JPH1026723A - 光学装置、焦点検出装置及びオートフォーカスカメラ - Google Patents

光学装置、焦点検出装置及びオートフォーカスカメラ

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JPH1026723A
JPH1026723A JP8198575A JP19857596A JPH1026723A JP H1026723 A JPH1026723 A JP H1026723A JP 8198575 A JP8198575 A JP 8198575A JP 19857596 A JP19857596 A JP 19857596A JP H1026723 A JPH1026723 A JP H1026723A
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focus
dial
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Shinichi Hagiwara
伸一 萩原
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/34Systems for automatic generation of focusing signals using different areas in a pupil plane
    • G02B7/346Systems for automatic generation of focusing signals using different areas in a pupil plane using horizontal and vertical areas in the pupil plane, i.e. wide area autofocusing

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
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  • Focusing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 焦点検出領域の選択を迅速に行う。 【解決手段】 操作部材の設定状態に応じて、情報設定
用デジタル信号入力手段からのデジタル信号の持つ情報
内容を自動的に変更する情報内容変更手段((#20
2)→(#209)又は(#202)→(#203))
と、該情報内容変更手段からの信号を受けて情報検出領
域を切り換える領域切換手段((#205)〜(#21
3))とを設け、同一のデジタル信号が入力されたとし
ても、その時の操作部材の設定状態により、予め決めて
ある複数の中の何れかの情報検出領域切換え量を選択
し、それに従って情報検出領域の切り換えを行うように
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば画面内の複
数領域のそれぞれについて独立に焦点状態を検出するこ
とのできる焦点検出手段を有する光学装置、焦点検出装
置、及び、オートフォーカスカメラの改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一眼レフカメラの焦点検出装置は、当
初、撮影画面内の中央部のみの焦点検出を可能にするも
のであったことから、撮影画面の中央部にて被写体の焦
点検出を行わなければならなかった。そのため、合焦す
べき被写体が撮影画面内の中央部に位置しない構図の撮
影を行う際には、一端、撮影画面の中央部に被写体が位
置するように撮影領域を移動させて合焦させた後、その
合焦状態を保ち、撮影したい画面位置に被写体が位置す
るように撮影領域を戻す必要があった。
【0003】この方法では、動きのある被写体に対して
はシャッタチャンスを捉えることができなかったり、焦
点検出領域と撮影時の被写体の位置が一致しないことか
ら、適確な露出制御値にて撮影できない等の問題があっ
た。
【0004】この問題を解決するために、近年では、撮
影画面内に独立に焦点検出を行う領域を複数備えた焦点
検出装置が提案されているが、焦点検出領域の個数は多
くとも6つ程度であり、操作部材等を操作して選択し
た、いずれかの焦点検出領域の焦点検出情報に基づいて
焦点調節を行うものである。
【0005】この種の装置は、各焦点検出領域毎に複数
の光電変換素子から構成されるラインセンサを有し、該
ラインセンサから時系列に出力される被写体の輝度分布
情報である像信号出力を演算処理して焦点検出を行うも
のである。
【0006】ここで、従来の焦点検出装置について、図
21の焦点検出光学系を用いて簡単に説明する。ここで
は位相差方式の焦点検出領域を5つ備えた光学系を示し
ている。
【0007】該焦点検出装置は、フィールドレンズAF
FL,多孔視野マスクAFMSK,2次結像レンズAF
DP,絞り板AFDP、そして光電変換素子列であるラ
インセンサの対が複数配設されて成るAFエリアセンサ
装置SNSにより構成される。
【0008】前記多孔視野マスクAFMSKは、不図示
の撮影用対物レンズの予定結像面近傍の位置に設けられ
ていて、各スリットAFMSK−1〜5はそれぞれ測距
視野を決定する。絞り板AFDPは、レンズAFDLに
入射する光束を規制するもので、絞り板AFDPの位置
はフィールドレンズAFFLのパワーにより撮影用対物
レンズの射出瞳の位置に略々結像関係に置かれている。
【0009】2次結像レンズAFDLは、正レンズ2枚
で対を成し4対で構成されており、正レンズ対AFDP
−1A,1Bは、例えばスリットAFMSK−1が画定
した被写体像の一部を略ラインセンサ対SNS−2A,
2B上に再結像する。また、スリットAFMSK−2で
画定された部分は正レンズ対AFDP−1A,1Bによ
り、ラインセンサ対SNS−1A,SNS−1B上に再
結像する。
【0010】スリットAFMSK−3で画定された部分
は直交する2つの光束成分に分割され、それぞれ正レン
ズ対AFDP−3A,3BとAFDP−4A,4Bによ
りセンサ対SNS−3A,3BとSNS−4A,4Bに
投影される。
【0011】各ラインセンサ出力は、照射された輝度に
応じた電気信号として読み出され、各スリットで画定さ
れた測距視野内の被写体に対する対物レンズの焦点状態
を表す値が算出される。
【0012】なお、図22に示す撮影画面FIARAに
対し、5個のスリットで画定される測距視野は、例えば
AFP1〜5の位置に設定することができる。
【0013】図22はカメラのファインダを覗いた状態
で各焦点検出領域との位置関係を示すものであり、同図
において、FIMSKはファインダ視野領域を形成する
視野マスク、FIARAは装着したレンズを通して被写
体の観察ができる観察領域である。
【0014】撮影領域FIARA中のAFP1〜AFP
5は5つの焦点検出領域を示しており、この5つの中か
ら撮影者は任意の焦点検出領域を選択する。各焦点検出
領域は前述したように、図21に示した結像光学系のA
Fエリアセンサ装置SNSを構成する各ラインセンサ対
に対応する。FDSPはファインダ内に撮影情報を表示
するためのファインダ内LCDである。
【0015】これらの複数個の焦点検出領域を有する焦
点検出装置では、当然のことながら焦点検出領域の選択
手段が必要とされる。
【0016】例えば、各焦点検出領域の焦点状態から最
も近い被写体を検出して、これに焦点調節を行う自動選
択、撮影者のカメラファインダ上の視線位置を検出し
て、これに最も近い焦点検出領域を選択する視線選択、
操作部材を手動操作して任意の焦点検出領域を選択する
手動選択、等が知られている。
【0017】また、回転操作部材を手動操作して撮影情
報を設定するものとして、特開昭60−103331号
公報では、撮影情報設定部材の手動操作に応じて発生す
る互いに位相の異なる同じ周期の2信号の位相を判別す
る事で、設定値を増加あるいは減少させるようにしたカ
メラの情報設定値装置について提案されている。
【0018】この提案によれば、撮影情報設定部材が前
記2信号の周期の少なくとも1/2以上駆動されたとき
に設定値を変化させる制御手段を具備することで、撮影
情報設定部材が小刻みに駆動されても表示がその度にち
らつくことがなく、操作性が向上する効果があった。
【0019】さらに、ダイヤル回転操作による設定で
は、背蓋平面上に配置されたダイヤルを回転操作して、
背蓋を閉じた状態では、露出補正量やシャッタ秒時,絞
り値など制御情報を変更を可能にすることが知られてい
る。
【0020】このダイヤル回転操作は通常、右手の親指
を使って行うので、人差し指を使ってレリーズ釦を第1
段階まで押し込んだ半押し状態を保持する操作は支障な
く行うことができる。
【0021】この操作性の特徴を生かした方法として、
近年では、背蓋側デジタル信号入力手段が設けられたカ
メラにおいて、この背蓋側デジタル信号入力手段からの
信号を受けて、絞り値,シャッタ秒時等のカメラ情報を
処理する回路と、カメラのレリーズ操作による電源供給
時とスタンバイ時とで、前記背蓋側デジタル信号入力手
段により設定できるカメラ情報の種類を自動的に切り換
える切換回路とを設けたことで、撮影中にレリーズ釦に
指をかけたまま等、カメラホールド状態でのカメラ情報
の設定を可能とし、背蓋側デジタル信号入力手段を多機
能化して操作性を向上させるとともに、情報の誤設定を
防止したカメラが提案されている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】一般にカメラでは、シ
ャッタチャンスは一瞬であるから、狙った被写体を常に
観察し、いつでもレリーズできる状態にしておくことが
必要である。従って、僅かな時間で動いてしまう被写体
であっても、焦点検出領域を適確に選択し、焦点調節装
置において素速く焦点調節が行えるようにすることが重
要となる。
【0023】この点、上述した従来の焦点検出装置で
は、焦点検出領域が6個程であるから操作部材の1回の
操作で1ヶ所ずつ隣接の焦点検出領域に切り換える方法
であっても、比較的容易に焦点検出領域の選択ができ
る。
【0024】しかしながら、エリアセンサから成る多数
個の焦点検出領域を備えた焦点検出装置では、いずれの
焦点検出領域へも、素速く切り換えることは難しく、こ
の間にシャッタチャンスを逃してしまう問題が生じる。
【0025】また、焦点調節すべき意図する被写体が小
さい場合であっても、その僅かな被写体を捉えている焦
点検出領域に適確に切り換えることは難しい。
【0026】(発明の目的)本発明の第1の目的は、情
報検出領域の選択を迅速に行うことのできる光学装置を
提供することある。
【0027】本発明の第2の目的は、情報検出領域の選
択を適確に行い、使用感を向上させることのできる光学
装置を提供することにある。
【0028】本発明の第3の目的は、焦点検出領域の選
択を迅速に行うことのできる焦点検出装置を提供するこ
とにある。
【0029】本発明の第4の目的は、焦点検出領域の選
択を適確に行うことのできる焦点検出装置を提供するこ
とにある。
【0030】本発明の第5の目的は、撮影状態での焦点
検出領域の選択を容易かつ迅速に行い、シャッタチャン
スを逃がすことの無いオートフォーカスカメラを提供す
ることにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の本発明は、複数の情報検出領
域それぞれについて独立に情報検出を行う情報検出手段
と、情報設定用デジタル信号入力手段とを備えた光学装
置において、操作部材の設定状態に応じて、前記情報設
定用デジタル信号入力手段からのデジタル信号の持つ情
報内容を自動的に変更する情報内容変更手段と、該情報
内容変更手段からの信号を受けて情報検出領域を切り換
える領域切換手段とを設け、同一のデジタル信号が入力
されたとしても、その時の操作部材の設定状態により、
