JPH0520255B2 - - Google Patents

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JPH0520255B2
JPH0520255B2 JP62179676A JP17967687A JPH0520255B2 JP H0520255 B2 JPH0520255 B2 JP H0520255B2 JP 62179676 A JP62179676 A JP 62179676A JP 17967687 A JP17967687 A JP 17967687A JP H0520255 B2 JPH0520255 B2 JP H0520255B2
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JP
Japan
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insert
resin coating
soft resin
soft
styrene
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JP62179676A
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JPS6422516A (en
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Yoshio Yamazaki
Masaomi Goto
Satoru Watanabe
Takeshi Hosokawa
Yoshinori Nishitani
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Toyoda Gosei Co Ltd
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、樹脂インサートと軟質樹脂被覆部と
からなる複合樹脂成形品に関し、特に、センタク
ラスタ、インストルメントパネル、ステアリング
カウル、ステアリングホイールパツド、コンソー
ルボツクス、グロブボツクス、アームレスト、ド
アトリム等、ソフト化の要請が強くかつ高温雰囲
気下における十分な形状保持能、さらには意匠性
も要求される自動車用内装品として好適な射出成
形品にある。 なお、以下の説明で配合割合の単位は、特にこ
とわらない限り、重量単位である。 <従来の技術> 従来、自動車用内装品に適用される複合樹脂成
形品の構成は、一般に樹脂インサートが、軽量化
の見地からポリプロピレン(PP)製であり、軟
質樹脂被覆部が軟質ポリ塩化ビニル(軟質PVC)
又は軟質発泡性のPVC・ポリウレタンで形成さ
れたものであつた。 ここで、PPとは、JISK6747等に定義されてい
るものであり、本質的に結晶性のプロピレンホモ
ポリマー及びプロピレン単位成分の割合が50モル
%以上である本質的に結晶性のプロピレンと1−
オレフインモノマーとのコポリマーをいう。 上記構成の複合樹脂成形品の場合、下記のよう
な問題点を有した。 (1) PP製インサートと軟質樹脂被覆部との接着
性が良好でなく、PP製インサートの表面を活
性化処理したり、プライマー塗布して表面処理
をする必要があり生産性に問題を生じ、さらに
は、剥離防止のために、軟質樹脂材料の回り込
み部をPP製インサートの裏面に形成する必要
があり、成形性に問題を生じるとともに成形品
の重量増大につながり望ましくない。 (2) 発泡材料を用いた場合、軟質樹脂被覆部の厚
みを4mm未満に設定することは困難−4mm未満
とすると所定の発泡倍率が得られず所定のソフ
ト感が得られない−であり、成形品の形状設計
の自由度が制限された。 これらの問題点を解決するために、上記軟質樹
脂被覆部を、スチレン・エチレン・ブチレン・ス
チレン(SEBS)ブロツクコポリマーをベースと
するスチレン系熱可塑性エラストマー(以下「ス
チレン系TPE」)配合物で形成することに本願本
発明者らは着眼した。例えば、特開昭61−213145
号公報で、複合プラスチツク成形品の望ましい構
成の一つとして記載されている。 そして、上記スチレン系TPE配合物には、成
形性・硬度調整等のために、軟化剤が配合されて
いる。この軟化剤は、通常、パラフイン系プロセ
スオイルを主成分とするものであつた。 <発明が解決しようとする問題点> しかし、この構成の軟質PP製インサート成形
品の場合、耐熱試験において、下記のような問題
点が発生することが、本発明者らが検討した結果
分つた。 (1) 耐熱試験後において、PP製インサートの剛
性低下が大きく、成形品の形状保持能に問題を
生じやすい。 (2) 耐熱試験後の軟質樹脂被覆部の表面に、割れ
が発生しやすい。 <問題点を解決するための手段> 本発明者らは、上記問題点を解決すべく、鋭意
開発に努力をした結果、特開昭61−218650号に記
載されている、特定の軟化剤が配合されたスチレ
ン系TPE配合物で軟質樹脂被覆部を形成すれば
よいことを見出し、下記構成の複合樹脂成形品に
想到し得た。 即ち、本発明は、樹脂インサートと軟質樹脂被
