JPH1080936A - 自動車内装用成形品 - Google Patents

自動車内装用成形品

Info

Publication number
JPH1080936A
JPH1080936A JP23810296A JP23810296A JPH1080936A JP H1080936 A JPH1080936 A JP H1080936A JP 23810296 A JP23810296 A JP 23810296A JP 23810296 A JP23810296 A JP 23810296A JP H1080936 A JPH1080936 A JP H1080936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tpe
tpu
molded article
skin layer
thermoplastic elastomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP23810296A
Other languages
English (en)
Inventor
Masafumi Kurokawa
雅文 黒川
Takayuki Ito
孝幸 伊藤
Junji Koizumi
順二 小泉
Motoji Matsuura
元司 松浦
Kimio Shirogishi
喜美男 城岸
Tsugunori Sugiura
嗣典 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP23810296A priority Critical patent/JPH1080936A/ja
Priority to US08/925,327 priority patent/US5945206A/en
Publication of JPH1080936A publication Critical patent/JPH1080936A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 反応射出成形(RIM)ウレタンによるイン
テグラルスキン並みの把持ソフト感が、RIMウレタン
によらずに得られる自動車内装用成形品を提供するこ
と。 【解決手段】 硬質芯部12と、硬質芯部12を被覆す
る軟質被覆部14とを備えた自動車内装用成形品。軟質
被覆部14が、成形品外面と硬質芯部接触面とを形成す
るスキン層16と、該スキン層16で包まれるパッディ
ング層18とからなる。スキン層16が耐摩耗性を有す
る第一熱可塑性エラストマー(第一TPE)で、パッデ
ング層18が、前記第一TPEより柔らかい第二熱可塑
性エラストマー(第二TPE)で、それぞれ形成されて
いる。第一TPEが、ウレタン系熱可塑性エラストマー
(TPU)又はTPUをベースとするTPU系ポリマー
アロイである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬質芯部と、該硬
質芯部を被覆する軟質被覆部とを備えた自動車内装用成
形品に関する。
【0002】特に、ステアリングホイール・アームレス
ト・シフトレバーノブ・アシストグリップ等(以下、ス
テアリングホイール等という。)の触感とともに耐摩耗
性が要求される自動車内装用成形品、さらには、無塗装
仕様のものに好適な発明に関する。
【0003】
【従来の技術】昨今、ステアリングホイール等の自動車
内装用成形品においては、その触感(手触り感)の関係
上、良好な手触り感を容易に得ることができる軟質仕様
のポリウレンタン(RIMウレタン材料)によるインテ
グラルスキンフォームや、可塑剤を多量に配合したポリ
塩化ビニル(軟質PVC材料)をベースとする材料で軟
質被覆部を成形していた。
【0004】しかし、RIMウレタン材料は、熱硬化性
であるため、再生利用が困難であるとともに、RIMウ
レタン成形は、イニシャルコスト、ランニングコスト
(材料費)共に割り高であった。
【0005】他方、軟質PVC材料は、熱可塑性である
が、多量の可塑剤を含む上、加熱により塩素ガスが発生
して、やはり、再生利用が困難であるとともに、比重も
大きく、自動車内装用成形品としては不適であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、TPU
のもつ触感等の各種特性に着目し、自動車内装用成形品
の材料として検討をした。しかし、TPUは、相対的に
硬度が高く、それのみでは、RIMウレタンによるイン
テグラルスキン並みの把持ソフト感を得難かった。な
お、ソフト感を得るために軟質タイプ(HS (JIS A)7
0度以下)を採用することも考えられるが、所定の耐摩
耗性を得難く、自動車内装用成形品への適用は困難であ
った。
【0007】また、他のオレフィン系、スチレン系等の
熱可塑性エラストマーで軟質被覆部を形成することも考
えられるが、耐摩耗性に欠けるとともに、ベタツキ感が
あり、やはり、自動車内装用成形品への適用は困難であ
った。
【0008】本発明は、上記にかんがみて、RIMウレ
