JP4720673B2 - 被写体追尾装置およびカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、画面内を移動する被写体を自動的に追尾する被写体追尾装置およびカメラに関する。
背景技術と問題点
移動被写体を撮影する際に自動的に被写体を追尾して、焦点検出や露出演算を行うカメラが知られている。従来のカメラでは、被写体を追尾するための基準となる画像を記憶し、パターンマッチングにより相関の高い対象を追尾している(たとえば、特許文献1)。しかし、類似する画像情報が近傍にある場合などは、その影響を受け、追尾精度を確保できない。
特開2006−58431号公報
請求項1の発明による被写体追尾装置は、結像光学系による被写体の像を撮像して画像情報を生成する撮像手段と、前記被写体に対する前記結像光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、前記被写体像のうちの追尾する対象領域を設定する追尾対象領域設定手段と、前記対象領域の色情報と相関の高い第1領域と、前記対象領域とデフォーカス量の差が所定値以内の第2領域とを抽出し、前記第1領域と前記第2領域とが重なる範囲を含む所定範囲を追尾するための基準となるテンプレート画像とし、前記対象領域を追尾する追尾手段と、前記対象領域を追尾する追尾手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の被写体追尾装置において、前記追尾手段は、前記焦点調節状態の変化に応じて前記テンプレート画像を更新することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の被写体追尾装置において、前記焦点調節状態に基づいて、前記対象領域がカメラへ接近するか遠ざかるかを判定する判定手段をさらに備え、前記追尾手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて前記テンプレート画像の大きさを変更することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の被写体追尾装置において、前記焦点検出手段は、位相差式AFセンサモジュールを備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によるカメラは、請求項1〜4のいずれか一項に記載の被写体追尾装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、画像情報と焦点調節状態とに基づいて基準画像を設定して対象を追尾するので、追尾精度を向上することができる。
以下、図面を参照しながら、被写体追尾装置を備える一眼レフデジタルカメラの一実施の形態を説明する。図1に、本発明のデジタルカメラの要部構成を示す。カメラ本体10には、撮影レンズ21を備えるレンズ鏡筒20が交換可能に装着されている。
カメラ本体10の内部には、被写体を撮像するための第一の撮像素子12が設けられている。第一の撮像素子12としてCCDやCMOS等が使用される。撮影レンズ21と第一の撮像素子12との間には、撮影レンズ21を通過した被写体光をファインダ光学系へと反射するクイックリターンミラー11が配設されている。被写体光の一部はクイックリターンミラー11の半透過領域を透過し、サブミラー111にて下方に反射され、位相差式AFセンサモジュール112へ入射される。
位相差式AFセンサモジュール112は、たとえば、焦点検出光束を一対の焦点検出用光像に分割して結像する焦点検出光学系と、分割された一対の光像が入射し、それに応じた焦点検出信号を出力する一対のCCDラインセンサとを備える。CCDラインセンサから出力される焦点検出信号は制御部30に入力され、後述するように、制御部30は、焦点調節レンズを合焦位置まで駆動させるレンズ駆動信号を出力する。
クイックリターンミラー11で反射された被写体光は、第一の撮像素子12と光学的に等価な位置に設けられた焦点板13上に結像する。焦点板13上に結像された被写体像は、ペンタプリズム14と接眼レンズ15を介して撮影者により観察されるとともに、ペンタプリズム14からプリズム17と結像レンズ18とを通過し、第二の撮像素子19の受光面上に結像する。なお、不図示のレリーズボタン全押しによって撮影動作が実行される場合は、クイックリターンミラー11が図の破線で示す位置に回動して、被写体光は第一の撮像素子12上に結像する。
