JP4702193B2 - 被写体領域特定装置、被写体領域特定方法およびカメラ - Google Patents

被写体領域特定装置、被写体領域特定方法およびカメラ Download PDF

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Description

本発明は、被写界内を移動する被写体を自動的に追尾する被写体追尾装置、被写体追尾方法およびカメラに関する。
移動被写体を撮影する際に自動的に被写体を追尾して、焦点検出や露出演算を行うカメラが知られている。従来のカメラでは、入力画像データと参照画像データとを比較して移動被写体を追尾する(たとえば、下記特許文献1)。
特開平6−83963号公報
しかしながら、従来のカメラでは、追尾の精度を上げるために解像度の高い画像情報が得られる撮像素子を用いた場合は情報量が増えるので、被写体を追尾するための処理量が増加するという問題がある。
請求項1の発明による被写体領域特定装置は、撮像素子と、前記撮像素子からの像出力に基づいて参照画像を設定する参照画像設定手段と、前記参照画像の一部の画像を小参照画像として設定する小参照画像設定手段と、前記参照画像および前記小参照画像を用いて前記参照画像に対応する対象が存在する領域を特定する領域特定手段とを備え、前記領域特定手段は、前記撮像素子で得られる画像における複数の部分画像と前記参照画像とを比較することによって対象とする部分画像を選択し、選択された前記対象とする部分画像の一部の画像と前記小参照画像とを比較することによって前記対象が存在する領域を特定することを特徴とする。
請求項2の発明による被写体領域特定装置は、撮像素子と、前記撮像素子からの像出力に基づいて参照画像を設定する参照画像設定手段と、前記参照画像の一部の画像を小参照画像として設定する小参照画像設定手段と、前記参照画像および前記小参照画像を用いて前記参照画像に対応する対象が存在する領域を特定する領域特定手段とを備え、前記領域特定手段は、前記撮像素子で得られる画像における複数の部分画像のそれぞれに対して前記参照画像との比較と前記小参照画像との比較とを行い、両比較の結果に基づいて前記対象が存在する領域を特定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の被写体領域特定装置において、前記領域特定手段は、前記参照画像を用いた比較におけるサンプリングピッチよりも、前記小参照画像を用いた比較におけるサンプリングピッチを小さくすることを特徴とする
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3いずれか一項に記載の被写体領域特定装置において、撮影画面を複数に分割した領域に対応する像出力を分割画像データとして出力する分割手段をさらに備え、前記領域特定手段は、前記分割画像データを前記部分画像とすることを特徴とする
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の被写体領域特定装置において、前記領域特定手段は、前記撮像素子から出力される色情報を用いて領域を特定することを特徴とする
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の被写体領域特定装置において、前記領域特定手段は、第一の色情報に基づいて前記参照画像による比較を行ない、前記第一の色情報とは異なる第二の色情報に基づいて前記小参照領域による比較を行なうことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の被写体領域特定装置において、前記撮像素子に形成される被写界内に設定される複数の焦点検出領域と、前記複数の焦点検出領域の中から前記対象の位置に対応する一つの前記焦点検出領域を指定する指定手段とを有し、前記参照画像設定手段は、前記指定手段によって指定された前記焦点検出領域を中心とした所定のサイズの画像を前記参照画像として設定することを特徴とする
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の被写体領域特定装置において、前記小参照画像設定手段は、前記参照画像の中心部分の画像を小参照画像として設定することを特徴とする
