JP5359117B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5359117B2
JP5359117B2 JP2008215081A JP2008215081A JP5359117B2 JP 5359117 B2 JP5359117 B2 JP 5359117B2 JP 2008215081 A JP2008215081 A JP 2008215081A JP 2008215081 A JP2008215081 A JP 2008215081A JP 5359117 B2 JP5359117 B2 JP 5359117B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
focus detection
area
detection area
fixed
tracking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008215081A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010049150A (ja
Inventor
武治 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2008215081A priority Critical patent/JP5359117B2/ja
Publication of JP2010049150A publication Critical patent/JP2010049150A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5359117B2 publication Critical patent/JP5359117B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、撮影画面内における主要被写体の位置を追尾して撮影する撮像装置に関するものである。
従来、自動的に移動する被写体を追尾し、焦点検出および露出演算を行うカメラが知られている。より具体的には、撮影画面内において主要被写体が存在する領域を追尾領域として設定し被写体追尾機能を実行する被写体追尾装置を備えたカメラが知られている(特許文献1)。
特開2007−282188号公報
しかしながら、自動的に被写体を追尾している最中に、類似した色もしくは形状を有する他の被写体が撮影画面内に入ってきた場合には焦点検出領域の判定に誤りが生じてしまい、意図しない画像が撮影されてしまうという問題があった。
本発明による撮像装置は、撮影画面内に複数の焦点検出領域を有する撮影装置であって、前記撮影画面内における主要被写体の位置を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された主要被写体の位置に対応して前記撮影画面内の複数の焦点領域の中から焦点検出処理を行う対象とする対応焦点検出領域を決定する焦点検出領域決定手段と、前記対応焦点検出領域その周辺領域を含む領域において前記焦点検出処理を行う焦点検出手段と、前記撮影画面内における前記主要被写体の位置の移動に応じて、前記対応焦点検出領域を追尾移動させる追尾手段と、撮影者の操作に応じて、前記追尾手段による前記対応焦点検出領域の追尾移動を中止させ、中止直前に前記焦点検出領域決定手段により決定された対応焦点検出領域を固定焦点検出領域として固定させる指示手段と、前記指示手段の出力に応答して前記固定された固定焦点検出領域その周辺領域を含む領域において、前記焦点検出手段による焦点検出処理を行わせる制御手段と、を備え、前記検出手段は、前記指示手段により前記固定された固定焦点検出領域とその周辺領域を含む領域において焦点検出処理が行われている際にも、前記撮影画面内の前記主要被写体の位置を継続して検出することを特徴とする。
本発明によれば、複数ある焦点検出領域の判定に誤りが生じることにより意図しない画像が撮影されてしまう、という不都合をなくすことができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した一眼レフ式デジタルカメラの断面構成図である。図2は、図1に示したデジタルカメラの制御系を示すブロック図である。