第二の撮像素子19は、図2(a)に示すように、マトリックス状に配列された複数(図示例では20×14)の画素191を備えている。各画素191は、図2(b)に示すように、さらに3つの細画素191a〜191cに分割されている。これら細画素191a〜191cのそれぞれに、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色フィルターが設けられることにより、被写体像のRGB出力が得られる。
第二の撮像素子19は、CCD制御部31により、撮像面に結像された被写体像に対応する信号電荷の蓄積および蓄積電荷の掃き出しを行う。A/D変換回路32は、第二の撮像素子19から出力されたアナログ撮像信号をデジタル画像信号に変換して、制御部30へ出力する。制御部30はCPU、ROM、RAMおよび各種周辺回路から構成されている。機能的には、第二の撮像素子19で取得された画像データに基づいて追尾対象の追尾を行う追尾制御部33と、焦点検出演算を行う焦点検出演算部35と、撮影レンズ21の駆動量を演算するレンズ駆動量演算部36と、後述の焦点検出領域40を表すAFエリアマークの点灯/消灯(点消灯)を行う表示部371の点消灯制御部37とを有する。表示部371は、焦点板13近傍に配置された液晶表示板22によってAFエリアマークを表示可能となっている。
焦点検出演算部35は、撮影者によるエリア選択操作部351の操作で選択された焦点検出領域40に対応する一対のCCDラインセンサから出力される焦点検出信号に基づいて、デフォーカス量などの焦点調節状態の演算を行う。
図3(a)に示すようにこの実施の形態のカメラでは、ファインダ視野などの画面41内に、たとえば11箇所の焦点検出領域40a〜40kが設定されている。この11箇所の焦点検出領域40a〜40kの1つ、たとえば図3(a)の焦点検出領域40eがエリア選択操作部351によって選択されると、焦点検出演算部35は選択された焦点検出領域40eに対する焦点調節状態(以下、便宜上、デフォーカス量と呼ぶ)の演算を行う。さらに、エリア選択操作部351は、11箇所の焦点検出領域40a〜40kの中のどの焦点検出領域が選択されたかを示す選択領域信号を追尾制御部33へ出力する。焦点検出演算部35で算出されたデフォーカス量はレンズ駆動量演算部36に出力される。レンズ駆動量演算部36では、入力したデフォーカス量に基づきレンズ駆動量を演算して、レンズ駆動モータ361に対してレンズ駆動信号を送出する。レンズ駆動モータ361は、レンズ駆動信号に応じて撮影レンズ21を光軸方向へ移動させて焦点調節を行う。さらに、焦点検出演算部35は、すべての焦点検出領域40a〜40kのデフォーカス量を演算し、焦点検出領域40eの近傍にあり、かつ選択された焦点検出領域40eのデフォーカス量との差が所定値以内の焦点検出領域40iを検出し、検出された焦点検出領域を示す近傍領域信号を追尾制御部33へ出力する。
追尾制御部33では、入力された選択領域信号および近傍領域信号に基づいて、図3(b)に示すように、焦点検出領域40e、40iに対応する画素を含む範囲の画像データを同デフォーカス量範囲44として抽出する。また、第二の撮像素子19より取得した初期画像43a上において、焦点検出領域40eの位置に相当する色相と相関の高い画素のまとまりを同色相領域46(斜線部分)として抽出する。そして、同デフォーカス量範囲44と同色相領域46とが重なる範囲を含む所定範囲を追尾被写体領域47として設定し、追尾被写体領域47内の画像を追尾の基準となるテンプレート画像48とする。また、追尾被写体領域47を中心として上下左右に、たとえば3画素ずつ拡大した範囲を追尾検索領域49として設定する。
そして、第二の撮像素子19にて時系列的に取得した画像において、追尾探索領域49の領域内で、テンプレート画像48と同じ大きさの切出し領域を作成する。この切出し領域のR(赤)、G(緑)、B(青)各色と、テンプレート画像48のR(赤)、G(緑)、B(青)各色との差分を計算し、この差分により被写体追尾を行う。