予め決めてある複数の中の何れかの情報検出領域切換え
量を選択し、それに従って情報検出領域の切り換えを行
うようにしている。
【0032】上記第2の目的を達成するために、請求項
2記載の本発明は、複数の情報検出領域それぞれについ
て独立に情報検出を行う情報検出手段と、複数の情報設
定用デジタル信号入力手段とを備えた光学装置におい
て、複数のうちの何れの情報設定用デジタル信号入力手
段が操作されたかに応じて、入力されるデジタル信号の
持つ情報内容を自動的に変更する情報内容変更手段と、
該情報内容変更手段からの信号を受けて情報検出領域を
切り換える領域切換手段とを設け、選択操作されたデジ
タル信号情報入力手段からのデジタル信号に基づいて、
予め決めてある複数の中の何れかの情報検出領域切換え
量を選択し、それに従って情報検出領域の切り換えを行
うようにしている。
【0033】上記第3の目的を達成するために、請求項
3記載の本発明は、複数の焦点検出領域それぞれについ
て独立に焦点検出を行う焦点検出手段と、情報設定用デ
ジタル信号入力手段とを備えた焦点検出装置において、
操作部材の設定状態に応じて、前記情報設定用デジタル
信号入力手段からのデジタル信号の持つ情報内容を自動
的に変更する情報内容変更手段と、該情報内容変更手段
からの信号を受けて焦点検出領域を切り換える領域切換
手段とを設け、同一のデジタル信号が入力されたとして
も、その時の操作部材の設定状態により、予め決めてあ
る複数の中の何れかの焦点検出領域切換え量を選択し、
それに従って焦点検出領域の切り換えを行うようにして
いる。
【0034】上記第4の目的を達成するために、請求項
4記載の本発明は、複数の焦点検出領域それぞれについ
て独立に焦点検出を行う焦点検出手段と、複数の情報設
定用デジタル信号入力手段とを備えた焦点検出装置にお
いて、複数のうちの何れの情報設定用デジタル信号入力
手段が操作されたかに応じて、入力されるデジタル信号
の持つ情報内容を自動的に変更する情報内容変更手段
と、該情報内容変更手段からの信号を受けて焦点検出領
域を切り換える領域切換手段とを設け、選択操作された
デジタル信号情報入力手段からのデジタル信号に基づい
て、予め決めてある複数の中の何れかの焦点検出領域切
換え量を選択し、それに従って焦点検出領域の切り換え
を行うようにしている。
【0035】上記第5の目的を達成するために、請求項
5又は6記載の本発明は、複数の焦点検出領域それぞれ
について独立に焦点検出を行う焦点検出手段と、回転操
作部材である情報設定用デジタル信号入力手段とを備え
た焦点検出装置を有するオートフォーカスカメラにおい
て、操作部材の設定状態に応じて、前記情報設定用デジ
タル信号入力手段からのデジタル信号の持つ情報内容を
自動的に変更する情報内容変更手段と、該情報内容変更
手段からの信号を受けて焦点検出領域を切り換える領域
切換手段とを設け、同一のデジタル信号が入力されたと
しても、その時の操作部材の設定状態により、予め決め
てある複数の中の何れかの焦点検出領域切換え量を選択
し、それに従って焦点検出領域の切り換えを行うように
したり、あるいは、複数のうちの何れの情報設定用デジ
タル信号入力手段が操作されたかに応じて、入力される
デジタル信号の持つ情報内容を自動的に変更する情報内
容変更手段と、該情報内容変更手段からの信号を受けて
焦点検出領域を切り換える領域切換手段とを設け、選択
操作されたデジタル信号情報入力手段からのデジタル信
号に基づいて、予め決めてある複数の中の何れかの焦点
検出領域切換え量を選択し、それに従って焦点検出領域
の切り換えを行うようにしている。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0037】図1は本発明の実施の第1の形態に係るカ
メラの背面図、図2は図1のカメラの上面図である。
【0038】図1及び図2において、10はカメラ本
体、11は接眼部、12はカメラの露出制御値の補正量
を選択する露出補正釦である。13は後述する焦点検出
領域の中から1つを選択する焦点検出領域選択釦、17
は露出制御モードの中から1つを選択する露出制御モー
ド選択釦、18は焦点検出を行うフォーカスモード選択
釦、19は測光モード選択釦である。
【0039】フォーカスモード選択等の上述のカメラの
各モードの選択(フォーカスモードでは、ワンショット
もしくはサーボ等)は、上述の各種の釦13,17,1
8,19のいずれかを押し、カメラ本体10の上面に配
置してあるダイヤル15を回転させることにより可能で
ある。
【0040】また、露出制御モード選択釦18と測光モ
ード選択釦19の両方を押し込んだ時には、フィルムI
SO感度を選択するモードになる。そして、露出制御モ
ード選択釦18と測光モード選択釦19の両方を押し込
んだ状態で、更にカメラ本体10の上面に配置してある
ダイヤル15を回転させることにより、フィルムISO
感度を選択可能となる。
【0041】14はレリーズ釦、15はデジタル情報を
含む各種情報を入力するためのダイヤルである。20
は、カメラへデジタル情報入力を行うためのダイヤル3
0とダイヤルの入力を禁止するダイヤルロックスイッチ
21を平面上に有する背蓋(以下、20についてはダイ
ヤル背蓋と記す)である。40はカメラの動作モード等
の表示部であり、この表示内容で撮影者はカメラの設定
内容を知ることができる。
【0042】図3は、ダイヤル背蓋20を開放して示す
カメラの背面図であり、ダイヤル背蓋20の内部がわか
る様にその一部を破断して示している。
【0043】同図において、カメラ本体10に具備され
た16は接点群であり、ダイヤル背蓋20に配設してあ
る入力情報伝達用の接点群22と該ダイヤル背蓋20を
閉じた状態で接触し、情報信号をカメラ本体10内の制
御回路へ伝達するものである。23はダイヤル背蓋20
側の信号発生回路であり、後述する図4や図6では、情
報入力装置ブロックDIAL2に相当し、ダイヤル30
の回転によりパルス信号を発生させて、カメラ本体10
の制御回路への信号を出力する。
【0044】図4は、ダイヤル背蓋20に設けられたダ
イヤル30、あるいは、カメラ本体10に設けられたダ
イヤル15の拡大図であり、ともに構成は接点群22を
除き同じである。
【0045】まず、ダイヤル背蓋20に設けられたダイ
ヤル30について説明する。
【0046】31はダイヤル接片であり、ダイヤル背蓋
20の内部に固定され、ダイヤル30の回転と共に回転
するダイヤル基板33のパターン33aと接触導通し、
信号を出力するものであり、信号出力端子群31a〜3
1cをもつ。
【0047】32はダイヤル30と一体に回転するクリ
ック板であり、該クリック板32の山部または谷部には
球34がバネ35により押し付けられるように付勢され
ており、ダイヤル30に等分割のクリックを与えてい
る。
【0048】前記信号出力端子群31a〜31cは情報
入力装置DIAL2に接続され、該情報入力装置DIA
L2は入力情報伝達用の接点群22に接続されている。
入力情報伝達用の接点群22は、電源VCC,GND、
及び、後述する信号DRES2,CSDI2,SCL
K,SI用の各接点より構成されている。
【0049】次に、カメラ本体10に設けられたダイヤ
ル15について説明するが、この場合、ダイヤル接片3
1がカメラ本体10の内部に固定されており、接点群2
2は無く、情報入力装置DIAL1はカメラ本体10の
後述する制御部と接続されていること、CSDI2がC
SDI1であり、DREQ2がDREQ1であること、
以外はダイヤル背蓋20に設けられたダイヤル30と同
じである。
【0050】なお、情報入力装置DIAL1及びDIA
L2の通信動作については後述する。
【0051】図5は、カメラ本体10及びダイヤル背蓋
20の全体の電気的構成を示すブロック図である。
【0052】図1と図5は同一のカメラにおいて、それ
ぞれ機械的,電気的な説明図であるため、一致する部分
が少ない。そのため説明の都合上、図1とは同じ部位で
あっても異なる名称を用いており、図1で示したダイヤ
ル背蓋20はDBACKに相当し、カメラ動作モードな
どの表示部40はDSPの一部に当たる。
【0053】同図において、PRSはカメラの制御装置
であり、例えば内部にCPU(中央演算処理部),RA
M,ROM,EEPROM(電気的消去可能プログラマ
ブルROM),A/D変換機能、及び、入出力ポート等
が配置されたワンチップのコンピュータ(以下、マイコ
ンと略記す)である。
【0054】マイコンPRSは、ROMに格納されたカ
メラのシーケンスプログラムに基づいて、シャッタ秒
時,絞り値の設定をカメラの動作モードに従って行うと
共に、自動露出制御装置,AF機能やフィルムの巻き上
げ,巻き戻し等のカメラの一連の動作を行っている。
【0055】そのためにマイコンPRSは、通信用信号
SO,SI,SCLK、通信選択信号CSDI1,CS
DI2,CLCM,CSDR1〜4,CDDRを用い
て、背蓋やカメラ本体10内の周辺回路、及び、レンズ
内制御装置と通信を行って、各々の回路やレンズの動作
を制御する。
【0056】SOはマイコンPRSから出力されるデー
タ信号、SIはマイコンPRSに入力されるデータ信
号、SCLKは信号SO,SIの通信同期クロックであ
る。
【0057】DBACKはカメラ本体10に着脱可能な
背蓋(図1のデジタル背蓋20に相当する)であり、情
報入力装置DIAL2とダイヤル回転操作に連動する不
図示のスイッチを内蔵している。
【0058】背蓋DBACKとカメラ本体10との各通
信接点端子、及び、電源VCCとGND端子接点は、フ
ィルム着脱時のような背蓋を開けた状態ではオープンと
なる(図3の状態)。
【0059】DIAL2とDIAL1はともにカメラの
情報入力装置で、回路構成は同じであり、上述の様に、
情報入力装置DIAL2は背蓋DBACKに内蔵され、
情報入力装置DIAL1はカメラ本体10に内蔵されて
いる。そして、共に図5では不図示の回転操作部材(ダ
イヤル30やダイヤル15)に連動するスイッチが接続
されており、回転操作部材が撮影者により回転操作され
ると、その内容をマイコンPRSに通信により情報入力
するものである。
【0060】マイコンPRSとの通信は、情報入力装置
DIAL1では、回転操作部材(ダイヤル15)を撮影
者が回転操作すると、信号DREQ1を高電位レベル
(以下、‘H’と略記し、低電位レベルは‘L’と略記
する)にして、マイコンPRSに情報入力を行うことを
知らせる。マイコンPRSはこれを受けると、選択信号
CSDI1を‘H’にした後に通信同期クロックSCL
Kを出力してデータSIを受信し、初期化信号DRES
1を所定時間‘H’にした後‘L’に戻して、情報入力
装置DIAL1の内容を初期化し、次の情報入力に備え
る。
【0061】また、情報入力装置DIAL2は背蓋DB
ACKに内蔵されているので、前述の様に、フィルムの
装填などで背蓋が開いた状態では、電源及びマイコンP
RSとの通信のための接点がオープンとなり、回転操作
部材を操作しても情報入力することはできない。
【0062】背蓋を閉じた状態では接点が導通状態であ
るから、回転操作部材を撮影者が回転操作すると、情報
入力装置DIAL2は信号DREQ2を‘H’にして、
マイコンPRSに情報入力を行うことを知らせ、マイコ
ンPRSはこれを受けると、選択信号CSDI2を
‘H’にした後に通信同期クロックSCLKを出力して
データをSIを受信し、初期化信号DRES2を所定時
間‘H’にした後‘L’に戻して、情報入力装置DIA
L2の内容を初期化し、次の情報入力に備える。
【0063】CDCは定電圧電源であり、不図示の電池
出力VBATが入力されている。又この出力VBATは
マイコンPRSの電源端子PVCCとスイッチ検知及び
表示装置駆動回路であるDDRにも入力されている。ま
た、マイコンPRSの制御によりトランジスタPTRを
介して、定電圧VCCが出力され、これが各電気素子に
供給されるようになっている。
【0064】同図では、VCCはデジタル動作する電気