図1において、カメラ本体10には、撮影レンズ21を備えるレンズ鏡筒20が交換可能に装着されている。カメラ本体10の内部には、被写体を撮像するための第1の撮像素子(いわゆる、イメージセンサもしくは撮像センサ)12が設けられている。第1の撮像素子12として、CCDまたはCMOS等を用いる。撮影レンズ21と第1の撮像素子12との間には、撮影レンズ21を通過した被写体光をファインダ光学系へと反射するクイックリターンミラー11が配設されている。被写体光の一部はクイックリターンミラー11の半透過領域を透過し、サブミラー111にて下方に反射され、位相差式AFセンサモジュール112へ入射される。
位相差式AFセンサモジュール112は、たとえば、焦点検出用光束を一対の焦点検出用光像に分割して結像する焦点検出光学系と、分割された一対の光像を入射して各光像に応じた焦点検出信号を出力する一対のCCDラインセンサとを備える。AFセンサモジュール112(CCDラインセンサを備えている)から出力される焦点検出信号は、後に詳述する制御部30(図2)に入力され、撮影レンズ21を合焦位置まで駆動させるために使用される。
クイックリターンミラー11で反射された被写体光は、第1の撮像素子12と光学的に等価な位置に設けられた焦点板13上に結像する。焦点板13上に結像された被写体像は、ペンタプリズム14と接眼レンズ15を介して撮影者により観察されると共に、ペンタプリズム14からプリズム17と結像レンズ18とを通過し、第2の撮像素子19(いわゆる測光センサであり、多分割RGBセンサとも呼ばれる)の受光面上に結像する。22は、複数のAFエリアマークをファインダ内に表示させるための液晶表示板である。
なお、レリーズ釦26(図2)を全押しすることによって撮影動作が実行される場合は、クイックリターンミラー11が図の実線で示す位置に回動して、被写体光は第1の撮像素子12上に結像する。
図3および図4は、第2の撮像素子(以下、測光センサという)19を拡大して示した説明図である。測光センサ19は、図3に示すように、マトリックス状に配列された複数(図示例では20×14)の撮像画素191を備えている。各画素191は、図4に示すように、さらに3つの細画素191a〜191cに分割されている。これら細画素191a〜191cのそれぞれにはR(赤),G(緑),B(青)の3原色フィルタを設けることにより、被写体像のRGB出力が得られる。なお、図3に示した画素数および配列は単なる例示にすぎない。
測光センサ19は、その撮像面に結像された被写体像に対応する画像信号を出力する。測光センサ19で取得された画像データは、制御部30(図2)へ入力される。制御部30は、CPU,ROM,RAMおよび各種周辺回路から構成されている。より具体的に述べると、測光センサ19から出力された画像データは、例えば64×48画素などの所定の画像サイズ(画像単位)に縮小する画像変換部31に入力される。さらに制御部30は、主要被写体の追尾を行う被写体追尾制御部32と、主要被写体の適正露出を演算する露出演算部33と、焦点検出演算を行う焦点検出演算部34と、撮影レンズ21の駆動量を演算するレンズ駆動量演算部35と、焦点検出領域(以下、AFエリアともいう)を表すAFエリアマークの点灯/消灯を行う表示部143の点消灯制御部36と、露出制御部38とを有する。表示部143は、焦点板13近傍に配置された液晶表示板22によってAFエリアマークを表示する。
焦点検出演算部34は、撮影者によるAFエリア選択スイッチ144(いわゆるマルチセレクタ)の操作で選択されたAFエリアに対応する一対のCCDラインセンサ(図1の112に含まれる)から出力される焦点検出信号に基づいて、デフォーカス量など焦点調節状態の演算を行う。
本実施の形態によるカメラでは、被写界内に複数のAFエリア(例えば、51個の焦点検出領域)が設けられている。これらAFエリアの中から1つのAFエリアがAFエリア選択スイッチ144により選択されると、焦点検出演算部34は選択されたAFエリアに対する焦点調節状態(デフォーカス量など)の演算を行う。さらに、AFエリア選択スイッチ144の設定に基づいて、複数あるAFエリアのうちのどのAFエリアが選択されているかを示す選択焦点検出領域信号が被写体追尾制御部32へ供給される。
焦点検出演算部34で算出された焦点調節量はレンズ駆動量演算部35に出力される。レンズ駆動量演算部35では、入力した焦点調節量に基づきレンズ駆動量を演算し、レンズ駆動部125にレンズ駆動信号を送出する。レンズ駆動部125は、レンズ駆動信号に応じて撮影レンズ21を光軸方向へ移動させ、これにより、適切な焦点調節状態を達成する。
