JPH05199616A - 搬送装置の制御装置 - Google Patents

搬送装置の制御装置

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JPH05199616A
JPH05199616A JP4006366A JP636692A JPH05199616A JP H05199616 A JPH05199616 A JP H05199616A JP 4006366 A JP4006366 A JP 4006366A JP 636692 A JP636692 A JP 636692A JP H05199616 A JPH05199616 A JP H05199616A
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JP
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coil
section
selection signal
unit
signal
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JP4006366A
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English (en)
Inventor
Tadayuki Kojima
忠幸 小島
Naoto Iwamura
直人 岩村
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Control Of Linear Motors (AREA)
  • Non-Mechanical Conveyors (AREA)
  • Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リニア誘導モータを用いてウェーハやマスク
等を各半導体デバイス製造装置間に搬送する搬送装置の
制御装置に関し、サーボ系の応答性の高速化、拘束範囲
の広域化及び信頼性の向上を目的とする。 【構成】 位置検出部Bは永久磁石Hが取り付けられた
搬送台車Aの目標停止位置付近の位置を検出する。制御
部Cは搬送台車Aを目標停止位置に停止させるための制
御信号を発生する。ドライバ部Dはコイル切換部Gを通
してコイル部Eを構成する一つ又は二つのコイルに駆動
電流を供給し、永久磁石Hの磁界との相互作用により搬
送台車Aに制動力を与える。コイル選択信号発生部Fは
位置検出部Bよりの信号に基づいて搬送台車Aの位置情
報及び移動速度を検出して、それらに応じたコイル選択
信号を発生し、コイル部Eのうちの一つ又は二つのコイ
ルを選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は搬送装置の制御装置に係
り、特に直流リニアモータを用いて、ウェーハやマスク
等を各半導体デバイス製造装置間に搬送する搬送装置の
制御装置に関する。
【0002】近年、半導体デバイスの大規模、大容量化
の要求に伴い、そのデザインルールは益々微細化されて
きており、例えば半導体デバイスの製造過程において発
塵が起こった場合、発塵によって配線等に障害が生じ製
品不良を生じるおそれがある。従って、半導体デバイス
製造過程では発塵の無いクリーンな環境が必要である。
【0003】発塵の原因は大別すると、(1) 人的要因と
(2) デバイス製造装置内部(搬送装置も含む)の要因と
に分けられる。発塵を抑えるためには(1) の人的要因に
関しては人的削減、つまり工場の自動化(FA化)を行
なうことであり、(2) のデバイス製造装置内部の要因に
関しては、装置個々に発塵対策を施すことである。特に
ウェーハやマスク等を各半導体デバイス製造装置間の搬
送を行なう搬送装置においては、高速、高信頼で、しか
もクリーンな(発塵の無い)搬送が要求されているた
め、搬送ライン(レール)との摺動部分を持たない磁気
浮上搬送台車が用いられている。
【0004】ところが、この磁気浮上搬送台車を所望の
デバイス製造装置の位置に高速停止させるようにしよう
とした場合、目標停止位置にある方向から進入してくる
磁気浮上台車に対して、台車移動方向と反対方向に制動
力(リニアモータ等で)を与え、目標停止位置で台車速
度がゼロとなるようにすれば良いが、台車が常時浮上し
