JP4186642B2 - 熱可塑性エラストマー組成物及びその成形部材 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物及びその成形部材 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱可塑性エラストマー組成物及びその成形部材に関し、例えば自動車用等の車両用内装材等の表皮材に適用し得る熱可塑性エラストマー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車等の車両の内装材として、塩化ビニル系樹脂の表皮を、ポリウレタンフォームを用いて、ABS樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、及びポリプロピレン(以下、適宜、PPと略す)等の基材に積層した材料が使用されてきた。
【0003】
ところで、環境保護対策の一環として自動車を構成する材料のリサイクル率を向上することが要求されており、車両の内装材についてもリサイクル性の高い材料を用いることが求められている。塩化ビニル系樹脂は、内装材の表皮材として幅広く採用されてきたが、リサイクル時の特に燃焼処理が難しいことから、これに替わる材料で内装材表皮を製造することが求められている。
【0004】
そこで、塩化ビニル樹脂に代わる表皮材用の材料として、PPとオレフィン系ゴムとを含有するオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)を用いることが考えられている。
【0005】
また、例えば特許文献1には、耐傷付き性の観点から、PPの一部をポリ1−ブテン樹脂に置換した熱可塑性エラストマーが開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−176389号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記TPOは、その表面を手で触れた場合にべた付く感じを覚え、触り心地(つまり、手触り感,触感)が良くないという実用上の難点がある。そこで、TPO表皮材の表面を塗装して用いることが検討されているが、製造コストが非常に高くつくという問題があった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、製造コストの大幅な上昇を招くことなく、塩化ビニル樹脂と同等若しくはそれ以上の手触り感が得られる熱可塑性エラストマー組成物及びその成形部材を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による熱可塑性エラストマー組成物は、ポリプロピレン樹脂(PP);2〜14質量%、ポリ1−ブテン樹脂(PB−1);19〜35質量%、EPDM(エチレン−プロピレンゴム)及びエチレンオクテンラバー(EOR)を有しかつ、SP値が7.5〜8.5であるオレフィン系ゴム;30〜52質量%、並びに鉱物性オイル及びシリコンオイルを含有する。
【0010】
そして、質量比、PB−1/(PP+PB−1)を56〜90%としかつ、質量比、PB−1/(PP+PB−1+オレフィン系ゴム)を25〜47%とする。
【0011】
PB−1は、PPよりも弾性率が小さくかつ柔軟であるため、PPの一部をPB−1で置換することにより、硬軟感の向上が図られる。つまり、軟らかく感じる。また、PPのSP(Solubility Parameter)値は8.1であり、PB−1のSP値はPPと略同じ8.3である。このため、PPとPB−1との相溶性(混ざり易さ)は高く、これにより、両成分は互いによく混ざり合って、樹脂成分の層を均一にする。その結果、硬軟感が確実に向上する。
【0012】
また、オレフィン系ゴムのSP値を、PPのSP値(8.1)と略同じにすることによって、PPとオレフィン系ゴムとの相溶性(混ざり易さ)が向上し、ゴム成分が樹脂成分中で微分散する。これにより、乾湿感が向上する。つまり、べたつき感がなく、さらっと感じる。
