JPH05211798A - ブラシレス直流リニアモータのブレーキ制御方法 - Google Patents

ブラシレス直流リニアモータのブレーキ制御方法

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JPH05211798A
JPH05211798A JP3059713A JP5971391A JPH05211798A JP H05211798 A JPH05211798 A JP H05211798A JP 3059713 A JP3059713 A JP 3059713A JP 5971391 A JP5971391 A JP 5971391A JP H05211798 A JPH05211798 A JP H05211798A
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JP
Japan
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mover
coil
flat coil
short
linear motor
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Application number
JP3059713A
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English (en)
Inventor
Takanari Fujii
隆也 藤井
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Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可動子の走行状況に応じて適切なブレーキ力
を作用させることができるブラシレス直流リニアモータ
のブレーキの制御方法を提供する。 【構成】 磁気検出素子16a,16bが出力する位置
信号をトリガーとして、ワンショットパルス発生器4か
らのパルス時間幅tpのパルスにより偏平コイルショー
ト用スイッチ19がオンされて、位置信号を出力してい
るホール素子16a又は16bが配設された偏平コイル
11がショートする。走行中の磁界内で偏平コイル11
がショートすると、逆起電力により偏平コイル11に電
流が生じ、これによる磁束で回生ブレーキ力が発生す
る。偏平コイル11をショートする時間間隔を適宜設定
することにより、可動子2の走行状況に応じたブレーキ
制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブラシレス直流リニアモ
ータのブレーキ制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブラシレス直流リニアモータにおける走
行中の可動子の減速方法としては、大略以下の3方法が
ある。 (1)機械的ブレーキを用いて、摩擦力により減速させる
方法。 (2)固定子側コイルに対する通電方向を切換えて逆推力
を発生させる方法。 (3)固定子側コイルをショートさせて、回生ブレーキに
より減速させる方法。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記(1)
の場合は、減速位置毎に機械的ブレーキの設置が必要で
あるとともに、摩擦ブレーキのためのメインテナンスが
必要となる。(2)の場合は、可動子の速度を考慮して固
定子側コイルに対する通電電流を決定する必要があり、
その制御のための電気的制御回路の構成及び制御方法が
複雑になる等の問題点がある。また(3)の場合は、簡単
で比較的低コストな方法であるが、コイルや磁石仕様で
ブレーキ力が決定されその調整が困難である。特にブラ
シレス直流リニアモータを用いた搬送システム等では、
走行する可動子に対してコーナへの進入、下り坂等の走
行状況に応じて適切なブレーキ力を作用させなければな
らない。また、このブレーキ力は高速走行時では大き
く、低速走行時では走行の障害にならない程度に小さく
する必要がある。このため、単純に固定子側コイルをシ
ョートさせて回生ブレーキ力を発生させる方法は、適用
できないという問題点がある。本発明は上記した問題点
を解決するためになされたものであり、ブラシレス直流
リニアモータのブレーキとして回生ブレーキを用い、可
動子の走行状況に応じて適切なブレーキ力を作用させる