ているため台車とレールとの摩擦が無く、よって僅かな
外乱要素(例えばレールの傾き等)が加わっただけでも
台車は移動していってしまう。従って、磁気浮上台車で
ある搬送装置を所望の停止位置に高速で、しかも正確に
停止制御することが重要とされる。
【0005】
【従来の技術】図12は従来装置の一例の概略構成図を
示し、同図(A)は側面図、同図(B)は正面図を示
す。同図中、磁気浮上台車1は断面がT字状のレール2
を覆うべく断面が略C字状とされており、上面に被搬送
物が載置される。この磁気浮上台車1のレール2の対向
部分には磁石(図示)が形成されており、この磁石とレ
ール2との間に作用する磁気力によって磁気浮上台車1
が浮上する。
【0006】また、磁気浮上台車1には側面より外側に
L字状部材3を介して磁性材(一般には鉄等)4が固定
されている。この磁性材4の高さ位置より若干高い位置
と若干低い位置であって、かつ、磁性材4を挟むように
目標停止位置に電磁石5a,5bが設けられている。
【0007】図示しないリニアモータによって図12
(A)中、右方向に力を付勢されて磁気浮上台車が移動
してきた場合、磁気浮上台車1は電磁石5a及び5bと
磁性材4との間の磁気吸引力によって、電磁石5a及び
5bの在る目標停止位置に停止位置決めされる。
【0008】しかし、この従来の搬送装置の制御装置で
は、拘束範囲が狭く、拘束範囲を広げようとすると台車
側の磁性材4を大型にする必要があるため、磁気浮上台
車1の重量が増加し、停止時間の増加を招く。更に上記
の従来装置では磁気浮上台車1とレール2との間の摩擦
が無いため、停止位置決めの際にバネ等に類似した減衰
振動状態となり、目標停止位置で完全に静止するまでに
時間がかかってしまう。
【0009】そこで、本出願人は先に特願平2−194
283号にて図13に示す如き搬送装置を提案した。同
図中、台車6は断面が略C字状とされており、外部上面
にはウェーハやマスク等が載置される載置台7が設けら
れ、内部側面には案内用磁石8a,8bが設けられ、内
部下面上には浮上用磁石9a,9bが形成され、内部上
面には2次導体18が形成されている。
【0010】また、台車6は断面がT字状のレール10
を内包している。レール10の上面の所定位置にはリニ
ア誘導モータ11が設けられ、また下面に複数の磁性材
製の突部12a,12bが形成されている。突部12a
は浮上用磁石9aに離間対向し、突部12bは浮上用磁
石9bに離間対向配置されるため、磁石9a,9bによ
る磁気吸引力によって台車6がレール10に離間した浮
上状態とされる。
【0011】また、台車6の外側下面にはバッテリ13
と永久磁石14a及び14bが設けられ、更にスリット
板15が設けられている。バッテリ13は案内用磁石8
a,8b,浮上用磁石9a,9b等を駆動するために設
けられている。永久磁石14a及び14bは所定距離離
間して配置されている。スリット板15は等間隔でスリ
ットが複数穿設された薄板である。
【0012】一方、台車3の目標停止位置には前記リニ
ア誘導モータ11が設けられ、また電磁石16が永久磁
石14a,14b間の隙間に丁度位置する高さに配設さ
れると共に、スリット板15を挟むようにエンコーダ1
7が固定配置されている。エンコーダ17は発光素子と
受光素子からなり、それらによって形成される光路をス
リット板15が横切ることにより、台車6の位置を検出
する。リニア誘導モータ11は磁界を発生して台車6に
設けられた2次導体18にうず電流を流し、台車6に対
して制動力又は起動力を与える。
【0013】上記の本出願人の提案装置によれば、台車
6が目標停止位置(ステーション)付近にくると、リニ
ア誘導モータ11によって減速される一方、スリット板
15がエンコーダ17によって検出され、エンコーダ1
7から台車6の速度に応じた周期の検出パルスが取り出
される。この検出パルスは図示しない制御回路を通して
図14(A)のドライバ部19に供給され、ここで制御
信号の周期に応じたレベルの電流に変換された後、電磁
石16に駆動電流として供給される。これにより、電磁
石16と永久磁石14a,14b間で作用する力の強さ
及び向きが可変制御される。
【0014】このようにして、上記提案装置によれば台
車6が目標停止位置より近付くにつれて台車6に対して
反発力を徐々に弱くなるように付与し、目標停止位置に