【0013】
ここで、PB−1は液体であるため、固体であるPPの含有量が少なすぎると、熱可塑性エラストマー組成物からなる成形部材は自己形状保持ができなくなる。一方、PPの含有量が多すぎると、その成形部材表面が硬くなり硬軟感が低下する。そこで、PPの含有量は2〜14質量%が好ましい。
【0014】
また、PB−1の含有量が少なすぎると、熱可塑性エラストマー組成物からなる成形部材の表面が硬くなり硬軟感が低下する。一方、PB−1の含有量が多すぎると、その成形部材は自己形状保持ができなくなる。そこで、PB−1の含有量は19〜35質量%が好ましい。
【0015】
さらに、オレフィン系ゴムの含有量が少なすぎると、熱可塑性エラストマー組成物からなる成形部材の表面が硬くなって硬軟感が低下し、逆にその含有量が多すぎると表面のべたつき感が強まって乾湿感が低下する。そこで、オレフィン系ゴムの含有量は30〜52質量%が好ましい。
【0016】
そして、熱可塑性エラストマー組成物におけるPP,PB−1及びオレフィン系ゴムの各成分の含有割合として、質量比PB−1/(PP+(PB−1));56〜90%、質量比PB−1/(PP+(PB−1)+オレフィン系ゴム);25〜47%を満たすことによって、その成形部材の触感に最も大きな影響を及ぼす感性因子である乾湿感と硬軟感とが両立し、べた付き感の解消と軟らかい触感の確保とが確実かつ高次元で実現する。その結果、塩化ビニル樹脂と同等若しくはそれ以上の手触り感が得られる。
【0017】
上記オレフィン系ゴムがエチレンオクテンラバーを有していることで、乾湿感と硬軟感とを低下させることなく、熱可塑性エラストマー組成物の低コスト化が図られる。
【0018】
上記オレフィン系ゴムの粒径は、0.3μm以上に設定することが好ましい。これは、ゴムの粒径が小さすぎると、熱可塑性エラストマー組成物からなる成形部材の耐衝撃性が低下してしまうためである。また、ゴム粒径を0.3μm以上に設定することでゴムの微細化が必要なくなるため、製造コストの低減化が図られる。
【0019】
本発明による成形部材は、請求項1に記載の熱可塑性エラストマー組成物を成形してなる成形部材である。
【0020】
上記成形部材は、オレフィン系ゴムの粒径を0.3μm以上でかつ、部材表面部におけるオレフィン系ゴムの最大粒径を3μm以下に設定されている。
【0021】
上述したように、オレフィン系ゴムの粒径を0.3μm以上とすることで、成形部材の耐衝撃性が確保される。また、部材表面部におけるゴム粒径は、乾湿感に影響し、ゴム粒径が大きいと表面のべたつき感が強まる。そこで、部材表面部におけるオレフィン系ゴムの最大粒径は3μm以下とすることが好ましい。こうすることで、成形部材の乾湿感が向上する。
【0022】
上記成形部材は、部材表面の平均摩擦係数が0.27以下でかつ、最大荷重1cm当り30gf以下(3.0×10Pa以下)の領域での変位−荷重特性において、圧縮仕事量が0.022gf・cm/cm(0.022×10−2N・cm/cm)以上であるとしてもよい。
【0023】
これは、成形部材の乾湿感及び硬軟感は、摩擦特性及び圧縮特性によって左右されること、換言すれば、これらの特性を定量化することによって触感を定量的に測定し、その良否を判定できることを知見したことに基づくものである。すなわち、乾湿感を左右する平均摩擦係数が上記の値を越えると、塩化ビニル樹脂と同等若しくはそれ以上の触感品質(乾湿感)を安定して得ることが難しい。また、硬軟感を左右する圧縮仕事量が上記の値未満では、塩化ビニル樹脂と同等若しくはそれ以上の触感品質(硬軟感)を安定して得ることが難しい。
【0024】
成形部材の圧縮回復性は、上記領域の上記変位−荷重特性において、53〜65%であることが好ましい。圧縮回復性が上記の範囲から外れると、塩化ビニル樹脂と同等若しくはそれ以上の触感品質を安定して得ることが難しいからである。
【0025】
