焦点検出
    装置において、 前記処理手段は、前記非選択領域に属する前記焦点検出
    領域の内の次回に選択領域に含まれる可能性のある焦点
    検出領域に対して、その電荷蓄積型光電変換手段の出力
    値および電荷蓄積時間に基づいて次回の電荷蓄積時間を
    演算することを特徴とする焦点検出装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の焦点検出装置において、 前記撮影画面内の前記選択領域の位置を設定する位置設
    定手段を備え、 前記領域設定手段は、前記位置設定手段により設定され
    た前記選択領域の位置に基づいて前記撮影画面内に前記
    選択領域を設定することを特徴とする焦点検出装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の焦点検出装置において、 前記位置設定手段は、前記撮影画面内の前記選択領域の
    位置を任意に設定可能な位置設定部材を有することを特
    徴とする焦点検出装置。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の焦点検出装置において、 撮影者の視線がファインダースクリーンのどこを注視し
    ているかを検出する視線検出手段を備え、 前記位置設定手段は、前記視線検出手段により検出され
    た前記撮影者の視線に基づいて前記選択領域の位置を設
    定することを特徴とする焦点検出装置。
  7. 【請求項7】請求項4に記載の焦点検出装置において、 前記撮影レンズを通過した被写体からの光束を受光する
    2次元の光電変換手段と、 この2次元の光電変換手段の出力を解析して前記撮影画
    面内における前記被写体の動きを検出する解析手段とを
    備え、 前記位置設定手段は、前記解析手段により検出された前
    記被写体の動きに基づいて前記選択領域の位置を設定す
    ることを特徴とする焦点検出装置。
  8. 【請求項8】請求項4に記載の焦点検出装置において、 前記位置設定手段は、前記焦点検出手段の焦点検出結果
    に最も関連のある焦点検出領域の位置を次回の前記選択
    領域の位置として設定することを特徴とする焦点検出装
    置。
  9. 【請求項9】請求項1に記載の焦点検出装置において、 前記領域設定手段は、所定の周期で選択領域の更新を行
    ない、前回設定された選択領域と隣接する位置に今回の
    選択領域を設定する場合には、前回と今回とのどちらの
    選択領域にも含まれる共通の焦点検出領域が少なくとも
    1個存在するように今回の選択領域を設定することを特
    徴とする焦点検出装置。
  10. 【請求項10】請求項1に記載の焦点検出装置におい
    て、 前記領域設定手段は、焦点検出方向が互いに平行でない
    複数の焦点検出領域を含むように選択領域を設定するこ
    とを特徴とする焦点検出装置。
  11. 【請求項11】請求項1に記載の焦点検出装置におい
    て、 前記選択領域の大きさを設定する大きさ設定手段を備
    え、 前記領域設定手段は、前記大きさ設定手段により設定さ
    れた大きさに従って前記選択領域を設定することを特徴
    とする焦点検出装置。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の焦点検出装置におい
    て、 前記大きさ設定手段は、前記選択領域の大きさを設定す
    る設定部材を有することを特徴とする焦点検出装置。
  13. 【請求項13】請求項11に記載の焦点検出装置におい
    て、 前記焦点検出手段の検出結果に基づいて被写体の静止ま
    たは移動を判定する静止移動判定手段を備え、 前記大きさ設定手段は、前記静止移動判定手段の判定結
    果に基づいて前記選択領域の大きさを設定することを特
    徴とする焦点検出装置。
  14. 【請求項14】請求項11に記載の焦点検出装置におい
    て、 前記撮影レンズを通過した被写体からの光束を受光する
    2次元の光電変換手段と、 この2次元の光電変換手段の出力を解析して前記撮影画
    面内における前記被写体の大きさの変化および動きを検
    出する解析手段とを備え、 前記大きさ設定手段は、前記解析手段により検出された
    前記被写体の大きさの変化および動きに基づいて前記選