台車6が来たときに吸引力に切換えることで、短時間で
目標停止位置に台車6を停止位置決めすることができ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記の本出願人の提案
装置では、目標停止位置付近での台車停止位置決め拘束
範囲を広く取るため、電磁石16のコイル部の長さを長
くしている。しかるに、この電磁石16のコイル部は図
14(A)に示すコイル部の左端から右端までを同図
(B)に示す如く一本のコイル16aで指定回数巻いた
構成であるため、コイル部が長くなると当然にコイル抵
抗が必然的に大きくなる。
【0016】上記の電磁石16は図15(A)に示す等
価回路で表わされ、コイル16aのインダクタンスLと
コイル抵抗Rとが直列接続された構成であるから、コイ
ル抵抗Rが大きくなると、同図(B)に示す如く電圧V
がステップ的に印加された場合、同図(C)に示す如く
駆動電流の立ち上がりが遅くなり、サーボ系の応答性に
遅れが生じるという問題が生じる。
【0017】また、コイル16aの内部で熱(消費電力
はi2 ・R(W))が発生するため、特に搬送頻度が高
くなると、コイル16a内部で発生した熱の放熱がうま
くいかない場合、コイル16aの内部で蓄熱状態とな
り、益々コイル抵抗Rの増加を招き、このことからもサ
ーボ系の応答性に遅れを生じてしまう。また、コイル内
部の発熱は、コイル16aの巻線(一般にはエナメル
線)の絶縁劣化を招き、信頼性を低下させてしまう。
【0018】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
台車停止位置決め拘束範囲を広く取ることができ、応答
性が速くしかも低消費電力の搬送装置の制御装置を提供
することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図を示す。同図中、位置検出部Bは永久磁石Hが取り付
けられた搬送台車Aの目標停止位置付近の位置を検出す
る。制御部Cは位置検出部Bからの検出信号を演算して
前記搬送台車Aを前記目標停止位置に停止させるための
制御信号を出力する。ドライバ部Dは制御部Cからの制
御信号を駆動電流に変換する。
【0020】コイル部Eは搬送台車Aの目標停止位置
に、搬送台車Aの進行方向に沿って設けられた複数個の
コイルからなる。コイル選択信号発生部Fは、位置検出
部Bからの検出信号に基づき、前記永久磁石Hがコイル
部E内の複数個のコイルのうち磁力が有効に作用する領
域にあるコイルを選択する選択信号を発生する。
【0021】コイル切換部Gはコイル選択信号発生部F
からの選択信号により、ドライバ部Dからの駆動電流
を、前記永久磁石Hからの磁力がコイル部E内の有効に
作用する領域のコイルに切換入力する。
【0022】
【作用】本発明のコイル部Eは図2に示す如く搬送台車
Aの進行方向と平行な方向に複数個(例えば5個)配列
されたコイルCa〜Ceよりなり、各々のコイル長はl
2 である。一方、位置検出部Bは図2に示す如く、コイ
ルCa〜Ceの各々に対応して位置検出センサSa〜S
eがピッチl3 で設けられた構成とされている。
【0023】搬送台車Aにはスリット板20と永久磁石
Hが対応して取り付けられており、スリット板20の長
さは位置検出センサSa〜Seの配列ピッチl3 より若
干長めとされている。また、永久磁石Hの長さl1 は1
個のコイルの長さl2 の2倍より少し短めとしている。
【0024】スリット板20と永久磁石Hの位置は対応
しているから、位置検出センサSa〜Seにより検出さ
れたスリット板20の位置から、コイルCa〜Ceのう
ち永久磁石Hの磁界が有効に作用するコイルの位置を検
索できる。
【0025】また、コイル切換部Gは図3に示す如く、
ドライバ部Dから取り出される駆動電流を通過又は遮断
するスイッチK1〜K5を有し、スイッチK1〜K5は
コイル部E内のコイルCa〜Ceに夫々専用に設けられ
ている。スイッチK1〜K5は位置検出センサSa〜S
eの検出信号が入力されるコイル選択信号発生部Fから
の信号によってスイッチング制御される。
【0026】これにより、或る方向から進入してきた搬
送台車Aをステーションの目標位置(コイル部Eの範囲
内)に制動停止位置決めを行なう場合、搬送台車Aの位
置に対応したコイルにのみ駆動電流がコイル切換部Gを
通して供給されるため、コイル抵抗を本出願人の提案装
