JP5659345B2 - 陶器製減圧調理鍋 - Google Patents

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Description

本発明は、陶器製の容器本体と蓋体を備えてなる土鍋等の陶器製調理鍋に関するものであって、特に、減圧を利用した陶器製減圧調理鍋に関するものである。
従来から、陶器製の容器本体と蓋体を備えてなる土鍋等の陶器製調理鍋は、食品の加熱調理に広く用いられている。このような陶器製調理鍋においては、陶器自体の蓄熱性が高いことから、熱源から外した後にも調理鍋自体に蓄えられた余熱を利用して食品への緩やかな加熱調理をすることができ、食品に容器本体内に収容された煮汁や燻煙等をじっくりと浸透させて、美味しく調理できることが知られている。
ところで、陶器の蓄熱性のみに頼った余熱調理には限界があることから、熱源から外した調理鍋自体を、別途形成された保温用の断熱容器内に収容保持して、より長時間に亘る余熱調理を可能にする断熱調理器も提案されている。例えば、特開2003−235723号公報等に記載のものがそれである。かかる断熱調理器を用いれば、陶器製調理鍋よりも長時間に亘る余熱調理が可能となり、食品へ煮汁等の味をよりじっくりと浸透させること等が可能となる。
しかしながら、このような断熱調理器では、長時間に亘る余熱調理はできるものの、調理鍋の他に、保温用に断熱容器を別途準備する必要があり、調理器自体の高額化が避けられず、取扱性や保存性にも劣るという問題があった。さらに、調理時間が長時間に亘ることが避けられず、短時間で食品へ煮汁等を浸透させた美味しい調理を行うことを、実現し得るものではなかった。
特開2003−235723号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、部品点数の増加を伴うことなく、従来の土鍋等に比して余熱調理における食品への煮汁や燻煙等の浸透効果が高く、短時間で美味しい調理を行うことができる、新規な構造の陶器製減圧調理鍋を提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
本発明の第一の態様は、陶器製の容器本体と、前記容器本体の開口部を覆蓋すると共に通気孔を有しない陶器製の蓋体と、を備えており、前記容器本体の開口端面には、上方に向かって開口する凹状をなしウォータシール用の水が収容される水収容溝が形成されている一方、該水収容溝の底面に前記蓋体の周縁部端面が支持されるようになっており、前記水収容溝の前記底面と前記蓋体の前記周縁部端面が、何れも全面に亘って釉薬が塗布されて平滑化されており、且つ、前記水収容溝の前記底面と前記蓋体の前記周縁部端面の当接面が、それぞれ、互いに平行に延出して対向する内周側当接面と、互いに平行に延出して対向する外周側当接面から構成されており、前記内周側当接面と前記外周側当接面の何れもが、鉛直上方に向かって傾斜していることを特徴とする。
本態様によれば、水収容溝の底面と蓋体の周縁部端面の何れに対しても釉薬が施されて、その表面が滑らかにされている。これにより、容器本体が加熱され、高圧になる場合は、蓋体が浮き上がり、それら水収容溝と蓋体の当接面間から水蒸気等が排出され、極端な高圧化が回避される。一方、容器本体が熱源から外された場合には、容器内の温度が徐々に冷えていき、容器内の圧力が下がる。この際、水収容溝にウォータシールを形成する水が収容されていることから、蓋体が下方に押し当てられて、水収容溝の底面と蓋体の周縁部端面の当接面間に水の表面張力を利用したウォータシールが形成されて当接面間が封止され、容器内部の減圧状態が有利に保持される。特に、当接面に釉薬が塗布され、平滑化されていることから、従来の如き、陶器の素地がむき出しの粗面に比べて、水の表面張力が破られ難く、ウォータシールを安定して保持できる。従って、容器内を減圧状態に安定に維持することが可能となり、余熱調理中に容器内の煮汁や燻煙等を食品内に効率的に浸透させることができ、短時間で美味しい調理を行うことが、可能となるのである。
