JP2904708B2 - 自動車内装部品 - Google Patents

自動車内装部品

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JP2904708B2
JP2904708B2 JP6167956A JP16795694A JP2904708B2 JP 2904708 B2 JP2904708 B2 JP 2904708B2 JP 6167956 A JP6167956 A JP 6167956A JP 16795694 A JP16795694 A JP 16795694A JP 2904708 B2 JP2904708 B2 JP 2904708B2
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晃 内山
徹 竹原
明宏 近田
一夫 伊藤
和憲 青塚
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Mitsui Chemicals Inc
Toyota Motor Corp
Kojima Industries Corp
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Mitsui Chemicals Inc
Kojima Press Industry Co Ltd
Toyota Motor Corp
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    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
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    • B32B27/18Layered products comprising a layer of synthetic resin characterised by the use of special additives
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
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    • B32B27/00Layered products comprising a layer of synthetic resin
    • B32B27/32Layered products comprising a layer of synthetic resin comprising polyolefins
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車内装部品に関す
る。更に詳しくは、耐傷付性に優れ、表皮層と基材層の
遂次射出成形により得られる自動車内装部品に関する。
【0002】
【従来の技術】オレフィン系材料は、軽量でリサイクル
が容易であることから、省エネルギー省資源タイプの材
料として自動車部品等に広く使用されている。また近
年、地球環境保護の観点から、焼却時に、有害なガスの
出ないオレフィン系材料が多く使われるようになってき
ている。しかし、従来のオレフィン系材料は、塩化ビニ
ル樹脂に比べて、耐傷付き性が劣るという欠点があり、
自動車部品等に用いる場合には、スプレー塗装やナイフ
コーターなどにより傷が付かないように表面加工する方
法もとられているが、製造工程が煩雑になり、またコス
トがかかるという問題もあり、改良が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術に伴う問題を解決しようとするものであって、
耐傷付き性に優れたオレフィン系組成物からなる表皮層
とポリプロピレン基材層を遂次射出成形することにより
得られる、軽量で、リサイクルが容易で、かつ、焼却し
ても有害なガスを発生しない、自動車内装部品を低コス
トでしかも容易に提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動車内装
部品は、表皮層と基材層を遂次射出成形することにより
得られる。表皮層を構成する組成物は、ポリプロピレン
樹脂(a)10〜30重量部と、α−オレフィン共重合
体ゴム(b)90〜70重量部(但し(a)及び(b)
の合計は100重量部とする)からなり、部分的に架橋
された熱可塑性エラストマー(A)95〜65重量部
と、ポリブテン−1樹脂(B)5〜35重量部(但し
(A)及び(B)の合計は100重量部とする)からな
る。また、基材層はポリプロピレン樹脂または無機フィ
ラーを含有するポリプロピレン樹脂からなる。
【0005】<ポリプロピレン樹脂(a)>ポリプロピ
レン樹脂(a)としては、以下の(1)、(2)および
(3)のような(共)重合体が好ましく用いられる。 (1)プロピレン単独重合体 (2)プロピレンと10モル%以下の他のα−オレフィ
ンとのランダム共重合体 (3)プロピレンと30モル%以下の他のα−オレフィ
ンとのブロック共重合体 上記のα−オレフィンとしては、具体的には、エチレ
ン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキ
セン、1−オクテンなどが挙げられる。その中でも、プ
ロピレンの単独重合体あるいはプロピレンを主成分とし
たプロピレンとエチレンとの共重合体が特に好ましい。
ポリプロピレン樹脂は、1種類でもかまわないし、2種
類以上用いてもかまわない。ポリプロピレン樹脂(a)
のMFR(メルトフローレート;230℃、2.16k
g荷重、以下同じ)は、0.01〜100の範囲のもの
が好ましい。このようなポリプロピレン樹脂(a)は、
(a)、(b)の合計100重量部に対し、10〜30
重量部用いられ、好ましくは15〜30重量部用いられ
る。
【0006】<オレフィン系共重合体ゴム(b)>オレフィン 系共重合体ゴム(b)としては、炭素原子数
2〜20のα−オレフィンを主成分とする無定形ランダ
ムな弾性共重合体が好ましく用いられる。2種以上のα