置に比し低減することができる。
【0027】
【実施例】図4は本発明の第1実施例の構成図を示す。
同図中、図1〜図3と同一構成部分には同一符号を付し
てある。図4において、位置検出板31は搬送台車(図
示せず)の例えば側面に取付固定された四角錐状の板
で、横断面が図示の如く三角形状とされている。
【0028】光学変位センサ32はステーションにおい
て位置検出板31と同一高さ位置に配置されたセンサ
で、位置検出板31との変位量に応じて図5に示す如き
特性に基づきアナログ信号電圧を出力する。位置検出板
31と光学変位センサ32は位置検出部Bを構成してい
る。
【0029】搬送台車と共に移動する永久磁石Hはコイ
ルCa〜Ceを両側から挟み込む構成とされており、コ
イル面に対し磁極が同極(この場合、N極)となるよう
に取り付けてある。また、コイル選択信号発生部Fは図
2と共に説明したように、搬送台車と共に移動するスリ
ット板20が、ステーションに固定された位置検出セン
サSa〜Seのどの位置検出センサで検出されるかの検
出信号に応じてコイル切換部Gへ選択信号を出力する。
【0030】次に本実施例の動作について説明する。例
えば搬送台車が図の左から右方向へ移動してきてP3の
位置に停止させるものとする場合、まず台車位置がP1
のときにはスリット板20が位置検出センサSaのみに
よって検出され、かつ、光学変位センサ32からは位置
検出板31との距離が最長のため、例えば負極性の最大
レベルの位置検出信号が取り出される。
【0031】位置検出センサSaのみから検出信号が取
り出されるときはコイル切換部GはコイルCaにのみ駆
動電流を選択出力するように内部のリレー接点がスイッ
チング制御される。一方、光学変位センサ32の出力信
号は制御部C及びドライバ部Dに入力されて例えば最大
レベルの負極性の駆動電流に変換された後、コイル切換
部Gを通してコイルCaに供給される。これにより、コ
イルCaに流れる電流と永久磁石Hによる磁界とにより
フレミングの左手の法則に従って最大の反発力が生じ、
搬送台車に対して大きな制動力が働く。
【0032】搬送台車Aがこの制動力に抗して更に移動
してP2の位置にくると、スリット板20が位置検出セ
ンサSb及びScにより検出され、また光学変位センサ
32と位置検出板31との距離が前回より若干長くな
る。これにより、光学変位センサ32から負極性で前回
よりややレベルの小なる検出信号が取り出され、制御部
C,ドライバ部D及びコイル切換部Gを夫々通してコイ
ルCb及びCcにのみ中レベルの駆動電流が流される。
【0033】すると、コイルCb及びCcに流れる電流
と永久磁石Hの磁界とによりフレミングの左手の法則に
従って前回よりやや弱い中程度の反発力が生じ、搬送台
車に対して弱い制動力が働く。更に、搬送台車がP3の
位置にまで移動すると、光学変位センサ32の出力信号
がゼロとなり、コイルCa〜Ceは通電されない。更に
搬送台車が慣性によりP4の位置にまで進むと、今度は
光学変位センサ32より正極性で中程度のレベルの検出
信号が取り出される。すると、ドライバ部Dからは今ま
でとは逆極性の駆動電流が取り出される。このとき、ス
リット板20が位置検出センサSc及びSdにより検出
されるために、上記駆動電流はコイル選択部Gからコイ
ルCc及びCdに供給され、コイルCc及びCdと永久
磁石Hとの間に比較的小なる吸引力を発生させ、搬送台
車に対して移動方向と反対方向に力を付勢する。
【0034】搬送台車が更にP5,P6の位置に進むほ
ど上記の説明から明らかに類推できるように、大なる吸
引力がコイルCd,Ceと永久磁石Hとの間に発生し、
搬送台車をより強く引き戻そうとする力が働く。このよ
うにして、搬送台車は光学変位センサ32の出力信号が
ゼロとなる位置P3に、短時間で停止位置決めされる。
【0035】このとき、本実施例によれば、コイル部E
を構成する5つのコイルCa〜Ceのうちの一つ又は二
つのみに駆動電流が通電されるため、本出願人が先に提
案した装置に比しコイル長が短いコイルに通電されるこ
ととなり、コイル抵抗が減少し、応答特性を高速にでき
ると共にコイル内の発熱量も低減できるため、信頼性を
向上することができる。なお、コイル切換部Gのスイッ
チK1〜K5はトランジスタ等の半導体スイッチング素
子でもよいことは勿論である。
【0036】次に本発明の第2実施例について図6の構
