JP2014167530A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】結像光学系の絞り径が大きい場合であっても精度よく焦点検出を行うことが可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】略矩形形状の透過部と前記透過部の周囲に設けられた遮光部とを有し、結像光学系から出射した被写体光が入射する遮光部材と、前記透過部を透過した前記被写体光が入射する複数のマイクロレンズと、前記複数のマイクロレンズの各々について、当該マイクロレンズを透過した前記被写体光が入射する複数の受光素子を有する受光素子アレイと、前記複数の受光素子が前記被写体光を受光して出力した受光信号から、前記略矩形形状の長辺方向における被写体の輝度分布を表す一対の信号列を作成し、当該一対の信号列の位相差を演算することにより前記結像光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、を備える撮像装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置に関する。
従来、結像光学系の予定焦点面近傍に複数のマイクロレンズを配置すると共に、各マイクロレンズに対応付けて複数の受光素子を配置した焦点検出装置が知られている(例えば特許文献1)。
特開2009−175680号公報
特許文献1に記載の焦点検出装置には、結像光学系の絞り径が大きい場合、マイクロレンズ間でクロストークが発生し焦点検出に支障を来すという問題があった。
請求項1に記載の撮像装置は、直交する2軸に沿った幅どうしが異なる形状略矩形形状の透過部と前記透過部の周囲に設けられた遮光部とを有し、結像光学系から出射した被写体光が入射する遮光部材と、前記透過部を透過した前記被写体光が入射する複数のマイクロレンズと、前記複数のマイクロレンズの各々について、当該マイクロレンズを透過した前記被写体光が入射する複数の受光素子を有する受光素子アレイと、前記複数の受光素子が前記被写体光を受光して出力した受光信号から、前記透過部の略矩形形状の長辺方向における被写体の輝度分布を表す一対の信号列を作成し、当該一対の信号列の位相差を演算することにより前記結像光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、結像光学系の絞り径が大きい場合であっても精度よく焦点検出を行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置の構成を示す図である。 焦点検出ユニット25の斜視図である。 遮光部材24aおよび保持部材24bの構成を示す斜視図である。 焦点検出処理のフローチャートである。 受光素子アレイ53の撮像面に形成される絞り像を模式的に示す平面図である。 被写体光がマイクロレンズアレイ52および受光素子アレイ53に入射する様子を模式的に示した断面図である。 受光素子アレイ53の撮像面に形成される絞り像を模式的に示す平面図である。 受光素子アレイ53の撮像面に形成される絞り像を模式的に示す平面図である。 図8(b)に示した受光素子アレイ53の中央付近を更に拡大した図である。 受光素子アレイ53の撮像面に形成される絞り像を模式的に示す平面図である。 図10(b)に示した受光素子アレイ53を更に拡大した図である。 本発明の第2の実施の形態による撮像装置の構成を示す図である。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置の構成を示す図である。撮像装置1は、カメラボディ20と、レンズマウント9を介してカメラボディ20に着脱可能なレンズ鏡筒10とから成る、いわゆる一眼レフレックス方式のカメラである。レンズ鏡筒10は、被写体像を所定の予定焦点面に結像させる結像光学系11と、結像光学系11への入射光量を調節する絞り12を有している。なお、図1では結像光学系11を1枚のレンズとして模式的に示しているが、結像光学系11は実際には、結像光学系11の焦点状態を調節するフォーカシングレンズを含む複数のレンズで構成されている。
カメラボディ20内の、結像光学系11の光軸L上には、撮影画面全体をカバーする大きさのクイックリターンミラー21が設けられている。クイックリターンミラー21は、非露光時には図1に示す位置にあり、結像光学系11からの入射光をカメラボディ20の上部に反射させる。カメラボディ20の上部にはマットスクリーン27およびペンタプリズム(ペンタゴナルダハプリズム)28が設けられている。クイックリターンミラー21により反射された被写体光は、マットスクリーン27およびペンタプリズム28を介して接眼レンズ29に入射する。撮像装置1のユーザは、接眼レンズ29を介して、結像光学系11によりマットスクリーン27に結像された被写体像を視認することができる。
クイックリターンミラー21の裏面(結像光学系11からの被写体光が入射する面と反対の面)には、クイックリターンミラー21の裏面と垂直になるようにサブミラー23が配置されている。サブミラー23は少なくとも撮影画面の幅をすべてカバーする大きさを備えている。クイックリターンミラー21は、その反射面のうち、サブミラー23に対応する一部がハーフミラーになっている。そのため、クイックリターンミラー21に入射した被写体光の一部は、クイックリターンミラー21の反射面で反射せずにサブミラー23に入射する。
