JPH0520068B2 - - Google Patents

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JPH0520068B2
JPH0520068B2 JP58091299A JP9129983A JPH0520068B2 JP H0520068 B2 JPH0520068 B2 JP H0520068B2 JP 58091299 A JP58091299 A JP 58091299A JP 9129983 A JP9129983 A JP 9129983A JP H0520068 B2 JPH0520068 B2 JP H0520068B2
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JP
Japan
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amino acid
producing
brevibacterium
producing bacteria
belonging
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JP58091299A
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Tadao Kobayashi
Masataka Tate
Tooru Kurasawa
Hiroshi Sonoda
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Ajinomoto Co Inc
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Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は発酵法によるL−アミノ酸又は5′−イ
ノシン酸の製造法に関し、更に詳細にはケーンモ
ラセス、シユークロース又はグルコースを主炭素
源とし、一定量のステツフエン廃液を含有する培
地を使用することを特徴とする発酵法によるL−
アミノ酸又は5′−イノシン酸の製造法に関する。 L−アミノ酸又は5′−イノシン酸の原料として
はケーンモラセス、ビートモラセス、シユークロ
ース又はグルコース(澱粉糖化液)が主として使
用されているが、本発明者等はケーンモラセス、
シユークロース又はグルコースを主炭素源として
より高収率でL−アミノ酸又は5′−イノシン酸を
製造することを目的として種々研究を重ねた結
果、ビート糖の製造工程で副生されるステツフエ
ン廃液を一定量培地に添加することにより収率が
著しく向上することを発見した。即ち、本発明
は、L−アミノ酸又は5′−イノシン酸生産菌をケ
ーンモラセス、シユークロース又はグルコースを
主炭素源とし、ステツフエン廃液を含有する培地
で培養し、L−アミノ酸又は5′−イノシン酸を生
成せしめることを特徴とする発酵法によるL−ア
ミノ酸又は5′−イノシン酸の製造法に係るもので
ある。 以下、本発明の方法について説明する。 本発明で使用する培地はケーンモラセス、シユ
ークロース又はグルコースを主炭素源とし、窒素
源、無機塩類、更に必要に応じてアミノ酸、ビタ
ミン等の有機微量栄養素を適宜含有する通常の培
地に、ステツフエン廃液を添加した培地が使用さ
れる。上記窒素源としては硫酸アンモニウム等の
アンモニウム塩、アンモニア、尿素等が用いら
れ、又無機塩類としてはリン酸塩、マグネシウム
塩、鉄塩、マンガン塩等が用いられる。有機微量
栄養素としてはアデニン、グアニン等の核酸、各
種アミノ酸、ビオチン、サイアミン等のビタミン
類が使用される。 本発明で使用するステツフエン廃液はビート糖
の製造工場に於て、いわゆるステツフエン法によ
り蔗糖を回収する際に生じる廃液であつて、更に