上記領域の上記変位−荷重特性において、成形部材の圧縮回復仕事量は0.012gf・cm/cm(0.012×10−2N・cm/cm)以上でかつ、圧縮歪量は0.0019cm以上であることがさらに好ましい。圧縮特性(圧縮回復仕事量及び圧縮歪量)が上記の範囲から外れると、塩化ビニル樹脂と同等若しくはそれ以上の触感品質を安定して得ることが難しいからである。
【0026】
上記の成形部材は、塩化ビニル樹脂と同等若しくはそれ以上の触感品質が得られるため、車両用内装部材として最適に用いることができる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の熱可塑性エラストマー組成物及びその成形部材によれば、PP;2〜14質量%、PB−1;19〜35質量%、オレフィン系ゴム;30〜52質量%を含有し、質量比PB−1/(PP+PB−1)を56〜90%、質量比PB−1/(PP+PB−1+オレフィン系ゴム)を25〜47%とすることによって、乾湿感と硬軟感とが両立し、塩化ビニル樹脂と同等若しくはそれ以上の手触り感を得ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。
【0029】
(1)官能評価
まず、成形部材としての自動車用内装材の表皮の手触り感(触感)について、その良否や特徴を定量的に評価できるようにするために、人間の実際の触感に基づいた官能評価について説明する。本実施形態では、人間の触感について体系的なデータを得るために、男女及び各年齢層合わせて30人のメンバで構成されるグループ(評価会)を設定し、この評価会で種々の内装表皮材についてその触感を評価し、触感品質のデータを採取した。
【0030】
この官能評価は、各表皮材サンプルに対して、乾湿感(ベタベタ/カサカサ)、粗滑感(ツルツル/ザラザラ)、温冷感(熱い/冷たい)及び硬軟感(やわらかい/かたい)の4つの感性因子について調べた。評価方法としては、被験者に分かりやすく、また、サンプルどうしの位置関係を把握しやすい「一対比較法」を採用した。この方法で、各サンプル毎に、30人全ての被験者が上記4つの感性因子について評価した。そして、その各サンプル毎に、全データを統計処理して各感性因子についての評価結果を数値(スコア)化し、評価結果を表す指標とした。
【0031】
この官能評価テストの結果に基づいて各感性因子の触感への寄与度を調べると、乾湿感と硬軟感とが、触感にとって特に大きな感性因子であることが分かった。
【0032】
(2)物理特性の測定方法
次に、上記触感の官能評価に見合った(相関性のある)物理特性の測定を行うために測定方法及び計測条件を調べた。
【0033】
触感の官能評価テストでは、被験者はサンプルの表面を擦る動作と、サンプルを押す動作との2つ動作を行う。このうち擦る動作は、表皮材の摩擦特性に対応し、押す動作は、表皮材の圧縮特性に対応する。
【0034】
2−1)摩擦特性
この摩擦特性は乾湿感や粗滑感の指標を示すと考えられるもので、図1にその概略構成を示すような試験装置1(KES摩擦テスター)で測定した。すなわち、サンプルテーブル2上にサンプルSを載置して固定し、このサンプルSの表面に、アーム3の先端側に取り付けられた接触子4を接触させる。この接触子4は多数のピアノ線を備えており、このピアノ線がサンプルSの表面に接触している。上側に重り6を載せたアーム3の基端側には、摩擦力センサ5が位置している。そして、テーブル2を水平面内で移動させることにより、サンプルSの表面とピアノ線との間に摩擦力が発生し、これを摩擦力センサ5で計測する。このことにより、そのサンプルSの摩擦特性が測定できる。尚、アーム3上の重り6を変えることで発生する摩擦力を変化させることができる。
【0035】
この摩擦特性テストを行う際、重り6による単位面積当たりの荷重を2.0×10Paとし、テーブル2の移動速度を1mm/秒とした。尚、官能評価テストで、被験者がサンプルSに指で触れる(擦る)ときの単位面積当たりの荷重は約2.0×10Paであり、移動速度は最高でも10mm/秒以下である。このような装置により、各サンプルSについて、表面の平均摩擦係数及び摩擦係数の平均偏差を測定した。