本態様によれば、容器本体の外周側底面の外周当接面が斜め上方に立ち上がっていることから、調理鍋が加熱された際に発生した水蒸気等が上方に向かって排出されることとなり、鍋の周囲に拡散すること有利に防止できる。一方、熱源から容器本体を外した、余熱調理中には、容器内の圧力が減少し、蓋体が下がり気味になる。しかしながら、蓋体の内周側当接面と容器本体の水収容溝の内周側底面が斜め上方に上がっていることから、内部減圧に当接面間の水が引っ張られても、重力の作用もあり、吸引力が低減されるので、表面張力を破られ難く、維持し易い。その結果、減圧調理により、食品に味等を浸透し易くなる。
本発明の第の態様は、前記第の態様に記載の陶器製減圧調理鍋において、前記内周側当接面の幅寸法が、前記外周側当接面の幅寸法よりも長くされているものである。
本態様によれば、内周側当接面の幅寸法が、外周側当接面の幅寸法よりも長くされている。これにより、容器本体の外周側への外周側当接面の張り出しを抑えて容器本体のコンパクト化を図りつつ、余熱調理中にウォータシールを有利に形成して内部減圧を維持することにより、減圧調理による食品への煮汁や燻煙等の浸透を一層有利に図ることができるのである。
本発明の第の態様は、前記第一又はの態様に記載の陶器製減圧調理鍋において、前記蓋体の上端面に取っ手が突設されており、該取っ手の突出端面が釉薬が塗布されていない素焼き状とされているものである。
本態様によれば、蓋体の上端面に設けられた取っ手の突出端面が、釉薬が塗布されていない素焼き状とされていることから、蓋体の周縁部端面に釉薬を塗布した状態で取っ手部分を底面として、蓋体を焼成することができる。これにより、周縁部端面に釉薬が施された蓋体を有利に形成できるのである。
本発明の第の態様は、前記第一乃至第の何れか1つの態様に記載の陶器製減圧調理鍋において、前記蓋体の裏面側の中央領域に釉薬が塗布されていない素焼き部が設けられているものである。
本態様によれば、蓋体の裏面側の中央領域に釉薬が塗布されていない素焼き部が設けられていることから、取っ手部分を底向きにして載置した蓋体の裏面側の中央領域に対して、別の蓋体の取っ手部分を底面にして重ね合せることで、複数の蓋体を複数段に積み上げた状態で焼成することができる。従って、複数の蓋体を載置用の段などを設けることなく効率的に焼成することができるのである。
本発明の陶器製減圧調理鍋によれば、水収容溝の底面と蓋体の周縁部端面の何れに対しても釉薬が施されて、その表面が滑らかにされている。これにより、容器本体が熱源から外された場合には、容器内の圧力が下がることに伴い、水収容溝の底面と蓋体の周縁部端面の当接面間に水収容溝に収容された水の表面張力を利用したウォータシールが形成され、容器内部の減圧状態が有利に保持される。これにより、余熱調理中に、内部減圧を維持して、食品内に煮汁や燻煙等を効率的に浸透させる減圧調理が実現され、食品を短時間で美味しく調理することができる。
本発明の一実施形態としての陶器製減圧調理鍋の断面図。 図1に示した容器本体の平面図。 図1に示した蓋体の(a)平面図と(b)下面図。 図1のA部拡大図。 本発明の陶器製減圧調理鍋を用いた、異なる態様の調理法を示す、図1に相当する断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜4には、本発明の一実施形態としての陶器製減圧調理鍋10が示されている。陶器製減圧調理鍋10は、陶器製の容器本体12と、容器本体12の開口部14を覆蓋すると共に通気孔を有しない陶器製の蓋体16と、を備えている。なお、以下の説明において、上下方向とは、使用状態下において鉛直上下方向となる、図1中の上下方向を言うものとする。