タンによるインテグラルスキン並みの把持ソフト感が、
RIMウレタンによらずに得られる自動車内装用成形品
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車内装用成
形品は、上記課題を下記構成により解決するものであ
る。
【0010】硬質芯部と、該硬質芯部を被覆する軟質被
覆部とを備えた自動車内装用成形品において、軟質被覆
部が、成形品外面と硬質芯部接触面とを形成するスキン
層と、該スキン層で包まれるパッディング層とからな
り、スキン層が耐摩耗性を有する第一熱可塑性エラスト
マー(以下「第一TPE」と略す。)で、パッディング
層が、第一TPEより柔らかい第二熱可塑性エラストマ
ー(以下「第二TPE」と略す。)で、それぞれ形成さ
れ、第一TPEが、ウレタン系熱可塑性エラストマー
(以下「TPU」と略す。)又はTPUをベースとする
TPU系ポリマーアロイである、ことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1に示すようなステアリングホイール(自動車内
装用成形品)を例に採り説明をする。なお、配合単位
は、特に断らない限り、重量単位である。また、括弧内
の比較例及び実施例は、後述の試験例におけるものであ
る。
【0012】(1) 本発明のステアリングホイール10
は、芯金(硬質芯部)12と、該芯金12を被覆する芯
金被覆部(軟質被覆部)14とを備えたものである。
【0013】(2) 上記構成において、軟質被覆部14
が、成形品外面16aと硬質芯部接触面16bとを形成
するスキン層16と、該スキン層16で包まれるパッデ
ィング層18とからなる。
【0014】(3) スキン層16が耐摩耗性を有する第一
TPEで、パッディング層18が、第一TPEより柔ら
かい第二TPEで、それぞれ形成されている。
【0015】より具体的には、第一TPEとしては、硬
さHS (JIS A)70〜100度、望ましくはHS (JIS
A)75〜95度ものを、第二TPEとしては、硬さHS
(JIS A)10〜60度、望ましくはHS (JIS A)25〜
50度ものをそれぞれ使用する。第一TPEが硬過ぎる
と、成形品に把持ソフト感を得難く、柔らか過ぎると、
成形品表面に、耐擦傷性、さらには、ベタツキ性におい
て問題が発生し易い。
【0016】第二TPEが硬過ぎると、やはり、成形品
に把持ソフト感を得難く、柔らか過ぎると、スキン層1
6とパッディング層18との間に物性差が発生して、一
体感を担保し難くなる。
【0017】ここで、第一TPEは、TPU又はTPU
をベースとするTPU系ポリマーアロイとする。
【0018】上記TPUのイソシアナート成分は、ジフ
ェニルメタンジイソシアナート(MDI)、トリレンジ
イソシナート(TDI)等の芳香族系でもよいが、耐光
性等の見地から、ヘキサメチレンジイソシアナート(H
MDI)、イソホロンジイソシアナート、水素添加TD
I、キシレン−α、α′−ジイソシアナート(XDI)
等の脂肪族系のもの、特に、HMDIが望ましい。
【0019】また、TPUのポリオール成分は、ポリエ
ステル系、ポリエーテル系を問わない。ポリエステル系
としては、エチレンアジペート系、ブチレンアジペート
系、エチレンブチレンアジペート系、カプロラクトン
系、ポリ炭酸エステル系等を挙げることができる。ポリ
エーテル系としては、ポリテトラメチレングリコール系
等を挙げることができる。
【0020】そして、上記TPU系ポリマーアロイが、
イソシアナート成分が脂肪族系であるTPUと、アクリ
レート・スチレン・アクリロニトリル三元系共重合体
(ASA)とを少なくとも必須成分とするものであるこ
とが望ましい。
【0021】ここで、TPUとASAとのブレンド比
は、TPU/ASA=20/80〜95/5、望ましく
は40/60〜90/10、更に望ましくは50/50
〜80/20とする。ASAが過少では、把持ソフト感
を得難く、過多となると、ベタツキ性を有し、しかも、
耐摩耗性を得難くなる。
【0022】上記ASAは、基本的には、アクリレート
(a) 、スチレン(b) 、アクリロニトリル(c) の各単位含
有量が、通常、(a) /(b) /(c) =50/25/25〜
90/5/5、望ましくは、60/20/20〜80/
10/10であって、成形品硬度(JIS A)が40〜8
0、望ましくは、50〜70のものを使用する。
【0023】ここで、アクリレート(アクリル酸エステ
ル)としては、ブチルアクリレートを必須とするが、ブ
チルアクリレートを、約40%以下の2−エチルヘキシ
ルアクリレートに置換させたものであってもよく、さら
にはメチル・エチル(メタ)アクレートを、アクリレー
ト成分全体に対して40%以下、望ましくは10〜30
%含ませることが望ましい。
【0024】上記ASAは、慣用の乳化重合系を用いて
ラジカル重合により合成する。その合成法としては、米
国特許5380785号明細書に記載の下記方法で行う
ことができる。
【0025】「(I)(i) ブチルアクリレート(40モ