請求項9に記載のカメラは、請求項1〜8のいずれか一項に記載の被写体領域特定装置を備えることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、撮像素子からの像出力に基づいて参照画像を設定し、前記参照画像の一部の画像を小参照画像として設定し、前記撮像素子で得られる画像における複数の部分画像と前記参照画像を比較し、前記複数の部分画像の中から前記参照画像と類似している部分画像を選択し、前記選択された部分画像の一部の画像と前記小参照画像とを比較して、前記参照画像に対応する対象が存在する領域を特定する方法である。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の被写体領域特定方法において、前記撮像素子で得られる画像における複数の部分画像と前記参照画像との比較の際に、前記撮像素子で得られる画像の所定領域内で上下1画素ずつずらしながら前記複数の部分画像を設定することを特徴とする
本発明によれば、撮像素子からの像出力に基づいて設定された参照画像の一部の画像を小参照画像として用いるので、演算処理の負担を抑制できる。
以下、図面を参照しながら、被写体追尾装置を備える一眼レフデジタルカメラの一実施の形態を説明する。図1に、本発明のデジタルカメラの要部構成を示す。カメラ本体10には、撮影レンズ21を備えるレンズ鏡筒20が交換可能に装着されている。
カメラ本体10の内部には、被写体を撮像するための第一の撮像素子12が設けられている。第一の撮像素子12としてCCDやCMOS等が使用される。撮影レンズ21と第一の撮像素子12との間には、撮影レンズ21を通過した被写体光をファインダ光学系へと反射するクイックリターンミラー11が配設されている。被写体光の一部はクイックリターンミラー11の半透過領域を透過し、サブミラー111にて下方に反射され、位相差式AFセンサモジュール112へ入射される。
位相差式AFセンサモジュール112は、たとえば、焦点検出光束を一対の焦点検出用光像に分割して結像する焦点検出光学系と、分割された一対の光像が入射し、それに応じた焦点検出信号を出力する一対のCCDラインセンサとを備える。CCDラインセンサから出力される焦点検出信号は制御部30に入力され、後述するように、制御部30は、焦点調節レンズを合焦位置まで駆動させるレンズ駆動信号を出力する。
クイックリターンミラー11で反射された被写体光は、第一の撮像素子12と光学的に等価な位置に設けられた焦点板13上に結像する。焦点板13上に結像された被写体像は、ペンタプリズム14と接眼レンズ15を介して撮影者により観察されるとともに、ペンタプリズム14からプリズム17と結像レンズ18とを通過し、第二の撮像素子19の受光面上に結像する。なお、不図示のレリーズボタン全押しによって撮影動作が実行される場合は、クイックリターンミラー11が図の破線で示す位置に回動して、被写体光は第一の撮像素子12上に結像する。
第二の撮像素子19は、図2(a)に示すように、マトリックス状に配列された複数(図示例では20×14)の画素191を備えている。各画素191は、図2(b)に示すように、さらに3つの細画素191a〜191cに分割されている。これら細画素191a〜191cのそれぞれに、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色フィルターが設けられることにより、被写体像のRGB出力が得られる。
第二の撮像素子19は、CCD制御部31により、撮像面に結像された被写体像に対応する信号電荷の蓄積および蓄積電荷の掃き出しを行う。A/D変換回路32は、第二の撮像素子19から出力されたアナログ撮像信号をデジタル画像信号に変換して、制御部30へ出力する。制御部30はCPU、ROM、RAMおよび各種周辺回路から構成されている。機能的には、第二の撮像素子19で取得された画像データに基づいて追尾対象の追尾を行う追尾制御部33と、追尾対象の適正露出を演算する露出演算部34と、焦点検出演算を行う焦点検出演算部35と、撮影レンズ21の駆動量を演算するレンズ駆動量演算部36と、後述の焦点検出領域40を表すAFエリアマークの点灯/消灯(点消灯)を行う表示部371の点消灯制御部37とを有する。表示部371は、焦点板13近傍に配置された液晶表示板22によってAFエリアマークを表示可能となっている。
焦点検出演算部35は、撮影者によるエリア選択操作部351の操作で選択された焦点検出領域40に対応する一対のCCDラインセンサから出力される焦点検出信号に基づいて、デフォーカス量などの焦点調節状態の演算を行う。