サブミラー23の反射面(クイックリターンミラー21を透過した被写体光が入射する面)近傍には、所定の形状の透過部を備える遮光部材24aと、遮光部材24aを保持する回動可能な保持部材24bとが設置されている。クイックリターンミラー21に形成されたハーフミラーを透過した被写体光は、遮光部材24aの透過部を透過してサブミラー23の反射面で反射し、カメラボディ20の下部に設けられた焦点検出ユニット25に入射する。焦点検出ユニット25の構造については後に詳述する。遮光部材24aの透過部以外の箇所に入射した被写体光は、遮光部材24aにより遮られ、サブミラー23の反射面に到達しない。
カメラボディ20内には、結像光学系11により結像された被写体像を撮像する撮像素子22が設けられている。撮像素子22は、例えばCCDやCMOS等の固体撮像素子であり、その撮像面が結像光学系11の予定焦点面に位置するよう配置されている。なお、図1では図示を省略しているが、撮像素子22の撮像面には、赤外線カットフィルター等の種々の光学フィルターが設けられている。
露光時、クイックリターンミラー21およびサブミラー23は図1に示す位置から、所定の退避位置に駆動される。これにより、結像光学系11からの被写体光は撮像素子22に入射する。撮像素子22は、結像光学系11により撮像面に結像された被写体像を撮像し、制御装置26に撮像信号を出力する。
制御装置26はマイクロプロセッサやその周辺回路等から構成されており、図示しない記憶媒体(例えばフラッシュメモリなど)に予め記憶されている制御プログラムを読み込んで実行することにより、撮像装置1の各部を制御する。例えば制御装置26は、撮像素子22から出力された撮像信号に種々の画像処理を施すことにより、被写体像の画像データを作成する。そして、不図示の可搬記憶媒体(例えばメモリーカード等)に画像データを記録する。なお制御装置26を、この制御プログラムと同等の機能を有する電子回路により構成することも可能である。
カメラボディ20の背面には、液晶ディスプレイ等の表示デバイスにより構成される背面モニター30が設けられている。制御装置26は、撮像素子22により撮像された画像や撮影パラメータを設定する設定メニュー等を背面モニター30の表示画面に表示させることが可能である。
(焦点検出ユニット25の説明)
図2は焦点検出ユニット25の斜視図である。焦点検出ユニット25は、サブミラー23側から見て、マイクロレンズアレイ52、受光素子アレイ53の順に、これらの各部材が平行に配置されている。マイクロレンズアレイ52は、正レンズであるマイクロレンズ54を複数有している。これら複数のマイクロレンズ54はそれぞれ正方形円形の輪郭形状を有しており、マイクロレンズアレイ52のサブミラー23に対向する面に、二次元状に配列されている。
受光素子アレイ53の撮像面(マイクロレンズアレイ52に対向する面)には、正方形の受光素子(光電変換素子)が正方配列されている。一つの受光素子は一つのマイクロレンズ54より小さく形成され、一つのマイクロレンズ54を垂直に投影した範囲には複数の受光素子が含まれている。換言すれば、一つのマイクロレンズ54に対して複数の受光素子が対応付けられている。
なお図2では、便宜上、マイクロレンズアレイ52および受光素子の数を実際よりも少なく図示している。すなわち、実際には図2に示した数よりも多くのマイクロレンズ54および受光素子が存在する。また、図2では図示を省略しているが、マイクロレンズ54同士でクロストークが発生しないように、個々のマイクロレンズ54の間は遮光性のコーティングが為されている。更に、通常、マイクロレンズアレイ52と受光素子アレイ53との間隔は、おおよそマイクロレンズアレイ52を構成する各マイクロレンズ54の焦点位置近傍に受光素子アレイ53の撮像面があるように定められるが、図2では説明のため実際よりも広く描いている。
本実施形態の焦点検出ユニット25は、マイクロレンズアレイ52の前側主面が予定焦点面(結像光学系11の瞳面に関して撮像素子22の撮像面と共役な面)からわずかに離れた位置になるように配置されている。これは、マイクロレンズアレイ52の前側主面を予定焦点面に一致させると、マイクロレンズ54同士の間に被写体像のコントラストがあるような場合にその部分が不感帯となってしまうためである。つまり、マイクロレンズアレイ52の前側主面が予定焦点面に一致するように配置した場合であっても本発明を適用することは可能であるが、不感帯が発生し焦点検出の精度が低下する虞があり望ましくない。
(遮光部材24aの説明)
図3は、遮光部材24aおよび保持部材24bの構成を示す斜視図である。遮光部材24aは、保持部材24bによって、サブミラー23の反射面近傍に、サブミラー23の反射面と平行になるように保持されている。