−オレフィンからなるα−オレフィン共重合体、2種以
上のα−オレフィンと非共役ジエンとからなるα−オレ
フィン・非共役ジエン共重合体あるいは後に述べるα−
オレフィン以外のオレフィンを主成分とするものなどが
ある。
【0007】α−オレフィンを主成分とする共重合体ゴ
ムの具体的な例としては、 (1)エチレン・α−オレフィン共重合体ゴム [エチレン/α−オレフィン(モル比)=約90/10
〜50/50] (2)エチレン・α−オレフィン・非共役ジエン共重合
体ゴム [エチレン/α−オレフィン(モル比)=約90/10
〜50/50] (3)プロピレン・α−オレフィン共重合体ゴム [プロピレン/α−オレフィン(モル比)=約90/1
0〜50/50] (4)ブテン・α−オレフィン共重合体ゴム [ブテン/α−オレフィン(モル比)=約90/10〜
50/50]
【0008】上記α−オレフィンとしては、具体的に
は、エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−
1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセ
ン等が挙げられる。上記非共役ジエンとしては、具体的
には、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、
シクロオクタジエン、メチレンノルボルネン、エチリデ
ンノルボルネンなどが挙げられる。
【0009】これらの共重合体ゴムのムーニー粘度ML
1+4(100℃)は、10〜250、特に30〜150
が好ましい。また、非共役ジエンが共重合している共重
合体ゴムのヨウ素価は、25以下が好ましい。上記のオ
レフィン系共重合体ゴムは、熱可塑性エラストマー中に
おいて、未架橋、部分架橋、全体架橋など、すべての架
橋状態で存在することができるが、全体として、部分架
橋状態で存在してるいことが好ましい。
【0010】また、上記のα−オレフィンを主成分とす
る共重合体ゴムのほかに、他のゴム、たとえばスチレン
−ブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム(NB
R)、天然ゴム(NR)、ブチルゴム(IIR)等のジ
エン系ゴムあるいはポリイソブチレンなどを用いること
もできる。
【0011】このようなオレフィン系共重合体ゴム
(b)は、(a)と(b)の合計100重量部に対し、
90〜70重量部用いられ、好ましくは85〜70重量
部用いられる。
【0012】本発明で好ましく用いられる熱可塑性エラ
ストマー(A)は、結晶性ポリプロピレンと、エチレン
・α−オレフィン共重合体ゴムもしくはエチレン・α−
オレフィン・非共役ジエン共重合体ゴムとからなり、熱
可塑性エラストマー中においてこれらが部分架橋された
状態で存在し、かつ、結晶性ポリプロピレンとゴムとの
重量配合比(結晶性ポリプロピレン/ゴム)が10/9
0〜30/70の範囲内にある組成物を、有機過酸化物
の存在下で動的に熱処理して得られる、上記ゴム(b)
が部分的に架橋された熱可塑性エラストマーである。
【0013】上記の熱可塑性エラストマーには、必要に
応じて、鉱物油系軟化剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、耐
候安定剤、老化防止剤、充填剤、着色剤、滑剤などの添
加物を、本発明の目的を損なわない範囲で配合すること
ができる。
【0014】上記有機過酸化物としては、具体的には、
ジクミルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキ
シド、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(tert−ブチ
ルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
−(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、1,
3−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)
ベンゼン、1,1−ビス(tert−ブチルペルオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−ブチ
ル−4,4−ビス(tert−ブチルペルオキシ)バレ
レート、ベンゾイルペルオキシド、p−クロロベンゾイ
ルペルオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオキ
シド、tert−ブチルペルオキシベンゾエート、te
rt−ブチルペルベンゾエート、tert−ブチルペル
オキシイソプロピルカーボネート、ジアセチルペルオキ
シド、ラウロイルペルオキシド、tert−ブチルクミ
ルペルオキシドなどが挙げられる。
【0015】これらの内では、臭気性、スコーチ安定性
の点で、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(tert−ブ
チルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−
ジ−(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、
1,3−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、1,1−ビス(tert−ブチルペルオ
キシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−ブ
チル−4,4−ビス(tert−ブチルペルオキシ)バ
レレートが好ましく、なかでも、1,3−ビス(ter
t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼンが最も好
ましい。
【0016】本発明においては、有機過酸化物は、結晶
性ポリオレフィンとゴムとの合計量100重量部に対し
て、好ましくは0.05〜3重量部、より好ましくは0.