図3(a)に示すようにこの実施の形態のカメラでは、被写界内に、たとえば7つの焦点検出領域40a〜40gが設けられている。この7箇所の焦点検出領域40a〜40gの中から1つがエリア選択操作部351によって選択されると、焦点検出演算部35は選択された焦点検出領域40に対する焦点調節状態(焦点調節量)の演算を行う。さらに、エリア選択操作部351は、7箇所の焦点検出領域40a〜40gの中のどの焦点検出領域が選択されたかを示す選択領域信号を追尾制御部33へ出力する。焦点検出演算部35で算出された焦点調節量はレンズ駆動量演算部36に出力される。レンズ駆動量演算部36では、入力した焦点調節量に基づきレンズ駆動量を演算して、レンズ駆動モータ361に対してレンズ駆動信号を送出する。レンズ駆動モータ361は、レンズ駆動信号に応じて撮影レンズ21を光軸方向へ移動させ、これにより、焦点調節状態が調節される。
追尾制御部33では、入力された選択領域信号に基づいて、第二の撮像素子19から入力した画像データの中から追尾領域に相当する画像データを抽出し、この追尾領域の画像データに基づいて被写体追尾演算を行う。この実施の形態では、追尾演算に際して、図3(b)に示すように、第二の撮像素子19より取得した初期画像43上において、参照画像45と、小参照画像46と、参照画像45よりも範囲の広い追尾探索領域47とを設定する。参照画像45は、選択領域信号により認識した焦点検出領域40bを中心として、たとえば、4×4画素などの所定のサイズで設定される。小参照画像46は、参照画像45の中心部分の画素、たとえば2×2画素などのサイズで設定される。追尾探索領域47は、参照画像45を中心として上下左右に、たとえば3画素ずつ拡大した範囲で設定される。参照画像45および小参照画像46が設定されると、これらの各領域は記憶部38に記憶される。なお、参照画像45の大きさはデフォルトで設定されるものとし、撮影者による大きさの設定操作は行わないものとする。
第二の撮像素子19にて時系列的に続けて取得した次画像44(図3(c))において、追尾探索領域47の領域内で参照画像45と同じ大きさの部分画像48を作成する。追尾探索領域47内で部分画像48を、図3(c)に示すように、たとえば上下左右に1画素ずつずらしながら画像の比較を行なう。すなわち、部分画像48内の各画素におけるR(赤)、G(緑)、B(青)の各色と、参照画像45内の各画素におけるR(赤)、G(緑)、B(青)の各色との差分をそれぞれ計算する。3つの色の差分の合計値が所定の閾値以下の部分画像48を、追尾対象が存在する可能性の高い領域として推定し、図4(a)に示すように、推定被写体領域49a〜cとして設定する。
推定被写体領域49a〜cのそれぞれについて、図4(b)に示すように、中心部に存在する小参照画像46と同じ大きさの小部分画像50a〜cを設定する。そして、小参照画像46の色相と小部分画像50a〜cの色相とを画素ごとに比較する。すなわち、各画素についてそれぞれR/GとB/Gを算出し、小参照画像46の各画素のR/GおよびB/Gと、小部分画像50a〜cにおける各画素のR/GおよびB/Gとの差分をそれぞれ計算する。計算の結果、差分の値が最小の小部分画像50bを含む推定被写体領域49bを、図4(c)に示すように、追尾対象が存在する被写体領域51として特定する。さらに、被写体領域51を中心として上下左右に、3画素ずつ拡大した範囲で被写体探索領域47bを新たに設定する。
追尾制御部33は、被写体領域51の範囲および被写体領域51の中央位置の座標を焦点検出演算部35および露出演算部34へ出力する。焦点検出演算部35は、入力した被写体領域51の座標に基づき、図4(d)に示すように、被写体領域51の中心に最も近い焦点検出領域40cに追尾対象が存在するものとみなし、焦点検出領域40cに対応する一対のCCDラインセンサから出力される焦点検出信号を用いて焦点調節状態を演算する。焦点検出演算部35は、焦点検出領域40cを示す選択領域信号を追尾制御部33を介して点消灯制御部37へ出力する。これにより、表示部371は、焦点検出領域40cのAFエリアマークを点灯する。
露出演算部34は、第二の撮像素子19からの画像データのうち、被写体領域51の中央部に対応する画像データに基づいて適正露出を演算して、演算結果を絞り駆動部341とシャッタ駆動部342とへ出力する。すなわち、追尾領域の中央部に対応する領域に主たる重みを置いて露出演算している。