    択領域の大きさを設定することを特徴とする焦点検出装
    置。
  15. 【請求項15】請求項11に記載の焦点検出装置におい
    て、 撮影者の視線がファインダースクリーンのどこを注視し
    ているかを検出する視線検出手段を備え、 前記大きさ設定手段は、前記視線検出手段の視線検出結
    果に基づいて前記選択領域の大きさを設定することを特
    徴とする焦点検出装置。
  16. 【請求項16】請求項11に記載の焦点検出装置におい
    て、 前記大きさ設定手段は、前記撮影レンズの焦点距離に応
    じて前記選択領域の大きさを設定することを特徴とする
    焦点検出装置。
  17. 【請求項17】請求項11に記載の焦点検出装置におい
    て、 焦点検出のために許容される時間を設定する時間設定部
    材を備え、 前記大きさ設定手段は、前記時間設定部材に設定された
    前記時間内に前記焦点検出手段で焦点検出が完了するよ
    うに前記選択領域の大きさを設定することを特徴とする
    焦点検出装置。
  18. 【請求項18】請求項1に記載の焦点検出装置におい
    て、 前記選択領域に含まれる前記焦点検出領域の個数を設定
    する個数設定手段を備え、 前記領域設定手段は、前記個数設定手段により設定され
    た個数の前記焦点検出領域を含むように前記選択領域を
    設定することを特徴とする焦点検出装置。
  19. 【請求項19】請求項18に記載の焦点検出装置におい
    て、 前記個数設定手段は、前記選択領域に含まれる前記焦点
    検出領域の個数を設定する設定部材を有することを特徴
    とする焦点検出装置。
  20. 【請求項20】請求項18に記載の焦点検出装置におい
    て、 前記焦点検出手段の検出結果に基づいて被写体の静止ま
    たは移動を判定する静止移動判定手段を備え、 前記個数設定手段は、前記静止移動判定手段の判定結果
    に基づいて前記選択領域に含まれる前記焦点検出領域の
    個数を設定することを特徴とする焦点検出装置。
  21. 【請求項21】請求項18に記載の焦点検出装置におい
    て、 前記撮影レンズを通過した被写体からの光束を受光する
    2次元の光電変換手段と、 この2次元の光電変換手段の出力を解析して前記撮影画
    面内における前記被写体の大きさの変化および動きを検
    出する解析手段とを備え、 前記個数設定手段は、前記解析手段により検出された前
    記被写体の大きさの変化および動きに基づいて、前記選
    択領域に含まれる前記焦点検出領域の個数を設定するこ
    とを特徴とする焦点検出装置。
  22. 【請求項22】請求項18に記載の焦点検出装置におい
    て、 撮影者の視線がファインダースクリーンのどこを注視し
    ているかを検出する視線検出手段を備え、 前記個数設定手段は、前記視線検出手段の視線検出結果
    に基づいて前記選択領域に含まれる前記焦点検出領域の
    個数を設定することを特徴とする焦点検出装置。
  23. 【請求項23】請求項18に記載の焦点検出装置におい
    て、 前記個数設定手段は、前記撮影レンズの焦点距離に応じ
    て前記選択領域に含まれる前記焦点検出領域の個数を設
    定することを特徴とする焦点検出装置。
  24. 【請求項24】請求項18に記載の焦点検出装置におい
    て、 焦点検出のために許容される時間を設定する時間設定部
    材を備え、 前記個数設定手段は、前記時間設定部材に設定された前
    記時間内に前記焦点検出手段で焦点検出が完了するよう
    に前記選択領域に含まれる前記焦点検出領域の個数を設
    定することを特徴とする焦点検出装置。
  25. 【請求項25】請求項1に記載の焦点検出装置におい
    て、 前記撮影画面内の前記選択領域を表示する表示手段を備
    えることを特徴とする焦点検出装置。
  26. 【請求項26】請求項25に記載の焦点検出装置におい
    て、 前記表示手段は、前記選択領域内の複数の焦点検出領域
    の内、前記焦点検出手段の焦点検出結果に最も関連のあ
    る焦点検出領域を表示することを特徴とする焦点検出装
    置。
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