【0036】
2−2)圧縮特性
この圧縮特性は硬軟感の指標を示すと考えられる。例えばJIS−Aの硬さゲージで、サンプルの硬軟感を測定する方法が規定されているが、この方法で測定した場合、官能評価テストの結果に見合った(相関性がある)測定結果が得られなかった。これは、JIS−Aの測定における押圧子の先端がかなり細くなっており、サンプルS表面に作用する単位面積当たりの圧縮荷重が2.0×10Paと、過度に大きくなるからであると考えられる。
【0037】
つまり、硬軟感には、軽く触れた時の低荷重が関係していると考えられるため、本実施形態では、図2にその概略構成を示すような試験装置11(KES圧縮テスター)で、サンプルの圧縮特性を測定する。すなわち、固定テーブル12上にサンプルSを載置した状態で、フラットな下端面を有する押圧子13でサンプルSの表面を圧縮し、圧縮力センサ14で計測を行う。この場合の単位面積当たりの圧縮荷重は3.0×10Paとする。この方法で計測することにより、官能評価テストでの結果と正の相関性を有するデータが得られた。
【0038】
そこで、この装置によって、各サンプルSについて変位−荷重特性を測定し、その特性曲線に基づいて、圧縮仕事量、圧縮回復仕事量、圧縮回復性、圧縮剛さ、圧縮歪量、圧縮歪率の各パラメータを算出した。図3に変位−荷重特性曲線をモデル化したものを示す。この図3を参照しながら、上記各パラメータを説明する。各パラメータは、以下のようにして求めることができるものである。
【0039】
・圧縮仕事量(gf・cm/cm)=aの面積+bの面積
・圧縮回復仕事量(gf・cm/cm)=bの面積
・圧縮回復性(%)=(圧縮回復仕事量/圧縮仕事量)×100
・圧縮剛さ(%)=(aの面積+bの面積)/三角形ABCの面積×100
・圧縮歪量(cm)=Т1−Т2
・圧縮歪率(%)=[(Т1−Т2)/Т1]×100
ここに、Т1はサンプルの初期厚みで、Т2は最大荷重(3.0×10Pa、30gf/cm)時のサンプル厚みである。
【0040】
(3)熱可塑性エラストマー組成物及びその成形部材
前述のように、表皮材の表面触感に対しては乾湿感と硬軟感とが特に大きな影響を及ぼすので、触感品質の優れた表皮材を得るためには、両感性因子間のバランスの良い材料を用いる必要がある。
【0041】
そこで、従来の熱可塑性エラストマー(TPO)で、ゴム成分とPP(ポリプロピレン)成分のバランスを取ることにより、乾湿感と硬軟感を調整し両者のバランスを好適に取ることがまず考えられる。しかしながら、塩化ビニル樹脂並に軟らかくなるようにゴム成分を増加させるとべた付き感が強くなり過ぎ、また、塩化ビニル樹脂並のしっとり感が得られるようにゴム成分を減らせば、今度は硬く感じるようになってしまう。したがって、ゴム成分とPP成分を調整して上記両感性因子を高次元でバランスさせて良好な触感を得ることは難しい。
【0042】
また、例えば熱可塑性エラストマーに第3成分を含有させ、これにより、乾湿感と硬軟感とを向上させることが考えられる。例えば、第3成分として、ゲル状のシリコンゴムを熱可塑性エラストマーに含有させ、このシリコンゴムを部材表面に浮き出させると、乾湿感と硬軟感とが両立する。しかしながらこの場合、コストの増大を招くという不都合がある。
【0043】
また、図4に示すように、圧縮特性に関して、塩化ビニル樹脂(図4の実線曲線参照)が、ТPОの試作品(図4の1点鎖線曲線参照)に比して低荷重時により大きく変形することを見出した。すなわち、表皮材の硬軟感には、たわみ量と圧力の関係で、初期の立ち上がりが関係している。
【0044】
そこで、本実施形態では、樹脂成分を工夫することによって、硬軟感を向上させることとした。これは、ゴムの成分量によって硬軟感を向上させると、乾湿感が低下するためである。
【0045】