図5は、被写体追尾制御に用いる各種領域を概念的に説明した図である。図5を参照しながら、被写体追尾制御部32の動作を説明する。被写体追尾制御部32では、入力された選択焦点検出領域信号に基づいて、画像変換部31で変換された画像データの中から追尾領域に相当する画像データを抽出し、この追尾領域の画像データに基づいて被写体追尾演算を行う。本実施の形態では、追尾演算を行うに際して、測光センサ19より取得した画像44内において、追尾領域41と、その追尾領域41よりも広範囲の追尾演算領域43とを設定する。そして、その追尾領域41をテンプレート画像42として設定する。このテンプレート画像42については、後に詳述する(図12のステップS5参照)。
追尾領域41については、選択焦点検出領域信号により認識したAFエリア(=焦点検出領域)40を中心として、たとえば、4×4画素など所定のサイズに設定する。なお、AFエリア(=焦点検出領域)40と同色相の範囲を追尾領域としてもよい。
測光センサ19により時系列的に続けて取得した画像について、追尾演算領域43における領域内でテンプレート画像42と同じ大きさの切出し領域を作成し、切出し領域のR(赤),G(緑),B(青)各色と、テンプレート画像42のR(赤),G(緑),B(青)各色との差分を計算することにより被写体追尾制御を行う。なお、追尾領域の大きさはデフォルトで設定されるものとし、撮影者による大きさの設定操作は行わないものとする。
制御部30は、実際には、測光センサ19により取得された画像(例えば、640×480画素)を縮小変換した縮小画像44(例えば、64×48画素)を演算に用いる。いま、縮小画像44が64×48画素であるとすると、追尾演算領域43は例えば8×8画素、追尾領域41は例えば4×4画素となる。なお、これら画素数は単なる例示であり、さらに各領域における画素数の比例関係も適宜変更し得るものである。
なお、追尾領域41内において、複数のAFエリア(=焦点検出領域)40が追尾領域41の中心から等距離に位置している場合には、それ以前に取得した時系列的な画像における被写体の移動方向、すなわち、移動履歴に基づいて、追尾領域41の中心から被写体の移動が予測される方向に位置する焦点検出領域40を選択する。
図6〜図11は、AFエリア固定釦150の必要性および機能を説明するための図である。いま、図6に示すように、本実施の形態によるカメラでは15個のAFエリアa〜oがファインダF内に表示されるものとして説明していく。この図6では、AFエリアbに被写体の顔が写っている状態を描いてある。これらAFエリアa〜oと測光センサ19の画素領域(図3参照)との対応関係を示しているのが図7である。
いわゆる3Dトラッキングと呼ばれるAFモードがAFモード選択部145により選択されると、レリーズ釦26の半押しにより撮影者が選択したAFエリアでAFセンサモジュール112からの出力に基づいてAF制御を行う。さらに、そのAFエリアに対応した周辺の測光センサデータを主要被写体情報として用い、被写体をロックする。図8では、撮影者自身がAFエリアbをAFエリア選択スイッチ144により選択し、人物の顔を被写体としてロックした状態を示している。なお、ユーザによるAFエリア選択の替わりに、いわゆる顔認識処理を実行させることによりAFエリアbを自動的に選択することも可能である。また、至近優先モードが設定されている場合には、最至近にある被写体に基づいてAFエリアbを自動的に選択することも可能である。
その後、レリーズ釦26の半押しを維持している間は測光センサ19からの画像データ取得および被写体追尾演算を繰り返して行い、被写体の位置情報をAF制御系に伝える。これにより、被写体が移動した場合にも、被写体の位置に対応したAFエリアにて被写体のAF制御を行うことができる(図9参照)。図9では、被写体の移動に伴って、AFエリアがbからdに移動している状態を示している。
しかしながら、図10に示すように、他の似たような人物(すなわち、類似被写体)がファインダ内に入ってくると被写体追尾処理で誤認識をしてしまい、その結果として、AFエリアoの近辺に被写体が移動していると判断してしまうことがある。このことにより、AF制御はAFエリアoで行われることになるので、いわゆる中抜けといった状況が生じてしまう。そこで、本実施の形態では、AFエリア固定釦150を押下することにより、図9に示したAFエリア“d”の移動を禁止することができる。
より具体的に述べると、被写体が図9の位置に移動した時点で、撮影者がこの構図(すなわち、被写体がAFエリア“d”付近に留まることを想定した構図)を維持したいと考えたときには、AFエリア固定釦150を1回押すことにより、被写体追尾の結果に関わりなくAFエリアを“d”に固定することができる。ここで、AFエリア固定釦150を1回だけ押す理由は、本実施の形態において、いわゆるワンプッシュスイッチを用いているからである。したがって、スライドスイッチを用いてAFエリア固定釦150を構成する場合には、スライドスイッチの可動片をAFエリア固定側に移動させることになる。