ことができる簡易かつ低コストの制御方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の具体的手段として、ガイドレール内の空間に長手方向
に配列した複数個の扁平コイル、およびこれら扁平コイ
ルに沿い相互に所定の位置関係を保って配設された複数
個の磁気検出素子を有する固定子と、該固定子に対して
表裏両面から永久磁石を対応させるようにした可動子と
を備え、前記偏平コイルの永久磁石に対する相対位置を
前記磁気検出素子で検出して前記可動子が一定方向に移
動するように前記偏平コイルへの通電方向を切換える可
動磁石型のブラシレス直流リニアモータにおいて、前記
磁気検出素子の出力する位置信号をトリガーとして、そ
の位置信号を出力している磁気検出素子が配設された前
記偏平コイルを調整可能に設定した所定時間ショートす
ることを特徴とするブラシレス直流リニアモータのブレ
ーキ制御方法が提供される。
【0005】
【作用】前記ブラシレス直流リニアモータのブレーキ制
御方法によれば、磁気検出素子が出力する位置信号の数
は可動子の走行速度に比例するから、偏平コイルがショ
ートされる回数も変化して可動子の走行速度に感応した
回生ブレーキ力が発生する。また、偏平コイルをショー
トする時間間隔を適宜設定することにより、可動子の走
行状況に応じたブレーキ制御を行う。
【0006】
【実施例】図1は本発明方法を実施するブラシレス直流
リニアモータの概略の構成図である。図において1は可
動子走行用のガイドレール、2は可動子、3は速度パル
ス検出器、4はリトリガブルなワンショットパルス発生
器、5は偏平コイルショート用スイッチ回路である。ガ
イドレール1の内部には、図2の断面図に示すように固
定子10,可動子2及び該可動子2の支持装置24が配
置されている。ガイドレール1は、アルミ等の型材であ
って、下面を開放した断面略∩形とし内面上部に支持突
部6,6を、また下端部に支持部7,7を一体成形した
ものであり、該支持部7,7には軌道8,8を形成す
る。
【0007】固定子10は、図3に示すように扁平コイ
ル11を、後述する寸法関係(図5参照)で全体の長さが
前記ガイドレール1の長さに相当する個数縦列させる。
各扁平コイル11は図2に示すようにアルミ等の型材か
らなる固定部材12,13により、密閉状に包囲して保
持し上端に水平の回路基板14を設けて全体形状をT字
状に形成する。回路基板14上には、電子制御回路15
を各扁平コイル11毎に配置して所定の結線を行う。ま
た各扁平コイル11にはそれぞれ、一対のホール素子1
6a,16bを図5に示す寸法関係で配設する。このよ
うに構成した固定子10は、前記ガイドレール1の空間
に装入し、固定部材12,13の上端部をガイドレール
1に形成した支持突部6,6により支持し、扁平コイル
11の縦列部をガイドレール1の空間の中央部に位置さ
せる。
【0008】可動子2は、図4に示すように断面略U字
形に形成したヨークを可動子ボデー21に兼用して、そ
の相対向する内面に等長(2p)の永久磁石22,22を
長手方向に複数個配置して磁気回路を形成する。永久磁
石22,22は互いに隣り合うもの及び向かい合うもの
は逆極性とし、向かい合う永久磁石22,22間に一様
な磁界を形成する。可動子ボデー21の両外側には、走
行ローラ23を取り付けて可動子20の支持装置24と
する。このように構成した可動子20は、前記ガイドレ
ール1の下端に形成した支持部7,7の軌道8,8で走
行ローラ23を支持して、ガイドレール1に装入する。
この時、ヨーク内面に相対向して配置した永久磁石2
2,22の磁石ギャップ間に固定子10の扁平コイル1
1が位置する。
【0009】図5は、可動子20に配置される永久磁石
22の磁極ピッチを2pとした場合の扁平コイル11の
寸法及び位置関係、ホール素子16a,16bの位置関
係を示したものである。各扁平コイル11は、左右のコ
イル巻回部11a,11bの長さをpとし、その中央に
長さpの空所を設けて全体の長さを3pとしたもので、
p/3の間隔を置いて配置される。ホール素子16a,
16bは、左右のコイル巻回部11a,11bの中心位
置に配置し、その対応位置間の距離を2pに設定してあ
る。
【0010】図6は前記電子制御回路15の概略ブロッ
ク図を示し、各扁平コイル11には駆動IC16が結線
され、扁平コイル11へ通電する電流方向を切替える方
向切替回路17の信号に基づいて扁平コイル11へ通電
する。方向切替回路17には、磁気検出素子であるホー
ル素子16a,16bの検出信号を増幅して出力するホ