1〜1重量部の割合で用いられる。
【0017】本発明においては、上記有機過酸化物によ
る部分架橋処理に際し、硫黄、p−キノンジオキシム、
p,p'−ジベンゾイルキノンジオキシム、N−メチル−
N−4−ジニトロイソアニリン、ニトロソベンゼン、ジ
フェニルグアニジン、トリメチロールプロパン−N,N'
−m−フェニレンジマレイミドのようなペリオキシ架橋
用助剤;あるいはジビニルベンゼン、トリアリルシアヌ
レート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチ
レングコリールジメタクリレート、ポリエチレングリコ
ールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメ
タクリレート、アリルメタクリレートのような多官能性
メタクリレートモノマー;ビニルブチラート、ビニルス
テアレートのような多官能性ビニルモノマーを配合する
ことができる。
【0018】上記のような化合物を用いることにより、
均一かつ緩和な架橋反応が期待できる。特に、本発明に
おいては、ジビニルベンゼンが最も好ましい。ジビニル
ベンゼンは、取扱い易く、上記の被架橋処理物の主成分
である結晶性ポリオレフィンおよびゴムとの相溶性が良
好であり、かつ、有機過酸化物を可溶化する作用を有
し、有機過酸化物の分散剤として働くため、熱処理によ
る架橋効果が均質で、流動性と物性とのバランスのとれ
た熱可塑性エラストマーを与える。
【0019】本発明においては、上記のような架橋助
剤、多官能性メタクリレートモノマーもしくは多官能性
ビニルモノマーは、上記の被架橋処理物全体に対して、
0.1〜2重量%、特に0.3〜1重量%の割合で用いる
のが好ましい。架橋助剤、多官能性メタクリレートモノ
マーもしくは多官能性ビニルモノマーの配合割合が2重
量%を越えると、有機過酸化物の配合量が多い場合に
は、架橋反応が速く進行し過ぎるため、得られる熱可塑
性エラストマーは、流動性に劣り、一方、有機過酸化物
の配合量が少ない場合には、架橋助剤、多官能性メタク
リレートモノマーもしくは多官能性ビニルモノマーが、
熱可塑性エラストマー中に未反応のモノマーとして残存
し、熱可塑性エラストマーは、加工成形の際に熱履歴に
よる物性の変化が生じたりする。したがって、架橋助
剤、多官能性メタクリレートモノマーおよび多官能性ビ
ニルモノマーは、過剰に配合すべきではない。上記の
「動的に熱処理する」とは、上記のような各成分を融解
状態で混練することをいう。
【0020】混練装置としては、従来公知の混練装置、
たとえば開放型のミキシングロール、非開放型のバンバ
リーミキサー、押出機、ニーダー、連続ミキサーなどが
用いられる。これらの内では、非開放型の混練装置が好
ましく、混練は、窒素ガス、炭酸ガスなどの不活性ガス
の雰囲気下で行なうことが好ましい。
【0021】また、混練は、使用する有機過酸化物の半
減期が1分未満となる温度で行なうのが望ましい。混練
温度は、通常150〜280℃、好ましくは170〜2
40℃であり、混練時間は、1〜20分間、好ましくは
1〜5分間である。また、加えられる剪断力は、剪断力
で通常、10〜104sec-1、好ましくは102〜10
4sec-1の範囲内で決定される。
【0022】本発明で得られる好ましい熱可塑性エラス
トマーは、部分的に架橋されているが、この「部分的に
架橋された」とは、下記の方法で測定したゲル含量が2
0〜99%の範囲内にある場合をいい、本発明において
は、ゲル含量が40〜98%の範囲内にあることが好ま
しい。
【0023】[ゲル含量(シクロヘキサン不溶解分)の
測定法]熱可塑性エラストマーの試料を約100mg秤
量して0.5mm×0.5mm×0.5mmの細片に裁断
し、次いで、得られた細片を、密閉容器中にて30ml
のシクロヘキサンに、23℃で48時間浸漬する。
【0024】次に、この試料を濾紙上に取り出し、室温
にて72時間以上恒量になるまで乾燥する。この乾燥残
渣の重量からポリマー成分以外のシクロヘキサン不溶性
成分(繊維状フィラー、充填剤、含量等)の重量を減じ
た値を、「補正された最終重量(Y)」とする。一方、
試料の重量からポリマー成分以外のシクロヘキサン可溶
性成分(たとえば軟化剤)の重量およびポリマー成分以
外のシクロヘキサン不溶性成分(繊維状フィラー、充填
剤、顔料等)の重量を減じた値を、「補正された初期重
量(X)」とする。ここに、ゲル含量(シクロヘキサン
不溶解分)は、次式により求められる。 ゲル含量[重量%]=[補正された最終重量(Y)]÷
[補正された初期重量(X)]×100
【0025】<ポリブテン−1樹脂(B)> ポリブテン−1樹脂(B)としては、以下の(1)およ