遮光部材24aには、長方形の輪郭形状を有する透過部24cが設けられている。クイックリターンミラー21のハーフミラー部分を透過した被写体光のうち、透過部24cに入射した光は、サブミラー23の反射面で反射して焦点検出ユニット25に入射する。他方、透過部24cに入射しなかった光(透過部24cの周囲に入射した光)は、遮光部材24aにより遮られ、サブミラー23に達しない。すなわち、焦点検出ユニット25に入射しない。
保持部材24bは不図示のアクチュエータにより回動可能に構成されている。制御装置26は、このアクチュエータを制御し、図3に示す遮光位置(サブミラー23の反射面近傍)と、光路の外側に設けられた退避位置との間で遮光部材24aを行き来させることができる。つまり、制御装置26は、遮光部材24aによりサブミラー23に入射する被写体光が制限される遮光状態と、遮光部材24aが光路から取り除かれた非遮光状態とを切り替え可能である。
例えば、露光時には制御装置26は遮光部材24aを退避位置に移動させ、非遮光状態とする。このとき、遮光部材24aおよび保持部材24bは光路から取り除かれ、撮像素子22は遮光部材24aや保持部材24bによる影響を受けることなく被写体像を撮像することができる。また、焦点検出時、制御装置26は絞り12の状態に応じて遮光状態と非遮光状態とを切り替える。制御装置26が遮光状態と非遮光状態とを切り替える条件については後に詳述する。
(焦点検出処理の説明)
次に、制御装置26が焦点検出ユニット25を用いて実行する焦点検出処理について説明する。
図4は、焦点検出処理のフローチャートである。制御装置26は、図示しない記憶媒体に予め記憶されている制御プログラムを読み出して実行することにより、図4に示した焦点検出処理を実行する。すなわち、上記の制御プログラムには、図4に示した焦点検出処理が含まれている。
まずステップS100において制御装置26は、受光素子アレイ53上に形成される結像光学系11の射出瞳の像の大きさが、受光素子アレイ53のマイクロレンズ54に被覆された領域の大きさを超えているか否かを判定する。この射出瞳像の大きさは絞り12の開口径により決定されるため、制御装置26は撮影F値を所定のしきい値(例えばF5.6)と比較することにより上記の判定を行う。すなわち、撮影F値が所定のしきい値より小さい場合には、射出瞳像が被覆領域より大きいと判定し、ステップS210に進む。
ステップS210では制御装置26が、遮光部材24aを遮光位置まで駆動する。なお、既に遮光部材24aが遮光位置にある場合には何もしない。ステップS220では制御装置26が、X方向(図2)に関する焦点検出を行う。そして、ステップS230において、X方向について焦点検出を行うことに成功したか否かを判定する。
X方向について正しく焦点検出を行えた場合にはステップS250に進む。他方、X方向について焦点検出を行うことができなかった場合(焦点検出の結果の信頼性が低い場合を含む)にはステップS240に進み、Y方向(図2)に関する焦点検出を行う。
すなわち制御装置26は、まずX方向について焦点検出を試み、成功すればその結果を最終的な焦点検出結果として採用する。そして、X方向について焦点検出が正しく行えなかった場合にはY方向について焦点検出を試み、その結果を最終的な焦点検出結果として採用する。
最後にステップS250で、遮光部材24aを退避位置に駆動する。
他方、ステップS100において、撮影F値が所定のしきい値以上であった場合には、処理はステップS110に進む。ステップS110において制御装置26は、遮光部材24aを退避位置まで駆動する。なお、既に遮光部材24aが退避位置にある場合には何もしない。
次のステップS120〜S140は、遮光部材24aが退避位置にあることを除いて、ステップS220〜S240と同様である。すなわち制御装置26は、まずステップS120において、X方向(図2)に関する焦点検出を行う。そして、ステップS130でその焦点検出が成功したか否かを判定し、失敗した場合にはステップS140でY方向(図2)に関する焦点検出を行う。
以上の焦点検出処理によりデフォーカス量を算出した制御装置26は、デフォーカス量に応じた量だけ結像光学系11のフォーカスレンズを駆動させ、ピント調節を行ったり、あるいはファインダーや背面モニター30に前ピンや後ピンなど現在の焦点状態を表示し、ユーザによる手動焦点調節を支援したりする。
次に、制御装置26が図4のステップS120で実行する焦点検出について説明する。
図5(a)は、ステップS120において、受光素子アレイ53の撮像面に形成される絞り像を模式的に示す平面図である。結像光学系11のF値が所定のしきい値(例えばF5.6)以上である場合、換言すれば、絞り径が所定サイズ以下である場合、図5(a)に示すように、あるマイクロレンズ54によって受光素子アレイ53の撮像面に結像される絞り像58は、撮像面全体のうち、当該マイクロレンズ54により被覆される領域57の範囲内に収まる大きさとなる。なお、絞り像58は、実際には図5(a)に示すような明瞭な像とはならず、多少のボケを伴う。
図5(b)は、受光素子アレイ53の中央付近の拡大図である。図5(b)に示すように、ステップS120においては、隣り合う2つのマイクロレンズ54同士で、2つの絞り像58が重なり合うことはない。このとき制御装置26は、絞り像58が形成される領域(図5(b)に網掛けで示した領域)に配置されている任意の受光素子の受光出力を焦点検出に用いることができる。