素子全てに供給されているが、その表記は省略してい
る。背蓋DBACKに内蔵されている情報入力装置DI
AL2のみ、該背蓋DBACKが開いていると定電圧V
CCが供給されない状態となり、電源供給が行われない
ので、特にVCCを記している。
【0065】LCOMはレンズ通信バッファ回路であ
り、カメラが動作中のときにはレンズ用電源端子VLに
電力を供給するとともに、マイコンPRSからの選択信
号CLCMが‘H’のときには、カメラ・レンズ間の通
信バッファとなる。
【0066】マイコンPRSが信号CLCMを‘H’に
して、信号SCLKに同期して所定のデータをSOから
送出すると、レンズ通信バッファ回路LCMはカメラ・
レンズ間の通信接点を介して、SCLK,SOの各々の
バッファ信号LCK,DCLをレンズLNSへ出力す
る。これと同時に、レンズLNSからの信号DLCをバ
ッファSIに出力し、マイコンPRSはSCLKに同期
してSIからレンズデータを入力する。
【0067】DDRはスイッチ検知及び表示装置駆動回
路であり、信号CDDRが‘H’のとき選択されて、信
号SO,SI,SCLKを用いてマイコンPRSとの通
信を行い、データSOの内容に従って制御される。すな
わち、マイコンPRSから送られてくるデータに基づい
て、図9に示すファインダ内表示FDSPを含んだカメ
ラの表示部DSPの表示データの切り換えや、焦点検出
領域AFPNTを照明するための照明装置SPL表示デ
ータの点灯消灯を行う。なお、図9の説明は後述する。
【0068】また、スイッチ検知及び表示装置駆動回路
DDRは、図1のレリーズ釦14に連動したスイッチで
あるSW1,SW2をはじめ、各動作モード設定釦等の
各種操作部材に連動するスイッチであるSWAFP,S
WCMP,SWMDE,SWAFM,SWMFのオン、
オフ状態を検知し、信号PRSONを介してマイコンP
RSにスイッチ操作がなされたことを知らせる。上述の
スイッチのオン,オフ状態が切り換わるときに生ずるチ
ャタリングの影響を受けずにスイッチ状態を検知するよ
うになっている。
【0069】前記スイッチSW1,SW2は、片方は接
地され、もう一方はマイコンPRSの端子に接続されて
いる。このスイッチSW1,SW2が接続されているマ
イコンPRSの端子は、不図示のプルアップ抵抗にて電
池のプラス端子に接続されている。
【0070】レリーズ釦14の第1段階の押下によりス
イッチSW1がオンし、引き続いて第2段階の押下でス
イッチSW2がオンする。マイコンPRSはスイッチS
W1がオンすると、トランジスタPTRをオンすべく、
抵抗を介して接続されている端子を‘L’に引き下げ
る。そして、内蔵タイマを初期化して、計時を開始す
る。所定時間経過後にトランジスタPTRをオンし、電
気素子へ新たに電源供給を行うとともに、測光,AFを
行う。
【0071】前記内蔵タイマ計時中に再度スイッチSW
1がオンされた時には、電源供給制御を行う内蔵タイマ
を初期化し、再度計時を開始する。そして、内蔵タイマ
計時により所定時間経過するとトランジスタPTRをオ
フして、電気素子への電源供給を停止する。
【0072】さらにスイッチSW2がオンされたなら
ば、これをトリガとして露出制御とその後のフィルム巻
き上げを行う。
【0073】SWBPは背蓋DBACKが開いていると
きにオフ、閉じているときにオンするスイッチ、SWC
MPは露出補正釦12を押すことでオンになる露出補正
スイッチ、SWAFPは焦点検出領域選択釦13を押す
ことでオンになる焦点検出領域選択スイッチ、SWMD
Eは露出制御モード選択釦17を押すことでオンになる
露出制御モード選択スイッチ、SWAFMはフォーカス
モード選択釦18を押すことでオンになるフォーカスモ
ード選択スイッチ、SWMFは測光モード選択釦17を
押すことでオンになる測光モード選択スイッチである。
【0074】つまり、前記各スイッチSWCMP,SW
AFP,SWMDE,SWAFM,SWMFはそれぞ
れ、図1に示す各種の釦12,13,17,18,19
に連動するスイッチである。
【0075】MTR1はフィルム給送用、MTR2はミ
ラーアップ,ダウン及びシャッタ羽根チャージ用のモー
タであり、各々の駆動回路MDR1,MDR2により正
転,逆転の制御が行われる。マイコンPRSから駆動回
路MDR1,MDR2に入力されている信号M1F,M
1R,M2F,M2Rは、それぞれモータ制御用の信号
である。
【0076】MG1,MG2は、各々シャッタ先幕,後
幕走行開始用マグネットであり、信号SMG1,SMG
2、増幅トランジスタTR1,TR2で通電され、マイ
コンPRSによりシャッタ制御が行われる。
【0077】LPRSはレンズ内制御回路であり、該回
路LPRSへレンズ通信クロックLCKに同期して入力
される信号DCLは、カメラからレンズLNSに対する
命令のデータであり、命令に対するレンズLNSの動作
は予め決められている。
【0078】レンズ内制御回路LPRSは所定の手続き
に従ってその命令を解析し、焦点調節や絞り制御動作、
出力信号DLCよりレンズ各部の動作状況(焦点調節光
学系の駆動状況や、絞りの駆動状況等)をマイコンPR
Sに知らせる。
【0079】カメラからの焦点調節の命令が送られる
と、同時に送られてくる駆動量,方向のデータに従って
焦点調節用モータLMTRを駆動すべく、信号LMFま
たはLMRを出力し、焦点調節光学系を光軸方向に移動
させて焦点調節を行う。
【0080】光学系の移動量は該光学系の移動に連動し
て回動するパルス板のパターンをフォトカプラにて検知
し、移動量に応じた数のパルスを出力するエンコーダ回
路ENCFのパルス信号SENCFでモニタするととも
に、レンズ内制御回路LPRS内のカウンタで計数し、
該カウント値が該回路LPRSに送られた移動量に一致
した時点で該回路LPRS自身が信号LMF,LMRを
‘L’にして、モータLMTRを制御する。
【0081】このため、一旦カメラからの焦点調節命令
が送られた後には、カメラの制御装置であるマイコンP
RSは、レンズLNSの駆動が終了するまで、レンズ駆
動に関して全く関与する必要がない。また、カメラから
要求があった場合には、上記カウンタの内容をカメラに
送出することも可能な構成になっている。
【0082】SPCはレンズLNSを介した被写体から
の光を受光する露光制御用のセンサであり、その出力S
SPCはマイコンPRSのアナログ入力端子に入力さ
れ、A/D変換後、所定のプログラムにしたがって自動
露出制御に用いられる。
【0083】SDRはAFエリアセンサ装置SNSの駆
動装置であり、独立に蓄積制御を行える蓄積制御部を備
えていて、マイコンPRSから供給される動作基準クロ
ックであるBCLKに同期して、AFエリアセンサ装置
SNSの予め選択したラインセンサを予め選択した駆動
モードに従って初期化,蓄積,像信号読み出しである一
連の駆動を行う。
【0084】上述のAFセンサ駆動装置SDRに備えら
れた機能の選択は、マイコンPRSからの信号CSDR
1〜4と、通信同期クロックSCLK,データ信号SO
にて入力される内容に従って行われる。
【0085】TINTはマイコンPRSと双方向でAF
エリアセンサ装置SNSの選択されたラインセンサにつ
いて蓄積終了制御,検出を行う為の信号、VOUTはA
Fエリアセンサ装置SNSからの像信号SOUTを、デ
ータ信号SOを介して受け付けたデータ内容に基づく増
幅度で増幅される出力信号であり、同信号はマイコンP
RSのアナログ入力端子に入力され、該マイコンPRS
はこの信号をA/D変換し、そのデジタル値に基づき一
連のAF処理及び演算を行う。
【0086】信号BDR1〜4は、これらの組合せによ
り、AFエリアセンサ装置SNSの選択されたラインセ
ンサについて初期化,蓄積,像信号読み出し時の駆動タ
イミングの制御を行う為のものである。
【0087】BMONはAFエリアセンサ装置SNSと
AFセンサ駆動装置SDRとの間で双方向通信に用いら
れる信号であり、AFエリアセンサ装置SNSの選択さ
れたラインセンサに対応する。
【0088】AFエリアセンサ装置SNSは、ラインセ
ンサに各々照射された光量に応じた出力を行う。また、
AFセンサ駆動装置SDRは、信号BMONがデータ信
号SOにより予め指定されたレベルに到達したか否かを
検出し、蓄積完了信号として、AFエリアセンサ装置S
NSには信号BMONにて、マイコンPRSには信号T
INTにて、それぞれ出力する。なお、AFセンサ駆動
装置SDRの詳細については、図9を用いて後述する。
【0089】AFエリアセンサ装置SNSは焦点検出装
置の受光素子であり、垂直k画素、水平I画素から成る
受光領域を垂直に2個備えたエリアセンサである。ここ
では、2個の受光領域の垂直方向1列に相当する2個の
ラインセンサをラインセンサ対と呼ぶことにするから、
I画素のラインセンサ対をk個備えた構成のエリアセン
サである。
【0090】各ラインセンサは公知の蓄積型光電変換素
子を連続して複数個配置して成り、ラインセンサ対は、
初期化,蓄積はI個同時に、又読み出し駆動はラインセ
ンサ対単位で行う。この様にラインセンサ対単位で蓄積
制御ができ、選択したラインセンサ対がAFセンサ駆動
装置SDRと蓄積モニタ信号BMONを介して蓄積制御
される。
【0091】AFセンサ駆動装置SDRにより駆動する
ラインセンサ対の選択等、AFエリアセンサ装置SNS
に備えた機能の選択は、マイコンPRSからの信号CS
NS1〜2と、データ信号SOを介して入力されるデー
タ内容に従って行われる。
【0092】BCLKはAFセンサ駆動装置SDRを動
作させるための基準クロックであり、この信号に同期し
てAFエリアセンサ装置SNSの駆動を行う。該AFエ
リアセンサ装置SNSへ入力される信号BDR1〜4
は、データ信号SOにより選択された駆動モードに従
い、初期化,蓄積,読み出しの一連のセンサ駆動を行う
信号である。
【0093】各ラインセンサ対は、後述する図9に示し
たカメラファインダ内表示の焦点検出可能領域AFAR
Aを構成する複数の焦点検出領域にそれぞれ対応して同
一チップ上に配置されたものである。なお、AFエリア
センサ装置SNSの詳細は、図10を用いて後述する。
【0094】BZは発音体であり、カメラの作動状態を
撮影者に知らせるものであり、例えばAF合焦時に発音
駆動をマイコンPRSが行うことで、発音する。
【0095】次に、焦点検出装置の結像光学系につい
て、図8を用いて説明する。
【0096】この結像光学系は位相差方式であるが、該
位相差方式については公知であるので、その説明を省略
する。基本原理は、前出の図21の従来形を踏襲してい
るので、同一構成部材には同一の名称を付けている。
【0097】視野マスク板AFMSKは不図示の撮影用
対物レンズの予定結像近傍の位置に設けられ、単一の広
い測距視野開口(焦点検出可能範囲)AFARAの内部
が画定された焦点検出可能な範囲となる。1対の正レン
ズ2枚から成る2次結像レンズAFDLはAFARAで
画定された被写体をエリアセンサの対SNSA,SNS
B上に再結像する。
【0098】AFエリアセンサ装置SNSの各対の受光
情報は対応する位置の局部的画像情報が電気信号として
読み出され、相関演算が施されて、各位置の被写体に対
する対物レンズの焦点調節状態を表す値が算出される。
2次結像レンズAFDLの手前には、絞り板AFDPが
置かれ、絞り孔AFDP−A,Bが各々正レンズに入射
する光束を規制している。絞り板AFDPの位置は、フ
ィールドレンズAFFLのパワーにより撮影用対物レン
ズの射出瞳の位置に略々結像関係におかれている。
【0099】AFエリアセンサ装置SNSは、同一チッ
プ上に多数のラインセンサを配設した構成であり、ライ
ンセンサ対として各種制御を行うが、所定の制御性が得
られるものならば、一続きのものであっても構わない。
【0100】一般には2像分離のため、2個の光像の間
には光学的に使用しない境界境域があり、この部分に周
辺回路を構成すればチップ面積を小さくことができる。