成図と共に説明する。同図中、図4と同一構成部分には
同一符号を付し、その説明を省略する。本実施例はコイ
ル選択信号発生部Fがスリット板20と位置検出センサ
Sa〜Seとの構成によるものではなく、演算増幅器を
使用したウィンドコンパレータ35を複数個並列に配し
た構成とした点に特徴がある。
【0037】図6において、光学変位センサ32の出力
信号は制御部Cに入力される一方、複数個のウィンドコ
ンパレータ35に夫々入力される。これらの複数個のウ
ィンドコンパレータ35は互いにしきい値範囲が異なる
ように構成されている。すなわち、ウィンドコンパレー
タ35が5個並列に設けられているものとすると、光学
変位センサ32の出力信号は正の最大値から負の最大値
までのレベル範囲を重複部分があるように5等分に分割
されて検出される。従って、5個のウィンドコンパレー
タ35のうちの1個又は2個から所定論理レベルの信号
が取り出され、コイル切換部Gの5つのスイッチK1〜
K5をスイッチング制御する。
【0038】本実施例も第1実施例と同様にして搬送台
車を非接触で、高速の応答特性により停止位置決めする
ことができる。
【0039】次に本発明の第3実施例について図7乃至
図9と共に説明する。図7は本発明の第3実施例の構成
図、図8は図7の要部の構成図、図9は図7の要部の動
作説明用タイムチャートで、図7中、図1と同一構成部
分には同一符号を付し、その説明を省略する。本実施例
はコイル選択信号発生部Fとして第1実施例のようなス
リット板20と位置検出センサSa〜Seの構成や、第
2実施例のような位置検出板31と光学変位センサ32
とウィンドコンパレータ35との構成ではなく、図7及
び図8に示す如く搬送台車Aの例えば進行方向右側と左
側に各々第1及び第2のリニアエンコーダ41a及び4
1bを夫々設けると共に、目標停止位置であるステーシ
ョンの入口と出口にリニアエンコーダセンサ42a(4
2b)と43a(43b)を設けた構成とした点に特徴
を有する。
【0040】リニアエンコーダ41a及び41bは夫々
直線部材の表面に同じ一定周期の凹凸形状が形成されて
おり、かつ、互いに位相が90°異なるように配置され
ている。移動方向弁別のためである。リニアエンコーダ
センサ42a,43aはリニアエンコーダ41aの凹凸
を光学的に検出するセンサ、リニアエンコーダセンサ4
2b,43bはリニアエンコーダ41bの凹凸を光学的
に検出するセンサであり、図8ではリニアエンコーダセ
ンサ42b,43bは42a,43aにより隠れている
ために見えない。
【0041】また、リニアエンコーダセンサ42aと4
3a(42bと43b)はリニアエンコーダ41a(4
1b)の凹凸部を同時に検出するときは、同じ形状部分
を検出するように搬送台車Aの移動方向上の取り付け位
置が設定されている。
【0042】図7において、リニアエンコーダセンサ部
44は上記のリニアエンコーダセンサ42a,42b,
43a及び43bと移動方向識別回路を有した構成とさ
れており、リニアエンコーダセンサ42a,43aの論
理和信号であるA相信号とリニアエンコーダセンサ42
b,43bの論理和信号であるB相信号と、それらによ
って識別された方向識別信号とを発生してカウンタ45
に供給する。
【0043】ここで、搬送台車Aの移動方向が図8中右
から左方向のときには、上記のA相信号及びB相信号は
図9(A),(B)に示す如くB相信号の方が90°進
んだ相対位相関係になる。一方、搬送台車Bの移動方向
が図8中左から右方向のときには、上記のA相信号及び
B相信号は図9(C),(D)に示す如くA相信号の方
が90°進んだ相対位相関係になる。
【0044】カウンタ45は上記のA相信号とB相信号
との相対位相関係により弁別された移動方向信号によっ
て加算又は減算動作制御されるアップダウンカウンタ
で、A相信号又はB相信号を計数する。このカウンタ4
5の計数値出力は中央処理装置(CPU)46に供給さ
れ、ここで搬送台車Aのステーションに対する位置情報
と、計数値出力の変化の速さから搬送台車Aの移動速度
情報とを生成させる。
【0045】CPU46から取り出された搬送台車Aの
上記位置情報及び移動速度情報に応じて決定されたサー
ボ定数の値のデータはD/A変換器47でディジタル・
アナログ変換された後、パワーアンプ48に供給され、
ここで電力増幅されてサーボ定数に応じたレベルの駆動