詳しくは、ビート廃糖蜜を水で稀釈し、要すれば
ラフイノースを酵素メリビアーゼで加水分解した
後、適量の生石灰を加え蔗糖を不溶性のカルシウ
ム塩として分離、回収した残りの廃液であり、利
用法については一部濃縮して肥料あるいは飼料用
として使用される程度であり、有効な利用方法の
開発が望まれていた。このステツフエン廃液には
若干の糖類をはじめとして有機能窒素、無機塩類
が含有されている。本発明に於ては、このステツ
フエン廃液を利用することによりL−アミノ酸又
は5′−イノシン酸発酵の収率を向上させると共に
ステツフエン廃液の有効活用をはかるものであ
る。 L−グルタミン及びL−アルギニン発酵におい
てステツフエン廃液を培地へ添加する量は総窒素
量として培地100ml当り10〜500mgの範囲が望まし
い。 L−イソロイシン、L−バリン、L−リジン及
びL−スレオニン発酵においてステツフエン廃液
を培地へ添加する量は総窒素量として培地100ml
当り10〜200mgの範囲が望ましい。 L−ヒスチジン、L−フエニルアラニン、L−
トリプトフアン、L−プロリン、L−セリン及び
5′−イノシン発酵においてステツフエン廃液を培
地へ添加する量は総窒素量として培地100ml当り
5〜100mgの範囲が望ましい。 各々の発酵において添加するステツフエン廃液
の総窒素量が望ましい範囲に入つていない場合は
添加効果は発揮されず、本発明の目的を達成する
ことはできない。 本発明で使用するL−グルタミン生産菌は通常
のL−グルタミン生産菌が使用され、例えば、次
のようないわゆるコリネフオームのL−グルタミ
ン生産菌が使用される。 ブレビバクテリウム FERM−P 4272 コリネバクテリウム・アセトアシドフイラム
ATCC 13870 培養方法及び発酵液からのL−グルタミンの採
取は常法に従つて行えばよく、特別な方法を必要
としない。 本発明で使用するL−アルギニン生産菌は通常
のL−アルギニン生産菌が使用され、例えば次の
ようないわゆるコリネフオームのL−アルギニン
生産菌が使用される。 ブレビバクテリウム・フラバム
FERM−P 4948 コリネバクテリウム・アセトアシドフイラム
FERM−P 4943 培養方法及び発酵液からのL−アルギニンの採
取は常法に従つて行えばよく、特別な方法を必要
としない。 本発明で使用するL−イソロイシン生産菌は通
常のL−イソロイシン生産菌が使用され、例えば
次のようないわゆるコリネフオームのL−イソロ
イシン生産菌が使用される。 ブレビバクテリウム・フラバム
FERM−P 3672 コリネバクテリウム・アセトアシドフイラム
FERM−P 2437 培養方法及び発酵液からのL−イソロイシンの
採取は常法に従つて行えばよく、特別な方法を必
要としない。 本発明で使用するL−バリン生産菌は通常のL
−バリン生産菌が使用され、例えば次のようない
わゆるコリネフオームのL−バリン生産菌が使用
される。 ブレビバクテリウム・ラクトフエルメンタム
FERM−P 1845 FERM BP−1896 コリネバクテリウム・グルタミクム
FERM−P 2601 FERM BP−1897 培養方法及び発酵液からのL−バリンの採取は
常法に従つて行えばよく、特別な方法を必要とし
ない。 本発明で使用するL−リジン生産菌は、通常の
L−リジン生産菌が使用され、例えば次のような
いわゆるコリネフオームのL−リジン生産菌が使
用される。 ブレビバクテリウム・フラバム
FERM−P 4558 コリネバクテリウム・ラクトフエルメンタム
FERM−P 4555 培養方法及び発酵液からのL−リジンの採取は
常法に従つて行えばよく、特別な方法を必要とし
ない。 本発明で使用するL−スレオニン生産菌は通常
のL−スレオニン生産菌が使用され、例えば次の
ようないわゆるコリネフオームのL−スレオニン
生産菌が使用される。 ブレビバクテリウム・フラバム