図6は、被写体光がマイクロレンズアレイ52および受光素子アレイ53に入射する様子を模式的に示した断面図である。マイクロレンズアレイ52および受光素子アレイ53は、各受光素子のマイクロレンズ54による像が、各マイクロレンズ54の頂点より被写体寄りの素子結像面56に結ぶように配置されている。各受光素子の像の位置は結像光学系11の射出瞳と一致するのが理想的であるが、この位置からずれていても、射出瞳面上におけるボケ像が分離十分に小さければよい。制御装置26は、このように構成された受光素子アレイ53から出力される受光信号に対して以下に説明する演算を行い、被写体像の像ずれ量を検出する。
以下の説明では、図6に示したマイクロレンズ列55(X方向に沿って配列された複数のマイクロレンズ54から成る)を焦点検出の対象とし、このマイクロレンズ列55に含まれる各々のマイクロレンズ54に、左から順に1ずつ増加する自然数の番号(例えば1、2、…)が割り当てられているものとする。図6において、マイクロレンズ列55の左端のマイクロレンズ54にはpL0という番号が、右端のマイクロレンズ54にはqL0という番号が割り当てられている。上述の前提から、pL0はqL0よりも小さい。
このとき、制御装置26は、pL0からqL0までの(qL0−pL0+1)個のマイクロレンズ54について、各々のマイクロレンズ54を通過した光束が入射する受光素子から相対的に同じ位置の受光素子を選択した第1受光素子列を規定する。例えば、各マイクロレンズ54について、当該マイクロレンズ54の透過光が入射する範囲のうち左端から3番目の受光素子aを選択した第1受光素子列Aを考える。同様に、これとは異なる位置の受光素子を、各マイクロレンズ54の透過光が入射する受光素子から選択した第2受光素子列を規定する。例えば、各マイクロレンズ54について、当該マイクロレンズ54の透過光が入射する範囲のうち左端から6番目の受光素子bを選択した第2受光素子列Bを考える。第1受光素子列Aから出力される信号列と、第2受光素子列Bから出力される信号列は、素子結像面56に結像した被写体像に含まれる仮想的な画素56a〜56fに対応する信号列であって、互いに結像光学系11の異なる瞳を通り上記の仮想的な画素56a〜56fを構成する光束に由来する信号列である。
なお、上述した一対の受光素子(受光素子aと受光素子b)の間の距離はできるだけ大きくすることが望ましい。つまり、図5に示した絞り像58の端部に近い位置に一対の受光素子を設定することが望ましい。絞り像58の大きさは絞り12の開口径により変化するので、制御装置26が、一対の受光素子の位置を、結像光学系11の絞り値に応じて変化させるようにしてもよい。
制御装置26は、第1受光素子列Aの出力と第2受光素子列Bの出力とのずれ量を検出することにより、デフォーカス量(すなわち結像光学系11の焦点状態)を算出する。以下、第1受光素子列Aを構成する各受光素子の出力をA/D変換したデータである第1信号列をa(i)と、第2受光素子列Bを構成する各受光素子の出力をA/D変換したデータである第2信号列をb(i)と表記する。例えばa(pL0)は、pL0という番号が割り当てられたマイクロレンズ54(つまり、図6におけるマイクロレンズ列55の左端のマイクロレンズ54)を通過した光束に由来するデータを表す。
制御装置26は像ずれ量の検出に際し、まず上述した第1信号列{a(i)}=a(pL0),a(pL0+1),…,a(qL0)を作成する。次に、上述した第2信号列{b(i)}=b(pL0),b(pL0+1),…,b(qL0)を作成する。これらの各信号列は、図4に示すように、受光素子アレイ53から出力された受光信号により得ることができる。次に、このようにして得られた第1信号列{a(i)}と第2信号列{b(i)}に対して周知の方法(いわゆる瞳分割型の位相差検出方式)で像ずれ演算を行い、この演算結果に基づいてデフォーカス量を算出する。
2つの信号列からデフォーカス量を算出する方法はよく知られており、例えば特開昭60−37513号公報および特開昭61−243416号公報に記載の方法を用いることができる。より具体的には、第1信号列{a(i)}と第2信号列{b(i)}(i=pL0,pL0+1,…,qL0)とから、これらの信号列の相関量C(N)を次式(1)により求める。
Figure 2014167530
ここでNは第1信号列{a(i)}と第2信号列{b(i)}とのずれ量を表す数であり、シフト数と呼ぶ。また、pLおよびqLは、N=0の場合はそれぞれ前述のpL0およびqL0であり、それ以外の場合は次式(2)および(3)により定める。
pL=pL0−Floor(N/2) …(2)
qL=qL0−Floor(N/2) …(3)
なお、上式(2)および(3)において、関数Floorはいわゆる床関数である。つまり、Floor(x)はx以下の最大の整数を表す。制御回路23は、上述の式(1)を用いてシフト数Nを一定範囲(例えば−10〜+10)において(例えば1ずつ)変化させながら、各シフト数に対応する相関量C(N)を求め、この一定範囲における相関量C(N)の極小値をC0、また極小値を与えるシフト数をN0とする。次に、こうして得られた大ざっぱなシフト数N0から、より精緻なシフト数Naを、次式(4)〜(8)により求める。