【0101】次に、AFエリアセンサ装置SNSにより
焦点検出を行う領域とファインダ視野の関係について、
図9を用いて説明する。
【0102】図9は図1で示す接眼部11からファイン
ダを覗いた様子を示すものであり、同図において、FI
MSKはファインダ視野領域を形成する視野マスク、F
IARAは、装着したレンズを通して被写体の観察がで
きる観察領域である。
【0103】撮影領域FIARA中のファインダ視野内
での焦点検出可能な範囲は、図8のAFARAと等価な
領域であるから同一名称で示している。
【0104】撮影者は焦点検出可能範囲AFARAを構
成する複数の焦点検出領域から、任意の焦点検出領域を
選択する。各焦点検出領域は後述する図10に示したA
Fエリアセンサ装置SNSを構成する各ラインセンサ対
に対応する。選択された焦点検出領域AFPNTは、不
図示の光学系及び照明装置により、撮影者が充分確認で
きる短い時間で四辺形の内側の周辺領域が赤く点灯す
る。
【0105】FDSPはファインダ内に撮影情報を表示
するためのファインダ内LCDであり、シャッタ秒時,
レンズの絞り値,露出補正値,ストロボが発光可能な状
態,焦点検出結果を点灯表示する。焦点検出結果は、合
焦マークFAFの点灯状態で表され、合焦であるときに
点灯、焦点調節不能時には点滅(明滅)する。
【0106】同図は、説明のために全ての表示部が点灯
した状態を示すもので、カメラの動作時は、動作状態に
応じて点灯、あるいは消灯が独立に行われ、同図のよう
に全ての表示が点灯することはない。
【0107】次に、AFエリアセンサ装置SNSについ
て、図10を参考にしつつ詳細に説明を行う。
【0108】本実施の形態では、AFエリアセンサ装置
SNSの一例として、入射光に比例した電荷をトランジ
スタのベース部に蓄積し、読み出しに際しては、各ライ
ンセンサ毎に蓄積電荷量に応じた信号を出力する特徴を
備えたエリアセンサを使った例について説明するが、所
定の機能を満たすものであれば公知のCCDセンサやM
OSセンサであっても構わない。
【0109】尚、上述のエリアセンサ装置は特開昭60
−12579号〜特開昭60−12765号公報等に開
示されているフォトトランジスタを複数個配置した蓄積
型光電変換素子列で構成されている。光電変換素子単体
の動作については、上記公報等に開示されているので、
その詳細は省略する。
【0110】AFエリアセンサ装置SNSは、焦点検出
装置の受光素子であり、同一チップ上に配置されたSN
S−1A,1B〜1A,1Bの1個のラインセンサ対と
制御部SCNT,蓄積モニタ信号出力部DET,信号増
幅部SAMPから構成され、蓄積モニタ信号出力及び蓄
積,読み出し等の各制御,駆動はラインセンサ対単位で
行われる。
【0111】センサSNS−1A,1B〜1A,1Bは
ぞれぞれ複数の光電変換素子を連続に配置したラインセ
ンサで、SNS−1A,1Bで1対のラインセンサ対を
構成する。SNS−2A,2B〜1A,1Bも同様であ
る。
【0112】各ラインセンサ対の電荷信号出力は、制御
部SCNT内のブロックDRVCNTに入力される。制
御部SCNTはマイコンPRSからの通信情報とAFセ
ンサ駆動装置SDRからの信号に基づいて蓄積モニタ信
号出力の選択やラインセンサ対の駆動及び読み出すライ
ンセンサの選択を行う。
【0113】マイコンPRSとの通信は信号SCLKと
SO及びCSNS1,2により行われる。
【0114】制御部SCNTは、さらに通信部SCO
M,マルチプレクサDETMPX,駆動部DRVCNT
の3ブロックから構成されている。
【0115】通信部SCOMはマイコンPRSとの通信
を行い、受信情報をマルチプレクサDETMPX,DR
VCNTに伝える。マルチプレクサDETMPXは通信
部SCOMからの情報に基づき、蓄積制御を行うライン
センサ対を選択する。具体的には、マイコンPRSとの
通信内容に基づきDET−1〜Iの信号の中の選択され
た信号を、蓄積モニタ信号としてBMON(ここでは、
端子名として用いている)に出力するように、内蔵され
ているスイッチの切換を行う。マルチプレクサDETM
PXの詳細説明は後述する。
【0116】駆動部DRVCNTはAFセンサ駆動装置
SDRからの信号BDR1〜4に基づき作動するが、初
期化,蓄積開始は全てのラインセンサ同時で、読み出し
駆動は通信部SCOMからの情報に基づき、ラインセン
サ対単位で行う。
【0117】また、BMONから入力する信号は、ライ
ンセンサ対の光電変換信号を不図示の読み出し駆動部へ
転送する信号であり、マルチプレクサDETMPXによ
りDETからの蓄積モニタ信号をBMONに出力してい
るラインセンサ対についてのみ有効である。
【0118】駆動部DRVCNTにて読み出されたライ
ンセンサ対の電荷信号出力は信号増幅部SAMPに入力
される。該信号増幅部SAMPは入力された電荷信号を
所定の増幅度で増幅し、SOUT(ここでは、端子名と
して用いている)に出力することでノイズ等の外乱の影
響を受けにくくしている。蓄積モニタ信号出力部DET
は、1個のラインセンサ対と1対1で対応するようにD
ET−1〜Iの独立な検出ブロックで構成されていて、
それぞれ対応するラインセンサ対の蓄積モニタ信号を出
力しマルチプレクサDETMPXに入力される。
【0119】蓄積モニタ信号は、ラインセンサ対を構成
する複数の光電変換素子出力の中から最も大きい出力と
最も小さい出力を検出し、両出力の差であるコントラス
ト成分を出力する。
【0120】すなわち、検出ブロックDET−1は、ラ
インセンサ対SNS−1A,1Bを構成する複数の光電
変換素子出力の中から最も大きい出力と最も小さい出力
を検出し、両出力の差であるコントラスト成分を蓄積モ
ニタ信号として出力している。
【0121】また、最も大きい出力は予め設定してある
飽和レベルと比較し、光電変換素子が飽和しているか否
かを検出し、飽和していることが検出されたときにはB
MONに出力し、AFセンサ駆動装置SDRに知らせ
る。
【0122】BMONはAFセンサ駆動装置SDRと双
方向で信号伝達を行う。AFエリアセンサ装置SNSは
蓄積モニタ信号出力部DETからの信号をマルチプレク
サDETMPXを介して出力し、AFセンサ駆動装置S
DRからの信号出力は、制御部SCNTに入力される。
【0123】次に、図6に基づき、図5に示した情報入
力装置DIAL1,2の動作説明を行う。
【0124】先述のように、情報入力装置DIAL1,
2は回路構成が同一な個別の回路ブロックであるから、
図6では説明し易くするため信号端子等の異なる部分の
み、対応する名称を併記している。
【0125】また、ダイヤルスイッチSWDIAL2
1,22及びダイヤルスイッチSWDIAL11,12
は図5では不図示である。
【0126】併記している名称のうち、情報入力装置D
IAL1に対応するのは、DRES1,CSDI1,D
REQ1,SWDIAL11,12であり、情報入力装
置DIAL2に対応するのは、DRES1,CSDI
1,DREQ1,SWDIAL11,12である。ここ
では、情報入力装置DIAL2について各部の説明を行
う。
【0127】VCC及びGNDは電源であり、マイコン
PRSの制御によりトランジスタPTRを介して供給さ
れる。
【0128】DIALCNTはアップダウンカウンタで
あり、ダイヤルスイッチSWDIAL21,22からの
入力信号に従いカウント動作を行う。PDCONVはパ
ラレルシリアル変換器であり、DIALCNTからのパ
ラレル入力データをCLK端子に入力されるクロック信
号に同期してSOUT端子からシリアルデータで出力す
る。CLKCNTはカウンタであり、ANDゲートGA
NDからのクロック信号をカウントし、所定数カウント
するとORゲートGOR2に向けて信号出力を行う。
【0129】ORゲートGOR1はアップダウンカウン
タDIALCNTからのパラレル出力のいずれかが
‘H’レベルであるときにカメラ本体に向けて通信要求
信号を出力する。端子DRES2が‘H’レベルである
ときにはORゲートGOR2の出力も‘H’レベルとな
り、カウンタDIALCNTとCLKCNTの2つをリ
セットする。従って、端子DRES2が‘L’レベルに
なったところで動作が開始される。
【0130】アップダウンカウンタDIALCNTの入
力であるCONTとCLKは、それぞれダイヤルスイッ
チSWDIAL21,SWDIAL22に各々接続され
ている。また、ダイヤルスイッチSWDIAL21,S
WDIAL22はそれぞれ、図4の端子31b、端子3
1cに対応する。
【0131】次に、情報入力装置DIAL1についての
説明であるが、該情報入力装置DIAL1では、上述の
DRES2がDRES1に、DREQ2がDREQ1
に、CSDI2がCSDI1に、ダイヤルスイッチSW
DIAL21がSWDIAL11に、ダイヤルスイッチ
SWDIAL22がSWDIAL12に、それぞれ相当
し、これ以外は情報入力装置DIAL2と同じなので、
説明を省略する。
【0132】ここでは、情報入力装置DIAL2の場合
について説明する。
【0133】ダイヤル30を時計方向に1クリック回転
させると、図7(A)のようにダイヤルスイッチSWD
IAL22がオン、次いでダイヤルスイッチSWDIA
L21がオン、さらにダイヤルスイッチSWDIAL2
2がオフ、SWDIAL21がオフという順序で信号が
変化する。
【0134】カウンタDIALCNTは、端子CLKが
‘H’レベルに立ち上がるときにカウントし、端子CO
NTが‘L’レベルであるときにはダウンカウント、
‘H’レベルではアップカウントするように構成されて
いる。従って、ダイヤルスイッチSWDIAL22がオ
フになるとき、ダイヤルスイッチSWDIAL21はオ
ン状態になっているのでカウンタCNTDIALはダウ
ンカウントする。
【0135】逆にダイヤル30を反時計方向に1クリッ
ク回転させると、図7(B)のようにダイヤルスイッチ
SWDIAL21がオン、次いでダイヤルスイッチSW
DIAL22がオン、さらにダイヤルスイッチSWDI
AL21がオフ、ダイヤルスイッチSWDIAL22が
オフという順序で信号が変化する。従って、ダイヤルス
イッチSWDIAL22がオフになるとき、ダイヤルス
イッチSWDIAL21はオフ状態になっているので、
カウンタDIALCNTはアップカウントする。
【0136】このようにして、ダイヤル30を時計方向
に回転させると1クリック毎にカウンタDIALCNT
はダウンカウントし、反時計方向ではアップカウントさ
せることができる。ORゲートGOR2は、カウンタD
IALCNTの出力が0でないときに‘H’レベルを出
力する。
【0137】情報入力装置DIAL2の端子DREQ2
は、その出力がマイコンPRSに入力される。マイコン
PRSはDREQ2が‘H’レベルになると、ダイヤル
30が回転されたと判断してシリアル通信を行う。情報
入力装置DIAL2のSCLK端子にマイコンPRSは
通信クロックを送信し、これに同期してSOUT端子に
カウンタDIALCNTのパラレル出力をPDCONV
によりパラレル・シリアル変換してシリアルデータとし
て出力する。このとき、カウンタCLKCNTはSCL
K端子の波形をカウントし、8クロック(1通信分)を
カウントするとORゲートGOR2に‘H’レベルを出
力する。
【0138】ORゲートGOR2は‘H’レベルに変化
し、カウンタDIALCNTとCLKCNTを同時にク
リアする。カウンタCLKCNTはクリアされると、O
RゲートGOR1への出力を‘L’レベルに落として初
期状態に復帰する。
【0139】このようにして、通信を8ビット行う毎に
カウンタDIALCNTをクリアすることで、ダイヤル
からのカウント値を読み込むことができる。
【0140】また、ダイヤル背蓋20には、図1に示す
ダイヤルクロックスイッチ21があり、図5,図6では
不図示であるが、ORゲートGOR2の不図示の入力端
子に接続しており、ダイヤルクロックスイッチ21をO
FFなる位置に設定しているときには、該ORゲートG