図3、4を用いて、被写体追尾方法について詳細に説明する。ここで、撮影者がエリア選択操作部351を操作して、図3(a)に示すように焦点検出領域40eを選択したものとする。これに応じて、焦点検出演算部35は、近傍領域信号を追尾制御部33へ出力する。近傍領域信号とは、焦点検出領域40eの近傍にあり、かつデフォーカス量が焦点検出領域40eとほぼ同一である焦点検出領域の位置を示す信号である。なお、図3(a)の場合は、近傍領域信号で示される領域は、焦点検出領域40iである。
追尾制御部33は、選択領域信号と近傍領域信号とに基づいて、焦点検出領域40eおよび40iに対応する画像領域を、図3(b)に示すように、同デフォーカス量範囲44として設定する。さらに、焦点検出領域40eに対応する画像領域内の色相、すなわちR/G、およびB/Gを被写体色相値として設定し、記憶部38に記憶する。その後、撮影画像全体において被写体色相値とほぼ同じ色相を有する同色相領域46を検出する。追尾制御部33は、上述した同デフォーカス量範囲44と同色相領域46の重なる部分を含む所定範囲、たとえば3×3画素を、図3(c)に示すように、追尾被写体領域47として設定する。追尾被写体領域47内の画像はテンプレート画像48aとして記憶部38に記憶される。さらに、追尾被写体領域47の外側の上下左右に、たとえば3画素ずつ拡大した範囲で被写体探索領域49を新たに設定する。
図4(a)は、初期画像43aに続いて第二の撮像素子19から時系列的に取得された次画像43bを示す図である。追尾制御部33は、被写体探索領域49の範囲内で、記憶部38に記憶した被写体色相値との差が所定範囲内の色相を有する画素(図4(a)の斜線部分)を検出して、これらの検出された画素の位置に対応する焦点検出領域を表す信号を焦点検出演算部35へ出力する。焦点検出演算部35は、入力された焦点検出領域、すなわち図4(a)における焦点検出領域40a、40dおよび40eに対して、デフォーカス量の演算を行う。この演算結果に基づいて、焦点検出演算部35は、焦点検出領域40a、40d、40eのデフォーカス量の差が所定値以下であるか、すなわち3つの焦点検出領域が捕捉する対象が同一であるか否かを判定する。なお、図4(a)においては、焦点検出領域40aと40eが捕捉する対象が同一の対象である。さらに焦点検出演算部35は、初期画像43aおよび次画像43bにおける焦点検出領域40eのデフォーカス量の変化に基づいて、追尾対象がカメラ本体10に対して光軸方向に接近しているか遠ざかっているかの判定を行い、これらの判定結果を追尾制御部33へ出力する。
追尾制御部33は、入力された判定結果に基づいて、画像上において追尾対象の画像上での大きさに変化が生じているか否かを判定する。たとえば、焦点検出領域40aおよび40eにおけるデフォーカス量に基づいて、追尾対象のカメラへの接近が判定されると、追尾対象とするテンプレート画像の大きさを拡大する。また、追尾対象がカメラから遠ざかると判定されていると、追尾対象とするテンプレート画像の大きさを縮小する。追尾対象がカメラへ接近しているとも遠ざかるとも判定されなければ、追尾対象とするテンプレート画像の大きさを変えない。追尾対象が拡大もしくは縮小している場合は、記憶部38に記憶したテンプレート画像48aを、たとえば各画素のRGB値を直線補間して、同一のデフォーカス量を有する焦点検出領域40aおよび40eを含み、かつ、その他の焦点検出領域と重ならないように拡大もしくは縮小してテンプレート画像48bを作成し、記憶部38へ記憶する。
図4(a)に示す次画像43bにおいて、対象の接近が判定されている場合は、3×3画素のテンプレート画像48aは、図4(b)に示すように、4×4画素のテンプレート画像48bに拡大される。なお、追尾対象に変化がない場合は、テンプレート画像48aのサイズも変更しない。
テンプレート画像が確定した後、追尾制御部33は、被写体色相値とほぼ同一の色相を有する画素(図4(a)の斜線部)を追尾探索画素群50として設定する。追尾制御部33は、図4(a)の斜線部で示される画素のそれぞれを中心とした、テンプレート画像48bと同一サイズである4×4画素の切出し領域のそれぞれと、テンプレート画像48bとの間で各画素のR、G、Bの差分を計算する。計算の結果、差分が最小となる切出し領域が、図4(c)に示すように、4×4画素の新たな追尾被写体領域47bとして設定される。