ールIC18a,18bが結線される。ホールIC18
a,18bが、可動子2の永久磁石22の磁気を検出し
て方向切替回路17に信号を出力し、その信号により方
向切替回路17から駆動IC16へ信号を出力して、永
久磁石22の極性に応じ一定方向の力が発生するように
偏平コイル11へ通電する。また、前記駆動IC16
は、図1に示すワンショットパルス発生器4及び偏平コ
イルショート用スイッチ回路5が組込まれていて、ホー
ルIC18a,18bの磁気検出信号をトリガーとし
て、所定時間幅のパルス1個を出力し偏平コイルショー
ト用スイッチ19を作動させ偏平コイル11をショート
する。ワンショットパルス発生器4の出力するパルスの
時間幅は、図示しない調整用ボリュームにより適宜設定
できるようにしてある。
【0011】偏平コイル11は移動する可動子2の磁界
内にあるから、ショートされた偏平コイル11には逆起
電力により電流が生じ、これによる磁束で回生ブレーキ
力を発生する。しかし、回生ブレーキは走行区間の全域
に亙って必要とするものではなく、コーナとか下り坂と
か停止位置に差しかかった場合に必要である。このた
め、図示しないカウンタにより磁気検出信号を積算し
て、現在位置を割出し回生ブレーキを作動させる位置に
差し掛かったとき、前記偏平コイルショート用スイッチ
19を作動可能状態にする信号を駆動IC16へフィー
ドバックする。また前記駆動IC16にはパワー電源回
路(図示しない)から、電源が供給される。
【0012】上記構成のブラシレス直流リニアモータの
作動について、図7及び図8を参照して説明する。図7
(1)〜(5)は、固定子10の各扁平コイル11への通電
極性の切替えを、可動子2に配置した永久磁石22,2
2の磁気を検出するホール素子16a,16bの位置信
号に基づいて制御し、フレミングの左手の法則に従う推
力Fを受けて、可動子20が右方向に移動する態様を模
式的に示したものである。図7(1)において、可動子2
の永久磁石22,22が形成する磁気回路のうち、左か
ら数えて1番目,3番目及び5番目の磁気回路で示す方
向の磁界が作用する場合に、ホール素子16a又は16
bが出力する位置信号に基づき扁平コイル11への通電
極性を切り替える。その通電方向は、ホール素子16a
又は16bが位置信号を出力している扁平コイル11の
コイル巻回部11a又は11bに、流れる電流が紙面裏
から表へ流れる方向とする。尚、位置信号を出力してい
るホール素子16a又は16bは▲で示してある。この
ように通電すると、フレミングの左手の法則による電流
力の反作用で可動子2に右方向の推力Fが作用する。
【0013】図7(2)において、左から2番目の扁平コ
イル11のホール素子16a,16bが丁度永久磁石2
2,22の磁極の切換わり点に差し掛かった場合には、
磁界の強さは0でありホール素子16a,16bから位
置信号が出力されないため、該扁平コイル11には通電
されない。以下、図7(3)〜(5)において、前記したと
同様に順次可動子2の永久磁石22に対応する各扁平コ
イル11への通電を切替えて、可動子2に右方向の推力
Fを作用させることができる。また、可動子2を左方向
へ移動させるには、▲で示されるホール素子16a又は
16bが出力する位置信号に基づき、前記と逆方向の電
流を扁平コイル11に通電すればよい。
【0014】上記作動状態において、回生ブレーキを作
動させる位置に差し掛かり、偏平コイルショート用スイ
ッチ19が作動可能状態になっていると、図8(a)に示
す位置信号の立上り(立下りであってもよい)をトリガー
として、図8(b)に示すように前記ワンショットパルス
発生器4からパルス時間幅tpのパルスが出力される。
前記位置信号の周期tvは、可動子2の速度をvとすれ
ばtv=k・1/v(k;定数)である。従って、可動子
2の速度が速いと前記パルス時間幅tp内に複数の位置
信号が出力されるが、ワンショットパルス発生器4はリ
トリガブルであるので最後の位置信号の立上りをトリガ
ーとしてパルス時間幅tpのパルスが出力される。そし
て、図8(c)に示すようにパルス時間幅tpのパルスが
出力されている間、前記偏平コイルショート用スイッチ
19がオンされ、位置信号を出力しているホール素子1
6a又は16bが配設された偏平コイル11がショート
する。
【0015】上記のように走行中の磁界内で偏平コイル
11がショートすると、逆起電力により偏平コイル11
に電流が生じ、これによる磁束で回生ブレーキ力が発生
する。この場合、前記位置信号周期tvに対する回生ブ
