JPH0469848B2 - - Google Patents

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JPH0469848B2
JPH0469848B2 JP17967887A JP17967887A JPH0469848B2 JP H0469848 B2 JPH0469848 B2 JP H0469848B2 JP 17967887 A JP17967887 A JP 17967887A JP 17967887 A JP17967887 A JP 17967887A JP H0469848 B2 JPH0469848 B2 JP H0469848B2
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JP
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soft
soft resin
resin coating
coating
styrene
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JP17967887A
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Toshinori Yoshida
Michihiro Kitayama
Kunyoshi Kondo
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、樹脂インサートと軟質樹脂被覆部と
軟質樹脂被覆部を仕上げる塗膜部とからなる塗膜
付き軟質樹脂射出成形品に関し、特に、センタク
ラスタ、インストルメントパネル、ステアリング
カウル、ステアリングホイールパツド、コンソー
ルボツクス、グロブボツクス、アームレスト、ド
アトリム等、ソフト化の要請が強くかつ意匠性も
要求される自動車用内装品として好適な射出成形
品にある。
〈従来の技術〉 従来、自動車用内装品に適用される軟質樹脂射
出成形品の構成は、一般に樹脂インサートが軽量
化の見地からポリプロピレン(PP)製であり、
軟質樹脂被覆部が軟質ポリ塩化ビニル(軟質
PVC)又は軟質発泡性のPVC・ポリウレタンで
形成されたものであつた。
上記構成の軟質樹脂射出成形品の場合、下記の
ような問題点を有した。
(1) 樹脂インサートと軟質樹脂被覆部との接着性
が良好でなく、樹脂インサートの表面を活性化
処理したり、プライマー塗布する必要があり生
産性に問題を生じ、さらには、剥離防止のため
に、軟質樹脂材料の回り込み部を樹脂インサー
トの裏面に形成する必要があり、成形性に問題
を生じるとともに成形品の重量増大につながり
望ましくない。
(2) 発泡材料を用いた場合、軟質樹脂被覆部の厚
みを4mm未満に設定することは困難−4mm未満
とすると所定の発泡倍率が得られず所定のソフ
ト感が得られない−であり、成形品の形状設計
の自由度が制限された。
そこで、本願出願人により先に特願昭61−
222676号で、軟質樹脂被覆部を、スチレン・エチ
レン・ブチレン・スチレン(SEBS)ブロツクコ
ポリマーをベースとし、所定の硬度に軟化剤で調
製されたスチレン系の熱可塑性エラストマー
(TPE)配合物で形成することが提案されている
(未公開)。そして、軟質樹脂被覆部の表面は、意
匠性、耐光性、耐摩耗生、耐擦傷性等の見地か
ら、全面又は部分的に塗装により、塗膜部を形成
する。
このとき塗膜部は、通常、−液形ラツカー塗料
や二液形ウレタン塗料を使用することが考えられ
る。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかし、上記のような塗料で形成した塗膜部
は、SEBS系TPE配合物からなる軟質樹脂被覆部
の柔軟性に十分に追従できず、手で応力を加えた
場合、塗膜に割れが発生しやすく、また、軟質樹
脂被覆部のソフト感を阻害することが本発明者ら
が検討した結果分つた。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明者らは、上記問題点を解決すべく、鋭意
開発に努力をした結果、下記構成の塗膜付き軟質
樹脂射出成形品に想到し得た。
樹脂インサートと軟質樹脂被覆部と樹脂被覆部
を仕上げる塗膜部とからなり、樹脂インサートが
ポリオレフイン製であるとともに、軟質樹脂被覆
部が、SEBSブロツクコポリマーをベースとし、
硬度Hs(JISA)20〜50になるように軟化剤で調
製されたスチレン系熱可塑性エラストマー配合物
で形成されている塗膜付き軟質樹脂射出成形品に
おいて、数平均分子量をそれぞれ4200〜4700,