具体的には、上述したように、硬軟感には、たわみ量と圧力の関係で初期の立ち上がりが重要であることから、PPの一部を、このPPよりも弾性率が小さくかつ柔軟であるPB−1で置換することとする。こうすることにより、乾湿感を低下させることなく、硬軟感を向上させることが可能になる。また、PB−1のSP値は8.3であり、PPのSP値8.1と略同じである。これにより、PP及びPB−1が均等に混ざり合うため、硬軟感を確実に向上させることができる。
【0046】
また、本実施形態では、ゴムの質を向上させることによって、乾湿感を向上させることとした。これは、ゴムの成分量によって乾湿感を向上させると、硬軟感が低下するためである。
【0047】
具体的には、ゴム成分を、EPDM(エチレン−プロピレンゴム)を有するオレフィン系ゴムとした。EPDMはSP値が8.0であり、PP及びPB−1のSP値と略同じである。このため、EPDMは樹脂成分との相溶性がよく、樹脂中に微分散する。ゴム成分と樹脂成分との相溶性が悪いときには、部材表面で大きなゴム塊が生じ、その結果、部材表面のべたつき感が強くなって乾湿感が低下してしまうが、ゴム成分を樹脂中で微分散させることにより、硬軟感を低下させることなく、乾湿感を向上させることが可能になる。
【0048】
上記オレフィン系ゴムは、EOR(エチレンオクテンラバー)をさらに有してもよい。TPOの製造過程において、EORは、EPDMと同一工程で添加することができる。このため、EORを採用することによって製造コストの低減化が図られる。また、EORのSP値は8.1であり、樹脂成分との相溶性がEPDMよりも高い。このため、EORを含有させても乾湿感を低下させることはない。
【0049】
次に、熱可塑性エラストマー組成物におけるPP,PB−1、EPDM,EORの各成分の好ましい含有量、及び、その成形部材の好ましい特性値について説明する。ここでは、PP,PB−1、EPDM,EORの各成分の含有量を異ならせた実施例2〜実施例5及び比較例1〜4の、合計8種類の熱可塑性エラストマーを作成した。各例の組成を表1に示す。尚、表1、及び後述する図5〜7,10では、各成分の含有量を重量%(wt%)で表す。
【0050】
【表1】
Figure 0004186642
【0051】
ここで、比較例2は、PB−1を含有しない例である。また、比較例1〜4はEORを含有しない例である。尚、実施例2〜5及び比較例1〜4の全てにおいて、成分の混合性及び成形部材の成形性の観点から鉱物性オイル及びシリコンオイルを含有させている。
【0052】
上記各例の熱可塑性エラストマーからなる部材サンプルを作成し、各サンプルについて、官能評価テストを行った。その結果を表1に示す。ここで、官能評価は4段階で評価し、表中「○」は、よい、「△」は、ややよい、「△〜×」は、やや悪い、「×」は、悪いである。
【0053】
また、上記各サンプルについて、上述した測定方法に従って、摩擦特性及び圧縮特性を測定した。表1に、その結果を示す。
【0054】
先ず、PP、PB−1及びオレフィン系ゴムの各成分について、好ましい含有量を確認する。
【0055】
図5は、実施例2〜5及び比較例1〜4の各例について、官能評価テストの結果を、PP量(wt%)−平均摩擦係数平面にプロットした図である。尚、以下、図5〜図11の各図において、「○」は官能評価の「○(よい)」に対応し、「◆」は官能評価の「△(ややよい)」に対応し、「▲」は官能評価の「△〜×(やや悪い)」に対応し、「×」は官能評価の「×(悪い)」に対応する。
【0056】
図5から、官能評価で「よい」又は「ややよい」と評価される熱可塑性エラストマーのPP含有量は14wt%以下である。これは、PPの含有量が多すぎると部材表面が硬くなって、硬軟感が低下するためと考えられる。一方、PB−1が液体であることから、PPの含有量が少なすぎると、その部材は自己形状保持が出来なくなる。この観点からはPPの含有量は、2wt%以上とすることが好ましい。従って、PPの含有量は2〜14wt%とするのが好ましい。
【0057】