なお、複数の焦点検出領域40が被写体領域51の中心から等距離に位置している場合には、それ以前に取得した時系列的な画像における被写体の移動方向、すなわち、移動履歴に基づいて、被写体の移動が予測される方向に位置する焦点検出領域40を選択する。
以下で、図5に示すフローチャートを用いて、被写体追尾制御動作の各処理について説明する。なお、このフローチャートに示す各処理は、制御部30によりプログラムを実行して行われる。また、このフローチャートは不図示のレリーズスイッチの半押し操作により開始される。
ステップS1では、撮影者により設定された焦点検出領域40に対して焦点検出演算部35で演算された焦点検出演算結果に基づいて、撮影レンズ21を駆動して焦点調節を行い、ステップS2へ進む。ステップS2では、第二の撮像素子19からの画像を取得してステップS3へ進む。
ステップS3においては、ステップS1で設定された焦点検出領域40に基づいて前述のように参照画像45および小参照画像46を設定し、ステップS4へ進む。ステップS4において、ステップS3で設定された参照画像45および小参照画像46を記憶部38に記憶して、ステップS5へ進む。
ステップS5において、ステップS3で設定された参照画像45に基づいて、前述のように追尾探索領域47を設定して、ステップS6へ進む。ステップS6においては、焦点検出演算を行った焦点検出領域に対応する画像データに基づいて露出演算を行い、ステップS7へ進む。ステップS7では、撮影者により不図示のレリーズスイッチが全押しされたか否かを判定する。ステップS7が肯定された場合、すなわち、ステップS7において、レリーズスイッチが全押しされたと判定された場合は、ステップS16へ進む。ステップS7が否定された場合、すなわち、ステップS7において、レリーズスイッチが全押しされていないと判定された場合は、ステップS8へ進む。
ステップS8では、第二の撮像素子19から次画像(新たな画像)を取得し、ステップS9へ進む。ステップS9では、前述のように、参照画像45と部分画像48との比較を行ないステップS10へ進む。ステップS10において、ステップS9における比較結果に基づいて、少なくとも1つの推定被写体領域49を決定してステップS11へ進む。
ステップS11において、前述のように小参照画像46と小部分画像50との比較を行いステップS12へ進む。ステップS12において、ステップS11における比較結果に基づいて被写体領域51を特定し、その座標位置を焦点検出演算部35および露出演算部34へ出力して、ステップS13へ進む。ステップS13において、ステップS12で特定された被写体領域51を中心として、新たな追尾探索領域47を設定してステップS14へ進む。
ステップS14では、ステップS11で特定した被写体領域51の中央に最も近い焦点検出領域40を示す選択領域信号を焦点検出演算部35へ出力し、この焦点検出領域に対する焦点調節量の演算を行いステップS15へ進む。ステップS15では、ステップS14で新たに設定された焦点検出領域40に対応する画像データに基づいて露出演算を行い、ステップS7へ戻る。
ステップS7においてレリーズスイッチが全押しされたと判定すると、ステップS16へ進んで、前述したように撮影動作を行う。撮影が行われることにより本フローチャートに示す一連の処理が終了する。
以上で説明した実施の形態によるデジタルカメラによれば、以下の作用効果が得られる。
(1)第二の撮像素子19からの像出力に基づいて、撮影者により選択された焦点検出領域40に相当する位置を中心とした所定範囲を参照画像45として設定し、参照画像45の中心部分である一部の画像を小参照画像46として設定し、参照画像45と小参照画像46とを用いて対象の追尾を行なうようにした。したがって、広い範囲の追尾領域を用いる場合と比べて、追尾対象の背景情報による影響を制限できるので追尾演算の信頼性を向上させることができる。
(2)参照画像45と部分画像48とを比較することにより、参照画像45と類似した画像である推定被写体領域49を選択し、推定被写体領域49内の小部分画像50と小参照画像46とを比較することにより、最終的に追尾対象とする部分画像を被写体領域51として特定するようにした。したがって、追尾対象の背景情報による影響を受けず、かつ少ない情報処理量で追尾演算を行なうことができるので、追尾演算の信頼性を維持しつつ、演算処理の負担を抑制することができる。