電流とされる。この駆動電流はコイル切換部Gを通して
コイル部E内の選択されたコイルに供給される。コイル
切換部GはCPU46からの搬送台車Aの位置情報に応
じたコイル切換信号により切換え制御される。
【0046】次に本発明の第4実施例について図10の
構成図及び図11の構造図と共に説明する。ここで、図
10及び図11中、図4,図7及び図13と同一構成部
分には同一符号を付し、その説明を省略する。本実施例
では図10及び図11に示すように、台車6(すなわち
搬送台車A)の側面に、四角錐状で台車6の幅が漸次大
なるように配置された位置検出板31と、位置検出板3
1の高さ位置と同じ高さ位置でステーションに設けられ
た光学変位センサ32とを有し、光学変位センサ32の
出力アナログ信号を図10に示すA/D変換器51に供
給する。
【0047】図11に示すコイル部53はコア53aに
コイル53bが巻回された構成のコイル(電磁石)が、
複数個、紙面と垂直方向に直列に整列され、かつ、それ
ら複数個のコイル(電磁石)の総全長が前記本出願人の
提案装置の電磁石16と同一長か又はそれより長くされ
た構成とされており、前記コイル部Eを構成している。
この複数個のコイル(電磁石)の各々は互いに独立して
通電されるようになされている。
【0048】また、光学変位センサ32の出力アナログ
信号はレベルが光学変位センサ32と位置検出器31と
の間の距離、すなわち台車6(搬送台車A)のステーシ
ョンでの位置を示しており、またそのレベル変化の割合
及び方向が台車6(搬送台車A)の移動速度及び移動方
向を示している。
【0049】従って、図10のA/D変換器51からは
光学変位センサ32の出力アナログ信号をアナログ・デ
ィジタル変換して得た台車6の位置情報及び速度情報デ
ータが取り出され、CPU52に供給される。CPU5
2は上記の位置情報に応じてコイル切換部Gを切換え制
御すると共に、位置情報及び速度情報データに応じてサ
ーボ定数を決定し、パワーアンプ48よりコイル駆動電
流を出力させる。本実施例も上記の各実施例と同様の特
長を有する。
【0050】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、搬送台車
の進行方向に沿って設けられた複数個のコイルのうち、
搬送台車の位置に応じて一又は二つのコイルのみに駆動
電流を流すようにしたため、複数のコイルの各コイル長
の総和に等しい長さのコイルに駆動電流を流して搬送台
車を移動する本出願人の提案装置に比し、コイル抵抗を
小さくでき、よって応答特性を高速にできると共にコイ
ル内の発熱量及び消費電力も削減でき、大幅に信頼性を
向上でき、また前記提案装置に比し搬送台車の停止位置
決め拘束範囲を広げることができる等の特長を有するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】位相検出部及びコイル部の関係を示す図であ
る。
【図3】コイル部及びコイル切換部の関係を示す図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例の構成図である。
【図5】光学変位センサの特性図である。
【図6】本発明の第2実施例の構成図である。
【図7】本発明の第3実施例の構成図である。
【図8】図7の要部の構成図である。
【図9】図7の動作説明用タイムチャートである。
【図10】本発明の第4実施例の構成図である。
【図11】本発明の第4実施例の構造図である。
【図12】従来装置の一例の概略構成図である。
【図13】本出願人が先に提案した搬送装置の一例の構
造図である。
【図14】本出願人の提案装置の概略構成図である。
【図15】図13の課題説明図である。
【符号の説明】
A 搬送台車 B 位置検出部 C 制御部 D ドライバ部 E コイル部 F コイル選択信号発生部 G コイル切換部 H 永久磁石 Ca〜Ce コイル Sa〜Se 位置検出センサ K1〜K5 スイッチ 20 スリット板 31 位置検出板 32 光学変位センサ 35 ウィンドコンパレータ 41a,41b リニアエンコーダ 44 リニアエンコーダセンサ部 46,52 中央処理装置(CPU)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石(H)が取り付けられた搬送台