FERM−P 4165 コリネバクテリウム・アセトアシドフイラム
FERM−P 5510 セラチア・マルセツセンス FERM−P 5413 培養方法及び発酵液からのL−スレオニンの採
取は常法に従つて行えばよく、特別な方法を必要
としない。 本発明で使用するL−ヒスチジン生産菌は通常
のL−ヒスチジン生産菌が使用され、例えば次の
ようないわゆるコリネフオームのL−ヒスチジン
生産菌が使用される。 ブレビバクテリウム・フラバム
FERM−P 2317 コリネバクテリウム・アセトアシドフイラム
ATCC 21407 培養方法及び発酵液からのL−ヒスチジンの採
取は常法に従つて行えばよく、特別な方法を必要
としない。 本発明で使用するL−フエニルアラニン生産菌
は通常のL−フエニルアラニン生産菌が使用さ
れ、例えば次のようないわゆるコリネフオームの
L−フエニルアラニン生産菌が使用される。 ブレビバクテリウム・ラクトフエルメンタム
FERM−P 5417 コリネバクテリウム・アセトアシドフイラム
FERM−P 5415 培養方法及び発酵液からのL−フエニルアラニ
ンの採取は常法に従つて行えばよく、特別な方法
を必要としない。 本発明で使用するL−トリプトフアン生産菌は
通常のL−トリプトフアン生産菌が使用され、例
えば次のようないわゆるコリネフオーム又はバチ
ルス属のL−トリプトフアン生産菌が使用され
る。 ブレビバクテリウム・フラバム
FERM−P 2551 コリネバクテリウム・グルタミクム ATCC 21842 バチルス・ズブチリス FERM−P 1787 培養方法及び発酵液からのL−トリプトフアン
の採取は常法に従つて行えばよく、特別な方法を
必要としない。 本発明で使用するL−プロリン生産菌は通常の
L−プロリン生産菌が使用され、例えば次のよう
ないわゆるコリネフオームのL−プロリン生産菌
が使用される。 ブレビバクテリウム・ラクトフエルメンタム
FERM−P 4370 FERM BP−1219 コリネバクテリウム・グルタミクム
FERM−P 4372 培養方法及び発酵液からのL−プロリンの採取
は常法に従つて行えばよく、特別な方法を必要と
しない。 本発明で使用されるL−セリン生産菌は通常の
L−セリン生産菌が使用され、例えば次のような
L−セリン生産菌が使用される。 コリネバクテリウム・グリシノフイラム
FERM−P 1687 アルスロバクター・シトレウス ATCC 11624 ブレビバクテリウム・ヘルボラム IAM 1484 培養方法及び発酵液からのL−セリンの採取は
常法に従つて行えばよく、特別な方法を必要とし
ない。 本発明で使用する5′−イノシン酸生産菌は通常
の5′−イノシン酸生産菌が使用され、例えば次の
ようないわゆるコリネフオーム又はバチルス属の
5′−イノシン酸生産菌が使用される。 コリネバクテリウム・エキイ FERM−P 5397 コリネバクテリウム・SP FERM−P 4973 コリネバクテリウム・エキイ FERM−P 4971 ブレビバクテリウム・アンモニアゲネス
ATCC 15188 バチルス・ズブチルス FERM−P 4120 培養方法及び発酵液からの5′−イノシン酸の採
取は常法に従つて行えばよく、特別な方法を必要
としない。 以下実施例にて説明する。 実施例 1 北海道のビート製糖工場のステツフエン法工程
で副生されるステツフエン廃液を濃縮しシユーク
ロース濃度12.0g/dl、総窒素濃度2.0g/dl、灰
分17.0%のステツフエン濃縮廃液を調製した。 グルコース5g/dl、(NH42SO40.2g/dl、尿
素0.2g/dl、KH2PO40.15g/dl、MgSO・
7H20.04g/dl、FeSO4・7H2O0.1dl/dl、サイア
ミンHCl 100μg/l、ビチオン3μg/l、大豆蛋
白酸分解液を総窒素量として30dl/dlを含む種母
培地をPH7.0に調節しその50mlを500ml容肩付フラ