OR2を介して、カウンタDIALCNTのRES端子
を‘H’に保持する。すると、カウンタDIALCNT
はリセット状態になり、ダイヤル回転操作を行ってもC
NTOUTは全ての端子が‘L’のままとなり、DRE
Q2端子も‘L’となり、ダイヤル30からの入力は行
えないようになる。
【0141】次に、図11〜図14に示したフローチャ
ートに基づき、各回路の動作説明を行う。
【0142】まず、カメラのメイン動作について、図1
1のフローチャートに基づいて説明をする。カメラ背面
に設置されている不図示のメインスイッチが投入される
と、ステップ(#001)からの動作が開始される。
【0143】まず、ステップ(#001)において、ス
イッチ検知及び表示駆動回路DDRにより不図示のメイ
ンスイッチがオンになったことを検知すると、信号PR
SONによりスイッチ操作がなされたことを知らせ、及
び、さらにその詳細が信号SCLK,SO,SIを使っ
た通信により送信する。
【0144】続くステップ(#002)では、マイコン
PRSはスイッチ検知及び表示駆動回路DDRからメイ
ンスイッチがオンになったことの信号が入力されたの
で、フラグ,レジスタ,ポート等の初期化や、マイコン
PRS内蔵のROMから必要に応じてデータを読み出
し、メモリの予め決めておいた所定の位置に格納すると
ともに、表示部DSPに表示するカメラの撮影モードな
どのデータをスイッチ検知及び表示駆動回路DDRに送
信するなどの一連の初期化動作を行う。
【0145】また、マイコンPRS内のレジスタである
AFPR(焦点検出位置データ用),DIALR(ダイ
ヤルデータ用)には、それぞれ適切な値が代入される。
PTRF,TIMEFはマイコンPRS内のフラグであ
り、それぞれ0にクリアされる。さらに、各出力ポート
もそれぞれ初期化される。
【0146】初期化動作が終了すると、ステップ(#0
03)にて、レリーズ釦の第1段階の押下により作動す
るスイッチSW1がオンであるかどうかを調べる。オン
であればステップ(#008)に移って、フラグPTR
Fを調べる。フラグPTRFは、トランジスタPTRの
ベースに抵抗を介して接続されているマイコンPRSの
ポートPPTRの状態を示しており、‘0’であるとき
トランジスタPTRはオフ、‘1’であるときにオンで
ある出力状態になっている。
【0147】メインスイッチ投入直後はフラグPTRF
は‘0’であるから、ステップ(#009)にてトラン
ジスタPTRをオンにすべくポートPPTRを制御し、
‘L’に引き下げるとともに、フラグPTRFに‘1’
をセットする。
【0148】トランジスタPTRがオンすると定電圧電
源CDCからVCCに電源が供給され、露出制御用セン
サSPCやAFセンサ駆動装置SDR及びAFエリアセ
ンサ装置SNS等の、必要時のみ給電される電気素子に
電源が供給される。
【0149】そして、ステップ(#010)では、給電
された各電気素子と測光演算やAF制御等の一連のデー
タ処理に必要なデータをマウントを介して取り付けられ
ている撮影レンズ装置LNSと通信して、メモリの予め
決めておいた所定の位置に格納する。続いてステップ
(#011)に移り、トランジスタPTRのオンを持続
する時間を決めるマイコンPRS内蔵のタイマの設定及
び動作を行い、内蔵タイマが計時動作中であることを示
すフラグTIMEFに‘1’を設定する。フラグTIM
EFはタイマ計時動作中に‘1’、計時完あるいは計時
開始前には‘0’が設定されるようになっている。
【0150】ここで、上述のマイコンPRSに内蔵され
たタイマの1回の計時時間は、ステップ(#003)→
(#008)〜(#019)の処理動作、ステップ(#
003)→(#004)→(#005)→(#012)
〜(#019)の処理動作、又はステップ(#003)
〜(#007)の処理動作を行い、再びステップ(#0
03)に戻ることに要する時間よりも長い時間である。
【0151】続くステップ(#012)では、各スイッ
チ操作によりシャッタ秒時,絞り値,露出補正等の情報
入力が新たになされていると、入力された情報に基づく
カメラの状態設定と、これに付随する表示を行う。
【0152】ステップ(#013)では、一連の測光処
理を行う。すなわち、露出制御用センサSPCからの出
力をマイコンPRS内蔵のA/Dコンバータによりデジ
タル値に変換して露出データを求めるとともに、撮影レ
ンズ装置LNSからの情報を使って、そのとき設定され
ているカメラの撮影モードに応じた演算により最適な露
出制御情報を算出する等の処理である。
【0153】このとき得られた露出制御情報はマイコン
PRSからスイッチ検知及び表示装置駆動回路DDRに
出力され、表示部DSPに表示される。
【0154】ステップ(#014)は一連のAF処理を
行うサブルーチンである。この「AF」サブルーチンの
詳細は後述する。
【0155】次のステップ(#015)では、フラグA
FOKを見て、焦点調節結果が合焦であるか否かを調べ
ている。フラグAFOKはAFサブルーチン内の処理
で、合焦した時には‘1’、焦点調節不能時には‘0’
が設定される。フラグAFOKが‘1’、すなわち焦点
調節結果が合焦である時はステップ(#016)に移
り、スイッチSW1がオンであるか否かを調べる。
【0156】もしスイッチSW1がオンである時は、撮
影者が焦点調節結果の確認後も、レリーズ釦14から指
を離さず、引き続き撮影を続ける半押し状態であるか
ら、ステップ(#017)にて、上記ステップ(#01
3)の「測光」にて求めた結果と、上記ステップ(#0
14)のAFにて焦点調節された、各焦点検出領域の焦
点状態とから露出制御値を決定し、更にスイッチSW2
がオンであるか否かをステップ(#018)にて調べ、
スイッチSW2がオンであれば、ステップ(#019)
へ移行してレリーズ処理を行う。
【0157】ステップ(#019)のレリーズ処理で
は、モータ制御回路FIMを介して不図示の主ミラーを
アップし、レンズ通信装置LCOMを介して撮影レンズ
装置LNSの絞りの絞り込み、シャッタ制御装置SHT
を介してシャッタの先幕走行を、それぞれ実行する。上
記の絞り値及びシャッタ秒時は、前記露出制御用センサ
SPCにて検知された露出値と装填しているフィルムの
感度とから決定される。
【0158】所定のシャッタ秒時経過後、シャッタの後
幕を閉じる。そして、フィルムへの露光が終了すると、
ミラーダウン,シャッタチャージを行うとともにフィル
ムの駒送りを行い、一連のレリーズ処理動作を終了す
る。
【0159】上記ステップ(#015)にてフラグAF
OKが‘0’であるとき、あるいは、ステップ(#01
8)にてスイッチSW2がオフであるときには、何れも
ステップ(#003)に戻り、再びスイッチSW1がオ
ンであるか否かを調べる。また、ステップ(#016)
でスイッチSW1がオフである時は、ステップ(#00
4)に移る。
【0160】ステップ(#003)に説明を戻し、ここ
でスイッチSW1がオンでないとき、すなわちオフであ
るときは、ステップ(#004)に移り、フラグTIM
EFを調べる。フラグTIMEFが‘1’であればステ
ップ(#005)に移り、マイコン内蔵のタイマが計時
終了か否かを調べる。内蔵タイマが計時終了でなけれ
ば、引き続き撮影状態にあるから、再びステップ(#0
12)に移る。
【0161】また、内蔵タイマが計時終了であれば、ま
ずステップ(#006)に移って、フラグTIMEFを
‘0’に設定して内蔵タイマ計時完であることを示した
後、ステップ(#007)で、マイコンPRSのポート
PPTRを‘H’に設定してトランジスタPTRをオフ
し、VCCへの電源供給を停止する。
【0162】さらに、フラグPTRFに‘0’を設定し
てトランジスタPTRがオフであることを示す処理を行
い、カメラは撮影準備状態となる。そして、再びステッ
プ(#003)に戻り、カメラを撮影状態にするか否か
を判断するために、スイッチSW1がオンしている否か
を調べる動作に戻る。
【0163】説明をステップ(#042)に戻し、ここ
で上述のようにフラグTIMEFが1でないとき、カメ
ラは撮影準備状態にある。このとき、ステップ(#00
3)に移って、スイッチSW1がオンであるか否かを調
べて撮影状態にするか否かを判断するから、撮影準備状
態では、ステップ(#004)とステップ(#003)
の処理を繰り返し行っている。
【0164】以上がカメラのメイン動作フローである。
【0165】次に、カメラの「AF」動作について、図
12のフローチャートを用いて説明する。
【0166】同図において、ステップ(#100)で
は、フラグAFOKを‘0’に設定する。フラグAFO
Kは、焦点調節結果を示し、合焦した時は‘1’、焦点
調節ができない合焦NG時や撮影者が途中でレリーズ釦
14から指を離してスイッチSW1がオフした時は
‘0’である。先述したようにカメラのメインフローで
は、このフラグAFOKの内容に応じた処理が行われ
る。
【0167】続くステップ(#101)では、焦点検出
領域選択を行う。焦点検出領域選択はサブルーチンにな
っており、詳細説明は図13を用いて後述する。
【0168】後述する様に、視線情報によって焦点検出
領域が選択されたことをファインダ視野内の測距マーク
を点滅表示させて撮影者に知らせるようになっているの
で、撮影者は意志どうりに選択されたかどうか確認する
ことができる。
【0169】ステップ(#102)では、撮影者が選択
した焦点検出領域が表示されたのを確認した後も、さら
にスイッチSW1が押し続けられているか否かを調べ
る。すなわち、撮影者は、選択した焦点検出領域が焦点
調節すべき被写体に最適の位置でなければレリーズ釦1
4から手を離しスイッチSW1をオフし、最適の位置で
あれば、引き続きスイッチSW1を押し続けるからであ
る。
【0170】スイッチSW1がオンではない時、すなわ
ち撮影者がレリーズ釦14から手を離して、スイッチS
W1がオフしていれば、サブルーチンを終了する。一
方、撮影者が選択した焦点検出領域の表示を確認した後
も、引き続きスイッチSW1をオンし続けたならば、ス
テップ(#103)に移行する。
【0171】ステップ(#103)では、選択した1つ
以上の焦点検出領域の焦点検出を実行する。すなわち、
マイコンPRSはAFセンサ駆動装置SDRに信号を送
り、AFエリアセンサ装置SNSを駆動して、選択した
1つ以上の焦点検出領域にあるラインセンサ対からの出
力をA/D変換した値を得る。さらに、所定の演算処理
を行って、焦点状態を検出する。
【0172】ステップ(#105)では、選択された焦
点検出領域の焦点状態が合焦であるか否かを調べる。そ
して、合焦でなければステップ(#104)にて焦点調
節を行い、合焦していれば焦点調節を行わずステップ
(#106)に移る。
【0173】ステップ(#104)の焦点調節では、マ
イコンPRSは撮影レンズ装置LNSを駆動すべくレン
ズ通信バッファ回路LCOMを介して、装着している撮
影レンズ装置LNSにこの信号を送り、レンズ内制御回
路LPRSに入力される。レンズ内制御回路LPRSは
信号の内容に基づき焦点調節用モータLMTRを駆動し
て、焦点調節光学系を光軸方向に移動して焦点調節を行
う。
【0174】レンズ駆動後、ステップ(#106)に
て、撮影者がレリーズ釦14から指を離していないか、
再度スイッチSW1の状態より調べる。この結果、レリ
ーズ釦14から指を離していない状態であることを示す
スイッチSW1がオンであれば、次のステップ(#10
7)にて再度焦点検出を行い、合焦していなければ、再
びここで撮影レンズ装置LNSを駆動して焦点調節を行
う。
【0175】次のステップ(#108)では、撮影レン
ズが合焦、すなわち焦点調節できたか否かの判定を行
う。選択した焦点検出領域で撮影レンズ装置LNSが焦
点調節され合焦したならば、ステップ(#109)に移
り、マイコンPRSはフラグAFOKに‘1’を設定す
るとともに、スイッチ検知及び表示装置駆動回路DDR
に信号を送ってファインダ内表示FDSPの合焦マーク