AFエリア固定釦150を押すことによってAFエリアを“d”に固定する利点は、(イ)偶発的に似たような被写体がファインダ(被写界)に入ってきた場合、(ロ)主要被写体の背景に類似被写体が写り込む状況になった場合、(ハ)被写体追尾制御が適切に行われないような他の諸条件が生じた場合にも、誤った被写体追尾の結果に起因したAFエリアの誤移動を防止することができる。すなわち、AFエリア固定釦150を押すことにより、図11のような状況にあっても、AFエリア“d”を基準としてAF制御を行うことができる。
ここで注意すべき点は、AFエリア固定釦150を押すことによってAFエリアを固定したとしても、固定されたAFエリア“d”での焦点検出演算およびレンズ駆動制御は継続して行われることである。なお、焦点検出演算を継続して行っている最中に、固定されたAFエリアから被写体が一時的に外れた場合には、いわゆるダイナミックAF制御により周辺のAFエリア情報を参照してAF制御を行う。但し、AFエリア固定釦150を押すことにより固定されたAFエリア“d”のファインダ内表示(=AFエリアマークの表示位置および表示形態)は変化させない。これは、ユーザに違和感を感じさせないようにするためである。
AFエリア固定釦150を押すことによりAFエリアは固定されることになるが、カメラ内部の処理として、測光センサ19からの画像出力に基づく被写体追尾演算は継続して行われている(図12のステップS10,S11)。この点に関しては、次にフローチャートを参照して詳述する。
図12は、本実施の形態によるAFエリア選択制御を示すフローチャートである。以下に述べる各ステップは、制御部30により実行される。このフローチャートは、レリーズ釦26の半押し操作により開始される。
ステップS1では、撮影者により設定されたAFエリア(図5の焦点検出領域40参照)に対し焦点検出演算部34で演算された焦点検出演算結果に基づいて撮影レンズ21を駆動し、焦点調節を行ってステップS2へ進む。ステップS2では、測光センサ19からの画像を取得してステップS3へ進む。ステップS3では、ステップS2で取得した画像データを画像変換部31に入力し、所定画素サイズの画像データに変換して、ステップS4へ進む。
ステップS4では、ステップS3で変換した画像データのうち、焦点検出演算を行った焦点検出領域に対応する領域について所定の露出演算(中央部重点測光,スポット測光など)を行い、ステップS5へ進む。ステップS5では、ステップS1で設定されたAFエリアに基づいて前述のように追尾領域41(図5参照)を設定し、追尾領域41に対応する画像をテンプレート画像42(図5参照)として記憶した後、ステップS6へ進む。
ステップS6では、撮影者によりレリーズ釦26が全押しされたか否かを判定する。肯定判定がされた場合、すなわち、ステップS6において、レリーズ釦26が全押しされたと判定された場合は、ステップS7へ進んで撮影制御を行い、図12における処理を終了する。他方、否定判定がなされた場合、すなわち、ステップS6において、レリーズ釦26が半押しされているままであると判定された場合は、ステップS8へ進む。
ステップS8では、測光センサ19から次画像(新たな画像)を取得し、ステップS9へ進む。ステップS9では、前述のステップS3と同様に取得画像を所定の画素サイズの画像に変換し、ステップS10へ進む。
ステップS10では、ステップS9で変換した画像を基にして、前述のように、切出し領域とテンプレート画像42とのR(赤),G(緑),B(青)の各色における差分を計算する。計算の結果、最も類似度の高い切出し領域を次画像における被写体の追尾領域41とする。さらに、得られた被写体演算の結果について、その信頼度(例えば、どの程度のマッチングが得られたかを表す指標)も併せて算出する。このステップS10で得られた信頼度は、後に実行されるAF制御(ステップS14)において参照される。
ステップS11では、ステップS10で得られた被写体の追尾領域41から被写体の追尾位置を決定してステップS12へ進む。例えば、追尾領域41の中央部を被写体位置として決定する。ステップS12では、AFエリア固定釦150の押下によりAFエリアが固定されているか否かを判定する。本実施の形態では、AFエリア固定釦150としてワンプッシュスイッチを使用しているので、後に図13を用いて説明する判定手順に従って、AFエリア固定釦150によるAFエリアの固定/解除を特定する。ステップS12においてAFエリアが固定されていないと判定されたとき(すなわち、AFエリアの固定が解除されていると判定されたとき)には、ステップS13に進む。