Cr=C(N0−1) …(4)
Cf=C(N0+1) …(5)
DL=(Cr−Cf)/2 …(6)
E=MAX{Cf−C0,Cr−C0} …(7)
Na=N0+DL/E …(8)
制御装置26は、このようにして算出されたNaに焦点検出面の位置に応じた補正量(定数const)を加えることにより、焦点検出面上での像ずれ量Δn=Na+constを算出する。最終的なデフォーカス量Dfは、この像ずれ量Δnと検出開角に依存した定数Kfとを用いた次式(9)により算出することができる。
Df=Kf×Δn …(9)
以上のような演算を行うことにより、制御装置26は、マイクロレンズ列55(範囲i=pL0からi=qL0のマイクロレンズ54)の被写体像に対するデフォーカス量を算出する(結像光学系11の焦点調節状態を検出する)ことができる。
なお、以上では、ステップS120(図4)において実行される、X方向に関する焦点検出について説明したが、ステップS140(図4)で実行される、Y方向に関する焦点検出についてもその演算内容は同様であるため、説明を省略する。つまり、制御装置26がX方向に沿って配列されている複数のマイクロレンズ54をマイクロレンズ列55として選択して上述の演算を行えば、それはX方向に関する焦点検出であり、Y方向に沿って配列されている複数のマイクロレンズ54をマイクロレンズ列55として選択して上述の演算を行えば、それはY方向に関する焦点検出である。X方向に関する焦点検出の際、制御装置26は上述の演算における一対の受光素子(図6に示す受光素子aと受光素子b)をX方向に沿って設定し、Y方向に関する焦点検出の際にはY方向に沿って設定する。
次に、制御装置26が図4のステップS220で実行する焦点検出について説明する。
図7(a)は、ステップS220において、仮に遮光部材24aが退避位置にあるとした場合に、受光素子アレイ53の撮像面に形成される絞り像を模式的に示す平面図である。結像光学系11のF値が所定のしきい値未満である場合、換言すれば、絞り径が所定サイズより大きい場合、図7(a)に示すように、あるマイクロレンズ54によって受光素子アレイ53の撮像面に結像される絞り像58は、撮像面全体のうち、当該マイクロレンズ54により被覆される領域57の範囲内に収まらない。つまり、当該マイクロレンズ54を透過した被写体項が、他のマイクロレンズ54により被覆される領域に入射する。
図7(b)は、受光素子アレイ53の中央付近の拡大図である。図7(b)に示すように、ステップS220(図4)においては、隣り合う2つのマイクロレンズ54同士で、2つの絞り像58が重なり合う。このとき制御装置26は、図7(b)に網掛けで示した、1つのマイクロレンズ54からの光のみが入射する(複数のマイクロレンズ54からの光が重なり合わない)領域に配置されている受光素子の受光出力のみを、焦点検出に用いることができる。換言すれば、複数のマイクロレンズ54からの光が同時に入射する受光素子の受光出力は、焦点検出に用いることができない。
従って、ステップS220(図4)では、もし遮光部材24aが退避位置にあったとすると、図7(b)に網掛けで示した領域59(絞り像58の中央付近のわずかな領域)に配置された受光素子からの受光信号しか焦点検出に利用することができない。このような状況では、上述した一対の信号列を作成することが困難である。また、一対の信号列を作成できたとしても、その信号列に対応する一対の瞳は非常に近接した位置となるため、位相差検出の精度が低くなってしまう。
そこで本実施形態の制御装置26は、結像光学系11に設定された絞り値が所定値未満である場合(すなわち図4のステップS100において否定判定が為された場合)に、保持部材24bを回動させ、遮光部材24aを図3に示す遮光位置まで駆動する。遮光部材24aが遮光位置に駆動されると、図7に示した絞り像58の形状は、図8のように変化する。
図8(a)は、ステップS220において、受光素子アレイ53の撮像面に形成される絞り像を模式的に示す平面図である。ここで絞り像58は、遮光部材24aにより上下の領域59が蹴られ、横に細長い形状になる。
図8(b)は、受光素子アレイ53の中央付近の拡大図である。図8(b)に示すように、遮光部材24aが遮光位置に存在することにより、網掛けで示した領域59は、図7(b)の場合に比べて大きくなる。すなわち、焦点検出に利用可能な受光信号を出力する受光素子が、図7(b)の場合に比べて増える。
領域59は横方向(X方向)に長い形状を有するので、焦点検出に用いる一対の瞳の間隔を長く取ることができる。従って、横方向(領域59の長辺方向)に一対の受光素子を設定し、それら一対の受光素子から一対の信号列を作成して焦点検出を行うことで、精度よく焦点検出を行うことができる。
図9は、図8(b)に示した受光素子アレイ53の中央付近を更に拡大した図である。仮に受光素子が破線で図示した格子61のように配列されていたとすれば、X方向に沿って配列されている受光素子61a、61bから一対の信号列を作成する、すなわち受光素子61a、61bを図6に示した受光素子a、bとして扱うことで、最も効果的に焦点検出を行うことができる。