FAFを点灯して、合焦したことを撮影者に知らせる。
【0176】また、ステップ(#108)において、撮
影レンズ装置LNSが合焦しない時、すなわち焦点調節
不能である時は、ステップ(#110)に移行し、マイ
コンPRSはスイッチ検知及び表示駆動回路DDRに信
号を送ってファインダ内表示FDSPの合焦マークFA
Fを点滅(明滅)させて、焦点調節がNG(不能)で、
合焦させることができないことを撮影者に警告する。そ
して、続くステップ(#111)では、スイッチSW1
がオフしているか否かを検出し、スイッチSW1がオン
している間、すなわち撮影者がレリーズ釦14を押して
いる間は、焦点調節NG表示を続ける。そして、撮影者
がレリーズ釦14から手を離しスイッチSW1をオフす
ると、サブルーチンを終了する。
【0177】以上が「AF」サブルーチンの説明であ
る。
【0178】次に、「焦点検出領域選択」の動作につい
て、図13のフローチャートにより説明する。
【0179】カメラの背蓋平面上に配置されたダイヤル
30は、焦点検出領域選択のための操作部材であって、
DREQ2は、これを回転操作した時に‘H’となる端
子(もしくは信号)である。従って、焦点検出領域選択
サブルーチンでは、まず始めにステップ(#201)で
DREQ2をみて、撮影者が焦点検出領域選択を行おう
として回転操作したかどうかを調べる。DREQ2が
‘L’であれば、ダイヤル30を回転操作していない、
すなわち新たな焦点検出領域選択操作は行われていない
から、サブルーチンを終了する。
【0180】この場合、これから焦点調節を行う焦点検
出領域は前回の焦点検出領域選択操作により選択された
焦点検出領域となる。
【0181】一方、DREQ2が‘H’であれば、焦点
検出領域選択操作がなされているので、ステップ(#2
02)に移り、スイッチSW1がオンであるか否かを調
べる。スイッチSW1がオンであれば、ステップ(#2
03)に移り、変数STEPに‘1’を設定する。変数
STEPは後述するダイヤルデータDIALRに乗ずる
値である。
【0182】そして、ステップ(#204)にて「DI
AL2通信」サブルーチンを行う。この「DIAL2通
信」サブルーチンの詳細は後述する。
【0183】説明をステップ(#202)に戻し、ここ
でスイッチSW1がオンでなければステップ(#20
9)に移り、変数STEPに‘5’を設定する。そし
て、次のステップ(#210)にて「DIAL2通信」
サブルーチンを行い、続くステップ(#211)にてス
イッチSW1がオンであるか否かを調べる。オンであれ
ばステップ(#205)に移り、オフであればサブルー
チンを終了する。
【0184】ステップ(#205)では、「DIAL2
通信」サブルーチンにて受信したダイヤルデータDIA
LRと、現在設定されている焦点検出領域位置を示す焦
点検出領域位置データAFPRと、先述の係数変数ST
EPとから、図中に示した演算を行う。ダイヤルデータ
DIALRは極性をもっていて、ダイヤル30を時計方
向に回転した時に「正」、反時計方向に回転した時に
「負」となる。
【0185】次のステップ(#206)では、演算結果
が入力された焦点検出領域位置データAFPRが「0」
より大きいかを比較し、大きくなければステップ(#2
12)に移り、図中の演算をし、再びステップ(#20
6)に戻り、「0」との比較を行う。この結果、「0」
よりも焦点検出領域位置データAFPRが大きくなれば
ステップ(#206)に移り、ここでは演算結果が入力
された焦点検出領域位置データAFPRと変数AFPM
AXを比較し、AFPMAXより大きい時はステップ
(#208)に移り、図中の演算を行った後、再度ステ
ップ(#207)に戻って比較する。
【0186】ここで、AFPMAXは選択可能な焦点検
出領域の個数、すなわち、焦点検出領域位置データの最
大値が書き込まれている。
【0187】ステップ(#206)からステップ(#2
08)までにおいて、前回のダイヤル操作等により選択
された焦点検出領域が、図9に示す焦点検出可能範囲A
FARAを構成する複数の焦点検出領域の端部、あるい
は端部に近いところに位置している時、ステップ(#2
13)の処理にて、焦点検出領域位置データAFPRが
その最大値AFPMAXを上回った時は、もう一方の端
部に移って、上回った値の分だけ移動する処理を行うも
のである。
【0188】以上説明したステップ(#201)からス
テップ(#213)までが、カメラの焦点検出領域選択
動作であり、この時、背蓋平面上に配置されたダイヤル
30が焦点検出領域選択操作部材で、スイッチSW1を
オンした状態でダイヤル30を回転操作すると、1つず
つ順番に焦点検出領域を切り換わり、スイッチSW1を
オフした状態でダイヤル30を回転操作すると、5個に
1つの間隔で焦点検出領域が切り換わるものである。
【0189】図14(A),(B)は、それぞれサブル
ーチン「DIAL1通信」,「DIAL2通信」の内容
を示す動作フローチャートであり、まず、前述の「DI
AL2通信」サブルーチンの説明をする。
【0190】マイコンPRSは、背蓋平面上に配置され
たダイヤル30が回転操作されて情報が入力されている
か否かを、DIAL2が出力するDREQ2の状態で調
べる(#1210)。
【0191】回転操作されていれば、図7で既に説明し
たように、回転量に応じてダイヤルスイッチSWDIA
L21,SWDIAL22が交互にオン−オフを繰り返
し、カウンタDIALCNTにてカウントされ、CNT
OUTから計数値が出力される。
【0192】ORゲートGOR1はカウンタCNTOU
Tのいずれかが‘H’、すなわち計数されていれば、D
REQ2が‘H’が出力となる。DREQ2が‘H’で
なければ、回転操作は行われていない。すなわち、入力
されるデジタル情報はなくサブルーチンを終了する。
【0193】一方、DREQ2が‘H’であれば、DI
AL2との通信を行うためCSDIAL2に‘H’を設
定する(#1220)。この様にCSDIAL2が
‘H’になると、シリアル通信の相手としてDIAL2
が選択される。続いて、マイコンPRSは通信同期クロ
ックSCLKを出力し、データSOによりマイコンPR
SからDIAL2にデータを出力し、データSIにより
DIAL2からマイコンPRSへデータが入力される
(#1230)。
【0194】通信が終了するとCSDIAL2を再び
‘L’に設定する(#1240)。さらにDRES2を
‘H’にし、所定時間経過した後‘L’に戻す(#12
50)。DIAL2との通信で得られたデータから、ダ
イヤル30の回転クリック数RCOUNT、回転方向D
DIRを求める演算処理を行った後、サブルーチンを終
了する(#1260)。
【0195】続いて、焦点検出領域選択時の焦点検出領
域位置及び焦点検出領域位置を示す表示内容の変り方
を、図15,図16,図17に基づき説明する。図15
〜図17の何れにも、(A),(B),(C),
(D),(E),(F)、及び、移動した位置をわかり
易くするための目盛りを加えた図を具備している。
【0196】(A)〜(F)はいずれも、図9の焦点検
出可能範囲AFARAを示したものである。
【0197】焦点検出可能範囲AFARAはL個の焦点
検出領域から構成されていて、各焦点検出領域はLED
等を点灯し、公知のスーパーインポーズ機能により照明
する機能を備えており、スイッチSW1をオンした直後
や、焦点検出領域を選択した直後には、撮影者が確認で
きる僅かな時間の間、照明され、焦点検出領域AFPN
Tを知る。
【0198】まず、図16から説明する。
【0199】図16は、一度、人差し指等でレリーズ釦
14を第1のストロークまで押し込んで、スイッチSW
1をオンし、親指等で背蓋平面上に配置されたダイヤル
30を時計方向に回転操作した時の、焦点検出領域の切
り換わる様子を表している。この様に、スイッチSW1
がオンすると、焦点検出領域AFPNTの照明が点灯す
る。
【0200】同図(A)では、焦点検出領域AFPNT
が左端から3番目の焦点検出位置にあることを示してい
る。次に、レリーズ釦14から指を離してスイッチSW
1をオフにする。そして、ダイヤル30時計方向に1ク
リック回転させると焦点検出領域AFPNTが左端から
8番目の焦点検出位置に移動し、照明が点灯してこれを
知らせるとともに、前記3番目の焦点検出位置の照明は
消灯する。続けて1クリック回転させると今度は13番
目の焦点検出位置に移動し、照明が点灯する(同図
(C)参照)。
【0201】これを繰り返し続けて、合計nクリック回
転させると5×(n−2)+3番目の焦点検出位置に移
動する(同図(D)参照)。さらに1回クリックした、
n+1回のクリック回転で5×(n−1)+3番目の点
検出位置に移動する(同図(E)参照)。そして、さら
にもう1回クリックすると、右端の焦点検出位置Lを越
えて、左端に移り、先の3番目の焦点検出位置に切り換
わる(同図(F)参照)。
【0202】すなわち、撮影者はレリーズ釦14を一度
半押ししてスイッチSW1をオンさせて、焦点検出領域
を確認し、スイッチSW1をオフしてから、背蓋平面に
配置されたダイヤル30を回転すると、1クリック毎に
5個先の焦点検出位置に焦点検出領域を切り換える、い
わゆる粗動を行える。そして、右端部まで行き着いた時
には、左端部に移ってさらに切り換わるものである。ダ
イヤル30を反時計方向に回転した時には、上述と反対
の右端から左端へ切り換わる方向が変化し、同様に粗動
による焦点検出領域選択ができる。
【0203】次に、図15について説明する。
【0204】図15は、人差し指等でレリーズ釦14を
第1のストロークまで押し込んで、スイッチSW1をオ
ンすると、焦点検出領域AFPNTの照明が点灯する。
【0205】同図(A)では、焦点検出領域AFPNT
が左端から3番目の焦点検出位置にあることを示してい
る。焦点検出領域AFPNTの照明が点灯したら、前記
スイッチSW1のオンを保持したまま、ダイヤル30を
時計方向に1クリック回転させると焦点検出領域AFP
NTが左端から4番目の焦点検出位置に移動し、照明が
点灯してこれを知らせるとともに、先の3番目の焦点検
出位置の照明は消灯する。続けて1クリック回転させる
と今度は5番目の焦点検出位置に移動し、照明が点灯す
る(同図(C)参照)。
【0206】これを繰り返し続けると、焦点検出位置は
1クリック毎に1つずつ隣に移動し焦点検出位置L−1
(同図(D)参照)、L(同図(E)参照)に切り換わ
って行く。さらに、1クリック回転させると左端の焦点
検出位置1に移る(同図(F)参照)。
【0207】すなわち、撮影者はレリーズ釦14を半押
ししてスイッチSW1をオンさせたままの状態で、背蓋
平面に配置されたダイヤル30を回転すると、1クリッ
ク毎に1個隣の焦点検出位置に焦点検出領域を切り換え
る、いわゆる微動を行える。そして、右端部まで行き着
いた時には、左端部に移ってさらに切り換わるものであ
る。ダイヤル30を反時計方向に回転した時には、上述
と反対の右端から左端へ切り換わる方向が変化し、同様
に微動による焦点検出領域選択ができる。
【0208】最後に、図17について説明する。
【0209】図17は、上述の粗動、微動を組合せた時
の様子について示した図である。
【0210】まず、人差し指等でレリーズ釦14を第1
のストロークまで押し込んでスイッチSW1をオンする
と、焦点検出領域AFPNTの照明が点灯する。同図
(A)では焦点検出領域AFPNTが左端から3番目の
焦点検出位置にあることを示している。
【0211】上記レリーズ釦14から指を離し、スイッ
チSW1をオフにして親指等で背蓋平面上に配置された
ダイヤル30を時計方向に1クリック回転操作すると、
同図(B)に示すように、焦点検出領域AFPNTが左
端から8番目の焦点検出位置に移動し、照明が点灯して
これを知らせるとともに、先の3番目の点検出位置の照
明は消灯する。続けて1クリック回転させると今度は1
3番目の焦点検出位置に移動し、照明が点灯する(同図
