JPH05203369A - セラミックス焼成用さや鉢 - Google Patents

セラミックス焼成用さや鉢

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Publication number
JPH05203369A
JPH05203369A JP4034273A JP3427392A JPH05203369A JP H05203369 A JPH05203369 A JP H05203369A JP 4034273 A JP4034273 A JP 4034273A JP 3427392 A JP3427392 A JP 3427392A JP H05203369 A JPH05203369 A JP H05203369A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead
ceramics
sheath
bowl
piezoelectric ceramics
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4034273A
Other languages
English (en)
Inventor
Kousuke Shiratsuyu
幸祐 白露
Toshihiko Kikko
敏彦 橘高
Masatake Hayashi
誠剛 林
Yasunobu Yoneda
康信 米田
Yukio Sakabe
行雄 坂部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 焼成工程で発生する鉛蒸気の影響を抑制し
て、鉛系圧電体セラミックスの焼成工程での変形を低減
する。 【構成】 被焼成体である鉛系圧電体セラミックス3を
載置する底部2とその周囲に形成された側壁4とを備え
るとともに、側壁4の上端側に鉛蒸気の排出口となる切
込み5を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、セラミックスを焼成
するのに用いられるさや鉢に関し、詳しくは、焼成工程
で鉛などの蒸気が発生する鉛系圧電体セラミックスの焼
成に用いられるセラミックス焼成用さや鉢に関する。
【0002】
【従来の技術】鉛を主成分とする圧電体セラミックスを
焼成する場合、焼成工程で多量の鉛蒸気が発生する。そ
こで、従来は、図3に示すように、上面側が開口した直
方体形状を有する、断面が凹状のさや鉢11に被焼成体
(鉛系圧電体セラミックス)12を収納し、あらかじめ
開放状態で脱脂処理(すなわち、予備焼成)を行い、そ
の後の焼成工程では、さや鉢に蓋を施したりあるいはさ
や鉢を複数段積み重ねて最上段のさや鉢に蓋を施したり
することにより、さや鉢を密閉状態にして焼成を行い、
被焼成体(鉛系圧電体セラミックス)からの鉛の発生を
抑制する方法が一般的に採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の方
法では、さや鉢に入れた被焼成体は、焼成工程で発生す
る高濃度の鉛蒸気に覆われる。したがって、さや鉢内に
複数の被焼成体を積み重ねて焼成を行う場合や、複数の
被焼成体を横に並べて焼成を行う場合などにおいては、
被焼成体どうしの接触面と、接触面ではない、高濃度の
鉛蒸気と接触する面との間に収縮率の著しい差を生じ、
焼成体(焼成後の鉛系圧電体セラミックス)に無視でき
ない変形や反りが発生し、特性に悪影響を与えるという
問題点がある。
【0004】この発明は、上記問題点を解決するもので
あり、焼成工程で発生する鉛蒸気の影響を抑制して、鉛
系圧電体セラミックスの焼成工程での変形を低減するこ
とが可能なセラミックス焼成用さや鉢を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のセラミックス焼成用さや鉢は、鉛系圧電
体セラミックスを焼成するのに用いられる断面が凹状の
さや鉢であって、被焼成体である鉛系圧電体セラミック
スを載置する底部とその周囲に形成された側壁とを備え
てなり、かつ、前記側壁の上端側に鉛蒸気の排出口とな
る切込みを形成したことを特徴とする。
【0006】なお、上記側壁上端側に形成される切込み
は、収納される鉛系圧電体セラミックスの高さよりも高
い位置に形成されていることが望ましい。切込みが鉛系
圧電体セラミックスの高さ(上端部)より下側にまで達
している場合には、鉛系圧電体セラミックスからの鉛蒸
気の流出が著しく増大して、製品である焼成体(すなわ
ち、鉛系圧電体セラミックス)の特性に悪影響を及ぼす
という問題点があるからである。
【0007】
【作用】セラミックス焼成用さや鉢の側壁の上端側に切
込みを形成することにより、焼成工程中に鉛系圧電体セ
ラミックスから放出される鉛蒸気が、昇温中にも少しず
つさや鉢から外部に排出され、内部に完全に滞留してし
まうことが防止される。したがって、上述のような高濃
度の鉛雰囲気をさや鉢内部に形成することがなく、被焼
成体である鉛系圧電体セラミックスどうしの接触面とそ
うでない面との間の収縮率の差を生じにくくして、鉛系