ル%以下の範囲で2−エチルヘキシルアクリレートで置
換可能)、(ii)メチル・エチル(メタ)アクリレートか
ら選択される少なくとも一種のアクリレート、(iii) ア
クリロニトリル、(iv)架橋剤(多官能アクリレート)、
及び(v)マレエート高級脂肪酸モノエステルの混合物を
乳化重合法で、ラテックスを含む核ポリマーを合成する
工程、と(II)さらに、(i) スチレン、(ii) 残量アク
リロニトリル、及び(iii) 残量架橋剤を該核ポリマーに
添加してゴムポリマーを含む乳化液を合成する工程、
(III )該乳化液からゴムポリマーを回収する工程から
なる。」 上記第二TPEとしては、第一TPEより柔らかいもの
を使用するならば、特に限定されず、第一TPEに使用
したTPUより柔らかい同種のTPUを使用できる他、
ポリオレフィン系(TPO)、スチレン系(TPS)、
ポリアミド系、ポリエステル系、等任意に使用可能であ
る。特に、TPO及びTPSは、プロセスオイル等の添
加により硬度調整が可能であり、所望の低硬度、柔軟性
が得られるため望ましい。
【0026】特に、硬度HS (JIS A)60度以下のTP
EとTPUとを必須成分とするポリマーアロイを、第二
TPEとすることが望ましい。該ポリマーアロイの組成
比は、望ましくはTPE/TPU=90/10〜50/
50であり、更に望ましくは、TPE/TPU=85/
15〜60/40である。
【0027】他方、軽量化等の見地から、極性基等を導
入したTPO系、TPS系のものとTPUとからなるポ
リマーアロイを使用することも考えられる。上記極性基
としては、カルボキシル基、水酸基、エポキシ基等を挙
げることができる。
【0028】ここで、TPOとは、PP、PE等の結晶
性ポリオレフィンを硬質相とするTPEであり、軟質相
は、通常、エチレン−α−オレフィン系ゴムであるが、
後述のSEPS、SEBS等のTPS、NBR等の使用
したものも含まれる。また、軟質相となるゴム成分を、
部分架橋または完全架橋させたものも含まれる。上記α
−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−
ヘキセン、1−デセン等を挙げることができる。
【0029】上記TPSとしては、SIS(PSーポリ
イソプレン−PSトリブロック共重合体またはそれが主
体)のSBS(PS−ポリブタジエン−PSトリブロッ
ク共重合体またはそれが主体)、及びそれらのそれらの
水添物であるSEBS(PS−ポリエチレン/ポリブチ
レン−PS)、SEPS(PS−ポリエチレン/ポリプ
ロピレン−PS)、水添SBR(水素添加スチレンブタ
ジエンゴム)等を挙げることができる。
【0030】(4) 成形材料、成形品の調製: (i) 成形材料の調製 スキン層を形成する第一TPE、及び、パッディング層
を形成する第二TPEは、上記の各ベースポリマーに、
成射出形性及び硬度調整のために、必要に応じて、プロ
セスオイル、他のポリマー等を加えるとともに、更に、
滑剤、軟化剤、無機充填剤、着色料、熱安定剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、老化防止剤、等の副資材を適宜加
えて、二軸押出機等で混練後、ペレット化等して、スキ
ン層及びパッディング層を形成する各射出成形材料を調
製する。
【0031】(ii)成形品の調製 ステアリングホイールの場合は、例えば、公知の二色射
出成形、いわゆるサンドイッチ成形により製造する。
【0032】芯金1を、金型のホイール部キャビティ中
央に配置し、金型内に第一TPE材料をスプルー・ラン
ナー・ゲートを介して注入する。
【0033】続いて、第二TPE材料を、第一TPE材
料と同じスプルー・ランナー・ゲートを介して(射出シ
リンダは異なる。)注入してパッディング層18を形成
する(図1参照)。そして、冷却硬化後、成形品を離型
する。
【0034】こうして、成形品外面16a側と硬質芯部
接触面16bとからなるスキン層16が形成される。こ
こで、スキン層の肉厚は、0.1〜3mm、望ましくは、
0.5〜1.3mm、更に望ましくは、1mm前後とする
る。薄過ぎると、耐摩耗性、機械的強度を得難く、他
方、厚過ぎると、把持ソフト感を得難くなる。
【0035】こうして製造した成形品は、無塗装のまま
でもよいが、より高度の耐摩耗性・意匠性の要望に応じ
て、塗装使用としてもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る自動車内装用成形品は、上
記の如く、軟質被覆部を、成形品外面と硬質芯部接触面
とを形成するスキン層と、該スキン層で包まれるパッデ
ィング層とで形成し、スキン層を耐摩耗性を有する第一
TPEで、パッディング層を、第一TPEより柔らかい
第二TPEで、それぞれ形成するとともに、第一TPE
としてTPU又はTPUをベースとするTPU系ポリマ
ーアロイを使用することにより下記のような効果を奏す
る。
【0037】スキン層として耐摩耗性に優れた比較的硬
質のTPUをベースに使用しても、パッディング層とし