覆部とからなり、樹脂インサートがPP製である
とともに、軟質樹脂被覆部がスチレン・エチレ
ン・ブチレン・スチレン(SEBS)ブロツクコポ
リマーをベースとし、軟化剤が配合されているス
チレン系TPE配合物で形成されている複合樹脂
成形品において、軟化剤の主成分がポリブデンで
あることを特徴とする。 <実施の態様> 以下、本発明をより良く理解するために、実施
の態様を説明する。 ここでは、第1〜2図に示すような、センタク
ラスタについて説明をするが、他の自動車用内装
品についても同様である。 (1) PP製インサート1は、コポリマー又はプロ
ピレンホモポリマーからなるPP材料で形成さ
れている。なお、コポリマーは、ブロツクコポ
リマーのほうがランダムコポリマーに比して剛
性、耐衝撃性が大きく望ましい。 ここでC2成分の割合は、特に限定されな
いが、軟化剤に対する耐膨潤性の向上させる
見地から、C2成分の割合が5モル%以下の
ものが望ましい。 PPは、分子量の大きい方が、熱安定性等
の見地から望ましく、通常、MFR0.5〜50
g/10分のものを使用する。 インサートには、通常、曲げ弾性率7000〜
70000Kg/cm2の剛性が要求されるため、PP材
料には、PP材料単独で必要な剛性を得るこ
とができる特別な場合を除き、ガラス繊維、
タルク等の補強性の無機充填剤を混入する。
その配合量は、ポリマー及び充填剤の種類に
より異なるが、ポリマー成分に100部に対し
て、通常1〜50部とする。 (2) 軟質樹脂被覆部2は、SEBSブロツクコポリ
マーをベースとするスチレン系TPE(以下
「SEBS系TPE」)配合物で形成されている。 ここで、SEBSブロツクコポリマーとは、ポ
リスチレン−ゴム中間ブロツク−ポリスチレン
と直鎖状に連結されたブロツクコポリマー
(SBS又はSIS)において、ゴム中間ブロツク
を構成するポリブタジエン及び/又はポリイソ
プレンの二重結合を水添により飽和させたもの
である。このポリマーは、分子間に二重結合を
有しないため、耐候性・耐熱性に優れ、自動車
用内装品用材料として好適である。 そして、SEBS系TPE配合物は、成形性及
び硬度調整等のための軟化剤として、ポリブ
テンを主成分とするものが配合され、さら
に、必要により適宜、各種樹脂、不活性充填
剤が配合されているものである。 ここで軟化剤として、ポリブテン以外のも
の、例えば、パラフイン系プロセスオイルを
主成分とするものとすると、後述の実施例で
示す如く、耐熱試験後の剛性低下が大きく望
ましくない。 前記ポリブテンとしては、イソブテンを主
体とし、1−ブテン、2−ブテンを共重合さ
せたものである。その平均分子量は、軟質樹
脂被覆部に所要の機械的強度を確保する見地
から、通常、Mn:700〜2500、望ましくは、
Mn:800〜2000のものを使用する。 このポリブテンの上記SBESコポリマー
100部に対する配合割合は、ポリブテンの平
均分子量及び軟質樹脂被覆部に要求される硬
度に応じて異なるが、通常70〜300部とする。 また、軟質樹脂被覆部の硬度の幅は、特に
限定されず、成形品により異なる。ソフト仕
様の場合、通常、Hs(JISA)20〜50とする。
Hs(JISA)が20未満では、軟らかすぎて所
定の弾力を得がたい。 (3) このセンタクラスタの成形は、予め、射出等
で成形されたPP製インサート1を、成形用金
型にセツトした後、上記SEBS系TPE配合物を
用いて射出によりインサート成形を行なう。 なお、上記射出条件は、通常、シリンダー温
度190〜210℃、金型温度30〜70℃、射出圧力
400〜500Kg/cm2である。 また、軟質樹脂被覆部の厚みは、4mm未満でも
十分なソフト感が得られ、少なくとも0.5mm以上
あればよい。 そして樹脂被覆部2の表面は、意匠性、耐摩耗
性、耐擦傷性等の見地から、通常、全面又は部分
的に(第2図斜線部)塗装により塗膜部4を形成
する。なお、さらには、シボ加工などを施しても
よい。上記塗膜部の形成方法は、通常、下記の如
くである。 軟質樹脂被覆部の表面を塩素系溶剤で1分程度
必要により蒸気洗浄した後、プライマー塗布、又
はプラズマ処理(表面活性化)により表面処理を
行なう。プライマーとしては、ハロゲン化又は酸
変性されたスチレン系TPE(SBS、SIS、SEBS)
を有機溶剤で希釈させたものを使用することが望
ましい(特開昭61−190529・192743号公報参照)。
この表面処理後、ウレタン系・アクリル系塗料を
用いて、いわゆるトツプコートを行なう。 <発明の作用・効果> 本発明の複合樹脂成形品は、上記の如く、軟質
樹脂被覆部が、ポリブテンを主成分とする軟化剤
が配合されたSEBS系TPE配合物で形成されてい
ることにより下記のような作用効果を奏する。 後述の実施例で示す如く、耐熱試験後における
インサート成形品の剛性の低下が小さく、かつ、
軟質樹脂被覆部に割れが発生するようなこともな
い。 その理由は断定できないが、下記の如くである
と推定される。 軟化剤の主成分であるポリブテンが、従来のパ
ラフイン系オイルに比して、SEBSの構造に近く
親和性が高い。このため、軟化剤が軟質樹脂被覆