容器本体12は、図1に示されているように、一体的に形成された球殻形状の周壁部18と平らな底部20を有しており、全体として丸釜形状を有している。また、周壁部18の開口端面22には、上方に向かって開口する凹状をなし、後述するウォータシール52用の水が収容される水収容溝24が全周に亘って一体形成されている。また、容器本体12は、図2に示されているように、平面視において、全面に亘って釉薬が塗布されている。すなわち、周壁部18と底部20の内面26と、水収容溝24を含む周壁部18の開口端面22の全面に亘って、釉薬が施されて平滑化されている。ここで、釉薬が塗布された領域は、図2〜3において仮想線の網目模様で表されている。なお、本実施形態では、黄瀬戸釉や粉引釉等の一般的な釉薬が使用されている。
一方、蓋体16は、図1に示されているように、全体として略球殻形状を有しており、蓋体16の上端面の径方向中央部分には、上方に向かって突出する筒状の取っ手32が一体形成されている。図3(a)に示されているように、取っ手32の突出端面34には釉薬が塗布されておらず、素焼き状とされている一方、平面視において、取っ手32の突出端面34以外の領域には、釉薬が塗布されている。また、図3(b)に示されているように、蓋体16の裏面側の中央領域に釉薬が塗布されていない素焼き部38が設けられている一方、下面視において、素焼き部38以外の領域、例えば蓋体16の周縁部端面40には全面に亘って釉薬が施されて平滑化されている。
そして、かかる蓋体16は、図1に示されているように、容器本体12に対して組み付けられるようになっている。すなわち、蓋体16の周縁部端面40が、容器本体12の周壁部18の開口端面22に形成された水収容溝24に対して、上方から嵌め入れられて重ね合わされることにより、容器本体12の開口部14が蓋体16により覆蓋されると共に、蓋体16の周縁部端面40が水収容溝24の底面42により支持されるようになっている。
図4に示されているように、水収容溝24の底面42は、蓋体16の周縁部端面40と当接する2つの当接面、即ち、内周側に設けられた内周側当接面44と、外周側に設けられた外周側当接面46、を含んで構成されている。同様に、蓋体16の周縁部端面40も、水収容溝24の底面42と当接する2つの当接面、即ち、内周側に設けられた内周側当接面48と、外周側に設けられた外周側当接面50、を含んで構成されている。そして、図4に示されているように、蓋体16と容器本体12が組み付けられた状態において、それぞれの内周側当接面44,48が互いに平行に延出して対向するようになっている一方、それぞれの外周側当接面46,50についても互いに平行に延出して対向するようになっている。ここで、水収容溝24にはウォータシール52用の水が注入されることから、内周側当接面44,48間と外周側当接面46,50間に水が広がって、それら当接面44,48間及び46,50間を封止するウォータシール52が形成されるようになっている。ここで、理解を容易とするために、図4においては、ウォータシール52を誇張して表示している。さらに、内周側当接面44,48の幅寸法:L1は、外周側当接面46,50の幅寸法:L2よりも長くされている。
加えて、内周側当接面44,48の鉛直上方に対する傾斜角度:αと、外周側当接面46,50の鉛直上方に対する傾斜角度:βは、何れも鋭角とされている。すなわち、内周側当接面44,48と外周側当接面46,50は何れも、鉛直上方に向かって傾斜するように形成されているのである。なお、本実施形態では、内周側当接面44,48の傾斜角度:αは、外周側当接面46,50の傾斜角度:βよりも大きく(α>β)されているが、同程度の値でもよいし、あるいはまた小さく(α<β)てもよい。
このような本実施形態に従う構造の陶器製減圧調理鍋10は、図1に示されているように、煮物等を行うのに好適に用いられる。以下に、本実施形態に従う構造の陶器製減圧調理鍋10を用いて、ガスコンロ等の直火で煮物等を行う方法について例示する。