また、X方向に沿って配列されている受光素子61a、61bの代わりに、Y方向に沿って配列されている受光素子61c、61dから一対の信号列を作成することで、Y方向に関する焦点検出を行うこともできる。ただし、受光素子61c、61dの間隔は受光素子61a、61bの間隔に比べて短いため、焦点検出の精度はX方向に比べて劣る。そこで制御装置26は、Y方向よりも優先してX方向の焦点検出を行う。
具体的には、図4のステップS120〜S140やステップS220〜S240で説明したように、まず優先する方向、すなわちX方向について焦点検出を試みる。そして、検出不能であったり、あるいは演算結果の信頼性が低い場合にのみ、優先する方向とは異なる方向、すなわちY方向の焦点検出を行う。
図10は、図8と同様に、ステップS220において、受光素子アレイ53の撮像面に形成される絞り像を模式的に示す平面図である。ただし、図8では受光素子アレイ53の中央付近(結像光学系11の光軸L近傍)を拡大して図示していたのに対し、図10では中央付近からY方向にずれた位置を拡大して図示している。
図10に示すように、絞り12の像と遮光部材24aの像は、マイクロレンズ54が中央付近から離れるほど、マイクロレンズ54の中央から移動する。ただし、絞り12と遮光部材24aはそれぞれマイクロレンズ54からの光学的距離が異なるため、その移動量は互いに異なる。従って、絞り12の像の中心と遮光部材24aの像の中心がずれることとなる。
その結果、受光素子アレイ53の受光面状に形成される像は、図10に示すように、図8とは異なる形状になる。この場合であっても、単一のマイクロレンズ54からの光束のみが入射する領域59(クロストークが発生しない領域)は、図10(b)に網掛けで示すように存在する。従って、領域59に配置された受光素子の受光出力から、図8の場合と同様に焦点検出を行うことが可能である。
図11は、図10(b)に示した受光素子アレイ53を更に拡大した図である。仮に受光素子が破線で図示した格子62のように配列されていたとすれば、X方向について焦点検出を行う場合にはX方向に沿って配列されている受光素子62a、62bから一対の信号列を作成する。また、Y方向について焦点検出を行う場合には、Y方向に沿って配列されている受光素子61c、61dから一対の信号列を作成する。
受光素子アレイ53の受光面状に形成される像の中心のずれ量は、マイクロレンズ54ごとに予め決定することができる。そこで本実施形態の撮像装置1では、マイクロレンズアレイ52におけるマイクロレンズ54の相対位置と像の中心のずれ量との関係を表すデータを、不図示のメモリに予め記憶している。制御装置26は、焦点検出の対象として選択したマイクロレンズ列55に属する各マイクロレンズ54について、当該マイクロレンズ54の相対位置と上記のデータとに基づき、焦点検出に用いる受光素子の相対位置を変化させる。例えば、中央付近のマイクロレンズ54では図9に示した受光素子61a、61bから一対の信号列を作成するのに対し、Y方向にずれた位置のマイクロレンズ54では図11に示した位置の受光素子62a、62bから一対の信号列を作成する。
上述した第1の実施の形態による撮像装置によれば、次の作用効果が得られる。
(1)遮光部材24aは、略矩形形状の透過部24cと透過部24cの周囲に設けられた遮光部とを有し、結像光学系11から出射した被写体光が入射する。複数のマイクロレンズ54には、透過部24cを透過した被写体光が入射する。受光素子アレイ53は、複数のマイクロレンズ54の各々について、当該マイクロレンズ54を透過した被写体光が入射する複数の受光素子を有する。制御装置26は、複数の受光素子が被写体光を受光して出力した受光信号から、略矩形形状の長辺方向における被写体の輝度分布を表す一対の信号列を作成し、当該一対の信号列の位相差を演算することにより結像光学系11の焦点調節状態を検出する。このようにしたので、結像光学系の絞り径が大きい場合であっても精度よく焦点検出を行うことができる。
(2)遮光部材24aは、遮光部が被写体光を遮光する遮光状態と、遮光部が被写体光を遮光しない非遮光状態とを切り替え可能に構成されており、結像光学系11の絞り値が所定の絞り値(例えばF5.6)未満である場合に遮光状態にされ、結像光学系11の絞り値が所定の絞り値以上である場合に非遮光状態にされる。このようにしたので、撮影時の絞り径が小さくマイクロレンズ間でクロストークが発生しない場合には、可能な限り基線長が長くなるように受光素子を選択して焦点調節状態を検出することができる。
(3)制御装置26は、略矩形形状の長辺方向における被写体の輝度分布を表す一対の信号列を作成し、当該一対の信号列の位相差を演算することにより結像光学系11の焦点調節状態を検出することと、長辺方向とは異なる方向における被写体の輝度分布を表す一対の信号列を作成し、当該一対の信号列の位相差を演算することにより結像光学系11の焦点調節状態を検出することが可能に構成されている。そして、長辺方向における焦点調節状態の検出を、長辺方向とは異なる方向における焦点調節状態の検出よりも優先する。具体的には、長辺方向において焦点調節状態を検出できなかった場合にのみ、長辺方向とは異なる方向における焦点調節状態を検出する。このようにしたので、長辺方向に沿ったパターンを有する被写体であっても精度よく焦点調節状態を検出することができる。