5000〜5500とする硬質・軟質タイプのポリエステ
ル系イソシアナートプレポリマーが、前者/後者
=5/95〜30/70(重量比)の混合比で混合され
た湿気硬化形ウレタン塗料で、塗膜部が形成され
ていることを特徴とする。
〈実施の態様〉 以下、本発明をより良く理解するために、実施
の態様を説明する。
ここでは、第1〜2図に示すような、センタク
ラスタについて説明をするが、他の自動車用内装
品についても同様である。
樹脂インサート1はポリオレフイン製である。
具体的には、PP、硬質ポリエチレン(硬質PE)、
ポリアロマー(二種以上のオレフイン系モノマー
の結晶性共重合体)、架橋ポリオレフイン等を挙
げることができるが、剛性付与の為、ガラス繊
維、タルク等のフイラーを混入したものを用いて
もよく、この場合は軟質樹脂被覆部との接着性が
さらに向上する。
軟質樹脂被覆部2は、SEBSブロツクコポリマ
ーをベースとするスチレン系熱可塑性エラストマ
ー(スチレン系TPE)配合物で形成されている。
ここで、SEBSブロツクコポリマーとは、ポリ
スチレン−ゴム中間ブロツク−ポリスチレンと直
鎖状に連結されたブロツクコポリマー(SBS又は
SIS)において、ゴム中間ブロツクを構成するポ
リブタジエン及び/又はポリイソプレンの二重結
合を水添により飽和させたものである。このポリ
マーは、分子間に二重結合を有しないため、耐候
性・耐熱性に優れ、自動車用内装品用材料として
好適である。
そして、スチレン系TPE配合物は、上記SEBS
ブロツクコポリマーをベースとし、射出成形が容
易なように、かつ成形品の硬度がHs(JISA)20
〜50となるように軟化剤で調製されており、さら
に、必要により適宜、各種樹脂、不活性充填剤が
配合されているものである。ここで上記軟化剤と
しては、パラフイン系プロセスオイルや数平均分
子量700〜2500のポリブテンを使用することがで
きる。
また、軟化剤の上記SEBSコポリマー100部に
対する配合割合は、軟化剤の平均分子量及び軟質
樹脂被覆部に要求される硬度に応じて異なるが、
通常70〜300部とする。
また、硬度Hs(JISA)が20未満では、軟らか
すぎて所定の弾力がなく、50を越えると所定のソ
フト感が得られない。
このセンタクラスタの成形は、予め、射出等で
成形されたポリオレフイン製の樹脂インサート1
を、成形用金型にセツトした後、上記スチレン系
TPE配合物を用いて射出によりインサート成形
を行なう。
なお、上記射出条件は、通常、シリンダー温度
190〜210℃、金型温度30〜70℃、射出圧力400〜
500Kg/cm2である。
また、軟質樹脂被覆部の厚みは、4mm未満でも
十分なソフト感が得られ、少なくとも0.5mm以上
あればよい。
そして樹脂被覆部2の表面は、意匠性、耐光
性、耐摩耗生、耐擦傷性等の見地から、全面又は
部分的に(第2図斜線部)塗装により塗膜部4を
形成する。なお、さらには、シボ加工などを施し
てもよい。上記塗膜部の形成方法は、通常、下記
の如くにおこなう。
軟質樹脂被覆部の表面をフツ素系溶剤で1分程
度必要に応じて蒸気洗浄した後、プイライマー塗
布、又はプラズマ処理(表面活性化)により表面
処理を行なう。プライマーとしては、ハロゲン化
又は酸変性されたスチレン系TPE(SBS,SIS,
SEBS)を有機溶剤で希釈させたものを使用する
ことが望ましい(特開昭61−190529・192743号公
報参照)。表面処理後、下記構成の湿気硬化形ウ
レタン塗料を用いてトツプコートを行ない塗膜部
4を形成する。
湿気硬化形ウレタン塗料: 数平均分子量をそれぞれ4200〜4700,5000〜
5500とする硬質・軟質タイプのポリエステル系イ
ソシアナートプレポリマーが、前者/後者=5/
95〜30/70(重量比)の混合比で混合されたもの
である。上記数値の範囲外では、塗膜に適当なフ
レキシビリテイ性が得られない。
ここで、ポリエステル系イソシアナートプレポ
リマーとは、ポリエステルポリオールに過剰のポ
リイソシアナートを反応させた遊離イソシアナー
ト基を有するものである。
上記ポリエステルポリオールは、多価アルコー
ルと多塩基性カルボン酸又はヒドロキシカルボン
酸とを縮重合させて得ることができるものであ
り、具体的には、アジペート系ポリエチレンアジ
ペート、ポリ(1,4−ブチレンアジペート)、
ポリ(1,6−ヘキサンアジペート)、ポリカプ
ロラクタン、ポリカーボネート等を挙げることが
できる。
上記イソシアナートとしては、耐光性及び柔軟
性の見地から、下記例示の脂肪族系イソシアナー
ト又は指環式イソシアナートが望ましい。
例えば、ヘキサメチレンジイソシアナート