び(2)の(共)重合体が好ましく用いられる。 (1)ブテン−1単独重合体、 (2)ブテン−1と10モル%以下の他のα−オレフィ
ンとのランダム共重合体、上記のα−オレフィンとして
は、エチレンおよびプロピレンが挙げられる。ポリブテ
ン−1樹脂(B)としては、ブテン−1の単独重合体あ
るいはブテン−1を主成分としたブテン−1とエチレン
またはプロピレンとのランダム共重合体が用いられる。
ポリブテン−1樹脂は、1種類でもかまわないし、2種
類以上用いてもかまわない。ポリブテン−1樹脂(B)
のMFR(メトルフローレート;230℃、2.16k
g荷重)は、0.01〜30の範囲のものが好ましい。
【0026】本発明に係る表皮層を構成する組成物は、
部分的に架橋された熱可塑性エラストマー(A)とポリ
ブテン−1組成物(B)のブレンド比(A/B)が、9
5/5〜65/35の範囲のものが用いられる。
【0027】上記のポリブテン−1樹脂には、必要に応
じて、鉱物油系軟化剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、耐候
安定剤、老化防止剤、充填剤、着色剤、滑剤などの添加
物を本発明の目的を損なわない範囲で配合することがで
きる。
【0028】<ポリプロピレン樹脂>本発明に係る基材
層は、ポリプロピレン樹脂からなるかまたは無機フィラ
ーとポリプロピレン樹脂の組成物からなる。ポリプロピ
レン樹脂の具体的な例としては、以下のような(共)重
合体が挙げられる。 (1)プロピレン単独重合体 (2)プロピレンと10モル%以下の他のα−オレフィ
ンとのランダム共重合体、 (3)プロピレンと30モル%以下の他のα−オレフィ
ンとのブロック共重合体、 上記のα−オレフィンとし
ては、具体的には、エチレン、1−ブテン、4−メチル
−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテンなどが挙
げられる。その中でも、プロピレンの単独重合体あるい
はプロピレンを主成分としたプロピレンとエチレンとの
共重合体が特に好ましい。
【0029】ポリプロピレン樹脂には必要に応じて無機
フィラーを含有させることができる。無機フィラーの例
としては、炭酸カルシウム、珪酸カルシウム、クレー、
カオリン、タルク、シリカ、けいそう土、雲母粉、アス
ベスト、ガラス繊維、ガラス球、シラスバルーン、グラ
ファイト等を挙げることができる。この中でも特にタル
クが好ましく用いられる。
【0030】ポリプロピレン樹脂または無機フィラーと
ポリプロピレン樹脂からなる組成物は、1種類でもかま
わないし、2種類以上用いてもかまわない。ポリプロピ
レン樹脂または無機フィラーとポリプロピレン樹脂から
なる組成物のMFR(メルトフローレート;230℃、
2.16kg荷重)は、0.01〜100の範囲のものが
好ましい。上記のポリプロピレン樹脂には、必要に応じ
て、鉱物油系軟化剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、耐候安
定剤、老化防止剤、充填剤、着色剤、滑剤などの添加物
を本発明の目的を損なわない範囲で配合することができ
る。
【0031】<遂次射出成形自動車内装部品>本発明に
係る遂次射出成形自動車内装部品の具体的な例として
は、ピラーガーニッシュ、エアバッグカバー、ドアグラ
ブ、コンソールボックス、シフトノブ、アシストグリッ
プ、シートアジャスタ、ルーバーガーニッシュ、ガレー
ジオープナー、サンバイザー、バックミラーカバー、ル
ームミラーカバー、カップホルダー、コインボックス、
レジスト、灰皿アッパー、ドアフレームガーニッシュ、
ドアトリム、アームレスト、コラムカバー、インナーパ
ネル、ガレージオープナーのハウジング等を挙げること
ができる。
【0032】本発明に係る遂次射出成形自動車内装部品
は基材層と表皮層を遂次射出成形、例えば二色ロータリ
ー成形或いはインサート成形等により一体成形すること
により得られる。通常は、まず基材層を成形した後、表
皮層を成形する。基材層と表皮層は接着剤を使用するこ
となしに、熱融着により接合される。
【0033】
【実施例】以下実施例を挙げ本発明を詳述する。実施例
中の耐傷付き性は次のようにして評価した。 <耐傷付き性評価方法1:テーパースクラッチ法>テー
パースクラッチテスター<東洋精機(株)製>を用い、
回転中心から3.5cmの所に刃先が来るようにカッタ
ーの刃(タングステンカーバイト製)を逆に取り付け
て、ターンテーブルを0.5rpmの速度で回転させた
状態でカッター刃に300gの荷重を掛け成形体に傷を
付けた(図1参照)。これを評価した。
【0034】<耐傷付き性評価方法2:爪引っかき法>
3人の評価者が成形品の表皮面に手の甲を固定した状態
で、指を動かして10回往復させ、爪でひっかくことに