(第2の実施の形態)
図12は、本発明の第2の実施の形態による撮像装置の構成を示す図である。第1の実施の形態に係る撮像装置1が、クイックリターンミラー21を有する、いわゆる一眼レフレックスカメラと同様の構成であったのに対し、本実施形態に係る撮像装置2は、クイックリターンミラー21の代わりに、ハーフミラー121を備えている。以下、この撮像装置2について詳述する。なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同様の各部については、第1の実施の形態と同一の符号を付し説明を省略する。また、図12では本発明の説明に必要な箇所のみを図示し、その他の部分については図示を省略している。
カメラボディ120内の、結像光学系11の光軸L上には、少なくとも撮影画面全体をカバーする大きさのハーフミラー121が設けられている。ハーフミラー121は、例えばペリクルミラー等により構成され、結像光学系11から出射した被写体光を二つに分割し、一方をカメラボディ120の上方に向かわせ(反射させ)、他方をカメラボディ120の後方に向かわせる(透過させる)。カメラボディ120の上方には第1の実施の形態と同様の撮像素子22が設けられており、ハーフミラー121により反射した被写体光を受光して被写体像を撮像する。また、カメラボディ120の後方には第1の実施の形態と同様の焦点検出ユニット25が設けられており、ハーフミラー121を透過した被写体光を受光して受光信号を出力する。
ハーフミラー121の裏面(被写体光が入射する面の裏面)には、少なくとも撮影画面全体をカバーする大きさの遮光部材124aが、保持部材24bによって、ハーフミラー121の裏面と平行になるように保持されている。遮光部材124aには、長方形の輪郭形状を有する透過部124cが設けられており、ハーフミラー121を透過した被写体光のうち透過部124cに入射した光は、焦点検出ユニット25に入射する。他方、透過部124cに入射しなかった光は、遮光部材124aにより遮られ、焦点検出ユニット25に入射しない。
保持部材24bは、第1の実施の形態と同様に、不図示のアクチュエータにより回動可能に構成されている。制御装置26は、このアクチュエータを制御し、図12に示す遮光位置(ハーフミラー121の裏面近傍)と、光路の外側に設けられた退避位置との間で遮光部材124aを行き来させることができる。
撮像装置2は、焦点検出ユニット25による焦点検出を行いつつ、同時に撮像素子22により被写体像を撮像することが可能である。例えば、撮像素子22による動画像の撮影中に、焦点検出ユニット25により焦点検出を行い、結像光学系11の焦点状態を調節することができる。
仮に遮光部材124aが存在しなかったとすると、絞り12の絞り径が大きい場合には図7に示したようにクロストークが発生し、焦点検出を良好に行うことができない。従って、大きな絞り径で撮影を行う場合には、いったん絞り12を絞って焦点検出ユニット25による焦点検出を行い、その後に絞り12の開口径を大きくし、改めて撮像素子22による撮像を行う必要が生じる。
つまり、遮光部材124aが存在しないと、絞り径が大きい場合に、焦点検出ユニット25による焦点検出を行いつつ、同時に撮像素子22により被写体像を撮像することが可能である、という本構成の利点を生かすことができない。本実施形態では、第1の実施の形態と同様に、絞り径が大きい場合には制御装置26が遮光部材124aを遮光位置に駆動する。従って、第1の実施の形態と同様に、絞り径が大きくても焦点検出を良好に行うことができる。
上述した第2の実施の形態による撮像装置によれば、第1の実施の形態と同様の作用効果が得られる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
遮光部材24aを、上述した各実施形態に示したものとは異なる構成としてもよい。例えば、退避位置が第1の実施の形態とは異なる位置であってもよいし、遮光部材24aの駆動機構が第1の実施の形態と異なっていてもよい。また、遮光部材24aを保持部材24bなどにより物理的に移動可能な構成としなくてもよい。例えば、透過部24cを液晶シャッターにより構成し、遮光状態と非遮光状態を液晶シャッターへの通電により切り替えるようにしてもよい。
(変形例2)
第1の実施の形態では、制御装置26がX方向に関する焦点検出をY方向に関する焦点検出よりも優先して行っていた。具体的には、まずX方向について焦点検出を試行し、これが失敗した(信頼性が低い結果しか得られなかった、もしくは焦点検出が不可能だった)場合にのみY方向について焦点検出を行っていた。本発明は、このような実施形態に限定されない。例えば、制御装置26がX方向についてのみ焦点調節状態を検出するように構成してもよい。あるいは、X方向の焦点検出とY方向の焦点検出とを順に行うように制御装置26を構成し、途中でレリーズ操作等の割り込み信号が入力された場合には、Y方向の焦点検出を打ち切るように構成してもよい。
(変形例3)