図6は、官能評価テストの結果を、PB−1量(wt%)−平均摩擦係数平面にプロットした図である。図6から、官能評価で「よい」又は「ややよい」と評価される熱可塑性エラストマーのPB−1含有量は19wt%以上である。これは、PB−1の含有量が少なすぎると部材表面が硬くなって、硬軟感が低下するためと考えられる。また、PB−1の含有量が多すぎると、その部材は自己形状保持が出来なくなる。この観点からはPB−1の含有量は、35wt%以下とすることが好ましい。従って、PB−1の含有量は19〜35wt%とするのが好ましい。
【0058】
図7は、官能評価テストの結果を、オレフィン系ゴム(EPDM+EOR)の含有量(wt%)−平均摩擦係数平面にプロットした図である。図7から、官能評価で「よい」又は「ややよい」と評価される熱可塑性エラストマーのオレフィン系ゴム量は30〜52wt%である。これは、オレフィン系ゴムの含有量が少なすぎると部材表面が硬くなって、硬軟感が低下し、逆に、オレフィン系ゴムの含有量が多すぎると部材表面のべたつき感が強まって、乾湿感が低下するためと考えられる。
【0059】
次に、PP、PB−1及びオレフィン系ゴムの各成分の好ましい含有割合を確認すべく、縦軸を重量比、PB−1/(PP+PB−1+オレフィン系ゴム)%とし、横軸を重量比、PB−1/(PP+PB−1)%とした平面に、官能評価テストの結果をプロットした図を図8に示す。図8から、官能評価で「よい」又は「ややよい」と評価される熱可塑性エラストマーは、PB−1/(PP+PB−1)が56〜90%でかつ、PB−1/(PP+PB−1+オレフィン系ゴム)が25〜47%である。
【0060】
以上から、熱可塑性エラストマー組成物の組成としては、
・ポリプロピレン樹脂(PP);2〜14wt%
・ポリ1−ブテン樹脂(PB−1);19〜35wt%
・オレフィン系ゴム;30〜52wt%
・重量比PB−1/(PP+PB−1);56〜90%
・重量比PB−1/(PP+PB−1+オレフィン系ゴム);25〜47%
が好ましい。
【0061】
次に、成形部材の好ましい特性値について確認する。先ず、図9は、官能評価テストの結果を、圧縮仕事量−平均摩擦係数平面にプロットした図である。図9から、官能評価で「よい」と評価される成形部材は、平均摩擦係数が0.27以下でかつ、圧縮仕事量が0.022gf・cm/cm(0.022×10−2N・cm/cm)以上である。
【0062】
図10は、官能評価テストの結果を、PP量−圧縮回復性平面にプロットした図である。図10から、データのばらつきを考慮すると、官能評価で「よい」と評価される成形部材は、圧縮回復性が53〜65%である。
【0063】
図11は、官能評価テストの結果を、圧縮歪量−圧縮回復仕事量平面にプロットした図である。同図によると、官能評価で「よい」と評価される成形部材は、圧縮回復仕事量が0.012gf・cm/cm(0.012×10−2N・cm/cm)以上でかつ、圧縮歪量が0.0019cm以上である。
【0064】
以上から、成形部材の好ましい特性値は、
・平均摩擦係数;0.27以下でかつ、圧縮仕事量;0.022gf・cm/cm以下
・圧縮回復性;53〜65%
・圧縮回復仕事量;0.012gf・cm/cmでかつ、圧縮歪量;0.0019cm
となる。
【0065】
最後に、熱可塑性エラストマーにおける好ましいゴム粒径について確認する。図12及び図13はそれぞれは、官能評価で「よい」と評価された比較例3及び実施例2の熱可塑性エラストマーで成形した成形部材の表面部を拡大して示す顕微鏡写真であり、図14は、官能評価で「悪い」と評価された比較例1の熱可塑性エラストマーで成形した成形部材の表面部を拡大して示す顕微鏡写真である。また表1に、これら実施例2及び比較例1,3の表面部における最小ゴム粒径と、最大ゴム粒径とをそれぞれ示す。
【0066】
先ず、図14を参照すると、比較例1に係る成形部材の表面部には、比較的大きなゴム塊(同図において黒く見える部分)が存在している。逆に、図12,13を参照すると、比較例3及び実施例2に係る成形部材の表面部には、大きなゴム塊は見当たらず、ゴム塊の大きさが小さいことが判る。この結果から、成形部材の表面部に大きなゴム塊が存在していると、表面がべたつき感が強くなり、その結果、乾湿感が低下するものと考えられる。