先ず、容器本体12に食材54と煮汁56をそれぞれ適量ずつ入れた後、容器本体12の水収容溝24にウォータシール52を形成する少量の水を注入する。そして、蓋体16の周縁部端面40を容器本体12の水収容溝24に重ね合わせることにより、容器本体12の開口部14を覆蓋して閉塞せしめると共に、蓋体16の周縁部端面40と容器本体12の水収容溝24の当接面44,48、46,50間にウォータシール52が形成される。これにより、容器内に食材54と煮汁56を収容した陶器製減圧調理鍋10が準備される。次に、容器内に食材54と煮汁56を収容した陶器製減圧調理鍋10を、ガスコンロ等の直火にかけて底部20より加熱する。これにより、容器内の煮汁56が沸騰されて、煮汁56の熱で食材54が加熱されることによって、煮込み工程が行われる。
所定時間の加熱により煮込み工程が完了した後、ガスコンロ等の火を消して、陶器製減圧調理鍋10を、蓋体16で容器本体12の開口部14を覆蓋した状態のまま、適当な時間だけ放置する。これにより、容器本体12内の減圧と陶器製減圧調理鍋10の余熱を利用した浸透工程が行われる。そして、適当な時間の浸透工程を経ることによって、調理が完了する。
ここにおいて、本実施形態に係る陶器製減圧調理鍋10は、容器本体12の水収容溝24の底面42と蓋体16の周縁部端面40の何れにも釉薬が施されて、その表面が滑らかにされている。これにより、煮込み工程において、容器本体12が加熱され、容器本体12内が高圧になる場合は、蓋体16の周縁部端面40が容器本体12の水収容溝24から浮き上がることにより水蒸気が排出され、極端な高圧化を回避することができる。一方、浸透工程において、容器本体12内の温度が徐々に冷えて容器本体12内の圧力が下がる場合には、蓋体16の周縁部端面40が容器本体12の水収容溝24の底面42に押し当てられる。しかも、容器本体12の水収容溝24と蓋体16の周縁部端面40間には水収容溝24に収容された水が広がって、水の表面張力を利用したウォータシール52が形成されている。かかるウォータシール52により、容器本体12内部の減圧状態が有利に保持される。特に、当接面44,46,48,50に釉薬が塗布され、平滑化されていることから、従来の如き、陶器の素地がむき出しの粗面に比べて、水の表面張力が破られ難く、ウォータシール52を安定して保持できる。従って、容器内を減圧状態に維持して煮汁56が食材54に浸透することを促進し、短時間で食材54に味を浸透させることができるのである。
また、本実施形態では、容器本体12の水収容溝24と蓋体16の周縁部端面40の外周側当接面46,50が鋭角:βに立ち上がっていることから、煮込み工程において、容器本体12が加熱され、容器本体12内が高圧になる場合に、水蒸気が容器本体12の上方に排出され、容器本体12の周囲に飛散することを有利に防止できる。しかも容器本体12の外周側への張り出し、大型化が防止されている。一方、浸透工程において、容器本体12内の温度が徐々に冷えて容器本体12内の圧力が下がる場合に、容器本体12の水収容溝24と蓋体16の周縁部端面40の内周側当接面44,48が鋭角:αに立ち上がっていることから、表面張力を破られ難く、ウォータシール52を安定して保持できる。その結果、減圧調理により、食品に味等を浸透し易くなる。
しかも、本実施形態では、内周側当接面44,48の幅寸法:L1が、外周側当接面46,50の幅寸法:L2よりも長くされている。これにより、浸透工程においては、内部減圧を維持し易く、減圧調理により、より一層有利に食品に味等を浸透し易くできる。
加えて、本実施形態では、蓋体16の上端面に取っ手32が突設されており、取っ手32の突出端面34が釉薬が塗布されていない素焼き状とされていることから、取っ手32部分を底面として、蓋体16を載置した状態で塗布した蓋体16の周縁部端面40を有利に焼成することができる。しかも、蓋体16の裏面側の中央領域に釉薬が塗布されていない素焼き部38が設けられていることから、取っ手32部分を底向きに載置した蓋体16の裏面側の中央領域に別の蓋体16の取っ手32部分を底面にして重ね合せて、複数段積んで焼成することができる。すなわち、載置用の段などを設けなくても効率的に焼成することができるのである。