(3)参照画像45と部分画像48との比較は、第二の撮像素子19から出力されるR、G、Bの差分を計算することにより行い、小参照画像46と小部分画像50との比較は、色相に基づいて行なうようにした。したがって、参照画像45による比較に用いる色情報とは異なる色情報を用いて参照画像46による比較を行なうので、追尾演算の精度を向上させることができる。
以上で説明した実施の形態を以下のように変形することができる。
(1)初期設定画面で設定した参照画像45に対応する画像データを常に次画像以降の部分画像48の比較対象としたが、新たに検出した被写体領域51、すなわち再設定した追尾領域に対応する画像データを次画像に対する参照画像45として設定し直してもよい。もしくは、初期設定画面で設定した参照画像45におけるR(赤)、G(緑)、B(青)の各色の色情報と、被写体領域51におけるR(赤)、G(緑)、B(青)の各色の色情報とを合成して、新たな参照画像45を作成してもよい。ただし、この場合は、初期設定画面で設定した参照画像45の色情報の割合を多く配分する。たとえば、初期設定画面で設定した参照画像45の色情報を80パーセントとし、被写体領域51の色情報を20パーセントとした割合で合成する。
(2)参照画像45と部分画像48の比較に関して、画素ごとにR、G、Bの差分を計算するものに代えて、参照画像45内の全画素と部分画像48内の全画素の平均輝度や色相情報を用いて比較するものでもよい。この場合も、小参照画像46と小部分画像50との比較は画素ごとに行なう。すなわち、参照画像45による比較におけるサンプリングピッチよりも、小参照画像46による比較におけるサンプリングピッチを小さくするものであれば比較する情報は問わない。
(3)参照画像45と部分画像48との比較においては第二の撮像素子19から出力されるRGBの差分を演算し、小参照画像46と小部分画像50との比較においては色相に基づいて演算を行なうものとしたが、RGBの差分や色相に限らず、輝度など第二の撮像素子19から出力される色情報に基づくものであればいずれを用いてもよい。
(4)参照画像45と部分画像48の比較結果に基づいて推定被写体領域49を設定した後、小参照画像46と小部分画像50の比較結果に基づいて被写体領域51を特定するものとして説明した。しかし、参照画像45と複数の部分画像48のそれぞれとの比較結果と、小参照画像46と複数の部分画像48内の小部分画像50のそれぞれとの比較結果とに基づいて、被写体領域51を特定してもよい。
(5)追尾探索領域47の範囲において部分画像48を1画素ずつずらしながら参照画像45と比較を行なうものとしたが、追尾探索領域47を予め所定の画素数で分割した分割領域を部分画像48として参照画像45と比較してもよい。
(6)第二の撮像素子19で取得された画像データを所定の画像サイズ(単位)に分割して、この分割された領域からの像出力を1つの画素からの像出力とみなして、上述の追尾処理を行なうようにしてもよい。
(7)撮影者の操作により追尾対象となる被写体を指定するものに代えて、被写体を認識する機能を備えるカメラであれば、被写体の認識結果に基づいて追尾対象となる被写体を設定して上述の追尾処理を開始するようにしてもよい。
(8)撮影レンズが交換可能な一眼レフデジタルカメラとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、レンズ一体型カメラやビデオカメラに適用してもよい。
また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
本発明の実施の形態におけるデジタルカメラの要部構成を説明する図である。 撮像素子の画素構成を説明する図である。 実施の形態における被写体追尾制御に用いる各種領域を概念的に説明する図である。 実施の形態における追尾方法を説明する図である。 実施の形態における被写体追尾処理の動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
19 第二の撮像素子 33 被写体追尾制御部
45 参照画像 46 小参照画像
47 追尾探索領域 48 部分画像
49 推定被写体領域 50 小部分画像
51 被写体領域

Claims (11)

  1. 撮像素子と、
    前記撮像素子からの像出力に基づいて参照画像を設定する参照画像設定手段と、