追尾制御部33は、追尾被写体領域47bの中央位置の座標を焦点検出演算部35へ出力する。焦点検出演算部35は、入力した追尾被写体領域47bの座標に基づき、図4(d)に示すように、追尾被写体領域47bの中心に最も近い焦点検出領域40eが追尾対象を捕捉する焦点検出領域であるとみなし、焦点検出領域40eに対応するAFセンサモジュール112の一対のCCDラインセンサから出力される焦点検出信号を用いて焦点調節状態を演算する。焦点検出演算部35は、焦点検出領域40eを示す選択領域信号を追尾制御部33を介して点消灯制御部37へ出力する。これにより、表示部371は、焦点検出領域40eのAFエリアマークを点灯する。
なお、複数の焦点検出領域40が追尾被写体領域47bの中心から等距離に位置している場合には、それ以前に取得した時系列的な画像における被写体の移動方向、すなわち、移動履歴に基づいて、被写体の移動が予測される方向に位置する焦点検出領域を選択する。
上述したように新たな追尾被写体領域47bが設定された後、追尾制御部33はテンプレート画像48の更新を行なう。対象画像の大きさの変化に応じてテンプレート画像48が拡大または縮小されている場合は、追尾制御部33は、サイズが変更されたテンプレート画像48bにおけるR、G、Bの各色の色情報と追尾被写体領域47bにおけるR、G、Bの各色の色情報とを合成する。そして、追尾制御部33は、更新したテンプレート画像を記憶部38に記憶する。テンプレート画像48のサイズが変更されていない場合は、追尾制御部33は、テンプレート画像48aにおけるR、G、Bの各色の色情報と、新たな追尾被写体領域47bにおけるR、G、Bの各色の色情報とを合成する。そして、追尾制御部33は、更新したテンプレート画像48を記憶部38に記憶する。
以下で、図5に示すフローチャートを用いて、被写体追尾制御動作の各処理について説明する。なお、このフローチャートに示す各処理は、制御部30によりプログラムを実行して行われる。また、このフローチャートは不図示のレリーズスイッチの半押し操作により開始される。
ステップS1では、撮影者により設定された焦点検出領域に対して焦点検出演算部35で演算された焦点検出演算結果に基づいて、撮影レンズ21を駆動して焦点調節を行い、ステップS2へ進む。ステップS2では、第二の撮像素子19からの画像を取得してステップS3へ進む。
ステップS3において、焦点検出演算部35により、各焦点検出領域40a〜40kに対するデフォーカス量を演算してステップS4へ進む。ステップS4において、ステップS3におけるデフォーカス量の演算結果に基づいて同デフォーカス量範囲44を決定してステップS5へ進む。ステップS5において、選択された焦点検出領域40に対応する画像の色相を被写体色相値として設定し、被写体色相値を記憶部38に記憶してステップS6へ進む。
ステップS6では、初期画像上において、記憶した被写体色相値とほぼ同一の色相を有する同色相領域46を検出して、ステップS7へ進む。ステップS7においては、同デフォーカス量範囲44と同色相領域46とに基づいて追尾被写体領域47を設定し、ステップS8へ進む。ステップS8において、ステップS7で設定した追尾被写体領域47内の画像をテンプレート画像48として記憶部38に記憶して、ステップS9へ進む。
ステップS9においては、ステップS7で設定した追尾被写体領域47に基づいて、前述のようにして被写体探索領域49を設定し、ステップS10へ進む。ステップS10では、撮影者により不図示のレリーズスイッチが全押しされたか否かを判定する。ステップS10が肯定された場合、すなわち、ステップS10において、レリーズスイッチが全押しされたと判定された場合は、ステップS16へ進む。ステップS10が否定された場合、すなわち、ステップS10において、レリーズスイッチが全押しされていないと判定された場合は、ステップS11へ進む。
ステップS11では、第二の撮像素子19から次画像(新たな画像)を取得し、ステップS12へ進む。ステップS12においては、後述する更新サブルーチンによって、テンプレート画像48の更新と追尾対象を探索する画素を決定する。サブルーチンにおける各処理の後、ステップS13へ進む。ステップS13においては、被写体探索画素群50の各画素を中心とした切出し領域のそれぞれについて、テンプレート画像48(図4の例では、48aまたは48b)との差分を演算してステップS14へ進む。