レーキONデューテイ比Dは、D=tp/tv(×100
%)であり、可動子2の速度が速くtp≧tvの時はD=
100%で図8(c)の左側に示すように、回生ブレーキ
が連続的に作動している状態となる。また、可動子2の
速度が遅くtp<tvの時は図8(c)に示すようにD=1
00%未満となり作動する回生ブレーキ力が弱くなっ
て、可動子2の速度に感応するブレーキ力を発生するこ
とができる。
【0016】上記実施例では磁気検出素子であるホール
素子16a,16bを、前記図5で示す位置関係で偏平
コイル11の空心部を挟んだ巻線部11a,11bに対
応させて配置したが、ホール素子16a,16bの相互
の位置関係はそのままで、可動子2に設けた磁気検出専
用の磁石に対応させて固定子10に配置してもよい。ま
た、磁気検出素子の相互の位置関係を、一般の3相モー
タに対する通電切換と同様のタイミングを発揮できるよ
うに設定してもよい。この場合も前記と同様、磁気検出
専用の磁石に対応するように配置することができる。
【0017】尚、ブラシレス直流リニアモータは、一般
に駆動IC,ホール素子,ホールIC等からなる電子制
御回路を備えているので、ワンショットパルス発生器4
を付加することにより、簡易な構成で安価に速度感応型
のブレーキ制御を行うことができる。また、位置信号の
出力源としてホール素子16a,16bの外に、可動子
2に位置検出専用のタコジェネレータを設けてもよい。
ワンショットパルス発生器4の出力するパルス時間幅t
pを可動子2の走行用ガイドレール1のコーナの曲率或
いは停止位置等の場所に応じて可変し、最適なブレーキ
力を発生させる速度制御を行うことができる。
【0018】
【発明の効果】本発明は上記した構成を有し、磁気検出
素子が出力する位置信号の数は可動子の走行速度に比例
するから、偏平コイルがショートされる回数も変化して
可動子の走行速度に感応した回生ブレーキ力が発生し、
また、偏平コイルをショートする時間間隔を適宜設定す
る構成とすることにより、簡易かつ低コストで可動子の
走行状況に応じたブレーキ制御を行うことができるとい
う優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブラシレス直流リニアモータの概略の構成図で
ある。
【図2】ブラシレス直流リニアモータの断面図である。
【図3】固定子の一部の斜視図である。
【図4】可動子の斜視図である。
【図5】扁平コイルの寸法及び位置関係とホール素子の
位置関係を示した説明図である。
【図6】電子制御回路の概略ブロック図である。
【図7】作動を模式的に示した説明図である。
【図8】回生ブレーキの作動を示すタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
1...ガイドレール、 2...可動子、 4...ワンショ
ットパルス発生器、5...偏平コイルショート用スイッ
チ回路、 10...固定子、 11...扁平コイル、 1
5...電子制御回路、 16a,16b...ホール素子
(磁気検出素子)、 19...偏平コイルショート用スイ
ッチ, 22,22...永久磁石。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドレール内の空間に長手方向に配列
    した複数個の扁平コイル、およびこれら扁平コイルに沿
    い相互に所定の位置関係を保って配設された複数個の磁
    気検出素子を有する固定子と、該固定子に対して表裏両
    面から永久磁石を対応させるようにした可動子とを備
    え、前記偏平コイルの永久磁石に対する相対位置を前記
    磁気検出素子で検出して前記可動子が一定方向に移動す
    るように前記偏平コイルへの通電方向を切換える可動磁
    石型のブラシレス直流リニアモータにおいて、 前記磁気検出素子の出力する位置信号をトリガーとし
    て、その位置信号を出力している磁気検出素子が配設さ
    れた前記偏平コイルを調整可能に設定した所定時間ショ
    ートすることを特徴とするブラシレス直流リニアモータ
    のブレーキ制御方法。
JP3059713A 1991-02-28 1991-02-28 ブラシレス直流リニアモータのブレーキ制御方法 Pending JPH05211798A (ja)

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Effective date: 19970325