ステップS13では、ステップS11において得られた被写体の追尾位置情報に基づいて、被写体位置の更新を行う。なお、ステップS10で得られた被写体追尾演算の信頼度が極めて低い場合には、被写体追尾結果の更新を禁止することも可能である(この場合には、AFエリアが固定されている場合と事実上同じ結果になる)。
ステップS12においてAFエリアが固定されていると判定されたときには、ステップS13による被写体追尾結果更新を行うことなく、ステップS14においてAF制御を行う。すなわち、前回得られた被写体追尾位置に基づいてAF演算を行う。このとき、固定されたAFエリアから被写体が外れているときには、いわゆるダイナミックAF制御により周辺のAFエリア情報を参照してAF制御を行う。但し、AFエリア固定釦150を押すことにより固定されたAFエリアのファインダ内表示(=AFエリアマークの表示位置および表示形態)は変化させない。
ステップS14では、AFエリアを最終的に決定してAF制御を行う。すなわち、更新された被写体追尾位置または更新されていない(=前回の)被写体追尾位置に対応したAFエリアを決定し、そのAFエリアにおいてAF制御(焦点検出演算、レンズ駆動量演算およびレンズ駆動)を行う。AFエリアを最終的に決定する際には、上述した被写体追尾結果の信頼度も参照して最終的なAFエリアの決定を行う。なお、AFエリアから被写体が外れているときには、いわゆるダイナミックAF制御により周辺のAFエリア情報を参照してAF制御を行う。
ステップS14においてはAF制御のみを行うとして説明してきたが、露出演算を併せて行い得ることは勿論である。ステップS14が終了した後は、再びステップS6に戻り、レリーズ釦26が全押しされるまでループを繰り返す。
図13は、AFエリア固定釦150としてワンプッシュスイッチを使用したときの設定判定手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図12で説明したフローチャートとは別に、数ミリ秒毎に制御部30により実行される。
ステップS21では、AFエリア固定釦150の操作が有効とされるモードになっているか否かを判定する。ここで否定判定された場合には、本処理を終了する。他方、肯定判定がなされた場合には制御をステップS22に移す。
ステップS22は500μ秒毎に実行される割り込み判別ブロックであり、AFエリア固定釦150のプッシュ操作が行われたか否か(=履歴)の有無を判別する。ここで否定判定された場合には、本処理を終了する。他方、肯定判定がなされた場合には制御をステップS23に移す。なお、このステップはAFエリア固定釦150のプッシュ操作に応答して即座に実行されるのではなく、いわゆるチャタリング防止策のために、若干の遅れが生じる。
ステップS23では、AFエリア固定釦150の履歴データをクリアしてステップS24へ進む。ステップS24では、現時点においてAFエリアが固定されているか否かを判定する。ここで肯定判定がなされた場合には、AFエリアの固定を解除するために、ステップS25へ制御を進める。他方、否定判定がなされた場合には現時点でAFエリアが固定されていないことになるので、AFエリアを固定するために、ステップS26へ制御を進める。以上で、図13における処理を終了する。
−本実施の形態による作用・効果−
本実施の形態によれば、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)主要被写体をいわゆる3Dトラッキング方式により自動追尾する際に、焦点検出領域が固定されているとき(図12のステップS12)には、主要被写体の追尾位置に関わりなく(ステップS13は実行することなく)、その固定焦点検出領域もしくはその周辺領域を含む領域にてAF制御を行う(ステップS11,S14)ようにした。その結果、複数ある焦点検出領域の判定に誤りが生じることに起因して意図しない画像が撮影されてしまう、ことを防ぐことができる。
(2)AFエリア固定釦150(図2)を用いて固定焦点検出領域の設定/解除を行うようにした。したがって、ユーザがいつでも自由にAFエリアを固定して、そのAFエリアでのAF制御を継続させることができる。
(3)AFエリア固定釦150(図2)を用いてAFエリアを固定している最中でも、カメラ側の内部処理として被写体の追尾を継続する(図12のステップS10,S11)ようにした。その結果、AFエリアの固定を解除した時には、正確な追尾位置に対応したAFエリアを直ちに選択をすることができる。