以上、本発明の一実施形態について説明してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、本実施形態の陶器製減圧調理鍋10は、煮物等の調理に限定されるものではなく、図5に示されているように、燻製を行うこともできる。
より詳細には、先ず、容器本体12に燻煙発生用チップ60を適量入れた後、円形状の網62を置く。網62の周縁端部64が、容器本体12の周壁部18の内面26に当接されるように配設することにより、燻煙発生用チップ60の上方に所定距離を隔てて、網62が載置されるようになっている。網62の上に食材66を載せた後、容器本体12の水収容溝24にウォータシール52用の少量の水を注入する。そして、蓋体16の周縁部端面40を容器本体12の水収容溝24に重ね合わせることにより、容器本体12の開口部14が覆蓋されて閉塞されると共に、蓋体16の周縁部端面40と容器本体12の水収容溝24の当接面44,48、46,50間にウォータシール52が形成される。次に、容器内に燻煙発生用チップ60と食材66を収容した陶器製減圧調理鍋10を、ガスコンロ等の直火にかけて底部20より加熱する。これにより、燻煙発生用チップ60が加熱されて燻煙が発生し、燻煙により食材66が燻されることによって、燻し工程が行われる。
所定時間の加熱により燻し工程が完了した後、ガスコンロ等の火を消して、陶器製減圧調理鍋10を、蓋体16で容器本体12の開口部14を覆蓋した状態のまま、適当な時間だけ放置する。これにより、容器本体12内の減圧と陶器製減圧調理鍋10の余熱を利用した浸透工程が行われる。そして、適当な時間の浸透工程を経ることによって、燻製調理が完了する。
本実施形態の陶器製減圧調理鍋10を用いて燻製を行う場合においても、前実施形態で説明を行った、煮物を行う場合と同様の効果を期待できる。すなわち、浸透工程において、ウォータシール52により容器本体12に内部の減圧状態が有利に保存され、燻煙の食材66への浸透を短時間で有利に行うことが可能となるのである。また、本実施形態の陶器製減圧調理鍋10は、これ以外にも、減圧浸透効果を利用したさまざまな調理に用いることができる。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
10:陶器製減圧調理鍋、12:容器本体、14:開口部、16:蓋体、22:開口端面、24:水収容溝、32:取っ手、34:突出端面、38:素焼き部、40:周縁部端面、42:底面、44,48:内周側当接面、46,50:外周側当接面、52:ウォータシール

Claims (4)

  1. 陶器製の容器本体と、
    前記容器本体の開口部を覆蓋すると共に通気孔を有しない陶器製の蓋体と、を備えており、
    前記容器本体の開口端面には、上方に向かって開口する凹状をなしウォータシール用の水が収容される水収容溝が形成されている一方、該水収容溝の底面に前記蓋体の周縁部端面が支持されるようになっており、
    前記水収容溝の前記底面と前記蓋体の前記周縁部端面が、何れも全面に亘って釉薬が塗布されて平滑化されており、且つ、
    前記水収容溝の前記底面と前記蓋体の前記周縁部端面の当接面が、それぞれ、互いに平行に延出して対向する内周側当接面と、互いに平行に延出して対向する外周側当接面から構成されており、
    前記内周側当接面と前記外周側当接面の何れもが、鉛直上方に向かって傾斜している
    ことを特徴とする陶器製減圧調理鍋。
  2. 前記内周側当接面の幅寸法が、前記外周側当接面の幅寸法よりも長くされている請求項に記載の陶器製減圧調理鍋。
  3. 前記蓋体の上端面に取っ手が突設されており、該取っ手の突出端面が釉薬が塗布されていない素焼き状とされている請求項1又は2に記載の陶器製減圧調理鍋。
  4. 前記蓋体の裏面側の中央領域に釉薬が塗布されていない素焼き部が設けられている請求項1〜の何れか1項に記載の陶器製減圧調理鍋。
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