て柔らかいものを使用できるため、把持ソフト感を容易
に得ることができる。
【0038】従って、本発明の自動車内装用成形品は、
RIMウレタンによるインテグラルスキン並みの把持ソ
フト感が、RIMウレタンによらずに得られる。
【0039】更に、本発明の自動車内装用成形品は、第
一TPE及び第二TPEを適宜選択することによって、
再生利用ができ、省資源・省エネルギーに寄与すると共
に、環境面でも寄与するものである。
【0040】
【実施例】以下、本発明の効果を確認するために行った
実施例・比較例及び参考例について説明をする。
【0041】(1) 下記に、実施例及び比較例で用いた第
一TPE・第二TPEに使用した各成分の内容は下記の
通りである。
【0042】ASA アクリレート含量:70% スチレン含量: 15% アクリロニトリル含量:15% 硬度HS (JIS A):65 TPU−1(HMDI系TPU) イソシアネート成分:ヘキサメチレンジイソシアネート ポリオール成分:アジペート系 硬度HS (JIS A):95 TPU−2(MDI系TPU) イソシアネート成分:4,4′−ジメチルジイソシアネ
ート ポリエーテル成分:アジペート系 硬度HS (JIS A):85 TPO−1 PP/EPDM/プロセスオイル=30/50/20 硬度HS (JIS A):40 TPO−2 PP/SEPS/プロセスオイル=20/50/30 硬度(JIS A):15 TPO−3 PP/EPDM/プロセスオイル=50/40/10 硬度HS (JIS A):75 TPO−4 PP/SEBS/プロセスオイル=50/40/10 硬度HS (JIS A):70 酸変性TPO 上記TPO−1に無水マレイン酸をグラフト重合させた
もの(グラフト率:1wt%) 硬度HS (JIS A):40 TPEE 硬質相:ポリブチレンテレフタレート 軟質相:ポリエーテルポリオール 硬度(JIS A):75 RIMウレタン イソシアネート成分:ヘキサメチレンジイソシアネート ポリオール成分:アジペート系 硬度HS (JIS A):68 (2) 表1・2に示す処方のTPEまたはTPE組成物
を、ヘンシェルミキサー内で十分攪拌混合した後、22
0℃に設定したスクリュー径30mmの二軸押出機を通し
て混練し、各実施例・比較例に使用した成形用材料(ペ
レット)を調製した。
【0043】(3) 各実施例は、表1に示すスキン層及び
パッディング層の組み合わせによりステアリングホイー
ルのホイール被覆部をサンドイッチ成形し、各比較例
は、表2に示す成形用材料を用いてホイール被覆部を単
層射出成形した。こうして、調製した実施例・比較例に
ついて、下記項目の試験を行った。
【0044】なお、射出成形条件は、下記の通りとし
た。
【0045】成形条件…シリンダ温度:220℃、金型
温度:40℃、射出圧:38MPa 1)べたつき官能評価(常温) 試験片(40mm×110mm×2mmt)を指でなぞったと
きの触感を、数名のパネラーにより評価した。これらの
評価は、20℃(常温)と30℃において行い、パネラ
ー間の協議により決定した。評価基準は下記の通りとし
た。
【0046】5…ベタツクと感じない(合格)。
【0047】4…わずかにベタツクと感じる(合格)。
【0048】3…若干ベタツクと感じる(不合格)。
【0049】2…明らかにベタツクと感じる(不合
格)。
【0050】1…著しくベタツクと感じる(不合格)。
【0051】2)フォード摩耗試験:下記条件で、フォ
ード摩耗試験機を使用して摩耗試験を行い、試験前後の
試験片の厚みの差を測定した。
【0052】接触子:綿帆布、往復サイクル:60回/
分、ストローク:40mm 3)硬度 JIS K 6301 に準じて行った。
【0053】4)把持ソフト感 芯金(12.7mmφ)を用いて、スキン層(肉厚1mm)
を表示の各TPE材料を用いて、また、パッディング層
をTPE材料を用いて、サンドイッチ成形を行って、ス
テアリングホイールのホイール部を形成した。そして、
各ホイール部について、把持ソフト感を実際に手で把持
した触感を、数名のパネラーにより評価した。評価基準
は下記の通りとした。
【0054】3…柔らかいと感じる(合格)。
【0055】2…若干柔らかいと感じる(合格)。
【0056】1…硬いと感じる(不合格)。
【0057】5)把持一体感 上記把持ソフト間に使用したの同じステアリングホイー
ルを用いて、各ホイール部について、把持一体感を実際
に手で把持した触感を、数名のパネラーにより評価し
た。評価基準は下記の通りとした。
【0058】○…違和感なし(合格)。
【0059】△…違和感若干あり(合格)。
【0060】1…違和感あり(不合格)。
【0061】(3) 上記試験結果を表1・2に示す。本発
明の要件を満たす実施例(スキン層がTPU系の場合)
においては、耐べたつき感及び耐摩耗性が良好であると
ともに、把持ソフト感・一体感も良好であり、十分な実
用性を有することが分かる。他方、比較例においては、
把持ソフト感・一体感は良好であるが、耐べたつき感及