ステップS14において、ステップS13における演算結果に基づいて、差分値が最小となる切出し領域を新たな追尾被写体領域47bとして決定してステップS15へ進む。ステップS15において、前述のようにテンプレート画像48を新たなテンプレート画像48に更新し、記憶部38に記憶してステップS16へ進む。ステップS16では、ステップS14で特定した追尾被写体領域47bの中央に最も近い焦点検出領域を示す選択領域信号を焦点検出演算部35へ出力し、この焦点検出領域に対するデフォーカス量の演算を行うとともに、表示部371によりこの焦点検出領域に対応するAFエリアマークを点灯して、ステップS10へ戻る。ステップS10においてレリーズスイッチが全押しされたと判定すると、ステップS17へ進んで、撮影動作を行い一連の処理を終了する。
図5のステップS12の更新サブルーチンについて、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップS101において、被写体探索領域49内において、被写体の色相値に近い色相を有する画素を検出して、ステップS102へ進む。ステップS102において、ステップS101で検出された画素位置に対応する焦点検出領域を示す信号を焦点検出演算部35へ出力し、この焦点検出領域に対するデフォーカス量の演算を行いステップS103へ進む。
ステップS103においては、ステップS102における演算結果に基づいて、被写体の色相値に近い色相を有する画素に対応する焦点検出領域が複数ある場合でも、これらの焦点検出領域が同一被写体を捕捉しているか否かを判定してステップS104へ進む。ステップS104において、ステップS102における演算結果に基づいて、追尾対象がカメラ本体10の光軸方向に対して接近しているか、もしくは遠ざかっているか否かの判定を行い、ステップS105へ進む。
ステップS105においては、ステップS103およびステップS104における判定結果に基づいて、テンプレート画像48のサイズ変更が必要であるか否かを判定する。テンプレート画像48のサイズ変更が必要な場合は、ステップS105が肯定判定されてステップS106へ進む。テンプレート画像48のサイズ変更が不要な場合は、ステップS105が否定判定されてステップS106をスキップしてステップS107へ進む。
ステップS106においては、前述した方法によりテンプレート画像48の拡大または縮小を行い、ステップS107へ進む。ステップS107では、ステップS101において検出された、被写体色相値に近い色相を有する画素を追尾探索画素群50として設定する。ステップS107における設定が終了すると、更新サブルーチンを抜けてメインルーチンへ戻る。
以上で説明した実施の形態によるデジタルカメラによれば、以下の作用効果が得られる。
(1)第二の撮像素子19により取得された色情報(画像情報)と、焦点検出演算部35で検出された焦点調節状態とに基づいて、追尾対象を含む画像の範囲から得られる基準情報、すなわちテンプレート画像48を設定して追尾対象を追尾するようにした。したがって、追尾対象とは異なる背景情報による影響を除いてテンプレート画像48を設定することができるので、追尾精度が向上する。
(2)追尾対象に対する焦点調節状態の変化に応じて、テンプレート画像48を更新するようにした。すなわち、追尾対象がカメラ本体10へ接近していると判定された場合はテンプレート画像48を拡大し、遠ざかっていると判定された場合はテンプレート画像48を縮小して、テンプレート画像48を変更する。したがって、追尾対象がカメラへ接近するか、もしくは遠ざかるかによって画面上で変化する追尾対象の大きさ応じてテンプレート画像48を変更するので、背景情報による影響を取り除き、追尾精度を向上させることができる。