部からPP製インサートへ移行する量が、従来に
比して相対的に少なくなつて、インサートの軟化
の程度が小さく、また、軟質樹脂被覆部の割れも
発生しない。 <実施例> 次に、本発明の効果を確認するために行なつた
実施例について、比較例とともに説明する。以下
で“ ”内は、いずれも本願出願人の一人である
三菱油化(株)の商品名である。 実施例 1 プロピレンホモポリマー100部に、タルク30部
が充填されたPP材料“MK3H”で成形したPP製
インサート板(2mmt)に、ポリマー(SEBS)
100部に対してポリブテン(Mn=970)100部を
配合して調製したTPE配合物(開発商品コード
「T−320B−1」)を用いて軟質樹脂被覆部を射
出成形(シリンダ温度:200℃、金型温度:40℃、
射出圧::80Kg/cm2)してインサート成形品を得
た。 この成形品について、100℃×300hrの条件で耐
熱試験を行なつた後、目視観察をしたところ、軟
質樹脂被覆部表面に異常は認られなかつた。 比較例 1 実施例1において、インサート板を、コポリマ
ー(C2成分;3.5モル%)にEPDM含有量10%と
なるように混合されたブレンドポリマー100部に、
タルク20部が充填されたPP材料“NX291”で成
形するとともに、軟質樹脂被覆部を、パラフイン
系プロセスオイルがポリマー100部に対して200部
配合されたSEBS系TPE配合物“SJ4400”で成形
して、比較例1のインサート成形品を得た。 この成形品について、上記と同様に耐熱試験を
おこなつたところ、軟質樹脂被覆部に割れが発生
した。 (参照例) 第1表に示す各PP材料及びSEBS系TPE配合
物から成形した硬質・軟質樹脂シート(両者とも
100mm×100mm×3mmt)を、表示の組合せで、熱
融着(130℃×10分)させて得た各試験片につい
て、耐熱試験(100℃×300hr)を行なつた。この
耐熱試験前後の硬質樹脂シートについて、オルゼ
ン式曲げ試験機を用い曲げ弾性率を測定した。第
1表に示す測定結果から、本発明例の組合せの場
合は、対照例の組合せの場合に比して曲げ弾性率
の低下の割合が格段に小さいことが分る。 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用したセンタクラスタにお
ける第2図A−A線部位後側一部省略断面図、第
2図はセンタクラスタの斜視図である。 1……PP製インサート、2……軟質樹脂被覆
部、4……塗膜部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 樹脂インサートと軟質樹脂被覆部とからな
    り、前記樹脂インサートがポリプロピレン(PP)
    製であるとともに、前記軟質樹脂被覆部がスチレ
    ン・エチレン・ブチレン・スチレン(SEBS)ブ
    ロツクコポリマーをベースとし軟化剤が配合され
    ているスチレン系熱可塑性エラストマー配合物で
    形成されている複合樹脂成形品において、 前記軟化剤の主成分がポリブデンであることを
    特徴とする複合樹脂成形品。 2 前記ポリブテンの数平均分子量(Mn)が、
    700〜2500であることを、特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の複合樹脂成形品。 3 前記PP製インサートの形成材料が、エチレ
    ン単位(C2)成分の割合が5モル%以下のコポ
    リマー又はプロピレンホモポリマーであることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の複合樹
    脂成形品。
JP17967687A 1987-07-18 1987-07-18 Soft resin insert molded form Granted JPS6422516A (en)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0699519A3 (en) 1994-08-30 1998-04-22 Shell Internationale Researchmaatschappij B.V. Co moulded multi-layer polymer blend system, and shaped articles derived therefrom

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61213145A (ja) * 1985-03-19 1986-09-22 椎名 二三幸 複合プラスチック成形品の製造方法
JPS61218650A (ja) * 1985-03-25 1986-09-29 Mitsubishi Petrochem Co Ltd 熱可塑性エラストマー組成物
JPS61243852A (ja) * 1985-04-22 1986-10-30 Bridgestone Corp 主として飲料水用水槽及びその周辺に用いられる熱可塑性ゴム配合物

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