圧電体セラミックスの変形を抑制することができるよう
になる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。図1は、この発明の一実施例にかかるセラミック
ス焼成用さや鉢に被焼成体である鉛系圧電体セラミック
スを収納した状態を示す斜視図である。図に示すよう
に、このセラミックス焼成用さや鉢1は、上面側が開口
した直方体形状を有しており、その断面は凹状になって
いる。そして、このセラミックス焼成用さや鉢1の底部
2には、被焼成体である鉛系圧電体セラミックス3が置
かれている。そして、周囲の側壁4の上端側には、複数
の切込み5が形成されている。そして、切込み5は、図
2に示すように、その下端部5aが、収納される被焼成
体3の上端部3aより高い位置にあるような深さに形成
されている。
【0009】上記のように構成されたこの実施例のセラ
ミックス焼成用さや鉢1に被焼成体(鉛系圧電体セラミ
ックス)3を入れ、蓋をして焼成を行う場合、焼成工程
中に被焼成体3から放出される鉛蒸気が昇温中にも少し
ずつ切込み5から外部に排出され、鉛蒸気が内部に完全
に滞留してしまうことが防止されるとともに、側壁4の
切込み5の下端部5aが、被焼成体3の上端部3aより
も高い位置にあるように形成されていることから、過度
に大量の鉛蒸気が放出されることを防止することが可能
になる。したがって、徐々に鉛蒸気を排出することによ
り高濃度の鉛雰囲気をさや鉢内部に形成せずに、被焼成
体である鉛系圧電体セラミックスどうしの接触面とそう
でない面との間に収縮率の差が生じることを抑制して、
焼成体である鉛系圧電体セラミックスの変形を抑制する
ことができる。
【0010】なお、上記実施例のセラミックス焼成用さ
や鉢を用いて焼成した場合、従来の密閉型のさや鉢を用
いて焼成した場合に比べて、焼成体の変形量を約40%
低減することができた。
【0011】
【発明の効果】上述のように、この発明のセラミックス
焼成用さや鉢は、被焼成体である鉛系圧電体セラミック
スを載置する底部とその周囲に形成された側壁とを備え
てなり、側壁の上端側には鉛蒸気の排出口となる切込み
が形成されているので、焼成工程中に被焼成体である鉛
系圧電体セラミックスから放出される鉛蒸気が少しずつ
さや鉢から外部に排出され、高濃度の鉛雰囲気がさや鉢
内部に形成されることを防止して、焼成体である鉛系圧
電体セラミックスの変形量を確実に低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかるセラミックス焼成
用さや鉢に被焼成体である鉛系圧電体セラミックスを収
納した状態を示す斜視図である。
【図2】この発明の一実施例にかかるセラミックス焼成
用さや鉢に被焼成体である鉛系圧電体セラミックスを収
納した状態を示す断面図である。
【図3】従来のセラミックス焼成用さや鉢に被焼成体で
ある鉛系圧電体セラミックスを収納した状態を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 セラミックス焼成用さや鉢 2 底部 3 鉛系圧電体セラミックス 4 側壁 5 切込み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 康信 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 坂部 行雄 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛系圧電体セラミックスを焼成するのに
    用いられる断面が凹状のさや鉢であって、被焼成体であ
    る鉛系圧電体セラミックスを載置する底部とその周囲に
    形成された側壁とを備えてなり、かつ、前記側壁の上端
    側に鉛蒸気の排出口となる切込みを形成したことを特徴
    とするセラミックス焼成用さや鉢。
JP4034273A 1992-01-25 1992-01-25 セラミックス焼成用さや鉢 Withdrawn JPH05203369A (ja)

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JP4034273A JPH05203369A (ja) 1992-01-25 1992-01-25 セラミックス焼成用さや鉢

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JP4034273A JPH05203369A (ja) 1992-01-25 1992-01-25 セラミックス焼成用さや鉢

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JPH05203369A true JPH05203369A (ja) 1993-08-10

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ID=12409557

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