スコに入れ加熱殺菌した。これにグルタミン発酵
菌ブレビバクテリウム・フラバム FERM−P
4272を接種し、31.5℃に保ちつつ12時間振盪し
た。 一方、グルコース11g/dl、KH2PO40.25g/
dl、MgSO4・7H240dl/dl、(NH42SO41.5g/
dl、Na2SO41.5g/dl、FeSO4・7H2O0.1dl/dl、
ビオチン3.5μg/l、サイアミン・塩酸塩350μg/
lに前述のステツフエン廃液を総窒素量として
5、10、50、100、250、750dl/dl及び対照に大
豆蛋白酸分解を総窒素量として50dl/dlを夫々含
むPH6.5に調節した培地285mlを1容ジヤーフア
ーメンターに入れ殺菌した。これに上記種母培養
液をそれぞれ15mlずつ接種した。培養は31.5℃に
てNHガスにてPH6.5ないし6.0に保持しつつ通気
撹拌下に残グルコースが0.5g/dlになる迄行つ
た。 L−グルタミンの対糖重量収率は第1表に示す
通りである。
【表】 ステツフエン廃液を総窒素量10〜500dl/dl添
加した区で対照より収率が向上していた。ステツ
フエン廃液のみを総窒素量で50dl/dl添加した区
の培養液1を得、これより遠心分離にて菌体を
除き、上清を強酸性イオンを交換樹脂「ダイヤイ
オン」SK−1B(NH4 +型)に通過させた。樹脂を
水洗後2N−NH4OHにて溶出し、次いで溶出液
を濃縮し、これよりL−グルタミンの粗結晶
30.4gを得た。 実施例 2 グルコース10g/dl、(NH42SO46g/dl、
KH2PO40.1g/dl、MgSO4・7H20.04g/dl、
FeSO4・7H2O1dl/dl、MnSO4・4H2O1dl/dl、
サイアミン・塩酸塩100μg/l、ビチオン50μg/
l、実施例1で調製したテツフエン廃液を総窒素
量として5、10、50、100、250、500、750dl/dl
又は対照として大豆蛋白酸分解液を総窒素量とし
て50dl/dl添加し、これに炭酸カルシウム5g/
dl(別殺菌)を含む培地をPH7.0に調節し、その
20mlを500ml容肩付フラスコに入れ加熱殺菌した。 これにブレビバクテリウム・フラバム
FERM−P 4948を一白金耳接触し、31.5℃に保
ちつつ4日間振盪した。L−アルギニンの対糖重
量収率は第2表に示す通りである。
【表】 ステツフエン廃液を総N量で100dl/dl添加区
の培養液1を得、これより遠心分離に菌体他を
除き、上清を弱酸性イオン交換樹脂「アンバーラ
イト」C−50(NH+ 4型)に通過させた。樹脂を水
洗後2N−NH4OHにてL−アルギニンを溶出し、
次いで溶出液を濃縮し、これよりL−アルギニン
の粗結晶23.5gを得た。 実施例 3 実施例1で調製したステツフエン濃縮廃液を使
用した。 グルコースを炭素源として含有する第3表に示
す組成の培地にこのステツフエン廃液を総窒素量
で0〜300dl/dl添加してL−イソロイシン生産
用培地を調製し、PHを7.2に調節後、500ml容の振
盪フラスコに夫々20ml宛分注入し115℃にて10分
間加熱、滅菌した。
【表】
【表】 夫々の培地に、予め培養して得られたブレビバ
クテリウム・フラバム FERM−P 3672を接
種し、31.5℃にてグルコースが消失するまで振盪
培養した。 L−イソロイシンの対糖重量収率を第4表に示
した。
【表】 実施例 4 実施例1で調製したステツフエン廃液を使用し
た。このステツフエン廃液をグルコースを炭素源
として含有する第5表に示す組成の培地に総窒素
量で0〜300dl/dl添加してL−バリン酸生産用
培地を調製し、PHを7.0に調節後、500ml容の振盪
フラスコに夫々20ml宛分注入し115℃にて10分間
加熱、滅菌した。
【表】
【表】 夫々の培地に、予め培養して得られたブレビバ
クテリウム・ラクトフエルメンタム FERM−
P 1845 FERMBP−1896を接種し、31.5℃にて