(HMDI)、キシレンジイソシアナート(XDI)、
水添キシレンジイソシアナート(水添XDI)、4,
4′−メチレンビスジシクロヘキシルジイソシアナ
ート(H12MDI)、メチルシクロヘキシルジイソ
シアナート(水添TDI)、及びイソホロンジイソ
シアナート(IPDI)等、さらには、取扱上の見
地から、それらを高分子化させたダイマー、トリ
マー、トリメチロールプロパン付加体、プレポリ
マーなど、いわゆる非黄変性のものを挙げること
ができる。
上記特定のイソシアナートプレポリマーの混合
物には、三級アミン系の硬化促進剤を添加すると
ともに、ウレタン塗料用シンナーで希釈して塗料
となす。
この湿式硬化形ウレタン塗料は、軟質樹脂被覆
部の柔軟性に追従できる塗膜単体伸張率(1cm
幅、膜厚100μm、引張速度50cm/分で測定)240
〜300%を有する塗膜を形成できる。
〈発明の作用・効果〉 本発明の塗膜付き軟質樹脂射出成形品は、上記
の如く、樹脂インサートがポリオレフイン製であ
るとともりに、軟質樹脂被覆部がSEBSブロツク
コポリマーをベースとし、軟質樹脂被覆部の硬度
がHs(JISA)20〜50に軟化剤で調製されたスチ
レン系TPE配合物で形成され、さらに、塗膜部
が特定範囲の数平均分子量の軟質・硬質ポリエス
テル系イソシアナートプレポリマーの混合物を主
成分とする湿気硬化形ポリウレタン塗料で形成さ
れていることにより下記のような作用効果を奏す
る。
後述の実施例で示す如く、塗膜単独の伸びが
240〜300%であり、SEBS系TEP配合物形成され
た軟質樹脂被覆部に対して十分に追従でき、軟質
樹脂被覆部のソフト感を阻害しないとともに、応
力を加えた時に塗膜割れが発生することもない。
〈実施例〉 次に、本発明の効果を確認するために行なつた
実施例について、比較例とともに説明する。
まず、ガラス繊維充填PP製のインサート板に
SEBS系TPE配合物“ラバロンSJ4400”を用いて
軟質樹脂被覆部を射出成形(シリンダ温度200℃、
金型温度40℃、射出圧80Kg/cm2)した。
次に、“プライマツク#1100”(日本油脂社製:
SEBS系商品名)でプライマー処理し、湿気硬化
形ウレタン塗料(長島特殊塗料社製、組成;主剤
サンコートグレーズV/硬化剤9995/ウレタン用
シンナー=100:4:30)を用いてトツプコート
(乾燥膜厚;20μm)を行ない、続いてセツテイン
グ(室温×10分)、乾燥(80℃×20分)の各工程
を経て塗膜部(膜厚:20±5μm)を形成し実施例
の射出成形品を得た。
こうして得た実施例について、手により応力を
加えたが、ソフト感が十分あるとともに、塗膜割
れも発生しなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用したセンタクラスタにお
ける第2図A−A線部位後側一部省略断面図、第
2図はセンタクラスタの斜視図である。 1……樹脂インサート、2……軟質樹脂被覆
部、4……塗膜部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 樹脂インサートと軟質樹脂被覆部と該樹脂被
    覆部を仕上げる塗膜部とからなり、 前記樹脂インサートがポリオレフイン製である
    とともに、前記軟質樹脂被覆部がスチレン・エチ
    レン・ブチレン・スチレン(SEBS)ブロツクコ
    ポリマーをベースとし硬度Hs(JISA)20〜50に
    軟化剤で調製されたスチレン系熱可塑性エラスト
    マー配合物で形成されている塗膜付き軟質樹脂射
    出成形品において、 数平均分子量をそれぞれ4200〜4700,5000〜
    5500とする硬質・軟質タイプのポリエステル系イ
    ソシアナートプレポリマーが、前者/後者=5/
    95〜30/70(重量比)の混合比で混合された湿気
    硬化形ウレタン塗料で、前記塗膜部が形成されて
    いること を特徴とする塗膜付き軟質樹脂射出成形品。
JP17967887A 1987-07-18 1987-07-18 Soft resin injection molded form with coating film Granted JPS6422520A (en)

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KR102185795B1 (ko) * 2018-12-07 2020-12-02 인탑스 주식회사 액상 반응 경화 공법을 이용한 복합층을 구비한 리얼 소재 제품의 제조방법

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