    車(A)の目標停止位置付近の位置を検出する位置検出
    部(B)と、 該位置検出部(B)からの検出信号を演算して前記搬送
    台車(A)を前記目標停止位置に停止させるための制御
    信号を出力する制御部(C)と、 該制御部(C)からの制御信号を駆動電流に変換するド
    ライバ部(D)と、 前記搬送台車(A)の目標停止位置に、搬送台車(A)
    の進行方向に沿って設けられた複数個のコイルからなる
    コイル部(E)と、 前記位置検出部(B)からの検出信号に基づき、前記永
    久磁石(H)が前記コイル部(E)内の複数個のコイル
    のうち磁力が有効に作用する領域にあるコイルを選択す
    る選択信号を発生するコイル選択信号発生部(F)と、 該コイル選択信号発生部(F)からの選択信号により、
    前記ドライバ部(D)からの駆動電流を、前記永久磁石
    (H)からの磁力が前記コイル部(E)内の有効に作用
    する領域にあるコイルに切換入力し、該コイルに流れる
    電流と該永久磁石(H)の磁力により生じる力により前
    記搬送台車(A)を制動させるコイル切換部(G)とを
    有することを特徴とする搬送装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記位置検出部(B)及び前記コイル選
    択信号発生部(F)は、前記搬送台車(A)に固定され
    たスリット板(20)と、前記コイル部(E)を構成す
    る複数個のコイルの位置に対応して設けられた複数個の
    位置検出センサ(Sa〜Se)とからなることを特徴と
    する請求項1記載の搬送装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記コイル選択信号発生部(F)は、前
    記位置検出部(B)からの検出信号に基づき、前記搬送
    台車(A)の前記コイル部(E)に対する相対位置情報
    と共に、該搬送台車(A)の移動速度情報に応じた選択
    信号を発生することを特徴とする請求項1記載の搬送装
    置の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記位置検出部(B)は、前記搬送台車
    (A)に取り付けられ、該搬送台車(A)の幅を進行方
    向に漸次大又は小とする位置検出板(31)と、前記目
    標停止位置に固定され、該位置検出板(31)との相対
    距離に応じたレベルの信号を発生する光学変位センサ
    (32)とよりなることを特徴とする請求項1記載の搬
    送装置の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記コイル選択信号発生部(F)は、前
    記光学変位センサ(32)の出力信号の最大値から最小
    値までのレベル範囲を複数個の検出レベル範囲に分割し
    て、各々の検出レベル範囲毎に別々に該光学変位センサ
    (32)の出力信号をレベル比較して選択信号を発生す
    る複数個のウィンドコンパレータ(35)よりなること
    を特徴とする請求項4記載の搬送装置の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記位置検出部(B)は前記搬送台車
    (A)に取り付けられた、一定周期の凹凸形状のリニア
    エンコーダ(41a,41b)と、該リニアエンコーダ
    (41a,41b)の凹凸部を、前記目標停止位置付近
    で検出するリニアエンコーダセンサ部(44)とよりな
    ることを特徴とする請求項1記載の搬送装置の制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記コイル選択信号発生部(F)は前記
    光学変位センサ(32)又はリニアエンコーダセンサ部
    (44)からの信号に基づいて前記搬送台車(A)と目
    標停止位置との相対位置関係を示す情報と相対速度情報
    とに応じた選択信号を発生する中央処理装置(46,5
    2)を含む回路手段であることを特徴とする請求項4又
    は6記載の搬送装置の制御装置。
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