グルコースが消費するまで振盪培養した。 L−バリンの対糖収率を第6表に示す。
【表】 実施例 5 実施例1で調製したステツフエン廃液を使用し
た。 第7表に示した組成の栄養素に第8表に示した
量のステツフエン廃液及び大豆蛋白酸分解液を含
む培地を20ml宛、500ml容振盪フラスコに入れ、
110℃にて5分間殺菌した。
【表】
【表】 上記の如く調製したフラスコ中の培地に予めグ
ルコース・ブイヨンスラント上で生育せしめたブ
レビバクテリウム・ラクトフエルメンタム
FERM−P 4555を各々一白金耳接種し、それ
らを31℃にて72時間振盪培養した。75時間培養後
の培地中のL−リジンの生成量を酸性、銅ニンヒ
ドリン反応を用いる比色法によつて行つた。 結果を第8表に示す。
【表】 ステツフエン廃液が総窒素量で10〜200dl/dl
の添加区で対照の大豆蛋白酸分解液が総窒素量で
100dl/dlの添加区より収率向上が認められた。 ステツフエン廃液総窒素量10dl/dlと大豆蛋白
酸分解液90dl/dl総窒素量添加区の培養終了液を
集め遠心分離によつて、菌体及びカルシウム塩を
除いた上清液1を強酸性イオン交換樹脂(「ア
ンバーライト」IR−120CH型)に通過させ、L
−リジンを吸着させた。次いで、3%アンモニア
水で吸着したL−リジンを溶出し、溶出液を減圧
濃縮した。 濃縮液に塩酸を添加したのち冷却し、L−リジ
ンを、L−リジン塩酸塩第2水和物として析出さ
せ、結晶38.5gを得た。 実施例 6 実施例1で調製したステツフエン廃液を使用し
た。 第9表に示した組成の栄養素に第10表に示した
量のステツフエン廃液及び大豆蛋白酸分解液を含
む培地を20ml宛500ml容振盪フラスコに入れ110℃
10分間蒸気殺菌した。これに予めペプトン1%、
酵母エキス1%、グルコース0.5%、NaCl0.5%、
寒天2%(PH7.0)を含むスラントで生育せしめ
たブレビバクテリウム・フラバムFERM−P
4166を一白金耳接種し、31.5℃、72時間振盪培養
した。
【表】
【表】 培地中に蓄積されたL−スレオニンの対糖収率
を第9表に示した。 ステツフエン廃液の総窒素量50dl/dl添加区の
培養液1を得、その培養液より遠心分離によつ
て菌体及び炭酸カルシウムを除き、その500mlを
強酸性カチオン交換樹脂(「アンバーライト」IR
−120(H+型)のカラムに流した。3%アンモニ
ア水で溶出し、アミノ酸画分を集め脱塩及び脱色
を行い、減圧濃縮した。アルコールを添加し冷却
下に保存した後、生成した結果を集めて乾燥した
結果、純度98%以上のスレオニン結晶が5.9g得ら
れた。 実施例 7 実施例1で調製したステツフエン廃液を使用し
た。このステツフエン廃液をグルコースを炭素源
として含有する第11表に示す組成の培地に総窒素
量で0〜200dl/dl添加してL−ヒスチジン生産
用培地を調製し、PHを7.2に調節後、500ml容の
500ml振盪フラスコに夫々20ml宛分注し115℃にて
10分間加熱、滅菌した。
【表】 夫々の培地に、予めブイヨンスラント上で培養
して得られたブレビバクテリウム・フラバム
FERM−P2317を接種し、31.5℃にて48時間振盪
した。
【表】
【表】 L−ヒスチジンの対糖重量収率は第12表に示す
通りであつた。 ステツフエン廃液を総窒素量で50dl/dl添加区
の培養液1から菌体及び炭酸カルシウムを除き
上清を強酸性イオン交換樹脂(「アンバーライト」
IR−120(H+型))に通過させ、L−ヒスチジン
を吸着させた。その後3%アンモニア水で吸着し
たL−ヒスチジンを溶出し、溶出液を減圧濃縮し
た。濃縮液を冷却し、放置したところ、L−ヒス
チジンの結晶が析出した。結晶を乾燥し6.2gを得
た。 実施例 8 実施例1で調製したステツフエン廃液を使用し
た。このステツフエン廃液をグルコースを炭素源
として含有する第13表に示す組成の培地に総窒素