(3)第二の撮像素子19により取得された画像上において、同色相領域46と同デフォーカス量範囲44とに基づいて追尾被写体領域47を設定するようにした。同色相領域46は、選択された焦点検出領域に対応する所定範囲における色相と相関の高い色相を含む領域であり、同デフォーカス量範囲44は、選択した焦点検出領域のデフォーカス量とほぼ同一のデフォーカス量を有する焦点検出領域を包含する領域である。すなわち、色相値に基づいて追尾対象の候補となる被写体を選択して、選択された追尾対象の候補の中から焦点調節状態とに基づいて追尾対象を決定するようにした。したがって、追尾対象とは異なる背景情報による影響を受けず、追尾演算を行なうことができるので、追尾演算の信頼性を維持することができる。
以上で説明した実施の形態を以下のように変形することができる。
(1)第二の撮像素子19により取得された追尾対象の色相に基づいて、テンプレート画像48を設定する際の基準となる被写体色相値や同色相領域46などを決定したが、色相に代えて、輝度を用いてもよい。
(2)撮影者の操作により追尾対象となる被写体を指定するものに代えて、被写体を認識する機能を備えるカメラであれば、被写体の認識結果に基づいて追尾対象となる被写体を設定して上述の追尾処理を開始するようにしてもよい。
(3)テンプレート画像48のR、G、Bの各色の色情報と追尾被写体領域47bのR、G、Bの各色の色情報とを合成して新たなテンプレート画像48として更新するものとして説明したが、追尾被写体領域47bを新たなテンプレート画像として置き直してもよい。
(4)撮影レンズが交換可能な一眼レフデジタルカメラとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、レンズ一体型カメラやビデオカメラに適用してもよい。
また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
本発明の実施の形態におけるデジタルカメラの要部構成を説明する図である。 撮像素子の画素構成を説明する図である。 実施の形態における被写体追尾制御に用いる各種領域を概念的に説明する図である。 実施の形態における追尾方法を説明する図である。 実施の形態における被写体追尾処理の動作を説明するフローチャートである。 被写体追尾処理における追尾対象の位置およびサイズを決定するサブルーチンを説明するフローチャートである。
符号の説明
19 第二の撮像素子 33 被写体追尾制御部
35 焦点検出演算部 40 焦点検出領域
44 同デフォーカス量範囲 46 同色相領域
47 追尾被写体領域 48 テンプレート画像
49 被写体探索領域 50 被写体探索画素群

Claims (5)

  1. 結像光学系による被写体の像を撮像して画像情報を生成する撮像手段と、
    前記被写体に対する前記結像光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、
    前記被写体像のうちの追尾する対象領域を設定する追尾対象領域設定手段と、
    前記対象領域の色情報と相関の高い第1領域と、前記対象領域とデフォーカス量の差が所定値以内の第2領域とを抽出し、前記第1領域と前記第2領域とが重なる範囲を含む所定範囲を追尾するための基準となるテンプレート画像とし、前記対象領域を追尾する追尾手段と、
    を備えることを特徴とする被写体追尾装置。
  2. 請求項1に記載の被写体追尾装置において、
    前記追尾手段は、前記焦点調節状態の変化に応じて前記テンプレート画像を更新することを特徴とする被写体追尾装置。
  3. 請求項2に記載の被写体追尾装置において、
    前記焦点調節状態に基づいて、前記対象がカメラへ接近するか遠ざかるかを判定する判定手段をさらに備え、
    前記追尾手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて前記テンプレート画像の大きさを変更することを特徴とする被写体追尾装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の被写体追尾装置において、
    前記焦点検出手段は、位相差式AFセンサモジュールを備えることを特徴とする被写体追尾装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の被写体追尾装置を備えることを特徴とするカメラ。
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