より成形体に傷を付けた。これを評価した。
【0035】<耐傷付き性評価方法3:重り落下法>図
2に示すように成形体を45度傾けて固定し、<材質:
鉄、重さ 250g>の重り(シートベルト金具)を1
0cmの高さから成形体に落下させることによって出来
た傷を評価した。
【0036】I)エチレン・プロピレン・エチリデンノ
ルボルネン三元共重合体ゴム<エチレン単位/プロピレ
ン単位(モル比):78/22、ヨウ素価:15、ムー
ニー粘度ML1+4(121℃):61>80重量部と、
II)アイソタクチックポリプロピレン(MFR:13
g/10分(230℃)>20重量部と、これらの混合
物100重量部に対し、III)ジ−tert−ブチル
ペルオキシド50重量%、ジビニルベンゼン40重量%
及びパラフィン系鉱物油10重量%よりなる混合物1重
量部をヘンシェルミキサーで攪拌混合した。
【0037】次いで、これらの混合物を押出機のホッパ
ーからシリンダー内に供給するとともにパラフィン系プ
ロセスオイルが19重量部となるようにプランジャーポ
ンプを用いてシリンダー部へ直接注入しながら、窒素雰
囲気下210℃で押し出して熱可塑性エラストマー(T
PO)のペレットを製造した。ゲル含量は95%であっ
た。
【0038】さらに、TPOのペレットとポリブテン−
1樹脂<MFR:20g/10分(230℃)>のペレ
ットを表1に示す比率でヘンシェルミキサーで混合した
後、再び押出機で混練し、オレフィン系組成物ペレット
を製造した。
【0039】次いで、このペレット及びプロピレンホモ
ポリマー(MFR:15g/10分(230℃)>のペ
レットから2色ロータリー射出成形機<(株)名機製作
所製M−700AII−VR2−2CJ>にて遂次成形
し、基材層(ポリプロピレン)と表皮層(TPOとポリ
ブテンからなる組成物)から構成される成形体を得た。
この成形体の表皮層の耐傷付き性を上記3つの方法で評
価した結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、耐傷付き性に優れたオ
レフィン系組成物からなる表皮層とポリプロピレン基材
層を遂次射出成形により得られる、軽量で、リサイクル
が容易で、かつ、焼却しても有害なガスを発生しない自
動車内装部品が低コストでしかも容易に提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】耐傷付き性を評価するための装置の概略図であ
る。
【図2】耐傷付き性を評価するための別法の説明図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 晃 千葉県市原市千種海岸3番地 三井石油 化学工業株式会社内 (72)発明者 竹原 徹 千葉県市原市千種海岸3番地 三井石油 化学工業株式会社内 (72)発明者 近田 明宏 愛知県豊田市下市場町3丁目30番地 小 島プレス工業株式会社内 (72)発明者 伊藤 一夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 青塚 和憲 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−74340(JP,A) 特開 昭55−71738(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 13/02 B32B 27/32 102 B29C 45/14 B29C 45/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (I). (A)ポリプロピレン樹脂
    (a)とα−オレフィン共重合体ゴム(b)からなり且
    つ部分的に架橋された熱可塑性エラストマー、但し該ポ
    リプロピレン樹脂とα−オレフィン共重合体ゴムは、こ
    れらの合計100重量部当り、それぞれ10〜30重量
    部および90〜70重量部を占める、および(B)ブテ
    ン−1単独重合体およびブテン−1を主成分としたブテ
    ン−1とエチレンまたはプロピレンとのランダム共重合
    体よりなる群から選ばれる少なくとも1種のポリブテン
    −1樹脂からなる組成物からなる表皮層、但し該熱可塑
    性エラストマーと該ポリブテン−1樹脂は、これらの合
    計100重量部当り、それぞれ95〜65重量部および
    5〜35重量部を占める、並びに (II). ポリプロピレン樹脂、または無機フィラーと
    ポリプロピレン樹脂の組成物からなる基材層とから構成
    されることを特徴とする、遂次射出成形自動車内装部
    品。
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