(4)固定されたAFエリアから主要被写体が外れた際にも、ファインダ内のAFエリア表示を維持したまま、固定されたAFエリアの周辺領域を参照して焦点検出処理を行う(段落[0028])ようにした。したがって、ユーザは違和感を受けることなく撮影に専念することができる。
−変形例−
上記実施の形態を、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、AFエリアの固定を解除した時に追尾演算中の結果を用いて新AFエリアを設定する構成としてあるが、デフォルト位置(例えば、画面中央)から3Dトラッキングを再開させることも可能である。このことにより、ユーザは安心してAFエリアの固定を解除することができる。
(2)主要被写体の追尾を行うために、測光センサ19として多分割RGBセンサを用いたが、他の画像センサあるいは追尾専用撮像センサを用いることも可能である。
(3)実施の形態では、専用の位相差式AFセンサモジュール112を用いているが、第1の撮像素子12として撮像兼焦点検出素子を用いることも可能である。すなわち、撮像機能と瞳分割位相差検出方式の焦点検出機能を有する撮像兼焦点検出手段と、瞳分割位相差検出方式の焦点検出機能を有する焦点検出手段とを用いることにより焦点調節を実現することも可能である。
(4)焦点検出を位相差方式で行うものとしたが、第1の撮像素子12から出力される撮像データのうちの任意の領域の画像データについてコントラスト検出方式により焦点検出するようにしても良い。
(5)実施の形態では測光センサ(第2の撮像素子)19から出力される画像データを基にして被写体追尾処理を行うものとして説明したが、第1の撮像素子12から出力される画像データを基に被写体追尾処理を行うようにしてもよい。この場合、ミラーアップした状態で電子ビューファインダにて確認するようにしてもよいし、ハーフミラー(ペリクルミラー)で光学像の観察と撮像を同時に行なうようにしてもよい。
(6)AFエリアを固定する際にAFエリア固定釦150を用いるものに代えて、音声認識装置を用いるようにしてもよい。この場合、制御部30が音声認識装置から出力された音声信号を入力したタイミングで被写体位置に対応するAFエリアもしくはその周辺領域を固定するようにしてもよい。
(7)本実施の形態として一眼レフデジタルカメラについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、レンズ一体型カメラや携帯電話に搭載されたカメラやビデオカメラに適用してもよい。すなわち、被写体追尾機能を有する撮像装置全般に適用することができる。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上述した実施の形態および変形例に限定されるものではない。
実施の形態と変形例の一つとを組み合わせること、もしくは、実施の形態と変形例の複数とを組み合わせることも可能である。
変形例同士をどのように組み合わせることも可能である。
さらに、本発明の技術的思想の範囲内で考えられる他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
本発明を適用した一眼レフカメラの断面構成図である。 図1に示したデジタルカメラの制御系を示すブロック図である。 第2の撮像素子(測光センサ)19を拡大して示した説明図である。 第2の撮像素子(測光センサ)19における1画素を拡大して示した説明図である。 被写体追尾制御に用いる各種領域を概念的に説明した図である。 AFエリア固定釦150の必要性および機能を説明するための図である。 AFエリア固定釦150の必要性および機能を説明するための図である。 AFエリア固定釦150の必要性および機能を説明するための図である。 AFエリア固定釦150の必要性および機能を説明するための図である。 AFエリア固定釦150の必要性および機能を説明するための図である。 AFエリア固定釦150の必要性および機能を説明するための図である。 本実施の形態によるAFエリア選択制御を示すフローチャートである。 AFエリア固定釦150としてワンプッシュスイッチを使用したときの設定判定手順を示すフローチャートである。
符号の説明
22 液晶表示板
26 レリーズ釦
30 制御部
32 被写体追尾制御部
34 焦点検出演算部
37 システム制御部
40 AFエリア(焦点検出領域)
112 AFセンサモジュール112
143 表示部
144 AFエリア選択スイッチ
150 AFエリア固定釦

Claims (5)

  1. 撮影画面内に複数の焦点検出領域を有する撮影装置であって、