量で0〜200dl/dl添加してL−フエニルアラニ
ン生産用培地を調製し、PHを7.0に調節後、500ml
容の500ml振盪フラスコに夫々20ml宛分注し115℃
にて10分間加熱、滅菌した。
【表】
【表】 夫々の培地に、予めブイヨンスラント上で培養
して得られたブレビバクテリウム・ラクトフエル
メンタムFERM−P5417を接種し、31.5℃にて72
時間振盪した。フエニルアラニンの対糖収率は第
14表に示す通りであつた。
【表】 実施例 9 実施例1で調製したステツフエン廃液を使用し
た。このステツフエン廃液をグルコースを炭素源
として含有する第15表に示す組成の培地に総窒素
量で0〜200dl/dl添加してL−トリプトフアン
生産用培地を調製し、PHを7.0に調節後、500ml容
の振盪フラスコに夫々20ml宛分注し115℃にて10
分間加熱、滅菌した。
【表】
【表】 夫々の培地に、予め培養して得られたブレビバ
クテリウム・フラバムFERM−P2551を接種し、
30℃にて72時間振盪した。 L−トリプトフアンの対糖収率は第16表の通り
である。
【表】 実施例 10 実施例1で調製したステツフエン廃液を使用し
た。このステツフエン廃液をグルコースを炭素源
として含有する第17表に示す組成の培地に総窒素
量で0〜200dl/dl添加してL−プロリン生産用
培地を調製し、PHを7.0に調節後、500ml容の振盪
フラスコに夫々20ml宛分注し115℃にて10分間加
熱、滅菌した。
【表】
【表】 夫々の培地に、予め培養して得られたブレビバ
クテリウム・ラクトフエルメンタムFERM−
P4370FERM BP−1219を接種し、31.5℃にて72
時間振盪培養した。 L−プロリン対糖収率を第18表に示した。
【表】 実施例 11 ステツフエン廃液は実施例1で調製したものを
使用した。 ステツフエン廃液をグルコースを炭素源として
含有する第19表に示す組成の培地に総窒素量で0
〜200dl/dl添加してL−セリン酸生産用培地を
調製し、PHを7.0に調節後、500ml容の振盪フラス
コに夫々20ml宛分注し115℃にて10分間加熱、滅
菌した。
【表】
【表】 夫々の培地に、予め培養して得られたコリネバ
クテリウム・グリシノフイラムFERM−P1687を
接種し、34℃にて振盪培養した。 L−セリンの消費グリシンモル収率を第20表に
示した。
【表】 実施例 12 実施例1で調製したステツフエン廃液を使用し
た。このステツフエン廃液をグルコースを炭素源
として含有する第21表に示す組成の培地に総窒素
量で5〜100ft/dl添加して、5′−イノシン酸産
用培地を調製し、PHを7.2に調節後、500ml容の振
盪フラスコに夫々20ml宛分注し115℃にて10分間
加熱、滅菌した。
【表】
【表】 ※ 別殺菌
夫々の培地に予め培養して得られたコリネバク
テリウミ・エキイFERM−5397を接種し、34℃
で5日間振盪培養した。 培養終了後、培養液中には第22表に示す量の
5′−イノシン酸が蓄積されていた。
【表】 実施例 13 第23表に示す組成のシード培地50mlを、500ml
容振とうフラスコに分注し蒸気加圧殺菌後、バチ
ルス・ズブチルスFERM−P1787を1白金耳接種
し、31.5℃にて24時間振とう培養を行ない、シー
ド菌体液を調製した。 L−トリプトフアン生産培地は第23表に示す基
本組成の主発酵培地に、実施例1で調製したステ
ツフエン廃液を総窒素量で0〜200dl/dlになる
様添加して調製した。
【表】 主発酵は上記生産培地を、1.0L容のジヤーフア
ーメンターに300ml分注し蒸気圧加圧殺菌後、シ
ード菌体液15mlを添加して、培養温度34.5℃、培
養液のPHをアンモニアガスを用いて6.5〜7.0の範
囲に調節しつつ、グルコースが完全に消費される
まで実施した。培養中は培養液中の溶存酸素分圧