び耐摩耗性に問題が発生することが分かる。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用する成形品の一例であるステアリ
ングホイールのリング部の部分断面図
【符号の説明】
10 ステアリングホイール 12 芯金(硬質芯部) 14 芯金被覆部(軟質被覆部) 16 スキン層 16a 成形品外面 16b 硬質芯部接触面 18 パッディング層
【手続補正書】
【提出日】平成9年9月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】 特に、硬度H(JIS A)60度以
下のTPE(TPUを除く)とTPUとを必須成分とす
るポリマーアロイを、第二TPEとすることが望まし
い。該ポリマーアロイの組成比は、望ましくはTPE/
TPU=90/10〜50/50であり、更に望ましく
は、TPE/TPU=85/15〜60/40である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】 他方、混和性等の見地から、極性基等を
導入したTPO系、TPS系のものとTPUとからなる
ポリマーアロイを使用することも考えられる。極性基と
しては、カルボキシル基、水酸基、エポキシ基等を挙げ
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58 (72)発明者 小泉 順二 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 松浦 元司 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 城岸 喜美男 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 杉浦 嗣典 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質芯部と、該硬質芯部を被覆する軟質
    被覆部とを備えた自動車内装用成形品において、 前記軟質被覆部が、成形品外面と硬質芯部接触面とを形
    成するスキン層と、該スキン層で包まれるパッディング
    層とからなり、 前記スキン層が耐摩耗性を有する第一熱可塑性エラスト
    マー(以下「第一TPE」と略す。)で、前記パッディ
    ング層が、前記第一TPEより柔らかい第二熱可塑性エ
    ラストマー(以下「第二TPE」と略す。)で、それぞ
    れ形成され、 前記第一TPEが、ウレタン系熱可塑性エラストマー
    (以下「TPU」と略す。)又はTPUをベースとする
    TPU系ポリマーアロイである、 ことを特徴とする自動車内装用成形品。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記TPU系ポリマ
    ーアロイが、TPUとアクリレート・スチレン・アクリ
    ロニトリル三元系共重合体(以下「ASA」と略す。)
    とを必須成分として含み、重量組成比が、前者/後者=
    20/80〜95/5であることを特徴とする自動車内
    装用成形品。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記第二TPEが、
    硬度HS (JIS A)60度以下であり、TPUとスチレン
    系熱可塑性エラストマー(TPS)またはオレフィン系
    熱可塑性エラストマー(TPO)とを必須成分とし、重
    量組成比が、前者/後者=20/80〜30/70のも
    のであることを特徴とする自動車内装用成形品。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記TPUが、イソ
    シアナート成分を脂肪族系とするものであることを特徴
    とする自動車内装用成形品。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記第一TPEと、
    前記第二TPEとが、相互に熱融着可能な材料であるこ
    とを特徴とする自動車内装用成形品。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記スキン層の肉厚
    が、0.1〜3mmであることを特徴とする自動車内装用
    成形品。
JP23810296A 1996-09-09 1996-09-09 自動車内装用成形品 Withdrawn JPH1080936A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23810296A JPH1080936A (ja) 1996-09-09 1996-09-09 自動車内装用成形品
US08/925,327 US5945206A (en) 1996-09-09 1997-09-08 Interior molded article for automobiles