    前記撮影画面内における主要被写体の位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された主要被写体の位置に対応して前記撮影画面内の複数の焦点領域の中から焦点検出処理を行う対象とする対応焦点検出領域を決定する焦点検出領域決定手段と、
    前記対応焦点検出領域その周辺領域を含む領域において前記焦点検出処理を行う焦点検出手段と、
    前記撮影画面内における前記主要被写体の位置の移動に応じて、前記対応焦点検出領域を追尾移動させる追尾手段と、
    撮影者の操作に応じて、前記追尾手段による前記対応焦点検出領域の追尾移動を中止させ、中止直前に前記焦点検出領域決定手段により決定された対応焦点検出領域を固定焦点検出領域として固定させる指示手段と、
    前記指示手段の出力に応答して前記固定された固定焦点検出領域その周辺領域を含む領域において、前記焦点検出手段による焦点検出処理を行わせる制御手段と、を備え、
    前記検出手段は、前記指示手段により前記固定された固定焦点検出領域とその周辺領域を含む領域において焦点検出処理が行われている際にも、前記撮影画面内の前記主要被写体の位置を継続して検出することを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、さらに加えて、
    前記指示手段により固定された前記固定焦点検出領域の固定を解除させる焦点検出領域解除手段を備え、
    前記制御手段は、前記焦点検出領域解除手段からの出力に応答して前記焦点検出領域決定手段の出力により新たな対応焦点検出領域を決定し、新たな対応焦点検出領域で前記焦点検出手段による前記焦点検出処理を行わせることを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項2に記載の撮像装置において、
    前記焦点検出手段は、
    前記焦点検出領域解除手段から前記固定焦点検出領域の固定を解除させる出力が得られたときには、前記追尾手段により追尾移動された前記対応焦点検出領域において焦点検出処理を開始することを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項2に記載の撮像装置において、
    前記焦点検出手段は、
    前記焦点検出領域解除手段から前記固定焦点検出領域の固定を解除させる出力が得られたときには、既定の焦点検出領域での焦点検出処理を開始することを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の撮像装置において、さらに加えて、
    前記指示手段による固定焦点検出領域を可視表示する表示手段を備え、
    前記主要被写体が前記固定焦点検出領域から外れた際にも、前記表示手段は前記可視表示の態様を変化させず、
    前記焦点検出手段は、前記固定焦点検出領域の周辺領域を参照して焦点検出処理を行うことを特徴とする撮像装置。
JP2008215081A 2008-08-25 2008-08-25 撮像装置 Active JP5359117B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008215081A JP5359117B2 (ja) 2008-08-25 2008-08-25 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008215081A JP5359117B2 (ja) 2008-08-25 2008-08-25 撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010049150A JP2010049150A (ja) 2010-03-04
JP5359117B2 true JP5359117B2 (ja) 2013-12-04

Family

ID=42066262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008215081A Active JP5359117B2 (ja) 2008-08-25 2008-08-25 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5359117B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5359715B2 (ja) * 2009-09-10 2013-12-04 株式会社ニコン 被写体追尾装置、被写体追尾方法、およびカメラ