を酸素測定用隔膜電極にて測定し撹拌子の回転数
を変化させて、溶存酸素分圧0以上を維持した。 その時の条件と、培養終了後生成したL−トリ
プトフアンの対糖収率を第24表に示す。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 L−アミノ酸生産菌又は5′−イノシン酸生産
    菌をケーンモラセス、シユークロース又はグルコ
    ースを主炭素源とする培地で培養し、L−アミノ
    酸又は5′−イノシン酸を生成せしめることを特徴
    とする発酵法によるL−アミノ酸又は5′−イノシ
    ン酸の製造法であつて、培地がステツフエン廃液
    を含有するものであり、生産されるL−アミノ酸
    がL−グルタミンの場合にはL−アミノ酸生産菌
    としてコリネバクテリウム属又はブレビバクテリ
    ウム属に属するL−グルタミン生産菌を用い、生
    産されるL−アミノ酸がL−アルギニンの場合に
    はL−アミノ酸生産菌としてコリネバクテリウム
    属又はブレビバクテリウム属に属するL−アルギ
    ニン生産菌を用い、生産されるL−アミノ酸がL
    −イソロイシンの場合にはL−アミノ酸生産菌と
    してコリネバクテリウム属又はブレビバクテリウ
    ム属に属するL−イソロイシン生産菌を用い、生
    産されるL−アミノ酸がL−バリンの場合にはL
    −アミノ酸生産菌としてコリネバクテリウム属又
    はブレビバクテリウム属に属するL−バリン生産
    菌を用い、生産されるL−アミノ酸がL−リジン
    の場合にはL−アミノ酸生産菌としてコリネバク
    テリウム属又はブレビバクテリウム属に属するL
    −リジン生産菌を用い、生産されるL−アミノ酸
    がL−スレオニンの場合にはL−アミノ酸生産菌
    としてコリネバクテリウム属又はブレビバクテリ
    ウム属に属するL−スレオニン生産菌を用い、生
    産されるL−アミノ酸がL−ヒスチジンの場合に
    はL−アミノ酸生産菌としてコリネバクテリウム
    属又はブレビバクテリウム属に属するL−ヒスチ
    ジン生産菌を用い、生産されるL−アミノ酸がL
    −フエニルアラニンの場合にはL−アミノ酸生産
    菌としてコリネバクテリウム属又はブレビバクテ
    リウム属に属するL−フエニルアラニン生産菌を
    用い、生産されるL−アミノ酸がL−トリプトフ
    アンの場合にはL−アミノ酸生産菌としてコリネ
    バクテリウム属若しくはブレビバクテリウム属又
    はバチルス属に属するL−トリプトフアン生産菌
    を用い、生産されるL−アミノ酸がL−プロリン
    の場合にはL−アミノ酸生産菌としてコリネバク
    テリウム属又はブレビバクテリウム属に属するL
    −プロリン生産菌を用い、生産されるL−アミノ
    酸がL−セリンの場合にはL−アミノ酸生産菌と
    してコリネバクテリウム属又はブレビバクテリウ
    ム属に属するL−セリン生産菌を用い、5′−イノ
    シン酸を生産する場合には5′−イノシン酸生産菌
    としてコリネバクテリウム属又はブレビバクテリ
    ウム属に属する5′−イノシン酸生産菌を用いるも
    のである発酵法によるL−アミノ酸又は5′−イノ
    シン酸の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5966892A (ja) * 1982-10-05 1984-04-16 Ajinomoto Co Inc 発酵法によるl−グルタミン酸の製造法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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