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23810296A JPH1080936A (ja) 1996-09-09 1996-09-09 自動車内装用成形品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1080936A true JPH1080936A (ja) 1998-03-31

Family

ID=17025213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23810296A Withdrawn JPH1080936A (ja) 1996-09-09 1996-09-09 自動車内装用成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1080936A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100808155B1 (ko) * 2001-07-24 2008-02-29 엘지전자 주식회사 손잡이 구조 및 그 제조방법
KR100808157B1 (ko) * 2001-10-26 2008-02-29 엘지전자 주식회사 손잡이 구조 및 그 제조방법
JP2013541440A (ja) * 2010-09-17 2013-11-14 バイエル・インテレクチュアル・プロパティ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 接着剤被覆物品の製造方法、その方法によって得られる製造物品、およびその製造物品の使用

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100808155B1 (ko) * 2001-07-24 2008-02-29 엘지전자 주식회사 손잡이 구조 및 그 제조방법
KR100808157B1 (ko) * 2001-10-26 2008-02-29 엘지전자 주식회사 손잡이 구조 및 그 제조방법
JP2013541440A (ja) * 2010-09-17 2013-11-14 バイエル・インテレクチュアル・プロパティ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 接着剤被覆物品の製造方法、その方法によって得られる製造物品、およびその製造物品の使用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111669985B (zh) 鞋底用构件和鞋
JP2006305916A (ja) 表皮付き積層体である車両内装部品、並びに非発泡ポリウレタン樹脂及びそれを用いた表皮付き積層体の製造方法
JP2003327822A (ja) 熱可塑性エラストマー樹脂組成物
US5786049A (en) Cover for a gas bag module
US5945206A (en) Interior molded article for automobiles
KR970008432B1 (ko) 에어백 수납용 커버
JP4037925B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物および複合成形体
Brydson Thermoplastic elastomers: properties and applications
KR970008429B1 (ko) 에어백 수납용 카버
JPH08324371A (ja) エアバッグ収納用ケース
JPH1080936A (ja) 自動車内装用成形品
JP2003147116A (ja) 発泡ビーズ、型内発泡成形体、型内発泡成形体の製造方法及び多層成形体
JPH07137189A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物からなる積層体
Dufton Thermoplastic Elastomers
JP2614797B2 (ja) 自動車用射出成形内装部品
KR970008430B1 (ko) 에어백 수납용 커버
JP2022071858A (ja) 熱可塑性ポリオレフィン系スラッシュ粉末組成物
JP3814998B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物及び成形体
JP3345076B2 (ja) 成形品の製造方法
JPH08157685A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP2001191456A (ja) 成形体及び成形体の製造方法
JPH0469848B2 (ja)
JPH10258483A (ja) 自動車用内装成形品
CN109476903A (zh) 鞋用缓冲组合物及鞋用缓冲构件
JP2001114920A (ja) 架橋発泡体及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031202