JP5810505B2 (ja) * 2010-11-01 2015-11-11 株式会社ソシオネクスト 撮像制御装置、撮像装置、及び撮像制御方法
JP2012133151A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Nikon Corp 撮像装置
JP6175748B2 (ja) * 2012-08-29 2017-08-09 株式会社ニコン 撮像装置
JP6288968B2 (ja) * 2013-07-19 2018-03-07 キヤノン株式会社 自動焦点調整制御装置及びそれを有するレンズ装置、撮像装置
JP7242207B2 (ja) * 2018-07-02 2023-03-20 キヤノン株式会社 焦点調節装置およびその制御方法
JP6677336B2 (ja) * 2019-06-06 2020-04-08 株式会社ニコン 撮像装置
JP7095002B2 (ja) * 2020-02-19 2022-07-04 キヤノン株式会社 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4874669B2 (ja) * 2006-02-22 2012-02-15 Hoya株式会社 オートフォーカスユニット及びデジタルカメラ
JP5167750B2 (ja) * 2006-10-03 2013-03-21 株式会社ニコン 追尾装置、撮像装置、および追尾方法
JP2008187591A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Fujifilm Corp 撮像装置及び撮像方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010049150A (ja) 2010-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5359117B2 (ja) 撮像装置
EP1909229B1 (en) Tracking device and image-capturing apparatus
JP5288015B2 (ja) 画像追尾装置、画像追尾方法、およびカメラ
JP5167750B2 (ja) 追尾装置、撮像装置、および追尾方法
JP5045125B2 (ja) 被写体追尾装置および光学機器
US8355047B2 (en) Tracking device, focus adjustment device, image-capturing device, and tracking method
JP4720673B2 (ja) 被写体追尾装置およびカメラ
JP5157256B2 (ja) 画像追尾装置および撮像装置
JP2009109839A (ja) 画像追尾装置、撮像装置
JP4893334B2 (ja) 画像追尾装置および撮像装置
JP2007264299A (ja) 焦点調節装置
JP4702193B2 (ja) 被写体領域特定装置、被写体領域特定方法およびカメラ
JP4888249B2 (ja) 焦点検出装置および撮像装置
JP4985155B2 (ja) 焦点調節装置および撮像装置
JP2017021177A (ja) レンズケラレ時の測距点、測距エリア遷移方法
JP2010054586A (ja) 焦点調節装置、撮像装置
JPH07301742A (ja) カメラ
JP5233646B2 (ja) 画像追尾装置、撮像装置、画像追尾方法
JP5447579B2 (ja) 追尾装置、焦点調節装置および撮影装置
JP2010113130A (ja) 焦点検出装置、撮像装置、焦点検出方法
JP5772933B2 (ja) 撮像装置
JP2005142660A (ja) カメラ
JP2012093775A (ja) 焦点検出装置および撮像装置
JP2018063439A (ja) 焦点調節装置、撮像装置
JP5720767B2 (ja) 焦点検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110825

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120927

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130702

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5359117

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250