(C)参照)。これを繰り返し続けて、合計nクリック
回転させると5×(n−2)+3番目の位置に移動する
(同図(D)参照)。
【0212】次に、レリーズ釦14を第1のストローク
まで押し込んで再びスイッチSW1をオンにし、ダイヤ
ル30を時計方向に1クリック回転させると、焦点検出
領域AFPNTは1つ右隣の5×(n−2)+4番目の
焦点検出位置に移動(同図(E)参照)し、照明が点灯
する。5×(n−2)+3番目の焦点検出位置の照明は
消灯する。
【0213】さらに、ダイヤル30を時計方向に1クリ
ック回転して1つ右隣に移動させると、焦点検出領域A
FPNTは5×(n−2)+5、すなわちL−5番目の
焦点検出位置に移動する(同図(F)参照)。また、ダ
イヤル30を反時計方向に回転させたときには、上述の
反対の方向へ選択領域が移動する。
【0214】このように、ファインダを覗いた状態で、
被写体を注視したまま、スイッチSW1のオン、オフを
使い分けると、背蓋平面上に配置されたダイヤル30を
回転操作して焦点検出領域選択を素速く行えるから、シ
ャッタチャンスを逃すことなく、適確に選択された焦点
検出領域の焦点検出情報に基づきカメラの焦点調節をす
ることができる。
【0215】(実施の第2の形態)上記実施の第1の形
態では、背蓋平面上に配置されたダイヤル30により情
報が入力される時に、スイッチSW1がオンであるか否
かにより、ダイヤル30の単位回転あたりの焦点検出領
域移動量が切り換わるものであったが、ここでは、図5
に示したブロック図において、背蓋平面上に配置された
ダイヤル30とカメラ本体上面に配置されたダイヤル1
5はともに回転操作による焦点検出領域選択の情報入力
ができ単位回転あたりの焦点検出領域移動量が異なるも
のである。
【0216】すなわち、カメラの背蓋平面上に配置され
たダイヤル30とカメラ本体10の上面に配置されたダ
イヤル15のいずれもが、焦点検出領域選択可能な機能
を備えていて、ダイヤル30を回転操作して入力される
1クリックあたりの焦点検出領域移動量と、ダイヤル1
5を回転操作して入力される1クリック当たりの焦点検
出領域移動量とが異なるものである。
【0217】以下、この実施の第2の形態について詳細
に説明する。
【0218】この実施の形態では、カメラ本体上面に配
置されたダイヤル15の持つ機能に、焦点検出領域選択
機能が加えられている。すなわち、焦点検出領域選択に
おいて、図1の18で示した焦点検出領域選択釦の押し
込みと、カメラ本体上面に配置されたダイヤル15の回
転操作によるものに加え、ダイヤル30の回転操作によ
っても焦点検出領域の選択ができるようになっている。
また、ダイヤル15の1クリックの回転操作により切り
換わる焦点検出領域の移動量は予めマイコンPRSに内
蔵されているEEPROMに記憶した内容に基づき行わ
れる。
【0219】図18は、実施の第2の形態の特徴を良く
示した図である。従って、該実施の形態は、図13を、
図18で置き換えることで一連のカメラの動作を実現で
きる。
【0220】この実施の第2の形態に付随する一連のカ
メラの動作で、図18以外は実施の第1の形態と同じで
あり、既に説明しているからここでは省略し、ダイヤル
30とダイヤル15を使った焦点検出領域選択の動作に
ついて説明を行う。
【0221】まず、最初にステップ(#301)にて、
スイッチSWAFPがオンであるか否かを調べる。スイ
ッチSWAFPは、図1に13で示した焦点検出領域選
択釦を押し込んだ時にオンするスイッチである。スイッ
チSWAFPがオンであるとステップ(#309)に移
り、所定時間経過するのを待つ。
【0222】所定時間経過後にステップ(#310)に
て、DREQ1がオンであるか否かを調べる。DREQ
1は、カメラの本体上面に配置されているダイヤル15
を回転操作した時に‘H’となる信号である。DREQ
1が‘H’でなければ、「AF」サブルーチンに戻る。
【0223】一方、DREQ1が‘H’であればステッ
プ(#311)に移り、変数STEPに‘5’を設定し
た後、ステップ(#312)にて、図14(A)に示し
た「DIAL1通信」を行う。「DIAL1通信」はサ
ブルーチンになっている。
【0224】なお、「DIAL1通信」サブルーチンに
ついては、通信相手がカメラ本体の上面に配置されたダ
イヤル15の回転操作量を入力するDIAL1であるこ
とを除き、上記実施の第1の形態にて図14(B)にて
説明した「DIAL2通信」と同じであるから、ここで
はその詳細は省略する。
【0225】次のステップ(#313)では、スイッチ
SWAFPがオンであるか否かを調べ、オンでなければ
ダイヤル15の入力情報を破棄してステップ(#30
2)に移り、オンであればステップ(#305)に移
り、入力情報に基づく焦点検出領域選択処理を進める。
すなわち、焦点検出領域選択釦13を押し込んだ状態
で、カメラ本体上面に配置されたダイヤル15を回転操
作すると、入力された情報に基づき焦点検出領域選択が
行われる。
【0226】つまり、ステップ(#305)では、変数
STEPの値と焦点検出領域位置データAFPR、ダイ
ヤルデータDIALRとから図中の演算を行う。そし
て、次のステップ(#306)では、演算結果が入力さ
れた焦点検出領域位置データAFPRが「0」より大き
いかを比較し、大きくなければステップ(#314)に
移り、図中の演算をし、再びステップ(#306)に戻
り、「0」との比較を行う。この結果、「0」よりも焦
点検出領域位置データAFPRが大きくなればステップ
(#307)に移り、ここでは演算結果が入力された焦
点検出領域位置データAFPRと変数AFPMAXを比
較し、AFPMAXより大きい時はステップ(#30
8)に移り、図中の演算を行った後、再度ステップ(#
307)に戻って比較する。
【0227】ステップ(#306)からステップ(#3
08)までにおいて、前回のダイヤル操作等により選択
された焦点検出領域が、図9に示す焦点検出可能範囲A
FARAを構成する複数の焦点検出領域の端部、あるい
は端部に近いところに位置している時、ステップ(#3
13)の処理にて、焦点検出領域位置データAFPRが
その最大値AFPMAXを上回った時は、もう一方の端
部に移って、上回った値の分だけ移動する処理を行うも
のである。
【0228】説明をステップ(#301)に戻し、ここ
ではスイッチSWAFPがオンでない時は、ステップ
(#302)に移る。そして、このステップ(#30
2)では、DREQ2が‘H’であるか否かを調べる。
DREQ2は、実施の第1の形態と同様に、背蓋平面上
に配置したダイヤル30を回転操作した時に‘H’とな
る信号である。DREQ2が‘H’でなければ、ダイヤ
ル30の回転操作をしていない。すなわち、焦点検出領
域選択はなされていないからサブルーチンを終了する。
【0229】この場合、これから焦点調節を行う焦点検
出領域は前回の焦点検出領域選択操作により選択された
焦点検出領域となる。
【0230】一方、DREQ2が‘H’であれば、焦点
検出領域選択操作がなされているので、ステップ(#3
03)に移り、変数STEPに‘1’を設定する。そし
て、ステップ(#304)にて「DIAL2通信」サブ
ルーチンを行う。「DIAL2通信」サブルーチンの詳
細は、既に述べた通りである。
【0231】以上説明したステップ(#301)からス
テップ(#315)までが、カメラの焦点検出領域選択
動作であり、この時、背蓋平面上に配置されたダイヤル
30とカメラ本体上面に配置されたダイヤル15は、と
もに焦点検出領域選択機能を備えた操作部材である。
【0232】ダイヤル15は、焦点検出領域選択釦13
を押し込んで、スイッチSWAFPをオンに保ったまま
回転操作すると、焦点検出領域は4個の間隔をあけた位
置に切り換わる。ダイヤル30はこれを回転操作する
と、スイッチSWAFPのオン、オフに関係なく、1つ
ずつ順番に焦点検出領域を切り換える。この時の焦点検
出領域の切り換わり動作を、図17を使って、焦点検出
可能範囲AFARAの左端から3番目の位置にある焦点
検出領域AFPNTを、右端部に近い焦点検出位置L−
5番目に移動させる焦点検出時について説明する。
【0233】まず、焦点検出領域選択釦13を親指で押
し込んでスイッチSWAFPをオンさせる。オン状態を
保ったまま、中指あるいは人差し指等でダイヤル15を
カメラの背面(背蓋装着面)から見て時計方向に1クリ
ック回転させると、図17(A)から(B)に示すよう
に、焦点検出領域AFPNTが8番目の焦点検出位置に
移動し、照明が点灯してこれを知らせるとともに、先の
3番目の焦点検出位置の照明は消灯する。続けて1クリ
ック回転させると今度は焦点検出位置13に移動し、照
明が点灯する(同図(C)参照)。これを繰り返し続け
て、合計nクリック回転させると5×(n−2)+3番
目の焦点検出位置に移動する(同図(D)参照)。
【0234】ここで、焦点検出領域選択釦13から親指
を離して、スイッチSWAFPをオフする。そして、今
度は背蓋平面に配置されたダイヤル30を親指で時計方
向に1クリック回転させると、焦点検出領域AFPNT
は1つ右隣の5×(n−2)+4番目に移動(同図
(E)参照)し、照明が点灯する。5×(n−2)+3
番目の焦点検出位置の照明は消灯する。さらに、ダイヤ
ル30を時計方向に1クリック回転して1つ右隣に移動
させると、焦点検出領域AFPNTは5×(n−2)+
5、すなわちL−5番目の焦点検出位置に移動する(同
図(F)参照)。
【0235】すなわち、撮影者は焦点検出領域選択時の
粗動をダイヤル15で、微動をダイヤル30で適宜使い
分けて行うことができるので、多数の焦点検出領域から
最適なものを素速く的確に選択する。
【0236】(実施の第3の形態)上記実施の第1及び
第2の形態は、いずれもファインダ視野上で横1列に配
置された複数の焦点検出領域から焦点調節すべき領域を
選択するものであったが、ここでは、図19に示すよう
に、複数の焦点検出領域が2次元に配置された時につい
て説明する。なお、焦点検出可能な範囲は横方向にL
個、縦方向にK個あるものとする。
【0237】以下、実施の第3の形態について詳細に説
明する。
【0238】この実施の第3の形態では、2次元に配置
された複数の焦点検出領域から焦点検出すべき焦点検出
領域を選択する時、操作部材は、実施の第1の形態に示
した選択操作に、焦点検出領域選択釦による移動方向の
切り換え機能が加えられている。
【0239】図19及び図20は、実施の第3の形態の
特徴を良く示した図である。従って、この実施の形態
は、図9を図19で、図13を図20で、それぞれ置き
換えることにより一連のカメラの動作を実現できる。
【0240】この実施の形態に付随する一連のカメラの
動作で、図19及び図20以外は、上記実施の第1の形
態と同じであり、既に説明しているからここでは省略
し、ダイヤル30と、レリーズ釦14、焦点検出領域選
択釦13を使った焦点検出領域選択の動作について説明
を行う。図9と同じ部分は同じ名称で表している。
【0241】まず、図19について説明する。この図は
ファインダを覗いた時の様子を示す図である。
【0242】AFARAは撮影領域FIARA内の焦点
検出可能な範囲焦点検出領域であり、多数の焦点検出領
域を2次元に配置している。FIMSK等その他の部分
は図9と同じであり、既に説明してあるから省略する。
【0243】次に、図20について説明する。
【0244】まず、最初にステップ(#401)にて、
変数AFDIRが‘1’であるか否かを調べる。変数A
FDIRは、焦点検出領域の移動方向を示すもので
‘0’の時は、図19の焦点検出可能領域AFARAの
横方向に、‘1’の時は縦方向である。変数AFDIR
は、図1に示した焦点検出領域選択釦13を押し込んだ
時にオンするスイッチSWAFPがオンする度に、
‘0’と‘1’をトグルで切り換えている。変数AFD
IRが‘1’でないときはステップ(#402)に移
り、変数AFPRにAFPR1を、変数AFPMAXに