    前記参照画像の一部の画像を小参照画像として設定する小参照画像設定手段と、
    前記参照画像および前記小参照画像を用いて前記参照画像に対応する対象が存在する領域を特定する領域特定手段とを備え、
    前記領域特定手段は、前記撮像素子で得られる画像における複数の部分画像と前記参照画像とを比較することによって対象とする部分画像を選択し、選択された前記対象とする部分画像の一部の画像と前記小参照画像とを比較することによって前記対象が存在する領域を特定することを特徴とする被写体領域特定装置
  2. 撮像素子と、
    前記撮像素子からの像出力に基づいて参照画像を設定する参照画像設定手段と、
    前記参照画像の一部の画像を小参照画像として設定する小参照画像設定手段と、
    前記参照画像および前記小参照画像を用いて前記参照画像に対応する対象が存在する領域を特定する領域特定手段とを備え、
    前記領域特定手段は、前記撮像素子で得られる画像における複数の部分画像のそれぞれに対して前記参照画像との比較と前記小参照画像との比較とを行い、両比較の結果に基づいて前記対象が存在する領域を特定することを特徴とする被写体領域特定装置
  3. 請求項1または2に記載の被写体領域特定装置において
    前記領域特定手段は、
    前記参照画像を用いた比較におけるサンプリングピッチよりも、前記小参照画像を用いた比較におけるサンプリングピッチを小さくすることを特徴とする被写体領域特定装置
  4. 請求項1〜3いずれか一項に記載の被写体領域特定装置において、
    撮影画面を複数に分割した領域に対応する像出力を分割画像データとして出力する分割手段をさらに備え、
    前記領域特定手段は、前記分割画像データを前記部分画像とすることを特徴とする被写体領域特定装置
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の被写体領域特定装置において、
    前記領域特定手段は、前記撮像素子から出力される色情報を用いて領域を特定することを特徴とする被写体領域特定装置
  6. 請求項5に記載の被写体領域特定装置において、
    前記領域特定手段は、第一の色情報に基づいて前記参照画像による比較を行ない、前記第一の色情報とは異なる第二の色情報に基づいて前記小参照領域による比較を行なうことを特徴とする被写体領域特定装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の被写体領域特定装置において、
    前記撮像素子に形成される被写界内に設定される複数の焦点検出領域と、
    前記複数の焦点検出領域の中から前記対象の位置に対応する一つの前記焦点検出領域を指定する指定手段とを有し、
    前記参照画像設定手段は、前記指定手段によって指定された前記焦点検出領域を中心とした所定のサイズの画像を前記参照画像として設定することを特徴とする被写体領域特定装置
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の被写体領域特定装置において、
    前記小参照画像設定手段は、前記参照画像の中心部分の画像を小参照画像として設定することを特徴とする被写体領域特定装置
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の被写体領域特定装置を備えることを特徴とするカメラ。
  10. 撮像素子からの像出力に基づいて参照画像を設定し、
    前記参照画像の一部の画像を小参照画像として設定し、
    前記撮像素子で得られる画像における複数の部分画像と前記参照画像を比較し、
    前記複数の部分画像の中から前記参照画像と類似している部分画像を選択し、
    前記選択された部分画像の一部の画像と前記小参照画像とを比較して、前記参照画像に対応する対象が存在する領域を特定することを特徴とする被写体領域特定方法。
  11. 請求項10に記載の被写体領域特定方法において、
    前記撮像素子で得られる画像における複数の部分画像と前記参照画像との比較の際に、前記撮像素子で得られる画像の所定領域内で上下1画素ずつずらしながら前記複数の部分画像を設定することを特徴とする被写体領域特定方法
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