遮光部材24aの遮光状態と非遮光状態との切り替えは、第1の実施の形態に示したタイミングとは異なるタイミングで行ってもよい。例えば、図4のように焦点検出時にのみ遮光状態とするのではなく、ユーザ操作等により絞り値がF5.6未満に変更されたことに応じて自動的に遮光状態とするようにしてもよい。また、遮光部材24aを、遮光状態と非遮光状態とを切り替え不可能に構成してもよい。
(変形例4)
透過部24cの向きおよび形状は、直交する2軸に沿った幅どうしが異なる形状であれば、図3に示した横方向に長い長方形のものと異なっていてもよい。例えば縦方向に長い長方形や楕円形であってもよい。また、遮光部材24aを液晶シャッター等により構成し、透過部24cの向きおよび形状を、レンズ鏡筒10の種類等に応じて切り替え可能にしてもよい。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
1、2…撮像装置、10…レンズ鏡筒、11…結像光学系、12…絞り、20、120…カメラボディ、22…撮像素子、24a…遮光部材、24b…保持部材、24c…透過部、25…焦点検出ユニット、26…制御装置、52…マイクロレンズアレイ、53…受光素子アレイ、54…マイクロレンズ、124a…遮光部材、124c…透過部

Claims (8)

  1. 直交する2軸に沿った幅どうしが異なる形状略矩形形状の透過部と前記透過部の周囲に設けられた遮光部とを有し、結像光学系から出射した被写体光が入射する遮光部材と、
    前記透過部を透過した前記被写体光が入射する複数のマイクロレンズと、
    前記複数のマイクロレンズの各々について、当該マイクロレンズを透過した前記被写体光が入射する複数の受光素子を有する受光素子アレイと、
    前記複数の受光素子が前記被写体光を受光して出力した受光信号から、前記直交する2軸に沿った幅どうしが異なる形状略矩形形状の長辺方向における被写体の輝度分布を表す一対の信号列を作成し、当該一対の信号列の位相差を演算することにより前記結像光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記遮光部材は、前記遮光部が前記被写体光を遮光する遮光状態と、前記遮光部が前記被写体光を遮光しない非遮光状態とを切り替え可能に構成されることを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項2に記載の撮像装置において、
    前記遮光部材は、前記結像光学系の絞り値が所定の絞り値未満である場合に前記遮光状態にされ、前記結像光学系の絞り値が前記所定の絞り値以上である場合に前記非遮光状態にされることを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記焦点検出手段は、前記直交する2軸に沿った幅どうしが異なる形状略矩形形状の長辺方向における被写体の輝度分布を表す一対の信号列を作成し、当該一対の信号列の位相差を演算することにより前記結像光学系の焦点調節状態を検出する第1焦点検出手段と、 前記長辺方向とは異なる方向における被写体の輝度分布を表す一対の信号列を作成し、当該一対の信号列の位相差を演算することにより前記結像光学系の焦点調節状態を検出する第2焦点検出手段とを備え、前記第1焦点検出手段による焦点調節状態の検出を、前記第2焦点検出手段による焦点調節状態の検出よりも優先することを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項4に記載の撮像装置において、
    前記焦点検出手段は、前記第1焦点検出手段が焦点調節状態を検出できなかった場合にのみ、前記第2焦点検出手段に焦点調節状態を検出させることを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項4に記載の撮像装置において、
    前記焦点検出手段は、前記第1焦点検出手段による焦点調節状態の検出と前記第2焦点検出手段による焦点調節状態の検出とを順に行い、前記第2焦点検出手段による焦点調節状態の検出が完了する前に所定の割り込み信号が入力された場合には、前記第2焦点検出手段による焦点調節状態の検出を打ち切ることを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記結像光学系から出射した前記被写体光を二つに分割し、一方を前記遮光部材の方向に、他方を前記遮光部材とは異なる方向に向かわせる光分割手段を備えることを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記結像光学系を有するレンズ鏡筒が着脱可能に取り付けられる取付手段を備えることを特徴とする撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107347133A (zh) * 2017-08-25 2017-11-14 合肥芯福传感器技术有限公司 一种双传感器相机
JP2020148843A (ja) * 2019-03-12 2020-09-17 キヤノン株式会社 撮像装置

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