AFPMAX1を、それぞれ設定する。変数AFDIR
が‘1’であるとステップ(#416)に移り、変数A
FPRにAFPR2を、変数AFPMAX2を、それぞ
れ設定する。
【0245】AFPRは焦点検出位置データであり、選
択された焦点検出領域の位置を示し、AFPRMAXは
AFPRの取り得る最大の値、すなわち選択可能な焦点
検出領域の位置データの最大値を示している。さらに、
AFPR1は横方向の焦点検出領域位置データを、AF
PR2は縦方向の焦点検出領域位置データを、それぞれ
示し、AFPRMAX1は横方向の焦点検出領域位置デ
ータの最大値を、AFPRMAX2は縦方向の焦点検出
領域位置データの最大値を、それぞれ示している。ここ
では、焦点検出可能な範囲は、K×L個の焦点検出領域
で構成されているから、AFPRMAX1=L,AFP
RMAX2=Kである。
【0246】ステップ(#403)からステップ(#4
12)までは図13のステップ(#201)からステッ
プ(#213)までと同じであり、上記実施の第1の形
態にて既に説明しているので、ここでは省略する。
【0247】ステップ(#412)の処理を終えてステ
ップ(#413)に移ると、再び変数AFDIRが
‘1’であるか否かを調べる。AFDIRが‘1’でな
ければステップ(#414)にて、焦点検出領域位置デ
ータAFPRを横方向の焦点検出領域位置データAFP
R1に戻し、AFDIRが‘1’であればステップ(#
415)にて、焦点検出領域位置データAFPRを縦方
向の焦点検出領域位置データAFPR2に戻して、サブ
ルーチンを終了する。
【0248】以上説明したステップ(#401)からス
テップ(#415)までが、カメラの焦点検出領域選択
動作であり、この動作中は焦点検出領域選択釦13によ
るスイッチSWAFPの入力を受け付けない。
【0249】焦点検出領域選択釦13を押し込んで、ス
イッチSWAFPがオンする度に、焦点検出領域位置の
移動方向がトグルで切り換わる。
【0250】レリーズ釦14を半押しし、スイッチSW
1をオンしこれを保持したまま背蓋平面上に配置された
ダイヤル30を回転操作すると、1つずつ順番に焦点検
出領域が切り換わる。レリーズ釦14から指を離してス
イッチSW1をオフした状態でダイヤル30を回転操作
すると、5個に1つの間隔で焦点検出領域が切り換わる
ものである。
【0251】図19のような焦点検出領域を具備した該
焦点検出領域の切り換わりの様子は、横方向は実施の第
1の形態で既に説明した動作と同じであり、縦方向は、
移動方向と選択できる焦点検出領域の数がL個からK個
に変わるだけで、他は横方向と同じ動作である。
【0252】以上の実施の第1又は第3の形態によれ
ば、焦点検出領域選択を行うとき、カメラの操作部材の
設定状態に応じて入力する信号情報の内容を変更するよ
うにしたらか、具体的にはスイッチSW1のオン,オフ
に応じて焦点検出領域の切換え量を変更(図13のステ
ップ(#202)→(#203)又はステップ(#20
2)→(#209)、あるいは、(図20のステップ
(#404)→(#405)又はステップ(#404)
→(#417))するようにしたから、迅速に焦点検出
領域の選択が行え、シャッタチャンスを逃すことが無く
なる。
【0253】また、実施の第2の形態によれば、焦点検
出領域選択を行うとき、ダイヤル30又はダイヤル15
の所定量の回転操作毎に発生するデジタル信号に基づい
て、焦点検出領域の切換え量を変更(図18のステップ
(#310)→(#311)又はステップ(#302)
→(303))するようにしたから、複数のダイヤル操
作部材を使い分けることで焦点検出領域の適確な選択操
作ができ、使用感が向上する効果がある。
【0254】また、焦点検出領域を切り換える為の手段
がダイヤルの様な回転操作手段であるので、撮影状態で
の焦点検出領域の選択操作が容易にできる効果がある。
【0255】(発明と実施の形態の対応)上記実施の各
形態において、カメラ本体上面に配置されたダイヤル1
5及びカメラ背蓋平面上に配置されたダイヤル30が本
発明の情報設定デジタル信号入力手段に相当し、ファイ
ンダ視野内に配置されたAFPNTが複数の焦点検出領
域に相当し、AFエリアセンサ装置SNS及びセンサ駆
動装置SDR及びマイコンPRSの一部が焦点検出装置
に相当し、レリーズ釦14あるいは焦点検出領域選択釦
SWAFPが操作部材に相当する。
【0256】以上が実施例の各構成と本発明の各構成の
対応関係であるが、本発明は、これら実施例の構成に限
られるものではなく、請求項で示した機能が達成できる
構成であればどのようなものであっても良いことは言う
までもない。
【0257】(変形例)本発明は、一眼レフカメラに限
らず、レンズシャッタカメラ,ビデオカメラ,さらには
カメラ以外の光学機器や他の装置など、デジタル情報を
入力するものであれば適用できるものである。
【0258】また、本発明の焦点検出領域選択為の手段
として、ダイヤル回転操作によるものを例にしている
が、これに限定されるものではなく、押し釦等、他のど
のような操作部材であっても何等問題なく適用できるも
のである。
【0259】更には、上記の実施の形態では、焦点検出
領域の選択時について述べているが、例えば複数の測光
領域の中より任意の測光領域を素早く選択する様な場合
にも同様に適用できるものである。
【0260】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
焦点状態等の情報検出領域を選択する際には、操作部材
の設定状態に応じて、情報検出領域の切換え量を変更す
るようにしている為、迅速に情報検出領域を選択でき、
カメラに適用した場合には、シャッタチャンスに強いカ
メラとすることができる。
【0261】また、本発明によれば、焦点状態等の情報
検出領域を選択する際には、複数のうちの選択される操
作部材の種類に応じて、情報検出領域の切換え量を変更
するようにしている為、適確に情報検出領域の選択がで
き、カメラに適用した場合には、該カメラの使用感を向
上させることができる。
【0262】また、本発明によれば、回転操作により焦
点検出領域の切換えを行えるようにしている為、撮影状
態での焦点検出領域の選択操作が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの背面
図である。
【図2】図1のカメラの上面図である。
【図3】図1の状態より背蓋を開いて示す背面図であ
る。
【図4】図3に示した背蓋のダイヤルパターンを示す平
面図である。
【図5】図1のカメラの電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図6】図5の情報入力装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図7】図6のダイヤルスイッチの作動に伴う信号波形
を示すタイミングチャートである。
【図8】図1のカメラのオートフォーカス光学系を示す
斜視図である。
【図9】図1のカメラのファインダ内の様子を示す図で
ある。
【図10】図5に示したAFエリアセンサ装置の構成を
示すブロック図である。
【図11】図1のカメラのメイン動作を示すフローチャ
ートである。
【図12】図11のAF動作を示すフローチャートであ
る。
【図13】図11の焦点検出領域選択動作を示すフロー
チャートである。
【図14】本発明の実施の第1及び第2の形態に係るD
IAL1通信及びDIAL2通信の動作を示すフローチ
ャートである。
【図15】本発明の実施の第1の形態において焦点検出
領域の選択時の一例を示す図である。
【図16】同じく本発明の実施の第1の形態において焦
点検出領域の選択時の他の例を示す図である。
【図17】図15と図16を組み合わせた焦点検出領域
の選択時の例を示す図である。
【図18】本発明の実施の第2の形態に係るカメラの焦
点検出領域選択動作を示すフローチャートである。
【図19】本発明の実施の第3の形態に係るカメラにお
いて焦点検出領域を説明する為にファインダ内の様子を
示す図である。
【図20】本発明の実施の第3の形態に係るカメラの焦
点検出領域選択動作を示すフローチャートである。
【図21】従来のカメラのオートフォーカス光学系を示
す斜視図である。
【図22】従来のカメラにおいて焦点検出領域を説明す
る為にファインダ内の様子を示す図である。
【符号の説明】
PRS マイコン DDR スイッチ検知及び表示駆動回路 DSP 表示部 SNS AFエリアセンサ装置 DBACK 背蓋 DIAL1 情報入力装置 DIAL2 情報入力装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の情報検出領域それぞれについて独
    立に情報検出を行う情報検出手段と、情報設定用デジタ
    ル信号入力手段とを備えた光学装置において、 操作部材の設定状態に応じて、前記情報設定用デジタル
    信号入力手段からのデジタル信号の持つ情報内容を自動
    的に変更する情報内容変更手段と、該情報内容変更手段
    からの信号を受けて情報検出領域を切り換える領域切換
    手段とを設けたことを特徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】 複数の情報検出領域それぞれについて独
    立に情報検出を行う情報検出手段と、複数の情報設定用
    デジタル信号入力手段とを備えた光学装置において、 複数のうちの何れの情報設定用デジタル信号入力手段が
    操作されたかに応じて、入力されるデジタル信号の持つ
    情報内容を自動的に変更する情報内容変更手段と、該情
    報内容変更手段からの信号を受けて情報検出領域を切り
    換える領域切換手段とを設けたことを特徴とする光学装
    置。
  3. 【請求項3】 複数の焦点検出領域それぞれについて独
    立に焦点検出を行う焦点検出手段と、情報設定用デジタ
    ル信号入力手段とを備えた焦点検出装置において、 操作部材の設定状態に応じて、前記情報設定用デジタル
    信号入力手段からのデジタル信号の持つ情報内容を自動
    的に変更する情報内容変更手段と、該情報内容変更手段
    からの信号を受けて焦点検出領域を切り換える領域切換
    手段とを設けたことを特徴とする焦点検出装置。
  4. 【請求項4】 複数の焦点検出領域それぞれについて独
    立に焦点検出を行う焦点検出手段と、複数の情報設定用
    デジタル信号入力手段とを備えた焦点検出装置におい
    て、 複数のうちの何れの情報設定用デジタル信号入力手段が
    操作されたかに応じて、入力されるデジタル信号の持つ
    情報内容を自動的に変更する情報内容変更手段と、該情
    報内容変更手段からの信号を受けて焦点検出領域を切り
    換える領域切換手段とを設けたことを特徴とする焦点検
    出装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4記載の焦点検出装
    置を具備したことを特徴とするオートフォーカスカメ
    ラ。
  6. 【請求項6】 前記情報設定用デジタル信号入力手段
    は、回転操作部材と、該回転操作部材の所定の回転量毎
    に、情報設定用デジタル信号を発生するデジタル信号発
    生手段とから構成されることを特徴とする請求項5記載
    のオートフォーカスカメラ。
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DE69711282T DE69711282T2 (de) 1996-07-10 1997-07-09 Fokusdetektor
EP97111641A EP0818697B1 (en) 1996-07-10 1997-07-09 Focus detecting device
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