【0067】
つまり、部材表面部におけるゴムの最大粒径は、3μm以下とすることが好ましい。こうすることで、乾湿感の低下が抑制される。乾湿感の観点からは、ゴム粒径は小さい方がよいといえるが、熱可塑性エラストマーに含まれる各ゴム粒径が余り小さいと、成形部材の耐衝撃性が低下してしまう。そこで、ゴムの粒径は0.3μm以上とすることが好ましい。
【0068】
本実施形態で得られる自動車用内装材の表皮材は、例えば射出成形により、非常に高い生産効率で製造することができる。また、例えばコンソールリッドやインストルメントパネル、更にはスイッチ類等、他の製品にも、或いは射出成形以外の他のプロセスでの成形されるものについても、有効に適用することが可能である。
【0069】
また、本実施形態で得られる表皮材(熱可塑性を有する成形部材)は、当該熱可塑性エラストマー材料を成形品表面の第一の層に、ガラス長繊維強化PPを成形品裏面の第二の層に射出成形されることで、高強度かつ触感に優れるリフトゲートモジュール、トリムモジュール、ドアモジュール等の自動車用モジュール内装部品を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 摩擦特性試験の試験装置の構成を示す図である。
【図2】 圧縮特性試験の試験装置の構成を示す図である。
【図3】 変位−荷重特性曲線をモデル化して示す図である。
【図4】 塩化ビニル樹脂の圧縮特性と、熱可塑性エラストマーの圧縮特性とを示す図である。
【図5】 官能評価テストの結果を、PP量−平均摩擦係数平面にプロットした図である。
【図6】 官能評価テストの結果を、PB−1量−平均摩擦係数平面にプロットした図である。
【図7】 官能評価テストの結果を、オレフィン系ゴム量−平均摩擦係数平面にプロットした図である。
【図8】 官能評価テストの結果を、[PB−1/(PP+PB−1)]−[PB−1/(PP+PB−1+オレフィン系ゴム)]平面にプロットした図である。
【図9】 官能評価テストの結果を、圧縮仕事量−平均摩擦係数平面にプロットした図である。
【図10】 官能評価テストの結果を、PP量−圧縮回復性平面にプロットした図である。
【図11】 官能評価テストの結果を、圧縮歪量−圧縮回復仕事量平面にプロットした図である。
【図12】 比較例3に係るTPOの表面部を撮影した顕微鏡写真である。
【図13】 実施例2に係るTPOの表面部を撮影した顕微鏡写真である。
【図14】 比較例1に係るTPOの表面部を撮影した顕微鏡写真である。
【符号の説明】
1 摩擦試験装置
11 圧縮試験装置
S サンプル

Claims (4)

  1. ポリプロピレン樹脂(PP);2〜14質量%、
    ポリ1−ブテン樹脂(PB−1);19〜35質量%、
    EPDM及びエチレンオクテンラバーを有しかつ、SP値が7.5〜8.5であるオレフィン系ゴム;30〜52質量%、並びに
    鉱物性オイル及びシリコンオイル
    を含有し、
    質量比、PB−1/(PP+(PB−1))が56〜90%でかつ、
    質量比、PB−1/(PP+(PB−1)+オレフィン系ゴム)が25〜47%である
    ことを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物。
  2. 請求項1において、
    オレフィン系ゴムの粒径は、0.3μm以上に設定されていることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物。
  3. 請求項1に記載の熱可塑性エラストマー組成物を成形してなる成形部材であって、
    オレフィン系ゴムの粒径が0.3μm以上でかつ、部材表面部におけるオレフィン系ゴムの最大粒径が3μm以下に設定されていることを特徴とする成形部材。
  4. 請求項3において、
    車両用内装部材であることを特徴とする成形部材。
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